この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco XR 12406 ルータは、発注内容に従って構成され、すぐに設置して起動できる状態で出荷されます。ルータを設置して設定したあと、ルータの正常な運用を持続するために、追加の作業が必要になることがあります。また、ネットワーキング要件の変化に伴い、コンポーネントを追加または変更することによって、システムのアップグレードが必要になることもあります。
この章で説明する作業を実行する前に、「レーザーに関する注意事項」および「持ち運びに関する注意事項」に記載されている安全に関する情報を必ず確認してください。
また、ルータに付属の『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(78-4347-xx)の内容をよく理解しておく必要があります。
ここでは、Cisco XR 12406 ルータのメンテナンスに必要となる工具および手順について説明します。
Cisco XR 12406 ルータの開梱、メンテナンス、およびセットアップ作業には、次の工具および機器が必要です。
この章で説明するメンテナンス作業は、特に明記しないかぎり、ルータの電源を入れたままで行うことができます。Cisco XR 12406 ルータのほとんどの Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)は、活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)をサポートしているので、ルータの電源をオンにした状態で、取り外しおよび取り付けができます(ホットスワップ)。
• ラインカード、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、およびブロワー モジュールはホットスワップ対応です。
• 電源モジュール、Clock Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、および Route Processor(RP; ルート プロセッサ)も活性挿抜をサポートしていますが、ホットスワップが可能なのは、システムに 2 台の電源モジュール、2 台の CSC、または 2 台の RP が搭載されている場合だけです。
• AC および DC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)は、活性挿抜をサポートしていません。
AC または DC 電源を使用するルータの電源を切断する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Power Entry Module(PEM; 電源入力モジュール)の電源スイッチ(AC)または回路ブレーカー スイッチ(DC)をオフにします。
ステップ 2 PDU に接続された電力線に対応する、建物の回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 手順上、ルータと電源の配線を外す必要がある場合は、次の作業を行います。
a. AC 電源システム ― 電源コンセントから AC 電源コードを取り外します。
b. DC 電源システム ― PDU の電源コネクタ ブロックから DC 入力線を取り外します。
b. RP、ラインカード、およびアラーム カードの LED が消灯している。
前面カバーには両側にリリース ボタンがあり、右側からでも左側からでもカバーを開くことができます。次に、前面カバーの取り外しおよび取り付けの手順を示します。
前面カバーを取り外すには、カバーの両側を持ち、両方のリリース ボタンを同時に押して、カバーをヒンジから取り外します(図 5-1を参照)。
ステップ 1 カバーの各側のヒンジを、シャーシの各側のヒンジ位置に合わせます(図 5-1の拡大図を参照)。
|
Cisco XR 12406 ルータには、ブロワー モジュールによってルータ内に吸い込まれた埃を除去するために、ユーザによるメンテナンスが可能な 2 枚のエアー フィルタが付いています。エアー フィルタは、月に 1 回(埃の多い環境ではさらに頻繁に)、点検する必要があります。フィルタが汚れている場合は、掃除機で清掃するか、または交換します。フィルタが古くなったり傷んだりしている場合は、適切な方法で廃棄し、新しいエアー フィルタを取り付けてください。
エアー フィルタを清掃または交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシの右側にあるバネ付きのエアー フィルタ扉を開き、フィルタの縁にある小さなタブを引っ張って、エアー フィルタを取り外します(図 5-2を参照)。
