この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco XR 12404 ルータの設置方法について説明します。内容は次のとおりです。
• 「Cisco XR 12404 ルータのインストレーション」
ここでは、Cisco XR 12404 ルータを ラックまたは平らな面に設置する際の手順を説明します。具体的な作業は次のとおりです。
ルータの設置を開始する前に、設置場所を準備しておく必要があります。設置場所の準備についての詳細は、 第2章「インストレーションの準備」 を参照してください。
ルータを設置する前に、次の点について考慮しておく必要があります。
• シャーシの左側にファン トレイがあります。排気口が塞がれないようにする必要があります。
• ルータ背面から見て左側にエアー フィルタがあります。エアー フィルタへの通気が遮られないようにする必要があります。
• ラインカードを取り扱う場合や、Network Interface Cable(NIC)、Consolidated Switch Fabric(CSF)、または Route Processor(RP; ルート プロセッサ)を取り付ける場合のために、シャーシ前面に 24 インチ(61 cm)のスペースが必要です。
• 設置場所は、空調設備によって温度が管理されており、なおかつ埃の少ない環境でなければなりません。
• 電源コードおよび電源モジュールと設置場所の電源との互換性について確認済みでなければなりません。
• 装置のラベルによって、設置場所の電源が Cisco XR 12404 ルータに適していることを確認しておく必要があります。
• AC および DC 電源電圧レセプタクルが手に届きやすい位置にあることを確認してください。
ラック内でルータを実際に取り付ける位置を決める間、マウント ブラケットで一時的にルータの重量を支えます。
ラックを使用するかどうかは任意ですが、ラックに取り付ける方が設置作業が簡単で、しかもルータを確実に水平に設置できます。ラックマウント ブラケットは、ルータの設置後もそのまま残しておいてかまいません。
警告 けがや装置の損傷を防ぐため、ルータの設置作業は 2 人以上で行ってください。
ラックマウント ブラケットの取り付け手順は次のとおりです(図 3-1 を参照)。
ステップ 1 左右のラック レール上で同じ高さの穴を特定し、印を付けます。
ステップ 2 右側のブラケットを右側のマウント レールに当て、印を付けたネジ穴に、ブラケットの下側のネジ穴を合わせます。
ステップ 3 片手でブラケットをマウント レールに当てながら、反対側の手でラックマウント ブラケットのネジ穴にネジを差し込みます。
ステップ 5 ブラケットの上側のネジ穴に 2 本めのネジを差し込み、指でネジを締めます。
ステップ 6 左側のラックマウント ブラケットも、右側と同様に取り付けます。
ステップ 7 2 つのブラケットの高さを測り、同じ高さに取り付けられていることを確認します。
ステップ 8 水準器を使用して、2 つのブラケットの上端が水平であることを確認します。または、巻き尺を使用して、両方のラック レールの上端から各ブラケットまでの距離が同じであることを確認します。
ステップ 9 ドライバを使用して、全部のネジを締めます(図 3-1)。
Cisco XR 12404 ルータをセンター マウント位置に取り付ける場合は、最初にセンター マウント ブラケットを装置ラック レールに取り付け、そのあとでシャーシをセンター マウント ブラケットに固定します。オプションのセンター マウント ブラケットを使用しない場合は、「ラックへのシャーシの設置」に進んでください。
オプションのセンター マウント ブラケット インストレーション キットは、Cisco XR 12404 ルータの輸送用コンテナに収められたアクセサリ ボックスにあります。
オプションのセンター マウント ブラケットの取り付け手順は次のとおりです(図 3-2 を参照)。
ステップ 1 左右の支柱で同じ高さの穴を特定し、印を付けます。
ステップ 2 右側のブラケットを右側のラック レールに当て、印を付けたネジ穴に、ブラケットの下側のネジ穴を合わせます。
ステップ 3 片手でブラケットをラック レールに当てながら、反対側の手でラック レールの穴に合わせたセンター マウント ブラケットの穴に、ネジを差し込みます。
ステップ 5 ブラケットの上側のネジ穴に 2 本めのネジを差し込み、指でネジを締めます。
ステップ 7 左側のセンター マウント ブラケットを、右側のブラケットと同じ高さに取り付けます。
ステップ 8 水準器を使用して、2 つのブラケットが水平であることを確認します。または、巻き尺を使用して、両方のラック マウント レールの上端から各ブラケットまでの距離が同じであることを確認します。
Cisco XR 12404 ルータをラックに取り付ける手順は次のとおりです。
警告 けがや装置の損傷を防ぐため、ルータの設置作業は 2 人以上で行ってください。
ステップ 1 設置位置にできるだけ近く、かつ設置作業の妨げにならない場所にルータを運びます。
