この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章のコマンドは、Cisco MDS 9000 ファミリのマルチレイヤ ディレクタおよびファブリック スイッチに対応しています。ここでは、コマンド モードに関係なく、すべてのコマンドがアルファベット順に記載されています。各コマンドの適切なモードを確認するには、「コマンド モード」を参照してください。詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』を参照してください。
ベーシック ゾーン分割モードで VSAN(仮想 SAN)のゾーン ブロードキャスト フレームをイネーブルにするには、コンフィギュレーション モードで zone broadcast enable コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
zone broadcast enable vsan vsan-id
no zone broadcast enable vsan vsan-id
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ブロードキャスト フレームがすべての Nx ポートに送信されます。FL ポートに接続している NL ポートがブロードキャスト フレームのソースとブロードキャスト ゾーンを共有している場合、フレームはループにあるすべてのデバイスにブロードキャストされます。
このコマンドは、ベーシック ゾーン分割モードにのみ適用されます。
(注) このコマンドは、Cisco MDS 9124 スイッチ、Cisco Fabric Switch for HP c-Class BladeSystem、Cisco Fabric Switch for IBM BladeCenter でサポートされていません。
次に、ファブリック全体でのゾーン コンフィギュレーションのブロードキャストをイネーブルにする例を示します。
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ゾーン名を複製するには、コンフィギュレーション モードで zone clone コマンドを使用します。
zone clone origZone-Name cloneZone-Name vsan vsan-id
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次に、名前が origZone という元のゾーン グループを複製して、VSAN 45 にクローン ゾーン グループ cloneZone を作成する例を示します。
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VSAN(仮想 SAN)のゾーン分割変更を確定するには、コンフィギュレーション モードで zone commit vsan コマンドを使用します。コマンドを無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。
zone commit vsan vsan-id [ force ]
no zone commit vsan vsan-id [ force ]
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ロックを開始したスイッチのセッション ロックを消去するには、 zone commit vsan コマンドの no 形式を使用します。
次に、VSAN 200 内のゾーン分割変更を確定する例を示します。
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VSAN(仮想 SAN)内のゾーン データベースを圧縮するには、 zone compact vsan コマンドを使用します。
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Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(1) 以前では、VSAN 単位でサポートされるゾーン数は 2000 のみでした。Cisco SAN-OS Release 3.0(1) 以降は、8000 ゾーンをサポートしています。
2000 を越えるゾーンが追加された場合、前のリリースへダウングレードした場合に制限を超過したゾーンが失われる可能性があることを示すためのコンフィギュレーション チェックが登録されます。コンフィギュレーション チェックを回避するために、超過ゾーンを削除して VSAN のゾーン データベースを圧縮することができます。超過ゾーンを削除した後にゾーンが 2000 以下になった場合、圧縮プロセスによってゾーン ID が再発行されて、設定が前のバージョンでサポートできるようになります。
ダウングレードする場合、すべての VSAN でゾーンを 2000 未満に設定し、すべての VSAN で zone compact vsan コマンドを発行します。
VSAN を結合しようとする場合、VSAN 内に 2000 を越えるゾーンが存在すると結合が失敗し、隣接 VSAN で 2000 を越えるゾーンをサポートできなくなります。
VSAN 内に 2000 を越えるゾーンが存在する場合アクティベーションに失敗し、ファブリック内の全スイッチで 2000 を越えるゾーンをサポートできなくなります。
次に、VSAN 1 でゾーン データベースを圧縮する例を示します。
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アクティブなゾーン セットをフル ゾーン セットにコピーするには、EXEC モードで zone copy コマンドを使用します。このコマンドを無効にするか、または出荷時の設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
zone copy active -zoneset full-zoneset vsan vsan-id
zone copy vsan vsan-id active-zoneset {bootflash: ftp: | full-zoneset | scp: | sftp: | tftp: | volatile:}
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次に、アクティブ ゾーン セットをフル ゾーン セットにコピーする例を示します。
次に、VSAN 3 のアクティブ ゾーン セットを、SCP を使用してリモート ロケーションにコピーする例を示します。
