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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
VG248 でテレフォニー設定値を指定して、VG248 に接続されているアナログ電話の機能を決定します。テレフォニー設定値を指定する前に、「VG248 の使用準備」で説明している基本的なネットワーク設定が完了していることを確認してください。
最初に、ネットワークへの接続性を確認します。次の項では、テレフォニー設定値のカスタマイズについて説明します。
• 「Cisco CallManager TFTP サーバの指定」
VG248 は TFTP サーバを使用して、正しい Cisco CallManager システムを識別します。DHCP を使用している場合、VG248 は DHCP サーバから TFTP サーバ アドレスを取得します。VG248 がアドレスを取得できない場合は、Cisco CallManager の設定を変更して、別の TFTP サーバを選択できます。DHCP を使用していない場合、または DHCP サーバが TFTPサーバ アドレスを使用するように設定されていない場合は、この設定を使用して TFTP サーバを指定してください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 CallManager TFTP server を選択します。
ステップ 4 TFTP サーバの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
複数の TFTP サーバを入力するには、カンマ(,)またはセミコロン(;)を使用して 1 つずつ区切ります。最大で 5 台の TFTP サーバを入力できます。
VG248 は、ポートを Cisco CallManager に登録するときに Cisco CallManager デバイス名を使用します。使用される実際のデバイス名は、このメニュー オプションに示されている値の後にポート番号が続きます。デフォルトでは、「VGC」の後に 10 桁の VG248 の MAC アドレスが続く名前が使用されます。たとえば、ポート 1 はそのデバイス名として VCGxxxxxxxxxx01 を使用しますが、ここで、
xxxxxxxxxx は MAC アドレスの末尾 10 桁です。
デフォルトのデバイス名は変更できますが、「自動登録の使用」で説明している標準形式を使用する必要があります。
Cisco CallManager デバイス名を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 CallManager device name を選択します。
Standard モードおよび Feature モードで使用できるテレフォニー機能の多くは、機能コードによってアクティブになります。機能コードは、エンドユーザが電話のダイヤル パッドを使用して指示します。
機能コードのデフォルトの設定値を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
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1.「全コール自動転送」がアクティブになると、すべての着信コールが異なるディレクトリ番号に現在転送中であることを示す独特のダイヤル トーンが鳴ります。 2.Malicious Call Identification(悪質なコールの識別)がアクティブになると、一時的に保留状態になり、保留音が鳴ります。 |
ヒント • ある機能コードの設定値をブランク文字列に設定すると、エンド ユーザはその機能を使用できなくなります。
• Standard モードでは、転送または会議を無効にすることはできません。その理由は、これらの機能は、機能コードではなく、受話器を置くか、フック フラッシュを使用するとアクティブになるからです。
• 2 つの機能コードに同じ設定値を割り当てた場合、機能コードのいずれかは機能しません。
• ある機能コード設定値により別の機能コード設定値をマスクする場合、マスクされた設定値は使用できません(たとえば、Transfer が * で、Conference が ** の場合、Conference は機能しません)。
国別コードは、VG248 を使用している国を指定するものです。国別コードは、たとえば音、リングのリズム、インピーダンス、フック、ゲインなど、その国に固有の設定値を設定します。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
該当する国名が見つからない場合は、類似の電話規格を使用している国の国名を選択してください。
VG248 のポートおよびポートに接続されているアナログ デバイスに必要な機能を設定するには、ポートおよび機能を Cisco CallManager データベースに追加する必要があります。
VG248 のポート イネーブル ポリシーでは、VG248 によりポートを有効にし、目的の電話を Cisco CallManager に登録するかどうかを決定します。
ポート イネーブル ポリシーは、Cisco CallManager 内の自動登録設定値と相互に関連して動作します。ポート イネーブル ポリシーを選択する場合は、次の説明を参考にしてください。
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1. ユーザは電話を使用するため、最初に受話器を持ち上げる。 2. VG248 は Cisco CallManager へ登録を試みる。 |
