ASA with FirePOWER Services デバイスの設定を開始する場合は、Cisco ASA FirePOWER モジュール クイック スタート ガイド [英語] を参照してください。クイック スタート ガイドには、以下を含む、セットアップ プロセス全体の説明が含まれています。

1. ASA with FirePOWER Services の展開。

   （注）	ASDM を使用して ASA with FirePOWER Services を管理するための Firepower Management Center への ASA with FirePOWER Services の登録セクションはスキップします。

   注意	Firepower Management Center または ADSM を使用して、特定のアプライアンスを管理できますが、両方を使用することはできません。管理方式を切り替えると、既存のアプライアンスの設定が削除されます。

2. ASDM の開始。

3. ASA with FirePOWER Services の設定。

ASA with FirePOWER Services デバイスは、次世代侵入防御システム（NGIPS）デバイスと呼ばれることもあります。これらのデバイスは、ASA デバイス上で NGIPS ソフトウェアを実行します。

ASA デバイスは最も重要なシステム ポリシーを提供し、検出およびアクセス コントロールのためにトラフィックを ASA FirePOWER モジュールに渡します。

ASA FirePOWER には ASA プラットフォームに固有のユーザ インターフェイスとコマンド ライン インターフェイス（CLI）があります。これらの ASA 固有のツールを使用して、システムをインストールしたり、プラットフォーム固有の他の管理タスクを実行したりすることができます。

ASA FirePOWER は次の Firepower 機能をサポートしていません。

• Firepower ハードウェアの機能：ASA CLI および ASDM を使用して、デバイスのハイ アベイラビリティ、スタッキング、スイッチング、ルーティング、VPN、NAT などを設定します。詳細については、ASA のマニュアルを参照してください。

• インターフェイスの設定：Firepower Management Center の Web インターフェイスを使用して ASA FirePOWER インターフェイスを設定することはできません。ASA FirePOWER が SPAN ポート モードで展開されている場合、Firepower Management Center には ASA インターフェイスは表示されません。

• プロセス管理：Firepower Management Center を使用して、ASA FirePOWER プロセスのシャットダウン、再起動、その他の管理を行うことはできません。

オンライン ヘルプには、Web インターフェイスからアクセスできます。

• 各ページで状況依存ヘルプのリンクをクリックする。

• [ヘルプ（Help）] > [オンライン（Online）] を選択する。

ドキュメントのロードマップを使用して Firepower システムに関連する他のドキュメントについてはhttp://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/security/firepower/roadmap/firepower-roadmap.html を参照してください。

IPv4 Classless Inter-Domain Routing（CIDR）の表記、および IPv6 と同様のプレフィックス長の表記を使用して、Firepower システムのさまざまな場所でアドレス ブロックを定義することができます。

CIDR またはプレフィックス長の表記を使用して IP アドレスのブロックを指定する場合、Firepower システムは、マスクまたはプレフィックス長で指定されたネットワーク IP アドレスの部分のみを使用します。たとえば、10.1.2.3/8 と入力した場合、Firepower システムでは 10.0.0.0/8 が使用されます。

つまり、Cisco では CIDR またはプレフィックス長の表記を使用する場合に、ビット境界上でネットワーク IP アドレスを使用する標準の方法を推奨していますが、Firepower システムではこれは必要ありません。