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デフォルト ゾーン(作成されたゾーンが割り当てられていないノード)がデフォルト ゾーン内のすべてに対するアクセスを許可するか拒否するかを定義するには、コンフィギュレーション モードで zone default-zone コマンドを使用します。このコマンドを無効にするか、または出荷時の設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
zone default-zone [ permit ] vsan vsan-id
no zone default-zone [ permit ] vsan vsan-id
指定した VSAN(仮想 SAN)でのデフォルトのゾーン分割動作を設定します。VSAN ID の有効範囲は、1 ~ 4093 です。 |
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VSAN 内のデフォルト ゾーンに対する運用値を定義するには、 zone default-zone permit vsan コマンドを使用します。このコマンドは既存の VSAN に適用されます。まだ作成されていない VSAN には効果がありません。
全 VSAN のデフォルト ゾーンに定義されたデフォルト値を使用するには、 system defalt zone default-zone permit コマンドを使用します。デフォルト値は、VSAN が最初に作成されてアクティブになる際に使用されます。
次に、VSAN 2 内のデフォルト ゾーン分割を許可する例を示します。
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ゾーン メンバー タイプをあるタイプから別のタイプに変えるには、コンフィギュレーション モードで zone convert zone コマンドを使用します。
zone convert zoneset name source-member-type dest-member-type vsan vsan-id
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このコマンドを使用するには、すべてのメンバーがログインしていなければなりません。変換が実行されなかったメンバーが 1 つでもあると、変換は失敗します。
表27-1 で、このコマンドでサポートされているメンバー タイプの変換マトリクスについて説明します。
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ゾーン データベースの結合を制限するには、コンフィギュレーション モードで zone merge-control restrict vsan コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
zone merge-control restrict vsan vsan-id
no zone merge-control restrict vsan vsan-id
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VSAN(仮想 SAN)の拡張ゾーン分割をイネーブルにするには、コンフィギュレーション モードで zone mode enhanced vsan コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
zone mode enhanced vsan vsan-id
no zone mode enhanced vsan vsan-id
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zone mode enhanced vsan コマンドを使用する前に、ファブリックの全スイッチが拡張ゾーン分割モードで動作することを確認します。1 つまたは複数のスイッチが拡張ゾーン分割モードで動作しない場合、拡張ゾーン分割モードをイネーブルにする要求は拒否されます。
zone mode enhanced vsan コマンドが正常に完了すると、ソフトウェアは、セッションの開始、拡張ゾーン分割データ構造を使用したゾーン分割データベースの配信、コンフィギュレーション変更の適用、およびファブリックの全スイッチへの Release Change Authorization(RCA)の送信を自動的に行います。次に、ファブリックの全スイッチは拡張ゾーン分割モードをイネーブルにします。
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ゾーンを作成するには、コンフィギュレーション モードで zone name コマンドを使用します。このコマンドを無効にするか、または出荷時の設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
zone name zone-name vsan vsan-id
attribute {broadcast | qos priority { high | low | medium } | read-only}
attribute-group group-name
member { device-alias alias-name [lun lun-id ] |
domain-id domain-id port-number port-number |
fcalias name | fcid fcid-value [lun lun-id ] | fwwn fwwn-id |
interface fc slot / port [domain-id domain-id | swwn swwn-id ] |
ip-address ip-address [ subnet-mask ] | pwwn pwwn-id [lun lun-id ] |
symbolic-nodename identifier }
zone name zone-name vsan vsan-id
no attribute {broadcast | qos priority { high | low | medium } | read-only}
no attribute-group group-name
no member { device-alias alias-name [lun lun-id ] |
domain-id domain-id port-number port-number |
