Connection 8.x から非アクティブなパーティションのバージョンへの復帰について
アップグレード後でも、非アクティブなパーティションのソフトウェア バージョンに切り替えることにより、アップグレード前に実行していたソフトウェア バージョンに戻すことができます。
注意 非アクティブなパーティションのバージョンに戻すと、その後は最新バージョンに切り替えることができなくなります。最新バージョンにするには、このガイドの指示に従って、アップグレードを再インストールする必要があります。
非アクティブなパーティションのバージョンに戻すことにより、データおよびメッセージに次のような影響があります。
• 新しいバージョンにアップグレードしてから追加されたユーザは、非アクティブなパーティションのバージョンに戻すと、存在しなくなります。新しいユーザを再度追加する必要があります。
• メッセージはすべて保持されます。ただし、アップグレード後に追加されたユーザは存在しなくなるため、それらのユーザのメッセージは身元不明になります。身元不明メッセージは、配信不能メッセージ フォルダに移動されます。
• アップグレード後に、メールボックスをあるメールボックス ストアから別のメールボックス ストアに移動していた場合、アップグレード前のメールボックス ストアに戻されます。
• アップグレード後にメールボックス ストアを作成すると、新しいメールボックス ストアは削除されます。
• Connection 8.5 のみ: 非アクティブなパーティションのバージョンは、単一受信トレイをサポートしません。次のことに注意してください。
– Exchange のメールボックスと同期しているメッセージは、Connection および Exchange の両方に存在し続けますが、それぞれの関連付けはなくなります。メッセージは両方の場所から削除する必要があり、ステータスの変更(たとえば、未読から既読へ)、サブジェクト名への変更、および優先順位への変更はレプリケートされなくなります。Exchange におけるステータスの変更(たとえば未読から既読へ)は、メッセージ受信インジケータを変更しなくなります。
– 非アクティブなパーティションで有効だったメッセージ アクションは、引き続き有効になります。
– Connection 8.5 以降に再度アップグレードする場合、両方に表示されるメッセージは、再び関連付けられます。Exchange からは削除されたが Connection には残っているメッセージは、Exchange メールボックスと再度同期します。
• 非アクティブなパーティションのバージョンがディスパッチ メッセージをサポートしていない場合(Connection 7.0(1) よりも前のすべてのバージョン)、新しいバージョンの Connection のディスパッチ メッセージは、旧バージョンの標準メッセージに変換されます。件名には「DISPATCH」の文字が残ります(ディスパッチ メッセージとは、コール ハンドラまたはインタビュー ハンドラから同報リストに送られたメッセージで、グループ内の 1 ユーザのみが対応する必要があります。詳細については、『 System Administration Guide for Cisco Unity Connection 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/8x/administration/guide/8xcucsagx.html )の「 Messaging in Cisco Unity Connection 8.x 」の章の「Dispatch Messages」を参照してください)。
• メッセージの回収が設定されていても、非アクティブなパーティションのバージョンがメッセージの回収に対応していない場合は(Connection 8.x よりも前のすべてのバージョン)、新バージョンの Connection の送信済みアイテム フォルダ内のメッセージは削除されます。
送信済みアイテム フォルダは、メッセージの回収が設定後に初めてメッセージが送信された際に作成されます。メッセージの回収をサポートするバージョンに戻しても、送信済みアイテム フォルダが作成されない場合、送信済みアイテム フォルダ内のメッセージは、配信不能メッセージ フォルダ内に移動されます。
• 音声入力が設定されている場合、Connection 7.x 以前に戻し、その後 Connection 8.x に再度アップグレードすると、復帰および再アップグレードの前に残した音声入力メッセージに関する追加のプロンプトが再生されます。
転写された個々のボイス メッセージには、メッセージのテキストを含むテキスト ファイルが添付されています。添付ファイルを含むほとんどのボイス メッセージについては、Connection が「添付ファイルあり」のプロンプトを再生し、メッセージに添付ファイルがあることを通知します。「添付ファイルあり」のプロンプトは、添付ファイルがボイス メッセージを転写したテキストである場合は必要ないため、Connection は、転写されたボイス メッセージに関するこのプロンプトを再生しません。ただし、添付ファイルの内容が転写かどうかを追跡するフィールドは Connection 7.x 以前に存在していなかったため、前のバージョンに戻すと、既存のメッセージに関する情報は失われます。Connection 8.x に再度アップグレードすると、Connection は、復帰前に存在していた、添付ファイルを含むすべてのボイス メッセージ(添付ファイルが転写のものも含む)に対して「添付ファイルあり」のプロンプトを再生します。再アップグレード後に転写された新しいメッセージには、この問題は発生しません。
• 非アクティブなパーティションのバージョンが下書きメッセージに対応していない場合(Connection 8.x よりも前のすべてのバージョン)、新バージョンの Connection の下書きメッセージは削除されます。
下書きフォルダは、この機能の設定後に下書きメッセージが初めて保存される際に作成されます(ユーザが回線を切断するか、またはアプリケーションを終了した場合に、Connection が自動的に下書きメッセージを保存するようにするか、または Connection がユーザに下書きメッセージの保存を許可するように設定する必要があります)。下書きメッセージをサポートするバージョンに戻しても、下書きフォルダが作成されない場合、下書きフォルダ内のメッセージは、配信不能メッセージ フォルダ内に移動されます。
• Connection 2.x に戻す場合、メッセージの将来的な配信をサポートしていないため、将来の配信のためにキューに入っているメッセージは、ハードディスクから削除されませんが、配信もされず、送信者がアクセスすることもできません。
