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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
VG248 には、トラブルシューティングと診断機能が組み込まれています。次の項では、トラブルシューティングについて詳しく説明します。
• 「接続性の確認」
VG248 では、ファン、電源装置、動作温度、その他のハードウェア システムの問題を判別することができます。
次の項では、起り得る問題を VG248 がどのように判別するかを示し、その解決の方法を説明します。
ハードウェア障害の兆候が検出されると、メイン インターフェイス ウィンドウに警告メッセージが表示されます。しかし、そうなる前に、VG248 の現在の稼働環境をモニタリングすることもできます。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
ステップ 2 Show environment を選択します。
電圧と温度については、実際の値が、「okay」、「too high」、または「too low」というコメント付きで表示されます。ファンの状態は「okay」または「faulty」で示されます。
ファン障害が表示された場合、機能していないファンが 1 つ(または 2 つ以上)あることを示します。デバイスの背面の穴が塞がれていないことを確認します。デバイスを開けたり、ファンを移動したりしないでください。デバイスを開けたり、ファンを移動する場合は、シスコの代理店のサポート担当者に連絡してください。
内部 DC 電源の電圧はセットで測定されています(+1.8v、+3.3v、+5.0v、+12.0v、-48v、-96v)。
1.8v と 3.3v の電圧は平常値の +/- 6% 以内、その他は平常値の +/- 10% 以内でなければなりません。いずれかの値が範囲外となった場合、VG248 は電源装置障害を表示します。
電話の電源装置(-48v と -96v)が障害を起こしたとき、VG248 の過負荷を示す場合があります。各回線について最大 REN(Ringer Equivalence Number)負荷を超えていないことを確認します。最大 REN 負荷は 3 です。デバイスによっては、2 以上の REN 負荷がかかるため、必ずしも、3 台のデバイスをチェーンに接続する必要はありません。
VG248 は内部温度をモニタリングし、指定された範囲内の温度で稼働していることを確認します(動作温度は 0 ~ 40 ºC(32 ~ 104 ºF)でなければなりません)。内部温度が低すぎるか、または高すぎると VG248 が識別した場合、VG248 は警告メッセージを生成します。この範囲外で稼働し続けると(高低どちらの場合も)、VG248 は破損することがあります。
VG248 の動作温度が低すぎると、デバイス内に結露する危険性があります。結露を防ぐには、デバイスを暖かい場所に移動します。
VG248 の動作温度が高すぎる場合は、デバイスを換気のよい涼しい場所に移動します。VG248 の内部ファンは、内部温度を周囲温度と同じに保ちます。したがって、室温の高い場所に VG248 を設置すると、内部温度も限界値を超えやすくなります。
• イエロー アラート:エラーを生成してログを出力するが、デバイスは引き続き作動可能である。
• レッド アラート:すべての電話を即時に遮断する。その結果、コールはドロップし、コールは発信できません。VG248 を手作業で再起動するには、 Configure > Restart の順に選択するか、VG248 の電源接続をはずします。
VG248 の回線あたりの最大 REN(Ringer Equivalence Number) 負荷は 3 であり(共有ディレクトリ番号を使用)、2 台のみのデバイスに 1 回オフフックできます。デバイスによっては、2 以上の REN 負荷がかかるため、必ずしも、3 台のデバイスをチェーンに接続する必要はありません。この要件を無視すると、アナログ電話では次に示すような品質低下が起る場合があります。
• 発信者の声がよく聞こえない:オフフックの電話数が多すぎる。回線ごとに、同時にオフフックする電話が 2 台を超えないようにします。
• コール ウェイティングでのダイヤリングと発信者 ID が正しく機能しない:オフフックの電話数が多すぎる。回線ごとに、同時にオフフックする電話が 2 台を超えないようにします。
• 着信音が正常に鳴らない、またはまったく鳴らない:REN 負荷の超過。回線あたりの REN である 3 を超えないようにします。
• 電話の電源装置(-48v と -96v) が故障:REN 負荷の超過。回線あたりの REN である 3 を超えないようにします(詳細は、「電源装置障害の判別」を参照)。
表 6-1 では、VG248 の画面またはイベント ログに表示されるエラーと警告のうち、ハードウェアの障害によって発生するものを説明します(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。この表の情報によりエラーを解決します。
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VG248 にイーサネット ケーブルが正しく接続されていること、VG248 が接続されているハブまたはスイッチが正常に動作していることを確認する。 |
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VG248 では、情報メッセージとエラーが、画面またはイベント ログに表示されます。その中には、設定ミス、タイムアウト、到達不能サーバなどの潜在的なソフトウェアの問題などがあります(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。
次の項では、このようなエラーの解決方法について詳しく説明します。