fcalias name | fcid fcid-value [lun lun-id ] | fwwn fwwn-id |
interface fc slot / port [domain-id domain-id | swwn swwn-id ] |
ip-address ip-address [ subnet-mask ] | pwwn pwwn-id [lun lun-id ] |
symbolic-nodename identifier }
no zone name zone-name vsan vsan-id
(注) Cisco Fabric Switch for HP c-Class BladeSystem および Cisco Fabric Switch for IBM BladeCenter では、構文は次のようになります。
interface {bay port | ext port}
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• broadcast および qos priority オプションが、 attribute サブコマンドに追加されました。 • attribute-group サブコマンドが追加されました。 • device-alias aliasname [lun lun-id ] オプションが member サブコマンドに追加されました。 |
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ゾーンがゾーン セットに割り当てられてから、ゾーン セットが任意のスイッチからアクティブ化され、ファブリックを通じてすべてのスイッチに伝播されます。ゾーンは、ノード(ホストおよびストレージ)間のアクセスを許可および拒否してセキュリティを可能にします。 zone name コマンドは、コンフィギュレーション モードから発行されます。VSAN 用のゾーンを config-zone サブモードから作成します。
show wwn switch コマンドを使用して sWWN を検索します。sWWN を指定しない場合、ソフトウェアは自動的にローカル sWWN を使用します。
ブロードキャスト フレームがすべての Nx ポートに送信されます。
FL ポートに接続している NL ポートがブロードキャスト フレームのソースとブロードキャスト ゾーンを共有している場合、フレームはループにあるすべてのデバイスにブロードキャストされます。
次に、指定したメンバー タイプ(pWWN、ファブリック pWWN、FCID、または FC エイリアス)および値に基づいた指定ゾーン(Zone1)の属性を設定する例を示します。
次に、指定したメンバー タイプ(pWWN、ファブリック pWWN、FCID、または FC エイリアス)および値に基づいた指定ゾーン(Zone2)のメンバーを設定する例を示します。
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ゾーン セットのゾーンを設定するには、ゾーン セット コンフィギュレーション サブモードで zone name コマンドを使用します。ゾーン セットからゾーンを削除するには、コマンドの no 形式を使用します。
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ゾーンの名前を変更するには、コンフィギュレーション モードで zone rename コマンドを使用します。
zone rename current-name new-name vsan vsan-id
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ゾーン属性グループを複製するには、コンフィギュレーション モードで zone-attribute-group clone コマンドを使用します。
zone attribute clone origAttGrp-Name cloneAttGrp-Name vsan vsan-id
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ゾーン属性グループを削除するには、 zone-attribute-group name コマンドの no 形式を使用します。
次に、origZoneAttGrp という元の名前のゾーン属性グループを複製して、VSAN 45 の cloneZoneAttGrp にコピーする方法を示します。
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拡張ゾーン分割のゾーン属性グループを作成および設定するには、コンフィギュレーション モードで zone-attribute-group name コマンドを使用します。ゾーン属性グループを削除するには、コマンドの no 形式を使用します。
zone attribute group name zone-name vsan vsan-id
no zone attribute group name zone-name vsan vsan-id
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ゾーン属性グループの作成、および既存のゾーン属性グループの変更にも、このコマンドを使用できます。
ゾーン属性グループは、拡張ゾーン分割に対してのみサポートされています。 zone mode enhanced vsan コマンドを使用すれば、拡張ゾーン分割をイネーブルにできます。
次に、ゾーン属性グループを作成し、属性グループ コンフィギュレーション サブモードにする例を示します。
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ゾーン属性グループの名前を変更するには、コンフィギュレーション モードで zone-attribute-group rename コマンドを使用します。
zone attribute group rename current-name new-name vsan vsan-id
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イニシエータのゾーン名を割り当てるには、iSCSI server load balancing(iSLB)イニシエータ コンフィギュレーション サブモードで zonename コマンドを使用します。イニシエータのゾーン名を削除するには、コマンドの no 形式を使用します。
iSCSI イニシエータ コンフィギュレーション サブモード
