System-Level パラメータの設定について
System-Level パラメータを設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「SIP 電話機の一括登録のサポート」
• 「DSCP」
• 「Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでの ephone の最大数」
• 「SIP 電話機用のネットワーク タイム プロトコル」
• 「電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル」
• 「冗長 Cisco Unified CME ルータ」
• 「タイムアウト」
• 「Cisco Unified CME SCCP エンドポイントでの IPv6 サポート」
• 「IPv4-IPv6(デュアルスタック)のサポート」
• 「メディア フロースルーとメディア フロー アラウンド」
• 「SIP-SIP トランク コールのメディア フロー アラウンドのサポート」
• 「SIP IP Phone および SCCP IP Phone に対するオーバーラップ ダイヤルのサポート」
• 「Cisco Unified SIP IP Phone の共有回線およびプレゼンス イベントに対する Unsolicited NOTIFY」
SIP 電話機の一括登録のサポート
Cisco Unified CME 8.6 では、一括登録プロセスに含まれる 2 つの主要トランザクションを最適化し、電話機に送信する必要があるメッセージ数を最小限にすることで、Cisco Unified SIP IP Phone の一括登録機能が強化されています。一括登録プロセスには、次の 2 つの主要トランザクションがあります。
– 登録:登録トランザクションでは、Cisco Unified CME が受信する回線 REGISTER メッセージを処理し、ダイヤルピアやさまざまな電話機データ構造体を作成することで電話機の DN をプロビジョニングします。
– 電話機ステータス更新:電話機ステータス更新トランザクションは REFER メッセージと NOTIFY メッセージを使用してデバイス情報を返送します。
Cisco Unified CME 8.6 では、一括登録プロセスが回線別の電話機ごとに 1 つの REGISTER メッセージではなく、電話機ごとに 1 つの REGISTER メッセージだけで構成されるため、ルータのパフォーマンスへの悪影響が低減されます。一括登録の設定の詳細については、「SIP:SIP IP Phone の一括登録の設定」を参照してください。
show voice register pool コマンドでは、電話機で使用されている登録方法として per line、bulk-in progress、または bulk-completed が表示されます。per line オプションは、電話機が回線ごとの登録プロセスを使用していることを示します。bulk-in progress オプションは、電話機が一括登録プロセスを使用しているものの、登録プロセスがまだ完了していないことを示します。bulk-completed オプションは、電話機が一括登録プロセスを使用して登録済みであり、登録プロセスが完了していることを示します。電話機の登録プロセスの詳細については、「電話機の登録タイプとステータスの確認」を参照してください。
(注) Cisco Unified CME 8.6 の一括登録機能は、SIP 電話機での回線登録を最適化する、電話機の相互運用性機能です。一括登録機能は、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードの bulk コマンドとは関連性がありません。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、登録プロセスに非常に時間がかかり、電話機を正しくプロビジョニングするために、エンド ポイントと Cisco Unified CME の間でいくつかの SIP メッセージが交換されていました。
表 9 に、8 個のボタンがある Cisco Unified SIP IP Phone を登録するために必要なメッセージ数を示します。8 個のボタンはすべて Cisco Unified CME への共有回線として設定でき、メッセージ待機インジケータ(MWI)の通知がイネーブルになります。
表 9 8 ボタンの IP Phone に必要なメッセージ数
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登録 |
REGISTER |
2 |
8 |
24 |
3 |
電話機ステータス更新 |
REFER remotecc NOTIFY(mwi、service-control) |
2 2 |
3 8 |
6 16 |
2 |
サブスクリプション |
SUBSCRIBE(sharedline) |
4 |
8 |
32 |
32 |
合計 |
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|
78 |
37 |
上記の表を見ると、8 ボタンの IP Phone を 1 台登録するために、70 を超えるメッセージが必要であることがわかります。複数の電話機を同時に登録する場合、メッセージの数が膨大になり、ルータのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
拡張された一括登録プロセスでは、電話機の登録プロセスの完了に必要なメッセージの数が最小限になるように、2 つの主要トランザクション(登録と電話機ステータス更新)が最適化されています。 表 9 は、一括登録に必要なメッセージの総数が 37 だけになることを示しています。
登録トランザクション
次に、REGISTER メッセージの例を示します。
REGISTER sip:28.18.88.1 SIP/2.0
Via: SIP/2.0/TCP 28.18.88.33:44332;branch=z9hG4bK53f227fc
From: <sip:6010@28.18.88.1>;tag=001b2a893698027db8ea0454-26b9fb0c
To: <sip:6010@28.18.88.1>
Call-ID: 001b2a89-3698011e-280209a4-567e339c@28.18.88.33
Max-Forwards: 70
Date: Wed, 03 Mar 2010 01:18:34 GMT
CSeq: 240 REGISTER
User-Agent: Cisco-CP7970G/8.4.0
Contact: <sip:6010@28.18.88.33:44332;transport=tcp>;+sip.instance="<urn:uuid:00000000-0000-0000-0000-001b2a893698>";+u.sip!model.ccm.cisco.com="30006"
Supported: replaces,join,norefersub,extended-refer,X-cisco-callinfo,X-cisco-serviceuri,X-cisco-escapecodes,X-cisco-service-control,X-cisco-srtp-fallback,X-cisco-monrec,X-cisco-config,X-cisco-sis-3.0.0,X-cisco-xsi-7.0.1
Reason: SIP;cause=200;text="cisco-alarm:23 Name=SEP001B2A893698 Load=SIP70.8-4-2-30S Last=reset-restart"
Expires: 3600
Content-Type: multipart/mixed; boundary=uniqueBoundary
Mime-Version: 1.0
Content-Length: 982
--uniqueBoundary
Content-Type: application/x-cisco-remotecc-request+xml
Content-Disposition: session;handling=optional
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<x-cisco-remotecc-request>
<bulkregisterreq>
<contact all="true">
<register></register>
</contact>
</bulkregisterreq>
</x-cisco-remotecc-request>
--uniqueBoundary
Content-Type: application/x-cisco-remotecc-request+xml
Content-Disposition: session;handling=optional
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<x-cisco-remotecc-request>
<optionsind>
<combine max="6">
<remotecc>
<status></status>
</remotecc>
<service-control></service-control>
</combine>
<dialog usage="hook status">
<unot></unot>
<sub></sub>
</dialog>
<dialog usage="shared line">
<unot></unot>
<sub></sub>
</dialog>
<presence usage="blf speed dial">
<unot></unot>
<sub></sub>
</presence>
<joinreq></joinreq>
</optionsind>
</x-cisco-remotecc-request>
--uniqueBoundary--
次に、前の REGISTER メッセージに対する応答の例を示します。
SIP/2.0 200 OK
Date: Wed, 03 Mar 2010 01:18:41 GMT
From: <sip:6010@28.18.88.1>;tag=001b2a893698027db8ea0454-26b9fb0c
Content-Length: 603
To: <sip:6010@28.18.88.1>;tag=E2556C-6C1
Contact: <sip:6010@28.18.88.33:44332;transport=tcp>;expires=3600;x-cisco-newreg
Expires: 3600
Content-Type: multipart/mixed;boundary=uniqueBoundary
Call-ID: 001b2a89-3698011e-280209a4-567e339c@28.18.88.33
Via: SIP/2.0/TCP 28.18.88.33:44332;branch=z9hG4bK53f227fc
Server: Cisco-SIPGateway/IOS-12.x
CSeq: 240 REGISTER
Mime-Version: 1.0
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><x-cisco-remotecc-response><response><code>200</code><optionsind><combine max="6"><remotecc><status/></remotecc><service-control/></combine><dialog usage="shared line"><sub/></dialog><presence usage="blf speed dial"><sub/></presence></optionsind></response></x-cisco-remotecc-response>
電話機ステータス更新トランザクション
Cisco Unified IP Phone は、remotecc 要求を介して Cisco Unified CME でサポートされるオプションをネゴシエーションすることを示すオプションを使用します。Cisco Unified CME は、サポートするオプションを選択し、それを応答で返送します。Cisco Unified CME は、認識できなかった項目(要素、属性、および値)を無視します。新しい電話機オプションの combine は、電話機ステータス更新を最適化するために定義されます。このオプションは、remotecc ステータス情報(cfwdall、privacy、dnd、bulk mwi)を service-control と組み合わせます。次に、組み合わせられたステータス更新の例を示します。
<optionsind>
<combine max="5">
<remotecc><status/></remotecc>
<service-control/>
</combine>
</optionsind>
次に、組み合わせられたステータス更新の別の例を示します。
<optionsind>
<combine max="4">
<remotecc><status/></remotecc>
<service-control/>
</combine>
</optionsind>
データ サイズを最小限に抑えるために、Cisco Unified CME と電話機は更新に適用するデフォルト値に前もって同意します。したがって、初期登録時に、同意したデフォルトと一致する場合は、Cisco Unified CME が値を送信しません。 表 10 に、既存のステータス情報と適用可能なデフォルト値をまとめます。
表 10 ステータス情報とデフォルト
|
|
|
CallForwardAll のアップデート |
デフォルトなし |
値に関係なく、常に送信します。 |
Privacyrequest |
ディセーブル |
値がデフォルトと一致しない場合にだけ送信します。 |
DnDupdate |
ディセーブル |
値がデフォルトと一致しない場合にだけ送信します |
Bulkupdate(MWI) |
デフォルトなし |
値に関係なく、常に送信します |
一括登録時に、Cisco Unified CME は単一の REFER メッセージを使用して、個々の NOTIFY メッセージや REFER メッセージを電話機に送信する代わりに、cfwdallupdate、privacyrequet、DnDupdate、および Bulkupdate(MWI)などの電話機ステータス更新のために組み合わせられた、電話機ステータス更新用メッセージを送信します。次に、Cisco Unified CME によって電話機に送信される単一の REFER メッセージの例を示します。
REFER sip:6010@28.18.88.33:44332 SIP/2.0
Content-Id: <1483336>
From: <sip:28.18.88.1>;tag=E256D4-2316
Timestamp: 1267579121
Content-Length: 934
User-Agent: Cisco-SIPGateway/IOS-12.x
Require: norefersub
Refer-To: cid:1483336
To: <sip:6010@28.18.88.33>
Contact: <sip:28.18.88.1:5060>
Referred-By: <sip:28.18.88.1>
Content-Type: multipart/mixed;boundary=uniqueBoundary
Call-ID: 89CBE590-259911DF-80589501-4E753388@28.18.88.1
Via: SIP/2.0/UDP 28.18.88.1:5060;branch=z9hG4bKA22639
CSeq: 101 REFER
Max-Forwards: 70
Mime-Version: 1.0
--uniqueBoundary
Content-Type: application/x-cisco-remotecc-request+xml
<x-cisco-remotecc-request>
<cfwdallupdate><fwdaddress></fwdaddress><tovoicemail>off</tovoicemail></cfwdallupdate></x-cisco-remotecc-request>
--uniqueBoundary
Content-Type: application/x-cisco-remotecc-request+xml
<x-cisco-remotecc-request>
<privacyreq><status>true</status></privacyreq>
</x-cisco-remotecc-request>
--uniqueBoundary
Content-Type: application/x-cisco-remotecc-request+xml
<x-cisco-remotecc-request>
<bulkupdate>
<contact all="true"><mwi>no</mwi></contact>
<contact line=" 1"><mwi>yes</mwi></contact>
<contact line=" 3"><mwi>yes</mwi></contact>
</bulkupdate>
</x-cisco-remotecc-request>
--uniqueBoundary
Content-Type: text/plain
action=check-version
RegisterCallId={001b2a89-3698011e-280209a4-567e339c@28.18.88.33}
ConfigVersionStamp={0106514225374329}
DialplanVersionStamp={}
SoftkeyVersionStamp={0106514225374329}
--uniqueBoundary--
