トランスコーディング リソースの設定方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「トランスコーディング用 DSP リソース要件の確認」(必須)
• 「トランスコーディング用ネットワーク モジュールまたは PVDM のプロビジョニング」(必須)
NM-HD および NM-HDV2 用の DSP ファーム
• 「NM-HD および NM-HDV2 用 DSP ファームの設定」(必須)
NM-HDV 用の DSP ファーム
• 「NM-HDV 用 DSP ファームの設定」(必須)
• 「DSP ファーム ホストとして機能するための Cisco Unified CME ルータの設定」(必須)
• 「Cisco IOS ソフトウェア アップグレード後の NM-HDV の DSP ファームの変更」(任意)
• 「NM-HDV 用トランスコーディング セッション数の変更」(任意)
• 「NM-HDV 用 DSP ファームのパフォーマンス チューニング」(任意)
• 「DSP ファームの動作確認」(任意)
Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンの DSP ファーム
• 「セキュア モードでの Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンへの DSP ファームの登録」(任意)
手順の概要
1. show voice dsp
2. show sdspfarm sessions
3. show sdspfarm units
手順の詳細
ステップ 1 show voice dsp コマンドを使用して、デジタル シグナル プロセッサ(DSP)音声チャネルの現在のステータスを表示します。
ステップ 2 show sdspfarm sessions コマンドを使用して、アクティブなトランスコーダ セッションの数を表示します。
ステップ 3 show sdspfarm units コマンドを使用して、設定されている DSP ファームの数を表示します。
トランスコーディング用ネットワーク モジュールまたは PVDM のプロビジョニング
DSP は次のどの場所に存在していてもかまいません。
• NM-HD-2VE などの音声ネットワーク モジュール。
• NM-HDV2 など、音声ネットワーク モジュールに設置された PVDM2。1 つのネットワークモジュールに、最大 5 つの PVDM を搭載できます。
• Cisco 2800、3800 シリーズの音声ゲートウェイルータなど、マザーボードに直接設置された PVDM2。
会議サービスとトランスコーディング サービスをサポートし、モジュールをルータに設置するために必要な、PVDM2 またはネットワーク モジュールの数を判定する必要があります。
手順の概要
1. パフォーマンス要件を確認します。
2. 必要な DSP の数を判定します。
3. サポート可能な DSP の数を判定します。
4. ソリューションを確認します。
5. ハードウェアを設置します。
手順の詳細
ステップ 1 ルータでサポートする必要があるトランスコーディング セッションの数を判定します。
ステップ 2 トランスコーディング セッションのサポートに必要な DSP の数を判定します。『 Cisco Unified Communications Manager and Cisco IOS Interoperability Guide 』の「Configuring Enhanced Conferencing and Transcoding for Voice Gateway Routers」の項にある Table 5 と Table 6 を参照してください。
音声インターフェイスも必要な場合は、必要な DSP の追加数を判定します。
たとえば、16 のトランスコーディング セッション(30 ms のパケット化)と 4 つの G.711 音声コールには、2 つの DSP が必要です。
ステップ 3 『 Cisco Unified Communications Manager and Cisco IOS Interoperability Guide 』の「Configuring Enhanced Conferencing and Transcoding for Voice Gateway Routers」の章の「Allocation of DSP Resources」の項にある Table 4 を使用して、ルータでサポート可能な NM または NM ファームの最大数を判定します。
ステップ 4 ルータが複数の NM または NM ファームをサポートするかどうかを考慮し、ルータ機能が要件を満たすことを確認します。必要な場合は、パフォーマンス要件を再評価します。
ステップ 5 必要に応じて PVDM、NM、および NM ファームをインストールします。『 Cisco Network Modules Hardware Installation Guide 』の「 Connecting Voice Network Modules 」の章を参照してください。
NM-HD および NM-HDV2 用 DSP ファームの設定
NM-HD または NM-HDV2 用に DSP ファームを設定し、セキュアなトランスコーディング プロファイルを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice-card slot
4. dsp services dspfarm
5. exit
6. sccp local interface-type interface-number
7. sccp ccm ip-address identifier identifier-number
8. sccp
9. sccp ccm group group-number
10. bind interface interface-type interface-number
11. associate ccm identifier-number priority priority-number
12. associate profile profile-identifier register device-name
13. keepalive retries number
14. switchover method { graceful | immediate }
15. switchback method { graceful | guard timeout-guard-value | immediate | uptime uptime-timeout-value }
16. switchback interval seconds
17. exit
18. dspfarm profile profile-identifier transcode [ security ]
19. trustpoint trustpoint-label
20. codec codec-type
21. maximum sessions number
22. associate application sccp
23. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice-card slot
Router(config)# voice-card 1 |
DSP ファーム サービスをイネーブルにするネットワーク モジュールで、voice-card コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
dsp services dspfarm
Router(config-voicecard)# dsp services dspfarm |
音声カード用の DSP ファーム サービスをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-voicecard)# exit |
voice-card コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
sccp local interface-type interface-number
Router(config)# sccp local FastEthernet 0/0 |
Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーション(トランスコーディングおよび会議)が使用するローカル インターフェイスを選択します。 • interface-type :Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーションが使用するインターフェイスのタイプ。タイプにはインターフェイス アドレス、または仮想インターフェイス アドレス(イーサネットなど)を指定できます。 • interface-number :Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーションが使用するインターフェイス番号。 |
ステップ 7 |
sccp ccm ip-address identifier identifier-number
Router(config)# sccp ccm 10.10.10.1 identifier 1
|
Cisco Unified CME のアドレスを指定します。 • ip-address :Cisco Unified CME ルータの IP アドレス。 • identifier identifier-number :Cisco Unified CME ルータを識別する番号。 • セカンダリ Cisco Unified CME ルータのアドレスを指定するには、この手順を繰り返します。 |
ステップ 8 |
sccp
Router(config)# sccp |
SCCP および関連するトランスコーディング アプリケーションと会議アプリケーションをイネーブルにします。 |
ステップ 9 |
sccp ccm group group-number
Router(config)# sccp ccm group 1 |
Cisco Unified CME グループを作成し、Cisco Unified CME の SCCP コンフィギュレーション モードを開始します。 • group-number :Cisco Unified CME グループを識別する番号。 (注) Cisco Unified CME グループは、DSP ファームのデータが宣言されているネーミング デバイスです。必要なグループは 1 つだけです。 |
ステップ 10 |
bind interface interface-type interface-number
Router(config-sccp-ccm)# bind interface FastEthernet 0/0 |
(任意)Cisco Unified CME グループにインターフェイスをバインドし、この Cisco Unified CME グループに関連付けられているプロファイルに属するすべてのコールに、選択したインターフェイスが使用されるようにします。 • このコマンドはオプションです。ただし、複数のプロファイルがある場合、またはさまざまなサブネットを使用している場合は、必ず正しいインターフェイスが選択されるようにするために、このコマンドを使用することを推奨します。 |
ステップ 11 |
associate ccm identifier-number priority priority-number
Router(config-sccp-ccm)# associate ccm 1 priority 1 |
Cisco Unified CME ルータをグループに関連付けて、グループ内の優先順位を設定します。 • identifier-number :Cisco Unified CME ルータを識別する番号。ステップ 7 の sccp ccm コマンドを参照してください。 • priority :Cisco Unified CME グループでの Cisco Unified CME ルータの優先順位。指定できる Cisco Unified CME グループは 1 つだけです。デフォルトは 1 です。 |
ステップ 12 |
associate profile profile - identifier register device-name
Router(config-sccp-ccm)# associate profile 1 register mtp000a8eaca80 |
DSP ファーム プロファイルを Cisco Unified CME グループに関連付けます。 • profile-identifier :DSP ファーム プロファイルを識別する番号。 • device-name :MAC アドレスに「mtp」プレフィックスを付加したもの。ここで MAC アドレスは、SCCP デバイスとして登録するために使用する物理インターフェイスの焼き付けアドレスです。 |
ステップ 13 |
keepalive retries number
Router(config-sccp-ccm)# keepalive retries 5 |
SCCP から Cisco Unified CME へのキープアライブの再試行回数を設定します。 • number :キープアライブの試行回数。範囲:1 ~ 32。デフォルトは 3 です。 |
ステップ 14 |
switchover method [ graceful | immediate ]
Router(config-sccp-ccm)# switchover method immediate |
アクティブな Cisco Unified CME システムとの通信リンクがダウンしたときに、SCCP クライアントが使用するスイッチオーバー方式を設定します。 • graceful :アクティブなセッションがすべて正常に終了した場合のみ、終了後にスイッチオーバーが発生します。 • immediate :セカンダリ Cisco Unified CME システムのいずれかに、すぐにスイッチオーバーします。 |
ステップ 15 |
switchback method { graceful | guard timeout-guard-value | immediate | uptime uptime-timeout-value }
Router(config-sccp-ccm)# switchback method immediate |
プライマリまたは優先順の高い Cisco Unified CME が再び使用可能になったときに、SCCP クライアントが使用するスイッチバック方式を設定します。 • graceful :アクティブなセッションがすべて正常に終了した場合のみ、終了後にスイッチバックが発生します。 • guard timeout-guard-value :アクティブなセッションの正常終了、または保護タイマーの時間切れの、どちらかが先に発生したときにスイッチバックが生じます。タイムアウト値の単位は秒です。範囲:60 ~ 172800。デフォルト:7200。 • immediate :アクティブな接続があるかどうかに関係なく、タイマーが時間切れになるとすぐに、上位の Cisco Unified CME にスイッチバックします。 • uptime uptime-timeout-value :上位の Cisco Unified CME システムがアクティブになったときに動作時間タイマーを開始します。タイムアウト値の単位は秒です。範囲:60 ~ 172800。デフォルト:7200。 |
ステップ 16 |
switchback interval seconds
Router(config-sccp-ccm)# switchback interval 5 |
現在の Cisco Unified CME スイッチバック接続が失敗したときに、DSP ファームが待機する時間を設定します。この時間が経過すると、DSP ファームはプライマリ Cisco Unified CME システムをポーリングします。 • seconds :タイマーの値(秒単位)。範囲:1 ~ 3600。デフォルト:60。 |
ステップ 17 |
exit
Router(config-sccp-ccm)# exit |
SCCP コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 18 |
dspfarm profile profile-identifier transcode [ security ]
Router(config)# dspfarm profile 1 transcode security |
DSP ファーム プロファイル コンフィギュレーション モードを開始し、DSP ファーム サービス用のプロファイルを定義します。 • profile-identifier :プロファイルを一意に識別する番号。範囲:1 ~ 65535。 • transcode :トランスコーディング用のプロファイルをイネーブルにします。 • security :セキュアな DSP ファーム サービスをイネーブルにします。このキーワードは Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンでサポートされます。 |