表 6-2 では、VG248 の画面またはイベント ログに表示されるエラーおよび警告のうち、ネットワークやハードウェアの設定値の設定ミスによって発生するエラーおよび警告を説明します(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。この表の情報によりエラーを解決します。
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VG248 が DHCP サーバから TFTP 情報を受信したが、無効なものだった。 VG248 の情報が、テレフォニー ポート設定の検索または Cisco CallManager への登録に十分でない場合がある。 |
DHCP サーバの設定をチェックする。エラーが続く場合は、TFTP サーバ用にスタティック IP アドレスを割り当て、設定値を手入力します(スタティック IP アドレスの割り当ての詳細は、「ネットワーク設定値の指定」を参照)。 |
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DHCP サーバの設定をチェックする。エラーが続く場合は、スタティック IP アドレスを割り当てます(スタティック IP アドレスの割り当ての詳細は、「ネットワーク設定値の指定」を参照)。 |
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1. DHCP サーバ設定をチェックし、割り当てられたアドレスがスタティック IP 用に予約されていないことを確認する。 |
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DHCP サーバの設定をチェックする。エラーが続く場合は、スタティック IP アドレスを割り当てます(スタティック IP アドレスの割り当ての詳細は、「ネットワーク設定値の指定」を参照)。 |
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VG248 または競合するデバイスのどちらかに別のスタティック IP アドレスを割り当てる(スタティック IP アドレスの割り当ての詳細は、「ネットワーク設定値の指定」を参照)。 |
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1. VG248 がスタティック IP アドレスを持つ場合は、DNS サーバが設定されていることを確認する(詳細は、「DNS サーバの設定」を参照)。 |
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1. VG248 がスタティック IP アドレスを持つ場合は、DNS サーバが設定されていることを確認する(詳細は、「DNS サーバの設定」を参照)。 2. DHCP を使用している場合は、 |
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DTMF トーンを VG248 のアナログ ポートから再生する場合、このためのキューに入れられる DTMF トーンの数は限定されている。DTMF トーンの再生にはそれぞれ 200 ミリ秒が必要です。また、トーン再生の命令は、イーサネット インターフェイス経由の方がはるかに高速に到着する可能性があります。したがって、VG248 には再生すべきトーンをすべて保管できない場合があります。 |
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入力したパスワードが、現在設定されている最も高いセキュリティ レベルのものであることを確認する。ログイン パスワードとイネーブル パスワードの両方を設定している場合、FTP を使用するときにはイネーブル パスワードを使用する必要がある (詳細は、「パスワードの設定」を参照)。 |
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ログイン パスワードとイネーブル パスワードの両方を設定している場合、FTP を使用するときにはイネーブル パスワードを使用する必要がある (詳細は、「パスワードの設定」を参照)。 |
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イーサネット ケーブルをチェックし、VG248、ハブ、またはスイッチに接続し直す。エラーが続く場合は、ケーブルを変えます。 |
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ユーザが Telnet、コンソール、または FTP を使用して VG248 に接続しようとしたが、入力したパスワードが正しくない。 |
パスワードをチェックし、正しいパスワードを使用していることを確認する。 権限のないログインが試みられた疑いがある場合は、パスワードを変更します(詳細は、「パスワードの設定」を参照)。 |
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VG248 のコミュニティ ストリング設定をチェックし、ネットワーク管理システムに正しいパスワードが設定されていることを確認する(詳細は、「SNMP 設定値の指定」を参照)。 |
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VG248 のコミュニティ ストリング設定をチェックし、ネットワーク管理システムに正しいパスワードが設定されていることを確認する(詳細は、「SNMP 設定値の指定」を参照)。 |
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ネットワークがビジーの場合にこのエラーが発生することがある。ネットワークの負荷が軽減されると、このエラーは自然に解決します。 |
