Cisco Emergency Responder 設定の概要
Emergency Responder 8.6 は、拡張管理 Web サイト インターフェイス、ロールベースのユーザ管理、およびユーティリティのアップロード/ダウンロードなど、いくつかの機能を提供します。
次のトピックでは、Emergency Responder の設定について概説します。
• 「Cisco Emergency Responder Web サイト インターフェイス」
• 「ロールベースのユーザ管理」
• 「アップロードおよびダウンロード ユーティリティの使用」
• 「Cisco Emergency Responder 8.6 設定作業チェックリスト」
(注) Emergency Responder 8.6 は Cisco EnergyWise と互換性があります。これには、電源の切れている電話機のユーザ アクティビティを検出するプロビジョニングが含まれます。
ユーザ管理
インストールで、システムはデフォルトのユーザ Emergency Responder Administrator を作成します。Emergency Responder Administrator は Platform Administration および Disaster Recovery System 画面以外のすべてのシステム管理画面にアクセスできます。デフォルトでは、Emergency Responder Administrator ユーザは、Emergency Responder System Administrator、Emergency Responder Serviceability、Emergency Responder Admin Utility、および Emergency Responder User ユーザ グループに割り当てられ、Emergency Responder System Admin、Emergency Responder Serviceability、Emergency Responder Admin Utility、および Emergency Responder User ロールに定義されたリソースにアクセスできます。
(注) デフォルトの Emergency Responder Administrator ユーザは削除できません。
追加ユーザは追加できます。追加ユーザが追加されたら、ユーザ グループに割り当てます。新規ユーザは、そのユーザ グループに定義されているロールを継承します。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder ユーザの管理」
• 「Find and List Users」
ロールの管理
インストールで、システムは 6 つのデフォルト ロールを作成します。 表 4-1 に、デフォルト ロールのリストと説明を示します。
(注) デフォルト ロールは削除できません。
表 4-1 デフォルト ロール
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Emergency Responder System Admin |
すべてのシステム管理画面にアクセスできます。 |
Emergency Responder Serviceability |
すべてのサービスアビリティ画面にアクセスできます。 |
Emergency Responder Admin Utility |
すべての Admin Utility 画面にアクセスできます。 |
Emergency Responder Network Admin |
Cisco Unified Communications Manager、LAN スイッチ、および SNMP 設定画面にアクセスできます。 |
Emergency Responder ERL Admin |
すべての ERL 関連の画面にアクセスできます。 |
Emergency Responder User |
ユーザ画面にアクセスできます。 |
新しいロールを作成または既存のロールを変更した場合、ロールに割り当てられているシステム リソースを指定します。リソースは、Emergency Responder 8.6 Administration Web サイトの Web ページまたはメニュー項目と同じものです。たとえば、[Find and List Roles] Web ページは、[User Management] >[ Role] メニュー項目であるため、リソースです。
表 4-2 に、各デフォルト ロールに使用できるリソースを示します。
(注) 一部のリソースは、メニュー項目のグループです。たとえば、Cisco ER Serviceability Web サイトの [Logs] メニューは 1 つのリソースですが、複数のサブメニューを含んでいます。
表 4-2 デフォルト ロールに割り当てられたリソース
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Emergency Responder System Admin
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Emergency Responder Network Admin
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Emergency Responder ERL Admin
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Emergency Responder Serviceability
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Emergency Responder Admin Utility
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Add Subscriber |
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Admin Utility |
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ALI Formatting Tool |
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All Logs |
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Application User |
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Call History |
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Cisco Unified CM Details |
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Emergency Responder Groups in Cluster |
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Change Cisco Unified CM Version |
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Cluster DBHost Setting |
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Control Center |
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x |
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CPU and Memory Usage |
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Device SNMP Settings |
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x |
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Disk Usage |
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x |
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ERL |
x |
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x |
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ERL Audit Trail |
x |
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ERL Debug Tool |
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ERL Migration |
x |
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x |
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Event Viewer |
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x |
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File Management Utility |
x |
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Functional role |
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Intrado ERL |
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x |
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Intrado VUI Settings |
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IP subnet |
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x |
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License Management |
x |
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Mail Alert Configurations |
x |
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Manually Configured Phones |
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x |
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MIB2 System Group Configuration |
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x |
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Off-Premises ERL |
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x |
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Onsite Contact |
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Pager Alert Configurations |
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Phone Search |
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Point to New Publisher |
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Processes |
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PS ALI Convert |
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PS ALI Export |
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Purge |
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Run Tracking |
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Tracking Schedule |
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Server |
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Server Group |
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LAN Switches |
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SNMP V1/V3c Configuration |
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SNMP V3 Configuration |
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Switch Port |
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Synthetic Phone |
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x |
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Telephony |
x |
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Unlocated Phones |
x |
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x |
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User Call History |
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User Group |
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Web Alert |
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関連項目
• 「Cisco Emergency Responder ロールの管理」
• 「Find and List Roles」
ユーザ グループ管理
インストールで、システムは 6 つのユーザ グループを作成します。 表 4-3 にデフォルト ユーザ グループのリストと説明を示します。
(注) デフォルト ユーザ グループは削除できません。
表 4-3 デフォルト ユーザ グループ
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Emergency Responder System Administrator |
割り当てられたシステム管理ロール |
Emergency Responder Network Administrator |
割り当てられたネットワーク管理ロール |
Emergency Responder ERL Administrator |
割り当てられた ERL 管理ロール |
Emergency Responder Serviceability |
割り当てられたサービスアビリティ ロール |
Emergency Responder Admin Utility |
割り当てられた Admin Utility ロール |
Emergency Responder User |
割り当てられたユーザ ロール |
追加のユーザ グループを作成できます。ユーザ グループを作成するとき、そのグループにロールを割り当て、ユーザを追加します。複数のロールを単一のグループに割り当て可能です。グループ内のユーザは、グループに割り当てられたロールで定義されたすべてのリソースにアクセスできます。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder ユーザ グループの管理」
• 「Find and List User Groups」
アップロードおよびダウンロード ユーティリティの使用
Emergency Responder 8.6 にはダウンロードおよびアップロード ユーティリティが含まれており、csv ファイル形式でCisco ER サーバからローカル システムへ(ダウンロード)およびローカル システムから Cisco ER サーバへ(アップロード)バルク データを転送できます。
たとえば、データベースの詳細を csv ファイルにエクスポートし、次にその csv ファイルをローカル システムにダウンロードできます。ローカル システムでは、csv ファイルを変更して Cisco ER サーバにアップロードする、および csv ファイル内のデータを Cisco ER データベースにインポートすることができます。
表 4-4 にアップロードおよびダウンロード ユーティリティを使用し、各ページへのナビゲーション パスを指定する Cisco ER Administrative Web ページを示します。
(注) xml、csv、lic、および txt の 4 つのファイル タイプのみアップロードできます。ファイル名には、スペースを含めることはできません。
表 4-4 アップロードおよびダウンロード ユーティリティを含む Administrative Web ページ
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Find Conventional ERL Data |
[ERL] > [Conventional ERL] |
Find Off-Premises ERL Data |
[ERL] >[Off-premises ERL]>[Off-premises ERL(Search and List)] |
Find Intrado ERLs Data |
[ERL] > [Intrado ERL]>[Intrado ERL (Search and List)] |
LAN Switch Details |
[Phone Tracking] > [LAN Switch Details] |
Switch Port Details |
[ERL Membership] > [Switch Ports] |
Find and List IP subnets |
[ERL Membership] > [IP subnets] |
Find and List Manually Configured Phones |
[ERL Membership] > [Manually Configured Phones] |
ファイルのダウンロード
Emergency Responder 8.6 サーバからローカル システムにファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 表 4-4 に一覧表示されているいずれかのページで、[Export] をクリックします。[Export] ページが表示されます。
ステップ 2 以前にデータをファイルにエクスポートした場合、ステップ 3 に進みます。以前にデータをファイルにエクスポートしていない場合、[Select Export Format] プルダウン メニューを使用し、作成するファイルの名前を [Enter Export File Name] フィールドに入力します。[Export] をクリックします。データが指定のファイルにエクスポートされます。
ステップ 3 [Select a File to Download] プルダウン メニューを使用してダウンロードするファイルを選択してから、[Download] をクリックします。ファイルがローカル システムにダウンロードされます。
ファイルのアップロード
ローカル システムから Emergency Responder 8.6 サーバにファイルをアップロードするには、次の手順を実行します。
はじめる前に
手順を開始する前に、アップロードするファイルがローカル システムに存在することを確認してください。ファイルは、以前に Emergency Responder 8.6 サーバからダウンロードしたファイルであるか、作成したファイルであることが必要です。
手順
ステップ 1 表 4-4 に一覧表示されているいずれかのページで、[Import] をクリックします。[Import] ページが表示されます。
ステップ 2 [Upload] をクリックします。[Upload File] ページが表示されます。
ステップ 3 [Browse] をクリックし、アップロードするファイルを選択します。[Choose File] ウィンドウが開き、ファイルがローカル システムに表示されます。
