この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
(注) 筆者注:uBR10K SCG で削除されたすべてのトピックおよび手順を再掲します。最初の送信元として、以前の uBR7200 SCG を使用します。インターフェイスの例が uMR10K ではなく uBR7200 から取られていることを確認します。この章はアップデートの準備が整っており、この保留中の版のために確認されています。
第3章「Cisco uBR10012 ルータのケーブル インターフェイス機能の設定」 に記載のアップストリームおよびダウンストリーム設定を終えたあと、Hybrid Fiber Coaxial(HFC)ネットワークでの Cable Modem(CM; ケーブルモデム)の動作状態を管理するため、さらにオプション設定を行うことができます。次の CM 管理機能を設定できます。
(注) ほとんどのコマンドでデフォルト値を使用することを推奨します。この設定手順で使用するコマンドは、通常、デフォルト値でCisco uBR10012 ルータを適切に設定できます。
(注) CM のレート制限の設定については、第 3 章の次のセクションを参照してください。
CMTS に登録し、ネットワークにアクセスできるようにするために、すべての CM に対して既知のテキスト ストリングの返信を求めるようにCisco uBR10012 ルータを設定できます。テキスト ストリングには 1 ~ 80 文字使用できます。CM 認証をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
認証とデータ プライバシ パラメータを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードでcable shared-secretコマンドを使用します。CM レジストレーション フェーズの間、認証をディセーブルにするには、このコマンドのno形式を使用します。
cable shared-secret [0 | 7] authentication-key
テキスト ストリングは共有秘密ストリングです。サービスパスワード暗号化オプションをイネーブルにすると、パスワードは暗号化された形式で保管されます。テキスト ストリングは 64 文字認証鍵です。 |
次の例は、共有秘密鍵として3344912349988...sf を使用して CM 認証をアクティブにし、暗号化されたメッセージが後に続くことを指定する方法を示します。
CM 認証がアクティブまたは非アクティブのどちらに設定されているかを確認するには、more system:running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。CM 認証が非アクティブの場合は、出力に [ no cable secret-shared
] が表示されます。
CM は、データ送信の用意ができると、Cisco uBR10012 ルータにチャネルを要求します。CM が、初めてCisco uBR10012 ルータにチャネルを要求する時間の長さを制限できます。CM の初回チャネル要求を挿入といいます。有効範囲は 100 ~ 2000 ミリ秒です。
CM 挿入時間をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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CM 挿入時間が設定されているかどうかを確認するには、more system:running-configコマンドを入力し、次のコマンド出力の抜粋と同様のケーブル インターフェイス設定情報を調べます。
Cisco uBR7200 シリーズの CMTS を設定することにより、CMTS に登録されて、ネットワークへのアクセス権を得るには既知のテキスト ストリングを返すように、すべての CM に求めることができます。テキスト ストリングには 1 ~ 80 文字使用できます。デフォルトの設定は「オン」(CM 認証がアクティブ)です。
CM 認証をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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no cable shared-secret
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ヒント ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで正しいスロット番号およびポート番号を入力する必要があります。CM がベースライン プライバシ インターフェイス(BPI)を使用していて、プライバシをアクティブにして QoS が指定されていることを確認してください。また、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション ファイルに、一致する鍵が指定されていることも確認してください。
CM 認証がアクティブまたは非アクティブのどちらに設定されているかを確認するには、more system:running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。CM 認証がアクティブになっている場合は、次のように出力されます。CM 認証がアクティブになっていない場合は、次のコマンド出力の抜粋のように、[ no cable secret-shared
] が表示されます。
問題が生じた場合は、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、正しいスロット番号およびポート番号を入力したかどうかを確認してください。トラブルシューティングについての詳細は、 第6章「システムのトラブルシューティング」 を参照してください。
CM アップストリーム アドレス検証により、Cisco uBR10012 ルータから Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)リースを受けている CM だけが、HFC ネットワークへアクセスできるようになります。Cisco uBR10012 ルータは、DHCP が割り当てられたアドレスを受け取っていないホストとの間の送受信パケットをすべて廃棄します。デフォルト設定は「オフ」(CM アップストリーム アドレス検証が非アクティブ)です。
