この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Unity Express のボイスメール アプリケーションと自動受付アプリケーションは Cisco CallManager と連動して、小中規模の企業向けに次の機能を提供します。
• オンサイトまたはリモートの電話ユーザのボイスメールボックスの作成および保守。Release 2.1 は最大 100 個のメールボックスをサポートします。最大メールボックス数は、ハードウェア モジュールおよび Cisco Unity Express 用に購入したライセンス契約によって異なります。
• 発信者が会社の電話番号をダイヤルしたときに再生されるメッセージ、および特定の内線番号または従業員に発信者を案内するプロンプトの録音およびアップロード。
• 「Cisco Unity Express を Cisco CallManager に実装するための前提条件」
• 「Cisco Unity Express の実装に関する制約事項」
• 「自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルの録音」
• 「Cisco Unity Express と他のボイスメール システムとのネットワーキング」
• 「Cisco Unity Express と Cisco Unity の相違点」
• 「Cisco Unity Express および Cisco CallManager の連動」
Cisco Unity Express の設定を開始する前に、Cisco CallManager システムをインストールしておく必要があります。Cisco CallManager のインストールを実行しなかった、または現在実行していない場合は、インストールの担当者、またはその他のサポート担当者に問い合せて次の手順が完了しているかどうかを確認してください。
1. Cisco CallManager および Cisco Unity Express のハードウェアをすべてインストールし、機能を検証します。
• 電話機を接続して Cisco CallManager サーバに登録します。
• Cisco Unity Express ルータに、Network Module(NM; ネットワーク モジュール)をサポートする Cisco IOS Release 12.3(4)T 以降のリリースまたは Advanced Integration Module(AIM; 拡張統合モジュール)をサポートする Cisco IOS Release 12.3(7)T 以降のリリースが構成されていることを確認します。
• NM の場合は、Enable LED が点灯していることを確認します。
(注) Cisco Unity Express モジュールが格納されているルータには、Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源)を接続することを強くお勧めします。信頼性の高い UPS ユニットを使用すると、ルータおよび Cisco Unity Express モジュールの運用を維持するための電力を継続的に得ることができます。電力消費は Cisco プラットフォームによって異なるため、ユニットのキャパシティおよび実行時間を考慮してください。UPS には、ルータにCisco Unity Express を正しくシャットダウンさせてからルータの電源を切るシグナリング メカニズムが備えられている必要があります。
次の設定がルータに追加されている場合、Cisco Unity Express モジュールは、UPS デバイスへの自動切り替えをサポートします。
line aux 0
privilege level 15
modem Dialin
autocommand service-module service-engine slot/0 shutdown no-confirm
ここで slot は Cisco Unity Express モジュールのスロット番号です。
2. Cisco CallManager ソフトウェアをインストールし、機能を検証します。
a. Cisco CallManager 設定 Web ページにアクセスできることが必要です。
b. service-engine インターフェイス上に ip unnumbered コマンドを設定するには、Cisco IOS ソフトウェアのコマンドをルータに対して実行して、Cisco Unity Express モジュールへのスタティック ルートを作成します。次に例を示します。
この例では、10.3.6.128 は Cisco Unity Express モジュールの IP アドレスで、Service-Engine1/0 は Cisco Unity Express モジュールのホストであるルータ スロットです。
c. 512 MB の NM を搭載した Cisco Unity Express システムの場合は、Cisco CallManager に 16 の CTI ポートを設定します。256 MB の NM の場合は、8 つのポートを設定します。
300 MHz で動作する AIM の場合は、Cisco CallManager に 6 つの CTI ポートを設定します。150 MHz で動作する AIM の場合は、4 つの CTI ポートを設定します。Cisco CallManager オプションの Device > Phones > Add new Phone を使用します。
これらのポートは、通話を終了するために、Cisco Unity Express アプリケーション(ボイスメール、自動受付、および Administration via Telephone [AvT])に割り当てられます。