ステップ 4 アップロードするファイルを選択し、[Open] をクリックします。アップロードするファイルのパス名は [Upload File] ページの [Select the file to be uploaded] フィールドに表示されます。
ステップ 5 [Upload] をクリックします。Cisco ER サーバにファイルがアップロードされます。これで、ファイルからデータをインポートできるようになります。
関連項目
• 「Conventional ERL」
• 「LAN Switch Details」
• 「Switch Port Details」
• 「Find and List IP Subnets」
• 「Find and List Manually Configured Phone」
• 「File Management Utility」
Cisco Emergency Responder 8.6 設定作業チェックリスト
このチェックリストは、Emergency Responder を設定するために完了する必要がある作業の情報、作業を完了できるユーザ タイプを詳細情報へのポインタとともに示します。
(注) 以下に示す作業の一部は、並行して進めることができます。
Cisco Emergency Responder ユーザの管理
Emergency Responder 8.6 をインストールすると、システムには 1 つのデフォルト Emergency Responder Administrator ユーザが定義されます(詳細は「ユーザ管理」を参照)。追加ユーザを定義したり、既存ユーザを変更したりすることもできます。
次のトピックでは、新規ユーザを追加する方法と、既存ユーザを変更または削除する方法について説明します。
• 「ユーザの追加」
• 「ユーザの変更」
• 「ユーザの削除」
• 「一括でのユーザのリモートへの変更」
ユーザの追加
システムに追加ユーザを追加し、そのユーザをユーザ グループに割り当てることができます。新規ユーザのセキュリティ レベルは、割り当てたユーザ グループによって決まります。
Emergency Responder 8.6 では、ユーザはローカル ユーザまたはリモート ユーザとして追加できます。リモート ユーザは、認証に Cisco Unified CM クレデンシャルまたは Active Directory クレデンシャルを使用する必要があります。
ユーザは、単一の Emergency Responder グループ内にあるプライマリ サーバとスタンバイ サーバのいずれかに追加できます。アクセス許可は 2 つのサーバに定義されているユーザ グループの組み合わせに基づいて行われるため、プライマリ サーバにのみ定義されているユーザは、バックアップ サーバにログインできます。
はじめる前に
各セキュリティ レベルのユーザのリストを作成します。すべてのオンサイト アラート担当者のユーザ名を把握する必要があります。また、それぞれの管理セキュリティ レベルへのアクセス権を付与するユーザを決定する必要があります。
ユーザを追加するには、次の手順を実行します。
(注) この手順を使用して、ユーザの追加または削除を使用できます。ただし、Emergency Responder のインストール時に作成した管理ユーザは削除できません。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 [Add New User] ボタンをクリックします。[User Configuration] ページが表示されます。
ステップ 3 [User Name]、[Authentication Mode]、[Password]、[Confirm Password]、[Cisco Unified CM Cluster] フィールドに、必要な情報を入力します。
ステップ 4 [Insert] をクリックします。
ステップ 5 ユーザを追加するには、これらの手順を繰り返します。
ステップ 6 セキュリティ レベルを新規ユーザに割り当てるには、ユーザを 1 つ以上のユーザ グループに追加する必要があります。詳細については、「Cisco Emergency Responder ユーザ グループの管理」を参照してください。
ステップ 7 Emergency Responder サーバ グループの他の Emergency Responder サーバでこの手順を繰り返します。
(注) グループからユーザを削除するには、プライマリ サーバおよびスタンバイ サーバの両方でグループからユーザを削除する必要があります。
ユーザの認証モードの変更
ユーザの認証モードを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 変更する特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 ユーザ名をクリックします。
ステップ 4 [User Configuration--Modify User] ページが表示されます。
ステップ 5 ユーザに割り当てる認証モードをドロップダウン ボックスから選択します。
– 認証モードとして [Remote] を選択した場合は、ドロップダウン ボックスから [Cisco Unified CM Cluster] を選択します。
– 認証モードとして [Local] を選択した場合は、パスワードを入力し、確認用にもう一度パスワードを入力します。
ステップ 6 [Update] をクリックします。
ローカル ユーザのパスワードの変更
ローカル ユーザのパスワードを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスで、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 変更する特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 ユーザ名をクリックします。
ステップ 4 ユーザの設定に使用する [Modify User] ページが表示されます。
ステップ 5 ユーザに割り当てる認証モードをドロップダウン ボックスから選択します。
認証モードとして [Local] を選択した場合は、新しいパスワードを入力し、確認用にもう一度新しいパスワードを入力します。
ステップ 6 [Update] をクリックします。
リモート ユーザの Cisco Unified CM Cluster の変更
Emergency Responder 8.6 では、既存のリモート ユーザの Cisco Unified CM クラスタを別の Cisco Unified CM クラスタに変更できます。
リモート Cisco Unified CM クラスタを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 変更する特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 認証モードとして [Remote] を選択した場合は、ドロップダウン ボックスから [Cisco Unified CM Cluster] を選択します。
ステップ 4 [User Configuration--Modify User] ページが表示されます。
ステップ 5 すべてのリモート ユーザの新しい Cisco Unified CM クラスタを選択します。
ステップ 6 [Update] をクリックします。
ユーザの削除
Emergency Responder 8.6 では、単一ユーザの削除や複数ユーザの一括削除など、バッチ処理を実行できます。
単一ユーザを削除、または複数のユーザを一括削除するには、次の手順を実行します。
(注) Emergency Responder のインストール時に作成したデフォルトの管理ユーザは削除できません。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 削除する特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 削除するユーザを見つけ、そのユーザの [Delete] アイコンをクリックします。
削除を確認する警告が表示されます。
ユーザを一括して削除するには、同様に、ローカルとリモートの両方のリストから複数のユーザを選択して(チェックボックスをオンにします)、[Delete Users] ボタンをクリックします。
削除を確認する警告が表示されます。
ステップ 4 [OK] をクリックします。システムからユーザが削除され、そのユーザに対するすべてのユーザ グループ アソシエーションが削除されます。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder へのログインおよびログアウト」
• 「Cisco Emergency Responder のためのユーザの準備」
一括でのユーザのリモートへの変更
Emergency Responder 8.6 では、ユーザはローカルまたはリモートに変更できます。リモート ユーザは、Cisco Unified CM クラスタを使用して、認証されます。
(注) このページにアクセスするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
ユーザの認証モードを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスで、[User Management] > [User] を選択します。
[Find and List Users] ページが表示されます。
ステップ 2 削除する特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 ユーザ名をクリックします。ユーザの設定に使用する [Modify User] ページが表示されます。
ステップ 4 ユーザに割り当てる認証モードを選択します。ローカル ユーザをリモート ユーザに変更できます。
ステップ 5 ユーザをリモート ユーザに変更した場合は、ドロップダウン ボックスから [Cisco Unified CM Cluster] を選択します。
ステップ 6 [Update] をクリックします。
(注) 一括でユーザを変更するには、変更するユーザをチェックボックスで選択し、[Change to Remote Users] ボタンをクリックします。前述のステップ 6 で説明したように、ドロップダウン ボックスから [Cisco Unified CM] を選択します。
Cisco Emergency Responder ユーザ グループの管理
Emergency Responder 8.6 をインストールすると、システムには 6 つのデフォルトのユーザ グループが定義されます(デフォルトのユーザ グループの詳細については、「ユーザ グループ管理」を参照してください)。追加ロールを定義したり、既存ユーザ グループを変更したりすることもできます。
次のトピックでは、新規ユーザ グループを追加する方法と、既存ユーザ グループを変更または削除する方法について説明します。
• 「ユーザ グループの追加」
• 「ユーザ グループの変更」
• 「ユーザ グループの削除」
ユーザ グループの追加
システムにユーザ グループを追加し、それぞれの新規ユーザ グループにユーザおよびロールを割り当てることができます。
はじめる前に
はじめる前に、作成する追加ユーザ グループを決定し、既存のデフォルト ユーザ グループが要求を満たしているかどうかを判断する必要があります。
新規ユーザ グループを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User Group] を選択します。
[Find and List User Groups] ページが表示されます。
ステップ 2 [Add a User Group] をクリックします。
[User Group Configuration--Add User Group] ページが表示されます。
ステップ 3 テキストボックスに、[User Group Name](必須)と[Description](任意)を入力します。
ステップ 4 [Add Users] をクリックします。
[User Names] ページが表示されます。
ステップ 5 特定のユーザを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 6 追加したユーザ名の左側にあるチェックボックスをオンにし、[Add] をクリックします。
[User Name] ページが閉じ、追加した名前が [Configuration--Add User Group] ページの [Add User to Group] テキストボックスに表示されます。
(注) リストからユーザを削除するには、ユーザ名を選択して [Remove Users] をクリックします。
ステップ 7 [Add Roles] をクリックします。
[Role Names] ページが表示されます。
ステップ 8 特定のロールを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのロールを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 9 追加したロールの左側にあるチェックボックスをオンにし、[Add] をクリックします。
[Role Names] ページが閉じ、追加されたロールが [User Group Configuration] ページの [Add Roles to Group] テキストボックスに表示されます。
(注) リストからロールを削除するには、ユーザ名を選択して [Delete Roles] をクリックします。
ステップ 10 [Insert] をクリックし、新しいロールをシステムに追加します。
ユーザ グループの変更
既存ユーザ グループを変更するには、次の手順を実行します。
(注) デフォルト ユーザ グループは変更できません。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User Group] を選択します。
[Find and List User Groups] ページが表示されます。
ステップ 2 変更する特定のユーザ グループを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザ グループを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 ユーザ グループ名をクリックします。
[User Group Configuration--Modify User Group] ページが表示されます。
ステップ 4 必要に応じて、[Description] テキストボックスでユーザ グループ(表示されている場合)の説明を変更します。
ステップ 5 [Add Users to Group] テキストボックスには、対象のユーザ グループに現在割り当てられているユーザの名前が表示されます。追加ユーザを追加するには、「ユーザ グループの追加」の手順に従います。
ユーザを削除するには、ユーザの名前を強調表示し、[Remove Users] をクリックします。
ステップ 6 [Assign Roles to Group] テキストボックスには、対象のユーザ グループに現在割り当てられているロールの名前が表示されます。追加ロールを追加するには、「ロールの追加」の手順に従います。
ロールを削除するには、ロールの名前を強調表示し、[Remove Roles] をクリックします。
ステップ 7 完了したら、[Update] をクリックし、更新したユーザ グループをシステムに保存します。
ステップ 8 ユーザ グループが正常に変更されたことを確認するには、[User Management] > [User Group] ページに戻って検索を実行します。変更した特定のユーザ グループを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザ グループを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。ユーザ グループ名をクリックし、変更されたユーザ グループ情報が [User Group Configuration--Modify User Group] ページに表示されます。
ユーザ グループの削除
既存ユーザ グループを削除するには、次の手順を実行します。
(注) デフォルト ユーザ グループは削除できません。削除できるのは、作成したユーザ グループだけです。
手順
ステップ 1 Emergency Responder Administration Web インターフェイスから、[User Management] > [User Group] を選択します。
[Find and List User Groups] ページが表示されます。
ステップ 2 削除する特定のユーザ グループを見つけるための検索条件を入力し、[Find] をクリックします。または、設定したすべてのユーザ グループを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 3 削除するユーザ グループの [Delete] アイコンをクリックします。
(注) デフォルト ユーザ グループは削除できません。削除できるのは、作成したユーザ グループだけです。
ユーザ グループの削除を確認する警告メッセージが表示されます。
ステップ 4 ユーザ グループを削除するには、[OK] をクリックします。
[Find and List Roles] ページが更新され、削除したユーザ グループは [User Groups] リストに表示されなくなります。
サーバおよびサーバ グループの設定
次のトピックでは、Emergency Responder サーバおよびサーバ グループを設定する方法と、Emergency Responder グループと Cisco Unified CM 間のテレフォニー接続について説明します。
• 「Cisco Emergency Responder サーバ グループの設定」
• 「Cisco Emergency Responder サーバのグループ テレフォニー設定」
• 「Cisco Emergency Responder サーバの設定」
• 「Cisco Emergency Responder ライセンス ファイルのアップロード」
• 「Cisco Unified Communications Manager クラスタの指定」
Cisco Emergency Responder サーバ グループの設定
Emergency Responder サーバ グループを設定するには、グループに含めるいずれかのサーバの管理インターフェイスに接続する必要があります。Emergency Responder サーバ グループは、最大 2 つの Emergency Responder サーバ(プライマリ サーバとスタンバイ サーバ、またはバックアップ サーバ)で構成されます。この冗長性により、いずれかのサーバが使用できなくなった場合でも Emergency Responder を継続して利用できるようにします。
1 つのグループ内に 2 つのサーバを配置し、WAN リンクは分断せず、物理的な位置を別個にすることを検討してください。このような構成では、片方のサーバに火災、洪水、ネットワーク中断などの問題が生じた場合でも、他方のサーバには影響しません。詳細については、「データの整合性および信頼性に関する考慮事項」を参照してください。
はじめる前に
Emergency Responder サーバ グループを設定するには、システム管理者権限が必要です。
Emergency Responder サーバ グループを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [System] > [Cisco ER Group Settings] を選択します。
[Emergency Responder Group Settings] ページが開きます。
ステップ 2 「Cisco Emergency Responder Group Settings」で説明したように、グループ設定を入力します。多くのフィールドには、大部分のネットワークで有効なデフォルトが設定されています。少なくとも、以下のフィールドは設定する必要があります。
• [Cisco ER Group Name]:グループの名前を入力します。この名前はシステムを使用するときに使われるため、わかりやすい名前を選択してください。
• [SMTP Mail Server] および [Source Mail ID]:Emergency Responder システム管理者やオンサイト アラート担当者(セキュリティ)に電子メール アラートが送信されるようにする場合は、メール サーバの IP アドレスまたは DNS 名、および電子メールの送信に使用するサーバのアカウント名を入力します。オンサイト アラート担当者の電子メール アドレスを設定すると(「セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定」を参照)、担当者が割り当てられている領域で緊急コールが発生したときにこのアカウントから電子メール アラートが送信されます。電子メール アドレスが、電子メールベースのポケットベルの場合、ポケットベルが使用されます。
• [System Administrator Mail ID]:緊急なエラーの場合に電子メール アラートを送信するときは、システムの連絡先の電子メール アカウント情報を入力します。
• [Calling Party Modification flag]:Emergency Responder を Cisco Call Manager ユーザとして作成した場合、[Calling Party Modification] を有効にしたときは、このフラグを設定する必要があります。
• [Enable Syslog] および [Syslog Server]:CiscoWorks2000 をネットワーク管理ソフトウェアとして使用しているときは、syslog コレクタにログ メッセージを送信するように Emergency Responder を設定できます。syslog コレクタを使用するには、[Enable Syslog] を選択し、syslog サーバの完全修飾 DNS 名を入力します。