CM アップストリーム検証をアクティブまたは非アクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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CM アップストリーム検証をアクティブにします。 dhcp オプションで、アップストリーム データ パケットに含まれている未知の IP アドレスを検証するために、クエリを送信することを指定します。 |
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CM アップストリーム検証がアクティブまたは非アクティブのどちらに設定されているかを確認するには、more system:running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイス設定情報に [no cable source-verify] が表示されているかどうかを調べます。CM アップストリーム検証が非アクティブになっている場合は、出力に表示されません。CM アップストリーム検証がアクティブになっている場合は、次のコマンド出力の抜粋に示すように、[ cable source-verify
] が表示されます。
ヒント ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するときは、必ず正しいスロット番号およびポート番号を入力してください。
(注) Cisco uBR10012 ルータを再ロードしたり、Address Resolution Protocol(ARP)テーブルを削除したりすると、ネットワーク上のすべてのホストが強制的に自己の IP アドレスを解除または更新します。ブロードキャスト IP アドレスを使用して IP プロトコルスタックを更新できない場合、システムを再起動しなければならないことがあります。
ステーション メンテナンス リスト内の CM のカウンタをクリアするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のいずれかのコマンドを使用します。
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ステーション メンテナンス リストのカウンタがクリアされているかどうかを確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。ステーション メンテナンス リストのカウンタは、クリアされていると 0 になります。
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ステーション メンテナンス リストから 1 つまたは複数の CM を削除し、ネットワーク上の 1 つ(またはすべて)の CM をリセットするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のいずれかのコマンドを使用します。
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ステーション メンテナンス リストから特定の MAC アドレスを持つ CM を削除してリセットします。 |
clear cable modem reset コマンドにより CM がステーション メンテナンス リストから削除されているか確認し、その CM のリセットシーケンスを強制的に開始するには、 show cable modem コマンドを入力します。
ヒント clear cable modem resetコマンドの入力時に、CM の IP アドレスまたはMAC アドレスを正しく指定したかどうかを確認してください。CM がリセットシーケンスを開始するまで、30 秒程かかることがあります。
(注) Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)マネージャを利用できない場合、または CM が IP アドレスを取得できないか SNMP メッセージに応答できない場合には、clear cable modem resetコマンドを使用すると便利です。
デフォルトでは、3 分以上アップストリーム伝送がなかった登録済み CM はタイムアウトとなり、Cisco uBR10012 ルータから切断されます。このタイムアウト時間は 2 分まで短縮できます。最長時間は 60 分です。
Cisco uBR10012 ルータに接続している CM のレジストレーション タイムアウト時間を指定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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アップストリームの伝送が検出されなくなってから接続が切断されるまでの最長時間(分単位)を指定します。有効値は 2 ~ 60 分です。デフォルト値は 3 分です。 |
Cisco uBR7200 シリーズ ソフトウェアには次のアルゴリズムが設定されており、コンテンション サブチャネルの容量を制御すると同時に、所定のコンテンション サブチャネル容量を効率的に利用できるように制御します。
• アップストリーム コンテンション スロットのレートをダイナミックに制御するアルゴリズム(初期レンジングおよび帯域要求)
• CM が使用するバックオフパラメータを変更するアルゴリズム。バックオフの変更は、初期レンジングおよび帯域要求アップストリームの各コンテンション サブチャネルの範囲内で行われます。
ハイ コンテンション モードでは、Cisco uBR7200 シリーズ MAC スケジューラがコリジョン統計情報を利用し、安定したレンジングステートが得られるまで、高周波数の初期レンジングスロットを維持します。CMTS は、アップストリーム チャネル上でのデータ認可利用率を使用して、初期レンジングスロットの周波数を動的に変更します。CMTS は、データ認可と初期レンジング スロットの間でアップストリーム帯域幅の取引を行います。CMTS はハイ コリジョン ステートを自動検出し、コリジョンの発生がほとんどない安定した状態(ステディステート)になってから、挿入時間を低い値に切り替えます。