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表 6-3 では、VG248 の画面またはイベント ログに表示されるエラーおよび警告のうち、Cisco CallManager システムの設定値の設定ミスおよびコミュニケーション ミスによって発生するものを説明します(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。この表の情報によりエラーを解決します。
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コールの受発信を可能にするには、受話器を接続したポートを有効にして Cisco CallManager に登録できるようにする (詳細は、「ポート イネーブル ポリシーの設定」を参照)。 |
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SRST プロバイダーを設定したが、VG248 は SRST サーバとして応答しているようには見えない。SRST を使用していてこの警告が表示された場合、Cisco CallManager への接続が切断されているならば、VG248 による SRST サービスの使用に問題があるかもしれません。 |
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設定した名前を変更する。あるいは(DNS の問題が発生したことがある場合は) SRST プロバイダーのメニュー エントリを、ホスト名ではなく、IP アドレスに変更します。 |
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1. DHCP を使用して TFTP サーバを取得している場合は、DHCP サーバ設定をチェックする。 2. 固定の TFTP サーバを使用する場合は、VG248 に設定する必要がある(TFTP サーバの割り当ての詳細は、「Cisco CallManager TFTP サーバの指定」を参照)。 |
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このメッセージは特定のポート(1 ~ 48)に関連付けられており、そのポートの |
ポートが正しく登録されていないと、そのポートを使用して電話をかけることができない。 Cisco CallManager への登録が失敗した理由はメッセージに示されています。 ポートが正常に登録されない場合は、そのポートが Cisco CallManager に正しく設定されていることを確認します (詳細は、「Cisco CallManager を使用した VG248 ポートの設定」を参照)。 |
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1 つまたは複数のポートが、通常の Cisco CallManager |
Cisco CallManager クラスタ状況および Cisco CallManager クラスタ |
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VG248 上のポートが TFTP を使用した設定の取得に失敗した。VG248 が使用している設定は、この設定ではなく、最後に Cisco CallManager にポートが正常に登録されたときにストアされたものです。 |
処置は必要がない。ただし、このメッセージは TFTP サーバへの接続性に関する潜在的な問題を示している場合があります。TFTP サーバが動作していることを確認します。 |
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Display > System Status の順に選択して、VG248 が見つけようとしている TFTP サーバの名前を確認します。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバ上の設定をチェックして、VG248 に有効な TFTP サーバ名が戻されていることを確認します。 • 固定の TFTP サーバを使用している場合は、 Configure > |
表 6-4 では、VG248 の画面またはイベント ログに表示されるエラーと警告のうち、アナログ電話や機能の設定ミスによって発生するものを説明しています(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。この表の情報によりエラーを解決します。
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ユーザはどちらの操作も使用できません。各操作に対して一意の機能を設定する必要がある。 ユーザに実行を許可しない操作については、機能コードを空に設定します「機能コードの割り当て」を参照してください。 |
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ある操作のコードが別の操作のコードをマスクするような電話機能コードを設定した。たとえば、短縮ダイヤル 1 用の機能コードが ***、短縮ダイヤル 2 用の機能コードが **** である場合、短縮ダイヤル 2 は使用できません。その代わり、3 番目の * をダイヤルすると、短縮ダイヤル 1 がアクティブになります。 |
他の操作をマスクする可能性のある機能コードを割り当てないようにする (詳細は、「機能コードの割り当て」を参照)。 |
表 6-5 では、VG248 の画面またはイベント ログに表示されるエラーと警告のうち、音声メールが問題で発生するものを説明します(イベント ログの詳細は、「イベント ログの利用」を参照)。この表の情報によりエラーを解決します。
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VG248 が Cisco CallManager に接続している電話に対して MWI 操作の実行を試みたが、必要な Cisco CallManager ディレクトリ番号が設定されていなかった。 |
