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この章では、Cisco XR 12406 ルータを設置するために必要な準備作業について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「Cisco XR 12000 シリーズ ルータの輸送」
Cisco XR 12406 ルータを設置する前に、次の情報を把握しておく必要があります。
(注) 設置準備ができるまでは、ルータを開梱しないでください。
Cisco XR 12406 ルータは、最小限の工具で設置できます。必要な工具は、次のとおりです。
次の注意事項に従って、安全を確保し、機器を保護してください。ここには、潜在的な危険を伴うあらゆる状況が記載されているわけではありません。常に注意が必要です。
次に、Cisco XR 12406 ルータの設置またはメンテナンスを行うときに留意する必要がある一般的な安全上の注意を示します。
• 重量物を持ち運ぶ際は、必ず 2 人以上で行ってください。
• ルータの持ち運びまたは作業は、必ず電源を切断し、すべての電源コードを抜いてから行ってください。
• 設置作業中および設置後、設置場所周辺をできるだけ埃のない清潔な状態に保ってください。
• 通路や装置ラックの周囲に工具やルータ コンポーネントを置かないでください。
• 作業時には、ルータに引っ掛かるようなだぶついた衣服や、指輪やネックレスなどの装身具は着用しないでください。
• ネクタイやスカーフはしっかりと留め、袖はボタンを留めてください。
• シスコの装置は、指定された電気定格および使用上の注意事項に従って使用した場合、安全に稼働します。
• メンテナンスなどでルータの作業を行うときには、交換部品がホットスワップ対応で、活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)に合わせて設計されている場合以外、必ず電源コードを外してください。
• ルータは、各国および地域の電気規格に適合するように設置する必要があります。米国では、National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70、United States National Electrical Code が適用されます。カナダでは、Canadian Electrical Code、part I、CSA C22.1 が適用されます。その他の国では、
International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)規格 364、パート 1 ~ 7 が適用されます。
• ルータの設置、設定、およびメンテナンスを行う前に、ルータに付属の『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』に記載されている安全上の警告を確認してください。
• AC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)および AC 入力電源モジュールが搭載されたCisco XR 12406 ルータには、3 線アース型プラグの付いた AC 電源コードが付属しています。このプラグを接続できるのは、アース型電源コンセントだけです。これは、安全上の仕様です。装置のアース接続は、各国および地域の電気規格に従って行ってください。
• DC PDU および DC 入力 Power Entry Module(PEM; 電源入力モジュール)が搭載されたCisco XR 12406 ルータには、DC 電源ごとに外部の 45 A DC 回路ブレーカーが必要です。この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の国)に従って、ショートおよび過電流障害から保護されます。
• DC PDU および DC 入力 PEM が搭載されたCisco XR 12406 ルータは、UL 1950、CSA-C22.2 NO.950、EN60950、ACA TS001、AS/NZS 3260、および IEC60950 のSafety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)要件に適合する DC 電源だけに接続する必要があります。
• DC 入力 PEM が搭載されたCisco XR 12406 ルータは、National Electric Code, ANSI/NFPA 70 規格の Articles 110-16、110-17、110-18 に従って、立ち入り制限区域内に設置する必要があります。
• CD PDU が搭載されたCisco XR 12406 ルータには、すぐに操作できる切断装置を固定配線に組み込んでおく必要があります。
Cisco XR 12406 ルータは、適合認定および安全上の認可要件を満たすように設計されています。適合認定の詳細については、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』を参照してください(設置場所の情報は、 マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドラインを参照)。