(注) Cisco Unified IP Phone は登録の更新のために TCP を使用します。TCP ソケットのデフォルトのキープアライブ タイムアウト セッションは 60 分です。Cisco Unified CME への登録の更新が 1 時間(60 分)以内に行われない場合、TCP 接続が解除されます。これによって、更新の代わりに、電話機の再起動が行われます。電話機が再起動しないようにするには、voice service voip で registrar expire タイマーを調整するか、または sip-ua で timer connection aging を、電話機が登録の更新に使用する時間よりも大きな値に設定します。たとえば、電話機が 60 分ごとに登録更新を行う場合、timer connection aging を 100 分に設定すると、TCP 接続が必ず開かれたままになります。または、registrar expire の最大値を 3600 未満に設定することもできます。
DSCP
DiffServ コード ポイント(DSCP)パケット マーキングは、各パケットのサービス クラスを指定するために使用されます。Cisco Unified IP Phone は、デバイスにダウンロードされたコンフィギュレーション ファイルから DSCP 情報を取得します。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、DSCP 値が事前に定義されていました。Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでは、さまざまなタイプのネットワーク トラフィックのために DSCP 値を設定できます。Cisco Unified CME はコンフィギュレーション ファイル内の設定された DSCP 値を SCCP および SIP 電話機にダウンロードし、すべての制御メッセージおよびフロースルー RTP ストリームに、設定された DSCP 値でマークが付けられます。これによって、ビデオ ストリームやオーディオ ストリームなどに、さまざまな DSCP 値を設定できます。
設定の詳細については、「SCCP:Cisco Unified CME のセットアップ」または「SIP:Cisco Unified CME Phone のセットアップ」を参照してください。
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでの ephone の最大数
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、 max-ephones コマンドが機能拡張され、設定可能な数を制限することなく、Cisco Unified CME に登録できる SCCP 電話機の最大数を設定できるようになりました。以前のバージョンの Cisco Unified CME では、 max-ephones コマンドが、設定および登録の両方が可能な電話機の最大数を定義していました。
この機能拡張によって、設定できる電話機の最大数が 1000 に拡大されました。Cisco Unified CME に登録できる電話機の最大数は変更されていません。これはハードウェア プラットフォームによってサポートされる電話機の数によって異なり、 max-ephones コマンドによって制限されます。
この機能拡張では、登録できるよりも多くの電話機を設定する必要がある Extension Assigner などの機能がサポートされます。たとえば、 max-ephones コマンドを 50 に設定して 100 台の ephone を設定する場合、50 台だけは電話機を 1 台ずつランダムな順序で Cisco Unified CME に登録できます。残りの 50 台の電話機は登録できず、拒否された電話機ごとにエラー メッセージが表示されます。また、この機能拡張では、最大 1000 の内線番号用に、電話機の内線番号と一致する ephone タグを割り当てることもできます。
max-ephones コマンドの値を小さくした場合、リブートするまで、現在登録されている電話機が強制的に登録解除されることはありません。ただし、登録されている電話機の数がすでに max-ephones 値と等しいか、それよりも多い場合、追加の電話機を Cisco Unified CME に登録することはできません。 max-ephones コマンドの値を大きくした場合、新しい制限に達するまで、以前に拒否された ephone をすぐに登録できるようになります。
SIP 電話機用のネットワーク タイム プロトコル
SIP 電話機は Cisco Unified CME ルータと同期できますが、リブート後にルータの時計がずれて、電話機に間違った時刻が表示される可能性があります。Cisco Unified CME ルータに登録された SIP 電話機はネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバと同期できます。NTP サーバと同期することにより、SIP 電話機が正しい時刻を維持できます。設定については、「SIP:ネットワーク タイム プロトコルの設定」を参照してください。
電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル
Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョンでは、外部 TFTP サーバを使用して、Cisco Unified CME ルータ上の TFTP サーバ機能の負荷を軽減できます。Cisco Unified CME ルータのフラッシュ メモリまたはスロット 0 メモリを使用すると、電話機タイプごと、または電話機ごとに異なるコンフィギュレーション ファイルを使用でき、電話機ごとに異なるユーザ ロケールやネットワーク ロケールを指定できます。Cisco Unified CME 4.0 よりも前のバージョンでは、Cisco Unified CME システムに対して指定できたのは単一のデフォルト ユーザおよびネットワーク ロケールだけでした。
コンフィギュレーション ファイルを格納するために、次の 4 つの場所のいずれかを指定できます。
• システム:これがデフォルトです。system:/its が格納場所の場合、システム内のすべての電話機に対してデフォルトのコンフィギュレーション ファイルは 1 つだけです。したがって、すべての電話機が同じユーザ ロケールとネットワーク ロケールを使用します。ユーザ定義のロケールはサポートされません。
• フラッシュまたはスロット 0:ルータのフラッシュ メモリまたはスロット 0 メモリが格納場所の場合、追加のコンフィギュレーション ファイルを作成して、電話機タイプごと、または個々の電話機ごとに適用できます。これらのコンフィギュレーション ファイルでは、最大 5 つのユーザ ロケールおよびネットワーク ロケールを使用できます。
(注) 保存場所としてフラッシュ メモリを選択し、このデバイス上のファイル システム タイプがクラス B(LEFS)の場合は、デバイス上の空き領域を定期的にチェックし、squeeze コマンドを使用して、削除されたファイルが使用していた領域を解放する必要があります。squeeze コマンドを使用しない限り、移動また削除されたコンフィギュレーション ファイルによって使用されたスペースを、他のファイルが使用できる状態になりません。squeeze 処理中のフラッシュ メモリ容量の再書き込みには、数分間かかる場合があります。このコマンドは、定期メンテナンス中またはオフピーク時間中に使用することを推奨します。
• TFTP:外部 TFTP サーバが格納場所の場合、電話機タイプごと、個々の電話機ごとに適用できる追加コンフィギュレーション ファイルを作成できます。これらのコンフィギュレーション ファイルでは、最大 5 つのユーザ ロケールおよびネットワーク ロケールを使用できます。
コンフィギュレーション ファイルの作成方法として、次のいずれかを指定できます。
• システムごと:これがデフォルトです。すべての電話機で単一のコンフィギュレーション ファイルを使用します。単一のコンフィギュレーション ファイルのデフォルトのユーザとネットワークのロケールが Cisco Unified CME システム内のすべての電話機に適用されます。複数のロケールおよびユーザ定義のロケールはサポートされません。
• 電話機タイプごと:この設定では、各電話機タイプにそれぞれコンフィギュレーション ファイルを作成します。たとえば、すべての Cisco Unified IP Phone 7960 で XMLDefault7960.cnf.xml を使用し、すべての Cisco Unified IP Phone 7905 で XMLDefault7905.cnf.xml を使用します。同じタイプのすべての電話機で、デフォルトのユーザおよびネットワークのロケールを使用して生成される、同じコンフィギュレーション ファイルを使用します。system:/its にコンフィギュレーション ファイルを格納した場合、このオプションはサポートされません。
• 電話機ごと:この設定では、MAC アドレスごとに各電話機にそれぞれコンフィギュレーション ファイルを作成します。たとえば、MAC アドレスが 123.456.789 の Cisco Unified IP Phone 7960 で、電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル SEP123456789.cnf.xml を作成するとします。ephone テンプレートを使用して、別のユーザおよびネットワークのロケールが電話機に適用されていない場合、電話機のコンフィギュレーション ファイルがデフォルトのユーザおよびネットワークのロケールで生成されます。system:/its にコンフィギュレーション ファイルを格納した場合、このオプションはサポートされません。
設定については、「SCCP:電話機ごとのコンフィギュレーション ファイルと代替場所の定義」を参照してください。
IP Phone ファームウェアおよびコンフィギュレーション ファイルの HFS ダウンロードのサポート
従来の IP Phone は TFTP サーバにアクセスしてファームウェアおよびコンフィギュレーション ファイルをダウンロードしていましたが、Cisco Unified CME 8.8 では、HTTP File-Fetch Server(HFS)インフラストラクチャを使用する SIP 電話機のファームウェア、スクリプト、MIDlet、およびコンフィギュレーション ファイルのダウンロード サポートが機能拡張されました。
Cisco Unified CME 8.8 以降のバージョンでは、SIP 電話機の設定時に HTTP サーバをプライマリ ダウンロード サービスとして使用し、HTTP サーバで障害が発生したときにセカンダリ オプションまたはフォールバック オプションとして TFTP サーバにアクセスします。
(注) HFS ダウンロード サービスが設定されていない場合、SIP 電話機は自動的に TFTP サーバにアクセスします。
次のシナリオは、HTTP サーバを使用した正常なダウンロード シーケンスを示しています。
IP Phone がポート 6970 への TCP 接続を開始します。接続が確立され、ファイルの内部要求が HTTP サーバに送信されます。電話機は、ダウンロードが成功したことを示す HTTP 応答ステータス コード 200 を受信します。
次のシナリオは、HTTP サーバを使用する IP Phone でファイルのダウンロードを開始し、最初のダウンロードの試行が失敗したときにフォールバック オプションとして TFTP サーバで終了するダウンロード シーケンスを示しています。
IP Phone はポート 6970 への TCP 接続を開始しますが、接続を確立できません。電話機は TFTP サーバに問い合わせ、ファイルの内部要求を送信します。ファイルが TFTP サーバから正常にダウンロードされます。
次のシナリオは、HTTP サーバで開始したダウンロード シーケンスが、最初のダウンロード試行が失敗した場合に必ずしも TFTP サーバにフォールバックされないことを示しています。
IP Phone がポート 6970 への TCP 接続を開始します。接続が確立され、ファイルの内部要求が HTTP サーバに送信されます。電話機は、要求されたファイルが見つからなかったことを示す HTTP 応答ステータス コード 404 を受信します。ファイルが見つからないため、要求が TFTP サーバに送信されません。
(注) HTTP サーバと TFTP サーバでコンフィギュレーション ファイルが共有されます。ただし、ファームウェア ファイルはサーバごとに異なります。
電話機ファームウェア ファイルの詳細については、「Cisco Unified CME ソフトウェアのインストールとアップグレード」を参照してください。
電話機ごとのコンフィギュレーション ファイルの詳細については、「電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル」を参照してください。
Cisco Unified CME の電話機用コンフィギュレーション ファイルの詳細については、「電話機のコンフィギュレーション ファイルの生成」を参照してください。
サービスのイネーブル化
HFS インフラストラクチャが既存の IOS HTTP サーバ上に構築されているため、HFS ダウンロード サービスをイネーブルにするには、基となる HTTP サーバを最初にイネーブルにしておく必要があります。
Router(config)# ip http server
この HFS インフラストラクチャでは、複数の HTTP サービスの共存が可能です。HFS ダウンロード サービスはカスタム ポート 6970 で動作しますが、デフォルト ポート 80 を他のサービスと共有することもできます。その他の HTTP サービスは他の非標準ポート(たとえば、1234)で動作します。
Router(config)# ip http server
Router(config)# ip http port 1234
HFS ダウンロード サービスは、telephony-service コンフィギュレーション モードで次のように設定されると開始されます。
デフォルト ポートの場合:
Router(config-telephony)# hfs enable
カスタム ポートの場合:
Router(config-telephony)# hfs enable port 6970
(注) 入力したカスタム HFS ポートが、基になっている IP HTTP ポートでクラッシュした場合、エラー メッセージが表示され、コマンドが許可されません。
次の例では、ポート 6970 が IP HTTP ポートとして設定されています。HFS ポートを同じ値で設定した場合、ポートがすでに使用中であることを示すエラー メッセージが表示されます。
Router (config)# ip http port 6970
Router (config)# telephony-service
Router (config-telephony)# hfs enable port 6970
エラー メッセージ Invalid port number or port in use by other application
説明 この HFS ポート番号は、基になっている IP HTTP サーバによってすでに使用中です。
推奨処置 基になっている IP HTTP ポートとは異なる HFS ポートを使用します。
(注) IP Phone は Cisco Unified CME に接続するためにポート 6970 を使用するようにハードコードされているため、ポート 6970 で実行している他のアプリケーションを検索して、それらに 6970 とは異なるポートを割り当てて、Cisco Unified CME への接続が失敗しないようにする必要があります。
設定については、「SIP:HFS ダウンロード サービスのイネーブル化」を参照してください。
ファイルのバインディングとフェッチ
HTTP サーバの使用によるファイルのバインディングとフェッチは次の 2 つに分類できます。
• 明示的なバインディング: create profile コマンドはシステムに対してコンフィギュレーション ファイルとファームウェア ファイルの生成および RAM またはフラッシュ メモリへの格納をトリガーします。システムは HFS ダウンロード サービスによって実装された新しい内部アプリケーション プログラミング インターフェイス(API)に、IP Phone が対応する URL にアクセスするファイル名とエイリアスをバインドするように指示します。
• 緩いバインディング:HFS ダウンロード サービスによって、Cisco Unified CME システムで、明示的にバインディングされていない要求されたファームウェア ファイルを検索およびフェッチできるホーム パスの設定が可能になります。このファイルはルート ディレクトリまたは適切なサブディレクトリの下のあらゆるデバイス(フラッシュ メモリや NVRAM など)に格納できます。
システムの設定方法に関係なく、明示的にバインディングされていない場合、ファイルがホーム パスに移動します。
HFS サービスが TFTP サービスよりも優れている点は、telephony-service コンフィギュレーション モードで設定する必要があるのが、ファームウェア ファイルが保存されている絶対パスだけであることです。
次の例を参考にしてください。
Router(config-telephony)# hfs home-path flash:/cme/loads/
これとは対照的に、TFTP サービスでは、次の tftp-server コマンドを使用して、各ファイルをその URL に明示的にバインディングする必要があります。
tftp-server flash:SCCP70.8-3-3-14S.loads
TFTP サーバを使用してフェッチする必要があるファイルごとに、この手順を繰り返す必要があるため、この方法は非効率的です。