ステップ 19 |
trustpoint trustpoint-label
Router(config-dspfarm-profile)# trustpoint dspfarm |
(任意)トラストポイントを DSP ファーム プロファイルに関連付けます。 |
ステップ 20 |
codec codec-type
Router(config-dspfarm-profile)# codec g711ulaw |
DSP ファーム プロファイルでサポートされるコーデックを指定します。 • codec-type :優先されるコーデックを指定します。サポートされるコーデックのリストを表示するには、 ? を入力します。 • サポートされるコーデックごとに、この手順を繰り返します。 |
ステップ 21 |
maximum sessions number
Router(config-dspfarm-profile)# maximum sessions 5 |
このプロファイルでサポートされる最大セッション数を指定します。 • number :プロファイルでサポートされるセッションの数。範囲:0 ~ X。デフォルト:0。 • X の値は、リソース プロバイダーで使用可能なリソースの数に応じて、実行時に決定されます。 |
ステップ 22 |
associate application sccp
Router(config-dspfarm-profile)# associate application sccp |
SCCP を DSP ファーム プロファイルに関連付けます。 |
ステップ 23 |
end
Router(config-dspfarm-profile)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
NM-HDV 用 DSP ファームの設定
NM-HDV 用の DSP ファームを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice-card slot
4. dsp services dspfarm
5. exit
6. sccp local interface-type interface-number
7. sccp ccm ip-address priority priority-number
8. sccp
9. dspfarm transcoder maximum sessions number
10. dspfarm
11. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice-card slot
Router(config)# voice-card 1 |
voice-card コンフィギュレーション モードを開始し、NM-HDV または NM-HDV ファームがあるシャーシ内のスロットを確認します。 |
ステップ 4 |
dsp services dspfarm
Router(config-voicecard)# dsp services dspfarm |
NM-HDV または NM-HDV ファームの DSP ファーム サービスをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-voicecard)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
sccp local interface-type interface-number
Router(config)# sccp local FastEthernet 0/0 |
Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーション(トランスコーディングおよび会議)が使用するローカル インターフェイスを選択します。 • interface-type :Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーションが使用するインターフェイスのタイプ。タイプにはインターフェイス アドレス、または仮想インターフェイス アドレス(イーサネットなど)を指定できます。 • interface-number :Cisco Unified CME に登録するために SCCP アプリケーションが使用するインターフェイス番号。 |
ステップ 7 |
sccp ccm ip-address priority priority-number
Router(config)# sccp ccm 10.10.10.1 priority 1
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Cisco Unified CME のアドレスを指定します。 • ip-address :Cisco Unified CME ルータの IP アドレス。 • priority priorit y:接続されている他のルータと比較した、Cisco Unified CME ルータの優先順位。範囲:1(最高)~4(最低)。 |
ステップ 8 |
sccp
Router(config)# sccp |
SCCP および関連するトランスコーディング アプリケーションと会議アプリケーションをイネーブルにします。 |
ステップ 9 |
dspfarm transcoder maximum sessions number
Router(config)# dspfarm transcoder maximum sessions 12 |
DSP ファームでサポートできるトランスコーディング セッションの最大数を指定します。1 つの DSP で最大 4 つのトランスコーディング セッションをサポートできます。 (注) この値を割り当てる場合は、会議サービス用に割り当てられている DSP の数を考慮してください。 |
ステップ 10 |
dspfarm
Router(config)# dspfarm |
DSP ファームをイネーブルにします。 |
ステップ 11 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
トランスコーダ セッションの最大数の判定
一度に動作可能なトランスコーダ セッションの最大数を判定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. dspfarm transcoder maximum sessions
2. show sdspfarm sessions
3. show sdspfarm units
4. ステップ 2 および 3 の値に基づいて、トランスコーダ セッションの最大数を決定します。
手順の詳細
ステップ 1 dspfarm transcoder maximum sessions コマンドを使用して、設定したトランスコーダ セッションの最大数を設定します。
ステップ 2 show sdspfarm sessions コマンドを使用して、アクティブなトランスコーダ セッションの数を表示します。
ステップ 3 show sdspfarm units コマンドを使用して、設定されている DSP ファームの数を表示します。
ステップ 4 ステップ 2 のトランスコーダ セッションの数(ステップ 1 で dspfarm transcoder maximum sessions コマンドを使用して設定した数)に、ステップ 3 の DSP ファームの数を掛けることによって、トランスコーダ セッションの最大数を取得します。
IP Phone メッセージを受信するための Cisco Unified CME ルータの設定
IP Phone メッセージを受信するよう Cisco Unified CME ルータを設定するには、次の手順を実行します。
(注) sdspfarm unregister force コマンドを使用すると、アクティブ コールのトランスコーディング ストリームをすべて登録解除できます。
前提条件
SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスを確認します。たとえば、次のように設定されているとします。
interface FastEthernet 0/0
ip address 10.5.49.160 255.255.0.0
.
