この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
VG248 に対してテレフォニー機能を設定する場合は、事前に、アナログ電話と対話できるように、基本となるネットワーク、SNMP、およびパスワードなどの設定値を指定しておく必要があります。このような設定値を VG248 に指定すると、IP ネットワークへの接続が可能になり、VG248 の管理もできるようになります。
VG248 の設定オプションにアクセスするには、VG248 を始動した後に、RJ-45 コンソール ポートにコンソール端末を接続するか、または Telnet セッションを使用します。
VG248 装置を最初にインストールするときは、コンソール ポートを使用してその装置と接続します。このコンソールから、初期始動プロセスを実行します。また、DHCP を使用しない場合には、IP アドレスとホスト名をこのコンソールから手作業で割り当てます。
コンソール用 RJ-45 ポートを使用して VG248 にアクセスする手順は、次のとおりです。
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詳細は、『Cisco VG248 Analog Phone Gateway Hardware Installation Guide』を参照してください。 |
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VG248 にはデフォルトのパスワードは設定されていません。パスワードが設定されていないと、メイン メニューが表示されます。 |
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Telnet セッションから VG248 にアクセスするには、IP アドレスとホスト名が必要です。VG248 はデフォルトで、DHCP を使用しています。DHCP を使用しないで、特定の IP アドレスやホスト名を割り当てる場合は、Telnet セッションで接続する前に、まずコンソールポートからネットワーク設定値を指定しておく必要があります。
リモートホストから Telnet をVG248 にアクセスする手順は、次のとおりです。
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リモートホストから、telnet コマンドと、アクセスする VG248 の IP アドレス、またはホスト名を入力します。 |
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パスワードが設定済みの場合は、プロンプトに対してパスワードを入力します。 VG248 にはデフォルトのパスワードは設定されていません。パスワードが設定されていないと、メイン メニューが表示されます。 |
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VG248 にコンソール ポート、または Telnet セッションを使用して接続すると、メイン メニューが表示されます(図 2-1 を参照)。メニュー内をナビゲートするには、次のキーを使用します。
• 利用可能なオプション間を移動するには、矢印キーまたはテン キーを使用します。
• オプションを選択するには、 Enter キーを押します。
VG248 を設定した時は再起動する必要はありませんが、ソフトウェアをアップグレード、またはダウングレードした時には、必ず再起動する必要があります。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
VG248 を IP ネットワークに接続するには、VG248 にネットワーク設定値を指定する必要があります。
次の項では、VG248 に指定するネットワーク設定値について説明します。
TCP/IP ネットワーク上では VG248 はホスト名によって識別されるため、VG248 へのアクセスは、IP アドレスではなくホスト名が使用されます。デフォルトでは、この値は Cisco CallManager データベースに登録されているデバイス名と同じ値に設定されています。このデバイス名は、VG248 の MAC アドレスを基に生成される固有の文字列です(「Cisco CallManager への VG248 の追加」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 4 VG248 で使用されるホスト名を入力します。
VG248 は、10/100 Mbps の半二重と全二重イーサネットの両方をサポートしています。オートネゴシエーション(auto-negotiation)を選択すると、VG248 は、接続されているスイッチと自動的に通信速度および二重モードでネゴシエートします。VG248 のデフォルトでは、自動ネゴシエーションが設定されています。VG248 が使用するスイッチ ポートも自動ネゴシエーションに設定する必要があります。
ネットワークの要件に応じて VG248 を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 4 VG248 が接続されているスイッチの設定に応じてオプションを選択します。
VG248 を、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を使用しているネットワークに接続すると、VG248 は自動的に IP アドレスを取得します。VG248 は、デフォルトでは DHCP を使用しますが、手作業で DHCP を無効にし、VG248 に IP アドレスを割り当てることもできます。
DHCP を使用しない場合は、ネットワーク設定値を手作業で入力する必要があります。詳細は、「スタティック IP アドレスの割り当て」を参照してください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 4 yes (DHCP を使用する) / no (DHCP を使用しない)のトグルを yes に切り替え、Enter キーを押します。
VG248 に DHCP から自動的に割り当てられた IP アドレスは、更新が必要な場合があります。たとえば、VG248 の設置場所をあるサブネットから別のサブネットへ変更した場合や、接続上の問題があって、トラブルシューティングが必要な場合などです。
DHCP が割り当てた IP アドレスを更新する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
