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この章では、Broadband Access Center(BAC)プログラムを使用して、BAC コンポーネント(RDU と DPE)をインストールする方法について説明します。
GUI または CLI から BAC コンポーネントをインストールできます。どちらのインターフェイスも BAC に付属しています。
この項では、インストール前およびインストール中に検討すべきいくつかの注意事項と推奨事項について説明します。「Broadband Access Center のインストールの準備」のインストール準備作業とチェックリストと併せて、この情報を使用してください。
• DPE をインストールする前に、必ず RDU をインストールする。RDU をインストールせずに DPE をインストールする場合、またはシステムに事前にインストールされている RDU がない場合、DPE は正常に機能しません。
• インストール中に値を入力するように要求されたとき、角カッコ内の値がデフォルト値であることに注意する。新しい値を入力せずに Enter キーを押すと、デフォルト値が取り込まれます。
• デフォルトでは、インストール プログラムはデータ ディレクトリ
( BPR_DATA )をホーム ディレクトリ( BPR_HOME )以外の場所にインストールする。データ ディレクトリのデフォルトの場所は /var/CSCObac です。
データ ディレクトリは、ホーム ディレクトリとは別の物理ディスク上、たとえば /var/disk0/CSCObac に置くことを推奨します。ただし、これは必須ではありません。1 ~ 30 GB の空きディスク領域を確保しておく必要があります。
指定したディレクトリは最上位レベルのディレクトリとなり、この下に多くのサブディレクトリ、たとえば /var/disk0/CSCObac/rdu/db が作成されます。
• デフォルトでは、インストール プログラムはデ―タベース トランザクション ログ ディレクトリ( BPR_DBLOG )をデータ ディレクトリ( BPR_DATA )と同じディレクトリにインストールする。データベース トランザクション ログのデフォルトの場所は /var/CSCObac です。
データベース トランザクション ログ ディレクトリは、システムで最も高速なディスクに配置することを推奨します。また、1 GB の使用可能ディスク領域を確保してください。
• RDU 用のリスニング ポート番号を入力する必要がある。このポートは、RDU が DPE との通信に使用するインターフェイスです。デフォルトのポートは 49187 です。
• インストール中に、定義ファイル( bpr_definitions.sh )が作成される。このファイルは、インストール先のホーム ディレクトリ( BPR_HOME )にコピーされます。 定義ファイルは、次の値を格納しています。
–データベース トランザクション ログの場所( BPR_DBLOG )
–インストールされたすべてのコンポーネント(COMPONENTS)
新しいコンポーネントをインストールまたは追加すると、 bpr_definitions.sh ファイルがアップデートされます。
この項では、BAC の個々のコンポーネント(RDU と DPE)のインストール手順について説明します。
(注) DPE をインストールする前に、RDU をインストールするか、システムに事前に RDU がインストールされている必要があります。中央サーバがない場合、DPE は正常に機能しません。
次の説明のとおり、GUI または CLI から BAC コンポーネントをインストールできます。
この項では、RDU のインストール方法について説明します。RDU サーバは、「ハードウェア要件」に説明する要件を満たしている Solaris 9 サーバにインストールします。
次の手順を完了して、CLI から RDU をインストールします。
ステップ 1 インストール先の BAC ホストに root としてログインします。
ステップ 2 Solaris システムのプロンプトで、CD-ROM ドライブまたはその他のインストール メディアのディレクトリに移動します。インストール プログラム setup.bin は、このドライブのルートにあります。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、インストール プログラムを起動します。
インストール プログラムは、適切なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が完了すると、ウェルカム メッセージが表示されます。
ステップ 5 RDU のプロンプトで、1 つまたは複数のコンポーネントを選択するように要求されたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 インストールするコンポーネントを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 7 個々のコンポーネントのインストール パラメータの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 8 Home Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /opt/CSCObac を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
デフォルトのインストール ディレクトリを作成するかどうか尋ねられたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 9 ディレクトリを確認します。 y キーを押し、 Enter キーを押します。
ステップ 10 Data Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObac を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 11 ディレクトリを確認するため、 y キーを押し、 Enter キーを押します。