.
.
sccp local FastEthernet 0/0
sccp
show interface FastEthernet 0/0 コマンドによって、MAC アドレスが得られます。次の例では、ファスト イーサネット インターフェイスの MAC アドレスが 000a.8aea.ca80 です。
Router# show interface FastEthernet 0/0
.
.
.
FastEthernet0/0 is up, line protocol is up
Hardware is AmdFE, address is 000a.8aea.ca80 (bia 000a.8aea.ca80)
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. ip source-address ip-address [ port port ] [ any-match | strict-match ]
5. sdspfarm units number
6. sdspfarm transcode sessions number
7. sdspfarm tag number device-number
8. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip source-address ip-address [ port port ] [ any-match | strict-match ]
Router(config-telephony)# ip source address 10.10.10.1 port 3000 |
ルータの IP アドレスおよびポートで Cisco Unified IP Phone のメッセージを受信できるように、ルータをイネーブルにします。 • address :範囲:0 ~ 5。デフォルト:0。 • port port :(任意)SCCP に使用する TCP/IP ポート。デフォルト:2000。 • any-match :(任意)登録のための厳密な IP アドレスのチェックをディセーブルにします。これがデフォルトです。 • strict-match :(任意)登録のための厳密な IP アドレス チェックを必須にします。 |
ステップ 5 |
sdspfarm units number
Router(config-telephony)# sdspfarm units 4 |
SCCP ルータに登録できる DSP ファームの最大数を指定します。 • number :範囲:0 ~ 5。デフォルト:0。 |
ステップ 6 |
sdspfarm transcode sessions number
Router(config-telephony)# sdspfarm transcode sessions 40 |
Cisco Unified CME ルータで可能な G.729 のトランスコーダ セッションの最大数を指定します。 • 1 つのトランスコーダ セッションは、トランスコードを使用する発信者間の 2 つのトランスコーディング ストリームで構成されます。ルータで一度にサポートするトランスコーディング セッションおよび電話会議の最大数を使用します。 • number :「トランスコーダ セッションの最大数の判定」を参照してください。範囲:0 ~ 128。デフォルト:0。 |
ステップ 7 |
sdspfarm tag number device-name
Router(config-telephony)# sdspfarm tag 1 mtp000a8eaca80 または Router(config-telephony)# sdspfarm tag 1 MTP000a8eaca80 |
DSP ファーム ユニットを Cisco Unified CME に登録できるようにして、それを SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスに関連付けます。 • auto-reg-ephone コマンドを使用して自動登録をブロックした場合にのみ必要です。 • number :タグ番号。範囲:1 ~ 5。 • device-name :SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスに「MTP」プレフィックスを付加したもの。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-telephony)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
セキュア DSP ファームをホストするための Cisco Unified CME ルータの設定
セキュアな DSP ファームをホストできるようにするには、事前に Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンで Media Encryption Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)機能を設定し、セキュアな Cisco Unified CME にしておく必要があります。セキュアな Cisco Unified CME の設定については、 セキュリティの設定を参照してください。
Cisco IOS ソフトウェア アップグレード後の NM-HDV の DSP ファームの変更
Cisco ルータ上で Cisco IOS ソフトウェアのアップグレード後に設定された、NM-HDV 用の既存の DSP ファームを継続してサポートするには、次の手順を実行します。
(注) この作業は、Cisco IOS ソース リリースのアップグレード後に、NM-HDV に対して以前に設定した DSP ファームが Cisco Unified CME への登録に失敗する場合に実行します。
前提条件
show - running configuration コマンドを使用して、telephony-service 設定の dspfarm タグのデバイス名が小文字になっていることを確認する。
Example:
Router# show-running configuration
Building configuration...
.
.
.
!
telephony-service
max-ephones 2
max-dn 20
ip source-address 142.103.66.254 port 2000
auto assign 1 to 2
system message Your current options
sdspfarm units 2
sdspfarm transcode sessions 16
sdspfarm tag 1 mtp00164767cc20 !<===Device name is MAC address with lower-case "mtp" prefix
.
.
.