HFS ファイル バインディングの詳細については、「Cisco Unified SIP IP Phone のコンフィギュレーション ファイルとファームウェア ファイルの HFS ファイル バインディングの確認:例」を参照してください。
ホーム パスの設定方法の詳細については、「SIP:ファームウェア ファイル用の HFS ホーム パスの設定」を参照してください。
セキュリティに関する推奨事項
アクセス インターフェイスと同様、HFS ダウンロード サービスで開くことのできるルータ ファイルは、権限を持つユーザだけがアクセスできるようにする必要があります。HFS ダウンロード サービスが HTTP ベースであり、誰でもシンプルな Web ブラウザでランダムな文字列を入力することによってコンフィギュレーション ファイルやイメージ ファイルなどの機密ファイルにアクセスできるため、セキュリティに関する問題がより重大になります。
ただし、HFS のセキュリティに関する問題があるのは、管理者が電話機のファームウェアおよびその他の関連ファイルを格納する HFS ホーム パスを指定する、緩いバインディング操作に限られます。
次のような固有のディレクトリ パス(電話機のファームウェア ファイルだけを格納)が HFS ホーム パスとして使用されるとします。
(config-telephony)# hfs home-path flash:/cme/loads/
この場合、アクセスできるのは flash:/cme/loads/ 内のファイルだけです。
ただし、次のようにルート ディレクトリ パスを HFS ホーム パスとして使用することがあります。
(config-telephony)# hfs home-path flash:/
この場合は、電話機のファームウェア ファイルと共有されるルート ディレクトリに格納されるコンフィギュレーション ファイルおよびシステム イメージに、権限のないユーザがアクセスできる危険性があります。
次に、権限のないユーザがファームウェア ファイルにアクセスできないようにするための 2 つの推奨事項について説明します。
• IP Phone のファームウェア ファイル用に、他のアプリケーションや他の目的のために共有されない固有のディレクトリを作成する。ルート ディレクトリを HFS ホーム パスとして使用することは推奨されません。
• ip http access-class コマンドを使用してアクセス リストを指定し、それを HTTP サーバへのアクセスを制限に使用する。HTTP サーバは、接続を受け入れる前にアクセス リストをチェックします。チェックに失敗した場合、HTTP サーバは接続の要求を受け入れません。 ip http access-class コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Web Browser Commands 』を参照してください。
冗長 Cisco Unified CME ルータ
プライマリ Cisco Unified CME ルータに障害が発生した場合、コール制御サービスを提供するようにセカンダリ Cisco Unified CME ルータを設定できます。プライマリ ルータが再び動作可能になるまで、セカンダリ Cisco Unified CME ルータが中断のないサービスを提供します。
電話機がプライマリ ルータに登録されると、プライマリ ルータからコンフィギュレーション ファイルを受信します。他の情報とともに、コンフィギュレーション ファイルにはプライマリとセカンダリの Cisco Unified CME ルータの IP アドレスが含まれます。電話機はこれらのアドレスを使用して、各ルータに対してキープアライブ(KA)メッセージを起動します。電話機は KA メッセージを KA 間隔(デフォルトでは 30 秒)ごとに登録先のルータに送信し、2 回の KA 間隔(デフォルトでは 60 秒)ごとに他のルータに送信します。KA 間隔は調整できます。
プライマリ ルータに障害が発生した場合、電話機はプライマリ ルータへの KA メッセージに対する確認応答(ACK)を受信しません。電話機は 3 回の連続する KA の間、プライマリ ルータから ACK を受信しない場合、セカンダリ Cisco Unified CME ルータに登録します。
電話機がセカンダリ ルータに登録される間、デフォルトでは 60 秒ごと、または通常の KA 間隔の 2 回分、KA プローブをプライマリ ルータに送信し続け、プライマリ ルータが再び動作しているかどうかを確認します。プライマリ Cisco Unified CME ルータが通常の動作に戻ると、電話機はそのプローブに対する ACK を受信し始めます。電話機がプライマリ ルータから 3 回連続してプローブの ACK を受信すると、プライマリ ルータに切り替わり、再登録します。電話機のプライマリ ルータへの再登録はリホームとも呼ばれます。
次に、冗長 Cisco Unified CME ルータの物理的なセットアップについて説明します。PSTN からの FXO 回線は、スプリッタを使用してスプリットされます。スプリッタから、1 つの回線がプライマリ Cisco Unified CME ルータに接続され、もう 1 つの回線がセカンダリ Cisco Unified CME ルータに接続されます。FXO 回線にコールが着信すると、プライマリとセカンダリの両方の Cisco Unified CME ルータに表示されます。デフォルトでは、プライマリ ルータがただちにコールに応答するように設定されます。セカンダリ Cisco Unified CME ルータは、3 回呼び出し音が鳴った後でコールに応答するように設定されます。プライマリ ルータは、正常動作中はただちにコールに応答し、コールの状態を変更して、セカンダリ ルータが応答しないようにします。プライマリ ルータが使用不可で、コールに応答しない場合、セカンダリ ルータは新しいコールの着信を認識し、3 回呼び出し音が鳴った後で応答します。
セカンダリ Cisco Unified CME ルータは、同じスイッチまたは別のスイッチを介して LAN に接続する必要があります。そのスイッチは、プライマリ Cisco Unified CME ルータに直接接続されていても、いなくてもかまいません。両方のルータと電話機が適切なコンフィギュレーションおよび適切な場所で LAN にい接続されている場合、電話機をどちらのアクティブ ルータにも登録できます。
前述のように、セカンダリ ルータ上の PSTN からの FXO 音声ポートを、プライマリ ルータよりも多く呼び出し音が鳴った後に応答するように設定する必要があることを除いて、プライマリとセカンダリの Cisco Unified CME ルータを同様に設定します。両方のルータで同じコマンドを使用して、プライマリ ルータとセカンダリ ルータの IP アドレスを指定します。
設定については、「SCCP:冗長ルータの設定」を参照してください。
タイムアウト
次に、一般的に適切なデフォルト値があるシステム レベルのタイムアウト パラメータを示します。
• ビジー タイムアウト:転送されたコールがビジー信号を受け取った後、コールが接続解除されるまでに経過できる時間の長さ。
• 桁間タイムアウト:ダイヤル プロセスがタイムアウトし、終了することなく、ダイヤルされた番号の桁を受信してから次の桁を受信するまで経過できる時間の長さ。宛先が識別される前にタイムアウトが終了した場合、トーンが鳴り、コールが終了します。この値は、可変長のダイヤルピアの宛先パターン(ダイヤル プラン)を使用する場合に重要です。詳細については、『 Dial Peer Configuration on Voice Gateway Routers 』を参照してください。
• 呼び出しタイムアウト:発信者に接続解除コードを返す前に、電話機で応答がなく、呼び出し音が鳴り続けることが可能な時間の長さ。このタイムアウトは、応答なしのコール転送がイネーブルになっていない内線番号に対してのみ使用されます。呼び出しタイムアウトでは、転送切断が監視されない FXO のようなインターフェイス上で着信したコールの切断を防止します。
• キープアライブ:セッションでキープアライブ タイムアウトを超えないように、ルータと Cisco Unified IP Phone の間でメッセージが送信される頻度を判断する間隔。この間隔中に、セッションで他のトラフィックが送信されない場合、キープアライブ メッセージが送信されます。
設定については、「SCCP:タイムアウトのデフォルトの変更」を参照してください。
Cisco Unified CME SCCP エンドポイントでの IPv6 サポート
パケットを使用してデジタル ネットワーク越しにデータ、音声、およびビデオを交換するインターネット プロトコル(IP)の最新バージョンであるインターネット プロトコル バージョン 6(IPv6)では、ネットワーク アドレスのビット数が IPv4 の 32 ビットから 128 ビットに拡張されています。IPv6 対応の Cisco Unified CME では、ネットワークはデュアルスタック(IPv4 および IPv6)環境で透過的に動作し、ネットワークに接続されている SCCP 電話およびデバイスでは、使用できる IP アドレス レンジが広がります。IPv6 用の DHCP の設定方法の詳細については、「ネットワーク パラメータの定義」を参照してください。
Cisco Unified CME 8.0 よりも前のバージョンでは、SCCP で IPv4 アドレス(4 バイト)のみがサポートされていました。Cisco Unified CME 8.0 では、IPv6 アドレス(16 バイト)も格納できるように、SCCP バージョンがアップグレードされました。
IPv6 でサポートされる SCCP 電話機およびデバイスは、7911、7931、7941G、7941GE、7961G、7961GE、7970G、7971G、7971G-GE、7942、7962、7945、7965、7975、SCCP アナログ ゲートウェイ、Xcoder、およびハードウェア会議デバイスです。SCCP IP Phone での IPv6 ソース アドレス設定の詳細については、「SCCP IP Phone の IPv6 送信元アドレスの設定」を参照してください。
(注) Cisco Unified CME にデュアルスタック SIP トランクがあり、SIP トランクのダイヤルピア レベルで ANAT がイネーブルになっている場合、SIP 回線に対してグローバルに Alternative Network Address Transport(ANAT)をディセーブルにする必要があります。
IPv4-IPv6(デュアルスタック)のサポート
Cisco Unified CME 8.0 は、IPv4 のみ、または IPv4 と IPv6 の両方(デュアルスタック)をサポートする任意の SCCP デバイスとの対話およびサポートが可能です。デュアルスタック モードでは、2 つの IP アドレスがインターフェイスに割り当てられ、1 つは IPv4 アドレスで、もう 1 つは IPv6 アドレスです。アプリケーションが両方のバージョンの IP アドレスと対話できるように、音声ゲートウェイで IPv4 と IPv6 の両方のスタックがイネーブルになっています。IPv4 のみ、IPv6 のみ、または IPv4 と IPv6 の両方(デュアルスタック)のアドレスを使用するデバイスをサポートするには、Cisco Unified CME で IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方がイネーブルになっている必要があります。詳細については、「IPv4、IPv6、またはデュアル スタック モードでの IP Phone の設定」を参照してください。
メディア フロースルーとメディア フロー アラウンド
フロー アラウンドやフロースルーなどのメディア転送モードは、エンドポイント間でメディア パケットを転送するために使用されます。メディア フロー アラウンドにより、IP-IP ゲートウェイ(IPIPGW)の介入なしにメディア パケットがエンドポイント間を通過できます。メディア フロースルーは、IPIPGW の介入なしにメディア パケットがエンドポイントを通過できるようにします。
表 11 に、IPv4、IPv6、およびデュアルスタックをサポートするエンドポイント間のメディア フロースルーとメディア フロー アラウンドのシナリオを示します。両方のエンドポイントが IPv4 のみ、または IPv6 のみの場合、コールはフロー アラウンドされます。1 つのエンドポイントが IPv4 でもう 1 つのエンドポイントが IPv6 の場合、コールはフロースルーされます。1 つのエンドポイントがデュアルスタックで、もう 1 つのエンドポイントが IPv4 または IPv6 の場合、コールはフロー アラウンドされます。両方のエンドポイントがデュアルスタックの場合、コールはフロー アラウンドされるか、またはデュアルスタックでプロトコル モードによって選択されたプリファレンス(優先される IP アドレス バージョン)に従います。
表 11 IPv4 のみ、IPv6 のみ、およびデュアルスタックでのコール フロー シナリオ
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フロー アラウンド |
フロースルー |
フロー アラウンド |
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フロースルー |
フロー アラウンド |
フロー アラウンド/IPv6 |
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フロー アラウンド/IPv4 |
フロー アラウンド/IPv6 |
フロー アラウンド/プリファレンス |
SIP-SIP トランク コールのメディア フロー アラウンドのサポート
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、Cisco Unified CME での SIP から SIP へのトランク コールのメディア フロー アラウンド機能がサポートされるため、Cisco Unified CME でのリソースの消費を減少させることができます。
メディア フロー アラウンド機能により、Cisco Unified CM での RTP の終了および再発信の必要がなくなります。これによって Cisco Unified CME SIP トランクのためのコール処理のキャパシティが増加します。
メディア フロー アラウンドは次のシナリオでサポートされます。
• シングル ナンバー リーチ(SNR)プッシュ:SIP トランク上の SNR コールが別の SIP トランクを介してモバイル ユーザにプッシュされる場合、接続は SIP-SIP トランク コール接続になります。両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定される場合、メディアはコールのために Cisco Unified CME を経由しないで流れることができます。
• コール自動転送:SIP トランク コールが別の SIP トランクを介して自動転送される場合や、両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定されている場合、SIP-SIP トランク コールのために、メディアは Cisco Unified CME を経由しないで流れます。メディア フロー アラウンドは、コール転送ナイト サービス、すべてのコールの転送、話中のコール転送、および応答なしのコール転送など、あらゆるタイプのコール自動転送に対応しています。
• コール転送:SIP トランク コールが別の SIP トランクを介して転送される場合や、両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定されている場合、SIP-SIP トランク コールのために、メディアは Cisco Unified CME を経由しないで流れます。メディア フロー アラウンドは SIP-line-initiated コール転送と SCCP-line-initiated コール転送の両方でサポートされます。これはブラインド転送、打診転送、および完全な打診転送などのあらゆるタイプのコール転送に対してサポートされます。
非対称フロー モード設定または対称フロー スルー設定での SIP から SIP へのトランク コールを含めてさまざまなタイプのコール フローでメディアがフローを強制されます。非対称フロー モード設定では、1 つの SIP レッグがメディア フロー アラウンド モードで設定され、もう 1 つの SIP レッグがメディア フロー スルー モードで設定されます。このような場合、メディアは Cisco Unified CME を経由して流れるように強制されます。
次のタイプのコール フローの場合、メディアが Cisco Unified CME を経由して流れるように強制されます。
• SIP エンドポイント、SCCP エンドポイント、PSTN トランク(BRI/PRI/FXO)、または FXO 回路が含まれるコール。
• 非対称フロー モード設定または対称フロー スルー設定の SIP から SIP トランクへのコール。
• Cisco Unified CME でのトランスコーディング サービスを必要とする SIP から SIP トランクへのコール。
• 片方で RFC2833 での DTMF インターワーキング、もう片方で SIP-Notify を必要とする SIP から SIP トランクへのコール。
• SNR から SCCP へのプルバック:SNR コールが携帯電話からローカル SCCP SNR の内線にプルバックされる場合、コールが SCCP SNR の内線に接続されます。コールの 1 つが SCCP から Cisco Unified CME のローカルである SNR の内線へのコールであるため、メディアは Cisco Unified CME を経由して流れる必要があります。