配信予定フォルダは、ユーザがメッセージに将来配信する予定であることをマーク付けした際に、初めて作成されます。将来的な配信をサポートするバージョンに戻しても配信予定フォルダが作成されない場合、新しいバージョンで配信予定フォルダに入るはずのメッセージは、配信不能メッセージ フォルダ内に移動されます。
Connection 8.x サーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻す
この項の手順は、クラスタ内にないサーバで、Connection サイトのメンバー サーバではなく、Connection サイト間、または Connection サイトと Cisco Unity サイト間のゲートウェイ サーバではないサーバのみに使用できます。
注意 非アクティブなパーティションのバージョンに戻す作業は、必要な場合を除き、通常の業務時間内には行わないでください。バージョンを戻すと Connection サーバが再起動し、再起動が完了するまでの約 15 分間、Connection は動作しません。
Connection 8.x サーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻すには
ステップ 1 Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
ステップ 2 [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。
[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [バージョンの切り替え(Switch Versions)] ボタンを選択します。
システムの再起動について確認すると、システムが再起動されます。処理が完了するまでに、最大で 15 分かかります。
ステップ 4 バージョンの切り替えが正常に完了したことを確認します。
a. Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
b. [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
c. アクティブなパーティションで、適切な製品バージョンが実行されていることを確認します。
d. アクティブにしたサービスがすべて動作していることを確認します。
e. Cisco Unity Connection Administration にログインします。
f. 設定データが存在することを確認します。
Connection 8.x クラスタ内のサーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻す
Connection クラスタ内のサーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻すには、次の 3 つの手順を実行します。
この項の手順は、Connection サイトのメンバー サーバではなく、Connection サイト間、または Connection サイトと Cisco Unity サイト間のゲートウェイ サーバではないサーバのみに使用できます。
注意 クラスタを正常に機能させるには、両方のサーバを復帰させ、データベース レプリケーションをリセットする必要があります。
注意 非アクティブなパーティションのバージョンに戻す作業は、必要な場合を除き、通常の業務時間内には行わないでください。バージョンを戻すと Connection サーバが再起動し、再起動が完了するまでの約 15 分間、Connection は動作しません。また、パブリッシャ サーバを戻している間にサブスクライバ サーバに残されたボイス メッセージは消去されます。
Connection クラスタ内のパブリッシャ サーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻すには
ステップ 1 Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
ステップ 2 [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。
[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [バージョンの切り替え(Switch Versions)] ボタンを選択します。
システムの再起動について確認すると、システムが再起動されます。処理が完了するまでに、最大で 15 分かかります。
ステップ 4 バージョンの切り替えが正常に完了したことを確認します。
a. Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
b. [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
c. アクティブなパーティションで、適切な製品バージョンが実行されていることを確認します。
d. アクティブにしたサービスがすべて動作していることを確認します。
e. Cisco Unity Connection Administration にログインします。
f. 設定データが存在することを確認します。
Connection 8.x クラスタ内のサブスクライバ サーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻すには
ステップ 1 Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
ステップ 2 [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [バージョンの切り替え(Switch Versions)] ボタンを選択します。
システムの再起動について確認すると、システムが再起動されます。処理が完了するまでに、最大で 15 分かかります。
ステップ 4 バージョンの切り替えが正常に完了したことを確認します。
a. サブスクライバ サーバで、Cisco Unified Operating System Administration にログインします。
b. [設定(Settings)] メニューから、[バージョン(Version)] を選択します。[バージョン設定(Version Settings)] ウィンドウが表示されます。
c. アクティブなパーティションで、適切なバージョンが実行されていることを確認します。
d. アクティブにしたサービスがすべて動作していることを確認します。
サーバを非アクティブなパーティションのバージョンに戻した後で、Connection 8.x クラスタのデータベース レプリケーションをリセットするには
パブリッシャ サーバで、 utils dbreplication reset all CLI コマンドを実行します。