IPCC Enterprise コンポーネントのバージョンについて
IPCC Enterprise 6.0(0) でサポートされている Cisco IP Phone および IPCC コンポーネント(ICM、CallManager、IP-IVR など)のバージョンについては、『IPCC Compatibility Guide』に収録されているリストを参照してください。『IPCC Compatibility Guide』は、今後のコンポーネント リリースおよびサービス リリースを反映するために、定期的に更新されます。
『IPCC Compatibility Guide』は、cisco.com から入手できます。次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/custcosw/ps1844/prod_technical_documentation.html
IPCC Enterprise でサポートされているプラットフォームについて
この項では、IPCC Enterprise 6.0(0) のコンポーネントでサポートされているサーバ アーキテクチャについて説明します。
IPCC Enterprise サーバ プラットフォーム
IPCC Enterprise 6.0(0) のコンポーネントは、次のプラットフォームでサポートされています。
IPCC 6.0(0) のすべてのコンポーネントは、Windows 2000 Service Pack 3 以上を実行する Windows サーバ上で稼働します。
|
|
|
|
Cisco CallManager Cisco IP-IVR |
Cisco MCS |
Windows 2000 sp4 |
|
Cisco ICM Cisco ISN Cisco CTI Object Server |
Cisco MCS または Windows |
Windows 2000 sp4 |
|
Cisco Media Blender Cisco E-Mail Manager |
Cisco MCS または Windows |
Windows 2000 sp3 |
|
Cisco Collaboration Server Cisco Dynamic Content Adapter |
Cisco MCS、Windows、または Sun Sparc |
Windows 2000 sp3、Solaris 8 |
|
サポートされている Windows 2000 Active Directory モデル
ICM ソフトウェアを Windows 2000 上で実行する場合は、Active Directory モデルを管理するために Active Directory および DNS を使用する必要があります。ドメイン内のユーザの確認に使用されるアカウント データベースは、Active Directory に保管されます。Windows 2000 には、複数の Active Directory サイトにわたるフォレストおよびドメイン内のドメイン コントローラに、このアカウント データベースを複製する仕組みが組み込まれています。
IPCC 構成の場合は、次のドメイン モデルで ICM ソフトウェアを使用できます。
• エンタープライズ ICM 専用フォレスト/ルート ドメイン モデル:このモデルは、他のカスタマー フォレストおよび Active Directory コンポーネントから分離されたドメインを使用する、NT での ICM の展開と同じデザインを踏襲しています。NT の場合と同様に、分離された ICM ドメインは、既存のカスタマー NT ドメインまたは 2000 ドメインと「外部信頼関係」を持つことができるため、ログ ファイルの確認や、サーバのバックアップなどの管理タスクを実行できます。
• 企業の既存フォレストの子ドメインとしてのエンタープライズ ICM モデル:子ドメイン モデルでも、ドメイン内の ICM ユーザとサーバの分離は維持されています。ただし、このドメインは、既存の企業フォレストの子であるため、企業をサポートするためにすでに存在している DNS、フォレスト ドメイン コントローラの Flexible Single Master Operation(FSMO)ロール、およびフォレスト内の Active Directory サイトとサブネットを共有します。エンタープライズ/フォレスト全体に対して管理者権限を持っている管理者しか ICM 子ドメインを作成できないため、このモデルでは ICM を「オンサイト」でロードする必要があります。また、その管理者が企業ネットワークにログオンしている間に ICM 子ドメインを作成する必要があります。この子ドメインは、デフォルトで、ルート ドメインとの間に「推移的信頼」関係を持っているため、フォレスト内でのドメイン間アクセスが可能です。これにより、ユーザは ICM ドメイン内のレポート機能へ自動的にアクセスできるようになります。ただし、この機能へのアクセスを手動で制御しないと、セキュリティ上の問題が発生する可能性があります。
(注) ICM Enterprise Edition を使用するための Windows ネットワークの設計については、『IP
Contact Center Pre-Installation Planning Guide』を参照してください。
IPCC Enterprise のハードウェア要件について
この項では、IPCC Enterprise システムで使用するサーバのハードウェア要件について説明します。
本稼動環境のハードウェア要件について
本稼動環境では、ICM ソフトウェアとその他の IPCC Enterprise コンポーネントを複数のマシンにインストールします。システムに必要なマシンの数は、IPCC Enterprise システムをセットアップするために使用する展開モデルによって異なります。
シスコでは、利用可能なハードウェア システムのタイプごとに、(サーバのブランドやモデルではなく)プラットフォームのサイジングに関する推奨ガイドラインを掲載した『Hardware Bill of Materials』を、IPCC のリリース別に提供しています。この資料は cisco.com から入手できます。次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1001/products_usage_guidelines_list.html
次の表は、同じマシンにインストールできるコンポーネントについての一般的なガイドラインです。本稼動環境のセットアップに関する推奨事項は次のとおりです。
|
|
CallManager |
専用マシンにインストールしてください。CallManager と同じマシンには、他の IPCC Enterprise コンポーネントをインストールしないでください。 |
ICM |
ICM ソフトウェア コンポーネントは、耐障害性を確保するために、(サイド A およびサイド B に)二重化してインストールしてください。 ICM Logger は、他の ICM ソフトウェア コンポーネントと別のマシンにインストールしてください。 一般的に、CTI Server は IPCC PG と同じマシンにインストールします(これは、必須条件ではありません)。 |