Cisco Unified CME 8.5 では、メディア フロー アラウンド機能がオンになっているか、または voice service voip コンフィギュレーション モード、dial-peer voip コンフィギュレーション モード、および voice class media コンフィギュレーション モードで media コマンドを使用してオフになっています。voice class media コンフィギュレーション モードで指定された設定は、dial-peer コンフィギュレーション モードでの設定よりも優先されます。メディア設定が voice class media コンフィギュレーション モードまたは dial-peer コンフィギュレーション モードで指定されていない場合、voice service voip で指定されたグローバル設定が優先されます 詳細については、「SIP:SIP トランクでのメディア フロー モードのイネーブル化」を参照してください。
SIP IP Phone および SCCP IP Phone に対するオーバーラップ ダイヤルのサポート
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、SCCP 電話機および SIP IP Phone の 7942、7945、7962、7965、7970、7971 と 7975 などでオーバーラップ ダイヤルがサポートされます。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、SCCP 電話機または SIP IP Phone から発信されたコールに対して PRI/BRI トランクを介したオーバーラップ ダイヤルがサポートされませんでした。このダイヤルは常に、ダイヤルピア設定およびダイヤルピア マッピング アプリケーションに基づいて一括ダイヤルに変換されました。ダイヤルピアが一致すると、オーバーラップ ダイヤルが ISDN トランクでサポートされる場合でも、以降はダイヤルできなくなり、ISDN トランクを介してオーバーラップ番号が送信されませんでした。
SCCP IP Phone では現在、オーバーラップ ダイヤルがサポートされていますが、Cisco Unified CME に到達するとき、番号が一括番号に変換されます。オーバーラップ ダイヤルは、キーパッド マークアップ言語(KPML)方式を使用して SIP IP Phone でサポートされます。
オーバーラップ ダイヤルのサポートにより、SIP または SCCP IP Phone からダイヤルされた番号が一括番号ではなく、オーバーラップ番号として PRI/BRI トランクに渡され、PRI/BRI トランクでもオーバーラップ ダイヤルがイネーブルになります。
SCCP および SIP IP Phone でのオーバーラップ ダイヤルの設定方法の詳細については、「SCCP:オーバーラップ ダイヤルの設定」および「SIP:オーバーラップ ダイヤルの設定」を参照してください。
Cisco Unified SIP IP Phone の共有回線およびプレゼンス イベントに対する Unsolicited NOTIFY
Cisco Unified CME 9.0 よりも前のバージョンでは、共有回線イベントやプレゼンス イベントにサブスクライブすることによってのみ、Cisco Unified SIP IP Phone が Cisco Unified CME からこれらのイベントを伝達する NOTIFY メッセージを受信します。サブスクライブするには、IP Phone が SUBSCRIBE メッセージを、通知するイベントのタイプとともに Cisco Unified CME に送信します。Cisco Unified CME は、サブスクライブ済み IP Phone またはイベント更新のサブスクライバに警告する NOTIFY メッセージを送信します。
Unsolicited NOTIFY では、Cisco Unified CME がルータ コンフィギュレーションからから必要な情報を取得し、暗黙のサブスクリプションを作成し、Cisco Unified SIP IP Phone からのサブスクリプション要求なしにサブスクライバを追加します。Cisco Unified CME は共有回線またはプレゼンスの更新のための NOTIFY メッセージを IP Phone に送信します。
Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンでは、Unsolicited NOTIFY メカニズムにより、特に一括登録方法を使用して Cisco Unified SIP IP Phone の登録を実行している場合のネットワーク トラフィックが減少します。この登録方法によって、IP Phone で優先される通知方法が登録メッセージに埋め込まれます。
(注) 音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで TCP をトランスポート層プロトコルとして設定すると、Unsolicited NOTIFY メカニズムに対するネゴシエーションで一括登録がイネーブルになります。
Unsolicited NOTIFY メカニズムでは、既存のすべての Cisco Unified SIP IP Phone 機能との下位互換性がサポートされます。このメカニズムは、SNR Mobility などの IP Phone および Cisco Unified CME の新機能における事実上の通知メカニズムでもあります。
エンドユーザの観点からすると、SUBSCRIBE/NOTIFY メカニズムと Unsolicited NOTIFY メカニズムの間で認識できる相違点は次の 2 つだけです。
• show presence subscription コマンドと show shared-line コマンドで、各メカニズムに対して異なるサブスクリプション ID が表示されます。
• SUBSCRIBE/NOTIFY メカニズムでは、Cisco Unified SIP IP Phone が Cisco Unified CME サブスクリプションを更新する必要があります。Unsolicited NOTIFY モードではサブスクリプションが永続的で、IP Phone が登録されている限り、更新する必要はありません。
制約事項
• Unsolicited NOTIFY は一括登録時にネゴシエートされるため、一括登録が有効になっていないか、一括登録がサポートされないファームウェアを使用している Cisco Unified SIP IP Phone ではこのメカニズムを使用できません。
• Cisco Unified CME では Unsolicited NOTIFY メカニズムをディセーブルにできません。このシステムは Cisco Unified SIP IP Phone の要求に従い、その要求を上書きすることはできません。
• Cisco Unified SIP IP Phone サブスクリプション情報を識別できないと、通知イベントが回線またはデバイスの監視を目的としている場合、ローカル デバイスの監視が Unsolicited NOTIFY モードでサポートされません。
System-Level パラメータの設定方法
Cisco Unified CME での IPv6 サポート
• 「IPv4、IPv6、またはデュアル スタック モードでの IP Phone の設定」(必須)
• 「SCCP IP Phone の IPv6 送信元アドレスの設定」(必須)
• 「Cisco Unified CME での IPv6 およびデュアルスタック コンフィギュレーションの確認」(任意)
一括登録
• 「一括登録の設定」(任意)
SCCP
• 「SCCP:Cisco Unified CME のセットアップ」(必須)
• 「SCCP:日時パラメータの設定」(必須)
• 「SCCP:自動登録のブロック」(任意)
• 「SCCP:電話機ごとのコンフィギュレーション ファイルと代替場所の定義」(任意)
• 「SCCP:タイムアウトのデフォルトの変更」(任意)
• 「SCCP:冗長ルータの設定」(任意)
• 「SCCP:オーバーラップ ダイヤルの設定」
SIP
• 「SIP:SIP IP Phone の一括登録の設定」
• 「SIP:Cisco Unified CME Phone のセットアップ」(必須)
• 「SIP:日時パラメータの設定」(必須)
• 「SIP:ネットワーク タイム プロトコルの設定」(必須)
• 「SIP:HFS ダウンロード サービスのイネーブル化」
• 「SIP:ファームウェア ファイル用の HFS ホーム パスの設定」
• 「SIP:SIP 電話機のセッションレベル アプリケーションの変更」(任意)
• 「SIP:SIP トランクでのメディア フロー モードのイネーブル化」
• 「SIP:オーバーラップ ダイヤルの設定」
IPv4、IPv6、またはデュアル スタック モードでの IP Phone の設定
Cisco Unified CME を IPv4 アドレスのみ、IPv6 アドレスのみ、またはデュアルスタック(IPV4 および IPv6)モードに設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 8.0 以降のバージョン。
• デュアルスタック コンフィギュレーション用に IPv6 CEF がイネーブルになっていること。
制約事項
• 従来の IP Phone はサポートされません。
• IPv6 のみの電話機では、マルチキャスト MOH とマルチキャスト ページング機能がサポートされません。IPv6 がイネーブルになっている電話機でページング コールを着信する場合は、デフォルトのマルチキャスト ページングを使用します。
• プライマリとセカンダリの CME を同じネットワーク タイプでプロビジョニングする必要があります。
• IPv4 ネットワークに MWI リレー サーバが存在している必要があります。
• プレゼンス サーバは IPv4 のみにする必要があります。
• CUVA や 7985 などのビデオ エンドポイントは、IPv6 でサポートされません
• TAPI クライアントは IPv6 でサポートされません。
• すべての HTTP ベースの IPv6 サービスがサポートされません。
• IOS TFTP サーバは IPv6 でサポートされません。
• プロトコル モードが IPv4 の場合、送信元 IP アドレスとして IPv4 のみを設定でき、プロトコル モードが IPv6 の場合、送信元 IP アドレスとして IPv6 のみを設定できます。プロトコル モードがデュアルスタックの場合は、IPv4 と IPv6 の両方の送信元アドレスを設定できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. protocol mode { ipv4 | ipv6 | dual-stack [ preference { ipv4 | ipv6 }]}
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
protocol mode { ipv4 | ipv6 | dual-stack [ preference { ipv4 | ipv6 }]}
Router(config-telephony)# protocol mode dual-stack preference ipv6 |
SCCP 電話機で IPv6 音声ゲートウェイ上の電話機との対話を可能にします。電話機で IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、またはデュアルスタック モードを設定できます。 • ipv4 :プロトコル モードを IPv4 アドレスに設定できます。 • ipv6 :プロトコル モードを IPv6 アドレスに設定できます。 • dual-stack :プロトコル モードを IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方に設定できます。 • preference :プロトコル モードがデュアルスタックの場合、優先される IP アドレス ファミリを選択できます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
telephony-service
protocol mode dual-stack preference ipv6
....
ip source-address 10.10.2.1 port 2000
ip source-address 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:697D
SCCP IP Phone の IPv6 送信元アドレスの設定
SCCP IP Phone で IPv6 送信元アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.0 以降のバージョン。
制約事項
• IPv6 オプションはプロトコル モードがデュアルスタックまたは IPv6 の場合にだけ表示されます。
• ip source-address コンフィギュレーション コマンドでデフォルト ポート番号(2000)を変更しないでください。ポート番号を変更した場合、IPv6 CEF パケット スイッチング エンジンが IPv6 SCCP 電話を処理できなくなり、さまざまな処理上の問題が発生する可能性があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. ip source-address {ipv4 address | ipv6 address} port port [ secondary {ipv4 address | ipv6 address} [ rehome seconds ]] [ strict-match ]
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip source-address { ipv4 address | ipv6 address } port port [ secondary {ipv4 address | ipv6 address} [ rehome seconds ]] [ strict-match ]
Rounter(config-telephony)# ip source-address 10.10.10.33 port 2000 ip source-address 2001:10:10:10:: |
電話機が Cisco Unified CME ルータとの通信を行うための IP 送信元アドレスとして、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを設定できます。 • ipv4 address :電話機が IPv4 ネットワーク内の電話機または音声ゲートウェイと通信できます。 ipv4 address は IPv4 アドレスまたはデュアルスタック モードだけで設定できます。 • ipv6 address :電話機が IPv6 ネットワーク内の電話機または音声ゲートウェイと通信できます。 ipv6 address は IPv6 アドレスまたはデュアルスタック モードだけで設定できます。 • (任意) port port :SCCP に使用する TCP/IP ポート番号。範囲は 2000 ~ 9999 です。デフォルトでは 2000 です。デュアルスタックの場合、ポートには IPv4 アドレスだけを設定できます。 • (任意) secondary :プライマリ Cisco Unified CME ルータで障害が発生した場合に、電話機を登録できる Cisco Unified CME ルータ。 • (任意) rehome seconds :Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony(SRST)ルータで登録されている Cisco Unified IP Phone だけで使用されます。このキーワードは、電話機を再登録する前に、プライマリ SCCP コントローラ(Cisco Unified Communication Manager または Cisco Unified CME)の安定性を確認するために電話機で使用される遅延を定義します。電話機がセカンダリ Cisco Unified SRST ルータで登録されていない場合、このパラメータは無視されます。範囲は 0 ~ 65535 秒です。デフォルトは 120 秒です。 このパラメータの使用は電話機の動作であり、電話機のタイプおよび電話機のファームウェア バージョンに基づいて変更されることがあります。 • (任意) strict-match :登録のための厳密な IP アドレスのチェックが必要です。 |
ステップ 5 |
end
outer(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
Cisco Unified CME での IPv6 およびデュアルスタック コンフィギュレーションの確認
ステップ 1 次の例では、Cisco IOS の起動中に表示される成功を示すメッセージのリストを示します。これらのメッセージでは、SCCP エンドポイントとの RTP パケットの交換に固有のインターフェイス(たとえば、EDSP0.1 ~ EDSP0.5)で IPv6 がイネーブルになっているかどうかが確認されます。
Router#
00:00:33: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0 added.
00:00:34: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0.1 added.
00:00:34: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0.2 added.
00:00:34: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0.3 added.
00:00:34: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0.4 added.
00:00:34: %EDSP-6-IPV6_ENABLED: IPv6 on interface EDSP0.5 added.