適切なアース接続が施されていない場合、Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)により回路基板が破壊されることがあります。基板の取り扱いが不適切であると、基板の故障または間欠的な障害の原因になります。
回路基板を取り扱うときは、静電破壊を防止するために、次の注意事項に従ってください。
• 常に静電気防止用アンクル ストラップまたはリスト ストラップを使用し、肌に密着させて着用してください。
• アンクル ストラップまたはリスト ストラップは身体の静電気から装置を保護するだけです。衣服の静電気によって、電子部品が損傷を受けることもあります。
静電気防止用ストラップを身体に装着し、Cisco XR 12406 ルータのシャーシの塗装されていない金属面に取り付けます(図 2-1を参照)。
図 2-1 Cisco XR 12406 ルータ シャーシへの静電気防止用ストラップの取り付け
シングルモードの Cisco XR 12000 シリーズ ルータ ラインカードは、レーザーを使用しています。このレーザーにより、目に見えないレーザー光が放射されます。ラインカードのポート開口部を のぞきこまない でください。目を痛めないために、次の警告に従ってください。
警告 レーザー光にあたらないように注意してください。ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があるため、開口部をのぞきこまないでください。
フル構成のCisco XR 12406 ルータの重量は、約 205 ポンド(93 kg)です。ルータを設置する前に、電源の位置やネットワーク接続などの条件を確認し、あとでシャーシを動かす必要がないように、適切な場所であることを確認してください。
重量のある装置または扱いにくい装置を持ち運ぶときは、けがや装置の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 安全台車、パレット ジャッキ、またはフォークリフトなどの運搬用具を使用して装置を移動するときは、ルータが傾かない運搬用具だけを使用してください。
• 装置を持ち運ぶときは 1 人で持ち上げずに、必ず 2 人で行ってください。
• 足元がしっかりしていることを確認し、両足で重量を支えてください。
• 装置はゆっくりと持ち上げてください。急に動かしたり、持ち上げながら身体をねじったりしないでください。
• 背筋を伸ばし、腰ではなく脚の力を使って持ち上げてください。装置を持ち上げるときに身体を曲げなければならない場合には、腰をかがめるのではなく、ひざを曲げて腰に負担がかからないようにします。
Cisco XR 12406 ルータのほとんどの Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)は、活性挿抜をサポートしているので、ルータの電源をオンにした状態で、取り外しおよび取り付けができます(ホットスワップ)。
• ラインカード、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、およびブロワー モジュールはホットスワップ対応です。
• 電源モジュール、Clock Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、および Route Processor(RP; ルート プロセッサ)も活性挿抜をサポートしていますが、ホットスワップが可能なのは、システムに 2 台の電源モジュール、2 台の CSC、または 2 台の RP が搭載されている場合だけです。
ここでは、Cisco XR 12406 ルータを設置する前に考慮する必要がある設置環境の条件について説明します。
Cisco XR 12406 ルータをラックに設置する前に、ここで説明する一般的なラックマウントに関する注意事項に従ってください。
Cisco XR 12406 ルータは、装置ラックに関する EIA(米国電子工業会)規格の EIA-310-D に準拠するほとんどの 2 支柱、4 支柱、または Telco タイプの 19 インチ ラックに設置できます。ラックには、ルータ シャーシを取り付けるためのマウント フランジが付いた支柱が少なくとも 2 本必要です。2 本の支柱の取り付け穴の中央線間の寸法は、18.31 ± 0.06 インチ(46.50 cm ± 0.15 cm)でなければなりません。
図 2-2に、Cisco XR 12406 ルータのシャーシの俯瞰図および外寸を示します。
トラブルのない運用を維持するために、ラックへの設置を計画するときは、次の注意事項に従ってください。
• ラックの設置場所には、AC または DC 入力電源、アース、およびネットワーク インターフェイス ケーブルの設備が必要です。
• 実際に設置するときは、ラックの周囲に十分な作業スペースを確保してください。シャーシを移動し、位置を合わせて取り付けるには、ラックの周囲に最低 3 フィート(約 91 cm)のスペースが必要です。電源モジュールを取り付けるには、シャーシの前面に最低 2 フィート(約 61 cm)のスペースが必要です。
• 設置後のメンテナンス作業のために、シャーシの前後にそれぞれ 24 インチ(61 cm)以上のスペースを確保してください。