• フィルタが汚れている場合は、掃除機で清掃するか、または交換します。
• フィルタが古くなったり傷んだりしている場合は、適切な方法で廃棄し、新しいエアー フィルタを取り付けます。
|
|
ステップ 3 エアー フィルタ フレームの上部にある AIRFLOW と書かれた矢印に注意しながら、エアー フィルタをシャーシ内に再び取り付けます(図 5-3を参照)。
図 5-3 Cisco XR 12404 ルータのエアー フィルタのエアーフローの方向
ブロワー モジュールを取り外して交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシからブロワー モジュールを取り外します(図 5-4を参照)。
a. ブロワー モジュールのキャリー ハンドルを引き上げます。
b. ブロワー モジュールの前面プレート上の 4 本の非脱落型ネジを緩めます。
c. ブロワー モジュールの両側を持ち、まっすぐ手前に引いて、シャーシから取り外します。
|
|
ステップ 2 新しいブロワー モジュールを取り付けます(図 5-5を参照)。
a. ブロワー モジュールのガイド穴を、シャーシ上部のガイド ピンおよびシャーシ下部の PDU のガイド ピンの位置に合わせます。
b. ブロワー モジュールを差し込んで、バックプレーン コネクタに装着します。
c. 4 本の非脱落型ネジを締め、ブロワー モジュールをシャーシに固定します。
正常な状態では、グリーンの OK インジケータが点灯します。OK インジケータが点灯しない場合には、「ブロワー モジュールの取り付けに関するトラブルシューティング」を参照してください。
d. ブロワー モジュールのハンドルを下げて、通常の位置に戻します。
|
|
||
|
|
取り付けたブロワー モジュールが正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。
ステップ 1 ルータの電源が投入され、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
ステップ 2 4 つの非脱落型ネジを緩め、ブロワー モジュールをシャーシに装着し直します。ブロワー モジュールがバックプレーン コネクタにきちんと装着されるように、非脱落型ネジを締め直します。
ステップ 3 ブロワー モジュールの、次のステータス インジケータを確認します。
• OK(グリーン) ― ブロワー モジュールが取り付けられ、バックプレーン コネクタから電力が供給されると、このインジケータがただちに点灯します。このインジケータは、ブロワー モジュールが正常に動作していることを示します。
• FAIL(レッド) ― 正常に動作しているときは消灯しています。このインジケータが点灯した場合、ブロワー モジュールでファンの故障またはその他の障害が検出されています。
–ブロワー モジュールを何度か取り付け直してみても、このインジケータが点灯したままでブロワー モジュールのファンが正常に動作しない場合には、スペアのブロワー モジュールと交換してください。
–スペアのブロワー モジュールも動作しない場合には、ルータの電源を切り、購入された代理店に連絡してください。
Cisco XR 12406 ルータは、活性挿抜をサポートしています。冗長電源モジュールを交換する場合は、システムに電源が供給された状態で電源モジュールの取り外しおよび取り付けができ、電気的な事故やシステムの損傷が生じることはありません。この機能により、電源モジュールを交換している間もシステムではすべてのルーティング情報が維持され、セッションを確実に保護することができます。
ただし、動作の冗長性を維持し、適切な冷却機能を確保し、EMI 適合規格に合致するには、正常に動作する電源モジュールが両方とも取り付けられている必要があります。故障した電源モジュールをルータの稼働中に取り外す場合は、できるだけすみやかに交換作業を行ってください。工具と交換用の電源モジュールを手元に用意してから、取り外しおよび取り付け手順を開始するようにしてください。
AC PEM は 活性挿抜対応ですが、動作の冗長性を維持し、適切な冷却機能を確保し、EMI 適合規格に合致するには、正常に動作する電源モジュールが両方とも取り付けられている必要があります。故障した電源モジュールをルータの稼働中に取り外す場合は、できるだけすみやかに交換作業を行ってください。工具と交換用の電源モジュールを手元に用意してから、取り外しおよび取り付け手順を開始するようにしてください。
ステップ 1 障害のある PEM の電源をオフにします(図 5-6の 3 を参照)。
|
|
||
|
|
||
|
|
ステップ 2 AC コンセントから電源モジュールのコードを取り外します。
