ルート制御プロファイル ポリシー
ACI ファブリックは、ファブリックの内部と外部にアドバタイズされるルート用に、ルート マップの set 句もサポートします。ルート マップの set ルールは、ルート制御プロファイル ポリシーとアクション ルール プロファイルで設定されます。
ACI は以下の set オプションをサポートします。
プロパティ |
OSPF |
EIGRP |
BGP |
注 |
---|---|---|---|---|
コミュニティの設定 |
○ |
標準コミュニティと拡張コミュニティをサポートします。 |
||
追加のコミュニティを設定 |
○ |
標準コミュニティと拡張コミュニティをサポートします。 |
||
ルート タグ |
はい |
はい |
BD のサブネットのみでサポートされます。中継プレフィックスには、常にタグ 4294967295 が割り当てられます。 |
|
優先順位 |
○ |
BGP ローカル プリファレンスを設定します。 |
||
メトリック |
はい |
はい |
BGP の MED を設定します。EIGRP のメトリックを変更しますが、EIGRP 複合メトリックは指定できません。 |
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メトリック タイプ |
○ |
OSPF タイプ 1 と OSPF タイプ 2。 |
ルート プロファイル ポリシーは、レイヤ 3 Outside 接続の下に作成されます。ルート制御ポリシーは、以下のオブジェクトで参照できます。
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テナント BD サブネット
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テナント BD
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外部 EPG
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外部 EPG のインポート/エクスポート サブネット
以下に、BGP のインポート ルート制御を使用し、2 つの異なるレイヤ 2 Outside から学習した外部ルートのローカル プリファレンスを設定する例を示します。AS300 への外部接続用のレイヤ 3 Outside 接続は、インポート ルート制御を適用して設定されています。アクション ルール プロファイルの設定では、[Local Preference] ウィンドウの [Action Rule Profile] でローカル プリファレンスが 200 に設定されています。
レイヤ 3 Outside 接続の外部 EPG は、0.0.0.0/0 インポート集約ポリシーを使用してすべてのルートを許可するように設定されています。これは、インポート ルート制御が適用されていますが、どのプレフィックスもブロックされてはならないためです。ローカル プリファレンスの設定を許可するために、インポート ルート制御が適用されています。また、[Route Control Profile] ウィンドウの [External EPG] で [Action Rule Profile] を参照するルート プロファイルを使用して、別のインポート サブネット 151.0.1.0/24 が追加されています。
MP-BGP テーブルを表示するには、show ip bgp vrf overlay-1 コマンドを使用します。スパインの MP-BGP テーブルには、プレフィックス 151.0.1.0/24 とローカル プリファレンス 200、および BGP 300 レイヤ 3 Outside 接続の境界リーフの次のホップが表示されます。
default-import と default-export という、2 つの特殊なルート制御プロファイルがあります。名前 default-import および default-export を使用して設定すると、ルート制御プロファイルはインポートとエクスポート両方のレイヤ 3 Outside レベルで自動的に適用されます。default-import および default-export のルート制御プロファイルは、0.0.0.0/0 集約を使用して設定することはできません。
ルート制御プロファイルは、次の順序でファブリック ルートに適用されます。
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テナント BD サブネット
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テナント BD
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レイヤ 3 Outside
ルート制御プロファイルは、次の順序で中継ルートに適用されます。
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外部 EPG プレフィックス
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外部 EPG
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レイヤ 3 Outside