この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Unity Express IVR ファックス サブシステム パラメータの設定方法について説明します。次の各項で、IVR ファックス パラメータを設定する手順を説明します。
• 「ファックス SMTP DNS ホスト名または IP アドレスの設定」
• 「ファックスの default-from アドレスの設定」
Cisco Unity Express IVR ファックス サブシステムは、電子メール コンポーネントを使用して電子メールまたは電子メール添付ファイルを生成します。ファックスは、設定可能なファックス SMTP サーバに送信されます。ファックス SMTP サーバ設定は、発信電子メールの送信に使用する SMTP サーバ設定とは異なります(「IVR 発信電子メール サブシステム通知の設定」を参照)。発信ファックスは、特別な形式の電子メール アドレスを使用して生成されます。
ファックス サブシステムでは、電子メール通知を生成して、ファックス メッセージのディスポジションを記述できます。このオプションが有効な場合は、正常な状態でも正常でない状態でも、電子メールが生成されて、 from フィールドにリストされたアドレスに電子メールが送信されます。
ファックス サブシステムは、発信ファックス要求のキューを保持します。エディタ ステップからファックスを送信するスクリプトからの要求では、要求がキューに挿入され、ルータからの応答を待たずに戻ります(『 Cisco Unity Express 7.0 Guide to Writing and Editing Scripts 』を参照)。ファックスが完全に送信されるまで、SMTP 応答は返されません。これには、10 分かかることがあります。SMTP サーバからの応答で、ファックスが正常に送信されたことが示されている場合、要求がキューから削除されます。この応答にファックスの送信で障害があったことが示されている場合、10 分後にファックスの送信が再試行されます。3 回再試行しても成功しない場合、ファックス要求は失敗とマークされます。
キューはデータベースに保持されるので、システムをリブートしても残ります。ドキュメントまたは TIFF 添付ファイルを使用してファックスが生成されると、ドキュメントに対するポインタがデータベースに保存されます。テキスト置換テンプレート ファイルを使用してファックスが生成されると、ファイルは一時ディレクトリに保存されて、データベースに保存されます。
スクリプトを実行する際にファックス ステップでファックス SMTP サーバを設定するには、 fax gateway outbound address コマンドを使用します(『 Cisco Unity Express 7.0 Guide to Writing and Editing Scripts 』を参照)。発信アドレスは、Cisco IOS ゲートウェイでのファックス SMTP サーバのアドレスです。このゲートウェイでファックス コールが生成されます。DNS サーバが設定されていなくて DNS ホスト名を入力すると、エラー メッセージが表示されます。
ファックス SMTP サーバ設定を削除するには、このコマンドの no および default 形式を使用します。
2. fax gateway outbound address { hostname | ip-address }
3. smtp server address { hostname | ip-address } { none | credentials credential-string | username userid password password }
次の例は、 show fax configuration コマンドの出力結果を示しています。
ファックス アプリケーションの default-from 電子メール アドレスを設定するには、 default-from fax コマンドを使用します。
default-from アドレスは、発信電子メールの From フィールドで受信者に表示されるアドレスで、配信できない場合、電子メールはこのアドレスに返されます。メッセージは Cisco Unity Express サーバおよび電子メール ドメインから送信されますが、これを name@domain.com のように設定できます。 default-from アドレスは、選択した電子メール アドレス用にカスタマイズできます。つまり、電子メールをユーザのドメイン上にある特定のアドレスから発信されたようにできます。
電子メール配信物を受信できる有効な電子メール アドレスの文字列を入力します。このアドレスは、配信障害の通知を受信できる必要もあります。スクリプト内の Send Fax ステップでは、このアドレスを使用して通知を配信するようにアプリケーションに指示されます(『 Cisco Unity Express 7.0 Guide to Writing and Editing Scripts 』を参照)。
Send Fax ステップで Use Default オプションがオンにされ、 default-from アドレスが設定されない場合は、Cisco Unity Express で user@localhost.com がアドレスとして使用されます。
この設定を削除するには、このコマンドの no および default 形式を使用します。
次の例は、 show fax configuration コマンドの出力結果を示しています。
次の例は、 show ccn subsystem fax コマンドの出力結果を示しています。
ファックスは常にキュー モードで送信されます。次の例は、 show ccn subsystem fax outbound queue コマンドの出力結果を示しています。発信キュー内にファックスが存在しない場合は、システムから「No jobs in queue」という応答が返されます。