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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Data Center Network Manager(DCNM)のライセンス設定について説明します。
• 「Cisco DCNM 導入のライセンス設定に関する情報」
• 「プライマリ Cisco DCNM サーバへのライセンスのインストール」
Cisco DCNM サーバをインストールするときには、最初に、ライセンスを適用せずにソフトウェアをインストールします。Cisco DCNM の機能の多くは、ライセンスが不要です。ライセンスが必要な機能を使用しようとすると、その機能でライセンスが必要なことを示すメッセージが Cisco DCNM に表示されます。ライセンス対象機能を使用するには、Cisco DCNM Enterprise LAN ライセンスを購入してインストールする必要があります。
LAN Enterprise ライセンスをインストールすると、次の機能が Cisco DCNM でのみイネーブルになります。
• Gateway Load-Balancing Protocol(GLBP; ゲートウェイ ロード バランシング プロトコル)
• ARP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)
• Virtual Device Contexts(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)
Cisco DCNM LAN Enterprise ライセンスを入手してインストールする方法については、「プライマリ Cisco DCNM サーバへのライセンスのインストール」を参照してください。
プライマリ サーバのライセンスのインストールでは、次のいずれかの目的で Cisco DCNM ライセンスをインストールします。
• 単一サーバの Cisco DCNM 環境のライセンス設定を行う。
• クラスタ化されたサーバ環境でプライマリ Cisco DCNM サーバにライセンスをインストールする。
プライマリ サーバのライセンスのインストールでは、Cisco DCNM インストーラ ウィザードを使用します。インストーラ ウィザードでライセンス ファイルの場所を指定すると、プライマリ サーバにライセンスがインストールされます。
また、プライマリ サーバのライセンスのインストールでは、 INSTALL_DIR /dcm/dcnm/config ディレクトリに licenses-installer.properties ファイルが作成されます。このファイルは、プライマリ サーバが属するサーバ クラスタ内のすべてのセカンダリ サーバにライセンスをインストールするときに使用されます。Microsoft Windows サーバ システムでは、デフォルトの INSTALL_DIR の値は C:¥Program Files¥Cisco Systems です。RHEL サーバ システムでは、デフォルトの INSTALL_DIR の値は /usr/local/cisco です。
セカンダリ サーバのライセンスのインストールでは、Cisco DCNM ライセンスをクラスタ化されたサーバ環境のすべてのセカンダリ サーバにインストールします。
(注) クラスタ化されたサーバの Cisco DCNM 導入のライセンス設定をする場合は、クラスタ内の各サーバに同じライセンス ファイルをインストールする必要があります。詳細については、「クラスタ化されたサーバの設定の要件」を参照してください。
セカンダリ サーバのライセンスのインストールはサイレント インストールです。インストーラで、情報の入力を求めるプロンプトは表示されません。コマンド プロンプトからインストーラを実行する場合は、ライセンス ファイルを格納しているディレクトリへのパスを指定します。また、セカンダリ サーバが属するクラスタにプライマリ サーバをインストールしたときに作成した license-installer.properties ファイルも指定します。
Cisco DCNM ライセンスは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)から取得できます。
ステップ 1 次のいずれかを実行して、Cisco DCNM インスタンス ID 番号を取得します。
• プライマリ Cisco DCNM サーバのインストールの終了時に、Cisco DCNM インストール プロセスの最後に表示される番号を記録する。
• Cisco DCNM クライアントを実行している場合は、[Help] > [Show Cisco DCNM Instance ID] を選択して、番号を記録する。
ステップ 2 Cisco TAC に連絡して、Cisco DCNM ライセンスを 1 つまたは複数購入します。この際、Cisco DCNM インスタンス ID 番号と、ライセンス設定するデバイスの数を指定します。
Cisco TAC から、注文したライセンス パック ファイルが送付されます。各インストールで、このファイルを使用します。
Cisco DCNM ライセンスは、プライマリ Cisco DCNM サーバにインストールできます。
ライセンスのインストール後に、管理対象デバイスで Cisco DCNM のライセンス対象機能を使用できるようにするには、ライセンスを適用する管理対象デバイスを指定する必要があります。詳細については、『 Cisco DCNM Fundamentals Configuration Guide, Release 5.x 』を参照してください。
(注) Cisco DCNM サーバ クラスタ内の各サーバには、同じライセンス ファイルをインストールする必要があります。詳細については、「クラスタ化されたサーバの設定の要件」を参照してください。
ライセンス ファイルを入手します。手順の詳細については、「Cisco DCNM ライセンスの取得」を参照してください。
ステップ 1 プライマリ Cisco DCNM サーバ システムにログインします。
ステップ 2 TAC から送付されたライセンス パック ファイルをサーバ システムのディレクトリにダウンロードします。
ステップ 3 Cisco DCNM サーバ ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリに移動し、次のいずれかのファイルを実行します。
• Microsoft Windows の場合は、dcnm-k9. release .exe ファイルを実行します。
Cisco DCNM インストーラが開始されると、Cisco DCNM サーバの既存のインストールが見つかったことを示す警告のダイアログボックスが表示されます。
[Reinstall] ステップが Cisco DCNM インストーラ ウィンドウに表示されます。