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. no sdspfarm tag number
4. sdspfarm tag number device-name
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
no sdspfarm tag number
Router(config)# no sdspfarm tag 1 |
DSP ファームをディセーブルにします。 |
ステップ 4 |
sdspfarm tag number device-name
Router(config)# sdspfarm tag 1 MTP00164767cc20 |
デジタル シグナル プロセッサ(DSP)ファームを Cisco Unified CME に登録できるようにして、それを SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスに関連付けます。 • auto-reg-ephone コマンドを使用して自動登録をブロックした場合にのみ必要です。 • device-name :SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスに「MTP」プレフィックスを付加したもの。 |
ステップ 5 |
dspfarm
Router(config)# dspfarm |
DSP ファームをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
NM-HDV 用トランスコーディング セッション数の変更
NM-HDV のトランスコーディング セッションの最大数を変更するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. no dspfarm
4. dspfarm transcoder maximum sessions number
5. dspfarm
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
no dspfarm
Router(config)# no dspfarm |
DSP ファームをディセーブルにします。 |
ステップ 4 |
dspfarm transcoder maximum sessions number
Router(config)# dspfarm transcoder maximum sessions 12 |
DSP ファームでサポートできるトランスコーディング セッションの最大数を指定します。 |
ステップ 5 |
dspfarm
Router(config)# dspfarm |
DSP ファームをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
NM-HDV 用 DSP ファームのパフォーマンス チューニング
DSP ファームのパフォーマンスをチューニングするには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. sccp ip precedence value
4. dspfarm rtp timeout seconds
5. dspfarm connection interval seconds
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
sccp ip precedence value
Router(config)# sccp ip precedence 5 |
(任意)SCCP によって制御される接続で音声パケットの優先順位が高くなるように、IP precedence の値を設定します。 |
ステップ 4 |
dspfarm rtp timeout seconds
Router(config)# dspfarm rtp timeout 60 |
(任意)「RTP port unreachable」エラー状態が発生した場合の、Real-Time Transport Protocol(RTP)タイムアウト間隔を設定します。 |
ステップ 5 |
dspfarm connection interval seconds
Router(config)# dspfarm connection interval 60 |
(任意)RTP ストリームを削除するまで RTP の非アクティブな状態をモニタする時間を指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
DSP ファームの動作確認
DSP ファームが登録され、動作していることを確認するには、次の手順を任意の順序で実行します。
手順の概要
1. show sccp [ statistics | connections ]
2. show sdspfarm units
3. show sdspfarm sessions
4. show sdspfarm sessions summary
5. show sdspfarm sessions active
6. show sccp connections details
7. debug sccp { all | errors | events | packets | parser }
8. debug dspfarm { all | errors | events | packets }
9. debug ephone mtp
手順の詳細
ステップ 1 show sccp [ statistics | connections ] コマンドを使用して、SCCP の設定情報と現在のステータスを表示します。
Router# show sccp statistics
SCCP Application Service(s) Statistics:
Profile ID:1, Service Type:Transcoding
Unsupported pkts rx 1, Unrecognized pkts rx 0
Register tx 1, successful 1, rejected 0, failed 0
KeepAlive tx 0, successful 0, failed 0
OpenReceiveChannel rx 2, successful 2, failed 0
CloseReceiveChannel rx 0, successful 0, failed 0
StartMediaTransmission rx 2, successful 2, failed 0
StopMediaTransmission rx 0, successful 0, failed 0
Reset rx 0, successful 0, failed 0
MediaStreamingFailure rx 0
Switchover 0, Switchback 0
show sccp connections コマンドを使用して、SCCP トランスコーディング アプリケーションと会議アプリケーションで制御される接続に関する情報を表示します。次の例で、stype フィールドの secure 値は、接続が暗号化されることを示しています。
Router# show sccp connections
sess_id conn_id stype mode codec ripaddr rport sport
16777222 16777409 secure -xcode sendrecv g729b 10.3.56.120 16772 19534
16777222 16777393 secure -xcode sendrecv g711u 10.3.56.50 17030 18464
Total number of active session(s) 1, and connection(s) 2
ステップ 2 show sdspfarm units コマンドを使用して、設定および登録されている DSP ファームを表示します。
Router# show sdspfarm units
mtp-1 Device:MTP003080218a31 TCP socket:[2] REGISTERED
actual_stream:8 max_stream 8 IP:10.10.10.3 11470 MTP YOKO keepalive 1
Supported codec:G711Ulaw
G711Alaw
G729a
G729ab
max-mtps:1, max-streams:40, alloc-streams:8, act-streams:2
ステップ 3 show sdspfarm sessions コマンドを使用して、トランスコーディング ストリームを表示します。
Router# show sdspfarm sessions
Stream-ID:1 mtp:1 10.10.10.3 18404 Local:2000 START
usage:Ip-Ip
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:2
Stream-ID:2 mtp:1 10.10.10.3 17502 Local:2000 START
usage:Ip-Ip
codec:G729AnnexA duration:20 vad:0 peer Stream-ID:1
Stream-ID:3 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
Stream-ID:4 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
