Early Fast Discard
機能名 |
リリース情報 |
機能説明 |
Early Fast Discard |
リリース 24.1.1 |
Cisco IOS XR リリース 24.1.1 以降、Early Fast Discard 機能は廃止され、今後のリリースではサポートされなくなります。Cisco IOS XR リリース 24.1.1 以降では、この機能を使用しないことをお勧めします。 |
Early Fast Discard(EFD)は、着信トラフィックがルータのキャパシティを超過した状況を処理するための輻輳保護機能です。通常の輻輳制御はトラフィック マネージャ(TM)および添付された QoS ポリシーによって処理されますが、極端な場合には EFD 機能が有効化されます。EFD 機能は、優先順位の高いトラフィック(キープアライブ、制御、BFD など)にフィルタを適用し、それ以外のトラフィックをデータパス処理の非常に早い段階で破棄することで、制御パケットの重要なフローを維持します。
EFD 機能を有効化するには、設定モードで early-fast-discard コマンドを使用します。廃棄するトラフィックは、IP プレシデンス値、MPLS exp 値、VLAN cos 値を設定することで定義します。
Early Fast Discard の設定
使用例
-
IP precedence=4
-
MPLS exp=3
-
VLAN cos=5
デフォルト値は 6 および ge(greater than or equal to:「以上」の略)です。
設定
Router# configure
Router(config)# hw-module early-fast-discard
Router(config-early-fast-discard)# ip-prec 4 ip-op [lt | ge]
Router(config-early-fast-discard)# mpls-exp 3 mpls-op [lt | ge]
Router(config-early-fast-discard)# vlan-cos 5 vlan-op [lt | ge]
Router(config-early-fast-discard)# exit
(注) |
no hw-module early-fast-discard コマンドを使用して、EFD を非アクティブ化します。 |
実行コンフィギュレーション
RP/0/RP0/CPU0:ios#show run hw-module early-fast-discard
Thu Jul 16 15:51:34.672 UTC
hw-module early-fast-discard
ip-prec 4 ip-op ge
mpls-exp 3 mpls-op ge
vlan-cos 5 vlan-op lt
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