MWI 設定を入力し、Cisco |
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VG248 が特定の内線番号に対して MWI(Message Waiting |
正しい MWI 設定を入力したことを確認し、Cisco CallManager のディレクトリ番号をクリアする(詳細は、「Cisco CallManager の MWI 設定用のディレクトリ番号の指定」および「Cisco CallManager の MWI クリア用のディレクトリ番号の指定」を参照)。 |
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現在、当該の非同期ポート経由で別のシステムに接続していること、つまりその接続が稼働していないことを VG248 が検出した。 |
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音声メールの着信コール メッセージの生成時に、ポート番号設定の問題を検出した。たとえば、SMDI プロトコルでは、ポート数は 4 桁形式による最大 9999 に制限されています。最初の音声メール ポート番号を 9990 に、音声メール ポート数を 10 に設定した場合、VG248 の最後の音声メール ポートは音声メール システムのポート 10000 に対応することになり、無効となります。 |
使用する音声メール プロトコルのガイドラインに従って、音声メール ポート数と最初の音声メール ポート番号を設定していることを確認する。 その他の情報については、「音声メール ポートの番号の割り当て」および「最初の音声メール ポート番号の指定」を参照してください。 |
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特定の音声メール設定値が非同期ポートの片方または両方を使用する必要があります。たとえば、 Number of Voice |
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VG248 には、その非同期リンクの 1 つに送るには多すぎるデータがあり、バックログがクリアされるまで新しいデータを伝送のためにキューイングするのを中断している。 |
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音声メール番号形式の設定値では、Cisco CallManager 音声メール ボックス番号、またはディレクトリ番号の桁数を追加できます。 |
使用しているシステムのメールボックスをサポートする番号形式を設定していることを確認する(詳細は、「番号形式の設定」を参照)。 |
VG248 には メインのソフトウェア イメージとブート ローダーの 2 つのソフトウェア イメージがあります。必要に応じて、この 2 つのソフトウェア イメージをアップグレードできます。また、ソフトウェアの設定値をデフォルト値にリセットすることもできます。
チェーン設定を使用していて、VG248 デバイスのうちの 1 台を一時的に取り外す場合、または VG248 上のソフトウェアをアップグレードする場合は、VG248 の遮断や再起動の前に、音声メール ポート上のアクティビティをサスペンドする必要があります。
アクティビティのサスペンドによって、VG248 はポートがアイドルになるまで待機します。その後、VG248 は、アイドルになったポートを Cisco CallManager から暫定的に削除してポートの活動をサスペンドし、いったんポート上でアクティビティが起こらないようにします。すべてのポートがサスペンドすると、Async 1 ポートからのトラフィックもまた VG248 上でサスペンドします。この VG248 がサスペンドしている間、チェーンの直前にある VG248 からの Async 2 ポート経由の音声メール トラフィックは、キューに入れられます。VG248 のサスペンド状態はポートが有効であるかどうかには影響しません。サスペンドの前にポートが有効であれば、再開後も有効なままです。
次の手順の実行後に VG248 が直ちにサスペンドしない場合、ポートにまだアクティブなコールがあるか、または保留の MWI コマンドが Cisco CallManager システム上にある場合があります。個々のポートをチェックするには、Esc キーを押して「Suspending...」メッセージを終了し、メイン メニューから Display > Port Status の順に選択します。
音声メール アクティビティを停止する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
デバイスをサスペンド中であること示すメッセージが表示されます。
ステップ 3 必要に応じて、VG248 上のソフトウェアを遮断、再起動、またはアップグレードします(詳細は、「ソフトウェア イメージのアップグレードまたは復元」を参照)。
ステップ 4 音声メール チェーンから VG248 デバイスを削除する場合は、音声メールのケーブル接続も変更する必要があります。
ステップ 5 アクティビティを再開するには、 Configure > Resume を選択します。
バグ修正や機能拡張で新しいリリースが CCO で使用可能になった場合、メイン ソフトウェア イメージを更新する必要があります。
VG248 をアナログ音声メールシステムと統合して使用している場合は、VG248 のソフトウェア イメージをアップグレードする前に、必ず、「音声メール ポート アクティビティのサスペンド」 に説明されている手順に従ってください。
メイン ソフトウェア イメージをアップグレードする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次の形式の名前を持つ設定ファイルを入手します。 vgc-main.