Stream-ID:5 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
Stream-ID:6 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
Stream-ID:7 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
Stream-ID:8 mtp:1 0.0.0.0 0 Local:0 IDLE
usage:
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:0
ステップ 4 show sdspfarm sessions summary コマンドを使用して、トランスコーディング ストリームの概要ビューを表示します。
Router# show sdspfarm sessions summary
max-mtps:2, max-streams:240, alloc-streams:40, act-streams:2
ID MTP State CallID confID Usage Codec/Duration
==== ===== ====== =========== ====== ============================= ==============
1 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
2 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
3 2 START -1 3 MoH (DN=3 , CH=1) FE=TRUE G729 /20ms
4 2 START -1 3 MoH (DN=3 , CH=1) FE=FALSE G711Ulaw64k /20ms
5 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
6 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
7 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
8 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
9 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
10 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
11 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
12 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
13 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
14 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
15 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
16 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
17 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
18 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
19 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
20 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
21 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
22 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
23 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
24 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
25 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
26 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
27 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
28 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
29 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
30 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
31 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
32 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
33 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
34 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
35 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
36 2 IDLE -1 0 G711Ulaw64k /20ms
ステップ 5 show sdspfarm sessions active コマンドを使用して、すべてのアクティブ セッション用のトランスコーディング ストリームを表示します。
Router# show sdspfarm sessions active
Stream-ID:1 mtp:1 10.10.10.3 18404 Local:2000 START
usage:Ip-Ip
codec:G711Ulaw64k duration:20 vad:0 peer Stream-ID:2
Stream-ID:2 mtp:1 10.10.10.3 17502 Local:2000 START
usage:Ip-Ip
codec:G729AnnexA duration:20 vad:0 peer Stream-ID:1
ステップ 6 show sccp connections details コマンドを使用して、コール レッグの詳細など、SCCP 接続の詳細を表示します。
Router# show sccp connections details
bridge-info(bid, cid) - Normal bridge information(Bridge id, Calleg id)
mmbridge-info(bid, cid) - Mixed mode bridge information(Bridge id, Calleg id)
sess_id conn_id call-id codec pkt-period type bridge-info(bid, cid) mmbridge-info(bid, cid)
1 - 14 N/A N/A transmsp All RTPSPI Callegs N/A
1 2 15 g729a 20 rtpspi (4,14) N/A
1 1 13 g711u 20 rtpspi (3,14) N/A
Total number of active session(s) 1, connection(s) 2, and callegs 3
ステップ 7 debug sccp { all | errors | events | packets | parser } コマンドを使用して、SCCP およびそのアプリケーションに関するデバッグ レベルを設定します。
ステップ 8 debug dspfarm { all | errors | events | packets } コマンドを使用して、DSP ファーム サービスに関するデバッグ レベルを設定します。
ステップ 9 debug ephone mtp コマンドを使用して、Message Transfer Part(MTP)のデバッグをイネーブルにします。このデバッグ コマンドは、 debug ephone mtp 、 debug ephone register 、 debug ephone state 、および debug ephone pak コマンドと組み合わせて使用します。
CA サーバからのデジタル証明書の取得
CA サーバは DSP ファームと同じルータにすることが可能です。DSP ファーム ルータを CA サーバとして設定できます。次の設定手順は、DSP ファーム ルータ上に CA サーバを設定する方法を示しています。CA サーバを外部の Cisco ルータ上に設定するか、または別の CA サーバを単独で使用するには、追加の設定が必要です。
ここでは、次の作業について説明します。
• 「CA サーバの設定」(任意)
• 「トラストポイントの作成」
• 「CA サーバ証明書の認証と登録」
CA サーバの設定
