- このマニュアルについて
- 概要
- Cisco Unified Communications の概要
- システム コンフィギュレーションの 概要
- ロールとユーザ グループ
- システム レベルのコンフィギュレー ション設定
- クラスタ化
- 冗長化
- コール アドミッション制御
- Resource Reservation Protocol
- Cisco TFTP
- デバイスのサポート
- 自動登録
- ダイナミック ホスト コンフィギュレー ション プロトコル（DHCP）
- ライセンシング
- パーティションおよびコーリング サー チ スペース
- Time-of-Day ルーティング
- ルート プランの概要
- 電話番号の概要
- ダイヤル規則の概要
- ディレクトリの概要
- アプリケーション ユーザとエンド ユーザ
- メディア リソースの管理
- Annunciator
- Conference Bridge
- トランスコーダ
- 保留音
- メディア ターミネーション ポイント
- トランスコーディング、会議 、および MTP 用の Cisco DSP リソース
- ボイスメールの Cisco Unified CallManager への接続性
- SMDI ボイスメールの統合
- Cisco Unity メッセージングの統合
- Cisco DPA の統合
- コール パーク
- コール ピックアップ グループ
- Cisco Unified IP Phone サービス
- Cisco エクステンション モビリティ 機能および電話機へのログイン機能
- Cisco Unified CallManager Attendant Console
- Cisco Unified CallManager Assistant
- Cisco Unified CallManager 音声ゲー トウェイの概要
- IP テレフォニー プロトコルの概要
- セッション開始プロトコル（SIP）の 概要
- Cisco Unified CallManager トランク タイプの概要
- Cisco Unified IP Phone
- ビデオ テレフォニーの概要
- コンピュータ テレフォニー統合
- Cisco ATA 186
- 管理ツールの概要
- 索引
Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4)
偏向のない言語
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
翻訳について
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
- Updated:
- 2017年6月14日
章のタイトル： Cisco Unified Communications の概要
Cisco Unified Communications の概要
複数の通信ネットワークは、完全に分離した構成要素として存在し、それぞれが特定の機能を提供しています。従来の公衆電話交換網、および time-division multiplexing（TDM; 時分割多重）ネットワークは、音声アプリケーションに対応しています。また、インターネットおよびイントラネットは、データ通信に対応しています。
ビジネス上の必要性から、これらのネットワークを相互運用する場合があります。その結果、統合メッセージングや Web ベースのお客様コンタクト センターなどのマルチサービス（データ、音声、およびビデオ）アプリケーションを展開すると、PBX（構内交換機）や標準ベースのデータ ネットワークなどの専用システム間のリンクが、高価で複雑になります。
インターネット エコシステム
インターネット（一般的にはインターネットおよびデータ ネットワーキング テクノロジー）は、長い間に自然と従来型のトラフィックを網羅してきました。最近では、このトラフィック タイプのコンバージにより、音声およびビデオがアプリケーションの一部としてデータ ネットワークに吸収され始めています。大手の Post, Telephone, and Telegraph（PTT; 電気通信省庁）キャリアでも、パケット交換や voice over ATM をバックボーン テクノロジーとして使用しています。大企業のお客様も、仮想トランキングの使用、あるいは点在する PBX を広域データ ネットワーク経由で接続し、長距離の電話料金を節減しています。
従来の点在するネットワークを単一の統合ネットワークにコンバージすることにより、総所有コストの低減、市外通話料金の節約、生産性の向上を含む、さまざまな分野で具体的に節減が得られるようになってきています。
Cisco Unified CallManager および Cisco Unified IP Phone は、IP インフラストラクチャ上に IP テレフォニー ソリューションを提供します。Cisco Unified CallManager のクラスタ アーキテクチャでは、アベイラビリティの高い VoIP ネットワークへの拡張が可能です。
Cisco Unified Communications サポート
Cisco Unified Communications サポートには、次のコンポーネントが含まれます。
Cisco Unified Communications のソリューションでは、次のことが可能です。
•
ユーザ指定の期間内でのコンバージド ネットワークへの移行
Cisco Unified Communications サポートはお客様のデータ、音声、ビデオのニーズに応じて、これまでの分離されたデータ ネットワークおよびクローズ型の音声専用 PBX システムの保守から、1 つのオープンかつ標準ベースの集中型ネットワークの保守への移行を可能にします。
アプリケーション
Cisco Unified Communications の、主要な音声およびビデオ アプリケーションを次に示します。
• Cisco Unified CallManager：このソフトウェアだけによるコール処理アプリケーションでは、コール、機能、電話、リージョン、およびグループが IP ネットワーク上で分散されます。
• Cisco Unity：Cisco Unity メッセージング アプリケーションは、企業間通信の音声メッセージングをサポートします。