• [Security end user web interface language]:ページをフランス語(カナダ)で表示するには、ドロップダウン ボックスからこの言語を選択します。デフォルトの言語は英語です。
ステップ 3 設定が完了したら、[Update Settings] をクリックします。
Emergency Responder グループが作成されます。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder サーバの設定」
• 「Cisco Emergency Responder Group Settings」
• 「syslog からの情報収集」
Cisco Emergency Responder サーバのグループ テレフォニー設定
Emergency Responder に緊急コールや ELIN に使用する電話番号を通知するには、テレフォニーを設定する必要があります。
はじめる前に
テレフォニーを設定するには、システム管理者権限が必要です。
これらの設定を行う前に、Cisco Unified CM で必要なルート ポイントおよびルート パターンを作成します。詳細については、次のトピックを参照してください。
• 「緊急コールのルート ポイントの作成」
•
• 「Cisco Emergency Responder グループ間の通信に対するルート パターンの作成」
テレフォニーを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [System] > [Telephony Settings] を選択します。
[Telephony Settings] ページが開きます。
ステップ 2 「Telephony Settings」に説明されているとおり、テレフォニー設定を入力します。
• [UDP Port Begin]:Emergency Responder の最初の UDP ポートは電話に使用できます。32000 などです。
• [Inter Cisco ER Group Route Pattern]:他の Emergency Responder グループがこのグループに緊急コールをルーティングするために使用するルート パターン(1000.911 など)。
• [PSAP Callback Route Point Pattern]:PSAP からのコールを受け取るために作成した CTI ルート ポイント。913XXXXXXXXXX(913 の後ろに 10 個の X)などです。
• [ELIN Digit Strip Pattern]:ELIN を表示するために PSAP コールバック ルート ポイントから受け取った数字。913 などです。
• [Route Point for Primary Cisco ER Server]:使用する Emergency Responder プライマリ サーバ用に作成したルート ポイント。711 などです。この数字は変更できます。「緊急電話番号の変更」 を参照してください。
• [Route Point for Standby Cisco ER Server]:使用する Emergency Responder スタンバイ サーバ用に作成したルート ポイント。912 などです。
• [IP Type of Service (00-FF)]:IP ヘッダーに含まれる Type of Service(TOS; タイプ オブ サービス)バイトの値。デフォルトの 0xB8 は、プライオリティ キューの TOS クラスを意味します。このデフォルト値は Emergency Responder 用として使用することをお勧めします。
• [Onsite Alert Prompt Repeat Count]:オンサイト セキュリティ電話機に表示するプロンプトの回数。
• [Intrado Route Pattern]:Intrado の Emergency Response Location(ERL; 緊急応答ロケーション)のルート パターン。
ステップ 3 変更を保存するには、[Update Settings] をクリックします。
Cisco Emergency Responder ライセンス ファイルのアップロード
サーバ グループのライセンス ファイルのアップロードには、2 つのオプションがあります。
• Emergency Responder 8.6 を使用するため、パブリッシャ用の有効なサーバ ライセンス ファイルと、サブスクライバ用の 2 番目のサーバ ライセンス ファイルをアップロードできます。
• パブリッシャとサブスクライバ用の独立したライセンスを注文する代わりに、2 つのノードを備えたサーバ グループのライセンスをアップロードすることもできます。
詳細については、「Cisco Emergency Responder 8.6 のライセンス」 を参照してください。
この手順を開始する前に、すべてのサーバおよびユーザのライセンス ファイルを用意してください。
(注) 必要なライセンス ファイルが明らかでない場合は、「ライセンス要件の決定」を参照してください。
はじめる前に
[License Manager] ページにアクセスするには、システム管理者権限が必要です。
Cisco ER ライセンス ファイルをアップロードするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco ER Administration Web サイトから、[System] > [License Manager] を選択します。
[License Manager] ページが開きます。サーバのライセンスの詳細が表示されます。
ステップ 2 ライセンス ファイルをアップロードするサーバに基づいてプルダウン メニューからサーバ名を選択し、[Upload License] をクリックして追加のライセンス ファイルをアップロードします。
[Upload File] ページが表示されます。
ステップ 3 [Browse] ボタンを使用してアップロードするライセンス ファイル(Cisco.com で Cisco ER システムを登録した後に電子メールの添付ファイルとして受信したファイル)に移動し、ファイル名を選択して、[Open] をクリックします。
選択したファイル名が [Select file to be uploaded] テキストボックスに表示されます。
ステップ 4 [Upload] をクリックします。追加ライセンス ファイルのアップロードとインストールが実行されます。
(注) [License Manager] ページに、次の情報が表示されます。
• サーバ グループのサーバ ライセンス情報。
• 統合ユーザ ライセンス情報(パブリッシャおよびサブスクライバ)
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder 8.6 のライセンス」
• 「License Manager」
Cisco Unified Communications Manager クラスタの指定
設定している Cisco ER グループで管理する Cisco Unified CM クラスタごとに、1 つの Cisco Unified CM サーバを指定する必要があります。Cisco ER は、これらの Cisco Unified CM サーバに登録されている電話機リストを取得し、電話機の移動を追跡します。
Cisco ER 8.6 は、3 つのレベルの CTI フェールオーバーを提供します。3 つのレベルの CTI フェールオーバーを有効にするには、プライマリ CTI Manager、バックアップ CTI Manager 1、バックアップ CTI Manager 2 の IP アドレスまたは DNS 名を入力します。
はじめる前に
Cisco Unified CM クラスタを指定するには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
Cisco ER がサーバから必要な情報を取得できるように、Cisco Unified CM クラスタ内の各 Cisco Unified CM サーバで、SNMP サービスを実行する必要があります。
これらの設定を行う前に、必要なユーザと CTI ポートを作成します。この情報は、Cisco ER が Cisco ER クラスタを使用してプロバイダーを作成しようとする前に整っている必要があります。Cisco ER は、プロバイダーの作成時にユーザに関連付けられている CTI ポートとルート ポイントのみを登録します。詳細については、次のトピックを参照してください。
• 「Cisco Emergency Responder Cisco Unified CallManager ユーザの作成」
• 「必要な CTI ポートの作成」
設定している Cisco ER グループで管理する Cisco Unified CM クラスタごとに、1 つの Cisco Unified CM サーバを指定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [Cisco Unified Communications Manager Details] を選択します。
Cisco Emergency Responder により、[Cisco Unified CM Details] ページが表示されます。
ステップ 2 Cisco Unified CM サーバの詳細を入力します。
• [Cisco Unified Communications Manager]:サーバの IP アドレスまたは DNS 名。このサーバでは、Cisco Unified CM と SNMP サービスを実行する必要があります。Cisco ER 設定では、同じ Cisco Unified CM クラスタ内に複数の Cisco Unified CM サーバを定義しないでください。
• [CTI Manager]:サーバが属するクラスタの CTI Manager の IP アドレスまたは DNS 名。
• [CTI Manager User Name]:Cisco Emergency Responder で作成したユーザ。詳細については、「Cisco Emergency Responder Cisco Unified CallManager ユーザの作成」を参照してください。
• [CTI Manager Password]:ユーザのパスワード。
• [Backup CTI 1 Manager]:クラスタの最初のバックアップ CTI Manager の IP アドレスまたは DNS 名。
• [Backup CTI 2Manager]:クラスタの 2 番目のバックアップ CTI Manager の IP アドレスまたは DNS 名。
• [Telephony Port Begin Address]:Cisco ER を使用するために作成した一連のポートの最初の CTI ポート アドレス。詳細については、「必要な CTI ポートの作成」を参照してください。
• [Number of Telephony Ports]:Cisco ER を使用するために作成した一連の CTI ポートの数。
ステップ 3 セキュアな JTAPI 通信を確立するには、次の手順を実行します。
a. [Enable Secure Connection] チェックボックスをオンにします。
b. 次の必須情報を入力します。
–TFTP Server IP Address
–TFTP Server Port
(注) [TFTP Server Port] フィールドには、デフォルト値が設定されます。Cisco Unified CM に [TFTP Server Port] フィールドとは異なる値を入力した場合は、このフィールドにはデフォルト値ではなく、Cisco Unified CM と同じ値を入力する必要があります。
–CAPF Server IP Address
–CAPF Server Port
(注) [CAPF Server Port] フィールドには、デフォルト値が設定されます。Cisco Unified Communications Manager に [CAPF Server Port] フィールドとは異なる値を入力した場合は、このフィールドにはデフォルト値ではなく、Cisco Unified Communications Manager と同じ値を入力する必要があります。
–Instance ID for Publisher
–Secure Authentication String for Publisher
–Instance ID for Subscriber
–Secure Authentication String for Subscriber
(注) Cisco Unified Communications Manager クラスタにも、セキュアな JTAPI 通信を設定する必要があります。詳細については、を参照してください。
ステップ 4 [Insert] をクリックします。
Cisco ER により、サーバ リストに Cisco Unified CM サーバが追加されます。この Cisco ER グループで他の Cisco Unified CM クラスタをサポートしている場合は、この手順を繰り返します。
をクリックします。
• Cisco ER 設定から Cisco Unified CM サーバを削除するには、サーバ リストでサーバをクリックし、[Delete] をクリックします。
関連項目
• 「Cisco Unified Communications Manager Clusters」
ERL の使用
Emergency Response Location(ERL; 緊急応答ロケーション)は、緊急コールが発生する領域を定義します。セキュリティ担当者および緊急応答チームは、ERL 情報を使用して緊急の発信者の場所を特定します。
(注) Cisco Unified CM 6.x では、IP 電話に新たな Do-Not-Disturb 機能が導入されました。オンサイト セキュリティ電話機として指定された電話機でこの機能が有効になっていると、Cisco ER から電話機に緊急アラートが送信されても、オンサイト セキュリティ担当者へのアラート通知は行われません。オンサイト アラート機能を搭載した電話機では、Do-Not-Disturb 機能を無効にすることが重要です。
Cisco Unified CM 7.x では、Do-Not-Disturb 機能が有効になっている電話機で、Cisco ER 8.6 からオンサイト セキュリティ担当者にアラートを通知する機能がサポートされています。
ERL の作成や変更を実行できるのは、Emergency Responder システム管理者または ERL 管理者です。この項では、ERL について詳述し、Cisco ER での使用方法を説明します。
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
• 「セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定」
• 「ERL の作成」
• 「ERL 情報のエクスポート」
• 「ERL 情報のエクスポート」
• 「ERL の監査証跡の表示」
ERL について
Emergency Response Location(ERL; 緊急応答ロケーション)は、建物、建物内の領域、または屋外(電話機サービスを屋外にも広げている場合)で、これらの領域は緊急応答を行うための単一ロケーションとして扱われます。ERL 内のすべての電話は、同じロケーションからかかってきたものとして認識されます。
そのため、緊急コールが発生すると、Public Safety Answering Point(PSAP)とオンサイト アラート(セキュリティ)チームに ERL が通知されます。緊急時に、緊急コールの発信者の場所を特定する必要がある場合、応答チームは ERL 内にいる個人を見つけなければなりません。各スイッチ ポートの [Phone Location] フィールドを使用して、より詳細な情報を含めることができます。このレベルの詳細情報は、自動的に追跡される電話機でのみ利用可能で、オンサイト アラート担当者の [Web Alert] 画面にのみ表示されます。
この方法は、ホーム ユーザの緊急コールの取り扱い方法と同様です。つまり、緊急応答チームはコールの発信場所は把握しますが、発信者がわかるまで各部屋を探す必要があります。家が大きいほど、探す時間が長くなります。同様に、ERL の領域が広いほど、応答チームが緊急の発信者を見つけるまでの時間が長くなります。
ERL の広さに関する法は、地域によって異なります。責任を持って、現地法に基づいた ERL の設定を行ってください。電話機のサービス プロバイダーと連携して作業してください。現地法の理解につながります。ERL からのコールが適切な PSAP にルーティングされるように、最終的には ERL の Automatic Location Information(ALI)をサービス プロバイダーに送信する必要があります。
考えられる ERL について、いくつか例を示します。
• 25 階建ての建物があり、各フロアのオフィス スペースは 10,000 平方フィート(3,048 平方メートル)です。1 フロアにつき 1 つずつ、全部で 25 の ERL を作成できます。各フロアを 2 つに分割して、1 フロアにつき 2 つずつ、全部で 50 の ERL を作成する方が望ましいといえます。
• 5 つの建物があります。いずれも以前は居住用に使用されていました。広さは約 3000 平方フィート(914.4 平方メートル)です。一部は数階建てですが、1 つの建物につき 1 つずつ、全部で 5 つの ERL を作成できます。
• 5 階建ての建物がありますが、この建物は規模が大きく、各フロアに 100,000 平方フィート(30,480 平方メートル)のオフィス スペースがあります。1 フロアに 20 ERL ずつ、全部で 100 ERL を作成できます。1 つの ERL で約 5,000 平方フィート(15,240 平方メートル)をカバーします。
• 電話機を集中して配置していますが、現地法では、1 つの ERL に配置する電話機は 48 機以内にすることが求められています。この場合、物理的なスペースではなく、電話機の可能なサービスエリアに基づいてゾーンを定義する必要があります。物理ロケーションとして認識可能なゾーンを作成してください(BldJFloor5Row3 など)。
関連項目
• 「ERL 管理の概要」
• 「ERL の作成」
• 「ERL 情報のエクスポート」
• 「E911 および Cisco Emergency Responder の用語について」
• 「緊急コールの発信時に発生するプロセス」
ERL 管理の概要
ERL の有効なセットを構築するため、次の手順に従うことを検討してください。
1. 緊急コールの要件について、現地法をよく理解します。現地法には、ERL の最大サイズに関する特定の要件や推奨事項が規定されていることがあります(7,000 平方フィート(2133.6 平方メートル)など)。
2. サービス プロバイダーと打ち合わせをして、ルールや推奨事項を把握します。
3. 組織のセキュリティ担当者と打ち合わせをして、緊急コールに効果的に応答するためにはどのようなことが必要と考えているかを把握します。各種ゾーンのサイズについて提案することに加え、セキュリティ担当者は ERL の命名方法についても検討する必要があります。ERL の名前は、緊急の発信者の場所の特定に使用する重要なデータの 1 つであるためです。
セキュリティ担当者は、次のフィールドを使用して、発信者の場所を特定できます。
– ALI の [Location] フィールド:このフィールドに建物の住所を入力するなど、ERL 名を明確にするために使用できます。セキュリティ担当者は Emergency Responder ユーザ インターフェイスで ALI を表示することもできますが、すべての ALI を表示するには追加の手順が必要になります。このため、[Location] フィールドに完全な住所を入力することで、応答の迅速化を図ることができます。
– [Phone Location] フィールド:スイッチ ポートに関連付けられています。このフィールドを使用して、(たとえば、ポートがサービスを提供するオフィスの番号や仕切りスペース内の番号を指定して)ロケーションを微調整できます。
4. Cisco ER を使用して、セキュリティ(オンサイト アラート)担当者に関する情報を入力します。ERL を定義するときに各 ERL に担当者を割り当てるため、この情報は ERL を定義する前に入力する必要があります。詳細については、「セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定」を参照してください。
5. Cisco ER を使用して、ERL とその ALI を定義します。詳細については、「ERL の作成」を参照してください。
6. 正しい ERL にスイッチ ポートを割り当て、ポートの電話のロケーションを定義します。詳細については、「スイッチ ポートの設定」を参照してください。この作業を完了するには、ネットワーク管理者の権限が付与されているユーザが、まず、Cisco ER 設定にスイッチを追加する必要があります。
7. Cisco ER では直接サポートされていない電話機を定義します。詳細については、「電話機の手動での定義」を参照してください。
8. ERL と ALI の定義が完了したら、ALI 情報をエクスポートし、そのデータをサービス プロバイダーに送信します。サービス プロバイダーと協力して、ファイル形式と送信の要件を決定します。ERL からの緊急コールが正しい Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングされるように、この情報は必ず送信してください。詳細については、「ERL 情報のエクスポート」および「サービス プロバイダー向け ALI 情報のエクスポート」を参照してください。
ここで説明した作業を完了すると、ERL からの緊急コールは、正しいオンサイト応答担当者に通知され、正しいローカル PSAP にルーティングされます。
(注) 必ず、作成したすべての ALI エクスポート ファイルを送信してください。ALI エクスポート レコードには、レコードが新規に作成されたものか、変更されたものであるかを示す情報が含まれます。ALI エクスポート ファイルを送信しないと、送信する後続のファイルのステータスが不正確になり、送信レコードの一部(場合によっては全部)がサービス プロバイダーで拒否される結果に陥るおそれがあります。
