この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
EXEC モードで実行される Cisco Unity Express IVR ドキュメント処理を設定するには、IVR ドキュメント処理設定 CLI コマンドを使用します。
この章では、Cisco Unity Express IVR ドキュメント処理パラメータの設定方法について説明します。次の各項で、IVR CLI 機能を使用した、Cisco Unity Express システムとの間のドキュメントのコピー手順、およびドキュメントの削除手順を説明します。
• 「URL ロケーションから Cisco Unity Express IVR システムへのドキュメントのコピー」
• 「Cisco Unity Express IVR システムから URL ロケーションへのドキュメントのコピー」
Cisco Unity Express IVR ドキュメント処理機能により、各種ドキュメントをアップロードして、電子メールおよび電子メール添付ファイルで使用したり、ファックスを送信したりすることができるようになります(「IVR ファックス サブシステムの設定」を参照)。また、URL との間のドキュメントのコピー、既存ドキュメントの削除、および HTTP 要求でトリガーされたアプリケーション内からの HTTP ベース応答でのドキュメントの使用をサポートします。
TIFF(Tagged Image File Format)イメージおよび汎用ドキュメントをサポートします。ファックスの送信または電子メール添付ファイルの送信用に RFC 2306 で定義されている TIFF-F Profile に準拠した TIFF イメージを使用できます。汎用ドキュメントには、次のものがあります。
• .jpg、 .bmp、および .gif などのファイル拡張子が付いたイメージ ファイル
テンプレートは特殊なテキスト ドキュメントであり、キーワードの代わりにテキストを使用して、電子メールおよびファックスの動的コンテンツの作成についての通知を発信者に送信するために作成されます。
また Cisco Unity Express IVR CLI を使用すると、HTTP/FTP サーバからドキュメントまたはテンプレートを動的にダウンロードできます。ダウンロードされたドキュメントは、アプリケーション スクリプトの実行中に一時的に保存されます。これは、実行するスクリプト内部で電子メールまたはファックスの発信者通知用のコンテンツを作成する場合に使用します(『 Cisco Unity Express 7.0 Guide to Writing and Editing Scripts 』を参照)。テンプレート キーワードを別のテキストで置換するように変更できます。
特定の URL から Cisco Unity Express IVR システムにドキュメントをコピーするには、 ccn copy url コマンドを使用します。
次に、Cisco Unity Express IVR EXEC モードでの ccn copy url コマンドの完全な構文を示します。
ドキュメント タイプが tiff の場合、コピー対象のドキュメントには .tif または .tiff ファイル拡張子が必要です。ドキュメントはチェックされて、適切にフォーマット設定された TIFF イメージであることが確認されます。
(注) 汎用およびテンプレート ドキュメント タイプの場合、ファイル拡張子の妥当性検証は行われません。
コマンド内に言語を指定すると、ドキュメントは指定された言語の保管場所にコピーされます。言語を指定しないか、その言語が使用可能でない場合、ドキュメントはシステム デフォルトの言語の保管場所にコピーされます。URLへのアクセスにユーザ名とパスワードが必要な場合は(FTP URL の場合は通常必要)、コマンド構文内にユーザ名とパスワードを指定します。
指定されたタイプで、指定された名前のドキュメントがシステムにすでに存在すると、既存ドキュメントへの上書きを許可する入力を要求されます。
このコマンドが完了しない場合、次のいずれかを示すエラー メッセージが表示されます。
• ドキュメント タイプは tiff であるが、URL 内のファイル拡張子が .tif または .tiff でない
• ファイルが正しくフォーマット設定された tiff イメージでない
• ファイル サイズが、指定されたドキュメント タイプの最大サイズを超えている
• URL に指定されたホスト名または IP アドレスに接続できないか、到達できない
• 指定されたタイプのドキュメントの最大数が制限に達している
• URL でホスト名を指定しているが、DNS サーバが設定されていない
ヒント TIFF ファイルが適切にフォーマット設定されていないと考えられる場合は、他の方法を使用して有効な TIFF イメージを作成します。次のTIFF 変換方法では、適切にフォーマット設定された TIFF ファイルを正常に作成できることが証明されています。
1. http://www.cs.wisc.edu/~ghost/ にナビゲートします。
2. Ghostscript と GSview をダウンロードしてインストールします。
a. 汎用 TIFF イメージ ファイルの場合は、Microsoft Windows の編集アプリケーション(ワードパッドやメモ帳など)を使用してファイルを開き、 Print to file 機能を使用して .prn PostScript ファイルに変換します。
b. Web ページまたは他の Microsoft Windows アプリケーションの場合は、 Print to file 機能を使用して .prn PostScript ファイルに変換します。
c. PDF ファイルの場合は、直接ステップ 4 に進みます。
(注) 可能な場合は常に、PDF ファイルを TIFF ファイルに変換することをお勧めします。PDF ファイルを TIFF ファイルに変換すると、.prn ファイルを TIFF ファイルに変換する場合よりも品質の高いイメージが得られます。
4. GSview を使用して PDF または .prn ファイルを開きます。
5. GSview の [file] > [convert] 機能を使用して、 tiffg3 を選択します。
1. ccn copy url url document { tiff | template | generic } docname [ language xx_YY ] [ username userid [ password password ]
次の例は、 show ccn document コマンドの出力結果を示しています。
システムから指定された URL にドキュメントをコピーするには、 ccn copy document コマンドを使用します。
次に、Cisco Unity Express IVR EXEC モードでの ccn copy document コマンドの完全な構文を示します。
コマンド内に言語を指定すると、指定された言語で作成されたドキュメントがコピーされます。言語を指定しないか、その言語が使用可能でない場合、デフォルトの言語で作成されたドキュメントがコピーされます。URL へのアクセスにユーザ名とパスワードが必要な場合は、コマンド構文内にユーザ名とパスワードを指定できます。
指定されたタイプで、指定された名前のドキュメントが URL にすでに存在すると、既存ドキュメントへの上書きを許可する入力を要求されます。
コマンドが完了できない場合は、次のいずれかのエラー条件が存在する可能性があり、対応するエラー メッセージが生成されます。
• 指定された言語またはデフォルト言語の、ドキュメント名( docname )で指定されたドキュメントが存在しない
1. ccn copy document { tiff | template | generic } docname url url [ language xx_YY ] [ username userid [ password password ]
次の例は、言語に米国英語を指定した show ccn document コマンドの出力結果を示しています。
既存の IVR ドキュメントをシステムから削除するには、 ccn delete document コマンドを使用します。
次に、Cisco Unity Express IVR EXEC モードでの ccn delete document コマンドの完全な構文を示します。
コマンド構文の言語オプションを指定すると、削除するドキュメントを詳細に特定できます。言語を指定しない場合、デフォルトの言語で作成されたドキュメントが削除されます。削除の確認メッセージで、ドキュメントの削除の許可を求められます。
指定されたタイプで、指定された名前のドキュメントが存在しない場合、エラー メッセージが生成され、削除操作は中断します。
1. ccn delete document { tiff | template | generic } docname [ language xx_YY ]
次の例は、言語に米国英語を指定した show ccn document コマンドの出力結果を示しています。