• Cisco Unity Connection。Cisco Unity Connection の詳細については、『 Cisco Unified CallManager 5.0 SCCP Integration Guide for Cisco Unity Connection 1.1 』または『 Cisco Unified CallManager 5.0 SIP Trunk Integration Guide for Cisco Unity Connection 1.1 』を参照してください。
• ビデオ：IP-TV および IP ビデオ会議用製品を使用して、遠隔学習やワークグループ コラボレーションを行うことができます。
• Cisco Unified IP-IVR：IP に基づいた interactive voice response（IVR; 対話型音声応答）ソリューションとして、Cisco Unified IP-IVR は、Cisco IP AutoAttendant と組み合せて使用することにより、オープン型で機能に富んだ基盤を構築し、IP ネットワークを通して IVR ソリューションを提供します。
• Cisco Unified CallManager Attendant Console：この柔軟でスケーラブルなアプリケーションは、従来の PBX 手動コンソールに代わるものです。
• Cisco IP Communicator：PC をベースとしたソフトウェア電話で、効率の向上とコラボレーションを促進する通信機能を備えています。
コール処理
Cisco Unified CallManager は、ソフトウェアによるコール処理アプリケーションで、コールと機能を配信し、IP ネットワーク上の電話機、リージョン、およびグループのクラスタ化を行います。Cisco Unified CallManager は、30,000 ユーザまでのスケーラビリティとコール処理には 3 重の冗長性を備えています。
Cisco Unified CallManager は、Cisco 統合アプリケーション、およびサードパーティ製アプリケーションに対して、シグナリングとコール制御のサービスを提供します。
インフラストラクチャ
次に、Cisco Unified Communications のインフラストラクチャ層を構成するコンポーネントを示します。
クライアント
• Cisco Unified IP Video Phone 7985：SCCP をサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7970/7971：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7960/7961：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7940/7941：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified Wireless IP Phone 7920：SCCP をサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7912：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7911：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7910：SCCP をサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7905：SCCP プロトコルおよび SIP プロトコルをサポートします。
• Cisco Unified IP Phone 7902：SCCP をサポートします。
• Cisco Unified IP Conference Station 7936
• Cisco Unified IP Conference Station 7935
Cisco Unified Communications ネットワーク
Cisco Unified Communications ネットワークは、次のコンポーネントから構成されています。
• Power Over Ethernet（POE）スイッチ
• Conferencing（ハードウェアおよびソフトウェア）
• Media Termination Point（MTP; メディア ターミネーション ポイント）
• インライン パワー モジュール（10/100 イーサネット スイッチング モジュール）
Cisco Unified IP Phone から Cisco Unified CallManager への制御は、Skinny Client Control Protocol を使用して行われます。またこれとは別に、Transmission Control Protocol（TCP; 伝送制御プロトコル）上で H.225/H.245 を使用する H.323 ゲートキーパーとして、デスクトップ コンピュータから Cisco Unified CallManager への制御が行われます。
参考情報
• 「概要」
• 「Cisco Unified CallManager 音声ゲートウェイの概要」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco Unified CallManager の設定」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス デフォルトの設定」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco Unified IP Phone の設定」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ゲートウェイの設定」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「トランスコーダの設定」
• 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Conference Bridge の設定」
• Cisco Unified CallManager 機能およびサービス ガイド
• Cisco Unified Communications ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン
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