ステップ 3 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 4 シャーシから PEM を取り外します(図 5-7を参照)。
b. レバーを外側に開いて、電源モジュールをイジェクトします。
c. 片手で電源モジュールを支えながら、ベイから電源モジュールを引き出します。
警告 電源モジュールの重量は、約 14 ポンド(6.35 kg)です。電源モジュールは、必ず両手で取り外してください。
ステップ 5 新しい電源モジュールを取り付けます(図 5-8を参照)。
a. 電源モジュールをベイに挿入し、バックプレーン コネクタに装着します。
b. イジェクト レバーを閉じて、非脱落型ネジを締め、電源モジュールをバックプレーン コネクタに固定します。
ステップ 6 電源モジュールのケーブルを AC コンセントに接続します。
ステップ 7 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。
正常な状態では、電源モジュールの前面にある AC INPUT および DC OUTPUT の電源インジケータが点灯します。これらのインジケータが点灯しない場合には、「AC PEM の取り付けに関するトラブルシューティング」を参照してください。
取り付けた AC PEM が正常に動作しない場合には、次の手順でトラブルシューティングを行ってください。
• イジェクト レバーの非脱落型ネジが、しっかり固定されている。
ステップ 2 ルータの電源が投入され、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。次のことを確認します。
• シャーシ背面の電源コードが、固定クリップで PDU にしっかり固定されている。
–各 AC 電源モジュールは 200 ~ 240 VAC の公称範囲で動作するので、北米では 20 A 以上(国際標準は、13 A 以上)の供給が必要です。
• 電源の AC 回路ブレーカーのスイッチがオンになっている。
ステップ 3 電源モジュールのステータス インジケータを確認します。
• AC INPUT(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作し、AC 入力電圧が 200 ~ 240 VAC の公称値の範囲内にあることを示します。このインジケータは、電源モジュールのスイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。
–電源をすべて点検しても AC INPUT 電源インジケータがオフのままの場合は、スペアの電源モジュールと交換してください。
–スペアの電源モジュールが動作しない場合は、PDU を交換してください。
• DC OUTPUT(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作し、DC 出力電圧が -48 ~ -60 VDC の公称値の範囲内にあることを示します。このインジケータは、電源モジュールのスイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。
このインジケータが消灯している場合は、電源スイッチをオフにしてからオンに切り替えてください。スイッチのオンとオフを何度か繰り返してもインジケータが消灯したままであれば、スペアの電源モジュールと交換してください。
AC PDU は、活性挿抜対応では ない ので、システムを稼働している状態では交換できません。PDU を交換する前に、ルータの電源をオフにする必要があります。
ステップ 1 電源スイッチをオフ(0)の位置にして、両方の PEM の電源を切ります。
ステップ 2 各電源モジュールのコードを AC コンセントから取り外します。
ステップ 3 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 4 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、レバーを外側に開いて、電源モジュールを PDU コネクタから外します(図 5-9を参照)。
ステップ 5 固定クリップを外し、PDU から各電源モジュールのコードを取り外します(図 5-10の 2 および 3 を参照)。
|
|
||
|
|
||
|
|
ステップ 6 ブロワー モジュールを取り外します(図 5-11を参照)。
a. ブロワー モジュールのキャリー ハンドルを引き上げます。
b. ブロワー モジュール上の 4 本の非脱落型ネジを緩めます。
c. ブロワー モジュールの両側を持ち、まっすぐ手前に引いて、シャーシから取り外します。