(注) Cisco CallManager に、過剰な CTI ポートを設定しないでください。過剰な CTI ポートを設定すると、Cisco CallManager のスケーラビリティに影響し、Cisco CallManager がサポートすることのできる他のデバイス数が制限されます。
d. Device > CTI Route Point オプションを使用して、Cisco CallManager に最低 2 つのルート ポイントを設定します。Cisco Unity Express のボイスメール アプリケーションが一方のルート ポイントを使用し、自動受付アプリケーションが他方のルート ポイントを使用します。Cisco Unity Express AvT を使用する予定の場合は、Cisco CallManager に 3 番目のルート ポイントを設定してください。
(注) Cisco CallManager に、過剰なルート ポイントを設定しないでください。過剰なルート ポートを設定すると、Cisco CallManager のスケーラビリティに影響し、Cisco CallManager がサポートすることのできる他のデバイス数が制限されます。
e. User > Add new user オプションを使用して、Cisco CallManager の JTAPI ユーザを作成します。Device Association オプションを使用して、この JTAPI ユーザに CTI ポートとルート ポイントを関連付けます(JTAPI ユーザには、Cisco Unity Express ボイスメールボックスが割り当てられません。JTAPI ユーザは、Cisco CallManager への接続を確立するための Cisco Unity Express のプレースホルダーです)。Enable CTI Application Use チェックボックスが、この JTAPI ユーザに対してオンになっていることを確認します。
f. Cisco Unity Express ソフトウェアのインストール時に、Cisco Unity Express の管理者ユーザ ID とパスワードを作成し、DNS サーバと NTP サーバの IP アドレスを指定します。このユーザ ID とパスワードは、初期化ウィザードにログインするときに必要になります。
g. 通話の処理が効率的に行われるように、Cisco Unity Express ルータにアクセス リストを設定して、JTAPI トラフィックに優先順位を付けます。次の例を参考にしてください。
ここで、10.3.6.128 は、Cisco Unity Express が格納されているモジュールの IP アドレスです。
コマンドの出力は、マーク付きパケットの数が増加していることを指し示す必要があります。次の例を参考にしてください。
3. Cisco Unity Express と通信する FTP サーバは、パッシブ FTP 要求をサポートしている必要があります。この機能を FTP サーバに設定する方法については、FTP サーバのマニュアルを参照してください。
4. (オプション)Cisco CallManager インターフェイスにユーザが作成されていない場合、すべてのユーザ、グループ、およびユーザとグループの内線番号のリストを作成します。このリストにより、多くのユーザと内線番号を簡単に設定できます。
5. (オプション)自動受付アプリケーションのオプション初期メッセージを作成します。自動受付には、デフォルトの初期メッセージが用意されています。別のメッセージを .wav ファイルで作成し、そのファイルを自動受付の設定の一部としてインストールできます。詳細については、自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルの録音を参照してください。
6. (オプション)ビジネスの要件に合せて自動受付プロンプトのシーケンスをカスタマイズします。詳細については、自動受付スクリプトの設定を参照してください。
7. (必須)Cisco Unity Express モジュールの IP アドレスを記録します。システムを構成するために GUI にアクセスするには、この IP アドレスが必要です。
次の制約事項が Cisco Unity Express Release 2.1 に適用されます。
• Cisco Unity Express は、他の Cisco Unity Express および Cisco Unity ボイスメール システムとのボイスメール ネットワーキングだけをサポートします。その他のボイスメール システムに対するネットワーキング サポートは Release 2.1 では提供されません。
• NM の場合、管理者特権を持つ 1 人のユーザおよびユーザ特権を持つ 4 人のユーザだけが GUI に同時にログインできます。AIM の場合、1 人の管理者および 2 人のユーザだけが GUI に同時にログインできます。
• 日付と時刻は Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)サーバによって決定され、Cisco Unity Express ソフトウェアで設定することはできません。Cisco Unity Express を NTP クライアントとして設定することはできます。詳細については、 NTP サーバの設定および NTP サーバの CLI を参照してください。