• 2 本の支柱またはレールの間にルータを取り付けるには、マウント フランジ間の 内側 の幅が、最低 17.5 インチ(44.5 cm)必要です。
• 拡張モデルのCisco XR 12406 ルータの場合、前面扉を完全に開閉でき、ケーブル配線のスペースが十分に確保できるように、4 支柱ラックの取り付けレールを 1.5 インチ(約 3.8 cm)ほど奥にずらして取り付ける必要があります。
• Cisco XR 12406 ルータの高さは、18.5 インチ(46.9 cm)です。ほとんどの 7 フィート(2.15 m)装置ラックには、4 台までの Cisco XR 12406 ルータを搭載できます。ルータ用のラックには、十分なスペースを確保してください。
• すべてのカードを搭載した Cisco XR 12406 ルータの重量は、205 ポンド(93 kg)です。Telco ラックを使用する場合、2 本のラック支柱でシャーシの重量を支えることになります。ルータの重量でフレームが不安定にならないようにする必要があります。フレームをボルトで床面に固定し、建物の構造物(壁、または天井に取り付けた金具)に固定してください。
• ケーブルは、ラック前後での人の動きを妨げないないように配線してください。ネットワーク インターフェイス ケーブルへのノイズ干渉を防止するため、電源コードとケーブルが交差したり、平行になるような配線は避けてください。ケーブルと装置の接続部分は、適切なストレイン レリーフ方式によって保護してください。
• ルータに付属のケーブル管理ブラケットを取り付けて、ラインカード、電源モジュール、およびブロワー モジュールの邪魔にならないように、ケーブル配線を整理してください。ラックにすでに取り付けられている装置およびケーブル配線を考慮してください。他の装置のケーブルによってカード ケージが邪魔され、装置のメンテナンスまたはアップグレードを実行するときにケーブルを取り外さなければならないような状態は避けてください。
ブロワー モジュールは、シャーシ背面に取り付けられています。エアー フィルタおよびブロワー モジュールへのエアーフローが遮断されないように注意してください。
(注) シャーシ背面からは暖かい空気が排気されます。十分なエアーフローを確保するために、シャーシの空気取り入れ口および排気口の周囲には、6 インチ(15.24 cm)以上のスペースをとってください。
• 同じラックに複数の Cisco XR 12406 ルータを設置する場合は、すべてのルータが十分に換気されることを確認してください。
• ラックの一番下に設置した装置の放射熱によって暖められた空気が、上側の装置の空気取り入れ口から取り込まれると、装置が過熱する原因になります。
• 他の装置からの暖かい排気が空気取り入れ口に流入すると、ルータの内部が過熱する原因になります。
• 閉鎖型ラック内では、換気システムが強すぎるとシャーシ周囲の空気圧が低くなり、空気取り入れ口からエアーが吸気されず、冷却効果がなくなることがあります。必要に応じて、ラックの扉を開けた状態でルータを稼働するか、オープン ラックを使用してください。
ここでは、さまざまな環境で Cisco XR 12406 ルータを運用する場合の注意事項について説明します。取り上げる考慮事項は次のとおりです。
Cisco XR 12406 ルータには、換気システムとして、シャーシ背面に 1 つのブロワー モジュールが取り付けられています。ブロワー モジュールは、シャーシの右側にある交換可能なエアー フィルタから冷気を取り込み、内部コンポーネントの適正な動作温度を維持します。空気はカード ケージ内を循環してシャーシ背面から排気されます。
Cisco XR 12406 ルータの設置場所を選ぶときは、次の事項に注意してください。
• 埃のない場所 ― できるだけ埃の少ない場所を選んでください。埃の多い環境では、エアー フィルタまたは電源モジュールの吸気口が目詰まりして、ルータに送り込まれる冷気が少なくなります。これは、ルータ内が過熱する原因になります。
• エアーフロー ― 十分なエアーフローを得るために、シャーシおよび電源モジュールの空気取り入れ口と排気口の周囲には、6 インチ(15.24 cm)以上のスペースをとってください。エアーフローが遮断されたり制限されている場合、または取り込まれる空気の温度が高い場合には、ルータ内が過熱状態になることがあります。極端な状態になると、ルータのコンポーネントを保護するために、環境モニタリング システムにより電力が遮断されます。
設置環境の動作環境要件については、 付録A「Cisco XR 12406 ルータの技術仕様および警告」 を参照してください。記載されている温度および湿度の範囲であれば、Cisco XR 12406 ルータの動作は継続されます。標準動作を維持するには、限界状態に達する前に、環境の変化を予測して修正する必要があります。
Cisco XR 12406 ルータに組み込まれている環境モニタリング機能は、過電圧および過熱状態による潜在的な障害から、システムとコンポーネントを保護します。標準動作を維持して不要なメンテナンス作業を回避するには、ルータを設置する前に、環境を適切に整えてください。