(注) DSP ファームが Cisco Unified CME と同じルータ上に存在する場合は、この手順を実行しないでください。「トラストポイントの作成」に進んでください。
CA サーバは、証明書が格納されている場所に、トラストポイントを自動的に作成します。自動的に作成されたトラストポイントには、CA ルート証明書が格納されます。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. crypto pki server label
4. database level complete
5. grant auto
6. database url root-url
7. no shutdown
8. crypto pki trustpoint label
9. revocation-check crl
10. rsakeypair key-label
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
crypto pki server label
Router(config)# crypto pki server dspcert |
証明書サーバのラベルを定義し、証明書サーバ コンフィギュレーション モードを開始します。 • label :CA 証明書サーバの名前。 |
ステップ 4 |
database level complete
Router(cs-server)# database level complete |
(任意)証明書登録データベースに保管されるデータのタイプを制御します。このコマンドを使用しなかった場合、デフォルトは minimal になります。 • complete :minimal レベルおよび names レベルで提供される情報以外に、発行済みの各証明書がデータベースに書き込まれます。 コマンドを使用してデータを保存する外部 TFTP サーバを指定してください。 |
ステップ 5 |
grant auto
Router(cs-server)# grant auto |
(任意)あらゆる要求者に対して証明書が自動的に発行されるようにします。推奨される方法、およびこのコマンドを使用しなかった場合のデフォルトは手動登録です。 コマンドを使用してこの機能をディセーブルにすることです。 |
ステップ 6 |
database url root-url
Router(cs-server)# database url nvram: |
(任意)証明書サーバのすべてのデータベース エントリが書き出される場所を指定します。このコマンドが指定されていない場合、すべてのデータベース エントリは NVRAM に書き込まれます。 • root-url :データベース エントリが書き出される場所。URL は Cisco IOS ファイル システムでサポートされる任意の URL です。 (注) CA が大量の証明書を発行しようとしている場合、証明書を保存するためのフラッシュやその他のストレージ デバイスなどの適切な保存場所を選択します。 コマンドを使用して、削除されたファイルが使用していた領域を解放します。このプロセスには数分かかることがあるため、このプロセスは、スケジュールされたメンテナンス期間中、またはオフピーク時に実行する必要があります。 |
ステップ 7 |
no shutdown
Router(cs-server)# no shutdown |
(任意)CA をイネーブルにします。 (注) このコマンドは、CA を完全に設定した後にのみ使用する必要があります。 |
ステップ 8 |
exit
Router(cs-server)# exit |
証明書サーバ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
crypto pki trustpoint label
Router(config)# crypto pki trustpoint dspcert |
(任意)トラストポイントを宣言し、CA トラストポイント コンフィギュレーション モードを開始します。 • label :トラストポイント名。ラベル。 と同じにする必要があります。 |
ステップ 10 |
revocation-check crl
Router(ca-trustpoint)# revocation-check crl |
(任意)証明書の失効ステータスをチェックし、ステータスをチェックするための 1 つまたは複数の方法を指定します。2 番めと 3 番めの方法を指定した場合、各方法はその直前の方法でエラーが返された場合(サーバがダウンしている場合など)にだけ使用されます。 • crl :証明書のチェックは、証明書失効リスト(CRL)によって実行されます。これはデフォルトの動作です。 |
ステップ 11 |
rsakeypair key-label
Router(ca-trustpoint)# rsakeypair caserver |
(任意)証明書で使用する RSA キー ペアを指定します。 • key-label :キー ペアが存在していない場合、または auto-enroll regenerate コマンドが使用される場合に、登録中に生成されるキー ペアの名前。 (注) 複数のトラストポイントで同じキーを共有できます。 |
トラストポイントの作成
トランスポイントには DSP ファームのデジタル証明書が格納されます。トランスポイントを作成するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. crypto pki trustpoint label
4. enrollment url ca-url
5. serial-number none
6. fqdn none
7. ip-address none
8. subject-name [ x.500-name ]
9. revocation-check none
10. rsakeypair key-label
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
crypto pki trustpoint label
Router(config)# crypto pki trustpoint dspcert |
RA モード証明書サーバが使用するトラストポイントを宣言し、CA トラストポイント コンフィギュレーション モードを開始します。 • label :トランスポイントおよび RA の名前。 |
ステップ 4 |
enrollment url ca-url
Router(ca-trustpoint)# enrollment url http://10.3.105.40:80 |
発行元 CA 証明書サーバ(ルート証明書サーバ)の登録 URL を指定します。 • ca-url :ルート CA がインストールされたルータの URL。 |
ステップ 5 |
serial-number none
Router(ca-trustpoint)# serial-number none |
証明書要求にルータのシリアル番号を含める必要があるかどうかを指定します。 • none :証明書要求にシリアル番号が含まれないことを指定します。 |
ステップ 6 |
fqdn none
Router(ca-trustpoint)# fqdn none |
証明書要求に「unstructuredName」として含める完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定します。 • none :証明書要求にルータの FQDN が含まれません。 |
ステップ 7 |
ip-address none
Router(ca-trustpoint)# ip-address none |
証明書要求に「unstructuredAddress」として含まれるドット付きの IP アドレスまたはインターフェイスを指定します。 • none :証明書要求に IP アドレスが含まれないことを指定します。 |
ステップ 8 |
subject-name [ x.500-name ]
Router(ca-trustpoint)# subject-name cn=vg224, ou=ABU, o=Cisco Systems Inc. |
証明書要求の所有者名を指定します。 (注) この例は、証明書の件名の形式を IP 電話の場合と同様に設定する方法を示しています。 |
ステップ 9 |
revocation-check none
Router(ca-trustpoint)# revocation-check none |
(任意)証明書の失効ステータスをチェックし、ステータスをチェックするための 1 つまたは複数の方法を指定します。2 番めと 3 番めの方法を指定した場合、各方法はその直前の方法でエラーが返された場合(サーバがダウンしている場合など)にだけ使用されます。 • none :証明書のチェックは不要です。 |
ステップ 10 |
rsakeypair key-label
Router(ca-trustpoint)# rsakeypair dspcert |
(任意)証明書で使用する RSA キー ペアを指定します。 • key-label :キー ペアが存在していない場合、または auto-enroll regenerate コマンドが使用される場合に、登録中に生成されるキー ペアの名前。 と同じにします。 |
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. crypto pki authenticate trustpoint-label
4. crypto pki enroll trustpoint-label