• Cisco Unity Express は、システムで一度に 1 つの言語をサポートします。英語、フランス語、ドイツ語、およびスペイン語から言語を選択できます。この言語が Telephone User Interface(TUI; 電話ユーザ インターフェイス)システム プロンプトおよびグリーティングを制御します。管理インターフェイス(GUI および CLI)は、アメリカ英語でのみ使用できます。Cisco CallManager Express は電話機の表示を制御します。この表示は複数の言語で利用可能で、Cisco Unity Express がサポートする言語と無関係です。
• Cisco Unity Express は、1 ユーザにつき 2 つのグリーティングをサポートします。1 つは標準グリーティング、もう 1 つはオプション グリーティングです。グリーティングの時間は、ユーザに割り当てられたメールボックスのストレージ容量に含まれます。
• シャーシのモジュール スロット数に関係なく、ルータ シャーシ 1 つあたり 1 つの Cisco Unity Express モジュールだけが許可されます。
• AIM は、Cisco 3745 ルータ シャーシのスロット 0 にインストールすることはできません。
• NM の前面パネルの Fast Ethernet 0 ポートは、Cisco Unity Express アプリケーションによって使用されないため、使用不能になっています。Fast Ethernet 1 ポートは、Cisco Unity Express ネットワーク モジュールをルータに接続するポートで、ネットワーク モジュール上で唯一アクティブなファースト イーサネット ポートです。
• NM 上のハード ディスクは交換できません。ネットワーク モジュールのハード ディスクが故障した場合は、ネットワーク モジュールを交換する必要があります。
• Cisco Unity Express NM の Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)は、Cisco 3745 ルータの場合にだけ可能です。代わりのモジュールは、元のモジュールと同じタイプである必要があります。AIM の場合、活性挿抜は不可です。
Cisco Unity Express は、次のバックアップ機能および復元機能をサポートしていません。
• スケジューリングされたバックアップおよび復元。バックアップおよび復元は、適切なコマンドを入力したときに開始されます。
• メッセージ格納域の一元化。Cisco Unity Express のバックアップ ファイルを他のメッセージ ストアとともに使用したり、統合したりすることはできません。
• 選択的バックアップおよび復元。完全バックアップ機能および完全復元機能のみが使用できます。個々のボイスメール メッセージやその他の特定のデータを保存または取得することはできません。
• Cisco Unity Express は組み込みシステムであり、Linux システムへのアクセスを提供しません。他の Linux ベースのアプリケーションを Cisco Unity Express モジュールに追加することはできません。
• Cisco Unity Express は、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用した管理および設定をサポートしていません。ただし、ハードウェア インベントリはこの例外です。
• Cisco Unity Express は、Cisco Networking Services(CNS)または Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)による自動プロビジョニングをサポートしていません。
自動受付グリーティングおよびプロンプト ファイルを作成するには、次の 2 つの方法が使用できます。
• G.711 U-law、8 kHz、8 ビット、Mono 形式で .wav ファイルを作成する。ファイルのサイズを 500 KB より大きくすることはできません。グリーティングを録音したら、GUI オプション Voice Mail > Prompts > Upload または Cisco Unity Express の CLI コマンド ccn copy を使用して、ファイルを Cisco Unity Express システムにコピーします。アップロードの手順については、GUI の Online Help(OLH; オンライン ヘルプ)または 自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルのアップロードを参照してください。
• TUI で AvT を使用して、グリーティングまたはプロンプトを録音する。AvT 電話番号をダイヤルし、グリーティングを録音するためのオプションを選択します。録音が終了したら、ファイルを保存します。AvT により、ファイルが Cisco Unity Express に自動的に保存されます。
AvT プロンプト ファイル名の形式は UserPrompt_DateTime.wav です。たとえば、
UserPrompt_11152003144055.wav などになります。CLI コマンドまたは GUI オプションを使用して、ファイルを PC にダウンロードし、ファイル名を有意な名前に変更してから、Cisco Unity Express にアップロードすることもできます。
Cisco Unity Express には、1 組の自動受付プロンプトと 1 つのプロセスが用意されています。プロセスはスクリプトと呼ばれ、プロンプトに対する発信者の応答を処理するために使用されます。このスクリプトを修正することで、発信者の特定の応答を異なる方法で処理できます。たとえば、発信者が営業時間外に電話をかけた場合、特定のメールボックスにボイス メッセージを残すように指示できます。
