ルート集約

この章は、次の内容で構成されています。

L3Out 外部 EPG レベルでのルート集約

BGP、OSPF、あるいは EIGRP のルート集約ポリシーは、ブリッジ ドメインまたは中継サブネットに適用されます。OSPF では、エリア間ルート集約と外部ルート集約がサポートされます。集約ルートはエクスポートされます。ファブリック内でのアドバタイズは行われません。

L3Out 外部 EPG でルート集約を有効にすると、ACI ファブリック内ではなく、L3Out ピアのみへのルート集約を実現できます。ACI ファブリックおよび外部 L3Out ピアへのルートの集約を実現するには、VRF レベルでのルート フィルタリングと集約 を参照してください。

また、このルート集約が設定されている場合、集約プレフィックスは外部 L3Out ピアにアドバタイズされ、より具体的なプレフィックスは L3Out ピアにアドバタイズされません。

注意事項と制約事項

外部 EPG で設定されたルート集約ポリシーにより、同じ境界リーフ スイッチに接続され、同じ VRF にあるすべての BGP ピアに集約されたプレフィックスがアドバタイズされます。これには、同じ境界リーフ スイッチと VRF 条件が満たされている場合に、異なる L3Out に属する BGP ピアが含まれます。

この動作を行わず、集約ルートを受信する BGP ピアを制限する場合は、該当する L3Out のアウトバウンド ルートマップを使用して、該当するルートをブロックします。

GUI を使用した L3out 外部 EPG レベルでのルート要約の設定

このセクションでは、L3Out 外部 EPG に関連付けられたルート集約を設定する手順について説明します。これらの構成手順を使用してルート集約を有効にすると、ACI ファブリック内ではなく、L3Out ピアのみへのルート集約を実現できます。

また、ルート集約が構成されている場合、集約プレフィックスは外部 L3Out ピアにアドバタイズされ、より具体的なプレフィックスは L3Out ピアにアドバタイズされません。

ACI ファブリックおよび外部 L3Out ピアへの ルートの集約を達成するには、GUI を使用した VRF でのルート制御ポリシーの構成 を参照してください。

始める前に

次の設定のそれぞれに対して、L3 Out がすでに作成されていること。L3 Out については、外部ルーテッド ネットワーク、サブネット、およびルート集約ポリシーを作成することができます。

手順


ステップ 1

次のように、GUI を使用して BGP ルート集約を設定します:

  1. メニュー バーで、 [テナント(Tenants) > common] を選択します。

  2. [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[ネットワーキング(Networking)] > [L3Outs] を展開します。

  3. [L3Outs] を右クリックし、[L3Out の作成(Create L3Out)] を選択します。

    [L3Out の作成(Create L3Out)] ウィザードが表示されます。
  4. [作業(Work)] ペインで、必要な情報([名前(Name)]、[VRF]、および [L3 ドメイン(L3 Domain)])を入力し、[BGP] の横にあるチェックボックスをオンにします。

  5. [次へ(Next)] をクリックします。

    [ノードとインターフェイス(Nodes and Interfaces)] ウィンドウが表示されます。
  6. [ノードとインターフェイス(Nodes and Interfaces)] ウィンドウで、適切なフィールドに入力し、[次へ(Next)] をクリックします。

    [プロトコル(Protocols)] ウィンドウが表示されます。
  7. [プロトコル(Protocols)] ウィンドウで、適切なフィールドに入力し、[次(Next)] をクリックします。

    [外部 EPG(External EPG)] ウィンドウが表示されます。
  8. [名前(Name)] フィールドに名前を入力し、[すべての外部ネットワークのデフォルト EPG(Default EPG for all external network)] フィールドをオフにします。

    [サブネット(Subnets)] フィールドが表示されます。
  9. [ルート集約ポリシー(Route Summarization Policy)] の上にある [+] をクリックします。

