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Cisco CallManager と Cisco Unity Express のすべてのハードウェアおよび Cisco CallManager ソフトウェアのインストールを完了したら、Cisco Unity Express ソフトウェアを設定します。この章では、次の設定情報と手順について説明します。
• 「前提条件」
• 「新規 Cisco Unity Express ソフトウェア パッケージの設定」
Cisco Unity Express の設定を開始する前に、Cisco CallManager システムをインストールしておく必要があります。Cisco CallManager のインストールを実行しなかった、または現在実行していない場合は、インストールの担当者、またはその他のサポート担当者に問い合せて次の手順が完了しているかどうかを確認してください。
1. (必須)Cisco CallManager および Cisco Unity Express のハードウェアをすべてインストールし、機能を検証します。
a. 電話機を接続して Cisco CallManager サーバに登録します。
b. Cisco CallManager サーバに、Network Module(NM; ネットワーク モジュール)の設定をサポートする Cisco IOS Release 12.3(4)T 以降のリリースまたは Advanced Integration Module(AIM; 拡張統合モジュール)の設定をサポートする Cisco IOS Release 12.3(7)T 以降のリリースが構成されていることを確認します。
c. NM の場合は、Enable LED が点灯していることを確認します。
(注) Cisco Unity Express モジュールが格納されているルータには、Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源)を接続することを強くお勧めします。信頼性の高い UPS ユニットを使用すると、ルータおよび Cisco Unity Express モジュールの運用を維持するための電力を継続的に得ることができます。電力消費は Cisco プラットフォームによって異なるため、ユニットのキャパシティおよび実行時間を考慮してください。UPS には、ルータにCisco Unity Express を正しくシャットダウンさせてからルータの電源を切るシグナリング メカニズムが備えられている必要があります。
次の設定がルータに追加されている場合、Cisco IOS Release 12.3(4)T は、UPS デバイスへの自動切り替えをサポートします。
line aux 0
privilege level 15
modem Dialin
autocommand service-module service-engine slot/0 shutdown no-confirm
ここで slot は Cisco Unity Express モジュールのスロット番号です。
2. (必須)Cisco CallManager ソフトウェアをインストールし、機能を検証します。
a. Cisco CallManager 設定 Web ページにアクセスできることが必要です。
b. service-engine インターフェイス上に ip unnumbered コマンドを設定するには、Cisco IOS ソフトウェアのコマンドをルータに対して実行して、Cisco Unity Express モジュールへのスタティック ルートを作成します。次に例を示します。
この例では、10.3.6.128 は Cisco Unity Express モジュールの IP アドレスで、Service-Engine1/0 は Cisco Unity Express モジュールのホストであるルータ スロットです。
c. NM の場合は、Cisco CallManager に 8 つの CTI ポートを設定します。AIM の場合は、Cisco CallManager に 4 つの CTI ポートを設定します。Cisco CallManager オプションの Device > Phones > Add new Phone を使用します。これらのポートは、通話を終了するために、Cisco Unity Express アプリケーション(ボイスメール、自動受付、および Administration via Telephone [AvT])に割り当てられます。
(注) Cisco CallManager に、過剰な CTI ポートを設定しないでください。過剰な CTI ポートを設定すると、Cisco CallManager のスケーラビリティに影響し、Cisco CallManager がサポートすることのできる他のデバイス数が制限されます。
d. Device > CTI Route Point オプションを使用して、Cisco CallManager に最低 2 つのルート ポイントを設定します。Cisco Unity Express のボイスメール アプリケーションが一方のルート ポイントを使用し、自動受付アプリケーションが他方のルート ポイントを使用します。Cisco Unity Express AvT を使用する予定の場合は、Cisco CallManager に 3 番目のルート ポイントを設定してください。
(注) Cisco CallManager に、過剰なルート ポイントを設定しないでください。過剰なルート ポイントを設定すると、Cisco CallManager のスケーラビリティに影響し、Cisco CallManager がサポートすることのできる他のデバイス数が制限されます。
e. User > Add new user オプションを使用して、Cisco CallManager の JTAPI ユーザを作成します。Device Association オプションを使用して、この JTAPI ユーザに CTI ポートとルート ポイントを関連付けます(JTAPI ユーザには、Cisco Unity Express ボイスメールボックスが割り当てられません。JTAPI ユーザは、Cisco CallManager への接続を確立するための Cisco Unity Express のプレースホルダーです)。Enable CTI Application Use チェックボックスが、この JTAPI ユーザに対してオンになっていることを確認します。