ステップ 2 1 人は前から、もう 1 人は後ろからシャーシを持ち上げてパレットから外し、ラックの設置位置に合わせます。
(注) シャーシを持ち上げてラック内の位置に合わせたり、シャーシを適切な位置にネジ留めしたりする際に、手助けとしてもう 1 人(3 人め)必要になる場合もあります。
a. シャーシの下部取り付け穴を確認します。そのうちの穴の 1 つに、ラックの取り付け穴を合わせます。
c. シャーシの反対側で、一連の下部取り付け穴のうちの同じ取り付け穴にラックの穴が合うように、シャーシの位置を調整します。
ステップ 4 残りのマウント穴で、ステップ 3 a ~ 3 d を繰り返します。
Cisco XR 12404 ルータを卓上または平面に設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 設置位置のできるだけ近くまでルータを運びます。
ステップ 2 シャーシの前面と背面に 1 人ずつ回り、シャーシをパレットから持ち上げて、平面に置きます。
輸送用パレットにルータを固定していた金具を使用して、シャーシを平面に固定することができます。
Cisco XR 12404 ルータを電源に接続し、オンにする前に、ルータの適切なシステム アースを確保する必要があります。装置のアース接続は、地域および各国の電気規格に適合する方式で行う必要があります。
Cisco XR 12404 ルータを設置する場所が Network Equipment Building System(NEBS)環境ではない場合には、この注意事項を省略し、AC PEM の 5-15 15 A 北米プラグによる保護アース接続および DC PEM のメイン端子ブロック アース接続に依存してもかまいません。
• AC 入力電源で動作するように構成されたCisco XR 12404 ルータの場合は、AC PDU に 3 線電気アース タイプのコネクタが 1 つあり、ルータに付属している電源コードなどの 3 線アース タイプ AC 電源コードを受け付けます。これは安全上の仕様です。
• DC 入力電源で動作するように構成されたCisco XR 12404 ルータの場合は、DC PDU に マイナス線(最上部の端子)、プラス線(真ん中の端子)、およびアース線(最下部の端子)を接続するワイヤ接続端子を備えた DC 電源コネクタ ブロックが 1 つあります。これは安全上の仕様です。
(注) Cisco XR 12404 ルータのアース アーキテクチャは、Telcordia GR-1089-
CORE に記載されたアースの DC-I(DC 絶縁)方式に準拠します。DC-I アーキテクチャとは、DC 戻り端子とフレーム アースとの間が接続されていないことを意味します。DC 戻りとフレーム アースは、ルータで互いに絶縁されています。
NEBS 環境でルータを設置する場合は、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムをルータ シャーシの補助接合/アース ポイントに接続することを強く推奨します。このアース ポイントは、シャーシ背面に近い側面にある、ネジ式の差し込み口からなります(図 3-3 を参照)。NEBS 接合/アース レセプタクルともいい、補助接合/アース接続に関する Telcordia NEBS の要件を満たすために用意されています。
図 3-3 NEBS に適合するための補助ボンディングおよびアース ポート
中央に 0.63 インチ(16 mm)間隔で穴が 2 つ開いているケーブル端子を使用し、図 3-4 のように 6.3 mm(M6)のネジでシャーシに固定します。シスコの端子(部品番号 32-0607-01)を利用できます。
ルータの位置と設置場所の環境に基づいて決定されたサイズと長さのワイヤのアース線に、2 穴端子を圧着します。図 3-5 は、一般の金物屋で手に入る標準的な圧着工具です。
|
|
RP およびラインカードのケーブルをルータに接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1 左から右の順序で、各カード ポートに接続するネットワーク インターフェイス ケーブルを確認します。
ステップ 2 ネットワーク インターフェイス ケーブルを接続します。
a. 目的のケーブルを慎重にケーブル管理トレイに通し、カード インターフェイス ポートに接続します(図 3-6)。ケーブルは一度に 1 本ずつ接続してください。
b. マジックテープを使用して、左から右の順序でケーブルを慎重に留めます。
図 3-6 RP およびラインカードのケーブル管理ブラケット
ステップ 3 シャーシの左側に取り付けられたシャーシ ケーブル管理ブラケットに、ケーブルを通します(図 3-7)。
• シャーシ ケーブル管理ブラケット キット付属のネジを使用します。
