バージョン 8.x のレポートについて
Cisco Unity Connection Serviceability を使用すれば、システム設定とコール ハンドラに関する情報を収集してレポートを作成できます。
表 6-1 に、Cisco Unity Connection Serviceability で生成可能なレポートの説明を示します。
表 6-1 バージョン 8.x の Cisco Unity Connection Serviceability で使用可能なレポート
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Phone Interface Failed Logon |
電話での Connection へのサインインが失敗した場合の次の情報が含まれています。 • サインインに失敗したユーザのユーザ名、エイリアス、発信者 ID、および内線番号 • ログオンに失敗した日付と時刻 • ユーザがサインイン失敗の最大回数に達したかどうか |
Users |
各ユーザに関する次の情報が含まれています。 • 姓、名、およびエイリアス • ユーザに関連付けられた Connection またはCisco Unified CMBE サーバを識別する情報 • 課金 ID、サービス クラス、および内線番号 • アカウントがロックされているかどうか • ユーザがパーソナル着信転送ルールを有効にしていたかどうか |
Message Traffic |
次のトラフィック カテゴリの総数が含まれています。 • 音声 • ファックス • 電子メール • Non-Delivery Receipt(NDR; 不達確認) • 配信確認 • 受信確認 • 時間別合計 • 日別合計 |
Port Activity |
ボイス メッセージ ポートに関する次の情報が含まれています。 • 名前 • 処理されたインバウンド コールの数 • 処理されたアウトバウンド MWI コールの数 • 処理されたアウトバウンド AMIS コールの数 • 処理されたアウトバウンド通知コールの数 • 処理されたアウトバウンド TRaP コールの数 • 処理されたコールの総数 |
Mailbox Store |
指定されたメールボックス ストアに関する次の情報が含まれています。 • メール データベース名 • 表示名 • サーバ名 • アクセスが可能かどうか • メールボックス ストアのサイズ • 最後のエラー • ステータス • メール データベースを削除できるかどうか |
Dial Plan |
Connection または Cisco Unified CMBE サーバ上で設定されたサーチ スペースのリストと、各サーチ スペースに割り当てられたパーティションの順序付きリストが含まれています。 デジタル ネットワークに属しているサーバの場合は、ネットワーク上の他のすべての Connection の場所にあるサーチ スペースと関連するパーティション メンバシップのリストも含まれています。 |
Dial Search Scope |
Connection ディレクトリに設定された特定のパーティション内のすべてのユーザとその内線番号のリストが含まれています。パーティションが指定されていない場合は、ディレクトリ内で設定されたすべてのパーティションに関するすべてのユーザとその内線番号のリストが含まれています。 |
User Phone Login and MWI |
ユーザごとの電話ログイン、MWI アクティビティ、および電話機に対するメッセージ通知に関する次の情報が含まれています。 • 名前、内線番号、およびサービス クラス • 各アクティビティの日付と時刻 • 各アクティビティのソース • 完了した処理(ログイン、MWI のオン/オフ、電話機のダイヤルアウトなど) • ダイアルアウト番号と結果(電話機に対するメッセージ通知の場合にのみ適用可能) • ログイン時のユーザに対する新しいメッセージの数 |
User Message Activity |
送受信されたメッセージに関するユーザごとの次の情報が含まれています。 • 名前、内線番号、およびサービス クラス • 各メッセージの日付と時刻 • メッセージのタイプ • 完了した処理(メッセージの新規作成やメッセージの開封など) • メッセージ送信者に関する情報 |
Distribution Lists |
次の情報が含まれています。 • リストの名前と表示名 • リストが作成された日付と時刻 (日付と時刻はグリニッジ標準時で指定されます) • リストに登録されたユーザ数のカウント • [Include List Members] チェックボックスがオンになっている場合は、リストのメンバーになっているユーザごとのエイリアスのリスト |
User Lockout |
ユーザのエイリアス、ユーザがログオンに失敗した回数、クレデンシャルのタイプ(結果が「4」の場合は Connection カンバセーションからのログオン試行を示し、「3」の場合は Web アプリケーションからのログオン試行を示す)、およびアカウントがロックされた日付と時刻が含まれています。 (日付と時刻はグリニッジ標準時で指定されます) |
Unused Voicemail Accounts |
ユーザのエイリアスと表示名、およびユーザ アカウントが作成された日付と時刻が含まれています。 (日付と時刻はグリニッジ標準時で指定されます) |
Transfer Call Billing |
各コールに関する次の情報が含まれています。 • ユーザの名前、内線番号、および課金 ID • コールが発生した日付と時刻 • ダイヤルされた電話番号 • 転送の結果(接続、Ring-No-Answer(RNA; 応答なし)、通話中、または不明) |
Outcall Billing Detail |
次の情報が含まれています。これらの情報は、日付および電話をかけたユーザの内線番号ごとに整理されています。 • 名前、内線番号、および課金 ID • コールが発生した日付と時刻 • 呼び出された電話番号 • コールの結果(接続、Ring-No-Answer(RNA; 応答なし)、通話中、または不明) • コールの長さ(秒単位) |
Outcall Billing Summary |
日付および電話をかけたユーザの名前、内線番号、および課金 ID ごとに整理されています。これは 1 日(24 時間)のリストであり、時間ごとに指定されたダイヤルアウト秒数が示されています。 |
Call Handler Traffic |
各コール ハンドラに関する次の情報が含まれています。1 行が 1 時間分を表します。 • コールの総数 • 電話機のキーパッドの各キーが押された回数 • 内線番号 • 無効な内線番号 • グリーティング処理の回数 • 発信者が電話を切った回数 |
System Configuration |
Connection システム設定のすべての側面に関する詳細な情報が含まれています。 |
SpeechView Activity Report By User |
特定の期間、特定のユーザに関する、テキスト変換されたメッセージ、失敗したテキスト変換、および一部が欠落したテキスト変換の総数が含まれています。全ユーザに関するレポートを実行した場合は、ユーザ単位で出力されます。 |