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1. ユーザは電話を使用するため、最初に受話器を持ち上げる。 2. VG248 は Cisco CallManager へ登録を試みる。 |
電話がすでに Cisco CallManager に手作業で追加と設定が行われていると、Cisco CallManager はそのことを認識し、電話を使用できます。 |
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1. ユーザは電話を使用するため、最初に受話器を持ち上げる。 |
この電話に接続されている特定のポートを有効にすることができます。特定のポートを有効にすると、VG248 はこのポートを使用して Cisco CallManager へ登録を試みます(詳細は、「特定のポートの有効化」を参照)。 |
VG248 のポート イネーブル ポリシーを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port enable policy を選択します。
VG248 ポートを設定するには、Cisco CallManager を使用する必要があります。各ポートは、「VGC」フォン タイプとして Cisco CallManager データベースに入力されます(詳細は、「Cisco CallManager を使用した VG248 ポートの設定」を参照)。
次の項では、ポートごとに設定するパラメータについて説明します。
• 「MWI(Message Waiting Indicator)タイプの選択」
• 「コール スーパービジョン方式(Call Supervision Method)の選択」
前述の項のほか、ポートごとにいくつかの FAX オプションを設定することもできます。FAX 機能については、次の項を参照してください。
ヒント ここの手順では、個々のポートの変更方法について説明していますが、ある範囲のポートを同じ設定値に設定することができます。これを行うには、Telephony > Port specific parameters を選択してから、R キーを押してください。次に、ポート範囲(たとえば、1 ~ 10、または 1、2、3)を入力し、それらのポートをすべて一度に変更します。
VG248 上の特定のポートを有効にすると、そのポートは Cisco CallManager に登録されます。ポート イネーブル ポリシー(「ポート イネーブル ポリシーの設定」を参照)と連動して使用している場合、アナログ電話を VG248 に接続されているポートに接続するだけで、その電話が使用できるかどうかを判別できます。
特定のポートのポート イネーブル ステータスを変更する場合は、このステータスがポート イネーブル ポリシーとどのように連動して動作するかを次のガイドラインを参照し、理解してください。
特定のポートのポート イネーブル ステータスの設定値を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 enabled または disabled を選択します。
コール制御モードは、ユーザが短縮ダイヤル、コール転送、会議、コール ウェイティングなどの機能にアクセスするためにそれぞれのアナログ電話とどのように対話するかを決めます。
どのコール制御モードが最も適しているかを判別するには、「コール制御モードの概要」を参照してください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、Enter キーを押します。
発信者 ID は、ポート単位で有効にすることができます。発信者 ID を有効にすると、VG248 に接続されている電話の一部またはすべてに、発信者 ID 情報をパスすることができます。また、どの電話にも発信者 ID 情報をパスしないようにすることもできます。
発信者 ID を有効にすると、VG248 が Cisco CallManager から受信した発信者 ID 命令をどのような方法で処理するかが決まります。Cisco CallManager で発信者 ID を使用しない場合は、VG248 の設定方法に関係なく、VG248 はアナログ ポートにパスする発信者 ID 情報を受信しません。
VG248 で特定のポート用に発信者 ID を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
• not with call waiting:発信者 ID は、電話がオンフックの場合にのみ表示される。
VG248 は、アナログ電話に MWI メッセージを送信するための各種の方式をサポートしています。さまざまなタイプのアナログ電話が VG248 に接続されることがあるため、MWI タイプはポートごとに変更できます。したがって、MWI ライト付きのアナログ電話がある場合、そのライトを使用してメッセージを待機していることをユーザに通知できます。また、ユーザが受話器を取り上げた時点で音を出すよう選択することもできます。
VG248 は、Cisco CallManager からこの情報を受信した場合にのみ、MWI 情報を電話に送信することに注意してください。Cisco CallManager が音声メール システムと統合されていない場合は、Cisco CallManager は MWI 情報を VG248 に送信しません。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、Enter キーを押します。
• caller ID :発信者 ID メカニズムを使用して、MWI メッセージを電話の LCD 画面に送信する
• stutter :ユーザが受話器を持ち上げた時点で音を出す