ステップ 12 データベース トランザクション ログ ディレクトリを置くディレクトリを入力するよう要求されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObac を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ディレクトリを確認するため、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 13 Regional Distribution Unit Host/Port を入力するように要求されます。RDU 用のリスニング ポートを入力します。デフォルトの値 49187 を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のポート番号を入力します。
RDU の IP アドレスは、インストール プログラムによって自動的に取得されます。この値を入力する必要はありません。
ステップ 14 リスニング ポート番号を確認します。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 15 BAC サーバ間の認証に使用する共有秘密パスワードを入力します。デフォルトのパスワードは secret です。 Enter キーを押して先に進みます。
(注) 共有秘密パスワードは、ネットワーク上の RDU と DPE 全部に対して同じものを使用する必要があります。
ステップ 16 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押してパラメータを確認し、RDU コンポーネントをインストールします。
ステップ 17 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。
Enter キーを押して、インストール プログラムを終了します。
次の手順を完了して、GUI から RDU をインストールします。
ステップ 1 X-Windows クライアントを使用して、BAC コンポーネントのインストール先となるコンピュータに root アクセス権でログインします。
ステップ 2 Solaris システムのプロンプトにおいて、 setup.bin ファイルが格納されているディレクトリに移動します。BAC の CD-ROM を使用している場合、 setup.bin は CD-ROM ドライブのルートにあります。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、インストール プログラムを起動します。
インストール プログラムは、適切なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が完了すると、ウェルカム メッセージが表示されます。
ステップ 4 Next をクリックします。Installation Components 画面が表示されます。
ステップ 5 Installation Components 画面で Regional Distribution Unit チェックボックスをオンにします。 Next をクリックします。
ステップ 6 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ
( BPR_HOME )の場所を選択するため、デフォルトのディレクトリ( /opt/CSCObac )を採用します。採用しない場合は、新しいインストール先ディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 7 Create Directory ダイアログボックスが表示されます。 Yes をクリックして先に進みます。
ステップ 8 Data Directory Destination 画面が表示されます。データ ディレクトリ( BPR_DATA )をインストールするため、デフォルトのディレクトリ( /var/CSCObac )を採用します。採用しない場合は、新しいディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 9 Database Transaction Logs Destination 画面が表示されます。トランザクション ログ( BPR_DBLOG )のインストール先ディレクトリを入力します。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObac です。または、 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 10 Regional Distribution Unit Host/Port 画面が表示されます。デフォルトのリスニング ポート番号(49187)を採用します。採用しない場合は、新しいポート番号を入力します。 Next をクリックします。
RDU の IP アドレスは、インストール プログラムによって自動的に取得されます。この値を入力する必要はありません。
ステップ 11 Shared Secret Password 画面が表示されます。共有秘密パスワードを入力し、確認します。共有秘密パスワードは、ネットワーク上の RDU と DPE 全部に対して同じものを使用してください。 Next をクリックします。
ステップ 12 Installation Parameters 画面が表示されます。この画面には、これまでの画面で入力した値が表示されます。これまでに入力した値を変更するには、次の手順を実行します。
a. 適切な画面が表示されるまで Back をクリックします。
ステップ 13 インストールが完了すると、Installation Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックして、インストール プログラムを終了します。
(注) DPE のインストールを進める前に、システムに RDU があることを確認してください。RDU のインストール方法の詳細については、「CLI からの RDU のインストール」を参照してください。
CLI から DPE をインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 インストール先の BAC ホストに root としてログインします。
ステップ 2 Solaris システムのプロンプトで、CD-ROM ドライブまたはその他のインストール メディアのディレクトリに移動します。インストール プログラム setup.bin は、このドライブのルートにあります。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、インストール プログラムを起動します。
インストール プログラムは、適切なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が完了すると、ウェルカム メッセージが表示されます。