<version> .tar
。ここで、 <version> は 1-0-1 などのリリース番号を示します。
ステップ 2 FTP を使用して VG248 に接続します。
ステップ 3 FTP を使用して設定ファイルを VG248 に送信します。
ステップ 4 VG248 を再起動し、新しいイメージを有効にします。
ステップ 5 VG248 のメイン メニューから Display を選択します。
ステップ 6 Version を選択し、更新されたバージョンをインストールしたことを確認します。
ブート ローダーは初期始動イメージです。シスコの代理店のサポート担当者から依頼があった場合のみ、このイメージを更新してください。
ブート ローダー イメージをアップグレードする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次の形式の名前を持つ設定ファイルを入手します。 vgc-load.
<version> .bin
ここで、 <version> は 1-0-1 などのリリース番号を示します。
ステップ 2 FTP を使用して VG248 に接続します。
ステップ 3 FTP を使用して設定ファイルを VG248 に送信します。
「boot:」で始まる宛先名を使用する必要があります。たとえば、次のようにします。
put vgc-load.<
version>.bin boot:loader
ステップ 4 FTP コマンドが正常に終了したら、VG248 を再起動して変更を有効にします。
ステップ 5 VG248 を再起動した後に、 Display > Version の順に選択して、更新されたバージョンがインストールされていることを確認します。
メイン ソフトウェア イメージのアップグレードを開始したものの、新しいイメージの FTP 転送が完了しなかった場合、VG248 が起動しないことがあります。
このような事態の後で VG248 を起動すると、次のいずれかが発生します。
• ブート ローダーがロードされるが、VG248 は Pausing for FTP
プロンプトで待機した状態のまま停止する
• VG248 は部分的にメイン イメージをロードし、一時停止した後、再起動する
どちらの(VG248 ブート ローダーに接続中の)エラーを解決するにも、コンソール ポートを使用して FTP セッションを確立し、「メイン イメージのアップグレード」 の各ステップに従ってメイン イメージ ファイルを再度転送します。
デフォルトでは、VG248 は DHCP を使用して IP アドレスを入手します。VG248 にスタティック IP アドレスを割り当てた場合、ネットワークへの接続性が失われることがあります。
VG248 の設定値をデフォルト値にリセットする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Diagnostics を選択します。
ステップ 2 Restore to factory configuration を選択します。
次の項を参照して、VG248 がネットワークに接続できること、および音声メール チェーンが適切に接続されていることを確認します。
VG248 がネットワークに接続し、ネットワーク内で通信していることを確認するには、ネットワーク上の他のデバイスに PING コマンドを試みます。
VG248 から他のデバイスに PING する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
ステップ 2 Ping network host を選択します。
ステップ 3 デバイスの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
VG248 は、毎秒 1 回、そのデバイスへの到達を試みます。
ユーザが SMDI プロトコルを使用している場合は、ユーザは SMDI 設定の状況を評価し、VG248、およびチェーン設定されている他の VG248 デバイスの設定ミスを診断できます。ただし、この診断では、Cisco CallManager、従来型 PBX、または個々の内線の音声メール ボックス番号に関する設定の問題を検出することはできません。
この診断では、MWI 自動転送チェーンの切断、Async 1 ポートと Async 2 ポートの配線ミス、Cisco CallManager MWI ディレクトリ番号文字列などの設定項目の欠落などの設定上の矛盾です。
診断プロセスで必要となるのは、アナログ音声メール システムと接続されているすべての従来型 PBX の両方に、シリアル リンクを通したメッセージを送信することです。診断を実行すると、通常の音声メール システムの動作が一時的に干渉されることがあります。
ステップ 1 メイン メニューから Diagnostics を選択します。
ステップ 2 Validate SMDI configuration を選択します。
次の項では、VG248 と VG248 の接続についての現在の状況および設定値に関して説明します。
System Status では、VG248 上の現在のネットワーク設定値の概要が示されます。次の手順で、ネットワーク設定値と接続性に関する情報を迅速にチェックできます。
System Status を表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
ネットワーク統計情報を使用して、VG248 の IP 接続を通るネットワーク トラフィックとパケット エラーを監視します。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
ステップ 2 Network statistics を選択します。
ヒント 表示中にネットワーク統計情報をリセットするには、Tab キーを押します。