DHCP を使用して IP アドレスを取得せずに、VG248 にスタティック IP アドレスを割り当てることができます。ネットワーク内で DHCP を使用している場合でも、IP アドレスに関する設定値を変更できます。スタティック IP アドレスを割り当てるには、次の項で説明する、ネットワーク設定値を手作業で割り当てる必要があります。
TCP/IP ネットワーク上の各 VG248 は、IP アドレスによって識別されます。DHCP を使用しない場合は、IP アドレスを入力する必要があります。DHCP を使用する場合は、VG248 が自動的に IP アドレスを取得します。
設定を変更すると、変更が有効になるまで設定値の横にアスタリスク(*)が表示されます(詳細は、「スタティック IP 設定値への変更の有効化」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
ステップ 5 VG248 で使用する IP アドレスを入力します。
DHCP を使用しない場合は、サブネット マスクを入力する必要があります。
DHCP を使用する場合は、VG248 が自動的にサブネット マスクを取得します。
設定を変更すると、変更が有効になるまで設定値の横にアスタリスク(*)が表示されます(詳細は、「スタティック IP 設定値への変更の有効化」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
DHCP を使用しない場合は、デフォルト ルータを入力する必要があります。
DHCP を使用する場合は、VG248 が自動的にデフォルト ルータを取得します。
設定を変更すると、変更が有効になるまで設定値の横にアスタリスク(*)が表示されます(詳細は、「スタティック IP 設定値への変更の有効化」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
ステップ 5 デフォルト ルータの IP アドレスを入力します。
DNS(Domain Name System)を使用すると、リモート コンピュータをホスト名で指定できます。システムが IP アドレスではなくホスト名を使用するように設定されている場合、VG248 は DNS を使用して TFTP サーバと Cisco CallManager システムのホスト名を解決します。
設定を変更すると、変更が有効になるまで設定値の横にアスタリスク(*)が表示されます(詳細は、「スタティック IP 設定値への変更の有効化」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
ステップ 5 DNS サーバの IP アドレスを入力します。
ヒント セカンダリ DNS サーバを入力するには、Network interface > DNS server 2 の順に選択して、IP アドレスを入力します。
ドメイン名とは、VG248 が設置されている DNS(Domain Name System)ドメインの名前です。
設定を変更すると、変更が有効になるまで設定値の横にアスタリスク(*)が表示されます(詳細は、「スタティック IP 設定値への変更の有効化」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
スタティック IP 設定値を変更したら、その変更を有効にする必要があります。変更の内容によっては、IP ネットワークへの接続が切断される場合があります。
ヒント 設定値への変更を取り消す場合には、Configure > Network interface > Static IP settings > Reset values の順に選択して直前の設定に戻します。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Static IP settings を選択します。
VG248 は CDP(Cisco Discovery Protocol)を使用して他のネットワーク装置へアドバタイジングを行うことができます。ほとんどのネットワーク管理アプリケーションでは、CDP を有効にする必要があります。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 4 enabled / disabled のトグルを enabled に切り替えて、 Enter キーを押します。
DSCP(Differentiated Services Code Point)は、IETF で標準化されています。この標準では IPv4 ヘッダーの Tos(Type of Service)フィールドの 6 ビットを使用して、各パケット用のサービス クラスを指定します。特定のトラフィック タイプに対して、指定されている DSCP QoS(Quality of Service)値を変更できます。これによって制御トラフィックよりもメディア トラフィックに高い優先度を与えることができます。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 Set DSCP QoS values を選択します。
• Media traffic :音声、FAX、およびモデムのコールを伝送する RTP パケット
• Control traffic :テレフォニー制御データを伝送する SCCP データ パケット
• All other traffic :FTP、HTTP、SNMP など
ステップ 5 Media traffic または Control traffic に 0 ~ 63 の新しい値を 10 進数で入力します。
ステップ 6 デフォルトでは、 Media traffic は 46、 Control traffic は 26 に設定されています。 All other traffic の値は変更できません。この値は 0 に設定されています。
デフォルトでは、VG248 への HTTP アクセスは有効になっています。セキュリティを強化するために、VG248 への HTTP アクセスを無効にすることができます。
VG248 への HTTP アクセスを無効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 4 enabled / disabled のトグルを enabled に切り替えて、 Enter キーを押します。