9. 以下の操作を行ったときは、必ず、ERL、ALI、スイッチ ポートの情報を更新してください。
– スイッチまたはポートの追加/削除
– 手動で定義した電話機の追加/削除
– ERL の追加/削除
– ALI の更新
ERL の ELIN、または ALI を更新した場合は、ALI データを再エクスポートしてサービス プロバイダーに送信する必要があります。
関連項目
• 「ERL について」
• 「ERL 管理者のロールについて」
セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定
セキュリティ担当者またはオンサイト アラート担当者を指定して、緊急応答ロケーション(ERL)に割り当てる必要があります。ERL で緊急コールが発信されると、関係するオンサイト アラート担当者は以下を受け取ります。
• Emergency Responder エンドユーザ インターフェイスでの Web ベースのアラート。
• 電子メール メッセージ。電子メール アドレスが、電子メールベースのポケットベルの場合、ポケットベルが使用されます。
• 緊急コールが発信されたことを知らせる電話。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Cisco ER にログインする必要があります。
名前、電話番号、電子メール アドレスなど、すべてのオンサイト アラート担当者に関する情報を収集します。さらに、各担当者に一意の識別名(バッジ番号など)を作成します(まだ作成していない場合)。
オンサイト セキュリティ担当者を追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[ERL] > [Onsite Alert Settings]
を設定します。
[Onsite Alert Settings] ページが開きます。
ステップ 2 セキュリティ担当者またはオンサイト アラート担当者の一意の ID、名前、電話番号、電子メール アドレス、ポケットベル アドレスを入力します。
一意の ID には、バッジ番号、電子メール名、その他のサイト固有の一意の名前を指定できます。この ID を使用して担当者を ERL に割り当て、有用な命名方法を構築できます。
電子メールベースのポケットベル アドレスを使用して、オンサイト アラート担当者が電子メールではなくポケットベルで受信するように設定できます。
ステップ 3 [Insert] をクリックします。
担当者が、オンサイト担当者のリストに追加されます。この手順を繰り返して、すべてのセキュリティ担当者またはオンサイト担当者を定義します。
アイコンをクリックします。
• オンサイト アラート設定を変更するには、[Available Onsite Alerts] リストで、担当者の [Onsite Alert ID]、[Onsite Alert Name]、[Onsite Alert Number]、[Onsite Alert Email Address]、または [Onsite Alert Pager Address] をクリックします。担当者の情報は、このページの [Modify Onsite Alert Contact] セクションに表示されます。必要に応じて情報を変更し、[Update] をクリックします。担当者の [Onsite Alert ID] は変更できません。[Onsite Alert ID] を変更するには、担当者のエントリを削除して、新しく作成する必要があります。
デフォルト ERL の設定
Emergency Responder では、新しいスイッチ ポートや位置未確認の電話機をデフォルトの緊急応答ロケーション(ERL)に割り当てる処理は自動的には行われません。新しいスイッチ ポートおよび位置未確認の電話機は、「ERL は設定されていない」ものとして扱われます。
すべてのスイッチ ポート、位置未確認の電話機、手動で設定した電話機や IP サブネットに、必ずしもデフォルト ERL を設定する必要はありません。デフォルト ERL は、その電話機に設定されている他の ERL がない場合にのみ、Cisco ER によって内部的に使用されます。
Cisco ER では、Cisco ER サーバが初めて起動されたとき(またはスタンバイ Cisco ER サーバがない場合に再起動されたとき)、最初のスイッチ ポート更新が完了するまでの間、すべての緊急コールにデフォルト ERL が使用されます。(このプロセスは即座に起動されます)。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Cisco ER にログインする必要があります。
最初に、Cisco Unified CM で必要な ELIN を設定する必要があります(「「ERL の作成」(P.4-33)」を参照してください)。
デフォルト ERL を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL] > [Conventional ERL] を選択します。
[Find Conventional ERL Data] ページが開きます。
ステップ 2 [Configure Default ERL] をクリックします。
[ERL Information for Default] ウィンドウが開きます。
ステップ 3 [ERL Information for Default] ウィンドウに情報を入力します。各フィールドの詳しい説明については、「Add New ERL」を参照してください。
ステップ 4 [ALI Details] をクリックします。
[ALI Information] ウィンドウが開きます。
ステップ 5 [ALI Information] ウィンドウに情報を入力します。各フィールドの詳しい説明については、「ALI Information (for ERL Name)」を参照してください。
ALI への情報入力が完了したら、[Update ALI Info] をクリックします。ALI が保存されます。ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
ステップ 6 [ERL Information for Default] ウィンドウをアクティブ ウィンドウにして(アクティブになっていない場合)、[Update] をクリックします。
ERL とその ALI が保存されます。
ステップ 7 ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
ヒント デフォルト ERL は削除できません。また、デフォルト ERL を設定しないと、他の ERL を設定できません。
関連項目
• 「Conventional ERL」
• 「Add New ERL」
• 「ALI Information (for ERL Name)」
• 「ERL と ALI の設定」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
ERL の設定(Non-PSAP 配置の場合)
Cisco ER の配置は、オンサイト アラートの場合にのみ実行できます。つまり、緊急コールを Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングする代わりに、指定のセキュリティ電話機に緊急コールをルーティングします。
Non-PSAP 配置の設定には、2 つの方法があります。
[Configure Security IDs Only]:このシナリオでは、任意の ERL のゾーンにセキュリティ ID を設定し、ルート/トランスレーション パターンは設定しません。すべての緊急コールは、ERL セキュリティにルーティングされます。この処理に失敗すると、コールはデフォルト ERL セキュリティにルーティングされます。次に、Cisco ER は設定されたセキュリティ電話機へのコールを開始し、アラート セキュリティ担当者に緊急コールのプロンプトを再生します。
セキュリティ ID のみを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 緊急コールを通知するセキュリティ担当者を指定します(「セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定」を参照してください)。
たとえば、セキュリティ A に電話番号 1000 を設定します。
ステップ 2 ルート パターン/ELIN は指定せず、ERL のセキュリティ ID を指定して、ERL を追加します(「ERL の作成」を参照してください)。
たとえば、セキュリティ A を指定した ERL X を追加します。
ステップ 3 スイッチ ポート画面に移動し、検出されたスイッチ ポートを設定済みの ERL に割り当てます(「スイッチ ポートの設定」を参照してください)。
たとえば、スイッチ IP Y のスイッチ ポートを ERL X に関連付けます。
スイッチ IP Y に接続された電話機からの緊急コールはすべて、ERL X を使用して、セキュリティ A の電話番号 1000 を呼び出します。
(注) ワイヤレス アクセス ポイントの IP アドレスを使用する無線 IP 電話や無線電話機にレイヤ 3(IP)ローミングを使用すると、Cisco ER では、これらの電話機の移動は自動的には追跡できません。Cisco ER では、電話機の IP アドレスを使用して電話機の位置を特定するためです。Cisco ER を使用してネットワーク上で無線電話機の移動を自動的に追跡する必要がある場合は、レイヤ 3 ローミングを使用しないでください。
[Configure Security IDs and Route/Translation Patterns]:このシナリオでは、任意の ERL のゾーンにセキュリティ ID を設定し、ELIN 番号を指定せずにルート/トランスレーション パターンを設定します。Cisco ER には、このゾーンには ELIN が設定されないことを知らせるポップアップの警告メッセージが表示されます。緊急コールは、ルート/トランスレーション パターンを使用してルーティングされます。この処理に失敗すると、デフォルトのパターンが使用されます。次に、Cisco ER は設定されたセキュリティ電話機へのコールを開始し、アラート セキュリティ担当者に緊急コールのプロンプトを再生します。
(注) このシナリオでは、各ゾーンに異なるルート/トランスレーション パターンを使用する必要があります。
ERL と ALI の設定
この項では、単一の ERL を定義する方法について説明します。複数の ERL に同様の情報が設定されることが多いため、同様の ERL の定義を簡素化するための方法について「複数の ERL の一括インポート」を参照してください。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Emergency Responder にログインする必要があります。
単一の ERL を定義するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL] > [Conventional ERL] を選択します。
[Find conventional ERLs] ページが開きます。
ステップ 2 [Add New ERL] をクリックします。
[Add New ERL] ウィンドウが開きます。
ステップ 3 [Add New ERL] ウィンドウに情報を入力します。各フィールドの詳しい説明については、「Add New ERL」を参照してください。
ステップ 4 [Add ALI] ボタンをクリックします。
[ALI Information] ウィンドウが開きます。
ステップ 5 [ALI Information] ウィンドウに情報を入力します。各フィールドの詳しい説明については、「ALI Information (for ERL Name)」を参照してください。
ALI への情報入力が完了したら、[Save and Close] をクリックします。
ステップ 6 [Add New ERL] ウィンドウをアクティブ ウィンドウにして(アクティブになっていない場合)、[Insert] をクリックします。
ERL とその ALI が保存されます。
ステップ 7 ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
をクリックし、類似した ERL を選択して [Copy] をクリックします。ERL の一部の情報と ALI のすべての情報がコピーされます。これらの情報を変更して、新しい ERL を作成できます。
• ALI の定義プロセスを簡素化するため、タグの作成や更新を行うことができます。[ALI Information] ウィンドウに移動し、samplevalidate.txt ファイルのロケーションに関する情報を探します。サンプル ファイルに、タグの設定方法の説明が載っています。必要なタグを作成または更新したら、[ALI Information] ウィンドウでタグの名前を選択します。[ALI] フィールドに、選択したタグに関係のある設定が読み込まれます。
関連項目
• 「Conventional ERL」
• 「Add New ERL」
• 「ALI Information (for ERL Name)」
• 「複数の ERL の一括インポート」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
複数の ERL の一括インポート
一度に 1 つの ERL を定義するのではなく、「ERL と ALI の設定」で説明したように、複数の ERL 定義を含むファイルを作成して、これらの ERL を一度に Emergency Responder 設定にインポートできます。この方法は、スプレッドシートにすでに ERL 定義を作成している場合や、Cisco ER からエクスポートした ERL データを使用して Cisco ER 設定を復元する場合に特に便利です。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Cisco ER にログインする必要があります。
インポート ファイルを準備します。Cisco ER の [Import ERL Data] ページで、必要なファイル形式に関する詳細情報を確認できます。このページには、インポートを実行するときにファイルを配置するロケーションに関する情報も示されます。
従来型の ERL、Off-Premise ERL、または Intrado ERL をインポートできます。[Import] リンクは、[Find Conventional ERL Data] ページ、[Find Off-Premises ERLs Data] ページ、および [Find Intrado ERLs Data] ページの右上にあります。
従来型の ERL の作成については、「ERL の作成」を参照してください。
Intrado ERL の作成については、「Intrado ERL の設定」を参照してください。
Off-Premise ERL の作成については、「Off-Premise ERL の設定」を参照してください。
次の手順を使用して形式の表示、ファイルの作成/更新、必要なロケーションへのファイルのコピーを行い、次の手順に従ってファイルをインポートしてください。
一度に複数の ERL をインポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Find ERL] ページ([Find Conventional ERL Data] ページ、[Find Off-Premises ERLs Data] ページ、または [Find Intrado ERLs Data] ページ)で、[Import] をクリックします。
[Import ERL Data] ページが開きます。
ステップ 2 プルダウン メニューからインポート ファイルの形式(csv または xml)を選択します。
ステップ 3 ローカル マシンからファイルをアップロードするには、[Upload] をクリックします。アップロード ユーティリティの使用については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 4 インポート ファイルを選択します。
ステップ 5 [Import] をクリックします。
ERL と関連する ALI データのインポートが開始され、インポートの進捗状況が表示されます。Cisco ER 設定に既存のデータと競合するデータがある場合は、インポートされるデータによって上書きされます。
ステップ 6 [Close] をクリックして、[Import ERL Data] ウィンドウを閉じます。
関連項目
• 「Import ERL Data」
• 「ERL と ALI の設定」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
ALI データの変換
PS-ALI Converter ツールを使用して、ERL のカンマ区切り形式(csv)のテキスト ファイルを生成します。この形式のファイルは、Cisco ER ERL で使用可能です。ファイルを変換する前に、既存の ALI ファイルを NENA 2.0 形式で Cisco ER にアップロードする必要があります。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Cisco ER にログインする必要があります。
ALI データを変換するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Tools] > [PS-ALI Converter] を選択します。
[PS-ALI Converter] ページが開きます。
ステップ 2 NENA 2.0 形式の ERL ファイルをアップロードするには、[Upload PSALI file] ボタンをクリックします。[Upload File] ページが表示されます。
ステップ 3 「ファイルのアップロード」の手順に従って、ERL ファイルをアップロードします。
ステップ 4 プルダウン メニューから、アップロードしたファイルを選択します。
ステップ 5 [Output file (in csv format) Name] フィールドに、変換後の csv ファイルの名前を入力します。
ステップ 6 csv ファイルを作成するには、[Convert] をクリックします。
生成された csv ファイルは、次のフォルダにあります。
このファイルのインポートやダウンロードを行うには、ファイル マネージャ ユーティリティを使用します。
ステップ 7 必要に応じて、変換後の csv ファイルを変更します。たとえば、ERL 名、ルート パターン、セキュリティの詳細を追加して、ERL を更新します。
ステップ 8 ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
関連項目
• 「Import ERL Data」
• 「ERL と ALI の設定」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
IP サブネットベースの ERL の設定
Emergency Responder 8.6 では、スイッチ ポートベースの ERL だけでなく、IP サブネットベース(レイヤ 3)ERL もサポートされます。IP サブネットを設定し、この IP サブネットに ERL を割り当てることができます。設定された IP サブネットと ERL アソシエーションに基づいて、緊急コールのルーティングが行われます。
これは、無線電話機を使用した設定など、厳密な IP アドレッシング ルールに従い、仕切られたスペースごとの位置確認が不要な環境で有用です。
(注) サブネットベースのトラッキングでは、IP サブネット レベルでのみ処理され、仕切りスペースごとのレベルでは処理されないことに注意してください。
IP サブネットベース ERL を使用して、802.11b エンドポイント(802.11b で実行中の Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 デバイスや Cisco IP SoftPhone など)の位置を特定し、追跡します。Cisco ER では、Cisco アクセス ポイントに対する 802.11b ワイヤレス エンドポイントの位置を特定し、追跡することはできません。以下に推奨事項を記載します。
• 各アクセス ポイントにサブネット ERL を設定します。
• アクセス ポイントが接続されたスイッチ ポートを指定し、802.11b ワイヤレス エンドポイントを、そのアクセス ポイントに設定したサブネット ERL に割り当てます。
はじめる前に
このページにアクセスするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
IP サブネットベースの ERL を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [IP Subnets] を選択し、[Find and List IP Subnets] ページの [Add new IP Subnet] リンクをクリックします。
[Configure IP Subnets] ページが開きます。
ステップ 2 [Subnet ID] フィールドに、定義するサブネットの IP アドレスを入力します(10.76.35.0 など)。
ステップ 3 [Subnet Mask] フィールドに、定義するサブネットのマスクを入力します(255.255.255.224 など)。
ステップ 4 サブネットに割り当てる ERL を選択するには、[ERL Name] フィールドの隣にある [Search ERL] ボタンをクリックします。[Find ERL] ページが表示されます。
ステップ 5 [ERL Search Parameters] を入力し、[Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 6 サブネットに割り当てる ERL の隣にあるオプション ボタンをクリックして、[Select ERL] をクリックします。[Find ERL] ページが閉じます。
ステップ 7 [Configure IP Subnet] ページで、[Insert] をクリックしてサブネットを追加します。