ポート ステータスには、VG248 の各ポートに関する詳細な情報が表示されます。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
ステップ 3 表 6-6 では、表示されたポート ステータスを説明します。
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このポートのディレクトリ番号は、ディレクトリ番号を共有する他の電話が使用中。他の電話でコールがアクティブな間、このポートは使用できません。 |
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ポート ステータスでは、Cisco CallManager リンクに関する統計情報が表示されます。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
ステップ 3 矢印キーを使用してポートのいずれかを選択し、Enter キーを押します。
ステップ 4 表 6-7 では、表示されたポート ステータスを説明します。
ポート統計情報には、現行コールまたは最新のコールに関する詳細な情報が表示されます。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
ステップ 3 矢印キーを使用してポートのいずれかを選択し、Enter キーを押します。
現在のコールについて統計情報が表示されます。アクティブなコールがない場合は、直近のコールについて表示されます。
Cisco CallManager と Async 2 ポートについて、次の MWI 統計情報が表示されます。
Web ベースのインターフェイスを使用して、ネットワーク、音声メール、およびテレフォニー機能の現在の設定値を参照できます。
現在の設定は、VG248 のメイン コマンド インターフェイスから Diagnostics >
Show configuration の順に選択して表示することもできます。
ステップ 1 VG248 Web インターフェイスを開きます(詳細は、「System Status のリモート モニタリング」を参照)。
ステップ 2 次のいずれかのオプションをクリックします。それぞれの項を参照して表示された情報を解釈します。
• Network and System:「System Status の表示」および「ネットワーク設定値の指定」を参照。
• Telephony:「VG248 でのテレフォニー設定値の指定」を参照。
• Voice Mail:「音声メール設定値の設定」を参照。
Web ベースのインターフェイスを使用すると、各ポートに固有の設定を参照できます。音声メール統合に使用されているポートには、音声メール固有の設定に関する詳細情報が、アナログ デバイスに使用されているポートには、テレフォニー固有の設定に関する詳細情報が各々表示されます。
音声メール設定はデバイス レベルで適用されていることに注意してください。したがって、ポート固有の音声メール情報は表示されません。一方、テレフォニー機能の多くは、ポート単位に適用されます。したがって、この設定値に関する情報も取得できます。
ステップ 1 VG248 Web インターフェイスを開きます(詳細は、「System Status のリモート モニタリング」を参照)。
ステップ 2 電話アイコンをクリックしてポートの設定を表示します。
– CallManager ステータス:「VG248 でのテレフォニー設定値の指定」を参照。
– CallManager リスト:「詳細なポート ステータスの表示」を参照。
– 音声メール統計情報:「ポート統計情報の表示」を参照。
– 音声メールの設定:「音声メール設定値の設定」を参照。
– CallManager ステータス:「VG248 でのテレフォニー設定値の指定」を参照。
– CallManager リスト:「詳細なポート ステータスの表示」を参照。
– コール統計情報:「詳細なポート ステータスの表示」を参照。
– ポート設定:「ポート パラメータの設定」を参照。
VG248 で使用している現在のソフトウェアのバージョンを表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン画面から Display を選択します。
プロセッサの使用状況をモニタリングして、特定のタスクによる CPU の占有率を判別できます。たとえば、VG248 の動作が遅く感じられたら、この診断を使用して原因を判別することができます。
ステップ 1 メイン メニューから Diagnostics を選択します。
ステップ 2 CPU utilization を選択します。
複数のサブシステムとそれぞれの CPU 使用率が表示されます。
VG248 には Web サーバが含まれており、Web ブラウザ アプリケーションを使用してリモートから System Status をモニタリングできます。使用可能なオプションは VG248 のメイン インターフェイスを使用する場合と似ていますが、Web インターフェイスからは設定値を変更できません。
System Status をリモートでモニタリングする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Web ブラウザのウィンドウから、VG248 の IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ステップ 2 パスワードの入力を要求されたら、割り当てられているログイン パスワードを入力します(詳細は、「ログイン パスワードの設定」を参照)。
ステップ 3 電話アイコンをクリックしてポート状況を表示します。次の項を参照して、表示された情報を解釈します。
ステップ 4 その他の使用可能なオプションについては、 表 6-8 で説明します。
