Cisco DNA Spaces の概要
Cisco DNA Spaces は、物理的なビジネス拠点にいる訪問者を把握し、訪問者に接続し関与することを可能にするマルチチャネル エンゲージメント プラットフォームです。小売、製造、サービス業、医療、教育、金融、エンタープライズ ワークスペースなど、さまざまな業種のビジネスを対象としています。Cisco DNA Spaces は、施設内の資産を監視および管理するためのソリューションも提供します。
Cisco DNA Spaces の主な機能は次のとおりです。
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訪問者の関与、資産とリソース、およびビーコンを管理するための共通プラットフォーム。
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1 つの設定セクションですべてのプラットフォーム設定の完了が可能。
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SSID に接続している顧客へのプロモーションやオファーの表示をサポート。
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ルールを使用した、ロケーション、タグ、訪問頻度、滞在時間などに基づく、顧客に対する個別の、またはグループとしてのターゲティングをサポート。
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複数のワイヤレスネットワークとの同時連携をサポート。
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ビジネスパフォーマンスの表示に向けたプロビジョニング。
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キャプティブポータルを作成し、ルールに基づいて顧客に表示するためのアプリ。
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顧客がお客様の事業施設内にいるときに顧客に通知を送信するアプリ。
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顧客がお客様の事業施設の近くにいるときに従業員に知らせるアプリ。
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顧客をグループ化し、タグを作成するアプリ。
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サードパーティのパートナーアプリを追加するためのプロビジョニング。
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ワイヤレスネットワークと同じ構造でのロケーション階層のインポートをサポート。
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さまざまな権限とロケーションアクセス権を持つ Cisco DNA Spaces ユーザーを作成するためのプロビジョニング。
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Cisco DNA Spaces とそのアプリおよび遅延のパフォーマンスステータスを監視するためのプロビジョニング。
ABC ショッピング モールでは、無料の Wi-Fi を利用するために、顧客はモールに入ってから SSID に接続する必要があります。ABC は、顧客の購入履歴や訪問頻度に基づき、Wi-Fi に接続する各顧客にパーソナライズされたエクスペリエンスを提供したいと考えました。Cisco DNA Spaces をインストールすることで、ABC は、キャプティブポータルを介して Wi-Fi ユーザーに関する詳細を収集し、この詳細を利用して、利用可能なオファーやサービスについての通知を顧客に送信することが可能になりました。Wi-Fi に一度接続された顧客はキャプティブ ポータルに誘導され、ここで、名前、電子メール アドレス、電話番号などの詳細を入力して登録するオプションが示されます。キャプチャされたこの情報は、Cisco DNA Spaces に保存されます。顧客がモールを再び訪問すると、SMS、電子メールを使用して顧客にプロモーションオファーが送信されます。
また Cisco DNA Spaces は、顧客のアクティビティについて、従業員などのビジネスユーザーに通知するように設定することもできます。たとえば、Cisco DNA Spaces ダッシュボードで、リピート客をプラチナメンバーとして特定しタグ付けすることができます。プラチナの顧客がレストランに入り、顧客のデバイスがワイヤレスアクセスポイントによって検出されると、レストランの担当者がデバイスでアラートを受信します。これにより、顧客にパーソナライズされたサービスを提供することができます。