• lamp + stutter :電話のライトを点灯し、音を出す
• caller ID + stutter :メッセージを LCD 画面に送信し、音を出す
• Drop loop current:リモート発信者がすでに受話器を置いたことをアナログ デバイスに知らせる。たとえば、ユーザが留守番電話を持つ人にコールし、メッセージを残して電話を切った場合、スーパービジョン解除は、ループ電流を短時間切断して、発信者がすでに受話器を置いたことを留守番電話に指示する電気的状態です。
• Reverse polarity:請求書発行システムに有効。コールが接続されると、極性が反転し、課金が加算され始めることを示します。コールが切断されると、極性は通常の状態に戻り、課金は停止します。
ポート単位でコール スーパービジョン方式を選択する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、Enter キーを押します。
ステップ 5 Call supervision method を選択します。
入力ゲインは、アナログ電話から VG248 へのゲインをデシベル単位で指定します。
VG248 で設定してある国別オプションにより、デフォルトの入力ゲインが決まります。しかし、入力ゲインを変更しなければならない場合があります。使用するケーブル長に合わせる場合、信号の音量を大きくまたは小さくする場合、または別の国から電話を使用する場合などがあります。
入力ゲインを修正する手順は、次のとおりです。デフォルト設定値は、設定してある国別コードに基づいています(「VG248 の国別コードの指定」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 使用可能なオプション(-6dB から + 14db の範囲)の中から選択します。
選択する値は差分値であり、実際のゲイン値を反映するものではないことに注意してください。たとえば、基準となる値が -3dB で、差分値として +1dB を選択したと仮定します。すると、そのポートの実際のゲイン値は全体で -2dB になります。
出力ゲインは、VG248 からアナログ電話へのゲインをデシベル単位で指定します。
VG248 で設定してある国別オプションにより、デフォルトの出力ゲインが決まります。しかし、出力ゲインを変更しなければならない場合があります。使用するケーブル長に合わせる(ケーブルが長いほど、大きなゲインが必要です)場合、信号の音量を小さくする場合、または別の国から電話を使用する場合などです。
入力ゲインを修正する手順は、次のとおりです。デフォルト設定値は、設定してある国別コードに基づいています(「VG248 の国別コードの指定」を参照)。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 使用可能なオプション(-14dB から 0db の範囲)から選択します。
選択する値は差分値であり、実際のゲイン値を反映するものではないことに注意してください。たとえば、基準となる値が -3dB で、差分値として +1dB を選択したと仮定します。すると、そのポートの実際のゲイン値は全体で -2dB になります。
VG248 は、ユーザが電話のキーを押すと、DTMF トーンを検出します。ただし、VG248 が一部の電話の DTMF トーンを検出しにくい場合は、ダイヤル番号検出設定値を変更します。
ダイヤル番号検出の設定を変更すると、VG248 は、ユーザが電話でキーを押したときの DTMF トーンを認識できるようになります。ただし、いったんコールが接続状態になり、ユーザが DTMF で起動されるメニューで操作しなければならない場合は、VG248 で DTMF トーンが認識されないことがあります。
ダイヤル番号検出の設定の変更は、シスコ代理店の担当者から依頼があった場合のみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、Enter キーを押します。
ステップ 5 Dialing digit detection を選択します。
VG248 は、アナログ FAX 機器およびモデムを Cisco CallManager と統合できます。次の項では、信頼性が高く、互換性のある設定を達成できる推奨設定値について説明します。
• 「Cisco FAX リレー ペイロード サイズの変更」
VG248 を介して FAX コールを行う場合、VG248 では FAX パススルー、Cisco FAX リレー、または T.38 FAX リレーを使用して文書情報を転送します。FAX パススルーでは、通常の音声コールに使用されるものと同じオーディオ形式で信号を送信します。Cisco FAX リレーと T.38 FAX リレーは別の形式で情報を符号化します。送信された情報は、受信者側でアナログ FAX 信号に変換し直します。
FAX リレーの方が FAX パススルーより強固であるため、通常はこれを有効にしてください。
• 終端ゲートウェイも Cisco FAX リレーをサポートしている場合は、Cisco
FAX リレーを使用します。
• 終端ゲートウェイでは Cisco FAX リレーはサポートしていないが、T.38 FAX リレーと NSE を FAX シグナリング用にサポートしている場合は T.38 FAX リレーを使用します。このようなゲートウェイには、Cisco AS5350 Universal Gateway、Cisco AS5400 Universal Gateway、Cisco AS5850 Universal Gateway などがあります。
モデムのタイプによっては、VG248 で FAX 信号を送信しているように解釈されるものがあります。このような場合は、FAX リレーは始動しないでください。モデムの障害が発生した場合は、VG248 に対応するポートの FAX リレーを無効にしてください。