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
crypto pki authenticate trustpoint-label
Router(config)# crypto pki authenticate dspcert |
CA 証明書を取得して、認証します。証明書フィンガープリントをチェックするよう求められた場合、証明書フィンガープリントをチェックします。 • trustpoint-label :トラストポイントのラベル。 は、「トラストポイントの作成」で指定したトランスポイント ラベルです。 |
ステップ 4 |
crypto pki enroll
trustpoint-label
Router(config)# crypto pki enroll dspcert |
CA に登録し、このトランスポイントの証明書を取得します。 • trustpoint-label :トラストポイントのラベル。 は、「トラストポイントの作成」で指定したトランスポイント ラベルです。 |
Cisco Unified CME ルータへの DSP ファーム ルータの CA ルート証明書のコピー
DSP ファーム ルータと Cisco Unified CME ルータは、登録処理中に証明書を交換します。これらの証明書は、それぞれのルータの CA サーバによってデジタル署名されています。これらのルータが互いのデジタル証明書を受け入れるには、相互に相手の CA ルート証明書を持つ必要があります。DSP ファーム ルータと Cisco Unified CME ルータの CA ルート証明書を、手動で相互にコピーしてください。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. crypto pki trustpoint name
4. enrollment terminal
5. crypto pki export trustpoint pem terminal
6. crypto pki authenticate trustpoint-label
7. CA 証明書を入力するよう求められます。コマンドラインで base64 符号化証明書をカット アンド ペーストしてから、Enter キーを押して「quit」と入力します。ルータから、証明書の受け入れを求められます。「yes」と入力して証明書を受け入れます。
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
crypto pki trustpoint label
Router(config)# crypto pki trustpoint dspcert |
RA モード証明書サーバが使用するトラストポイントを宣言し、CA トラストポイント コンフィギュレーション モードを開始します。 • label :トランスポイントおよび RA の名前。 は、「トラストポイントの作成」で指定したトランスポイント ラベルです。 |
ステップ 4 |
enrollment terminal
Router(ca-trustpoint)# enrollment terminal |
カット アンド ペーストによる手動での証明書登録を指定します。 |
ステップ 5 |
crypto pki export trustpoint pem terminal
Router(ca-trustpoint)# crypto pki export dspcert pem terminal |
Privacy-Enhanced Mail(PEM)形式ファイル内のトランスポイントに関連付けられた証明書と RSA キーをエクスポートします。 |
ステップ 6 |
crypto pki authenticate trustpoint-label
Router(config)# crypto pki authenticate vg224 |
CA 証明書を取得して、認証します。証明書フィンガープリントをチェックするよう求められた場合、証明書フィンガープリントをチェックします。 • trustpoint-label :トラストポイントのラベル。 (注) CA 証明書がコンフィギュレーションにすでにロードされている場合、このコマンドはオプションです。 |
ステップ 7 |
CA 証明書を入力するよう求められます。コマンドラインで base64 符号化証明書をカット アンド ペーストしてから、Enter キーを押して「quit」と入力します。ルータから、証明書の受け入れを求められます。「yes」と入力して証明書を受け入れます。 |
Cisco Unified CME ルータへの、DSP ファーム ルータの CA ルート証明書のコピーが完了しました。 |
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
DSP ファームを登録するための Cisco Unified CME の設定
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. sdspfarm units number
5. sdspfarm transcode sessions number
6. sdspfarm tag number device-name
7. exit
手順の詳細
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|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
sdspfarm units number
Router(config-telephony)# sdspfarm units 1 |
Skinny Client Control Protocol(SCCP)サーバに登録できるデジタル シグナル プロセッサ(DSP)ファームの最大数を指定します。 |
ステップ 5 |
sdspfarm transcode sessions number
Router(config-telephony)# sdspfarm transcode sessions 30 |
1 台の Cisco Unified CME ルータで可能なトランスコーディング セッションの最大数を指定します。 • number :DSP ファーム セッションの数を宣言します。有効値の範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 6 |
sdspfarm tag number device-name
Router(config-telephony)# sdspfarm tag 1 vg224 |
DSP ファームを Cisco Unified CME に登録できるようにして、それを SCCP クライアント インターフェイスの MAC アドレスに関連付けます。 と同じにする必要があります。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-telephony)# exit |
telephony-service コンフィギュレーション モードを終了します。 |
Cisco Unified CME への DSP ファーム登録の確認
show sdspfarm units コマンドを使用して、DSP ファームが Cisco Unified CME に登録されていることを確認します。 show voice dsp group slot コマンドを使用して、セキュアな会議のステータスを表示します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。
show sdspfarm units:例
Router# show sdspfarm units
mtp-2 Device:choc2851SecCFB1 TCP socket:[1] REGISTERED
actual_stream:8 max_stream 8 IP:10.1.0.20 37043 MTP YOKO keepalive 17391
Supported codec: G711Ulaw
G711Alaw
G729
G729a
G729ab
GSM FR
max-mtps:2, max-streams:60, alloc-streams:18, act-streams:0
show voice dsp:例
Router# show voice dsp group slot 1
State: UP, firmware: 4.4.706
Max signal/voice channel: 16/16
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 180, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 2
Voice channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_XCODE, complexity: SECURE MEDIUM
Shared credits: 0, reserved credits: 60
Transcoding channels allocated: 0
State: UP, firmware: 1.0.6
Max signal/voice channel: 16/16
Group: FLEX_GROUP_CONF, complexity: SECURE CONFERENCE
Shared credits: 0, reserved credits: 240