この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Broadband Access Center(BAC)の概要、および BAC のインストール前に検討する必要がある要素について説明します。
• 「製品概要」
BAC は、スケーラブルな分散アプリケーションで、ブロードバンド サービス プロバイダーのネットワーク内にある Customer Premises Equipment(CPE; 宅内装置)のプロビジョニング タスクと管理タスクを自動化します。BAC は、TR-069 仕様で定義されている規格である DSL フォーラムの CPE WAN Management Protocol(CWMP)を使用して、CPE のセキュアなプロビジョニングと管理を可能にします。
BAC はオープンな規格に基づいており、単純で簡単な方法で、高速データおよび音声技術を展開します。
BAC を拡張して、事実上あらゆる規模のネットワークに適合させることができます。BAC の分散アーキテクチャと集中管理は、ハイ アベイラビリティも実現しています。
BAC は、Solaris 9 オペレーティング システムを実行している Sun SPARC コンピュータ上にインストールする必要があります。
BAC をインストールする前に、適切な種類と数のパッチがシステムにインストールされていることを確認してください。 表1-1 は、Solaris 9 オペレーティング システムに対して Java Development Kit 1.4.2_11 を使用している場合に推奨されるパッチの一覧です。
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(注) BAC をインストールする前に、推奨されるパッチを Sun Microsystems のサポート サイトからダウンロードして、インストールする必要があります。
• Regional Distribution Unit(RDU)。
RDU は BAC を展開する場合のプライマリ サーバです。RDU は、BAC の中央データベースを保持しており、アプリケーション プログラミング インターフェイス(API)からの要求を処理する唯一のエントリ ポイントです。
• 1 つまたは複数の Device Provisioning Engine(DPE)。
DPE は、プロビジョニング情報と設定要求(設定ファイルのデバイスへの転送など)をキャッシュします。DPE はプロビジョニング グループの主要コンポーネントで、RDU に対するデバイスのインタラクションをすべて処理します。
このガイドは、個々のコンポーネントのインストールについて説明します。インストール プログラムを使用して、BAC のコンポーネントである RDU と DPE のどちらか、または両方をインストールできます。
(注) このリリースには試験環境へのインストール機能はありませんが、1 台のマシンに両方のコンポーネントをインストールすることによって、同等の機能を実行できます。試験環境へのインストール用に 350 MB 以上の使用可能ディスク領域を確保しておくことを推奨します。
GUI または CLI から、RDU および DPE をインストールできます。コンポーネントのインストール手順については、「BAC のインストール」を参照してください。
BAC をインストールする前に、「Broadband Access Center のインストールの準備」で説明するインストール準備作業とチェックリストについて理解しておいてください。