この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Unity Express の問題に対するトラブルシューティングについて説明します。この章は、次の項で構成されています。
検討中の問題にシステムの制限が関与している場合は、 Cisco Unity Express の実装に関する制約事項も参照してください。
次の項では、Cisco Unity Express の構成およびアプリケーションに関する問題を解決するための情報や推奨事項を示します。
• 「ボイスメール」
Cisco Unity Express には、Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)と Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)の両方で使用できる、次の情報を含むシステム レポートが用意されています。
説明 ログ ファイルは、エラー報告およびトラブルシューティング用に保存されています。GUI には、システム エラー メッセージへのアクセス権がありません。
説明 初期化ウィザードでシステム管理者の資格を入力しませんでした。
推奨処置 Cisco Unity Express EXEC モードで開始し、インストール後の作業中に作成した管理者のログイン ID を使用するか、次の CLI コマンドを使用して管理者のログイン ID を作成します。ここで、 name はユーザ ID で、 password はユーザのパスワードです。
a. cue-10-0-0-0# username name create
b. cue-10-0-0-0# username name password password
d. cue-10-0-0-0(config)# groupname Administrators member name
:ユーザのパスワードまたは個人識別番号(PIN)を回復したいのですが。
推奨処置 セキュリティ上の理由から、パスワードと PIN を画面上に表示したり、プリントアウトしたりすることはできません。新しいパスワードまたは PIN を作成し、その新しいコードをユーザに付与する必要があります。新しいパスワードまたは PIN を作成するコマンドについては、 ユーザの追加と変更を参照してください。
:Cisco Unity Express モジュールを再起動する場合、ルータを再起動する必要があるかどうかわかりません。
説明 Cisco Unity Express モジュールを再起動する場合、ルータを再起動する必要はありません。Cisco Unity Express モジュールとルータは、相互に独立して再起動できます。ただし、ルータを再起動すると、ルータとモジュール間で IP 接続が再び確立されるまで、通話がモジュールに到達しなくなります。
説明 Cisco Unity Express では、サマータイムはタイム ゾーンに基づいて自動的に設定されます。タイム ゾーンの設定は、インストール作業中に行うか、または Administration > Network Time & Time Zone Settings の GUI 画面で行います。
: Cisco Unity Express モジュールでセッションを開始できません。
説明 モジュールに関連付けられた TTY 回線が占有されています。
推奨処置 TTY 回線をクリアするには、 service-module service-engine slot / port session clear コマンドを使用します。
: Cisco Unity Express CLI を使用して、IP アドレスまたは IP デフォルトゲートウェイ設定を変更または削除することができません。
説明 IP アドレスおよび IP デフォルトゲートウェイ設定は、Cisco IOS ソフトウェアで制御されます。
推奨処置 service-engine インターフェイスから、必要な変更を加えます。
: service-module コマンドが有効にならないようなのですが。
説明 service-module のステータスが定常状態になっていない可能性があります。RBCP コンフィギュレーション メッセージが表示されるのは、service-module が定常状態にあるときだけです。
推奨処置 Cisco Unity Express モジュールをリロードするには、 service-module service-engine slot / port reload コマンドを使用します。
: IP unnumbered 方式の使用時に内部アドレスを ping できません。
推奨処置 IP unnumbered を使用する場合は、service-engine インターフェイスを指すスタティック ルートを追加します。
: ルータ側または Cisco Unity Express 側から端末回線の速度を設定できません。
説明 Cisco Unity Express には、速度を設定する CLI コマンドがありません。速度は、Cisco CallManager 側と Cisco Unity Express 側の両方で 9600、8-N-1 に設定されています。Cisco IOS ソフトウェアでも速度設定を変更できますが、変更は有効になりません。
: ルータの Cisco Unity Express AIM-CUE の Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)を行ったところ、正常に動作しないようなのですが。