Cisco XR 12406 ルータは、AC 入力電源サブシステムまたは DC 入力電源サブシステムのどちらかで構成できます。どちらの電源方式を使用するかによって、設置環境の電力要件が異なります。ルータの電源接続を検討するときは、次の注意事項および推奨事項に従ってください。
• 設置前および設置後も定期的に設置場所の電源をチェックして、クリーン電力が供給されていることを確認してください。
• 落雷や電力サージによる損傷を防止するために、適切なアースを施してください。
(注) ルータを 1 台の電源モジュールで運用する場合は、EMI 規格に準拠するために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。
Cisco XR 12406 ルータに AC PDU を搭載する場合は、次の注意事項に従ってください。
• オリジナル シリーズの Cisco XR 12406 ルータ:Power Factor Corrector(PFC; 力率補正回路)により、電源モジュールは、100 ~ 120 VAC 20 A(北米)および 185 ~ 264 VAC 16 A(国際標準)の AC 電源からの AC 電源電圧に対応しています。
• 拡張シリーズの Cisco XR 12406 ルータ:20 A(北米)および 16 A(国際標準)の供給を必要とする 220 VAC だけをサポートしています。
• 必ず、システムに付属の 14 フィート(4.3 m) AC 電源コードを使用してください。
• ルータに搭載する AC 入力電源モジュールごとに、独自の回路ブレーカーのある専用電源を使用してください。
• 可能であれば、Uninterruptable Power Source(UPS; 無停電電源)を使用してください。
表2-1 および図 2-3に、北米、オーストラリア、および欧州で使用されている電源プラグのタイプを示します。
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Cisco XR 12406 ルータに DC PDU を搭載する場合は、次の注意事項に従ってください。
• DC PDU および DC 入力 PEM が搭載された Cisco XR 12406 ルータには、DC 電源ごとに専用の 45 A DC 回路ブレーカーが必要です。この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の国)に従って、ショートおよび過電流障害から保護されます。
• DC 電源コードのリード線は、6 AWG の撚り線ワイヤを使用してください。
Cisco XR 12406 ルータの電源を接続してオンにする前に、ルータに適切なシステム アースを施す必要があります。装置のアース接続は、各国および地域の電気規格に従って行ってください。
Network Equipment Building System(NEBS)環境ではない設置場所では、AC 電源ユニットには International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)320 インレットが提供する保護アース接続、DC 電源ユニットにはメイン端末ブロックのアース接続を使用できます。
• AC 入力電源用に構成された Cisco XR 12406 ルータの場合、AC PDU に 2 つの 3 線電気アース タイプ コネクタがあり、ルータに付属の電源コードなど、3 線アース タイプ AC 電源コードを接続できます。これは、安全上の仕様です。
• DC 入力電源用に構成された Cisco XR 12406 ルータの場合、DC PDU に 2 つの DC 電源コネクタ ブロックがあり、それぞれ、マイナス線(上側の端子)、プラス線(中央の端子)、アース線(下側の端子)を接続するワイヤ接続端子が付いています。これは、安全上の仕様です。
(注) Cisco XR 12404 ルータのアース アーキテクチャは、
Telcordia GR-1089-CORE に記載されているアースの DC-I(DC 絶縁)方式に準拠しています。DC-I アーキテクチャの場合、DC リターン端子とフレーム アース間は接続されません。DC リターンとフレーム アースは、ルータ上で相互に絶縁されます。
ルータを NEBS 環境に設置する場合には、ルータ シャーシ上の補助的なボンディング/アース ポイントに、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器アース システムを接続することを強く推奨します。このアース ポイントは 3 つのネジ穴で構成され、シャーシ側面の背面パネル付近にあります(図 2-4を参照)。これは、NEBS ボンディング/アース レセプタクルとも呼ばれ、補助的なボンディング/アース接続に関する Telcordia NEBS 要件を満たすために用意されています。
図 2-4 NEBS 準拠の補助的なボンディング/アース ポート
中央の間隔が 0.63 インチ(16 mm)の 2 穴ケーブル端子を、6.3 mm(M6)ネジを使用してシャーシに接続します(図 2-5を参照)。この端子はシスコに発注できます(部品番号 32-0607-01)。
ルータの位置と設置環境に基づいて決定したサイズと長さのワイヤのアース線に、2 穴端子を圧着します。図 2-6は、一般の工具店で入手できる標準的な圧着工具です。