FAX リレーが VG248 で有効になっていて、遠端ゲートウェイが FAX パススルーのみをサポートしている場合、VG248 は FAX パススルーをネゴシエートできます。ただし、FAX リレーが無効な状態で VG248 が設定されている場合、遠端ゲートウェイが FAX リレーを実行できる場合でも VG248 は FAX リレーをネゴシエートできません。
その代わり、ユーザは FAX リレーをポートごとに有効にすることができます。これにより、Cisco FAX リレー、T.38 FAX リレー、または FAX パススルー用に個々のポートを設定し、接続されている FAX 機器のタイプに応じて最高のパフォーマンスが得られます。
Cisco FAX リレーは、デフォルトではすべてのポートで有効になっています。
• Cisco FAX リレーを無効にし、FAX パススルーを使用するには、「FAX パススルーの有効化」を参照してください。
• Cisco FAX リレーを無効にし、T.38 FAX リレーを使用するには、「T.38 FAX リレーの有効化」を参照してください。
FAX リレーを無効にし、FAX パススルーを使用するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 disabled を選択して、Cisco と T.38 FAX リレーを無効にします。
VG248 で T.38 FAX リレーを使用するには、以下の手順を実行します。また、音声コール用にすでに定義され、設定されているゲートウェイのダイヤル ピアで次のコマンドを使用します。
• H.323 を使用した IOS ゲートウェイの場合のコマンドは、 fax protocol t38 nse force です。
• MGCP を使用したゲートウェイの場合のコマンドは、 mgcp fax t38 gateway force です。
VG248 は、T.38 Fax リレーでの冗長性をサポートしていません。ls-redundancy オプションと hs-redundancy オプションは両方とも、デフォルトで 0 に設定されています。
Cisco FAX リレーを無効にし、T.38 FAX リレーを使用するには、次の手順を実行します。
T.38 FAX リレー設定を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Port specific parameters を選択します。
ステップ 4 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 T.38 peer to peer を選択して T.38 Fax リレーを有効にします。
ECM(Error Correction Mode; エラー訂正モード)は、FAX 送信でのエラーを排除するためのものです。デフォルトでは、ECM は、VG248 で有効です。ECM が有効な状態で、パケットがドロップされた場合、受信側 FAX 機器で再送信要求が生成されます。パケットのドロップが多すぎる場合、コール時間が増大するため、コールはドロップされることがあります。
FAX リレー コールの場合、ユーザは複数の FAX 機器で ECM を無効にするのではなく、ゲートウェイそのもので ECM を無効にすることができます。ただし、パケット ドロップが発生した場合、FAX イメージ品質が低下することがあります。したがって、ECM を無効にするのは、イメージ品質の低下の方がコール時間の延長や、コールのドロップより問題が小さいと判断してからにしてください。ネットワークを監視して評価し、パケットがドロップした原因を特定して解決することも必要です。
FAX コールで FAX パススルーが使用される場合、VG248 上での ECM オプションの設定に関係なく、ECM は無効になりません。
ステップ 2 Port specific parameters を選択します。
ステップ 3 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、Enter キーを押します。
ステップ 5 disabled を選択して、ECM を無効にします。
NSF(Non-standard facilities; 標準外ファシリティ)により、FAX メーカーは、FAX 機器が同一企業の別の FAX 機器に通信していることを検出した場合に、FAX プロトコルに自社独自の拡張機能を実装できます。
FAX リレー NSF として次のいずれかのオプションを選択します。
• Preserve value:自社独自の NSF 情報を保存する。
• Override with zeros:メーカーの ID が含まれている NSF データをゼロで置き換えて、Cisco FAX リレーとの衝突の可能性を排除する。
FAX リレー NSF 設定値を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 Port specific parameters を選択します。
ステップ 3 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
通常、VG248 に接続されている FAX 機器またはモデムで特に問題がない限り、これらのオプションは修正しないでください。これらの複雑な問題を解決するには、シスコ代理店の担当者に連絡してください。
ステップ 2 Port specific parameters を選択します。
ステップ 3 矢印キーを使用して、設定するポートを選択し、 Enter キーを押します。
ステップ 4 Passthrough mode を選択します。