ステップ 7 シャーシから PDU を取り外します(図 5-12を参照)。
c. PDU を左側にずらし、開口部から右側を反らせながら、シャーシの開口部から PDU を取り外します。
(注) PDU をわずかに傾けると、シャーシから取り外しやすくなります。
ステップ 8 新しい PDU を取り付け、4 本の非脱落型ネジを締めて、シャーシに固定します。
ステップ 9 ブロワー モジュールを取り付けます(図 5-13を参照)。
a. ブロワー モジュールのガイド穴を、シャーシおよび PDU のガイド ピンの位置に合わせます。
b. ブロワー モジュールをガイド ピンに差し込んでシャーシの方向へスライドさせ、PDU コネクタに装着します。
c. 4 本の非脱落型ネジを締め、ブロワー モジュールをシャーシに固定します。
ステップ 10 PDU に電源コードを再接続し、固定クリップで固定します。
ステップ 11 各電源コードを対応する AC コンセントに接続します。
ステップ 12 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。
ステップ 13 電源モジュールを再装着します(図 5-14を参照)。
a. 電源モジュールをベイに挿入し、PDU コネクタに装着します。
b. イジェクト レバーを閉じて、非脱落型ネジを締め、電源モジュールをシャーシに固定します。
c. 2 台めの電源モジュールについて、 a および b の手順を繰り返します。
ステップ 14 各電源モジュールの電源スイッチをオン(1)の位置にします。
正常な状態では、電源モジュールの AC INPUT および DC OUTPUT の電源インジケータが点灯します。これらのインジケータが点灯しない場合には、「AC PEM の取り付けに関するトラブルシューティング」を参照してください。
DC PEM は活性挿抜対応ですが、動作の冗長性を維持し、適切な冷却機能を確保し、EMI 適合規格に合致するには、正常に動作する電源モジュールが両方とも取り付けられている必要があります。故障した電源モジュールをルータの稼働中に取り外す場合は、できるだけすみやかに交換作業を行ってください。工具と交換用の電源モジュールを手元に用意してから、取り外しおよび取り付け手順を開始するようにしてください。
ステップ 1 障害のある PEM の電源をオフにします(図 5-15の 3 を参照)。
|
|
||
|
|
||
|
|
ステップ 2 電源モジュールに対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 シャーシから電源モジュールを取り外します(図 5-16を参照)。
b. レバーを外側に開き、電源モジュールをベイから外します。
c. 片手で電源モジュールを支えながら、ベイから電源モジュールを引き出します。
警告 電源モジュールの重量は、約 10 ポンド(4.5 kg)です。電源モジュールは、必ず両手で取り外してください。
a. 電源モジュールをベイに挿入し、バックプレーン コネクタに装着します。
b. イジェクト レバーを閉じて、非脱落型ネジを締め、電源モジュールをバックプレーン コネクタに固定します(図 5-17を参照)。
正常な状態では、電源モジュールの前面にある AC INPUT および DC OUTPUT の電源インジケータが点灯します。これらのインジケータが点灯しない場合、または MISWIRE インジケータが点灯した場合には、「DC 電源モジュールの取り付けに関するトラブルシューティング」を参照してください。
取り付けた DC 電源モジュールが正常に動作しない場合には、次の手順でトラブルシューティングを行ってください。
ステップ 1 電源モジュールが正しく装着されていることを確認します。
• 電源モジュールを取り出して、再装着します。次のことを確認します。
–イジェクト レバーの非脱落型ネジが、しっかり固定されている。
ステップ 2 INPUT OK および OUTPUT OK の LED が消灯しているか、OUTPUT FAIL LED が点灯している場合には、次のことを確認します。
• 電源リード線が PDU の電源コネクタ ブロックに正しく接続されている。
ステップ 3 電源モジュールのステータス インジケータを確認します。
• OUPUT OK(グリーン) ― PEM が正常に動作し、電源の DC 出力電圧が -48 ~ -60 VDC の公称値の範囲内にあることを示します。このインジケータは、電源モジュールのスイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。