スクリプトを修正または新規作成するには、Microsoft Windows ソフトウェア ベースのスクリプト エディタ ソフトウェアを使用します。このソフトウェアは Cisco Unity Express とともに提供されます。ガイドラインと手順については、『 Cisco Unity Express Script Editor Guide 』を参照してください。
ファイルのサイズを 1 MB より大きくすることはできません。
スクリプト ファイルを作成したら、そのファイルを PC に保存します。 自動受付スクリプト ファイルのアップロードまたは GUI オプション Voice Mail > Scripts を使用して、スクリプト ファイルを自動受付アプリケーションにアップロードします。
Cisco Unity Express は、AIM および NM の両方でサポートされます。Cisco Unity Express 機能は、次の例外を除いて、どちらのモジュールにも同じ方法で作用します。
• AIM は、4 ポートのモジュールで、最大 50 個のボイスメールボックスおよび 8 時間のボイス メッセージを保存します。NM は、8 ポートのモジュールで、最大 100 個のボイスメールボックスおよび 100 時間のボイス メッセージを保存します。
• trace コマンドまたは log コマンドを NM に対して実行すると、データがディスクに自動的に保存されます。AIM の場合、トレースおよびログ データはフラッシュ メモリに保存されません。Cisco Unity Express の CLI コマンドを使用すると、AIM フラッシュ メモリにデータを保存できます。
• Cisco Unity Express は、AIM フラッシュ メモリの使用量と消耗度を追跡します。この追跡は、NM の場合は不要です。CLI コマンド show interface ide 0 または GUI オプション Reports > System を使用すると、フラッシュ メモリの消耗度のデータが表示されます。
工場で設定されるシステム制限は、注文したライセンスによって異なります。NM-CUE および NM-CUE-EC の制限については、 表 2 および 表 3 を参照してください。AIM-CUE の制限については、 表 4 および 表 5 を参照してください。
ライセンス/ソフトウェア SKU |
|
メールボックス サイズ(分) 1 |
セッションの数 |
|
|
---|---|---|---|---|---|
1.デフォルトのメールボックス サイズの計算には、General Delivery Mailbox(GDM; 共用メールボックス)への割り当てが含まれています。 |
ライセンス/ソフトウェア SKU |
デフォルト数 |
デフォルト数 |
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|---|
|
|
メールボックス サイズ(分) 3 |
および自動受付ポート/ セッションの数 |
|
|
---|---|---|---|---|---|
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
|||||
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
|||||
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
|
デフォルト数 |
デフォルト数 |
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|---|
Cisco Unity Express は、異なるサイトにあるボイスメール システムと Cisco Unity Express をネットワーク化する機能をサポートします。ユーザは、Cisco CallManager または Cisco CallManager Express の通話制御プラットフォーム上に構成された互換性のあるボイスメール システムを使用するリモート ユーザとメッセージを送受信できます。サポートされる構成には次のものがあります。
• Cisco Unity Express と Cisco Unity Express
• Cisco Unity と Cisco Unity Express
• Cisco Unity Express と Cisco Unity
ネットワーキング機能の設定に関する詳細については、 Cisco Unity Express のネットワーキングを参照してください。
Cisco Unity Express には 2 つの管理インターフェイスが用意されています。
• グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI):このユーザ フレンドリな Web ベースのインターフェイスを使用して、すべてのボイスメール機能および自動受付機能を管理できます。
GUI は、Web ベースのアプリケーションに精通している管理者および Cisco IOS コマンド構造に慣れていない管理者を対象としています。GUI のメニューおよびウィンドウを使用する場合の設定手順については、『 Cisco Unity Express GUI Administrator Guide for Cisco CallManager, Release 2.1 』を参照してください。