• default:automatic :修正を指示されない限り、修正しないでください。
• passthrough only:ECAN disabled
• passthrough only:ECAN enabled
VG248 は、特別な RTP パケットを遠端ゲートウェイに送信して、コール タイプ(FAX、モデム、音声)および方式(Cisco FAX リレー、T.38 FAX リレー、FAX パススルー、またはモデム パススルー)を識別します。VG248 は、遠端ゲートウェイと Cisco FAX リレー、T.38 FAX リレー、FAX パススルー、およびモデム パススルーをネゴシエートします。VG248 は、次の 2 つの異なるパススルー信号方式をサポートし、FAX、モデム、音声をネゴシエートします。
• Legacy:旧バージョンの VG248、WS-X6634-FXS、および WS-X6608-T1 または E1 ゲートウェイに使用される。
デバイスが legacy モードを使用しているかどうかを判別するには、次のようにします。
–VG248 でソフトウェア インターフェイスにこのメニュー オプションがない場合。VG248 は Legacy パススルー信号方式のみをサポートします。
–S-X6624-FXS、および WS-X6608-T1 または E1 ゲートウェイの場合。Cisco CallManager 内のこれらのデバイスの項目をチェックしてください。ゲートウェイ パラメータに NSE タイプ フィールドがない場合、デバイスは、Legacy パススルー信号方式のみをサポートします。
• IOS モード:遠端ゲートウェイが次の条件を満たす場合に使用される。
–NSE タイプが Cisco CallManager に入っている、WS-X6624-FXS、および WS-X6608-T1 または E1 ゲートウェイ。
–パススルー信号方式オプションをもつ VG248 ゲートウェイ
FAX リレー再生遅延の設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Passthrough signaling を選択します。
デフォルトでは、Cisco FAX リレー コールが発生した場合、符号化された FAX 情報が 20 バイトのペイロード単位で送信されます。ただし、リモート FAX リレー デバイスが別のペイロード サイズを使用するよう設定されている場合、コールは、データ速度の不一致により失敗する可能性があります。ペイロード サイズの設定は VG248 で変更できますが、次のことを確認する必要があります。それは、Cisco FAX リレーに関係しているネットワーク内のすべてのデバイスで、このパラメータが同じ値に設定されていることです。
FAX リレー再生遅延の設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
Cisco FAX リレー ペイロード サイズを変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Fax relay payload size を選択します。
ステップ 5 20 ~ 48 バイトの新しい値を入力します。
Cisco FAX リレーと T.38 FAX リレーの速度はデフォルトで 14400 bps です。
帯域幅制限が問題になる場合を除き、これを変更する必要はありません。帯域幅が問題になる場合は、速度を 2400 bps から 14400 bps の範囲で変更できます。または、音声コーデックが以前に使用していた任意の速度に制限する音声帯域幅を選択できます。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Fax relay maximum speed を選択します。
ステップ 5 次の選択可能なオプションのいずれかを選択します。
FAX リレー再生遅延は、ジッタ バッファの時間の長さを決定します。デフォルトでは、300ms です。平均量のジッタをもつほとんどのネットワークの場合、これで十分です。
IP テレフォニー ネットワーク内でのジッタ問題については、マニュアル 『Playout Delay Enhancements for Voice over IP』を参照してください。このマニュアルは、次の Cisco.com サイトから入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1834/products_feature_guide09186a008008033c.html
FAX リレー再生遅延の設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Fax relay playout delay を選択します。
VG248 には、通常は変更する必要のない設定値がいくつかあります。高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
次の項のほか、FAX 設定値(「FAX 機器の設定値およびモデム設定値の指定」を参照)の一部も、高度な設定値であると見なされています。
• 「コールの維持」
デフォルトでは、VG248 ポートは TFTP を使用してそれぞれの設定が識別されます。識別される設定により、これらのポートが接続される Cisco CallManager システムが決まります。
TFTP の問題が繰り返し起こるために VG248 で設定を取得できない場合、VG248 ポートはそれぞれの直前の設定に戻ります。これにより、ポートは、直前に登録されていた Cisco CallManager システムに接続できます。