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(注) アース レセプタクルの 3 つのネジ穴は、任意の 2 つの穴を使用して端子とアース線を固定できるように、三角形に配置されています。
ここでは、設置場所のプラント配線およびケーブル接続を準備する場合の注意事項について説明します。新しいシステムの配置を検討するときは、次の事項を考慮してください。
電磁場で長距離の配線を行うと、ワイヤ上の信号と外部または大気の電磁場の間で EMI が発生する可能性があります。配線に不備があると、プラント配線から無線周波干渉が発生する原因になります。
警告 特に雷や無線送信機による強力な EMI は、Cisco XR 12406 ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、回線上に電力サージを流して電気的な事故を起こしたり、装置を損傷させることがあります。
強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)の専門家に相談してください。
アース コンダクタを適切に配置してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すれば、プラント配線から無線周波干渉が発生することはほとんどありません。推奨距離を超える場合には、データ信号ごとにアース コンダクタを配置した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。
配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合には、近くで落雷が発生した場合の影響について、十分に注意する必要があります。雷などの高エネルギー現象で起こる Electromagnetic Pulse(EMP; 電磁波パルス)により、電子デバイスを破壊するエネルギーが非シールド導体に発生する場合があります。過去にこのような問題が発生したことがある場合は、必要に応じて、電力サージ抑止やシールドの専門家に相談してください。
発生頻度は少ないものの、壊滅的な状況につながる可能性のある問題は、大部分のデータセンターでは、パルス計などの特殊機器を使用しなければ解決できません。これらの問題の特定と解決には時間がかかるので、環境に適切なアースとシールドを備え、電力サージ問題の抑止に特に配慮することによって、この種の問題を回避できるようにしてください。
Cisco XR 12000 シリーズ ルータの梱包は、輸送中の通常の取り扱いによって製品が損傷する可能性を減らすように工夫されています。製品が損傷する可能性を最小限に抑えるために、これらの製品を輸送するときは、シスコが指定した梱包を使用してください。それ以外の場合には、ルータが損傷したり、ルータの性能が低下する可能性があります。また、設置の準備ができるまでは、インターネット ルータを輸送用の箱から取り出さないでください。ルータは必ず、立てた状態で輸送または保管してください。設置場所が確定するまでは、ルータを輸送用の箱に収めておいてください。
輸送用パレットからルータを取り出して内容物を確認するときは、ルータに付属の開梱説明書『 Cisco XR 12406 RouterUnpacking and Repacking Instructions 』を参照してください。この説明書には、ルータの再輸送が必要になった場合の再梱包の方法も記載されています。
発注内容がすべてそろっていない場合には、購入された代理店に連絡してください。 マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドラインを参照してください。
Cisco XR 12000 シリーズ ルータの梱包は、輸送中の通常の取り扱いによって製品が損傷する可能性を減らすように工夫されています。製品が損傷する可能性を最小限に抑えるために、これらの製品を輸送するときは、シスコが指定した梱包を使用してください。それ以外の場合には、ルータが損傷したり、ルータの性能が低下する可能性があります。また、設置の準備ができるまでは、インターネット ルータを輸送用の箱から取り出さないでください。ルータは必ず、立てた状態で輸送または保管してください。設置場所が確定するまでは、ルータを輸送用の箱に収めておいてください。
Cisco XR 12406 ルータには、サイト ログが用意されています。このサイト ログはルータのそばに保管し、作業担当者が誰でも利用できるようにしてください。サイト ログへの記入項目としては、次のものがあります。
• インストレーションの進行状況 ― サイトログに項目を作成し、インストレーション作業の進行状況を記録します。インストレーション中に発生した問題、およびその対応を記録しておきます。
• アップグレードおよび取り外し/交換作業 ― ルータのメンテナンスおよび拡張の記録として、サイト ログを利用します。
表2-2 に、サイト ログのサンプルを示します。このサンプルをコピーして使用するか、独自のサイトログを作成してください。
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