• コマンドライン インターフェイス(CLI):このテキストベースのインターフェイスには、GUI と同じ管理機能および設定機能があります。インストール、アップグレード、およびトラブルシューティングの機能は、CLI コマンドからのみ使用可能です。管理者は、ルータとの Telnet セッションを介してこのインターフェイスにアクセスします。
CLI は、インストール担当者、リセラー、サポート担当者、その他 Cisco IOS コマンド構造およびルータに精通している人を対象としています。このような方にとっては、CLI を使用してシステムにアクセスしたほうが GUI を使用するより簡単な場合があります。特に、トラブルシューティング、スクリプト処理、および複数サイトのバルク プロビジョニングに関してはそれが当てはまります。CLI 環境の使用を開始する方法については、 コマンド環境の開始を参照してください。
Cisco Unity Express の CLI コマンドの構造は、Cisco IOS の CLI コマンドと非常に似ています。ただし、Cisco Unity Express の CLI コマンドは Cisco IOS の構成に影響しません。Cisco Unity Express モジュールにログインすると、コマンド環境は Cisco IOS 環境ではなくなります。
Cisco Unity Express でのエラー メッセージには、Cisco IOS 環境でのエラー メッセージと異なるものもあります。
GUI および CLI は、IP ネットワーク内の任意の場所にある PC またはサーバからアクセス可能です。GUI にアクセスするには、Microsoft Internet Explorer Version 6.0 以降のリリースを使用します。Cisco Unity Express は、Netscape ブラウザをサポートしていません。CLI にアクセスするには、ルータに Telnet 接続してから、 service-module コマンドを使用します。
Cisco Unity Express と Cisco Unity は、どちらもシスコのボイス メッセージ製品ファミリに含まれますが、同じアプリケーションではありません。相違点は、次のとおりです。
• Cisco Unity は Microsoft Windows ベースのアプリケーションであり、Microsoft Windows オペレーティング システムのメッセージ インフラストラクチャを使用します。Cisco Unity Express は Linux ベースのアプリケーションです。
• Cisco Unit は通常、複数のサイトとネットワーク化できる中央に展開します。Cisco Unity Express Release 2.1 は、ローカル ユーザにサービスを提供するスタンドアロン環境に展開できます。
ただし、Cisco Unity Express システムの管理は、Cisco Unity Express アプリケーションが格納されたルータと IP 接続できる任意の場所から行うことができます。ネットワーク内の複数のサイトが Cisco Unity Express を使用する場合は、1 台の PC またはサーバから個別に管理できます。管理者は、PC またはサーバ上でブラウザを開いて各サイトの GUI にアクセスするか、Telnet セッションを開いて各サイトの CLI にアクセスします。
• Cisco Unity は 100 個以上のメールボックスをサポートしますが、Cisco Unity Express がサポートするメールボックスの数は 100 個以下です。
• Cisco Unity には Cisco Unity Express Release 2.1 より多くの機能があります。
Cisco Unity Express は Cisco Unity Release 3.1 のボイスメール プロンプト録音およびプロンプト フローを使用します。したがって、ボイスメールのエンド ユーザは同じルックアンドフィールで使用できます。
Cisco CallManager は、テレフォニー機能を制御するソフトウェアです。Cisco CallManager は、ネットワークに対する着信および発信を受け入れ、着信または発信の送信先を決定します。Cisco Unity Express は、JTAPI を介して Cisco CallManager から送信された通話を受け入れ、Cisco CallManager が JTAPI インターフェイスを介して通話を転送する場合には、H.323 および Media Gateway Control Protocol(MGCP; メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)の通話を受け入れることができます。
Cisco Unity Express は、ボイス メッセージと自動受付の機能を提供することで Cisco CallManager を拡張するアプリケーションです。Cisco Unity Express モジュールには、ボイスメールおよび自動受付のソフトウェアが含まれています。
Cisco CallManager にはデータベースがあり、電話ハードウェアの識別情報、電話機に関連付けられた内線番号、システム上のユーザ、ログイン情報、ルーティング先、通話処理機能、その他のシステム全体のパラメータが格納されています。
Cisco Unity Express のデータベースには、ボイスメールボックス、自動受付プロンプト、およびボイス メッセージに関する情報が格納されます。初期化手順および設定手順を実行する際は、必ず、両方のデータベースが現在の情報を持つようにデータを保存してください。