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「System Status の表示」および「ネットワーク設定値の指定」を参照してください。 |
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「VG248 でのテレフォニー設定値の指定」および「ポート設定の表示」を参照してください。 |
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「音声メール設定値の設定」を参照してください。 |
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「SNMP 設定値の指定」を参照してください。 |
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「ポート ステータスの表示」および「詳細なポート ステータスの表示」を参照してください。 |
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「ネットワーク統計情報の表示」を参照してください。 |
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「ポート統計情報の表示」を参照してください。 |
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「ソフトウェア バージョンの表示」を参照してください。 |
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「内部動作温度のモニタリング」を参照してください。 |
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「イベント ログの利用」を参照してください。 |
イベント ログを使用すると、VG248 からエラー、警告、その他の情報メッセージを得ることができます。通常、イベント ログを使用するのは複雑な問題をトラブルシューティングする場合だけであり、ほとんどの場合はシスコの代理店のサポート担当者が一緒にイベント ログを使用します。
ただし、デフォルト設定値とイベント ログを使用すると、ユーザ自身でエラーを解決できる場合があります。
最大 5 台の Syslog サーバを指定して、イベント ログを自動的に取り込んで受信し、リモート ネットワーク管理に役立てることができます。
DHCP を使用するか、特定の Syslog サーバを指定して、VG248 に Syslog サーバを割り当てることができます。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
• use server from DHCP :DHCP によって決定された Syslog サーバ
• use specified server :Syslog サーバの指定が必要(「特定の Syslog サーバの指定」を参照)
特定の Syslog サーバを使用する場合の IP アドレスを入力する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
ステップ 4 Syslog サーバとして指定するネットワーク管理システムの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
IP アドレスまたはホスト名をカンマまたはセミコロンで区切って、最大 5 台のサーバを入力します。
VG248 のロギング レベル(情報、エラー、または警告)を設定できます。または、特定のポートについてのみログを収集するよう制限することもできます。
通常、このオプションはシスコの代理店のサポート担当者と協業するときのみ設定します。このレベル設定は、問題の難易度によって必要な情報量が異なるためです。
ログレベルの設定またはポートの選択の手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
ステップ 3 Set logging levels または Set logged ports を選択します。
ステップ 4 シスコの代理店のサポート担当者と相談して、選択、入力に最適なオプションを決定します。
VG248 から最近のメッセージを表示すると、設定の問題を解決できる場合があります。
ステップ 1 メイン画面から Diagnostics を選択します。
ステップ 3 View recent を選択し、最近のメッセージを表示します。
ステップ 4 これらのエラーの解決方法の詳細は、「VG248 のサブシステムの概要」を参照してください。
ヒント また、すべてのエラーを表示するには View all を、新しいエラーのみを表示するには View new を各々選択します。
VG248 では、ソフトウェア内の複数のサブシステムから情報メッセージ、警告メッセージ、エラーを生成します。このようなメッセージのほとんどはユーザの介入を必要とせず、VG248 がユーザに変更や更新について通知するだけのものです。それ以外のエラーや警告には、さらにトラブルシューティングや設定が必要になります。
表 6-9 では、情報メッセージや警告メッセージを生成する VG248 上の複数のサブシステムについての概要を説明します。
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VG248 にはリアルタイム クロックが組み込まれていて、定期的に Cisco
CallManager と同期して正確な日時を取得します。この日付が正しく同期していることを確認するには、有効で Cisco CallManager に登録されている VG248 のポートが少なくとも 1 つ必要です。ポートの有効化と Cisco CallManager への登録の詳細は、「特定のポートの有効化」を参照してください。