SCSI LUN 検出の概要
SCSI ターゲットにはディスク、テープ、およびその他のストレージ デバイスが含まれます。これらのターゲットは、ネーム サーバに論理ユニット番号(LUN)を登録しません。
ネーム サーバには、次の理由により、LUN 情報が必要となります。
- LUN ストレージ デバイス情報を表示して NMS がこの情報にアクセスできるようにするため
- デバイスのキャパシティ、シリアル番号、およびデバイス ID 情報を表示するため。
- ネーム サーバにイニシエータおよびターゲット機能を登録するため。
SCSI LUN 検出機能には、ローカル ドメイン コントローラ ファイバ チャネル アドレスが使用されます。この機能はローカル ドメイン コントローラをソース FC ID として使用し、SCSI デバイス上で SCSI INQUIRY、REPORT LUNS、および READ CAPACITY コマンドを実行します。
SCSI LUN 検出機能は、CLI(コマンドライン インターフェイス)または SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を通して、オンデマンドで開始されます。隣接スイッチが Cisco MDS 9000 ファミリに含まれる場合、この情報は隣接スイッチとも同期されます。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
SCSI LUN 検出の開始について
SCSI LUN 検出はオンデマンドで実行されます。
ネーム サーバ データベース内の Nx ポートのうち、FC4 Type = SCSI_FCP として登録されたものだけが検出されます。
SCSI LUN 検出の開始
SCSI LUN 検出を開始するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
switch# discover scsi-target local os all 例:
すべてのオペレーティング システム(OS)のローカル SCSI ターゲットを検出します。オペレーティング システムのオプションは aix 、all 、 hpux 、 linux 、 solaris 、または windows です。 |
ステップ 2 |
switch# discover scsi-target remote os aix 例:
AIX OS に割り当てられたリモート SCSI ターゲットを検出します。 |
ステップ 3 |
switch# discover scsi-target vsan 1 fcid 0x9c03d6 例:
指定された VSAN(1)および FC ID(0x9c03d6)の SCSI ターゲットを検出します。 |
ステップ 4 |
switch# discover scsi-target custom-list os linux 例:
Linux OS に割り当てられたカスタマイズ リストから SCSI ターゲットを検出します。 |
カスタマイズ検出の開始について
カスタマイズ検出は、検出を開始するように選択的に設定された VSAN とドメインのペア リストによって行われます。ドメイン ID は 0 ~ 255 の数値(10 進数)、または 0x0 ~ 0xFF の数値(16 進数)です。
この検出を開始するには、custom-list オプションを使用します。
カスタマイズ検出の開始
カスタマイズ検出を開始するには、次のいずれかの手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
switch# discover custom-list add vsan 1 domain 0X123456 指定されたエントリをカスタム リストに追加します。 |
ステップ 2 |
switch# discover custom-list delete vsan 1 domain 0X123456 指定されたドメイン ID をカスタム リストから削除します。 |