Cisco Unity Express GUI ソフトウェアでは、ボイスメールおよび自動受付のパラメータを設定することができます。また、サーバ、JTAPI ユーザ、および Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション)ポートなどの一部の Cisco CallManager パラメータを指定することができます。GUI は、プライマリ サーバが使用できない場合に、1 つのプライマリ サーバと 2 つのバックアップ サーバの 最大 3 つの Cisco CallManager サーバを受け入れます。
Cisco CallManager と Cisco Unity Express 間で WAN リンクがダウンした場合は、Cisco Unity Express が Cisco CallManager からの通話を受け入れることができません。ただし、Cisco Unity Express モジュール上の Session Initiation Protocol(SIP)サブシステムは、Cisco Unity Express モジュールを格納しているルータの Cisco Survivable Remote Site Telephony(SRST)エンジンからの通話を受け入れることができます。ボイスメールと自動受付のアプリケーションは、正常に機能します。Message Waiting Indicator(MWI; メッセージ ウェイティング インジケータ)ライトは、更新されません。WAN リンクがアクティブになると、Cisco Unity Express がそれを検出し、Cisco CallManager サーバに登録し直します。
Cisco Unity Express と Cisco CallManager は密接に連動しますが、Cisco Unity Express と Cisco CallManager のユーザと管理者の定義方法は異なります。
• Cisco CallManager では、Web 管理者が Cisco CallManager パラメータなどのシステム コンポーネントを設定する必要があります。Cisco CallManager のユーザおよび管理者は Cisco CallManager データベースに保存されます。Cisco CallManager は Web 管理者を電話ユーザとして取り扱いません。
Cisco Unity Express では、設定済みの Cisco CallManager ユーザを Cisco Unity Express データベースにコピーできます。Cisco CallManager の管理者 ID は Cisco Unity Express データベースにコピーできません。したがって、Cisco Unity Express の管理者 ID として割り当てることはできません。
• Cisco Unity Express では、ユーザ ID に使用できるのは、A ~ Z の大文字、a ~ z の小文字、0 ~ 9 の数字、下線(_)、ドット(.)、およびダッシュ(-)だけです。ユーザ ID の先頭は英字にする必要があります。これ以外の文字を含む Cisco CallManager ユーザ ID は、Cisco Unity Express データベースにコピーできません。
• パスワードにスペースは使用できません。使用できるパスワード文字は、a ~ z の小文字、A ~ Z の大文字、0 ~ 9 の数字、および - , . + = _ ! @ # $ ^ * ( ) ? / ~ < > & % の記号です。
この項では、Cisco Unity Express に関するリファレンスを示します。
|
|
---|---|
• Cisco IOS Debug Command Reference, Release 12.3T • Cisco IOS Voice Command Reference, Release 12.3T (注) 一般的なボイス設定については、『Cisco IOS Voice Configuration Library, Release 12.3』を参照してください。 |
|
Cisco Systems Technologies Web サイト( http://cisco.com/en/US/tech/index.html ) (注) この Web サイトから、技術カテゴリおよび後続のサブカテゴリの階層を選択し、Technical Documentation > Configuration Examples をクリックします。 |
|
|
|
---|---|
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能設定に適した MIB を特定およびダウンロードするには、 http://www.cisco.com/go/mibs の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
|
|
---|---|
Multipurpose Internet Mail Extensions Part One: Format of Internet Message Bodies, RFC |
|
|
|
---|---|
Technical Assistance Center(TAC)ホーム ページには、検索可能な 30,000 ページの技術コンテンツがあり、製品、技術、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクが含まれています。Cisco.com 登録ユーザはこのページからログインして、さらに多くのコンテンツにアクセスできます。 |