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iSLB イニシエータおよびイニシエータ ターゲットが追加されたゾーン名を設定することができます。ゾーン名を指定しない場合、IPS マネージャがゾーン名を動的に作成します。iSLB ゾーン セットには次のような考慮事項があります。
• イニシエータ ターゲットのあるイニシエータの自動ゾーン分割がデフォルトでイネーブルです。
• 自動ゾーンが VSAN(仮想 SAN)に作成されるためには、その VSAN でゾーン セットがアクティブでなければいけません。少なくとも他の変更が 1 度でもゾーン セットで行われた場合のみ zoneset activate コマンドが自動ゾーンを作成します。
• 別のゾーン セット アクティベーションが進行中であったり、ゾーン分割データベースがロックされている場合、iSLB ゾーン セット アクティベーションが失敗する可能性があります。障害が発生した場合、iSLB ゾーン セット アクティベーションを再試行してください。この問題を回避するために、ゾーン分割関連操作(通常ゾーン、Inter-VSAN Routing [IVR] ゾーン、または iSLB ゾーン)は 1 つのみ実行します。
• IVR および iSLB が同じファブリックでイネーブルの場合、ファブリック内の少なくとも 1 スイッチで両方の機能がイネーブルになっていなければいけません。ゾーン分割関連設定やアクティベーション操作(通常ゾーン、IVR ゾーン、または iSLB ゾーン)はこのスイッチで実行する必要があります。実行しない場合、ファブリック内でトラフィックが切断される可能性があります。
次に、iSLB イニシエータのゾーン名を割り当てる例を示します。
次に、ゾーン名を削除して、iSLB イニシエータのデフォルト ゾーン名に戻す例を示します。
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iSLB 名と IP アドレスを iSLB イニシエータに割り当てて、iSLB イニシエータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
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1 つのゾーンゼットに複数のゾーンをグループ化するには、コンフィギュレーション モードで zoneset コマンドを使用します。コマンドを無効にするか、出荷時の設定に戻すには、コマンドの no 形式を使用します。
zoneset { activate name zoneset-name vsan vsan-id |
clone zoneset-currentName zoneset-cloneName |
distribute full vsan vsan-id |
name zoneset-name vsan vsan-id |
rename current-name new-name vsan vsan-id }
no zoneset { activate name zoneset-name vsan vsan-id |
clone zoneset-currentName zoneset-cloneName |
distribute full vsan vsan-id |
name zoneset-name vsan vsan-id |
rename current-name new-name vsan vsan-id }
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親ゾーン セットをアクティブ化することでゾーンはアクティブ化されます。
zoneset distribute full vsan コマンドは、デフォルト ゾーンの運用値を VSAN 内の全ゾーン セットに配信します。運用値を配信したくない場合は、 system defalt zone distribute full コマンドを使用して、デフォルト値を配信します。最初に VSAN が作成されてアクティブになるときに使用されます。
zoneset distribute full vsa コマンドは既存の VSAN に適用されます。まだ作成されていない VSAN には効果がありません。
(注) トラフィックを切断せずにアクティブ Inter-VSAN Routing(IVR)ゾーン セットを新規 IVR ゾーン セットに置き換えるには、現在のアクティブ IVR ゾーン セットを非アクティブにせずに新規 IVR ゾーン セットをアクティブ化します。
次に、VSAN 333 内の gottons という名前のゾーン セットをアクティブにする例を示します。
次に、zSet1 という名前のゾーン セットを複製し、VSAN 45 に新しいゾーン セット名 zSetClone を作成する例を示します。
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ゾーン セット データベースを結合するには、EXEC モードで zoneset コマンドを使用します。
zoneset {distribute | export | import interface {fc slot-number | fcip interface-number | port-channel port-number }} vsan vsan-id
(注) Cisco Fabric Switch for HP c-Class BladeSystem および Cisco Fabric Switch for IBM BladeCenter では、構文は次のようになります。
import interface {bay|ext port | port-channel port-number}
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zoneset import および zoneset export コマンドは VSAN の範囲に対しても発行できます。
zoneset distribute vsan vsan-id コマンドは、 interop 2 および interop 3 モードでサポートされて、 interop 1 モードではサポートされていません。
次に、VSAN 2 インターフェイスを介して接続された隣接スイッチからゾーン セット データベースをインポートする例を示します。
次に、VSAN 5 を介して接続された隣接スイッチにゾーン セット データベースをエクスポートする例を示します。
次に、VSAN 333 のゾーン セットを配信する例を示します。
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