デフォルトの設定では、ポートが TFTP を介して Cisco CallManager システムに接続できない場合、VG248 の設定は自動的に直前の設定に戻ります。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Allow last good configuration を選択します。
SRST(Survivable Remote Site Telephony; サーバイバブル リモート サイト テレフォニー)機能により、Cisco CallManager は VG248 用のフォールバックサポート機能が使用できます。SRST 機能は、Cisco IP フォンが Cisco CallManager と接続できなくなった場合に、ルータまたはその他の指定デバイスで Cisco IP フォン用のコール処理サポートを用意します。SRST 機能は、Cisco CallManager の機能に限定機能セットを用意できる SRST デバイスがあることを示します。SRST デバイス以外の Cisco CallManager サーバがすべて接続できない場合、SRST デバイスが、コール処理の制御を行うことになります。
デフォルトでは、VG248 は、デフォルト ルータ上での SRST 使用が許可されます。ただし、ユーザは SRST を無効にしたり、別の SRST プロバイダを指定し、有効にすることができます。代替プロバイダを選択する場合、「SRST プロバイダの選択」 に記述されている手順にも従う必要があります。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
• enabled:use specified provider
デフォルト ルータを SRST デバイスとして使用しない場合は、代替のデバイスを指定する必要があります。デフォルトでは、VG248 は、SRST デバイス上で TCP ポート 2000 に接続されますが、別のポートも指定できます。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 5 SRST プロバイダとして使用するデバイスの、IP アドレスまたはホスト名を入力します。
代替ポートを指定するには、コロンを使用して IP アドレスまたはホスト名にポート番号を付加します。次の例は、ホスト名が SRSTrouter であり、VG248 はポート 9999 に接続することを示しています。 SRSTrouter:9999
コールを維持することにより、VG248 では自身が登録されている Cisco
CallManager との接続が切断されても、アクティブなコールが続行されます。コールの接続が切断された場合、アクティブなコールをもつ VG248 ポートはすべて、コール維持モードになります。コール維持モードでは、VG248 は、コールの相手側とメディアの送受信を続行できます。アクティブなコールが終了する(電話がオンフックに戻る)と、コールは終了され、コール維持モードはなくなり、
VG248 は別の Cisco CallManager または SRST デバイスに登録されます。
条件次第では、コール維持をアクティブにしたくない場合があります。たとえば、音声メール システムと対話中、VG248 で、着信コールが打ち切られた Cisco CallManager から指示を受信されない場合、音声メール システムはオンフックにならないことがあり、その結果、ポートは永続的に使用できなくなります。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Call preservation を選択します。
VG248 と Cisco CallManager とが接続できなくなり、VG248 がコール中の場合、
VG248 では、コール維持機能が使用されてコールが維持されます(詳細は、「コールの維持」を参照)。
ただし、コールのリモートの相手側(たとえば、別の Cisco CallManager クラスタ上の Cisco IP フォン)で障害が発生するか、または Cisco CallManager に接続できなくなった場合は、VG248 がこの障害を識別できなくなったり、ポートがオンフック状態に戻されることはありません。その結果、特定の音声メール ポートまたはアナログ デバイスが絶え間なく通話中であるように見えます。
これを解決するには、メディア受信タイムアウトを変更します。デフォルトでは、メディア受信タイムアウトは「disabled」に設定されます。この機能が有効な場合、指定の時間内にメディア パケットを受信しないと、VG248 によってコールは切断されます。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
メディア受信タイムアウト設定値を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Media receive timeout を選択します。
Cisco CallManager から見ると、VG248 に接続されているアナログ デバイスの状態は、必ずしも、その物理的なフック状態に対応していません。たとえば、ユーザがコール中で、リモート ユーザが受話器を置いた場合、そのポートはアイドル状態になり、そのコールは新しいコールに置き代わります。しかし、ユーザから見れば、実際のアナログ電話はまだオフフックなので、ユーザは、内線番号をダイヤルしたときに発信者にビジー トーンが聞こえると予想します。実際には、すべてのコール制御モード(Restricted を除く)で、次のようになります。
1. オフフック内線番号への発信者に、リングバック(ring-back)音が聞こえます。
2. VG248 は、アナログ電話にコール ウェイティング トーンを送信します。