ポップアップ メッセージが表示され、スイッチ ポートを更新するように求められます。この処理は、すべての IP サブネットを追加してから行ってください。
ステップ 8 このページのフィールドの内容を、以前に保存した設定に戻すには、[Cancel Changes] をクリックします。
ステップ 9 [Find and List IP Subnets] ページに戻るには、[Back to IP Subnet Search] をクリックします。
関連項目
• 「Find and List Synthetic Phones」
• 「Add New Synthetic Phone」
テスト ERL の設定
Cisco Unified Operations Manager 2.01 を使用して、Cisco ER のヘルスと機能性をモニタできます。
Cisco ER とともに Cisco Unified Operations Manager を使用するには、従来型の ERL 用にテスト ERL を設定し、擬似電話機を追加して、擬似電話機をテスト ERL に関連付けます。擬似電話機で緊急コールが発信されると、Cisco ER は関連付けたテスト ERL を使用してコールのルーティングを行います。
(注) テスト ERL は、擬似電話機に対してのみ設定できます。
(注) Off-Premise ERL や Intrado ERL には、テスト ERL は設定できません。
Cisco ER のテストに使用する擬似電話機はすべて、設定したいずれかのテスト ERL に属する必要があります。テスト ERL に使用する電話機では、擬似電話機に割り当てられた MAC アドレスまたはアドレス範囲を入力します。
次の条件はテスト ERLS に適用されます。
• 模擬電話機からのコールは、Call History ログには記録されません。
• 模擬電話機から緊急コールが発信されても、Web アラートは生成されません。
• 模擬電話機から緊急コールが発信されても、電子メール アラートは生成されません。
• テスト ERLS の PS-ALI レコードは、NENA エクスポート ファイルにエクスポートされません。
ヒント テスト ERL の ALI データを入力する必要はありません。テスト ERL 以外の ERL には、ALI データが必要です。
はじめる前に
このページにアクセスするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
テスト ERL を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL] > [Conventional ERL] を選択し、[ERL Configuration] ページの [Add New ERL] をクリックします。
ステップ 2 [ERL] フィールドに、テスト ERL の名前を入力します。
ステップ 3 [Test ERL] フィールドで、ボックスをオンにして選択します。
(注) この設定は、[ERL Information for Default] ページでは使用できません。デフォルト ERL はテスト ERL として使用できません。
(注) [ALI Details] をクリックして ALI データを入力しないでください。テスト ERL に ALI データの入力は不要です。テスト ERL 以外の ERL では、ALI データは必要です。
ステップ 4 [Insert] をクリックしてテスト ERL を保存し、[Close] をクリックしてウィンドウを閉じます。
ステップ 5 [ERL Membership > Synthetic Phones] を選択し、[Find and List Synthetic Phones] ページの [Add New Synthetic phone] をクリックします。
ステップ 6 [MAC Address] フィールドに、擬似電話機に割り当てられた MAC アドレスまたは MAC アドレス範囲を入力します。
MAC アドレスは次の形式で入力します。
xx-xx-xx-xx-xx-xx
または
xxxxxxxxxxxx
代用の MAC アドレスは、次の範囲内であることが必要です。
00059a3b7700 ~ 0059a3b8aff
ステップ 7 [ERL Name] フィールドに、擬似電話機に割り当てるテスト ERL を入力します。ドロップダウン リストから、設定したテスト ERL を選択するか、または有効なテスト ERL 名を入力します。
ステップ 8 定義した擬似電話機のリストに電話機を追加するには、[Insert] をクリックします。
ステップ 9 このページのフィールドの内容を、以前に保存した設定に戻すには、[Cancel Changes] をクリックします。
関連項目
• 「Find and List Synthetic Phones」
• 「Add New Synthetic Phone」
ERL 情報のエクスポート
ERL の設定のバックアップや移動などに使用するために ERL エクスポート ファイルを作成するには、[Export ERL] ページを使用します。従来型の ERL、Off-Premise ERL、または Intrado ERL をエクスポートできます。[Export] リンクは、[Find Conventional ERL Data] ページ、[Find Off-Premises ERLs Data] ページ、および [Find Intrado ERLs Data] ページの右上にあります。
従来型の ERL の作成については、「ERL の作成」を参照してください。
Intrado ERL の作成については、「Intrado ERL の設定」を参照してください。
Off-Premise ERL の作成については、「Off-Premise ERL の設定」を参照してください。
(注) ERL エクスポート ファイルはサービス プロバイダーに送信しないでください。サービス プロバイダーが使用できる形式ではエクスポートされません。
ALI 情報のエクスポートについては、「サービス プロバイダー向け ALI 情報のエクスポート」を参照してください。
ERL で受け入れられるための ALI データの形式の変更については、「サービス プロバイダー向け ALI 情報のエクスポート」を参照してください。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Cisco ER にログインする必要があります。
ERL 情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Find ERL] ページ([Find Conventional ERL Data] ページ、[Find Off-Premises ERLs Data] ページ、または [Find Intrado ERLs Data] ページ)で、[Export] をクリックします。
[Export ER Data] ウィンドウが開きます。
ステップ 2 プルダウン メニューからエクスポート ファイルの形式(csv または xml)を選択します。
ステップ 3 [Enter Export File Name] フィールドに、エクスポート先のファイル名を入力します。
ステップ 4 [Export] をクリックします。
エクスポート ファイルが作成され、ファイルが作成された場所とエクスポートされたレコード数が通知されます。
ステップ 5 エクスポートしたファイルをローカル マシンにダウンロードするには、プルダウン メニューから該当のファイルを選択し、[Download] をクリックします。
ステップ 6 [Close] をクリックして、[Export ERL Data] ウィンドウを閉じます。
関連項目
• 「Export ERL Data」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
サービス プロバイダー向け ALI 情報のエクスポート
サービス プロバイダーとデータベース プロバイダーは、Automatic Location Information(ALI)を必要とします。この情報を使用して、従来型の ERL から発信された緊急コールが正しい Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングされるようになります。PSAP では、この情報を使用して緊急応答チーム(警察、消防署、医療機関)を派遣し、緊急事態に対処します。ERL とその ALI の作成や更新を行うときは、必ず、データをエクスポートし、サービス プロバイダーまたはデータベース プロバイダーが指定する形式でデータをこれらのプロバイダーに送信してください。
サービス プロバイダーへの ALI の詳細情報の送信については、 「ALI フォーマット ツールの使用」 を参照してください。
はじめる前に
システム管理者または ERL 管理者の権限で、Emergency Responder にログインする必要があります。
注意 必ず、作成したすべての ALI エクスポート ファイルを送信してください。ALI エクスポート レコードには、レコードが新規に作成されたものか、変更されたものであるかを示す情報が含まれます。ALI エクスポート ファイルを送信しないと、送信する後続のファイルのステータスが不正確になり、送信レコードの一部(場合によっては全部)がサービス プロバイダーで拒否される結果に陥るおそれがあります。
サービス プロバイダーに送信する ALI 情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Tools] > [Export PS-ALI Records] を選択します。
[Export PS-ALI Records] ページが開きます。
ステップ 2 [Select the NENA Format] フィールドのドロップダウン リストから、サービス プロバイダーが必要とする形式を選択します。
ステップ 3 [File to Export] フィールドに、エクスポート先のファイル名を入力します。
ステップ 4 [Company Name] フィールドに、会社名を入力します。
ステップ 5 [Cycle Counter] は、データをエクスポートするたびに自動的に増分されます。以前のエクスポートを再実行する場合や修正する場合を除き、このカウンタを変更する必要はありません。ただし、シーケンス番号を変更してもファイル内のデータには影響しません。エクスポートをやり直す場合は、エクスポート ファイルを手動で編集して、レコード ステータス フィールドを変更する必要があります。
ステップ 6 [Export] をクリックします。
エクスポート ファイルが作成され、エクスポートされたレコード数が通知されます。
ステップ 7 ローカル マシンにファイルをダウンロードするには、[Download] をクリックします。
ステップ 8 [Close] をクリックして、[Export ALI Records] ウィンドウを閉じます。
ステップ 9 サービス プロバイダーのファイルの転送方法を使用して、サービス プロバイダーにファイルを送信します。
関連項目
• 「ALI Information (for ERL Name)」
• 「Export ERL Data」
• 「Export PS-ALI Records」
• 「ERL について」
• 「ERL 管理の概要」
ERL の監査証跡の表示
ERL の監査証跡を参照すると、ERL の作成や変更がどのように、いつ、だれによって実行されたかを確認できます。
はじめる前に
監査証跡を表示するには、システム管理者、ERL 管理者、またはネットワーク管理者の権限が必要です。
ERL の監査証跡を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Reports] > [ERL Audit Trail] を選択します。
[ERL Audit Trail] ページが開きます。
ステップ 2 ERL の監査履歴を選択するための検索条件を入力します。
すべての ERL を表示するには、条件を入力せずに [Find] をクリックします。
検索を絞り込むには、次の手順に従います。
a. 検索するフィールドを選択し、検索関係を選択して、検索文字列を入力します。一部のフィールドでは、右端にあるドロップダウン リストから、有効な文字列を選択できます。
b. フィールドの組み合わせを検索するには、[More] をクリックして、検索フィールドを追加します。いずれかの検索条件に一致する ERL を表示するには、リスト上部で [Any] を選択します(OR 検索)。すべての検索条件に一致する ERL のみを表示するには、リスト上部で [All] を選択します(AND 検索)。
c. すべての検索条件を入力したら、[Find] をクリックします。
条件に一致する監査レコードが表示されます。一致するレコード数が多い場合は、結果は複数のページにわたって表示されます。リストの下部にあるリンクを使用して、ページを変更します。
ヒント 特定の ERL の監査証跡を表示するには、[Find and List ERLs] ページに表示される ERL リストの [Audit Trail] 列で [View] をクリックします。
関連項目
• 「ERL Audit Trail」
• 「ERL の使用」
Cisco Emergency Responder のスイッチの設定
スイッチ ポートを ERL に割り当てるには、ネットワークで使用するスイッチを Emergency Responder に指定する必要があります。次のトピックでは、スイッチ要件と、Cisco ER にスイッチを指定する方法について説明します。
• 「Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について」
• 「SNMP 接続の設定」
• 「電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義」
• 「LAN スイッチの指定」
• 「スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスの実行(手動)」
Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について
Emergency Responder は、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して電話機を検出するため、すべてのスイッチで CDP を有効にする必要があります。CDP を有効にしないと、Cisco ER ではスイッチの Content Addressable Memory(CAM)テーブルを使用して電話機の追跡が行われます。CAM テーブルを使用すると、CDP を使用した場合と比較して効率性が低くなります。
ネットワーク上に CDP を使用しない電話機があると、Cisco ER では、CAM テーブルを使用した追跡が行われます。
電話機を接続しているスイッチが Cisco ER でサポートされていることと、そのスイッチで必要なソフトウェア バージョンを実行していることを確認してください。「ネットワークのハードウェアおよびソフトウェアの要件」 に、サポートされるスイッチとソフトウェア バージョンを示します。
Catalyst 3500 スイッチ クラスタを使用している場合は、各スイッチに IP アドレスを割り当てる必要があります。IP アドレスが設定されていないスイッチは、Cisco ER では機能しません。
関連項目
• 「SNMP 接続の設定」
• 「電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義」
• 「LAN スイッチの指定」
• 「スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスの実行(手動)」
SNMP 接続の設定
Emergency Responder では、SNMP を使用して、スイッチ上のポートに関する情報を取得します。Cisco ER では、このポート情報は必須です。この情報を使用して、ポートの ERL への割り当て、ポートに接続されている電話機の特定、ERL 割り当ての更新などを実行できます。
Cisco ER では、SNMP 情報のみ読み込まれます。スイッチ設定への書き込みは行われないため、設定する必要があるのは SNMP read コミュニティ ストリングだけです。
はじめる前に
SNMP 設定を定義するには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
Cisco ER に定義するすべてのスイッチの read コミュニティ ストリングを入手します。スイッチ セットごとに異なるストリングを使用する場合は、対象のセットに IP アドレス パターンを定義できるかどうか確認してください。たとえば、10.1 で開始するすべてのスイッチに同じストリングを使用し、10.2 で開始するスイッチに別のストリングを使用する場合、10.1.*.* と 10.2.*.* のパターンを使用できます。
1 つの IP アドレスに対して 2 つ以上のパターンが一致すると、Cisco ER では、最も近い一致パターンに関連付けられた SNMP ストリングが使用されます。たとえば、*.*.*.* と 10.1.*.* を定義した場合、IP アドレスが 10.1.12.24 であると、Cisco ER では 10.1.*.* に定義された SNMP 文字列が使用されます。このページのエントリの順序は、選択には影響しません。
スイッチに SNMP ストリングを設定した場合は、Cisco Unified CM サーバにも SNMP ストリングを設定する必要があります。Cisco ER では、サポート対象のクラスタにあるすべての Cisco Unified CM サーバについて SNMP クエリーを作成できなくてはなりません。
Cisco Emergency Responder サーバ、Cisco Unified CM サーバ、および Cisco IP 電話がスイッチとは別のサブネットにある場合は、サーバと電話機の両方のサブネットとスイッチのサブネットを設定するか、または *.*.*.* を使用する必要があります。
SNMP 接続を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [SNMP Settings] を選択します。
[SNMP Settings] ページが開きます。
ステップ 2 SNMP read コミュニティ ストリングを関連付ける IP アドレス パターンを入力します。ワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用します。オクテットの範囲を使用することもできます(15-30 など)。Cisco ER では、[LAN Switch Details] ページで指定されたスイッチにのみアクセスを試行するため(詳細については「LAN スイッチの指定」を参照)、指定する IP アドレス パターンがスイッチ以外のデバイスを対象としていても問題ありません。
• すべてのスイッチで同じ read コミュニティ ストリングを使用している場合は、*.*.*.* と入力します。作成する必要のあるエントリは 1 つだけです。
• スイッチのサブセットが同じストリングを使用しているときは、それらのサブセットをカバーするマスクを作成します(可能な場合)。簡略化するため、パターンの数は最小限に抑えてください。
• 各スイッチに別々のストリングを使用する場合は、このページにそれぞれのスイッチを入力する必要があります。
ステップ 3 タイムアウト値と再試行の回数を入力します。これらの値は、Cisco ER がスイッチからの SNMP 情報の取得を試みる回数と時間を決定するために組み合わせて使用されます。最初の試行は、タイムアウト値に指定された時間が経過するまで継続されます。再試行回数に 1 以上の値を入力すると、再試行されます。このときの試行時間は、前回の試行時間の 2 倍になります。たとえば、タイムアウト値に 10 を指定すると、最初の再試行は 20 秒、2 回目の再試行では 40 秒となります。
タイムアウトには 10 ~ 15 秒、再試行回数には 2 ~ 3 回が最適です。
ステップ 4 read コミュニティ ストリング(public など)を入力します。
ステップ 5 [Insert] をクリックします。
SNMP 設定が、設定のリストに追加されます。
ステップ 6 複数の設定を作成する必要がある場合は、ステップ 2に戻って操作します。
ヒント • スイッチの SNMP read コミュニティ ストリングを変更した場合は、Cisco ER の関連する設定を更新する必要があります。
• SNMP 設定を変更するには、リストで対象の設定を選択します。編集ボックスに、設定が読み込まれます。変更を加えて、[Update] をクリックします。SNMP 設定を更新したら、スイッチでスイッチ ポートと電話機の更新プロセスを実行します。[Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を選択し、[LAN Switches] リストでスイッチを選択して、[Locate Switch Ports] をクリックします。多数のスイッチの設定を変更する場合は、[Phone Tracking] > [Run Switch-Port & Phone Update] を選択して、すべてのスイッチでプロセスを実行します。
• 設定を削除するには、設定のエントリの削除アイコンをクリックします。
関連項目
• 「SNMP Settings」
• 「LAN スイッチの指定」
電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義
電話機を正常に追跡するため、Emergency Responder では、定期的にスイッチにアクセスしてポート情報とデバイス情報を取得する必要があります。Cisco ER は、次の 2 つのプロセスを使用してネットワーク情報を更新します。
• 電話機トラッキング:Cisco Unified CM に登録されている電話機の情報と、スイッチから取得したロケーション情報を定期的に比較します。電話機が移動した場合、Cisco ER によりその電話機の ERL が更新されます。位置を確認できない電話機は、「位置未確認の電話機」として分類されます(「位置未確認の電話の識別」を参照してください)。
