この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS ソフトウェアでサポートするインターフェイス タイプの概要を説明します。
Cisco NX-OS は、サポート対象の各インターフェイス タイプの複数の設定パラメータをサポートします。ほとんどのパラメータはこのマニュアルで説明しますが、一部は他のマニュアルで説明します。
以下の表に、インターフェイスに設定できるパラメータの情報の入手先を示します。
機能 |
パラメータ |
解説場所 |
---|---|---|
基本パラメータ |
説明、デュプレクス、エラー ディセーブル、フロー制御、MTU、ビーコン |
「基本インターフェイス パラメータの設定」 |
レイヤ 2 |
レイヤ 2 アクセスおよびトランク ポート設定 |
「レイヤ 2 インターフェイスの設定」 |
レイヤ 2 MAC、VLAN、プライベート VLAN、Rapid PVST+、Multiple Spanning Tree、スパニングツリー拡張 |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』 |
|
ポート セキュリティ |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 6.x』 |
|
レイヤ 3 |
メディア、IPv4 および IPv6 アドレス |
「レイヤ 3 インターフェイスの設定」 |
帯域幅、遅延、IP ルーティング、VRF |
Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS インターフェイス コンフィギュレーション ガイド リリース 6.x 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide』 |
|
ポート チャネル |
チャネル グループ、LACP |
「ポート チャネルの設定」 |
vPC |
仮想ポート チャネル |
「vPC の設定」 |
トンネル |
GRE トンネリング |
「IP トンネルの設定」 |
セキュリティ |
Dot1X、NAC、EOU、ポート セキュリティ |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 6.x』 |
FCoE |
Cisco NX-OS Release 5.2(1) から、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチ上で FCoE(Fibre Channel over Ethernet)を実行できるようになりました。 |
『Cisco NX-OS FCoE Configuration Guide for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』 |
イーサネット インターフェイスには、アクセス ポート、トランク ポート、プライベート VLAN(PVLAN)ホスト ポートと無差別ポート、ルーテッド ポートがあります。
アクセス ポートは 1 つの VLAN のトラフィックを送受信します。このポートのタイプはレイヤ 2 インターフェイスだけです。アクセス ポート インターフェイスの詳細については、「レイヤ 2 インターフェイスの設定」を参照してください。
トランク ポートは複数の VLAN のトラフィックを送受信します。このポートのタイプはレイヤ 2 インターフェイスだけです。トランク ポート インターフェイスの詳細については、「レイヤ 2 インターフェイスの設定」を参照してください。
プライベート VLAN(PVLAN)は、レイヤ 2 レベルでのトラフィック分離とセキュリティを実現します。PVLAN は 1 つのプライマリ VLAN と 1 つのセカンダリ VLAN を 1 つまたは複数組み合わせたもので、プライマリ VLAN はすべて同じです。セカンダリ VLAN には 2 種類あり、独立 VLAN とコミュニティ VLAN と呼ばれます。
独立 VLAN では、PVLAN ホストはプライマリ VLAN のホストとだけ通信します。コミュニティ VLAN では、PVLAN ホストは同じコミュニティ内の PVLAN ホスト同士およびプライマリ VLAN のホストとだけ通信し、独立 VLAN や他のコミュニティの VLAN のホストとは通信しません。コミュニティ VLAN は無差別ポートを使って PVLAN の外部と通信します。独立およびコミュニティ セカンダリ VLAN が組み合わされているにもかかわらず、プライマリ VLAN 内のすべてのインターフェイスはレイヤ 2 ドメイン 1 つだけで構成されており、必要な IP サブネットは 1 つです。
PVLAN 無差別ポートにレイヤ 3 VLAN ネットワーク インターフェイスやスイッチ仮想インターフェイス(SVI)を設定し、プライマリ PVLAN にルーティング機能を持たせることもできます。
PVLAN ホストおよび PVLAN 無差別ポートの設定および他のすべての PVLAN 設定の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』を参照してください。