ここでは、ルータにコンソールを接続するための情報を示します。システムが稼働しているときは、Data Set Ready(DSR; データ セット レディ)信号および Data Carrier Detect(DCD; データ キャリア検知)信号が両方ともアクティブです。コンソール ポートはモデム制御またはハードウェア フロー制御をサポートしません。コンソール ポートには、ストレート EIA/TIA-232 ケーブルが必要です。
PRP のシステム コンソール ポートは、データ端末接続用の DCE RJ-45 レセプタクルです。このポートは設定する必要があります。コンソール ポートには Console というラベルが貼付されています(図 3-8を参照)。
(注) EMCおよび安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS 規格に準拠するため、すべてのコンソール ポート、補助ポート、イーサネット ポート、および BITS は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。建物内ケーブルにはシールドを施し、配線のシールドを両端でアース接続する必要があります。
マニュアルに明記されていない場合には、次の端末設定値を使用してください。
コンソール ポートには、RJ-45 ストレート ケーブルが必要です。
図 3-8 PRP コンソール ポートおよび補助ポートの接続
|
|
||
|
|
||
|
|
(注) コンソール ポートおよび補助ポートは、両方とも非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送能力が必要です(シリアル装置は、非同期タイプが最も一般的です。たとえば、大部分のモデムは非同期装置です)。
PRP のコンソール ポートは、DCE RJ-45 レセプタクルです。 表3-1 に、このポートで使用される信号を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
1 1 |
|||
8 1 |
PRP の補助ポートは RJ-45 プラグ DTE ポートであり、モデムなどの DCE 装置(CSU/DSU または他のルータ)をルータに接続します。補助ポートには Aux というラベルが貼付されています(図 3-8を参照)。非同期補助ポートは、ハードウェア フロー制御とモデム制御をサポートしています。 表3-2 に、補助ポートで使用される信号を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
デフォルトでは、有効な Cisco IOS XR ソフトウェア イメージを含むフラッシュ メモリ カードが下部スロット(PCMCIA スロット 0)に挿入された状態で、ルータが出荷されます。
(注) PCMCIA スロット 0 が下側、スロット 1 が上側のスロットです。各 RP で両方のフラッシュ メモリ カード スロットを同時に使用できます。
ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタは 0x0102 に設定されています。そのため、ルータはフラッシュ メモリ カードに保管された Cisco IOS XR ソフトウェア イメージを使用して自動的に起動します。
• システムに付属のフラッシュ メモリ カードは、RP の最下部スロット(PCMCIA スロット 0)に装着されています(図 3-9)。
RP のコンソール ポートにコンソール端末が接続されて起動している、または Telnet セッションで他の装置からルータにリモート ログインしていることを確認します。
PRP には 10/100 Mbps のイーサネット ポートが 2 つあり、どちらも 8 ピン RJ-45 レセプタクルを使用しています。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)接続のどちらでも可能です。イーサネット ポートの伝送速度はデフォルトで自動検知されますが、ユーザが設定することもできます。
PRP のイーサネット インターフェイス(ETH0 および ETH1 というラベルのポート)にケーブルを接続するには、カテゴリ 5 UTP ケーブルを PRP の RJ-45 レセプタクルに直接接続します。
(注) PRP のイーサネット インターフェイスは、リピータではなく、端末装置です。したがって、イーサネット インターフェイスをリピータまたはハブに接続する必要があります。
(注) EIA/TIA-568 標準に適合するケーブルのみを接続してください(ケーブルに関する推奨事項および仕様については、表3-4 および表3-5 を参照)。
(注) EMCおよび安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS 規格に準拠するため、すべてのコンソール ポート、補助ポート、イーサネット ポートは、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。建物内ケーブルにはシールドを施し、配線のシールドを両端でアース接続する必要があります。