3. ユーザは、フック フラッシュ(hook-flash)を使用してコールに応答します。
このような状況にならないようにするには、VG248 を設定してオフフック ポートを通話中にしておくようにします。こうすると、リモート発信者には、受話器が物理的にオンフックになるまでビジー トーンが聞こえます。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
オフフック ポートを通話中にする機能を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Busy out off hook ports を選択します。
コール中、リモート側が電話のキーパッドの数字を押すと、Cisco CallManager は、接続されているアナログ デバイスに対して DTMF トーンを出すよう VG248 に指示します。ただし、このアナログ デバイスは、音声メール システムまたはその他の IVR システムであることがあります。こういったシステムでは、DTMF トーンは、自動対話システムをナビゲートするのに使用されます。
デフォルトでは、VG248 では、この DTMF トーンは 100ms 間隔で 100ms 時間の間、再生されます。したがって、1 つの音が完了するのに合計 200ms 必要です。ただし、接続されているシステムに障害がある場合、発信音の長さは修正できます。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 DTMF tone duration を選択します。
システム内に存在する可能性のあるエコーを取り消すための代替手段を選択できます。IP テレフォニー ネットワーク内でのエコー問題については、マニュアル『Echo Analysis for Voice over IP』を参照してください。このマニュアルは、次の Cisco.com サイトから入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/cisintwk/intsolns/voipsol/ea_isd.htm
この設定の変更は、ネットワーク内で特定のエコー問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。VG248 には 2 つのオプションの回線エコー キャンセレーションがあります。1 つは回線インターフェイス デバイス(SLIC)で、もう 1 つはメインのデジタル シグナル プロセッサ(DSP)です。
SLIC は最大 8 ms のエコーに対する回線エコー キャンセレーション(LEC)を可能にします。これは、特に VG248 にポートから電話に最大長の回線があるため、回線エコーのキャンセルに最も有効です。SLIC の LEC は電気的に単純なエコーをキャンセルできます。ただし、インピーダンス一致問題の性質では、一部の電話は信号を反映するが、それを標準の LEC では完全にキャンセルできない非線形方式に変更します。これに対応するには、SLIC の LEC ステージの後に、LEC 後に残る非線形エコーのキャンセルに適した Non-Linear Processor(NLP;非線形プロセッサ)を実行します。
DSP は最大 32 ms のエコーに対する LEC を可能にします。ただし、このオプションでは非線形処理の状態はありません。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
エコー キャンセレーション ポリシーを選択する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Echo cancelling policy を選択します。
フック フラッシュ タイマーは、フック フラッシュ がタイムアウト(またはコール切断)を指示するまでの時間の長さです。フック フラッシュ タイマー設定値は、アナログ電話の発信元の国での設定値に基づいています。これは通常、選択した国別コードのデフォルト値に設定されていますが、この設定値は変更できます。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
フック フラッシュ タイマーを変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Hook flash timer を選択します。
ステップ 5 適切なフック フラッシュ タイマー値(100 ~ 1500ms の範囲)を選択します。
このオプションを使用すると、フックフラッシュが、オフフック イベント後の短時間無視されます。オンフック、オフフック、およびフラッシュ信号方式を区別しなくても VG248 で問題がない限り、この設定を変更する必要はありません。
高度な設定の変更は、複雑な技術上の問題が発生し、変更を行うようシスコ代理店の担当者から指示があった場合にのみ行ってください。
フック フラッシュ リジェクト時間の設定値を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Hook flash reject period を選択します。
固有呼び出し音(Distinctive Ring)機能を使用すると、内線と外線に異なる呼び出し音を使用できます。この機能をデフォルトのままにすると、以前のリリースのコール呼び出し音を使用できます。また、内線と外線に異なる呼び出し音を設定することもできます。
ステップ 1 メイン メニューから Configure を選択します。
ステップ 3 Advanced settings を選択します。
ステップ 4 Distinctive Ring を選択します。