CMTS は、レンジングチャネルをステディステートに戻せる状態かどうかを慎重にモニタします。ステディ ステート モードでは、データ認可(認可利用率)が初期レンジングスロットより優先されます。
バイナリ指数バックオフ アルゴリズムは、各種の CM にわたる分散方式で動作しますが、CMTS がこのバックオフ アルゴリズムを集中制御します。そのために、CMTS はトラフィックの負荷(コンテンション チャネルで発生しているバックログ)をリモートモニタし、そのアップストリーム チャネルの MAP で指定されているバックオフの開始および終了を変更します。これにより、競合する CM が適切にランダム化されます。
ダイナミック コンテンション アルゴリズムの設定には、次のケーブル インターフェイス コマンドを使用します。
ダイナミック コンテンション アルゴリズムの変更時にシステムのデフォルト以外の値を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のいずれかのコマンドを使用します。
ヒント システムのデフォルトでは、ケーブル インターフェイスの各アップストリームで、ダイナミック レンジング インターバルがイネーブル、ダイナミック レンジング バックオフがイネーブルに設定され、さらに固定データバックオフが設定されます。
デフォルトの挿入時間設定であるautomaticにより、シスコの自動初期レンジング時間アルゴリズムがイネーブルになります。この場合、上限および下限のデフォルト値として、50 ミリ秒と 2 秒が使用されます。デフォルトの automatic range-backoff 設定により、ダイナミック バックオフ アルゴリズムがイネーブルになります。
CMTS の管理者は、Cisco uBR10000 シリーズ CMTSに接続された CM からのアップストリーム スループットを向上させることができます。システムは、対応するアップストリーム チャネルに関するいくつかの入力パラメータに基づいて、MAP の先読み(ルックアヘッド)時間を自動的に調整する新しいアルゴリズムを採用しています。MAP でダイナミックかつ最適先読み時間を使用することにより、モデム単位のアップストリーム スループットが大幅に向上します。
ダイナミック マップ アドバンス アルゴリズムを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドを使用します。
加入者の CM に接続できる最大ホスト数を指定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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no cable max-hosts |
インターフェイス上の CM に接続できる最大ホスト数を指定します。有効範囲は、0 ~ 255 です。デフォルト値は 0 です。 |
送信元 Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)アドレスまたは Internet Protocol(IP)アドレスに基づいて、個々のホストまたはケーブル インターフェイスからの着信パケットをフィルタリングするように、Cisco uBR10012 ルータを設定できます。フィルタの定義は、アクセスリストおよびグループに対する Cisco IOS 標準設定方式に従います。
(注) モデムまたはホスト単位のフィルタの設定は、Cisco IOS Release 12.0(6)SC 以上および Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以上でサポートされています。
モデム単位でフィルタを設定にするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
ソフトウェアにより、CMTS 管理者に CM のオフライン化またはオンライン復旧に関する警告を発するトラップがサポートされます。一般的な登録およびログイン手順は、次のとおりです。
1. CM がCisco uBR7200 シリーズに登録されます。
2. Cisco uBR7200 シリーズは、ネットワークで使用中の管理システムにトラップを送信します。
3. 管理システムは、SNMP またはrshを使用してモデム単位のフィルタを設定します。
5. ログインサーバは、Cisco uBR7200 シリーズから要求されたモデムおよび CPE 情報を取得します。
6. ログインサーバは、Cisco uBR7200 シリーズに CPE 単位のフィルタを設定します。CPE 単位のフィルタは、モデム単位フィルタ設定に上書きされます。
7. CM が短時間オフラインになる場合でも、Cisco uBR7200 シリーズによって定義されたフィルタはアクティブなままです。CM が 24 時間を超えてオフラインのままの場合は、フィルタ設定がリセットされます。
8. ユーザがログアウトするか、ユーザがオンラインでないことをログインサーバが検出した場合は、ログインサーバは、CM または CPE 装置に対してデフォルトのフィルタを設定します。
Cisco uBR10012 ルータから連続して送信される Sync メッセージのインターバルを指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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no cable sync-interval |
Cisco uBR10000 シリーズ CMTSから連続して送信される Sync メッセージの送信インターバルをミリ秒で指定します。有効値は、1 ~ 200 ミリ秒です。デフォルト値は 10 ミリ秒です。 |
Sync メッセージの送信インターバルが設定されているかどうかを確認するには、
show running-configコマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。Sync メッセージ インターバルが設定されていない場合、またはデフォルト値にリセットされている場合、コマンド出力に [ no sync interval
] と表示されます。