IP IVR |
IP IVR は、ICM Logger または Admin Workstation と同じマシンにインストールしないでください。 |
CTI OS および CAD |
CTI OS Agent Desktop と Supervisor Desktop は、別々のマシンにインストールしてください。 |
Cisco Collaboration Server |
Collaboration Server のデータベース サーバとクライアントは、別々のマシンにインストールしてください。Cisco Collaboration Server を Dynamic Content Adapter と同じマシンにインストールしないでください。 |
Cisco E-Mail Manager |
E-Mail Manager のデータベース サーバとクライアントは、別々のマシンにインストールしてください。 |
Dynamic Content Adapter |
Dynamic Content Adapter は、専用のマシンにインストールしてください。Dynamic Content Adapter を Cisco Collaboration Server と同じマシンにインストールしないでください。 |
Cisco Media Blender |
|
(注) 詳細な展開モデル、パフォーマンスの制約、ネットワークに関する考慮事項、およびインストール オプションについては、『Cisco IP Contact Center Solution Reference Network Design Guide』を参照してください。
テスト環境のハードウェア要件について
IPCC Enterprise をテスト環境で使用する場合は、本稼動環境で使用する場合よりも必要な機器が少なくなります。開発環境でのセットアップに必要な主要マシンは 6 台だけです。本稼動環境ではトラフィックの処理量が多くなるため、IP IVR と ICM Logger は別々のマシンにインストールすることを強くお勧めします。CTI OS Agent Desktop と Supervisor Desktop も分離することをお勧めします。また、Collaboration Server と E-Mail Manager には、それぞれ 2 台のマシン(データベース サーバ用のマシンとクライアント用のマシン)が必要になります。
テスト環境での IPCC Enterprise の展開に関するその他の推奨事項については、 付録 B「IPCC Enterprise ラボ システムのセットアップ」 を参照してください。
テスト環境の IPCC Enterprise に必要なハードウェアは次のとおりです。
|
|
Cisco IP Phone |
モデル 7960(3 台以上) |
Cisco CallManager および IP IVR サーバ |
Media Convergence Server(MCS)、7835(ラックマウント)または 7825(PC) |
ICM および CTI OS または Cisco Agent/Supervisor Desktop サーバ |
Windows 2000 SP4 を実行するサーバ • 600 MHz • 512 MB の RAM • 10 GB のディスク |
Cisco Media Blender サーバ (オプション) |
Windows 2000 SP4 を実行するワークステーション • 600 MHz • 256 RAM • 4 GB のディスク |
Cisco Collaboration Server サーバ (オプション) |
Windows 2000 SP3 を実行するワークステーション • 600 MHz • 256 RAM • 4 GB のディスク 注:CCS は、Solaris 8 を実行している Sun Sparc ワークステーション上でも稼動します。詳細については、『Cisco Collaboration Server インストレーション ガイド』を参照してください。 |
Cisco Dynamic Content Adapter サーバ (オプション) |
Windows 2000 SP3 を実行するワークステーション • 600 MHz • 256 RAM • 4 GB のディスク 注:DCA は、Solaris 8 を実行している Sun Sparc ワーク ステーション上でも稼動します。詳細については、 『Dynamic Content Adapter Installation and Integration Guide』を参照してください。 |
Cisco E-Mail Manager サーバ (オプション) |
Windows 2000 SP3 を実行するワークステーション • 600 MHz • 256 RAM • 10 GB のディスク |
IPCC Enterprise のソフトウェア要件について
IPCC の各コンポーネントには、インストールの前にロードされていなければならない前提ソフトウェアがあります。各 IPCC コンポーネントの前提ソフトウェアを確認するには、次の文書を参照してください。
.
|
|
Cisco CallManager |
『CallManager インストレーション ガイド』 |
Cisco IP-IVR |
『Cisco IP IVR インストレーション ガイド』 |
Cisco ISN |
『Cisco Internet Service Node Installation Guide』 |
Cisco ICM ソフトウェア |
『Cisco ICM Software Installation Guide』 |
Cisco CTI Object Server |
『CTI OS System Manager’s Guide』 |
Cisco Collaboration Server |
『Cisco Collaboration Server インストレーション ガイド』 |
Cisco Media Blender |
『Cisco Media Blender Installation Guide』 |
Cisco Dynamic Content Adapter |
『Cisco Dynamic Content Adapter Installation and Integration Guide』 |
Cisco E-Mail Manager |
『Cisco E-Mail Manager 6.0: Installation and Configuration Guide』 |
IPCC 環境でサポートされていないコンポーネント機能について
IPCC Enterprise コンポーネントをインストールして設定する前に、ICM 6.0 のリリース ノートを参照して、IPCC Enterprise 環境でサポートされていないコンポーネント機能および設定を確認してください。IPCC Enterprise では、Cisco Call Manager の一部の機能を使用できないため、特に注意が必要です。
ICM 6.0 のリリース ノートは、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1001/prod_release_notes_list.html で参照できます。