このインジケータが消灯している場合は、電源スイッチをオフにしてからオンに切り替えてください。スイッチのオンとオフを何度か繰り返してもインジケータが消灯したままであれば、スペアの電源モジュールと交換してください。
• INPUT OK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作し、電源の DC 入力電圧が -40.5 ~ -75 VDC の公称値の範囲内にあることを示します。このインジケータは、電源モジュールのスイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。
–すべての電源を点検しても INPUT OK インジケータが消灯したままの場合には、スペアの電源モジュールと交換してください。
–スペアの電源モジュールが動作しない場合は、PDU を交換してください。
• MISWIRE(オレンジ) ― PDU 電源接続ブロックの入力配線が間違っていることを示します。
DC 電源コネクタ ブロックの配線を修正してください(図 5-24を参照)。
DC PDU は、活性挿抜対応では ない ので、システムを稼働している状態では交換できません。PDU を交換する前に、ルータの電源をオフにする必要があります。
ステップ 1 両方 の PEM の電源をオフにします(図 5-18の 3 を参照)。
|
|
||
|
|
||
|
|
ステップ 2 PEM に対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、レバーを外側に開いて、
電源モジュールを PDU コネクタから外します(図 5-19を参照)。
ステップ 4 ブロワー モジュールを取り外します(図 5-20を参照)。
a. ブロワー モジュールのキャリー ハンドルを引き上げます。
b. ブロワー モジュール上の 4 本の非脱落型ネジを緩めます。
c. ブロワー モジュールの両側を持ち、まっすぐ手前に引いて、シャーシから取り外します。
ステップ 5 PDU の電源コネクタ ブロックから、次の順序に従って、DC 電源リード線を取り外します(図 5-21を参照)。
d. 2 つめの電源コネクタ ブロックについても、同じ手順を繰り返します。
警告 けがや装置の損傷を防ぐため、DC 電源リード線およびアース線を電源シェルフ端子から取り外すときは、必ず、(a)マイナス(-)線、(b) プラス(+)線、(c) アース線の順で外してください。
|
|
||
|
|
ステップ 6 シャーシから PDU を取り外します(図 5-22を参照)。
c. PDU を左側にずらし、開口部から右側を反らせながら、シャーシから PDU を取り外します。
(注) PDU をわずかに傾けると、シャーシから取り外しやすくなります。
ステップ 7 新しい PDU を取り付け、4 本の非脱落型ネジを締めて、シャーシに固定します。
ステップ 8 ブロワー モジュールを取り付けます(図 5-23を参照)。
a. ブロワー モジュールのガイド穴を、シャーシおよび PDU のガイド ピンの位置に合わせます。
b. ブロワー モジュールをガイド ピンに差し込んでシャーシの方向へスライドさせ、バックプレーン コネクタに装着します。
c. 4 本の非脱落型ネジを締め、ブロワー モジュールをシャーシに固定します。
ステップ 9 次の順序に従って、PDU の電源コネクタ ブロックに DC 電源リード線を再接続します(図 5-24を参照)。
d. 2 つめの電源コネクタ ブロックについても、同じ手順を繰り返します。
警告 けがや装置の損傷を防ぐため、電源ブロック コネクタに DC 電源リード線およびアース線を取り付けるときは、必ず、(a)アース線とアース端子、(b)プラス(+)線とプラス(+)端子、(3)マイナス(-)線とマイナス(-)端子の順で取り付けてください。
|
|
||
|
|
a. 各 PEM をベイに挿入し、PDU コネクタに装着します。
b. イジェクト レバーを閉じて、非脱落型ネジを締め、電源モジュールをシャーシに固定します(図 5-25を参照)。
c. 2 台めの電源モジュールについて、 a および b の手順を繰り返します。
ステップ 11 各 PEM に対応する回路ブレーカーをオンにします。
正常な状態では、電源モジュールの OUTPUT OK および INPUT OK のパワー インジケータが点灯します。これらのインジケータが点灯しない場合には、「DC 電源モジュールの取り付けに関するトラブルシューティング」を参照してください。
DC PDU の取り付けに関するトラブルシューティングの手順は、次のとおりです(図 5-26を参照)。
|
|
||
|
|
||
|
|
ステップ 1 INPUT OK および OUTPUT OK の LED が消灯している場合、次のことを確認します。