説明 OIR をサポートしているのは、Cisco 3745 ルータおよび 3845 ルータだけです。AIM では OIR は使用できません。
: Cisco 3745 で OIR を行ったところ、Cisco Unity Express ネットワーク モジュールが動作しません。
説明 OIR を行う前に、Cisco Unity Express ネットワーク モジュールをシャットダウンしておく必要があります。
推奨処置 OIR を行う際は、次の手順を実行する必要があります。
a. service-engine インターフェイスをシャットダウンします。
b. service-module service-engine slot / port shutdown コマンドを発行します。
:ログ ファイルをリモート ロケーションに格納したいのですが。
推奨処置 ログ ファイルは、デフォルト ロケーションであるディスク上に格納されます。ログ ファイルを別のサーバに格納するように Cisco Unity Express を設定できます。また、履歴用に格納する必要がある場合は、ディスク上のログ ファイルを別のサーバにコピーすることもできます。たとえば、コマンドは次のようになります。
copy log filename . log url ftp:// ftp-user-id : ftp-user-passwd @ ftp-ip-address / directory
se-10-0-0-0# copy log messages.log url ftp://admin:voice@172.168.0.5/log_history
説明 GUI にはログ ファイルを表示できません。トラブルシューティング用のコマンドおよびファイルを使用できるのは、CLI を使用した場合だけです。
推奨処置 Cisco Unity Express から外部サーバにログ ファイルをコピーし、 vi などのテキスト エディタを使用して内容を表示します。
:GUI タイマーが期限切れになったときに、一部のコンフィギュレーション データが失われました。
推奨処置 GUI でコンフィギュレーションを変更するときは、タイマーによってシステムからログアウトされる前に、Apply アイコンを使用して、実行コンフィギュレーションの変更を保存します。タイマーによってログアウトされるときに、Apply アイコンを使用していなかった場合、変更は保存されません。
(注) タイマーの影響を受けるのは GUI だけで、CLI は影響を受けません。
:システムを再起動したらコンフィギュレーション データが失われました。
推奨処置 GUI で Save Configuration 操作を実行し、CLI で copy running-config startup-config コマンドを入力して、実行コンフィギュレーションからスタートアップ コンフィギュレーションに変更をコピーします。Cisco Unity Express を再起動すると、スタートアップ コンフィギュレーションがリロードされます。
(注) ボイスメール メッセージは、アプリケーション データとみなされて、ディスクに直接保存されるものであり、自動的にスタートアップ コンフィギュレーションに保存されます(停電になる場合や新規にインストールする場合は、バックアップして別のサーバに保存する必要があります)。それ以外のコンフィギュレーションの変更をすべてスタートアップ コンフィギュレーションに保存するには、明示的に「Save Configuration」操作を実行する必要があります。
:エンベロープに「unknown caller」と表示されるメッセージをユーザが受信しました。
説明 Cisco Unity Express には、ボイスメールボックスを持つユーザの名前と内線番号が付いた Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリがあります。メッセージが着信すると、Cisco Unity Express は発信者の ID(名前と内線番号)を LDAP ディレクトリ内のエントリと照合します。一致するものが見つかると、ユーザの名前または内線番号がメッセージのエンベロープに追加されます。
たとえば、Cisco CallManager に設定されているユーザが Cisco Unity Express に設定されていない場合、Cisco Unity Express の LDAP ディレクトリにはそのユーザのレコードがないため、発信者は「unknown caller」としてアナウンスされます。
推奨処置 LDAP ディレクトリで定義されていない Cisco CallManager ユーザがある場合、Cisco CallManager データベースと Cisco Unity Express データベースの同期をとることができます。
推奨処置 プロンプト形式が CCITT G.711 U-law、8kHz、8-bit、Mono になっていることを確認します。
表 9 は、Cisco Unity Express のトラブルシューティング コマンドを示しています。Cisco Technical Assistance Center(TAC)では、問題のトラブルシューティングを行うときに、これらのコマンドのいくつかを実行するようお願いする場合があります。その際は、TAC の担当者より、コマンドに関する詳細をお知らせいたします。
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