ステップ 6 [License Install] を選択し、[Next] をクリックします。
[Choose Cisco DCNM License Folder] ステップが Cisco DCNM インストーラ ウィンドウに表示されます。
ステップ 7 [Please Choose a Folder] フィールドに、ライセンス ファイルを格納するフォルダを入力または選択し、[Next] をクリックします。
[Pre-Installation Summary] ステップが Cisco DCNM インストーラ ウィンドウに表示されます。[License files(s)] フィールドに、指定したフォルダ内から Cisco DCNM インストーラが検出したライセンスが表示されます。
[Installation Complete] ステップが Cisco DCNM インストーラ ウィンドウに表示されます。
これで、Cisco DCNM のライセンス対象機能とともに使用する管理対象デバイスを指定できるようになります。詳細については、『 Cisco DCNM Fundamentals Configuration Guide, Release 5.x 』を参照してください。
この手順では、ライセンスをクラスタ化されたサーバ環境のセカンダリ Cisco DCNM サーバ システムにインストールする方法について説明します。セカンダリ サーバのライセンスのインストールでは、コマンドライン インターフェイスを使用する必要があるサイレント インストール方式が使用されます。Microsoft Windows の場合はコマンド プロンプト ウィンドウ、RHEL の場合はシェル ウィンドウを使用します。
Cisco DCNM インストーラによって、セカンダリ サーバのライセンスのインストールに使用するユーザ アカウントのホーム ディレクトリに、DCNM_InstallLog.log ファイルが作成されます。DCNM_InstallLog.log ファイルをモニタリングすることで、セカンダリ サーバのライセンスのインストールが正常に完了したかどうかを判断できます。
(注) Cisco DCNM サーバ クラスタ内の各サーバには、同じライセンス ファイルをインストールする必要があります。詳細については、「クラスタ化されたサーバの設定の要件」を参照してください。
プライマリ サーバ システムの Cisco DCNM サーバ ソフトウェアのライセンスがインストールされている必要があります。セカンダリ サーバのライセンスのインストールに必要な license-installer.properties ファイルは、プライマリ サーバのライセンスのインストール時に作成されます。
(注) サーバ システムでウイルス対策ソフトウェアおよび命令検出ソフトウェアをディセーブルにします。一般に、Cisco DCNM サーバ ソフトウェアのインストールを妨げる可能性があるセキュリティ ソフトウェアまたは機能をディセーブルにします。インストールの完了後に、ソフトウェアまたは機能を再度イネーブルにします。
• 次の場所にある license-installer.properties ファイルのコピー。
Microsoft Windows サーバ システムでは、デフォルトの INSTALL_DIR の値は C:¥Program Files¥Cisco Systems です。RHEL サーバ システムでは、デフォルトの INSTALL_DIR の値は /usr/local/cisco です。
ステップ 2 次に示す必要な特権を持つユーザ アカウントを使用してセカンダリ サーバにログインします。
• Microsoft Windows の場合、ユーザ アカウントはローカル管理者グループのメンバーである必要があります。
• RHEL の場合、ユーザ アカウントは root である必要があります。
Cisco DCNM を Microsoft Windows にインストールし、Remote Desktop Connection(RDC; リモート デスクトップ接続)を使用して Cisco DCNM サーバ システムにアクセスする場合は、次のようにコマンド プロンプトから RDC を開始し、/console オプションを使用します。
server は、Cisco DCNM サーバ システムの DNS 名または IP アドレスです。
ステップ 3 ディレクトリを選択し、次のファイルをそのディレクトリにコピーします。
• プライマリ Cisco DCNM サーバ システムからコピーした license-installer.properties ファイル。
• ダウンロードした Cisco DCNM サーバ ソフトウェア。
ステップ 4 ディレクトリをもう 1 つ選択し、プライマリ サーバ システムのライセンス パック ファイルをそのディレクトリにコピーします。
ステップ 5 コマンド プロンプトで、必要に応じてディレクトリを変更し、作業ディレクトリが license-installer.properties ファイルと Cisco DCNM サーバ インストーラ ソフトウェアを格納しているディレクトリになるようにします。Microsoft Windows では、引数を指定せずに chdir コマンドを使用して作業ディレクトリを表示します。RHEL では、 pwd コマンドを使用します。
• Microsoft Windows の場合:
dcnm-k9. release .exe -i silent -f license-installer.properties -DLICENSE_FOLDER = license_directory
• RHEL の場合:
sh dcnm-k9. release .bin -i silent -f license-installer.properties -DLICENSE_FOLDER = license_directory
たとえば、C:¥DCNMlic ディレクトリにライセンス ファイルが格納されている Microsoft Windows サーバ システムでセカンダリ Cisco DCNM Release 5.0(2) サーバにライセンスをインストールする場合、インストール コマンドは次のようになります。
表 4-1 に、コマンド構文を示します。
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Cisco から送信された Cisco DCNM ライセンス パック ファイルを格納しているディレクトリのフル パスを指定します。 |
ステップ 7 DCNM_InstallLog.log ファイルをモニタして、ライセンスのインストールのステータスを判別します。Cisco DCNM インストーラによって、現在のユーザ アカウントのホーム ディレクトリにログ ファイルが書き込まれます。
表 4-2 は、この機能のリリースの履歴です。
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