(注) 電話機のスイッチ ポートの更新スケジュールを設定しないと、デフォルトのスケジュールが午前 0 時に実行されます。
• スイッチ ポートと電話機の更新:電話機トラッキング プロセスに加え、ネットワーク スイッチのより広範なチェックが実行されます。このチェックにより、新規または変更されたスイッチ モジュール(追加または削除されたポート)を特定できます。新たに検出されたポートは、デフォルト ERL に割り当てられます。ERL 管理者により、新しいポートへの ERL 割り当てが更新されることを確認してください。
はじめる前に
スケジュールを定義するには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールを定義するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [Schedule] を選択します。
[Schedule] ページが開きます。
ステップ 2 増分電話機トラッキング スケジュールを分単位で入力し、[Update] をクリックします。
Cisco ER では、前回の電話機トラッキング プロセスが完了した後、ここで指定した時間(分)が経過してから電話機トラッキング プロセスが実行されます。
ステップ 3 スイッチ ポートおよび電話機の更新プロセスのスケジュールを入力します。このプロセスは、1 日に 1 回以上実行する必要があります(ただし、1 日に 4 回を超えて実行しないでください)。
たとえば、月曜日から金曜日の午前 0 時と、土曜日と日曜日の午後 6 時にプロセスを実行するには、次のような 2 つのスケジュール エントリを作成します。
• [Mon]、[Tue]、[Wed]、[Thu]、[Fri] を選択し、[Hour] に [00]、[Minute] に [00] を選択して、[Insert] をクリックします。スケジュールが、リストに追加されます。
• [Sat] と [Sun] を選択し、[Hour] に [18]、[Minute] に [00] を選択して、[Insert] をクリックします。スケジュールが、リストに追加されます。
スケジュールを重複して定義しても、Cisco ER では 1 つのプロセスしか実行されません。
(注) 電話機トラッキングが効果的に変更されるようにするには、Emergency Responder 管理者は Cisco Unified CM の ccmPhoneStatusUpdateStorePeriod(CISCO-CCM-MIB)値が Emergency Responder の増分電話機トラッキング間隔よりも長い時間に設定されていることを確認する必要があります。
をクリックします。
• スケジュールを削除するには、スケジュール リスト エントリの削除アイコンをクリックします。
関連項目
• 「Phone Tracking Schedule」
• 「スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスの実行(手動)」
LAN スイッチの指定
Cisco Emergency Responder(Cisco ER)で、管理するスイッチを指定する必要があります。Cisco ER では、ポートの変更が追跡されます。これには、ポートに接続されたデバイスの変更も含まれます。また、電話機が接続されたポートも認識されます。電話機が接続されたすべてのスイッチを指定します。基本的に、エッジ スイッチはすべて指定します。
Cisco ER ではスイッチからの情報を取得することが必要であるため、Cisco ER に入力した情報が正しいことと、最新情報に維持されていることを確認してください。初期のスイッチ リストを作成した後は、スイッチ定義のエクスポート、エクスポート ファイルの編集、ファイルの再インポートを行って、スイッチ定義をまとめて変更できます。
次のトピックでは、Cisco ER にスイッチを指定する方法とスイッチ情報をエクスポートする方法について説明します。
• 「LAN スイッチの指定(一度に 1 台)」
• 「スイッチのグループのインポート」
• 「スイッチ情報のエクスポート」
LAN スイッチの指定(一度に 1 台)
Emergency Responder 設定に、一度に 1 台のスイッチの情報を入力できます。多数のスイッチを追加する場合は、ここで説明する手順を使用するのではなく、インポート ファイルを作成して追加することを検討してください。詳細については、「スイッチのグループのインポート」を参照してください。
はじめる前に
スイッチ定義の追加、削除、変更を行うには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
ネットワークに、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して存在をネットワークアナウンスする機能を持たない電話機があるかどうかを確認します。CDP 電話機以外の電話では、Cisco ER はスイッチの CAM 情報を使用して電話機を特定しなければなりません。CAM アクセスが必要となる電話機の詳細については、「ネットワークのハードウェアおよびソフトウェアの要件」を参照してください。
スイッチを追加する前に、必ず、SNMP read コミュニティ ストリングを設定してください。詳細については、「SNMP 接続の設定」を参照してください。
(注) Emergency Responder サーバのリブートまたはバージョンのアップグレードを実行すると、Emergency Responder はすべてのスイッチを対象に完全な検出スキャンを実行します。ネットワーク サイズやスイッチの数に応じて、このプロセスには時間がかかることがあります。
スイッチがネットワークから削除されている場合は、必ず、[Emergency Responder Administration] > [Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を使用して LAN スイッチを削除してください。
一度に 1 台の LAN スイッチを指定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を選択します。
[LAN Switch Details] ページが開きます。
ステップ 2 スイッチに関する情報を入力します。
• スイッチの IP アドレスまたは DNS 名を入力します。
• CDP が有効になっていない電話機がスイッチに接続されている場合は、[Enable CAM-based Phone Tracking] を選択します。
• Emergency Responder のロケーション フィールドに、スイッチに設定されているスイッチ ポートの説明を表示するには、[Use port description as port location] を選択します。
ステップ 3 Cisco ER 設定にスイッチを追加するには、[Insert] をクリックします。
Cisco ER により、スイッチ ポートおよび電話機の更新プロセスを実行するかどうかが尋ねられます。Cisco ER がスイッチ上のポートを特定し、ERL 管理者がポートを正しい ERL に割り当てることができるように、このプロセスを実行する必要があります。
複数のスイッチを追加する場合は、最後のスイッチを追加してからこのスイッチを実行してください。プロセスの実行を選択すると、スイッチ ポートおよび電話機の更新プロセスが最後に実行された後に追加されたすべてのスイッチに対して、このプロセスが実行されます。
プロセスを実行しないように選択した場合は、[Phone Tracking] > [Run Switch-Port & Phone Update] を選択して、後でこのプロセスを実行できます。
いずれの場合も、新たに検出されたポートは、デフォルト ERL に割り当てられます。
(注) Emergency Responder では、1 つのシャーシには IP アドレス/ホスト名が 1 つだけ存在することを見込んでいます。また、次の MIB にアクセスできることが必要です。
- mib-2
- IF-MIB
- CISCO-CDP-MIB
- ENTITY-MIB
- CISCO-VLAN-MEMBERSHIP-MIB
- BRIDGE-MIB*
- CISCO-STACK-MIB
- Mib-2
- interface
- CISCO-2900-MIB
をクリックします。
• 既存スイッチの設定を表示している場合に、別のスイッチを追加するには、[Add LAN Switch] をクリックします。
• スイッチを削除するには、[LAN Switches] リストから対象のスイッチを選択して [Delete] をクリックします。スイッチをネットワークから削除しないと、Cisco ER では、スイッチに接続された電話機は「位置未確認の電話機」として認識されます。
関連項目
• 「スイッチのグループのインポート」
• 「スイッチ情報のエクスポート」
• 「LAN Switch Details」
• 「Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について」
スイッチのグループのインポート
必要なスイッチ情報を含むファイルをインポートすることで、一度に多数のスイッチを定義できます。このファイルを作成するには、ネットワーク管理ソフトウェアからスイッチ情報をエクスポートし、スプレッドシート プログラムを使用して Emergency Responder ファイル形式要件に一致するようにレコードに変更を加えます(列の削除、追加、再配置などを行います)。
大規模ネットワークの場合、スイッチ定義をインポートすることで、時間を大幅に節約できます。
はじめる前に
スイッチ定義をインポートするには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
インポート ファイルを準備します。Cisco ER の [Import LAN Switch] ページで、必要なファイル形式に関する詳細情報を確認できます。このページには、インポートを実行するときにファイルを配置するロケーションに関する情報も示されます。次の手順を使用してページの移動、形式の表示、ファイルの作成、必要なロケーションへのファイルのコピーを行い、次の手順に従ってファイルをインポートしてください。
スイッチを追加する前に、必ず、SNMP read コミュニティ ストリングを設定してください。詳細については、「SNMP 接続の設定」を参照してください。
スイッチのグループをインポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を選択します。
[LAN Switch Details] ページが開きます。
ステップ 2 左側のスイッチ リストで、[Import] をクリックします。
[Import LAN Switch] ページが開きます。
ステップ 3 インポートするファイル形式とファイル名を選択します。
ステップ 4 [Import] をクリックします。
Cisco ER から、インポート先のスイッチ上で電話機トラッキングを実行するかどうかが尋ねられます。電話機トラッキングを実行しないとスイッチ ポートを設定することができないため、通常は、[OK] を選択する必要があります。[Cancel] を選択した場合は、Cisco ER によってスイッチはインポートされますが、電話機トラッキング プロセスは実行されません。
いずれかを選択すると、Cisco ER によりスイッチ設定が追加され、インポート状況が表示されます。
ステップ 5 ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
ステップ 6 インポートしたスイッチ上で電話機トラッキングを実行しなかった場合は、[Phone Tracking] > [Run Switch-Port & Phone Update] を選択します。
Cisco ER は各スイッチにアクセスして、スイッチ上のポートおよびポートに接続されている電話機を検出します。
または、[LAN Switch Details] ページで [Locate Switch Ports] をクリックすると、各スイッチの設定を表示できます。このプロセスは、選択したスイッチ上でのみ実行されます。
関連項目
• 「LAN スイッチの指定(一度に 1 台)」
• 「スイッチ情報のエクスポート」
• 「LAN Switch Details」
• 「Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について」
スイッチ情報のエクスポート
Cisco Emergency Responder(Cisco ER)設定をエクスポートできます。この機能により、データのバックアップを行ったり、Cisco ER で多数のスイッチ定義の更新に使用するファイルを作成したりすることができます。エクスポート ファイルを編集して変更を加え、ファイルを再インポートして Cisco ER の情報を上書きできます。
はじめる前に
スイッチ定義をエクスポートするには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
スイッチ情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を選択します。
[LAN Switch Details] ページが開きます。
ステップ 2 スイッチ リストで、[Export] をクリックします。
[Export LAN Switch] ページが開きます。
ステップ 3 ファイルのタイプを選択し、エクスポート ファイルのファイル名を入力します。ファイル拡張子を含めないでください。
ステップ 4 [Export] をクリックします。
エクスポート ファイルが作成されます。ウィンドウを閉じるには、[Close] をクリックします。
関連項目
• 「LAN スイッチの指定(一度に 1 台)」
• 「スイッチのグループのインポート」
• 「LAN Switch Details」
• 「Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について」
スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスの実行(手動)
ERL をスイッチ ポートに割り当てるには、スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを使用して、Emergency Responder にスイッチ上のポートを認識させる必要があります。Cisco ER では、設定したスケジュールに基づいてこのプロセスを実行しますが(詳細については、「電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義」を参照)、各スイッチ上で電話機トラッキングを実行せずにスイッチ設定に多数の変更を加えた場合は、このプロセスを手動で実行することをお勧めします。
スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスでは広範なチェックが行われるため、Cisco ER のトラッキング結果全体をリフレッシュしたい場合にのみ、実行してください。一定のスイッチの結果のみを更新する場合には、各スイッチ上で電話機トラッキングを実行できます。[Phone Tracking] > [LAN Switch Details] を選択し、左側のリストでスイッチを選択して、[Locate Switch Ports] をクリックします。
各スイッチ上で電話機トラッキングを実行することが必要になるのは、次のような場合です。
• Cisco ER にスイッチを追加した場合。スイッチを追加するとき、Cisco ER により、プロセスを実行するかどうかが尋ねられます。このときにプロセスを実行するように選択した場合は、[Locate Switch Ports] を選択する必要はありません。Cisco ER では、完全なスイッチ ポートおよび電話機更新プロセスが最後に実行された後に追加されたすべてのスイッチを対象にプロセスが実行されるためです。
• Cisco ER にすでに定義されたスイッチにモジュールの追加、削除、または変更を行った場合。
• IP サブネットベースの ERL の追加や削除を行った場合。
次のような場合は、スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを手動で実行してください。
• Cisco ER のトラッキング結果をリフレッシュしたい場合。
• 「スイッチのグループのインポート」で説明したとおりにスイッチ定義を Cisco ER にスイッチを追加したが、インポートするときに電話機トラッキングを実行しなかった場合。
• 位置未確認の電話機リストに多数のエントリが存在する場合(「位置未確認の電話の識別」を参照)。このプロセスを実行すると、Cisco ER で一部の電話機が検出されるかどうかを確認できます。これらの問題については「位置未確認の電話機が多すぎる」を参照し、スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを実行する前に、問題解決に役立ててください。
はじめる前に
スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを手動で実行するには、システム管理者またはネットワーク管理者の権限が必要です。
スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを手動で実行するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Phone Tracking] > [Run Switch-Port & Phone Update] を選択します。
Cisco ER により、プロセスが実行されます。表示しているページは変わりません。新たに検出されたポートは、デフォルト ERL に割り当てられます。
関連項目
• 「電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義」
• 「位置未確認の電話の識別」
• 「Cisco Emergency Responder のスイッチ要件について」
スイッチ IP アドレス変更の動的なトラッキング
Emergency Responder 8.6 では、Emergency Responder が管理する LAN スイッチ IP アドレスに変更が生じた場合、それを動的に追跡できます。この機能は、スイッチ ホスト名を使用して追加された LAN スイッチを対象に実行されます。
LAN スイッチ IP アドレスを動的に追跡するには、次の手順を実行します。
はじめる前に
LAN スイッチ IP アドレスの動的なトラッキングを有効にするには、システム管理者権限が必要です。
手順
ステップ 1 [System] > [Cisco ER Group Settings] を選択します。
[Emergency Responder Group Settings] ページが開きます。
ステップ 2 スイッチの IP アドレスを動的に追跡するには、[Dynamic Tracking of Switch IP Address] チェックボックスをオンにします。
ステップ 3 変更を適用するには、[Update Settings] ボタンをクリックします。
次の増分検出サイクルが開始するのを待機する必要があります。このサイクルで、Emergency Responder によって LAN スイッチの新しい IP アドレスが検出され、データベースが更新されます。変更が検出されたことは、Emergency Responder Event Viewer および管理者向けの電子メール アラートによって通知されます。
(注) スイッチ IP アドレスの動的なトラッキングを有効にするのは、スケジュールしたメンテナンス時間内のみにすることをお勧めします(この時間にスイッチの IP アドレスが実際に変更されます)。この処理は CPU への負荷が高いため、通常の運用時間中はこのオプションを無効にすることをお勧めします。
(注) IP アドレスを使用して追加された LAN スイッチの場合、Emergency Responder は IP アドレスの変更を追跡できません。このような場合は、スイッチを削除して、新しい IP アドレスを使用して追加し直す必要があります。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder Group Settings」
• 「電話機トラッキングとスイッチ更新スケジュールの定義」
電話機の管理
次のトピックでは、スイッチ ポートおよび電話機を適切な緊急応答ロケーション(ERL)に割り当てる方法と、Emergency Responder が処理した緊急コールの履歴を表示する方法について説明します。
• 「スイッチ ポートの設定」
• 「位置未確認の電話の識別」
• 「電話機の手動での定義」
• 「緊急コール履歴の表示」
スイッチ ポートの設定
ネットワーク管理者が Emergency Responder 設定にスイッチを追加してスイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを実行すると、スイッチ ポートを緊急応答ロケーション(ERL)に割り当てることができます。ポートを ERL に割り当てるときは、必ず、ポート自体のロケーションではなく、ポートに接続されているデバイスのロケーションに基づいて ERL を割り当ててください。
たとえば、ワイヤリング クローゼットが Floor 1 にあるとします。半数のポートは Floor 1 にサービスを提供し、残りの半数は Floor 2 にサービスを提供しています。また、Floor1 と Floor2 の 2 つの ERL を定義しています。スイッチは Floor 1 にありますが、半数のポートは Floor1 ERL に属し、残りの半数は Floor2 ERL に属しています。
ポートを ERL に割り当てる前に、エンドポイント(仕切りスペース内の番号やオフィスの番号など)に対するスイッチ ポートのマッピングの信頼性が高いことを確認してください。このマッピングが固定されている場合(配線がスイッチ上のポート間で見境なく移動されない場合)にのみ、信頼性が高いと判断できます。ネットワーク管理者と協力して、ワイヤリング クローゼットの整合性を確実なものにしてください。詳細については、「データの整合性および信頼性に関する考慮事項」を参照してください。