ルーテッド ポートは、IP トラフィックを他のデバイスにルーティングできる物理ポートです。ルーテッド ポートはレイヤ 3 インターフェイスだけで、スパニングツリー プロトコル(STP)などのレイヤ 2 プロトコルはサポートしません。ルーテッド ポートの詳細については、「ルーテッド インターフェイス」の項を参照してください。
管理イーサネット インターフェイスを使用して、Telnet クライアント、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、その他の管理エージェントを使用するリモート管理用ネットワークにデバイスを接続できます。管理ポート(mgmt0)は、自動検知であり、10/100/1000 Mb/s の速度の全二重モードで動作します。
管理インターフェイスの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。このマニュアルにも、管理インターフェイスの IP アドレスとデフォルト IP ルーティング設定に関する情報を記載しています。
ポート チャネルは、複数の物理インターフェイスを集約した論理インターフェイスです。最大 8 つの物理ポートへの個別リンクを 1 つのポート チャネルにバンドルして、帯域幅と冗長性を向上させることができます。ポート チャネリングにより、これらの物理インターフェイス チャネルのトラフィックをロード バランスさせることもできます。ポート チャネル インターフェイスの詳細については、「ポート チャネルの設定」を参照してください。
仮想ポート チャネル(vPC)によって、2 個の異なる Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスを物理的に接続し、第 3 のデバイスからは 1 つのポートとして見えるリンクが実現します。第 3 のデバイスには、スイッチやサーバなどあらゆるネットワーキング デバイスが該当します。すべてのデバイス上で全部で 748 本の vPC を設定できます。vPC はレイヤ 2 マルチパッシングを提供します。vPC の詳細については、「vPC の設定」の項を参照してください。
レイヤ 3 インターフェイスとして設定した親インターフェイスに仮想サブインターフェイスを作成できます。親インターフェイスは物理ポートでもポート チャネルでもかまいません。親インターフェイスはサブインターフェイスによって複数の仮想インターフェイスに分割されます。これらの仮想インターフェイスに IP アドレスやダイナミック ルーティング プロトコルなど固有のレイヤ 3 パラメータを割り当てることができます。サブインターフェイスの詳細については、「サブインターフェイス」の項を参照してください。
VLAN ネットワーク インターフェイスは仮想のルーテッドインターフェイスで、デバイスの VLAN を同じデバイスのレイヤ 3 ルータ エンジンに接続します。レイヤ 3 内部 VLAN ルーティングが実現できるように VLAN ネットワーク インターフェイス間をルーティングできます。VLAN ネットワーク インターフェイスの詳細については、「VLAN インターフェイス」の項を参照してください。
仮想ループバック インターフェイスは、常にアップ状態にあるシングル エンドポイントを持つ仮想インターフェイスです。パケットが仮想ループバック インターフェイスを通じて送信されると、仮想ループバック インターフェイスですぐに受信されます。ループバック インターフェイスは物理インターフェイスをエミュレートします。サブインターフェイスの詳細については、「ループバック インターフェイス」の項を参照してください。
トランスポート プロトコル内部の任意のパケットは、トンネリングによってカプセル化されます。この機能は、簡単なインターフェイスを設定する仮想インターフェイスとして実装されています。トンネル インターフェイスにより、任意の標準的なポイントツーポイント(p2p)カプセル化スキームの実装に必要なサービスが提供されます。リンクごとに個別のトンネルを設定できます。詳細については、「IP トンネルの設定」を参照してください。
複数の仮想デバイス コンテキスト(VDC)を作成できます。各 VDC は、インターフェイスを割り当てることのできる、独立した論理デバイスです。VDC にインターフェイスを割り当てると、現在の VDC が正しい場合のみこのインターフェイスを設定できます。VDC の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』を参照してください。
インターフェイスは、ステートフル再起動とステートレス再起動をサポートします。ステートフル再起動はスーパーバイザ切り替え時に発生します。切り替え後、Cisco NX-OS は実行時の設定を適用します。
vPC には、ライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
IP トンネルには Enterprise Services ライセンスが必要です。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
他のインターフェイスにはライセンスが必要ありません。