f. Cisco Unity Express ソフトウェアのインストール時に、Cisco Unity Express の管理者ユーザ ID とパスワードを作成し、DNS サーバと NTP サーバの IP アドレスを指定します。このユーザ ID とパスワードは、初期化ウィザードにログインするときに必要になります。
g. 通話の処理が効率的に行われるように、Cisco Unity Express ルータにアクセス リストを設定して、JTAPI トラフィックに優先順位を付けます。次の例を参考にしてください。
ここで、10.3.6.128 は、Cisco Unity Express が格納されているモジュールの IP アドレスです。
show policy-map interface コマンドの出力は、マーク付きパケットの数が増加していることを指し示す必要があります。次の例を参考にしてください。
3. (必須)Cisco Unity Express と通信する FTP サーバは、パッシブ FTP 要求をサポートしている必要があります。この機能を FTP サーバに設定する方法については、FTP サーバのマニュアルを参照してください。
4. (オプション)Cisco CallManager インターフェイスにユーザが作成されていない場合、すべてのユーザ、グループ、およびユーザとグループの内線番号のリストを作成します。このリストにより、多くのユーザと内線番号を簡単に設定できます。
5. (オプション)自動受付アプリケーションのオプション初期メッセージを作成します。自動受付には、デフォルトの初期メッセージが用意されています。別のメッセージを .wav ファイルで作成し、そのファイルを自動受付の設定の一部としてインストールできます。詳細については、 自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルの録音を参照してください。
6. (オプション)ビジネスの要件に合せて自動受付プロンプトのシーケンスをカスタマイズします。詳細については、 自動受付スクリプトの設定を参照してください。
7. (必須)Cisco Unity Express モジュールの IP アドレスを記録します。システムを構成するために GUI にアクセスするには、この IP アドレスが必要です。
Cisco Unity Express を注文すると、Cisco Unity Express ソフトウェアと購入済みライセンスがモジュールにインストールされた状態で工場から出荷されます。予備のモジュールも、ソフトウェアとライセンスがインストールされた状態で付属します。
新規にインストールした Cisco Unity Express を設定するには、次の手順を実行する必要があります。
1. モジュールとルータ間の IP アドレス指定を設定します。Cisco Unity Express ソフトウェアへの IP 接続のアクティブ化を参照してください。
2. Cisco Unity Express ソフトウェアの設定を開始します。 設定タスクを参照してください。
Cisco Unity Express モジュールをインストールしたら、Cisco CallManager と Cisco Unity Express アプリケーション間の IP 通信リンクをアクティブにします。
ソフトウェアをアクティブにするために必要な情報は次のとおりです。
• Cisco Unity Express のホストである Cisco IOS ルータ上の Cisco Unity Express モジュールのスロット番号とユニット番号。
• Cisco Unity Express のホストである Cisco IOS ルータの IP アドレスとサブネット マスク、または unnumbered インターフェイスのタイプと番号。
• Cisco Unity Express モジュールの IP アドレス。この IP アドレスは、Cisco Unity Express のホストである Cisco IOS ルータと同じサブネット上にある必要があります。
• Cisco Unity Express ルータのデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。この IP アドレスは、Cisco Unity Express のホストである Cisco IOS ルータと同じ IP アドレスである必要があります。
1. interface Service-Engine slot / unit
2. ip address router-ip-addr subnet-mask
または、
ip unnumbered type number
3. service-module ip address cue-side-ip-addr subnet-mask
Cisco Unity Express モジュールへの接続を設定したら、Cisco Unity Express コマンド環境を開始し、アプリケーションの設定を開始します。コマンド環境の開始を参照してください。
Cisco Unity Express コマンドの EXEC モードおよび設定モードは、Cisco IOS CLI コマンドの EXEC モードおよび設定モードと同様に動作します。ただし、Cisco Unity Express EXEC モードでは一部のパラメータを設定または変更できますが、Cisco IOS EXEC モードでは許可されていません。この Cisco Unity Express 機能を使用して、設定したパラメータをフラッシュ メモリに保存できます。フラッシュ メモリへの保存により、ディスク クラッシュなどの深刻な障害が発生した場合に利用できる最小限の情報がシステムに保持されます。このマニュアルの各コマンドの説明では、コマンド モードを示しています。
Cisco Unity Express ソフトウェアをインストールし、アクティブにしたら、次の手順を実行してコマンド環境を開始します。
Cisco Unity Express ソフトウェアの新規インストールの場合は、この手順を開始する前に、前提条件および Cisco Unity Express ソフトウェアへの IP 接続のアクティブ化を参照してください。
設定タスクを参照してください。
Cisco Unity Express コマンド環境を離れ、ルータのコマンド環境に戻る必要がある場合は、以下の手順に従います。
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CTRL キー、 SHIFT キー、 6 キーを同時に押してから、小文字の x を入力します。 (注) Cisco IOS Release 12.3(11)T 以降の場合は、代わりに EXIT コマンドを使用します。 |