• PEM がベイに正しく装着され、非脱落型ネジがしっかり締まっている。
• DC 電源の回路ブレーカーのスイッチがオンになっている。
• DC 電源コードが PDU の端子ブロックに正しく接続されている。
ステップ 2 オレンジの MISWIRE LED が点灯している場合、電源ブロックの配線が逆になっています。
a. PEM の電源をオフにし、DC 電源の回路ブレーカーのスイッチがオフになっていることを確認します。取り付け手順のステップ 9を参照し、各電源コネクタ ブロックに正しい方法で再配線します。
b. DC 電源の回路ブレーカーをオンにし、PEM の電源をオンにします。
PEM を交換しても問題が解決されない場合には、購入された代理店にサポートを依頼してください。
ラインカードは、RP およびラインカード ケージのスロット 0(最上部のスロット)からスロット 4 までの任意のスロットに搭載できます(図 5-27を参照)。
Cisco XR 12406 ルータでは、スロット 5(最下部のスロット)に RP を搭載します。冗長 RP は任意のスロットに搭載できますが、EMI 防止規格に準拠するために、ラインカード スペーサーが必要です。
Cisco XR 12406 ルータのラインカードは活性挿抜対応なので、ルータの電源を投入した状態で取り外しおよび取り付けができます。RP も活性挿抜対応ですが、ホットスワップがサポートされるのは、システムに 2 基の RP が搭載されている場合だけです。
ラインカードの詳細は、対応するラインカード タイプのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
図 5-27 Cisco XR 12406 ルータのカード ケージ スロットの位置
RP またはラインカードを取り外して交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 交換する RP またはラインカードを確認し、次の情報を書き留めます。
• RP またはラインカードの番号およびタイプ。カード ケージにカードを再装着したり交換したりする場合に、カードの位置がわかるようにします。
• RP またはラインカード上のネットワーク インターフェイス ケーブルの接続ポート
ステップ 2 カードに複数のポートがある場合には、カードの左側のポートから順番に、各ポートからインターフェイス ケーブル コネクタを取り外します。
ステップ 3 すべてのインターフェイス ケーブルを取り外したあと、ケーブル管理ブラケットの 2 本の非脱落型ネジを緩め、ブラケットをカードから取り外します。
ステップ 4 ラインカードの前面プレートの両端にある、イジェクト レバーの 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 5 両方のイジェクト レバーを同時に外側に開いて、カードをバックプレーン コネクタから外します(図 5-28を参照)。
図 5-28 カード ケージからの RP またはラインカードの取り外し
ステップ 6 両手でカードのフレームの端を持って支えながら、カードを引き抜きます。
• 取り外した RP またはラインカードは、静電気から保護し、光ファイバ ラインカードの場合には光ファイバ コネクタに埃が入らないようにするために、ただちに静電気防止用袋に収納します。
• 欠陥のあるユニットを返品する場合には、送付された交換用 RP またはラインカードが入っていた箱を再利用して梱包してください。
ステップ 7 輸送用パッケージおよび静電気防止用袋から、RP またはラインカードを取り出します。
a. RP またはラインカードの両端をカード スロットに合わせ、シャーシ内に途中までカードを押し込みます。
b. 前面プレートの両側にあるイジェクト レバーを外側に回転させて開きます。
c. カードをスロットのさらに奥まで挿入し、イジェクト レバーがカード ケージ前面に接触したら、そこで 止めます 。
d. 両端のイジェクト レバーをカードの前面プレート側に同時に倒して、カードを装着します。
(注) ラインカードは、完全に装着されていないと正しく起動しません。
(注) EMI 仕様の規格に準拠させるには、カードの非脱落型ネジを締める必要があります。
その他の交換用 RP またはラインカードについて、ステップ 1 ~ 9 を繰り返し、次のセクションに進みます。
Cisco XR 12406 ルータのラインカードでは、次の目的でケーブル管理ブラケットを使用します。
• ネットワーク インターフェイス ケーブルが作業の邪魔にならないようにする
• コネクタの位置を、ラインカードの前面プレート上の対応するポートに合わせる