ステップ 5 コンポーネントを 1 つ以上選択するように要求されたら、DPE プロンプトで y キーを押し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 インストールするコンポーネントを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 7 個々のコンポーネントの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
確認には、正しいパッチがインストールされているかどうか確認するチェックも含まれています。正しいパッチがインストールされていない場合は、エラー メッセージが表示されます。
ステップ 8 確認が完了すると、ホーム ディレクトリを置くディレクトリを入力するように要求されます。デフォルトのホーム ディレクトリ( /opt/CSCObac )を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
デフォルトのインストール ディレクトリを作成するかどうか尋ねられたら、 y キーを押し、 Enter キーを押します。
ステップ 9 ディレクトリを確認します。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 10 データ ディレクトリを置くディレクトリを入力するように要求されます。デフォルトのデータ ディレクトリ( /var/CSCObac )を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 11 データ ディレクトリを置くディレクトリを確認するため、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 12 次に、RDU 用のリスニング ポートと IP アドレスを入力する必要があります。RDU の IP アドレスを入力するため、RDU がインストールされているシステムのホスト名を入力します。 Enter キーを押します。
ステップ 13 RDU 用のデフォルトのリスニング ポート番号 49187 を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のポート番号を入力します。
ステップ 14 IP アドレスとリスニング ポートの番号を確認するように要求されます。 y キーを押し、 Enter キーを押します。
ステップ 15 BAC サーバ間の認証に使用する共有秘密パスワードを入力します。デフォルトのパスワードは secret です。 Enter キーを押して先に進みます。
(注) 共有秘密パスワードは、ネットワーク上の RDU と DPE 全部に対して同じものを使用する必要があります。
ステップ 16 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押してパラメータを確認し、DPE をインストールします。
ステップ 17 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。
Enter キーを押して、インストール プログラムを終了します。
(注) DPE をインストールする前に、RDU をインストールする必要があります。RDU のインストール方法の詳細については、「GUI からの RDU のインストール」を参照してください。
次の手順を完了して、GUI から DPE をインストールします。
ステップ 1 X-Windows クライアントを使用して、BAC コンポーネントのインストール先となるコンピュータに root アクセス権でログインします。
ステップ 2 Solaris システムのプロンプトにおいて、 setup.bin ファイルが格納されているディレクトリに移動します。BAC の CD-ROM を使用している場合、 setup.bin は CD-ROM ドライブのルートにあります。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、インストール プログラムを起動します。
インストール プログラムは、適切なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が完了すると、ウェルカム メッセージが表示されます。
ステップ 4 Next をクリックします。Installation Components 画面が表示されます。
ステップ 5 Installation Components 画面で Device Provisioning Engine チェックボックスをオンにし、 Next をクリックして先に進みます。
ステップ 6 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ( BPR_HOME )のパスを入力します。デフォルトのディレクトリの場所は /opt/CSCObac です。または、 Browse ボタンをクリックして、適切なディレクトリを探します。 Next をクリックします。
ステップ 7 ディレクトリの確認が行われ、必要に応じてディレクトリの作成が要求されます。 Yes をクリックします。
ステップ 8 Data Directory Destination 画面が表示されます。データ ディレクトリ( BPR_DATA )をインストールするには、デフォルトのディレクトリ( /var/CSCObac )を採用するか、新しいディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 9 Regional Distribution Unit Host/Port 画面が表示されます。RDU がインストールされているマシンのホスト名を入力します。リスニング ポート番号には、デフォルトのポート 49187 を使用できます。または、新しいポート番号を入力します。 Next をクリックします。
ステップ 10 Shared Secret Password 画面が表示されます。共有秘密パスワードを入力し、確認します。 Next をクリックします。
ステップ 11 Installation Parameters 画面が表示されます。パラメータが正しいかどうかを確認します。 Next をクリックして DPE をインストールするか、 Back をクリックしてパラメータを変更します。
ステップ 12 インストールが完了すると、Installation Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックして、インストール プロセスおよびインストール プログラムを終了します。