    Create Subnet ダイアログボックスが表示されます。
  10. Specify the Subnet ダイアログボックスでは、次の方法で、ルート集約ポリシーをサブネットに関連付けることができます。

例:

  • IP アドレスを IP Address フィールドに入力します。

  • Export Route Control Subnet の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • External Subnets for the External EPG の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • BGP Route Summarization Policy ドロップダウンメニューで、既存の (デフォルトの) ポリシーを選択する場合には default を、新しいポリシーを作成する場合には Create BGP route summarization policy を選択します。

  • Create BGP route summarization policy を選択した場合には、Create BGP Route Summarization Policy ダイアログボックスが表示されます。[名前(Name)] フィールドに名前を入力し、[AS-SET 情報の生成(Generate AS-SET information)] で [制御状態(Control State)] チェック ボックスをオンにし 、[送信(Submit)] をクリックして [OK] 、[完了(Finish)] をクリックします。

    (注)  

     

    [より詳細な制御状態をアドバタイズしない] オプションと [アドレス タイプ制御(Address Type Contr)] オプションは、ポリシーが VRF ルート制御ポリシーに適用されている場合にのみ適用されます。ここでは、AF Ucast と AF Mcast の両方がデフォルトで有効になっています。

ステップ 2

GUI を使用して、次のように OSPF のエリア間および外部の集約を設定します。

  1. メニュー バーで、 [テナント(Tenants) > common] を選択します。

  2. [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[ネットワーキング(Networking)] > [L3Outs] > [外部 EPG(External EPGs)] を展開し、設定済みの外部 EPG をクリックします。

    設定された外部 EPG の概要情報が表示されます。
  3. 作業ウィンドウで、+ 記号 (Route Summarization Policy の上) をクリックします。

    Create Subnet ダイアログボックスが表示されます。
  4. Specify the Subnet ダイアログボックスでは、次の方法で、ルート集約ポリシーをサブネットに関連付けることができます。

例:

  • IP アドレスを IP Address フィールドに入力します。

  • Export Route Control Subnet の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • External Subnets for the External EPG の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • OSPF Route Summarization Policy ドロップダウンメニューで、既存の (デフォルトの) ポリシーを選択する場合には default を、新しいポリシーを作成する場合には Create OSPF route summarization policy を選択します。

  • Create OSPF route summarization policy を選択した場合には、Create OSPF Route Summarization Policy ダイアログボックスが表示されます。名前を Name フィールドに入力し、Inter-Area Enabled の隣のチェック ボックスをオンにし、Cost の隣に値を入力し、SUBMIT をクリックします。

ステップ 3

次のように、GUI を使用して EIGRP の集約を設定します。

  1. メニュー バーで、Tenants > common を選択します。

  2. [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[ネットワーキング(Networking)> L3Outs] を展開します。

  3. [L3Outs] を右クリックし、[L3Out の作成(Create L3Out)] を選択します。

    [L3Out の作成(Create L3Out)] ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. 作業ウィンドウで、EIGRP の隣のチェック ボックスをオンにします。

  5. Name フィールドに名前を入力し、NEXT をクリックします。

    External EPG Networks ダイアログボックスが表示されます。
  6. 作業ウィンドウで、+ 記号をクリックします。

    Define an External Network ダイアログボックスが表示されます。
  7. Name フィールドに名前を入力し、+ 記号 ( Route Summarization Policy の上のもの) をクリックします。

    Create Subnet ダイアログボックスが表示されます。
  8. Specify the Subnet ダイアログボックスでは、次の方法で、ルート集約ポリシーをサブネットに関連付けることができます。

例:

  • IP アドレスを IP Address フィールドに入力します。

  • Export Route Control Subnet の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • External Subnets for the External EPG の隣のチェック ボックスをオンにします。

  • EIGRP Route Summarization の隣のチェック ボックスをオンにし、OK をクリックし、 OK をクリックし、 FINISH をクリックします。