• ケーブルが極端に曲がるのを防ぐ(ネットワーク インターフェイス ケーブルが極端に曲がっていると、パフォーマンスが低下することがあります)
新しい RP またはラインカードを装着する場合には、ケーブルを接続する前に、カードの前面プレートにケーブル管理ブラケットを取り付ける必要があります。ラインカードに使用するケーブル管理ブラケットのタイプは、カードのタイプおよびカード上のネットワーク インターフェイス ポート数によって異なります。
ケーブル管理ブラケットを取り付けて、ラインカードにケーブルを配線する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ケーブル管理ブラケットの上部を、ラインカードの前面プレートの上部(2 列 4 文字の英数字ディスプレイの反対側)に合わせます。
ステップ 2 ブラケットの 2 本の非脱落型ネジを、ラインカード前面プレートの両端のイジェクト レバー付近にあるネジ穴に差し込み、指で締めます。
ステップ 3 マイナス ドライバを使用して、2 本の非脱落型ネジを固定します。
ステップ 4 その他のラインカードについて、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
ステップ 5 ケーブル管理ブラケットのスロットを通して適切な数のマジックテープを取り付け、ネットワーク インターフェイス ケーブルを固定します(図 5-30を参照)。
a. マジックテープの細いほうの端を、ケーブル管理ブラケットのスロットに通します。
b. マジックテープの細いほうの端を、太いほうの端にある穴に差し込みます。
c. マジックテープの穴から細いほうの端を引っ張り、ケーブル管理ブラケットに固定します。
図 5-30 ラインカードのケーブル管理ブラケットとマジックテープ
ステップ 6 ラインカードの左側のポートから右側のポートに向かって(複数ポートのラインカードの場合)、順番に各ポートに対応するネットワーク インターフェイス ケーブルを確認し、ケーブル コネクタをラインカードのポートに差し込みます(図 5-30を参照)。
a. インターフェイス ケーブルをケーブル管理ブラケットに沿うように配線します。
b. 同じラインカードの他のインターフェイス ケーブルも、同様に配線します。
(注) ケーブル管理ブラケット内のインターフェイス ケーブルは、ねじれたり極端に曲がったりしないように注意して調整してください。ケーブルがねじれていたり極端に曲がったりしていると、信号符号化された光線をケーブルの端から端へ正確に伝播する光ファイバの性能が低下することがあります。さらに、インターフェイス ケーブルに適切なストレイン レリーフを施してください。
ステップ 7 インターフェイス ケーブルの周囲にマジックテープを巻き付けて、ケーブル管理ブラケットに固定します(図 5-30を参照)。
(注) マジックテープは、締めすぎないように注意してください。
Cisco XR 12406 ルータは、10 Gbps スイッチ ファブリックを基盤とし、各 SFC または CSC により、システム上の各ライン カードに 10 Gbps 全二重接続が提供されます。10 Gbps スイッチ ファブリックは、CSC および SFC で構成されます。シャーシには、2 つの CSC、3 つの SFC、および 2 つのアラーム カード用のスロットがあります(図 5-31を参照)。
図 5-31 CSC、SFC、およびアラーム カードのスロットの位置
ルータの CSC が冗長構成ではない場合、どちらかの CSC スロットに 1 つの CSC が搭載され、2 番めの CSC スロットには CSC ブランク フィラーが取り付けられています。
ステップ 1 CSC の両側にある 2 本の非脱落型ネジを緩めます(図 5-32を参照)。
|
|
||
|
|
ステップ 2 カードのイジェクト レバーを持ち、CSC の前面プレートの外側に回転させます(図 5-32を参照)。
ステップ 3 CSC をスロットから途中まで引き出し、そこで 止めます 。
ステップ 4 金属製のカード フレームだけを持ち、空いているほうの手で CSC の底面を支えながら、カードをシャーシから完全に引き抜きます。
• CSC は必ず、そのまますぐに静電気防止用袋または他の静電気防止用容器に収納してください。
• 欠陥のある CSC を返品する場合には、送付された交換用カードが入っていた箱を再利用して梱包してください。
ステップ 5 CSC スロットの両側にあるカード スロット フレームの位置合わせ用の溝に、CSC のフレームの両端をはめ込みます。
ステップ 6 両方のイジェクト レバーを前面プレートの外側に回転させます。
ステップ 7 カードを CSC スロット内に挿入し、イジェクト レバーがカード ケージ前面に接触したら、そこで 止めます 。