SpeechView Activity Summary Report |
特定の期間のシステム全体における、テキスト変換されたメッセージ、失敗したテキスト変換、および一部が欠落したテキスト変換の総数が含まれています。メッセージが複数の受信者に送信された場合でも、メッセージがテキストに変換されるのは 1 回だけです。そのため、テキスト変換アクティビティは 1 回しかカウントされません。 |
バージョン 8.x のレポート設定パラメータの設定
Cisco Unity Connection は、レポート生成の基礎となるデータを収集して保存するように自動的に設定されます。この項で列挙するパラメータは、生成対象レポートの出力に合わせて調整できます。すべてのレポート パラメータの設定が、Cisco Unity Connection Administration の [System Settings] > [Advanced] > [Reports] ページにあります。
レポート データは、データの保存に関して設定したパラメータに応じて、どんどん上書きされます。履歴を残すためにレポートを保管する場合は、レポートを定期的に生成するスケジュールを立て、生成されたレポートを Connection または Cisco Unified CMBE サーバ以外の場所に保存することをお勧めします。
[Milliseconds Between Data Collection Cycles]:デフォルトで 30 分(1,800,000 ミリ秒)に設定されます。この設定によって、Connection がレポート データの収集サイクル間で待機する時間が制御されます。
[Days to Keep Data in Reports Database]:デフォルトで 180 日に設定されます。生成するレポートの期間としてこの日数を超える数値を指定しても、データの日数がこの設定に制限されることに注意してください。
[Maximum Records in Report Output]:デフォルトで 25,000 レコードに設定されます。このフィールドに許容される最大値は、30,000 レコードです。生成するレポートが許容されるレコードの最大数を超えている場合は、レポートを何回かに分けて生成します(たとえば、1 回に含める日付の範囲やユーザ アカウント数を減らします)。
(注) User Message Activity Report の [Maximum Records in Report Output] 設定は、デフォルトの 25,000 レコードではなく、15,000 レコードに制限されています。これは、レポートのサイズが大きくなるためです。
[Minimum Records Needed to Display Progress Indicator]:デフォルトで 2,500 レコードに設定されます。このフィールドに許容される最大値は、10,000 レコードです。進捗インジケータの目的は、要求したレポートのサイズが大きく、完了に時間がかかる場合に警告することです。Connection では、レポートはブラウザから生成します。このブラウザ セッションは、レポートが生成されるまで開いたままにしておく必要があります。データベースのサイズや生成しているレポートのタイプによっては、レポートの生成に時間がかかることがあります。この間は、ブラウザを使用できず、Connection Administration セッションを開いたままにしておく必要があります。
バージョン 8.x のレポートの生成と表示
レポートを生成する場合は、次の項目の一部または全部を指定できます。
• レポートに含めるオブジェクト(ユーザ アカウントやコール ハンドラなど)
• レポートに含める日付と時刻の範囲
• レポート内のデータのソート順
レポートのファイル形式は、次の中から選択できます。
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HTML ファイル レポート出力は、Web ブラウザに表示されます。 小さなレポートをすぐに表示するには、この形式を選択します。 レポートを保管しておく場合は、PDF レポートを生成することをお勧します。 |
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テキスト ファイル(CSV ファイルともいう)。レポート出力は、カンマで区切られたデータ ストリングとして表示されます。 スプレッドシート アプリケーションなどの別のアプリケーションで情報を表示または印刷する場合に、この形式を選択します。 |
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レポート出力は、印刷および保存が可能な PDF として表示されます。 レポートを保管しておく場合は、この形式を選択することをお勧めします。 |
レポートを生成するには、システムがビジー状態でない時間帯が最適です。Connection が多くのコールを処理していない通常の営業時間後、または、他のプロセスが実行中でない場合(フルバックアップの前後など)です。レポート生成要求は、キューに入れられます。複数のレポートが(それぞれ別のブラウザから)同時に生成された場合は、レポートが順次待機し、一度に 1 つずつ処理されます。
注意 システムがビジー状態のときに大きなレポートを生成すると、システム リソースを消費し、結果としてシステム ユーザに対する応答時間が長くなる可能性があります。
レポートは、事前にスケジュールできません。レポートの生成中に Connection またはCisco Unified CMBE サーバをシャットダウンするか、Connection Administration のブラウザ セッションを閉じると、レポートの生成がキャンセルされます。
バージョン 8.x でレポートを生成して表示するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Serviceability で、[Tools] > [Reports] を選択します。
ステップ 2 [Serviceability Reports] ページで、生成するレポートの名前を選択します。
ステップ 3 レポート出力に適切なファイル形式を選択します。
ステップ 4 フィールドが使用可能な場合は、開始時間と終了時間(年、月、日、時刻)を選択して、日付の範囲を設定します。
ステップ 5 必要に応じて、その他のパラメータを設定します。
ステップ 6 [Generate Report] を選択します。
ステップ 7 ステップ 3 で選択したファイル形式に従って、レポート出力を表示します。
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出力がブラウザ ウィンドウに表示されます。 |
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ファイル ダウンロード ダイアログボックスが表示され、ファイルを開くか、保存するかが尋ねられます。 |
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ファイル ダウンロード ダイアログボックスが表示され、ファイルを開くか、保存するかが尋ねられます。 |