Cisco Unity Connection 10.x における SAML SSO アクセスのトラブルシューティング
次の項を参照してください。
• 「IdP へのリダイレクションが失敗する」
• 「IdP 認証が失敗する」
• 「Unity Connection へのリダイレクションが失敗する」
• 「[テストの実行(Run Test)] が失敗する」
• 「パブリッシャおよびサブスクライバ サーバの SAML ステータスの不一致」
• 「SAML SSO 機能のステータスが Unity Connection クラスタ内の 2 台のサーバで正しくない」
• 「SAML SSO アクセスでの問題の診断トレース」
IdP へのリダイレクションが失敗する
エンド ユーザが Unity Connection でサポートされている Web ブラウザを使用して SAML 対応 Web アプリケーションにログインしようとすると、認証の詳細を入力するために設定された Identity Provider(IdP)にリダイレクトされません。
ソリューション
次の条件が満たされていることを確認します。
• IdP がアップの状態で、稼働中である。
• 正しい IdP メタデータ ファイル(idp.xml)が Cisco Unity Connection にアップロードされている。
• サーバと IdP が信頼と同じ範囲にあるかどうかを確認する。
IdP 認証が失敗する
エンド ユーザが IdP によって認証されません。
ソリューション
次の条件が満たされていることを確認します。
• LDAP ディレクトリが IdP にマッピングされている。
• ユーザが LDAP ディレクトリに追加されている。問題が解消されない場合には、Unity Connection と IdP に関連付けられた NTP サーバを確認します。これらの両方のサーバに関連付けられた NTP サーバの時刻が同期化されていることを確認します。
• LDAP アカウントがアクティブである。
• ユーザ ID とパスワードが正しい。
Unity Connection へのリダイレクションが失敗する
IdP で認証された後でも、ユーザが SAML SSO 対応 Web アプリケーションにリダイレクトされません。
ソリューション
• Unity Connection および IdP のクロックが同期化されている。クロックの同期の詳細については、『 Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide for Cisco Unity Connection 』の「NTP Settings」の項を参照してください。
• 必須属性の uid が IdP で設定されている。
• 正しい Unity Connection サーバのメタデータ ファイルが IdP にアップロードされている。
• ユーザに必要な権限がある。
パブリッシャおよびサブスクライバ サーバの SAML ステータスの不一致
Unity Connection のパブリッシャ サーバとサブスクライバ サーバの SAML ステータスに不一致が発生した場合
ソリューション
• IdP メタデータがサブスクライバ サーバで正しいかどうかを確認します。正しくない場合、[SAML シングルサインオン(SAML Single Sign-On)] Web ページから [メタデータの再インポート(Re-import Meta Data)] オプションを選択します。
• 問題が解消されない場合には、[無効になっているすべてのサーバを修正(Fix All Disabled Servers)] オプションを選択します。
(注) Unity Connection クラスタの場合は、パブリッシャ サーバのメタデータを再インポートするオプションはありません。
SAML SSO 機能のステータスが Unity Connection クラスタ内の 2 台のサーバで正しくない
SAML SSO 機能のステータスが Unity Connection クラスタ内の 2 台のサーバで異なる場合
ソリューション:
• SAML SSO のステータスがサブスクライバ サーバで無効で、パブリッシャ サーバで有効の場合、サブスクライバ サーバで Cisco Unity Connection の管理 にログインし、[無効になっているすべてのサーバを修正(Fix All Disabled Servers)] オプションを選択します。
• パブリッシャ サーバが到達不能な場合、サブスクライバ サーバの SAML SSO 機能を無効にする場合は、パブリッシャ サーバから SAML SSO 機能を明示的に無効にする必要があります。逆の場合も同様になります。問題が解消されない場合は、サーバをリブートする必要もあります。
• パブリッシャの再構築では、管理者が明示的にクラスタのパブリッシャ サーバの IdP メタデータ ファイルを更新する必要があります。
SAML SSO アクセスでの問題の診断トレース
Unity Connection トレース レベルを有効にして、SAML SSO 機能に関連した問題を検出し、調査することができます。トレースは、システム サーバへのコマンドライン アクセス(CLI)から始まります。
特定のコマンドによって、SAML SSO のトレースがオンになります。
admin: set samltrace level <trace-level>
定義されたトレースは、次のとおりです。
• デバッグ(Debug)
• 情報(Info)
• 警告(Warning)
• エラー(Error)
• 重大(Fatal)
トレースは、Unity Connection の次の場所で収集されます。
/var/log/active/tomcat/logs/ssosp