ステップ 8 イジェクト レバーを前面プレート側に回転させて、コネクタをバックプレーンに装着します。
交換用の CSC を取り付けたあとでルータの動作を確認するには、「アラーム カード、CSC、および SFC の取り付けの確認」を参照してください。
ステップ 1 SFC の前面プレートの両側にある非脱落型ネジを緩めます(図 5-33を参照)。
|
|
||
|
|
ステップ 2 カードのイジェクト レバーを持ち、SFC の前面プレートの外側に回転させます(図 5-33を参照)。
ステップ 3 SFC をスロットから途中まで引き出し、そこで 止めます 。
ステップ 4 金属製のカード フレームだけを持ち、空いているほうの手で SFC の底面を支えながら、カードをシャーシから完全に引き抜きます。
• SFC は必ず、そのまますぐに静電気防止用袋または他の静電気防止用容器に収納してください。
• 欠陥のある SFC を返品する場合には、送付された交換用カードが入っていた箱を再利用して梱包してください。
ステップ 5 SFC スロットの両側にあるカード スロット フレームの位置合わせ用の溝に、SFC のフレームの両端をはめ込みます。
ステップ 6 両方のイジェクト レバーを前面プレートの外側に回転させます。
ステップ 7 カードを SFC スロット内に挿入し、イジェクト レバーがカード ケージ前面に接触したら、そこで 止めます 。
ステップ 8 イジェクト レバーを前面プレート側に回転させて、コネクタをバックプレーに装着します。
交換用の SFC を取り付けたあとでルータの動作を確認するには、「アラーム カード、CSC、および SFC の取り付けの確認」を参照してください。
アラーム カードを取り外して交換する手順は、次のとおりです。
(注) アラーム カードは活性挿抜対応なので、システムの電源を投入した状態で、アラーム カードの取り外しおよび取り付けができます。
ステップ 1 アラーム カードの両側にある非脱落型ネジを緩めます。
|
|
ステップ 2 アラーム カードの前面にあるハンドルをもち、アラーム カードをスロットから途中まで引き出し、そこで 止めます 。
ステップ 3 金属製のカード フレームだけを持ち、空いているほうの手でアラーム カードの底面を支えながら、カードをシャーシから完全に引き抜きます。
• アラーム カードは必ず、そのまますぐに静電気防止用袋または他の静電気防止用容器に収納してください。
• 欠陥のあるアラーム カードを返品する場合には、送付された交換用カードが入っていた箱を再利用して梱包してください。
ステップ 4 アラーム カード スロットの両側にあるカード スロット フレームの位置合わせ用の溝に、アラーム カードのフレームの両端をはめ込み、コネクタがバックプレーンと接触するまでカードをシャーシ内に挿入して、そこで 止めます 。
ステップ 5 アラーム カードをしっかり押し込んで、バックプレーンに装着します。
ステップ 6 アラーム カードの 2 本の非脱落型ネジを締めます。
交換用のアラーム カードを取り付けたあとでルータの動作を確認するには、「アラーム カード、CSC、および SFC の取り付けの確認」を参照してください。
交換用の CSC または SFC を取り付けたあとで、ルータが正常に動作しているかどうかを確認するには、2 つのアラーム カードの LED を確認します。
図 5-35に、アラーム カードの LED の位置を示します。
|
|
||
|
|
||
|
|
システムが正常に稼働している場合、LED の表示は次のようになります。
(注) グリーンは ENABLED(正常)、オレンジは FAIL(障害)を表します。
• 3 つのオレンジのルータ アラーム(CRITICAL、MAJOR、MINOR) LED は通常、消灯しています。
アラーム カードがエラー状態を示している場合には、「プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。
RP およびラインカードのメモリをアップグレードする手順は、『Cisco 12000 Series Router Memory Replacement Instructions』を参照してください。
このマニュアルには、Cisco XR 12406 ルータの RP およびラインカードのメモリ要件および交換手順の最新情報が含まれています。RP またはラインカードのメモリを交換したり、RP またはラインカードのメモリを増設する前に、このマニュアルを参照してください。
『Cisco XR 12000 Series Router Memory Replacement Instructions』は、Cisco.com から参照できます。