00:00:34: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/1, changed state to down
00:00:34: %LINK-3-UPDOWN: Interface ephone_dsp DN 1.1, changed state to up
00:00:34: %LINK-3-UPDOWN: Interface ephone_dsp DN 1.2, changed state to up
ステップ 2 Cisco Unified CME で IPv4 のみ、IPv6 のみ、またはデュアルスタック(IPv4/IPv6)が設定されているかどうかを確認するには、 show ephone socket コマンドを使用します。次の例では、SCCP TCP リスニング ソケット(skinny_tcp_listen_socket fd)の値 0 および 1 によって、デュアルスタック コンフィギュレーションが確認されます。IPv6 のみが設定されている場合、 show ephone socket コマンドによって SCCP TCP リスニング ソケット値(-1)と(0)が表示されます。値が(-1)の場合は、リスニング ソケットが閉じられています。IPv4 のみが設定されている場合、 show ephone socket コマンドによって SCCP TCP リスニング ソケット値(0)と(-1)が表示されます。
Router# show ephone socket
skinny_tcp_listen_socket fd = 0
skinny_tcp_listen_socket (ipv6) fd = 1
skinny_secure_tcp_listen_socket fd = -1
skinny_secure_tcp_listen_socket (ipv6) fd = -1
Phone 7,
skinny_sockets[15] fd = 16 [ipv6]
read_buffer 0x483C0BC4, read_offset 0, read_header N, read_length 0
resend_queue 0x47EC69EC, resend_offset 0, resend_flag N, resend_Q_depth 0
MTP 1,
skinny_sockets[16] fd = 17
read_buffer 0x483C1400, read_offset 0, read_header N, read_length 0
resend_queue 0x47EC6978, resend_offset 0, resend_flag N, resend_Q_depth 0
Phone 8,
skinny_sockets[17] fd = 18 [ipv6]
read_buffer 0x483C1C3C, read_offset 0, read_header N, read_length 0
resend_queue 0x47EC6904, resend_offset 0, resend_flag N, resend_Q_depth 0
ステップ 3 ephone に IPv6 アドレスまたは IPv4 アドレスが設定されていることを確認するには、 show ephone summary コマンドを使用します。次に、さまざまな ephone の IPv6 アドレスと IPv4 アドレスの表示例を示します。
Router# show ephone summary
ephone-2[1] Mac:0016.46E0.796A TCP socket:[7] activeLine:0 whisperLine:0 REGISTERED
mediaActive:0 whisper_mediaActive:0 startMedia:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 debug:0 privacy:1 primary_dn: 1*
IPv6:2000:A0A:201:0:216:46FF:FEE0:796A* IP:10.10.10.12 7970 keepalive 599 music 0 1:1
sp1:2004
ephone-7[6] Mac:0013.19D1.F8A2 TCP socket:[6] activeLine:0 whisperLine:0 REGISTERED
mediaActive:0 whisper_mediaActive:0 startMedia:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 debug:0 privacy:0 primary_dn: 13*
IP:10.10.10.14 * Telecaster 7940 keepalive 2817 music 0 1:13 2:28
一括登録の設定
電話番号のブロックを外部レジストラに登録し、SIP ネットワークからコールを Cisco Unified CME にルーティングできるようにする一括登録を設定するには、次の手順を実行します。
bulk コマンドを使用して、定義された番号パターンと一致する番号を外部レジストラに登録できます。登録される番号のブロックには、Cisco Unified CME に接続された電話機または Cisco Unified CME ルータ上の FXS ポートに直接接続されたアナログ電話機を含めることができます。
(注) 外部レジストラに登録しないディレクトリ番号を個別に指定するには、no reg コマンドを使用します。設定については、「SIP:ディレクトリ番号の SIP プロキシ登録のディセーブル化」を参照してください。
前提条件
Cisco Unified CME 3.4 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. bulk number
6. exit
7. sip-ua
8. registrar { dns : address | ipv4 : destination-address } expires seconds [ tcp ] [ secondary ] no registrar [ secondary ]
9. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
Cisco Unified CME で SIP 電話機をプロビジョニングするためのモードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
bulk number
Router(config-register-global)# bulk 408526.... |
SIP プロキシ サーバに登録する E.164 番号の一括登録を設定します。 • number :SIP プロキシ サーバに登録する E.164 番号を表すワイルドカードやパターンが含まれる、最大 32 文字の一意のシーケンス。 |
ステップ 6 |
exit
Router(config-register-pool)# exit |
コンフィギュレーション モードを終了して、コンフィギュレーション モード階層で次に高いレベルのモードを開始します。 |
ステップ 7 |
sip-ua
Router(config)# sip-ua |
SIP ユーザ エージェント(UA)コンフィギュレーション モードを開始して、ユーザ エージェントを設定します。 |
ステップ 8 |
registrar { dns : address | ipv4 : destination-address } expires seconds [ tcp ] [ secondary ] no registrar [ secondary ]
Router(config-sip-ua)# registrar server ipv4:1.5.49.240 |
SIP ゲートウェイが、SIP プロキシ サーバに E.164 番号を登録できるようにします。 |
ステップ 9 |
end
Router(config-sip-ua)# end |
SIP UA コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
例
次に、パターン「408555...」と一致するすべての電話番号を SIP プロキシ サーバ(IP アドレス 1.5.49.240)に登録できるようにする例を示します。
voice register global
mode cme
bulk 408555....
sip-ua
registrar ipv4:1.5.49.240
SIP:SIP IP Phone の一括登録の設定
SIP IP Phone で一括登録を設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョン。
• 8.3 以降のバージョンの電話機ファームウェア。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool tag
4. session-transport { tcp | udp }
5. number tag dn tag
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool tag
Router(config)#voice register dn 20 |
voice register dn コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機のディレクトリ番号、インターコム回線、音声ポート、または MWI を定義します。 |
ステップ 4 |
session-transport { tcp | udp }
Router(config-register-pool)#session-transport tcp |
SIP 電話機が Cisco Unified CME への接続に使用するトランスポート層プロトコルを指定します。 • tcp :TCP を一括登録に使用します。 • udp :UDP を回線登録に使用します。 |
ステップ 5 |
number tag dn tag
Router(config-register-pool)#number 1 dn 2 |
ディレクトリ番号を、設定する SIP 電話機に関連付けます。 • dn dn-ta g: voice register dn コマンドによって定義されたこの SIP 電話機のディレクトリ番号を指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-register-pool)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
電話機の登録タイプとステータスの確認
show voice register pool コマンドを使用して、電話機の登録タイプとステータスを確認できます。次に、一括登録方法を使用し、登録プロセスを完了した Cisco Unified IP Phone 7970 の例を示します。
Router#sh voice register pool 20
Pool Tag 20
Config:
Mac address is 001B.2A89.3698
Type is 7970
Number list 1 : DN 20
Number list 2 : DN 2
Number list 3 : DN 24
Number list 4 : DN 4
Number list 5 : DN 6
Number list 6 : DN 7
Number list 7 : DN 17
Number list 8 : DN 23
Proxy Ip address is 0.0.0.0
Current Phone load version is Cisco-CP7970G/9.0.1
DTMF Relay is enabled, rtp-nte, sip-notify
Call Waiting is enabled
DnD is disabled
Video is disabled
Camera is disabled
Busy trigger per button value is 0
speed-dial blf 1 6779 label 6779_device
speed-dial blf 2 3555 label 3555_remote
speed-dial blf 3 6130 label 6130
speed-dial blf 4 3222 label 3222_remote_dev
fastdial 1 1234
keep-conference is enabled
username johndoe password cisco
template is 1
kpml signal is enabled
Lpcor Type is none
Transport type is tcp
service-control mechanism is supported
Registration method: bulk - completed
registration Call ID is 001b2a89-3698017e-68646967-126b902e@28.18.88.33
Privacy is configured: init status: ON, current status: ON
Privacy button is enabled
active primary line is: 6010
SCCP:Cisco Unified CME のセットアップ
接続する電話機タイプの電話機のファームウェアのファイル名と場所を特定し、電話機登録のポートを指定し、サポートされる電話機の番号およびディレクトリ番号を指定するには、次の手順を実行します。
制約事項
DSCP には Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンが必要です。DSCP が service-policy コマンドを使用するゲートウェイ インターフェイスまたは ip qos dscp コマンドを使用するダイヤルピアに設定されている場合、これらのコマンドで設定された値がこの手順で設定される DSCP 値よりも優先されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. tftp-server device : filename
4. telephony-service
5. load phone-type firmware-file
6. max-ephones max-phones
7. max-dn max - directory - numbers [ preference preference-order ] [ no-reg primary | both ]
8. ip source-address ip-address [ port port ] [ any-match | strict-match ]
9. ip qos dscp {{ number | af | cs | default | ef } { media | service | signaling | video }}
10. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
tftp-server device : filename
Router(config)# tftp-server flash:P00307020300.bin |
(任意)Cisco Unified CME ルータでサービスされる IP Phone から指定されたファイルへのアクセスを許可する TFTP バインディングを作成します。 • 電話タイプごとに、別の tftp-server コマンドが必要です。 • Cisco Unified CME 7.0/4.3 以前のバージョンの場合に必要です。 • Cisco Unified CME 7.0(1) 以降のバージョン:cnf ファイルの場所がシステム メモリまたは TFTP サーバの url などのフラッシュまたはスロット 0 ではない場合にだけ必要です。すべての電話機タイプに対して 8.2(2) 以降のバージョンの電話機ファームウェアのファイルのサフィクスを含めて完全なファイル名を使用します。 |
ステップ 4 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
load phone-type firmware-file
Router(config-telephony)# load 7960-7940 P00307020300 |
登録時に、指定されたタイプの電話機に使用される Cisco Unified IP phone ファームウェア ファイルを識別します。 • IP Phone のタイプごとに、別の load コマンドが必要です。 • firmware-file :ファイル名は大文字と小文字が区別されます。 – Cisco Unified CME 7.0/4.3 以前のバージョン:Cisco ATA および Cisco Unified IP Phone 7905 および 7912 を除き、ファイル拡張子 .sbin または .loads を使用しないでください。 – Cisco Unified CME 7.0(1) 以降のバージョン:すべての電話機タイプに対して 8.2(2) 以降のバージョンの電話機ファームウェアのファイルのサフィクスを含めて完全なファイル名を使用します。 (注) 384 KB を超えるファームウェア ファイルをロードする場合、最初に 384 KB 未満の電話機タイプのファイルをロードし、その後、大きなサイズのファイルをロードします。 |
ステップ 6 |
max-ephones max-phones
Router(config-telephony)# max-ephones 24 |
Cisco Unified CME に登録できる電話機の最大数を設定します。 • 最大数はプラットフォームとバージョンで異なります。範囲を表示するには ? と入力します。 • Cisco Unified CME 7.0/4.3 以降のバージョンでは、登録できる電話機の最大数が、設定できる電話機の最大数とは異なります。設定できる電話機の最大数は 1000 です。 • Cisco Unified CME 7.0/4.3 よりも前のバージョンでは、このコマンドがルータで設定できる電話機の数に制限されていました。 |
ステップ 7 |
max-dn max - directory - numbers [ preference preference-order ] [ no-reg primary | both ]
Router(config-telephony)# max-dn 200 no-reg primary |
このルータでサポートされるディレクトリ番号の数を制限します。 • 最大数はプラットフォームとバージョンで異なります。値を表示するには ? と入力します。 |
ステップ 8 |
ip source-address ip-address [ port port ] [ any-match | strict-match ]
Router(config-telephony)# ip source-address 10.16.32.144 |
Cisco Unified CME ルータで IP Phone の登録に使用する IP アドレスとポート番号を指定します。 • port port :(任意)SCCP に使用する TCP/IP ポート番号。範囲は 2000 ~ 9999 です。デフォルトでは 2000 です。 • any-match :(任意)登録のための厳密な IP アドレスのチェックをディセーブルにします。これがデフォルトです。 • strict-match :(任意)電話機で使用される IP サーバ アドレスがソース アドレスと厳密に一致していない場合、ルータに IP Phone の登録試行を拒否するように指示します。 |
ステップ 9 |
ip qos dscp {{ number | af | cs | default | ef } { media | service | signaling | video }}
Router(config-telephony)# ip qos dscp af43 video |
さまざまなタイプのトラフィックに DSCP プライオリティ レベルを設定します。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次の例では、 ip qos dscp コマンドでイネーブルにしたメディア、シグナリング、ビデオ、およびサービスのさまざまな DSCP 設定を示します。
telephony-service
load 7960-7940 P00308000500
max-ephones 100
max-dn 240
ip source-address 10.10.10.1 port 2000
ip qos dscp af11 media
ip qos dscp cs2 signal
ip qos dscp af43 video
ip qos dscp 25 service
cnf-file location flash:
.
.