VG248 のポート ステータス情報を表示する Web ページを一定の間隔で自動的に更新するように HTTP サーバを設定できます。この更新機能を使用すると、ブラウザの更新ボタンを使用しなくても、指定された間隔で VG248 ポートのステータスを表示することができます。更新される Web ページは、Home、Configuration Status - Network and System、Port Status、Statistics - Network、Statistics - Voicemail、Environment、Event Log です。
HTTP 自動更新を設定するには、HTTP サーバの間隔フィールドで Web ページを自動更新する間隔を秒数で指定します。HTTP サーバで Web ページを更新しない場合は、HTTP サーバの間隔フィールドを無効(デフォルト)のままにします。
VG248 で HTTP 自動更新を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 2 Network interface を選択します。
ステップ 3 HTTP auto-refresh interval を選択します。
ステップ 4 HTTP auto-refresh interval ドロップダウン メニューから、Web ページを自動更新する間隔の秒数を選択します。
出荷時の VG248 には、パスワードは設定されていません。また、使用可能にもなっていません。パスワードを有効にすると、VG248 への権限のないユーザのアクセスやコントロールを防ぐことができます。VG248 ではユーザ名は使用できません。
ただしパスワードを設定すると、VG248 を使用する際にはパスワードが要求されます。これはコンソール ポート、Telnet、HTTP、または FTP のいずれかを使用して VG248 にアクセスする場合でも同様です。ログイン パスワードを設定すると、HTTP を使用した場合に、ログイン パスワードが要求されます。HTTP を使用して VG248 にアクセスしているときは、どの設定値も変更できません。FTP を使用して VG248 にアクセスする場合、FTP サーバは、その時点で設定されている最も高いレベルのセキュリティを適用します。たとえば、ログイン パスワードとイネーブル パスワードの両方を設定していても、FTP を使用するにはイネーブル パスワードを使用する必要があります。
ログイン パスワードを使用すると、VG248 の現在のステータスを表示できます。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
イネーブル パスワードを使用すると、VG248 の現在の設定値を表示し、変更することができるようになります。イネーブル パスワードを設定すると、VG248 の設定値を変更するためにはイネーブル パスワードの入力が必要になります。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Enable passwor d を選択します。
VG248 は、標準 MIB によって SNMP(Simple Network Management Protocol)をサポートしています。ネットワーク管理要件に合わせて SNMP 設定値を変更します。VG248 をリモートから管理する場合は、SNMP 設定値を設定する必要があります。
コミュニティ ストリング設定値によって、ネットワーク管理システムを有効にします。この設定により、VG248 にアクセスし、リモート管理できるようになります。
読み取り専用パスワードを設定すると、VG248 へのアクセスを制限できます。このパスワードを使用して、ユーザは情報を表示できますが、変更はできません。また、読み取りと書き込みのコミュニティ ストリングを設定すると、ユーザはリモートから VG248 の設定を変更できます。
デフォルトでは、読み取り専用コミュニティ ストリングは public
に設定されていて、読み取り専用アクセスのみが可能です。VG248 にコミュニティ ストリングを設定しないと、SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用して VG248 をリモートから管理することはできません。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 読み取り専用コミュニティ ストリングを設定するには、 Read-only community
string を選択します。
ステップ 4 読み取りと書き込みのコミュニティ ストリングを設定するには、 Read-write
community string を選択します。
VG248 上の連絡先名は、RFC 1213 で規定されている sysContact 変数に対応しています。
VG248 運用担当者を示す連絡先名を入力する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
VG248 上のシステム名は RFC 1213 で規定されている sysName 変数に対応しています。
ネットワーク管理システムに VG248 のシステム名を指定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
VG248 の設置場所は RFC 1213 で規定されている sysLocation 変数に対応しています。
ネットワーク、またはサイトに VG248 の設置場所を追加する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
VG248 を設定して、特定の重大なシステム イベントが発生した場合、最大 4 つのネットワーク管理システムに通知できます。トラップ レシーバとして動作する、ネットワーク管理システムの IP アドレスを指定することもできます。サポートされるトラップの種類の詳細は、「トラップ サポートの概要」を参照してください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Generate authentication traps を選択します。
ステップ 4 yes / no のトグルを yes に切り替えて、Enter キーを押します。
トラップ レシーバ ステーションを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Trap receiver stations を選択します。
ステップ 4 トラップの受信に使用するネットワーク管理システムの IP アドレス、またはホスト名を入力します。