次のトピックでは、スイッチ ポートを ERL に割り当てる方法について説明します。
• 「少数のスイッチ ポートの一括設定」
• 「少数のポートの一括設定」
• 「スイッチ ポート情報のエクスポート」
• 「Wired Cisco Unified IP Phone に関するスイッチ ポート変更報告」
少数のスイッチ ポートの一括設定
少数のスイッチ ポートを一括して ERL に割り当てることができます。多数のポートをマップするには、ここで説明する手順ではなく、インポート ファイルを作成して追加する方法を使用するとより簡単に実行できます。詳細については、「少数のポートの一括設定」を参照してください。
はじめる前に
ポートを ERL に割り当てるには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
設定できるのは、ログインしている Emergency Responder グループに定義されているポートだけです。
スイッチ ポートを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Switch Ports] を選択します。
[Switch Port Details] ページが開きます。
ステップ 2 設定するポートを一覧表示するための検索条件を入力します。
• [Find] をクリックすると、最大 1,000 レコードが表示されます。必要に応じて検索結果を絞り込みます。表示するポートの数を制限するには、[Collapse search results] の隣にあるチェックボックスをオンにします。検索結果には、見つかったスイッチの IP アドレスまたは名前が表示されます。表示を展開してスイッチに関連付けられたすべてのポートを表示するには、スイッチの隣にある [+] ボタンをクリックします。リストを折りたたんでスイッチだけを表示するには、スイッチの隣にある [-] ボタンをクリックします。
• 特定のスイッチにあるすべてのポートを一覧表示するには、[Switch IP Address] または [Switch Host Name] を選択し、IP アドレスまたはホスト名を入力して、[Find] をクリックします。スイッチで検出されたすべてのポートが一覧表示されます。
• 複数の検索条件を使用して検索結果を絞り込むには、[+] ボタンをクリックして検索フィールドを追加します。いずれかの検索条件に一致するポートを表示するには、リスト上部で [Any] を選択します(OR 検索)。すべての検索条件に一致するポートのみを表示するには、リスト上部で [All] を選択します(AND 検索)。
• どの検索方法を使用する場合でも、検索対象とする Cisco ER グループを選択します。最初の検索で目的のポートが表示されない場合、そのポートは別の Cisco ER グループで管理されている可能性があります。一度に 1 つの Cisco ER グループしか検索できません。
(注) Emergency Responder では、ログイン セッション中は前回の検索条件が記憶されます。
ステップ 3 ポートを ERL に割り当てます。
a. ERL を割り当てるスイッチ ポートの隣にあるチェックボックスをオンにします。
スイッチに表示されているすべてのポートを割り当てるには、そのスイッチのチェックボックスをオンにします。一度に割り当てることができるのは、1 ページ内に表示されているポートだけです。このため、ポートが複数のページにわたって表示されている場合は、ページごとにこの操作を行う必要があります。
b. ポートに割り当てる ERL を選択します。
c. [Phone Location] フィールドにより詳細なロケーション情報を入力することもできます。情報を入力するウィンドウを開くには、[view] をクリックします。たとえば、ポートがサービスを提供する領域の番号やオフィスの番号を入力します。この情報はオンサイト アラート(セキュリティ)担当者に送信され、緊急の発信者の場所の特定に活用されます。電話機ロケーション情報を更新できるのは、Cisco ER グループのプライマリ Cisco ER サーバにログインしているときだけです。
d. 選択したポートに割り当てる ERL を選択するには、[ERL Name] フィールドの隣にある [Search ERL] ボタンをクリックします。[Find ERL] ページが表示されます。
e. [ERL Search Parameters] を入力し、[Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
f. スイッチ ポートに割り当てる ERL の隣にあるオプション ボタンをクリックして、[Select ERL] をクリックします。[Find ERL] ページが閉じます。
g. [Assign ERL] をクリックします。
Cisco ER により、選択したポートに ERL が割り当てられます。引き続き、ポート リストのこのページに表示されているポートを割り当てることができますが、この手順を完了するまでは、検索結果ページを変更しないでください。
Cisco ER により、ERL の割り当てがコミットされます。この手順まで実行したら、別のページに進むことができます。または [Find] をクリックして、新しい検索条件を入力し、別のポートのリストを表示できます。
をクリックします。
• プライマリ Cisco ER サーバに電話機ロケーション情報が保存されます。このデータは定期的にバックアップしてください。「データのバックアップと復元」 を参照してください。
関連項目
• 「Switch Port Details」
• 「Import Switch Ports」
• 「少数のポートの一括設定」
• 「スイッチ ポート情報のエクスポート」
• 「ERL の使用」
少数のポートの一括設定
必要な情報を含むファイルをインポートすることで、一度に多数のポートを ERL に割り当てることができます。
大規模ネットワークの場合、ポートと ERL のマッピングをインポートすることで、時間を大幅に節約できます。
はじめる前に
スイッチ ポート定義をインポートするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
インポート ファイルを準備します。このファイルを作成する最も簡単な方法として、まず Cisco ER からスイッチ ポートの詳細をエクスポートし(「スイッチ ポート情報のエクスポート」を参照)、スプレッドシート プログラムを使用して ERL を目的に合わせて変更して、電話機ロケーション情報を追加する方法があります。エクスポート ファイルを作成する前に、必ず、スイッチ ポートおよび電話機更新プロセスを実行してください。これにより、すべてのスイッチ ポートに関するレコードがファイルに含まれるようになります。
ファイルをインポートする前に、[Import Switch Port] ページで指定したロケーションにファイルをコピーする必要があります。このページの開き方については、次の手順で説明します。このページにあるリンクを使用して、インポート ファイルに必要なファイル形式に関する詳細情報を表示することもできます(必要な場合)。
ファイルをインポートする前に、Cisco ER にポートを認識させる必要があります。インポートするすべてのポートのロケーションが Cisco ER によって認識されていることを確認してください。
設定できるのは、ログインしている Cisco ER グループに定義されているポートだけです。
一度に多数のポートを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Switch Ports] を選択します。
[Switch Port Details] ページが開きます。
ステップ 2 [Import] をクリックします。
[Import Switch Ports] ページが開きます。
ステップ 3 プルダウン メニューからインポート ファイルの形式(csv)を選択します。
ステップ 4 ローカル マシンからファイルをアップロードするには、[Upload] をクリックします。アップロード ユーティリティの使用については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 5 [Select File to Import] プルダウン メニューを使用して、インポート ファイルを選択します。
ステップ 6 [Import] をクリックします。
ファイルがインポートされ、インポートの結果が表示されます。Cisco ER 設定に既存のデータは、インポート ファイルの ERL とポートのマッピング情報およびポート ロケーション情報で上書きされます。
ステップ 7 [Close] をクリックして、[Import Switch Port] ページを閉じます。
関連項目
• 「Switch Port Details」
• 「Export Switch Ports」
• 「少数のスイッチ ポートの一括設定」
• 「スイッチ ポート情報のエクスポート」
• 「ERL の使用」
スイッチ ポート情報のエクスポート
Emergency Responder のポート設定をエクスポートできます。この機能により、データのバックアップを行ったり、Cisco ER で多数のスイッチ ポート マッピングの更新に使用するファイルを作成したりすることができます。エクスポート ファイルを編集して変更を加え、ファイルを再インポートして Cisco ER の情報を上書きできます。
はじめる前に
スイッチ ポート定義をエクスポートするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
スイッチ ポート情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Switch Ports] を選択します。
[Switch Port Details] ページが開きます。
ステップ 2 [Export] をクリックします。
[Export Switch Ports] ページが開きます。
ステップ 3 ファイル形式を選択し、目的のファイル名を入力して、[Export] をクリックします。
ファイルがエクスポート先にエクスポートされます。
ステップ 4 エクスポートしたファイルをローカル システムにダウンロードするには、[Select file to download] プルダウン メニューからファイル名を選択し、[Download] をクリックします。
ステップ 5 [Close] をクリックして、[Export Switch Port] ページを閉じます。
関連項目
• 「Switch Port Details」
• 「少数のスイッチ ポートの一括設定」
• 「少数のポートの一括設定」
• 「ERL の使用」
Wired Cisco Unified IP Phone に関するスイッチ ポート変更報告
Cisco ER は、Wired Cisco Unified IP Phone のスイッチ ポート アソシエーションに変更を検出します。増分または完全な検出サイクルでは、スイッチ ポート アソシエーションが変更された Cisco Unified IP Phone または新たに見つかった Cisco Unified IP Phone が検出されます。検出時に不明になった Cisco Unified IP Phone も報告されます。これらの変更内容について、Cisco ER からシステム管理者に電子メールで通知されます。
(注) 不明な Cisco Unified IP Phone とは、Cisco Unified Communications Manager に登録されているものの、Cisco ER が追跡するスイッチのポートに見つからないものを指します。Cisco ER Administration Web インターフェイスの [Unlocated Phones] ページに表示される Cisco Unified IP Phone は、不明リストにも含まれます。スイッチ ポート変更報告は、Cisco ER が追跡するスイッチに接続されたときに、Cisco Unified IP Communicator のロケーションの変更を報告します。
変更通知の電子メールには、次の情報が含まれています。
• 変更が検出された日時。変更が検出された検出サイクルのおおよその完了時刻です。
• Cisco Unified IP Phone の前回のスイッチの IP およびポート番号。新規の Cisco Unified IP Phone である場合、このフィールドは空白になります。
• Cisco Unified IP Phone の現在のスイッチの IP およびポート番号。不明な Cisco Unified IP Phone である場合、このフィールドは空白になります。
• Cisco Unified IP Phone の詳細。MAC アドレス、デバイス名、電話機のタイプ、IP アドレス、IP 電話の内線番号などが含まれます。
(注) 電子メールを読みやすくするために改行キーを使用できるようにするには、電子メール クライアントを設定します。電子メール クライアント設定の詳細については、「Cisco Emergency Responder サーバ グループの設定」を参照してください。
[Supported Cisco Unified IP Phones]:この機能は、次の両方の条件を満たす Wired Cisco Unified IP Phone のみを対象とします。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)トラッキングまたは Content-Addressable Memory(CAM)トラッキングを使用して LAN スイッチ ポートで検出された Wired Cisco Unified IP Phone。
• Cisco Unified CM にアクティブに登録されている Wired Cisco Unified IP Phone。ただし、以前に Cisco Unified CM に登録されている Cisco Unified IP Phone はこの規則の例外として扱われます。このような Cisco Unified IP Phone は不明として報告されます。
[Cluster Scenario]:クラスタ内の各サーバ グループにあるアクティブ サーバが、検出して追跡した Cisco Unified IP Phone ごとに通知を送信します。
[Server Group Scenario]:サーバ グループ内で、Cisco ER は、アクティブな Cisco ER サーバについてのみ、変更の検出と通知を行います。
[Feature Activation]:変更の検出と通知を行う機能を、手動で有効にする必要があります。
変更の検出と通知を行う機能を有効にするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [System] > [Mail Alert Configurations] を選択します。
[Email Alert Settings] ページが表示されます。
ステップ 2 [Misc parameters] セクションのプルダウン メニューを使用して、スイッチ ポートのロケーション変更報告を行うパラメータを [True] に設定します。
ステップ 3 [Update Settings] をクリックします。
[Change Notification conditions]:Cisco ER は、以下のいずれかの状況下で完全な検出サイクルを完了すると、変更を通知する電子メールを送信します。
• 通常のスケジュールされた検出を行うとき。
• Cisco ER Administrator Web インターフェイスから手動で起動されたとき。
• システム管理者が Web インターフェイスを使用して Cisco Unified CM を追加したとき。
同様に、以下のいずれかの状況下で部分的な検出サイクルを完了すると、変更を通知する電子メールを送信します。
• 通常のスケジュールされた検出を行うとき。
• LAN スイッチが Cisco ER に追加されたとき(システム管理者が検出プロセスを開始したとき)。
• システム管理者が [LAN Switch Details] ページで [Locate Switch Ports] ボタンを選択したとき。
(注) 増分検出で、検出サイクル中に電話機の登録が行われない場合は、Cisco Unified CM で不明な Cisco Unified IP Phone の位置の確認は行われません。完全な検出では、完全な検出が最後に実行された後の不明な Cisco Unified IP Phone はすべて検出されます。
次のイベントが発生しても、変更の通知は行われません。
• 最初の検出サイクルの後に、Emergency Responder Server が起動した場合。
• 最初の検出サイクルの後に、パブリッシャがオンライン状態に戻った場合。
• 検出サイクルの後に、電話のロケーション変更が発生しなかった場合。
EnergyWise の使用
Cisco EnergyWise を使用すると、管理者は IP フォンなどの、Cisco ネットワークに接続されたデバイスのエネルギー消費を測定および低減できます。各電話機は電力消費をスイッチまたはルータにレポートするため、ネットワーク全体でエネルギー消費をモニタできます。その後で、電力供給されたときに電源投入された電話機および供給された電力量を決定することで、電話機の電源ステータスを管理できます。
Cisco EnergyWise Phones ユーザ エクスペリエンス
電話機が Power Save Plus モードになると、Cisco Unified CM から登録解除され、EnergyWise スイッチとのネゴシエーション後に電源を切断します。管理者はスリープ時間とウェイクアップ時間を設定します。これは、電話機によってスイッチと通信します。
ユーザは 6900/8900/9900 シリーズの電話機を Power Save Plus モードから復帰できますが、7900 シリーズの電話機は復帰できません。
EnergyWise Power Save Plus モードでの電話機の検出のシナリオ
次の 3 つの電話機の検出シナリオは、EnergyWise ユーザに共通します。これらのシナリオを使用し、この機能をさらに理解します。
シナリオ 1 電話機が Emergency Responder で検出に設定されているスイッチに接続した場合:
• 電話機は、Cisco Unified CM で EnergyWise を使用して設定されます。
• 電話機は、スイッチに接続され、Emergency Responder によって検出されます。電話機は、[Switch Port] ページに表示され、スイッチ ポートに接続されます。
• 次の大規模検出の前に、電話機は Power Save Plus モードになり、Cisco Unified CM から登録解除されます。
• 次の大規模検出中に、Emergency Responder は電話機のロケーション情報を保持します。これは、同じスイッチ ポートに接続されているため、[Switch Port] ページに一覧表示されます。
• 電話機に再び電源を投入すると、次の増分検出または大規模検出を待たずに 911 コールを発信できる場合、正しいロケーションが利用できます。
(注) Power Save Plus モードの電話機を抜くと、スイッチの EnergyWise 設定は失われます。大規模検出を実行する場合、電話機情報も失われます。電話機を同じポートに再接続し、電源を入れスイッチに登録した場合でも、Emergency Responder は次の検出サイクルでこの電話機を新しく登録された電話機として扱います。
(注) EnergyWise 電話機が Emergency Responder で検出に設定されているサポートされたスイッチに接続されている場合、Power Save Plus モードにする前に少なくとも 1 度電話機を検出する必要があります。その結果、Emergency Responder は次の大規模検出に電話機のロケーションおよび設定情報を保持できるようになります。検出されずに電話機が Power Save Plus モードになると、[Switch] ページに一覧表示されません。ただし、代わりに、電話機は次の検出で [IP Subnet] ページ(設定されている場合)または [Unlocated Phone] ページに一覧表示されます。電源を投入し、スイッチに登録して検出された場合、電話機は [Switch Port] ページに一覧表示されます。
シナリオ 2 Emergency Responder での IP サブネット ベースの電話機検出:
• 電話機は、Cisco Unified CM で EnergyWise を使用して設定されます。
• 電話機は、IP サブネットに基づいて、Emergency Responder によって検出されます。これは [IP Subnet] ページに一覧表示されます。
• 次の大規模検出の前に、電話機は PowerSavePlus モードになり、Cisco Unified CM から登録解除されます。
• 次の大規模検出中に、Emergency Responder は電話機のロケーション情報を保持し、電話機は [IP Subnet] ページに一覧表示されます。
• 電話機に再び電源を投入すると、次の増分検出または大規模検出を待たずに 911 コールを発信できる場合、正しいロケーションが利用できます。
シナリオ 3 Emergency Responder での位置未確認の電話機:
• 電話機は、Cisco Unified CM で EnergyWise を使用して設定されます。
• 電話機は、検出後、Emergency Responder の [Unlocated Phones] ページに一覧表示されます。
• 次の大規模検出の前に、電話機は Power Save Plus モードになり、Cisco Unified CM から登録解除されます。
• 次の大規模検出中に、Emergency Responder は電話機のロケーション情報を保持します。これは [Unlocated Phones] ページに一覧表示されます。
• 電話機に再び電源を投入すると、ユーザは次の増分検出または大規模検出を待たずに 911 コールを発信できます。ただし、電話機は、デフォルト ERL または位置未確認の電話機スイッチに割り当てられた ERL にあります。