図 3-10に、イーサネット ポートの機能の例を示します。この例では、ルータ A の PRP のイーサネット ポート(ETH0)を介してネットワーク 2.0.0.0 にアクセスできません。アクセスできるのは、ネットワーク 1.0.0.0 内のホストおよびルータ C のみです(図 3-10 の点線矢印を参照)。
ルータ A からネットワーク 2.0.0.0 にアクセスするには、いずれかのラインカード(この例ではルータ A のPacket-over-SONET [POS] ラインカード)のインターフェイス ポートを使用して、ルータ B、ルータ C を経由して、ネットワーク 2.0.0.0 に到達する必要があります(図 3-10 の直線矢印を参照)。
図 3-11に、PRP の RJ-45 レセプタクルおよびケーブル コネクタを示します。RJ-45 コネクタは、外部トランシーバが不要です。RJ-45 コネクタには、カテゴリ 5 UTP ケーブルが必要です。 表3-3 に、RJ-45 レセプタクルのポート ピン割り当てを示します。
図 3-11 RJ-45 レセプタクルおよびプラグ(水平方向)
警告 Ethernet、10BASE-T、Token Ring、Console、および AUX というラベル付きのポートは、SELV 回路です。SELV 回路は、SELV 回路にしか接続できません。BRI 回路は TNV と同様に扱われるので、SELV 回路を TNV 回路に接続することは避けてください。
|
|
|
---|---|---|
RJ-45 ケーブル接続の要件に応じて、図 3-12または図 3-13に示されているケーブル ピン割り当てを使用します。
図 3-12 ストレート ケーブルのピン割り当て ― MDI イーサネット ポートと MDI-X ケーブルの接続
図 3-13 クロス ケーブル ピン割り当て(2 つの PRP の接続)
表3-4 に、UTP ケーブルを介した 100 Mbps 伝送用ケーブル接続の仕様を示します。
(注) イーサネット ポートの伝送速度はデフォルトで自動検知されますが、ユーザが設定することもできます。
|
|
---|---|
656 フィート(200 m) 4 (リピータ 1 台を含む) |
2.EIA/TIA-568 または EIA-TIA-568 TSB-36 準拠。別途、用意してください。 |
表3-5 に、100BASE-TX の IEEE 802.3u 物理特性を示します。
|
|
---|---|
100 m(DTE 5 およびリピータ間) |
|
ここでは、ルータを AC 電源に接続する手順について説明します。Power Factor Corrector(PFC; 力率補正器)により、AC 入力電源モジュールは北米では 100 ~ 120 VAC、15 A、その他の国では 185 ~ 264 VAC、10 A の AC 電源からの AC 電源電圧を受け入れることができます。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の身体およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 両手で PEM を支え、PEM ベイに滑り込ませます。PEM をベイに完全に押し込み、PEM コネクタをバックプレーン コネクタにかみ合わせます。
ステップ 3 PEM 前面プレートにある非脱落型ネジを締めます(図 3-14)。
|
|
||
|
|
||
|
|
• 電源モジュールが電源モジュール ベイに完全に挿入されると、電源モジュールとバックプレーン間のすべての電気的な接続が自動的に行われます。
ステップ 4 アクセサリ ボックスから AC 電源コードを取り出します。電源モジュールに付属している AC 電源コードが、設置場所に適したタイプであることを確認します。
(注) 電源コードのタイプが違う場合は、サービス担当者に連絡して交換してください。
ステップ 5 AC 電源コードを AC PEM に接続します。
ステップ 6 AC 電源コードの反対側の端を AC 電源コンセントに接続します。
(注) 完全な冗長性を得るため、AC PEM ごとに個別の電源に接続することを推奨します。さらに、停電に備えて UPS を使用することを推奨します。
(注) ルータを AC 電源で稼働させる場合、EMI 規格に適合するには、両方の PEM ベイに AC PEM を搭載する必要があります。
各 DC PDU は、6 つのネジ式端子を使用して、個別に DC 電源に接続する必要があります。端子のうち、2 つはマイナス用(DC 電源)、2 つはプラス用(DC 電源戻り)、2 つはアース用です。DC 電源コードの各線は、6 AWG の撚り線ワイヤです。PEM には、-48 ~ -60 VDC で稼働する専用の 35 A の DC 電源から、DC 電源電圧が供給されます。
警告 DC 電源アセンブリを取り付ける場合は、事前にルータの電源をオフにして、すべてのケーブルを取り外す必要があります。接続された状態の DC PDU および DC PEM は、ホットスワップ非対応の Field-Replaceable Unit(FRU)です。
