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この章では、Cisco Nexus 1000V のライセンスに関する問題を識別して解決する方法について説明します。
• 「ライセンスされていないモジュールのトラブルシューティング」
• 「ライセンスのインストールの問題のトラブルシューティング」
Cisco Nexus 1000V ライセンス パッケージの名前は、NEXUS1000V_LAN_SERVICES_PKG です。
Cisco Nexus 1000V のライセンス モデルは、Virtual Ethernet Module(VEM; 仮想イーサネット モジュール)として Virtual Supervisor Module(VSM; 仮想スーパーバイザ モジュール)に接続されている ESX Server の CPU ソケットの数に基づいています。
モジュールがライセンスされているかどうかは、次の定義に従って決まります。
• ライセンスされているモジュール:すべての CPU ソケットについてライセンスを取得できる場合、その VEM は「ライセンスされている」と見なされる。
• ライセンスされていないモジュール:すべての(または一部の)CPU ソケットについてライセンスを取得できない場合、その VEM は「ライセンスされていない」と見なされる。
VEM がライセンスされていない場合、Virtual Machine(VM; 仮想マシン)に対応する VEM のすべての仮想イーサネット ポートは停止したままで、VEM がライセンスされていないことを示す原因コードが表示されます。
ライセンスの詳細については、『 Cisco Nexus 1000V License Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』を参照してください。
デフォルトでは、VSM にはライセンスは含まれません。このため、VSM に VEM を追加しても、その VEM はライセンスされていません。
ライセンスされていないモジュールを識別するには、VSM で show module コマンドを入力します。
上記のように、VEM 5 の Status フィールドは「unlicensed」(ライセンスされていない)となっています。
仮想イーサネット インターフェイスが VEM 内でライセンスされていない理由に関する情報を収集するには、 show interface veth コマンドを入力します。
VEM がライセンスされていない場合、Cisco Nexus 1000V のポート グループが設定された仮想マシンを起動しても、インターフェイスは停止したままで、ステータスは「VEM Unlicensed」となります。
(注) サーバ管理者は、VEM がライセンスされているかどうかを把握していません。したがって、ライセンスされているモジュールの仮想イーサネット インターフェイス上をトラフィックが通過できるかどうかを把握できるように、サーバ管理者に VEM のライセンスの状態を連絡する必要があります。
ここでは、有効な Cisco Nexus 1000V ライセンス ファイルがあること前提として説明します。
ライセンス ファイルの購入またはインストールの方法については、『 Cisco Nexus 1000V License Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』を参照してください。
トラブルシューティング プロセスを開始する前に、次の要件を確認してください。
• ライセンス ファイルの名前が 32 文字未満であることを確認する。
• 同じ名前の他のライセンス ファイルが VSM にインストールされていないことを確認する。同じ名前のライセンス ファイルが存在する場合は、新しいライセンス ファイルの名前を変更してください。
• ライセンス ファイルの内容を編集しない。すでに編集している場合は、シスコのカスタマー サポート アカウント チームに連絡してください。
Cisco Nexus 1000V ライセンス ファイルの内容は次のとおりです。
両方のホスト ID インスタンスが一致し、「VDH=4724514071229227089」に等しいことに留意してください。
評価ライセンス ファイルがすでに VSM にインストールされている場合は、永久ライセンス ファイルをインストールする前に削除する必要があります。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V License Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』を参照してください。
VSM 上の VEM のライセンス状態および VEM ごとの CPU ソケットの数を表示するには、次のコマンドを使用します。
show module vem internal license-info
この出力では、VEM 5 はライセンスされています。この VEM は、2 つの CPU ソケットを搭載し、現在、2 つのライセンスを使用しています。
インストールされているライセンスの数を表示するには、 show license usage コマンドを使用します。
この出力は、2009 年 6 月 26 日に有効期限が切れる 16 個のライセンスがインストールされていることを示します。
ライセンスのインストール後に、次のような Syslog メッセージが表示されることがあります。これは、問題があることを示しています。
PLATFORM-2-PFM-VEM_UNLICENSED Syslog
エラー メッセージ 2008 Dec 19 22:28:30 N1KV %PLATFORM-2-PFM_VEM_UNLICENSED: License for VEM 5 could not be obtained. Please contact your Cisco account team or partner to purchase Licenses. To activate your purchased licenses, click on www.cisco.com/go/license.説明 これは、VSM に接続されているすべての VEM の CPU ソケットをライセンスするために必要な数のライセンスがインストールされていないことを示します。
推奨処置 ライセンスを取得できなかった VEM について、追加のライセンスをインストールしてください。
(注) 特定の VEM に搭載されている CPU ソケットの数を確認するには、「ライセンスの使用状況の確認」を参照してください。
ライセンス ファイルの有効期限が近づいている場合は、次の Syslog メッセージが表示されることがあります。
PLATFORM-2-PFM_LIC_WARN_EXP Syslog
エラー メッセージ 2008 Dec 19 22:28:30 N1KV %PLATFORM-2-PFM_LIC_WARN_EXP: WARNING License for VEMs is about to expire in 1 days! The VEMs' VNICS will be brought down if license is allowed to expire. Please contact your Cisco account team or partner to purchase Licenses. To activate your purchased licenses, click on www.cisco.com/go/license.現在チェックアウトされているライセンスの数を表示するには、 show module vem internal license-info コマンドを使用します。
ライセンス ファイルを消去するには、各 VEM にバインドされているライセンスを手動で解除し、 clear license コマンドを使用してライセンス ファイルを消去する必要があります。