Power Save Plus モード使用時の制限
Power Save Plus モードの電話機から 911 コールを発信するユーザに対して、次の制限を考慮する必要があります。
• スリープおよびウェイク アップ時間は Cisco Unified CM で設定されるため、ユーザは Power Save Plus モードの 7900 シリーズの電話機を復帰できません。電話機のロケーション情報は Emergency Responder から削除されませんが、ユーザは設定されたウェイク アップ時間に電話機が達するまで 911 コールを発信できません。
• ユーザは Power Save Plus モードの 6900/8900/9900 シリーズの電話機をウェイク アップできます。ただし、電話機をウェイク アップして Cisco Unified CM で登録するまで数分かかるため、緊急時はこの遅延を考慮する必要があります。
• スイッチに接続されている電話機は [Emergency Responder] ページで追跡できます。検出されずに電話機が Power Save Plus モードになると、これらは位置未確認と見なされ、[Unlocated Phones] ページに一覧表示されます。
• ネットワークがスタンドアロン Emergency Responder でバックアップ サブスクライバがない場合、システムまたは Emergency Responder の再起動の影響を考慮する必要があります。バックアップ サーバがないため、システムを再起動すると、既存の検出データは消失します。検出が行われると、新しい検出と見なされ、Emergency Responder は再起動前に Power Save Plus モードになった電話機のスイッチ ロケーション情報を識別しません。Emergency Responder 8.5 以前では、Emergency Responder はこれらの電話機が消失したと見なします。ただし、Emergency Responder 8.6 では、これらは [Unlocated Phones] ページまたは [IP Subnet] ページ(設定されている場合)に一覧表示されます。電話機の電源を投入して検出された場合、電話機は [Switch Port] ページに一覧表示されます。ただし、ERL を割り当てる際はこれらのスリープ中の電話機とウェイク アップ時間を考慮してください。Emergency Responder が停止した場合に Power Save Plus モードの電話機を消失しないようにするため、バックアップ Emergency Responder サブスクライバを設定することをお勧めします。次にパブリッシャ Emergency Responder サービスが停止したまたはサーバがダウンした場合、サブスクライバは Power Save Plus モードの電話機を含む、検出データのバックアップ バージョンにアクセスします。再起動されると、検出データがサブスクライバから取得され、Power Save Plus モードの電話機は消失しません。
位置未確認の電話の識別
Emergency Responder が電話機の位置を特定できないと、電話機をデフォルト ERL に配置し、「位置未確認の電話機」のリストに載せます。このリストを使用して、電話機を別の ERL に割り当て直したり、Cisco ER が電話機の位置を特定できない問題を確認することができます。
Cisco ER で電話機の位置を確認できない原因はいくつかあります。
• Cisco ER で定義されていないスイッチに電話機が接続されています。
• 電話機がサポート対象外のデバイスに接続されています。ルータ ポート、ルータに接続されるハブ、サポート対象外のスイッチなどです。
• SNMP クエリーに応答しないなど、電話機が接続されているスイッチが現時点で到達不能です。
• 電話機は、異なる Cisco ER グループで処理されているスイッチに移動しました。この場合、位置未確認の電話機リストで、その電話機について Cisco ER グループ名が表示されます。
• 電話機に IP サブネットが設定されていない。
Cisco ER は位置未確認の電話機を適切な ERL に割り当てることができないため、ネットワーク上でこれらの電話機の位置が検出されない原因となっている問題のすべてを特定し、解決してください。Cisco ER でスイッチを定義するか、電話機をサポートされているスイッチ ポートに移動しても問題が解決されない場合は、手動で電話機を ERL に割り当てることができます。これらの問題を解決する方法の詳細については、「位置未確認の電話機が多すぎる」を参照してください。
また、Emergency Responder では、位置未確認の電話機のリストに次の情報を表示します。
• 手動で割り当てられた電話機。
• 位置未確認の電話機として特定され、ERL に割り当てられた電話機。
はじめる前に
位置未確認の電話機を表示または設定するには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
位置未確認の電話機の位置を特定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Unlocated Phones] を選択します。
[Unlocated Phones] ページが開きます。
ステップ 2 位置未確認の電話機を一覧表示するための検索条件を入力します。
ステップ 3 ERL を割り当てる電話機の隣にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 選択した電話機に割り当てる ERL を選択するには、[ERL Name] フィールドの隣にある [Search ERL] ボタンをクリックします。[Find ERL] ページが表示されます。
ステップ 5 [ERL Search Parameters] を入力し、[Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
ステップ 6 位置未確認の電話機に割り当てる ERL の隣にあるオプション ボタンをクリックして、[Select ERL] をクリックします。[Find ERL] ページが閉じます。
ステップ 7 [Assign ERL] ボタンをクリックします。
電話機が ERL に割り当てられます(ただし、この電話機はまだリストに表示されたままです)。Cisco ER がこの電話機の位置を特定できない問題を解決すると、Cisco ER によって、この電話機はリストから削除され、ポートの割り当てに基づいて正しい ERL が割り当てられます。
(注) ERL を割り当て解除するには、電話機を選択して [Unassign ERL] ボタンをクリックします。
ヒント • リストのタイトルにあるチェックボックスをオンにすると、表示されたページのすべての電話機を選択できます。
• 電話機の ERL への割り当ては、一度に 1 ページでしか実行できません。電話機が複数のページにわたって表示されている場合は、リストの下部にあるリンクを使用して、ページ間を移動します。
(注) Cisco ER では、アナログ電話機や PBX に接続された電話機は自動的には検出されません。このため、これらの電話機は位置未確認の電話機のリストに表示されません。このような電話機は手動で設定する必要があります。詳細については、「電話機の手動での定義」を参照してください。
関連項目
• 「IP Subnet Phones」
• 「スイッチ ポートの設定」
• 「電話機の手動での定義」
電話機の手動での定義
ネットワーク内のすべての緊急コールを管理するには、コールが Cisco Unified CM によってルーティングされるすべての電話機について、Emergency Responder に認識させる必要があります。Cisco ER が直接サポートしない電話機についても同様です。Cisco ER では、手動で定義された電話機からの緊急コールは、サポートされるスイッチ ポートに接続された電話機の緊急コールと同様に扱われます。唯一の相違点は、手動で定義された電話機が移動されても、Cisco ER ではその ERL を動的には変更できないということです。
次の条件のいずれかが該当する場合は、電話機を手動で定義する必要があります。
• アナログのようなタイプの電話機。Cisco ER では、このような電話機の自動トラッキングはサポートしません。
• 電話機が、ルータ ポート、ルータに接続されたハブ、サポートされていないスイッチ上のポートなどのサポートされていないポート上でホストされている。
• 電話機に IP サブネットが設定されていない。
手動定義が必要な電話機については、定期的にそのロケーションを監査し、Cisco ER で電話機の ERL 割り当てを更新する必要があるかどうかを確認してください。
(注) 新しいスイッチ ポートや位置未確認の電話機は、自動的にはデフォルト ERL に関連付けられません。このような電話機は、「ERL は設定されていない」ものとして扱われます。デフォルト ERL は、その電話機に他の ERL が設定されていない場合に、Cisco ER で内部的に使用されます。Cisco ER では、デフォルト ERL に [Switch Ports]、[Unlocated Phones]、[Manually Configured Phones]、または [IP Subnets] を設定することはできません。
(注) Cisco Unified CM エクステンション モビリティで使用されている電話機を手動で追加することはできません。Cisco Unified CM エクステンション モビリティを使用すると、ユーザは電話機にログインでき、電話機はユーザの内線番号に割り当てられます。ただし、手動で定義された電話機では、(デバイスではなく)内線番号に基づいて電話機を定義します。このため、ログインしたユーザの内線番号は適切な ERL に割り当てられません。Cisco Unified CM エクステンション モビリティで使用する電話機が、サポートされたスイッチ ポートに接続されていることを確認してください。
はじめる前に
電話機を手動で定義するには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
電話機を手動で定義するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Manually Configured Phones] を選択します。
新たに [Find and List Manually Configured Phones] ページが開きます。
ステップ 2 変更が必要な電話機を検索するには、内線番号を入力して [Find] をクリックします。検索が実行され、検索結果が表示されます。
[Find and List Manually Configured Phones] ページの検索結果を使用して、電話機の削除、既存の電話機の変更、または新しい電話機の追加を行うことができます。
ステップ 3 電話機を削除するには、電話機のエントリの削除アイコンをクリックします。
ステップ 4 既存の電話機を変更するには:
a. リストで電話機のエントリをクリックします。[Add/Modify Phones] ページが開き、編集ボックスに電話機の情報が表示されます。
b. 変更を加えて、[Update] をクリックします。電話機が更新されます。
c. [Find and List Manually Configured Phones] ページに戻るには、[Back to Phone Search] をクリックします。
ステップ 5 新しい電話機を追加するには:
a. [Add New Manual Phone] をクリックします。[Add New Manual Phone] ページが開きます。
b. 定義する電話機の情報を入力します。回線番号を入力し、ERL を選択する必要があります。電話機が IP 電話である場合は、その電話機の IP アドレスと MAC アドレスの入力も必要です。その他のフィールドはオプションで、主にユーザ情報として使用できます。
c. 選択したポートに割り当てる ERL を選択するには、[ERL Name] フィールドの隣にある [Search ERL] ボタンをクリックします。[Find ERL] ページが表示されます。
d. [ERL Search Parameters] を入力し、[Find] をクリックします。検索結果が表示されます。
e. 手動の電話機に割り当てる ERL の隣にあるオプション ボタンをクリックして、[Select ERL] をクリックします。[Find ERL] ページが閉じます。
f. [Insert] をクリックします。電話機が手動定義の電話機のリストに追加されます。
g. [Find and List Manually Configured Phones] ページに戻るには、[Back to Phone Search] をクリックします。
関連項目
• 「Add New Manual Phone」
• 「位置未確認の電話の識別」
• 「ネットワークのハードウェアおよびソフトウェアの要件」
• 「多数の手動設定電話機の ERL への一括割り当て」
• 「手動設定電話機情報のエクスポート」
多数の手動設定電話機の ERL への一括割り当て
必要な情報を含むファイルをインポートすることで、一度に多数の手動設定電話機を ERL に割り当てることができます。
大規模ネットワークの場合、手動設定電話機と ERL のマッピングをインポートすることで、時間を大幅に節約できます。
はじめる前に
スイッチ ポート定義をインポートするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
インポート ファイルを準備します。このファイルを作成する最も簡単な方法として、まず Cisco ER から手動設定電話機の詳細をエクスポートし(「手動設定電話機情報のエクスポート」を参照)、スプレッドシート プログラムを使用して ERL を目的に合わせて変更して、電話機ロケーション情報を追加する方法があります。エクスポート ファイルを作成する前に、必ず、手動設定電話機および電話機更新プロセスを実行してください。これにより、すべての手動設定電話機に関するレコードがファイルに含まれるようになります。
ファイルをインポートする前に、[Import Manual Phones] ページで指定したロケーションにファイルをコピーする必要があります。このページの開き方については、次の手順で説明します。このページにあるリンクを使用して、インポート ファイルに必要なファイル形式に関する詳細情報を表示することもできます(必要な場合)。
ファイルをインポートする前に、Cisco ER に手動設定電話機を認識させる必要があります。インポートするすべての手動設定電話機が Cisco ER によって認識されていることを確認してください。
設定できるのは、ログインしている Cisco ER グループに定義されている手動設定電話機だけです。
多数の手動設定電話機を ERL に一括して割り当てるには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Manually Configured Phones] を選択します。
[Find and List Manually Configured Phones] ページが表示されます。
ステップ 2 [Import] をクリックします。
[Import Manually Configured Phones] ページが表示されます。
ステップ 3 プルダウン メニューを使用して、[Import Format (csv)] を選択します。
ステップ 4 ローカル マシンからファイルをアップロードするには、[Upload] をクリックします。アップロード ユーティリティの使用については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 5 [Select File to Import] プルダウン メニューを使用してインポート ファイルを選択します。
ステップ 6 [Import] をクリックします。
ファイルがインポートされ、インポートの結果が表示されます。Cisco ER 設定に既存のデータは、インポート ファイルの ERL とポートのマッピング情報および手動設定電話機のロケーション情報で上書きされます。
ステップ 7 [Close] をクリックして、[Import Manually Configured Phone] ページを閉じます。
関連項目
• 「Switch Port Details」
• 「Export Switch Ports」
• 「少数のスイッチ ポートの一括設定」
• 「スイッチ ポート情報のエクスポート」
• 「ERL の使用」
手動設定電話機情報のエクスポート
Emergency Responder の手動設定電話機の設定をエクスポートできます。この機能により、データのバックアップを行ったり、Cisco ER で多数の手動設定電話機マッピングの更新に使用するファイルを作成したりすることができます。エクスポート ファイルを編集して変更を加え、ファイルを再インポートして Cisco ER の情報を上書きできます。
はじめる前に
スイッチ ポート定義をエクスポートするには、システム管理者または ERL 管理者の権限が必要です。
手動設定電話機についての情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [ERL Membership] > [Manually Configured Phones] を選択します。
[Find and List Manually Configured Phones] ページが開きます。
ステップ 2 [Export] をクリックします。
[Export Manual Phones] ページが開きます。
ステップ 3 [Select Export Format] プルダウン メニューからエクスポート ファイルの形式(csv)を選択します。
ステップ 4 [Enter Export File Name] フィールドに目的のファイル名を入力し、[Export] をクリックします。
ファイルがエクスポート先にエクスポートされます。
ステップ 5 エクスポートしたファイルをローカル システムにダウンロードするには、[Select file to download] プルダウン メニューからファイル名を選択し、[Download] をクリックします。
ステップ 6 [Close] をクリックして、[Export Manual Phones] ページを閉じます。
関連項目
• 「電話機の手動での定義」
• 「多数の手動設定電話機の ERL への一括割り当て」
• 「ERL の使用」
• 「擬似電話機の追加」
擬似電話機の追加
Emergency Responder 8.6 では、Cisco Unified Operations Manager 1.0 を使用して、Cisco ER のヘルスと機能性をモニタできます。Cisco ER で Cisco Unified Operations Manager を使用するには、Cisco ER で模擬電話機を設定し、テスト ERL として使用する ERL に模擬電話機を関連付けます。擬似電話機で緊急コールが発信されると、Cisco ER は関連付けたテスト ERL を使用してコールのルーティングを行います。
(注) テスト ERL は、従来型の ERL にのみ設定できます。Off-Premise ERL や Intrado ERL には、テスト ERL は設定できません。
詳細については、「テスト ERL の設定」 を参照してください。
緊急コール履歴の表示
Emergency Responder が処理対象とするネットワークで発信された緊急コールの履歴を表示できます。Cisco ER により、ERL で指定したオンサイト アラート担当者に緊急コール通知が送信されます。これらの担当者は、この通知に対処します。管理者のインターフェイスを使用して、オンサイト アラート担当者が参照するのと同じコール履歴を表示できます。また、オンサイト アラート担当者が作成したコールに関するコメントも参照できます。使用状況の報告や、コールのルーティングに関する問題のトラブルシューティングを行う場合に、コール履歴の確認が必要になることがあります。
ヒント [Call History] ページでは、最近の 10,000 のコールについて詳細情報を参照できます。Cisco ER の raw コール ログ ファイルでは、それよりも古いレコードを検索できます。詳細については、「コール履歴ログの収集」を参照してください。
緊急コール履歴を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Reports] > [Call History] を選択します。
[Call History] ページが表示されます。
ステップ 2 [Find] をクリックします。
すべてのコールの概要が表示されます。
ステップ 3 緊急コール リストの作成に使用する検索条件を入力します。
すべてのコールのリストを表示するには、検索条件を指定せずに [Find] をクリックします。
検索を絞り込むには、検索する項目を選択し、[Find] をクリックします。たとえば、特定の ERL で作成されたコールや、特定の内線番号から発信されたコールを表示できます。複数の条件を指定して検索するには、[More] をクリックし、検索フィールドを追加します。すべての検索条件に一致するコールのみを表示するには、リスト上部で [All] を選択します(AND 検索)。いずれかの検索条件に一致するコールを表示するには、リスト上部で [Any] を選択します(OR 検索)。
ステップ 4 検索条件に応じて表示されたコールのリストで、次のことを実行できます。
• コールの特性を確認します。
• ERL 名をクリックすると、ERL の詳細が表示されます。ERL の詳細で、コールの ALI を参照することもできます。
• コメントのフィールドで [edit] をクリックして、コメントを変更できます。別のウィンドウが開くため、そこで編集できます。
ヒント 多数のコールが検索条件と一致した場合は、複数ページにわたって表示されます。リストの下部にあるリンクを使用して、ページ間を移動します。
関連項目
• 「コール履歴ログの収集」