SCCP:日時パラメータの設定
Cisco Unified CME ですべての SCCP 電話機に表示される日付と時刻の形式を指定するには、次の手順を実行します。
(注) Cisco Unified IP Phone 7906、7911、7931、7941、7942、7945、7961、7962、7965、7970、7971、および 7975 などの電話機の場合、time-zone コマンドを設定して、正しいタイム スタンプが電話機ディスプレイに表示されるようにする必要があります。このコマンドは、Cisco Unified IP Phone 7902G、7905G、7912G、7920、7921、7935、7936、7940、7960、または 7985G には不要です。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. date-format { dd-mm-yy | mm-dd-yy | yy-dd-mm | yy-mm-dd }
5. time-format { 12 | 24 }
6. time-zone number
7. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
date-format { dd-mm-yy | mm-dd-yy | yy-dd-mm | yy-mm-dd }
Router(config-telephony)# date-format yy-mm-dd |
(任意)電話機ディスプレイの日付の表示形式を設定します。 • デフォルトは mm-dd-yy です。 |
ステップ 5 |
time-format { 12 | 24 }
Router(config-telephony)# time-format 24 |
(任意)電話機ディスプレイの時刻の表示形式として、12 時間形式または 24 時間形式の時計を選択します。 • デフォルト: 12 。 |
ステップ 6 |
time-zone number
Router(config-telephony)# time-zone 2 |
SCCP 電話機用のタイム ゾーンを設定します。 • Cisco Unified IP Phone 7902G、7905G、7912G、7920、7921、7935、7936、7940、7960、または 7985G には不要です。 • デフォルト:5、太平洋標準時/夏時間(-480)。 |
ステップ 7 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:自動登録のブロック
Cisco Unified CME で明示的に設定されていない Cisco Unified IP Phone が Cisco Unified CME ルータに登録されないようにするには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. no auto-reg-ephone
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
no auto-reg-ephone
Router(config-telephony)# no auto-reg-ephone |
SCCP を実行しているが、Cisco Unified CME で明示的に設定されていない Cisco Unified IP Phone の自動登録をディセーブルにします。 • デフォルト:有効。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:電話機ごとのコンフィギュレーション ファイルと代替場所の定義
電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル、および電話機タイプごとのコンフィギュレーション ファイルを保存する system:/its 以外の場所を定義するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
制約事項
• TFTP では、ファイル削除がサポートされません。コンフィギュレーション ファイルが更新されると、同名の既存のコンフィギュレーション ファイルがすべて上書きされます。コンフィギュレーション ファイルの場所を変更した場合、ファイルは TFTP サーバから削除されません。
• コンフィギュレーション ファイルをフラッシュ メモリまたはスロット 0 メモリに生成する際には、生成するファイルの数に応じて、最大 1 分かかることがあります。
• Cisco 2600 シリーズ ルータなどの小型ルータの場合は、コンフィギュレーション ファイルの場所を変更した後、またはコンフィギュレーション ファイルを削除するいずれかのコマンドを入力した後で、手動で squeeze コマンドを入力してファイルを消去する必要があります。 squeeze コマンドを使用しない限り、移動また削除されたコンフィギュレーション ファイルによって使用されたスペースを、他のファイルが使用できる状態になりません。
• Cisco Unified CME の VRF サポートが設定され、 cnf-file location コマンドが system: に設定されている場合、VRF グループ内の ephone 用の per phone ファイルまたは per phone type ファイルが system:/its/vrf<group-tag>/ に作成されます。vrf ディレクトリが自動的に作成され、TFTP パスに追加されます。ユーザの操作は不要です。その場合も、ロケール ファイルは system:/its/ に作成されます。
• Cisco Unified CME の VRF サポートが設定され、 cnf-file location コマンドが flash: または slot0: として設定されている場合、VRF グループ内の ephone 用の per phone ファイルまたは per phone type ファイルの名前が flash:/its/vrf<group-tag>_<filename> または slot0:/its/vrf<group-tag>_filename> になります。vrf ディレクトリが自動的に作成され、TFTP パスに追加されます。ユーザの操作は不要です。ロケール ファイルの場所は変化しません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. cnf-file location { flash: | slot0: | tftp tftp-url }
5. cnf-file { perphonetype | perphone }
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
cnf-file location { flash: | slot0: | tftp tftp-url }
Router(config-telephony)# cnf-file location flash: |
電話機のコンフィギュレーション ファイルの保存用に、system:/its 以外の場所を指定します。 • 電話機ごとのコンフィギュレーション ファイル、または電話機タイプごとのコンフィギュレーション ファイルの場合は必須です。 |
ステップ 5 |
cnf-file { perphonetype | perphone }
Router(config-telephony)# cnf-file perphone |
電話機の各タイプ、個々の電話機に個別のファイルをを使用するかどうかを指定します。 • cnf-file location コマンドを設定した場合は必須です。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次に、コンフィギュレーション ファイルの格納場所としてフラッシュ メモリを選択し、システムが生成するコンフィギュレーション ファイルのタイプとして per-phone を選択します。
telephony-service
cnf-file location flash:
cnf-file perphone
SCCP:タイムアウトのデフォルトの変更
デフォルト値が一般的に適切な、システム レベル インターバルの値を設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. timeouts busy seconds
5. timeouts interdigit seconds
6. timeouts ringing seconds
7. keepalive seconds
8. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
timeouts busy seconds
Router(config-telephony)# timeouts busy 20 |
(任意)話し中の宛先に転送された後にコールの接続が解除されるまでの時間の長さを設定します。 • seconds :秒数。範囲は 0 ~ 30 です。デフォルトは 10 です。 |
ステップ 5 |
timeouts interdigit seconds
Router(config-telephony)# timeouts interdigit 30 |
(任意)ルータに接続されたすべての Cisco Unified IP Phone の桁間タイムアウト値を設定します。 • seconds :桁間タイマーが期限切れになるまでの秒数。範囲は 2 ~ 120 です。デフォルトは 10 です。 |
ステップ 6 |
timeouts ringing seconds
Router(config-telephony)# timeouts ringing 30 |
(任意)Cisco Unified CME システムで、コールに応答がない場合に呼び出し音が継続できる期間を秒単位で設定します。範囲は 5 ~ 60000 です。デフォルトは 180 です。 |
ステップ 7 |
keepalive seconds
Router(config-telephony)# keepalive 45 |
(任意)Cisco Unified IP Phone によってルータに送信されるキープアライブ メッセージの間隔を秒単位で設定します。 • 一般的にデフォルトが適切です。間隔に設定された値が大きすぎる場合、システムがダウンしたときに通知が遅延する可能性があります。 • 範囲:10 ~ 65535。デフォルト:0。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:冗長ルータの設定
プライマリ ルータに障害が発生した場合にバックアップの役割を果たすセカンダリ Cisco Unified CME ルータを設定するには、プライマリとセカンダリの両方の Cisco Unified CME ルータで次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
• セカンダリ ルータの実行コンフィギュレーションが、プライマリ ルータのものと同じになっていること。
• セカンダリ ルータの物理コンフィギュレーションは、「冗長 Cisco Unified CME ルータ」で説明しているとおりにする必要があります。
• この機能を使用する電話機が、 type コマンドで設定されていること。これによって、適切な電話機のコンフィギュレーション ファイルが提供されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. ip source-address ip-address [ port port ] [ secondary ip-address [ rehome seconds ]] [ any-match | strict-match ]
5. exit
6. voice-port slot-number / port
7. signal ground-start
8. incoming alerting ring-only
9. ring number number
10. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip source-address ip-address [ port port ] [ secondary ip-address [ rehome seconds ]] [ any-match | strict-match ]
Router(config-telephony)# ip source-address 10.0.0.1 secondary 10.2.2.25 |
Cisco Unified CME ルータで IP Phone の登録に使用する IP アドレスとポート番号を指定します。 • ip-address :プライマリ Cisco Unified CME ルータのアドレス。 • port port :(任意)SCCP に使用する TCP/IP ポート番号。範囲は 2000 ~ 9999 です。デフォルトでは 2000 です。 • secondary ip-address :バックアップ Cisco Unified CME ルータを指定します。 • rehome seconds :Cisco Unified CME では使用されません。Cisco Unified SRST に登録された電話機だけで使用されます。 • any-match :(任意)登録のための厳密な IP アドレスのチェックをディセーブルにします。これがデフォルトです。 • strict-match :(任意)電話機で使用される IP サーバ アドレスがソース アドレスと厳密に一致していない場合、ルータが IP Phone の登録試行を拒否します。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-telephony)# exit |
telephony-service コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
voice-port slot-number / port
Router(config)# voice-port 2/0
|
PSTN からの DID コール用の FXO 音声ポートに対する、音声ポート コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 7 |
signal ground-start
Router(config-voiceport)# signal ground-start |
音声ポートのグラウンド スタート シグナリングを指定します。 |
ステップ 8 |
incoming alerting ring-only
Router(config-voiceport)# incoming alerting ring-only |
FXO グラウンド スタート音声ポートに、着信呼び出し信号を検出することによって、着信コールを検出するように指示します。 |
ステップ 9 |
ring number number
Router(config-voiceport)# ring number 3 |
(セカンダリ ルータのみで必須)FXO 音声ポートで着信コールに応答するまでに検出される呼び出しの最大回数を設定します。 • number :コールに応答するまでに検出される呼び出し回数。範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 1 です。 (注) セカンダリ Cisco Unified CME ルータの着信 FXO 音声ポートには、プライマリ ルータで設定される値よりも大きい値を設定する必要があります。セカンダリ ルータでは、この値を 3 に設定することを推奨します。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-voiceport)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:オーバーラップ ダイヤルの設定
SCCP IP Phone でオーバーラップ シグナリングを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. overlap-signal
5. exit
6. ephone phone tag
7. overlap-signal
8. exit
9. ephone-template template tag
10. overlap-signal
11. end
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
overlap-signal
Router(config-telephony)#overlap-signal |
SCCP IP Phone に対するオーバーラップ シグナリングのサポートを設定できます。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-telephony)#exit |
telephony-service コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
ephone phone-tag
Router(config)ephone 10 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 7 |
overlap-signal
Router(config-ephone)overlap-signal |
ephone に対してオーバーラップ シグナリングのサポートを適用します。 |
ステップ 8 |
exit
Router(config-ephone)exit |
ephone コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
ephone-template template-tag
Router(config)ephone-template 10 |
ephone テンプレート コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 10 |
overlap-signal
Router(config-ephone-template)#overlap-signal |
ephone テンプレートに対してオーバーラップ シグナリングのサポートを適用します。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-ephone-template)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SIP:Cisco Unified CME Phone のセットアップ
接続する電話機タイプの電話機のファームウェアのファイル名と場所を特定し、電話機登録のポートを指定し、サポートされる電話機の番号およびディレクトリ番号を指定するには、次の手順を実行します。
(注) ご使用の Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機と SIP 電話機をサポートしている場合、SIP 電話機の設定プロファイルを確認するまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
前提条件
Cisco CME 3.4 以降のバージョン。
制約事項
• SIP エンドポイントは H.323 トランクでサポートされません。SIP エンドポイントは、SIP トランクでのみサポートされます。
• Cisco Unified IP Phone 7911G、7941G、7941GE、7961G、7961GE、7970G、および 7971GE などの特定の Cisco Unified IP Phone は、Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンだけでサポートされます。
• DSCP には Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンが必要です。DSCP が service-policy コマンドを使用するゲートウェイ インターフェイスまたは ip qos dscp コマンドを使用するダイヤルピアに設定されている場合、これらのコマンドで設定された値がこの手順で設定される DSCP 値よりも優先されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. mode cme
5. source-address ip-address [ port port ]
6. load phone-type firmware-file
7. tftp path { flash: | slot0: | tftp:// url }
8. max-pool max-phones
9. max-dn max-directory-numbers
10. authenticate [ all ] [ realm string ]
11. ip qos dscp {{ number | af | cs | default | ef } { media | service | signaling | video }}
12. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
Cisco Unified CME で SIP 電話機をプロビジョニングするためのモードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
source-address ip-address [ port port ]
Router(config-register-global)# source-address 10.6.21.4 |
Cisco Unified CME ルータで、指定された IP アドレスおよびポートを介して SIP 電話機からメッセージを受信できるようにします。 • port port :(任意)TCP/IP ポート番号。範囲:2000 ~ 9999。デフォルト:2000。 |
ステップ 6 |
load phone-type firmware-file
Router(config-register-global)# load 7960-7940 P0S3-07-3-00 |
電話タイプを電話機ファームウェア ファイルに関連付けます。 • 電話機のタイプごとに、別の load コマンドが必要です。 |
ステップ 7 |
tftp-path { flash: | slot0: | tftp:// url }
Router(config-register-global)# tftp-path http://mycompany.com/files |
(任意)SIP 電話機が設定プロファイル ファイルをダウンロードする元となる、システム メモリ以外の場所を定義します。 • デフォルトはシステム メモリ(system:/cme/sipphone/)です。 |
ステップ 8 |
max-pool max-phones
Router(config-register-global)# max-pool 10 |
Cisco Unified CME ルータでサポートされる SIP 電話機の最大数を設定します。 • バージョンとプラットフォームに依存します。範囲を表示するには、 ? と入力します。 • Cisco CME 3.4 から Cisco Unified CME 7.0:デフォルトは、プラットフォームでサポートされる最大数です。 • Cisco Unified CME 7.0(1) 以降のバージョン:デフォルトは 0 です。 |
ステップ 9 |
max-dn max-directory-numbers
Router(config-register-global)# max-dn 20 |
(任意)Cisco Unified CME ルータでサポートされる SIP 電話機のディレクトリ番号の最大数を設定します。 • Cisco Unified CME 7.0(1) 以降のバージョンでは必須です。 • Cisco Unified CME 7.0(1) 以降のバージョン:デフォルトは 0 です。範囲は 1 からプラットフォームでサポートされる最大数です。範囲を表示するには ? と入力します。 • Cisco CME 3.4 から Cisco Unified CME 7.0:デフォルトは、150 またはプラットフォームで許可される最大数です。値を表示するには ? と入力します。 |
ステップ 10 |
authenticate [ all ][ realm string ]
Router(config-register-global)# authenticate all realm company.com |
(任意)SIP 電話機の MAC アドレスを識別できない場合の、他の方法を使用した登録要求の認証をイネーブルにします。 |
ステップ 11 |
ip qos dscp {{ number | af | cs | default | ef } { media | service | signaling | video }}
Router(config-register-global)# ip qos dscp af43 video |
さまざまなタイプのトラフィックに DSCP プライオリティ レベルを設定します。 |
ステップ 12 |
end
Router(config-register-global)# end |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP:日時パラメータの設定
Cisco Unified CME ですべての SIP 電話機に表示される日付とタイム スタンプの形式を指定するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco CME 3.4 以降のバージョン。
• mode cme コマンドがイネーブルになっている。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. timezone number
5. date-format [ d/m/y | m/d/y | y-d-m | y/d/m | y/m/d | yy-m-d ]
6. time-format { 12 | 24 }
7. dst auto-adjust
8. dst { start | stop } month [ day day-of-month | week week-number | day day-of-week] time hour:minutes
9. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
timezone number
Router(config-register-global)# timezone 8 |
Cisco Unified CME で SIP 電話機に使用されるタイム ゾーンを選択します。 • デフォルト: 5 、太平洋標準時/夏時間。タイム ゾーンのリストを表示するには、 ? と入力します。 |
ステップ 5 |
date-format [ d/m/y | m/d/y | y-d-m | y/d/m | y/m/d | yy-m-d ]
Router(config-register-global)# date-format yy-m-d |
(任意)Cisco Unified CME での SIP 電話機の日付表示形式を選択します。 • デフォルト: m/d/y 。 |
ステップ 6 |
time-format { 12 | 24 }
Router(config-register-global)# time-format 24 |
(任意)Cisco Unified CME での SIP 電話機の時刻表示形式を選択します。 • デフォルト: 12 。 |
ステップ 7 |
dst auto-adjust
Router(config-register-global)# dst auto-adjust |
(任意)Cisco Unified CME での SIP 電話機のサマータイムの自動調整をイネーブルにします。 • サマータイムの開始時刻と終了時刻を変更するには、 dst コマンドを使用します。 |
ステップ 8 |
dst { start | stop } month [ day day-of-month | week week-number | day day-of-week] time hour:minutes
Router(config-register-global)# dst start jan day 1 time 00:00 Router(config-register-global)# dst stop mar day 31 time 23:59 |
(任意)Cisco Unified CME での SIP 電話機のサマータイムの期間を設定します。 • dst auto-adjust コマンドを使用してサマータイムの自動調整がイネーブルになっている場合は必須です。 • デフォルトは開始:4 月の第 1 日曜日の午前 2 時、 終了:10 月の最終日曜日の午前 2 時 |
ステップ 9 |
end
Router(config-register-global)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SIP:ネットワーク タイム プロトコルの設定
SIP を実行する Cisco Unified CME に接続された Cisco Unified IP Phones 7911G、7941G、7941GE、7961G、7961GE、7970G、および 7971GE などの特定の電話機に対してネットワーク タイム プロトコル(NTP)をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. ntp-server ip-address [ mode { anycast | directedbroadcast | multicast | unicast }]
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME 環境でサポートされるすべての SIP 電話機に対してグローバル パラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
ntp-server ip-address [ mode { anycast | directedbroadcast | multicast | unicast }]
Router(config-register-global)# ntp-server 10.1.2.3 |
このルータの時計を、指定された NTP サーバと同期します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-global)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SIP:HFS ダウンロード サービスのイネーブル化
HTTP サーバを使用する Cisco Unified CME で Cisco Unified SIP IP Phone によって必要とされる電話機のファームウェアおよびコンフィギュレーション ファイルのダウンロードをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.8 以降のバージョン。
制約事項
• Cisco Unified 8951、9951、および 9971 SIP IP Phone だけがサポートされます。
• HFS ダウンロード サービスに対して IPv6 はサポートされません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip http server
4. ip http port number
5. voice register global
6. mode cme
7. load phone-type firmware-file
8. create profile
9. exit
10. telephony-service
11. hfs enable [ port port-number]
12. end
手順の詳細
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|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip http server
Router(config)# ip http server |
HFS インフラストラクチャの基になる IOS HTTP をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
ip http port number
Router(config)# ip http port 60 |
(任意)HTTP サービスが実行されるポートを指定します。 |
ステップ 5 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての Cisco SIP IP Phone に対してグローバル パラメータを設定します。 |
ステップ 6 |
mode cme
Router(config-register-global)# mode cme |
Cisco Unified CME システムで SIP IP Phone 設定用のモードをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
load phone-type firmware-file
Router(config-register-global)# load 3951 SIP51.9.2.1S |
SIP IP Phone のタイプを電話機のファームウェア ファイルと関連付けます。 |
ステップ 8 |
create profile
Router(config-register-global)# create profile |
SIP IP Phone に必要なコンフィギュレーション プロファイル ファイルを生成します。 |
ステップ 9 |
exit
Router(config-register-global)# exit |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 10 |
telephony-service
Router (config)# telephony-service |
Cisco Unified CME 設定用に telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 11 |
hfs enable [ port port-number]
Router(config-telephony)# hfs enable port 5678 |
指定されたポートで HFS ダウンロード サービスをイネーブルにします。 • port port-number :(任意)HFS ダウンロード サービスがイネーブルになるポートを指定します。範囲は 1024 ~ 65535 です。ポート 80 がデフォルト ポートです。ポート 6970 はカスタム ポートです。 (注) 入力したカスタム HFS ポートが、基になっている IP HTTP ポートでクラッシュした場合、エラー メッセージが表示され、コマンドが許可されません。 |
ステップ 12 |
end
Router(config-telephonyl)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
トラブルシューティングのヒント
debug cme-hfs コマンドは、HFS サービスを使用した Cisco Unified SIP IP Phone のコンフィギュレーション ファイルおよびファームウェア ファイルのダウンロード試行のトラブルシューティングに使用できます。
次の出力例は、ファイル取得の成功を示しています。
Jan 5 01:29:00.829: cme_hfs_util_urlhook:URL Context --->
Jan 5 01:29:00.833: cme_hfs_util_urlhook:Found the binding, fn[softkeyDefault.xml], path[system:/cme/sipphone/softkeyDefault.xml]
Jan 5 01:29:00.833: cme_hfs_util_get_action:Get HTTP-url[/softkeyDefault.xml], fetch_path[system:/cme/sipphone/softkeyDefault.xml], fetch_from_home[0]
Jan 5 01:29:00.853: HFS SUCCESS !!! fn=system:/cme/sipphone/softkeyDefault.xml size=4376 upload-time(s.ms)=0.016
次の出力例は、ファイルが見つからずに、ファイル取得に失敗したことを示しています。
Jan 5 01:43:16.561: cme_hfs_util_urlhook:URL Context --->
Jan 5 01:43:16.561: cme_hfs_util_urlhook:File not found
SIP:ファームウェア ファイル用の HFS ホーム パスの設定
ホーム パスを設定して、明示的なバインディングを持たない、要求された Cisco Unified SIP IP Phone ファームウェア ファイルを、HFS ダウンロード サービスを使用して検索およびフェッチできるようにするには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.8 以降のバージョン。
制約事項
• Cisco 8951、9951、および 9971 SIP IP Phone だけがサポートされます。
• HFS ダウンロード サービスに対して IPv6 はサポートされません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip http server
4. ip http port number
5. telephony-service
6. hfs enable [ port port-number]
7. hfs home-path path
8. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip http server
Router(config)# ip http server |
HFS インフラストラクチャの基になる IOS HTTP をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
ip http port number
Router(config)# ip http port 1234 |
HTTP サービスが実行されるポートを指定します。 |
ステップ 5 |
telephony-service
Router (config)# telephony-service |
Cisco Unified CME 設定用に telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 6 |
hfs enable [ port port-number]
Router(config-telephony)# hfs enable port 6970 |
指定されたポートで HFS ダウンロード サービスをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
hfs home-path path
Router(config-telephony)# hfs home-path flash:/cme/loads/ |
HFS ダウンロード サービスを使用して検索およびフェッチできる Cisco Unified SIP IP Phone のファームウェア ファイル用の、ホーム パス ディレクトリを設定します。 (注) 管理者は電話機のファームウェア ファイルを、ホーム パス ディレクトリとして設定された場所に格納する必要があります。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SIP:SIP 電話機のセッションレベル アプリケーションの変更
すべての SIP 電話機のデフォルトのセッションレベル アプリケーションを変更するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco CME 3.4 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. application application-name
5. end
手順の詳細
|
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
application application-name
Router(config-register-global)# application sipapp2 |
(任意)Cisco Unified CME で SIP 電話機に関連付けられたすべてのダイヤルピアに対するデフォルト アプリケーションを、指定したアプリケーションに変更します。 (注) このコマンドは、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで設定することもできます。音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで設定された値は、voice register global モードで設定された値よりも優先されます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-global)# end |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP:SIP トランクでのメディア フロー モードのイネーブル化
SIP トランクでメディア フロー アラウンド機能をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
制約事項
• SIP から SIP へのトランク コールにメディア サービス(トランスコーディング、会議など)が必要な場合、1 つ以上の SIP トランクをフロー スルー モードにする必要があります。
• ボイスメール コールのためにメディアが Cisco Unified CME を経由して流れる必要がある場合、ボイスメールへの SIP トランクをフロー スルー モードにする必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice service voip
4. media [ flow around | flow through ]
5. exit
6. dial-peer voice tag voip
7. media {[ flow-around | flow-through ] forking }
8. exit
9. voice class media tag
10. media {[ flow-around | flow-through ] forking }
11. end
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice service voip
Router(config)#voice service voip |
voice service voip コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
media [ flow around | flow through ]
Router(conf-voi-serv)#media flow-around |
VoIP コールのグローバル メディア設定をイネーブルにします。 • flow around :メディアはゲートウェイを経由しないで流れます。 • flow through :メディアはゲートウェイを経由して流れます。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-voi-ser)#exit |
voice service voip コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
dial-peer voice tag voip
Router(config)#dial-peer voice 222 voip |
dial-peer コンフィギュレーション モードを開始して、ボイスメール システムの VoIP ダイヤルピアを定義します。 • tag :設定するダイヤルピアを定義します。範囲は 1 ~ 1073741823 です。 |
ステップ 7 |
media {[ flow-around | flow-through ] forking }
Router(config-dial-peer)#media flow-around |
音声ダイヤルピアのメディア設定をイネーブルにします。 • flow-around :メディアはゲートウェイを経由しないで流れます。 • flow-through :メディアはゲートウェイを経由して流れます。 • forking :メディア分岐をイネーブルにします。 |
ステップ 8 |
exit
Router(config-ephone)exit |
voip dial-peer コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
voice class media tag
Router(config)#voice class media 10 |
voice class media コンフィギュレーション モードを開始します。 • tag :設定される音声クラス メディアを定義します。範囲は 1 ~ 10000 です。 |
ステップ 10 |
media {[ flow-around | flow-through ] forking }
Router(config-class)#media flow-around |
音声ダイヤルピアのメディア設定をイネーブルにします。 • flow-around :メディアはゲートウェイを経由しないで流れます。 • flow-through :メディアはゲートウェイを経由して流れます。 • forking :メディア分岐をイネーブルにします。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-class)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SIP:オーバーラップ ダイヤルの設定
SIP IP Phone でオーバーラップ シグナリングを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. overlap-signal
5. exit
6. voice register pool pool-tag
7. overlap-signal
8. exit
9. voice register template template-tag
10. overlap-signal
11. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
overlap-signal
Router(config-register-pool)overlap-signal |
SIP IP Phone に対するオーバーラップ シグナリングのサポートを設定できます。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-register-pool)exit |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
voice register pool pool-tag
Router(config)voice register pool 10 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 |
ステップ 7 |
overlap-signal
Router(config-register-global)overlap-signal |
voice register global に対するオーバーラップ シグナリングのサポートをイネーブルにします。 |
ステップ 8 |
exit
Router(config-register-global)exit |
音声レジスタ プール テンプレート コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
voice register template template tag
Router(config)voice register template 5 |
voice register-template コンフィギュレーション モードを開始して、ephone テンプレートを作成します。 • template-tag :作成される ephone テンプレートの固有識別子。範囲:1 ~ 10。 |
ステップ 10 |
overlap-signal
Router(config-register-temp) overlap-signal |
voice register-template に対してオーバーラップ シグナリングのサポートを適用します。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-temp)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
System-Level パラメータの設定例
この項では、次の例について説明します。
• 「SIP 電話機の一括登録のサポート:例」
• 「Cisco Unified CME での IPv6 サポート:例」
• 「System-Level パラメータ:例」
• 「自動登録のブロック:例」
• 「Cisco Unified SIP IP Phone 7945 用 HFS ダウンロード サービスのイネーブル化:例」
• 「Cisco Unified SIP IP Phone ファームウェア ファイル用 HFS ホーム パスの設定:例」
• 「Cisco Unified SIP IP Phone のコンフィギュレーション ファイルとファームウェア ファイルの HFS ファイル バインディングの確認:例」
• 「冗長ルータ:例」
• 「SIP トランクのメディア フロー アラウンド モード:例」
• 「SCCP IP Phone のオーバーラップ ダイヤル:例」
• 「SIP IP Phone のオーバーラップ ダイヤル:例」
SIP 電話機の一括登録のサポート:例
次の例は、さまざまな電話機で設定される TCP および UDP を示しています。一括登録(TCP)ではプライマリ ディレクトリ番号だけが表示されますが、回線登録(UDP)ではすべてのディレクトリ番号が表示されることに注意してください。
Router# show sip-ua status registrar
Line destination expires(sec) contact
transport call-id
peer
============================================================
1001 21.1.1.138 112 21.1.1.138
TCP 239665429027943@21.1.1.138
40015
1009 21.1.1.138 118 21.1.1.138
UDP 239671730027945@21.1.1.138
40019
1010 21.1.1.138 118 21.1.1.138
UDP 239671745127945@21.1.1.138
40021
Cisco Unified CME での IPv6 サポート:例
!
ip source-route
!
!ip cef
no ip dhcp use vrf connected
ip dhcp excluded-address 10.10.10.1 10.10.10.9
ip dhcp excluded-address 192.168.2.1
ipv6 unicast-routing
ipv6 cef
ntp server 223.255.254.254
multilink bundle-name authenticated
isdn switch-type primary-5ess
!
voice service voip
allow-connections h323 to h323
allow-connections h323 to sip
allow-connections sip to h323
allow-connections sip to sip
fax protocol cisco
sip
registrar server expires max 1200 min 300
!