(注) 完全な冗長性を得るため、DC PDU ごとに個別の電源に接続することを推奨します。さらに、停電に備えて UPS を使用することを推奨します。
DC PEM および DC PDU をルータに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の身体およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 DC 電源モジュールをシャーシ背面の電源モジュール ベイに取り付けます(図 3-15)。
図 3-15 DC 電源を使用する Cisco XR 12404 ルータ ― 背面図
ステップ 3 モジュールをバックプレーンに押し込み、コネクタがバックプレーンのレセプタクルに装着されるようにします。
電源モジュールが電源モジュール ベイに完全に挿入されると、電源モジュールとバックプレーン間のすべての電気的な接続が自動的に行われます。
ステップ 6 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して端子ポート コネクタのネジを締めて、各線を適切な端子ポートに固定します(図 3-16)。
|
|
||
|
|
ステップ 7 DC PEM に対応する DC 電源の回路ブレーカーがオンになっていることを確認します。
ステップ 1 ルータの電源をオンにする 前に 、次のリストを確認してください。
• すべてのカードがカード ケージまたは CSF ケージに完全に装着され、すべての非脱落型ネジが締められている。
• ラインカード ケーブル管理ブラケットが個々のラインカードに取り付けられている。
• インターフェイス ケーブルがラインカードのケーブル管理ブラケットできちんと整理されている。
• インターフェイス ケーブルが該当するラインカード コネクタに完全に接続されている。
• インターフェイス ケーブルがシャーシのケーブル管理ブラケットできちんと整理されている。
• PEM が各 AC PEM ベイ、または DC PDU や DC PEM のベイに完全に装着されている。
• 電源コードが PDU および電源モジュールに完全に接続されていて、適切なストレイン レリーフが施されている。
• 空のカード スロットまたはカード ベイにカード ブランクが装着されていて、シャーシ内のエアーフローおよび Electromagnetic Compatibility(EMC; 電磁適合性)が適切な状態に保たれている。
ステップ 2 すべての回路ブレーカーをオンにするか、またはルータの AC PEM または DC PDU への給電を制御しているアクティブな電源に電源コードを接続することによって、ルータの電源をオンにします。
• AC PEM ― AC PEM LED が点灯していて、ステータスが OK であることを確認します(図 3-17)。
|
|||
|
|||
|
• DC PEM ― DC PEM LED が点灯していて、ステータスが OK であることを確認します(図 3-18)。
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
• CSF LED を目視で確認します(図 3-19)。
|
|
|
---|---|---|
|
|
|
|
|
|
ステップ 4 コンソール端末で、システム バナーが表示され、システムおよびすべてのインターフェイスが正常に初期化されていることを確認します。
ルータの電源がオンにならない場合、またはいずれかのインターフェイスが適切に初期化されない場合は、 第4章「インストレーションのトラブルシューティング」 を参照してください。問題を解決できない場合には、シスコのサービス担当者に連絡してください。
設定が完了すると、RP およびラインカードが外部ネットワークと通信できるようになります。
ネットワーク インターフェイスをただちに設定する必要はありませんが、ネットワーク環境で動作するようにインターフェイスを設定するまでは、ネットワークに接続できません。
(注) ラインカードのインターフェイスを設定すると、ラインカード上のインターフェイス固有の LED が点灯します。
各ラインカード インターフェイスの動作が正常かどうかを確認するには、初期設定手順および設定を完了したあとで、各ラインカードのコンフィギュレーション ノートに記載されている LED の説明と比較しながら、インターフェイスのステータスを調べます。
システムがブート プロセスの各ステップを完了できなかった場合には、 第4章「インストレーションのトラブルシューティング」 に進んでください。
ルータが有効なシステム イメージを見つけられなかった場合、またはユーザが起動シーケンスを中断した場合は、ROM モニタ モードが開始され、ROM モニタ プロンプト(rommon>)が表示されることがあります。ROM モニタ モードから、有効なシステム イメージを検索して起動するためのさまざまなコマンドにアクセスできます。