!
!
voice register dn 1
number 2016
allow watch
name SIP-7961GE
label SIP2016
!
voice register dn 2
number 2017
!
!
voice logout-profile 1
!
voice logout-profile 2
number 2001 type normal
speed-dial 1 2004 label "7960-1"
!
interface GigabitEthernet0/0
ip address 10.10.10.2 255.255.255.0
duplex auto
speed auto
ipv6 address 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:697D/64
ipv6 enable
interface GigabitEthernet0/1
ip address 40.10.30.1 255.255.255.0
shutdown
duplex auto
speed auto
ipv6 address 2000::1/64
ipv6 address 2000::2/64
ipv6 address 2000::A/64
ipv6 address 3000::1/64
ipv6 address 4000::1/64
ipv6 address 9000::1/64
ipv6 address F000::1/64
ipv6 enable
!
i!
!
!
ip http server
!
ipv6 route 2001:20:20:20::/64 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:5
ipv6 route 2001:50:50:50::/64 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:5
!
tftp-server flash:P00308000500.bin
tftp-server flash:P00308000500.loads
p-server flash:cvm70sccp.8-5-2FT1-18.sbn
!
!
voice-port 0/0/0:23
!
!
mgcp fax t38 ecm
!
sccp local GigabitEthernet0/0
sccp ccm 10.10.10.2 identifier 1 version 7.0
sccp ccm 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:697D identifier 2 version 7.0
sccp
!
!
gateway
timer receive-rtp 1200
!
sip-ua
protocol mode dual-stack preference ipv6
!
!
telephony-service
protocol mode dual-stack preference ipv6
sdspfarm conference mute-on 111 mute-off 222
sdspfarm units 2
sdspfarm transcode sessions 20
sdspfarm tag 1 xcoder
sdspfarm tag 2 conference
conference hardware
no auto-reg-ephone
em logout 0:0 0:0 0:0
max-ephones 52
max-dn 192
ip source-address 10.10.10.2 port 2000
ip source-address 2000:A0A:201:0:F:35FF:FF2C:697D
service phone settingsAccess 1
service phone spanTOPCPort 0
timeouts transfer-recall 15
system message MOTO-CME1
url directories http://10.10.10.2:80/localdirectory
cnf-file location flash:
cnf-file perphone
load 7914 S00103020003
load 7911 SCCP11.8-5-2FT1-18S
load 7970 SCCP70.8-5-2FT1-18S
time-zone 5
max-conferences 4 gain -6
call-forward pattern .T
web admin system name cisco password cisco
web admin customer name admin password admin
transfer-system full-consult
System-Level パラメータ:例
次の例は、100 台の電話機で最大 500 のディレクトリ番号をサポートできる Cisco Unified CME のシステム レベル コンフィギュレーションを示しています。Cisco Unified IP Phone 7905、7912、7914、7920、7940、および 7960 の電話機ファームウェア ファイル用に TFTP ファイル共有をセットアップし、そのファイルをロードします。
tftp-server flash:ATA030100SCCP040211A.zup
! ATA 186/188 firmware
tftp-server flash:CP7902080001SCCP051117A.sbin
! 7902 firmware
tftp-server flash:CP7905080001SCCP051117A.sbin
! 7905 firmware
tftp-server flash:CP7912080001SCCP051117A.sbin
! 7912 firmware
tftp-server flash:cmterm_7920.4.0-02-00.bin
! 7914 firmware
tftp-server flash:P00503010100.bin
! 7920 firmware
tftp-server flash:S00104000100.sbn
! 7935 firmware
tftp-server flash:cmterm_7936.3-3-5-0.bin
! 7936 firmware
tftp-server flash:P0030702T023.bin
tftp-server flash:P0030702T023.loads
tftp-server flash:P0030702T023.sb2
! 7960/40 firmware
!
telephony-service
max-ephones 100
max-dn 500
load ata ATA030100SCCP040211A
load 7902 CP7902080001SCCP051117A
load 7905 CP7905080001SCCP051117A
load 7912 CP7912080001SCCP051117A
load 7914 S00104000100
load 7920 cmterm_7920.4.0-02-00
load 7935 P00503010100
load 7936 cmterm_7936.3-3-5-0
load 7960-7940 P0030702T023
ip source-address 10.16.32.144 port 2000
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
transfer-system full-consult
Cisco Unified IP Phone 7911, 7941, 7941-GE, 7961, 7961-GE, 7970, and 7971 require multiple files to be shared using TFTP. The following configuration example adds support for these phones.
tftp-server flash:SCCP11.7-2-1-0S.loads
tftp-server flash:term11.default.loads
tftp-server flash:apps11.1-0-0-72.sbn
tftp-server flash:cnu11.3-0-0-81.sbn
tftp-server flash:cvm11.7-2-0-66.sbn
tftp-server flash:dsp11.1-0-0-73.sbn
tftp-server flash:jar11.7-2-0-66.sbn
! 7911 firmware
!
tftp-server flash:TERM41.7-0-3-0S.loads
tftp-server flash:TERM41.DEFAULT.loads
tftp-server flash:TERM61.DEFAULT.loads
tftp-server flash:CVM41.2-0-2-26.sbn
tftp-server flash:cnu41.2-7-6-26.sbn
tftp-server flash:Jar41.2-9-2-26.sbn
! 7941/41-GE, 7961/61-GE firmware
!
tftp-server flash:TERM70.7-0-1-0s.LOADS
tftp-server flash:TERM70.DEFAULT.loads
tftp-server flash:TERM71.DEFAULT.loads
tftp-server flash:CVM70.2-0-2-26.sbn
tftp-server flash:cnu70.2-7-6-26.sbn
tftp-server flash:Jar70.2-9-2-26.sbn
! 7970/71 firmware
!
telephony-service
load 7911 SCCP11.7-2-1-0S
load 7941 TERM41.7-0-3-0S
load 7961 TERM41.7-0-3-0S
load 7941GE TERM41.7-0-3-0S
load 7961GE TERM41.7-0-3-0S
load 7970 TERM70.7-0-1-0s
load 7971 TERM70.7-0-1-0s
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
.
.
.
自動登録のブロック:例
次の例は、自動 ephone 登録をディセーブルにし、試行された登録のログを表示してからログをクリアする方法を示しています。
Router(config)# telephony-service
Router(config-telephony)# no auto-reg-ephone
Router(config-telephony)# exit
Router(config)# exit
Router# show ephone attempted-registrations
Attempting Mac address:
Num Mac Address DateTime DeviceType
-----------------------------------------------------------------------------
1 C863.8475.5417 22:52:05 UTC Thu Apr 28 2005 SCCP Gateway (AN)
2 C863.8475.5408 22:52:05 UTC Thu Apr 28 2005 SCCP Gateway (AN)
.....
25 000D.28D7.7222 22:26:32 UTC Thu Apr 28 2005 Telecaster 7960
26 000D.BDB7.A9EA 22:25:59 UTC Thu Apr 28 2005 Telecaster 7960
...
47 C863.94A8.D40F 22:52:17 UTC Thu Apr 28 2005 SCCP Gateway (AN)
48 C863.94A8.D411 22:52:18 UTC Thu Apr 28 2005 SCCP Gateway (AN)
49 C863.94A8.D400 22:52:15 UTC Thu Apr 28 2005 SCCP Gateway (AN)
Router# clear telephony-service ephone-attempted-registrations
Cisco Unified SIP IP Phone 7945 用 HFS ダウンロード サービスのイネーブル化:例
次の例は、Cisco Unified SIP IP Phone 7945 用に HFS ダウンロード サービスをイネーブルにする方法を示しています。
Router(config)# ip http server
Router(config)# ip http port 1234
Router(config)# voice register global
Router(config-register-global)# mode cme
Router(config-register-global)# create profile
Router(config-register-global)# load 7945 SIP45.8.3.3S
Router(config-register-global)# exit
Router (config)# telephony-service
Router(config-telephony)# hfs enable port 65500
Cisco Unified SIP IP Phone ファームウェア ファイル用 HFS ホーム パスの設定:例
次の例は、phone-load という名前の新しいディレクトリをフラッシュ メモリのルート ディレクトリの下に作成し、hfs home-path で設定する方法を示しています。
cassini-c2801#mkdir flash:phone-loads
Create directory filename [phone-loads]?
Created dir flash:phone-loads
-#- --length-- -----date/time------ path
1 13932728 Mar 22 2007 15:57:38 +00:00 c2801-ipbase-mz.124-1c.bin
2 33510140 Sep 18 2010 01:21:56 +00:00 rootfs9951.9-0-3.sebn
3 143604 Sep 18 2010 01:22:20 +00:00 sboot9951.111909R1-9-0-3.sebn
4 1249 Sep 18 2010 01:22:40 +00:00 sip9951.9-0-3.loads
5 66996 Sep 18 2010 01:23:00 +00:00 skern9951.022809R2-9-0-3.sebn
6 10724 Sep 18 2010 00:59:48 +00:00 dkern9951.100609R2-9-0-3.sebn
7 1507064 Sep 18 2010 01:00:24 +00:00 kern9951.9-0-3.sebn
8 0 Jan 5 2011 02:03:46 +00:00 phone-loads
14819328 bytes available (49192960 bytes used)
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
cassini-c2801(config)#tele
cassini-c2801(config)#telephony-service
cassini-c2801(config-telephony)#hfs hom
cassini-c2801(config-telephony)#hfs home-path flash:?
cassini-c2801(config-telephony)#hfs home-path flash:phone-loads
cassini-c2801(config-telephony)#
Cisco Unified SIP IP Phone のコンフィギュレーション ファイルとファームウェア ファイルの HFS ファイル バインディングの確認:例
次に、 show voice register hfs コマンドの出力例を示します。
Router(config)#show voice register hfs
Fetch Service Enabled = Y
Registered session-id = 19
Default home path = flash:/
Ongoing fetches from home = 0
HTTP File Server Bindings
No. of url table entries = 9
No.of alias table entries = 9
冗長ルータ:例
次の例は、プライマリ Cisco Unified CME ルータで設定されます。ルータを 10.5.2.78 のセカンダリ ルータとして設定します。音声ポート 3/0/0 は、PSTN からの着信コール用 FXO ポートです。グラウンド スタート シグナリングを使用し、着信呼び出し信号をカウントすることで着信コールを検出するように設定されます。
telephony-service
ip source-address 10.0.0.1 port 2000 secondary 10.5.2.78
voice-port 3/0/0
signal ground-start
incoming alerting ring-only
ring number コマンドがデフォルトの 1 を使用する代わりに 3 に設定されることを除いて、セカンダリ Cisco Unified CME ルータは同じコマンドで設定されます。
telephony-service
ip source-address 10.0.0.1 port 2000 secondary 10.5.2.78
voice-port 3/0/0
signal ground-start
incoming alerting ring-only
ring number 3
SIP トランクのメディア フロー アラウンド モード:例
次の例では、音声サービス VoIP、音声クラス メディア、およびダイヤルピアの各コンフィギュレーション モードでイネーブルになっているメディア フロー アラウンドを示します。
Router# show running config
!
!
voice service voip
ip address trusted list
ipv4 20.20.20.1
media flow-around
allow-connections sip to sip
vpn-group 1
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
vpn-trustpoint 1 trustpoint cme_cert root
vpn-hash-algorithm sha-1
vpn-profile 1
keepalive 50
auto-network-detect enable
host-id-check disable
vpn-profile 2
mtu 1300
authen-method both
password-persistent enable
host-id-check enable
vpn-profile 4
fail-connect-time 50
sip
!
voice class media 10
media flow-around
!
!
!
dspfarm profile 1 conference
codec g711ulaw
maximum sessions 2
associate application SCCP
!
dial-peer voice 222 voip
media flow-around
!
dial-peer voice 10 voip
media flow-around
!
dial-peer voice 101 voip
end
SCCP IP Phone のオーバーラップ ダイヤル:例
次の例は、telephony-service コンフィギュレーション モード、ephone template 10、および ephone 10 で設定された overlap-signal コマンドを示しています。
Router# show running config
!
!
telephony-service
max-ephones 25
max-dn 15
load 7906 SCCP11.8-5-3S.loads
load 7911 SCCP11.8-5-3S.loads
load 7921 CP7921G-1.3.3.LOADS
load 7941 SCCP41.8-5-3S.loads
load 7942 SCCP42.8-5-3S.loads
load 7961 SCCP41.8-5-3S.loads
load 7962 SCCP42.8-5-3S.loads
max-conferences 12 gain -6
web admin system name cisco password cisco
transfer-system full-consult
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
overlap-signal
!
ephone-template 1
button-layout 1 line
button-layout 3-6 blf-speed-dial
!
ephone-template 9
feature-button 1 Endcall
feature-button 3 Mobility
!
!
ephone-template 10
feature-button 1 Park
feature-button 2 MeetMe
feature-button 3 CallBack
button-layout 1 line
button-layout 2-4 speed-dial
button-layout 5-6 blf-speed-dial
overlap-signal
!
ephone 10
device-security-mode none
mac-address 02EA.EAEA.0010
overlap-signal
SIP IP Phone のオーバーラップ ダイヤル:例
次の例は、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードおよび voice register pool 10 で設定された overlap-signal コマンドを示しています。
Router# show running config
!
!
!
voice service voip
ip address trusted list
ipv4 20.20.20.1
media flow-around
allow-connections sip to sip
!
voice class media 10
media flow-around
!
!
voice register global
max-pool 10
overlap-signal
!
voice register pool 5
overlap-signal
!
!
!