この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco ケーブル Wideband ソリューション Release 1.0 ワイドバンド コンポーネントのモニタリングおよびトラブルシューティングについて説明します。この章の内容は、次のとおりです。
Cisco IOS コマンドライン インターフェイスには、次の目的で CMTS から発行できるコマンドが組み込まれています。
シンタックス、使用方法、各コマンドの例については、 表5-1 のマニュアルを参照してください。
(注) Cisco uBR10012 ルータ、Cisco Wideband SIP、および Cisco Wideband SAP を設定するためのコマンドの多くは、現在、Cisco Command Lookup Tool(Cisco.com で利用可能)で検索できるコマンド セットには含まれていません。これらのコマンドの詳細については、表5-1 に記載されているマニュアルを参照してください。
|
|
---|---|
『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』 |
Wideband SIP および Wideband SPA 用のコマンド(RF およびワイドバンド チャネル用のコマンドを含む) |
Cisco Wideband SIP のモニタリングに役立つコマンド: show diag
さらに、 show controllers jacket コマンドを使用すると、Wideband SIP レジスタ値が表示されます。 show controllers jacket は、シスコシステムズのテクニカルサポート スタッフが使用します。
Wideband SIP の電源が投入されているかどうかを確認するには、 show diag コマンドを使用します。 show diag の出力が表示されれば、Wideband SIP は電源が投入されています。 show diag コマンドは、Wideband SIP についてさまざまな情報を提供します。たとえば、Wideband SIP のハードウェア タイプが 2jacket-1 カードであることなどがわかります。
show diag の出力が表示されない場合、Wideband SIP は電源が投入されていません。
Wideband SPA の電源が投入されているかどうかを確認するには、 show hw-module bay oir コマンドを使用します。Operational Status が「ok」の場合、Wideband SPA は電源が投入されていて動作可能です。
show hw-module bay oir の出力で、Operational Status フィールドに「admin down」が表示された場合、Wideband SPA は管理者によってディセーブルにされています。
Wideband SPA のハードウェアおよび診断情報を表示するには、 show diag コマンドを使用します。
Cisco IOS コマンドでは、Wideband SPA およびそのギガビット イーサネット ポートは、ユーザ設定が可能な標準インターフェイスとはみなされず、 show interfaces コマンドの出力には表示されません。Wideband SPA はコントローラであり、 show controller modular-cable コマンドを使用すると、SPA、SPA のギガビット イーサネット ポート、搭載 SFP、ワイドバンド チャネルなどの情報が表示されます。
次に、Cisco uBR10012 routerのスロット 1、サブスロット 0、ベイ 0 に搭載された Wideband SPA に関する、 show controller modular-cable の出力例を示します。この出力では、Gigabit Ethernet Port Selected フィールドから、Port 0 が Wideband SPA 上でアクティブなギガビット イーサネット ポートであることがわかります。
Wideband SPA ポートの SFP モジュール情報を表示するには、 sfp キーワードを指定して show controllers modular-cable コマンドを使用します。次に、ポート 1 に搭載された SFP モジュール情報の出力例を示します。
ワイドバンド ケーブル インターフェイス(ワイドバンド チャネル)情報を表示するには、 show interface wideband-cable コマンドを使用します。ワイドバンド チャネルはケーブル インターフェイスと類似しており、 show ip interfaces および show interfaces コマンドでワイドバンド チャネル情報も表示されます。
次に、スロット/サブスロット/ベイ 1/0/0 に搭載された Wideband SPA のワイドバンド チャネル 0 に関する、 show interface wideband-cable コマンドの出力例を示します。
show interface wideband-cable コマンドか、またはケーブル インターフェイスのハードウェア ステータスおよびライン プロトコル ステータスを表示する別の Cisco IOS コマンドで、ワイドバンド チャネル ケーブル インターフェイスを指定した場合、次の条件が当てはまります。
• Wideband SIP に Wideband SPA が搭載されていて、両方とも電源が投入されている場合、ワイドバンド チャネル ケーブル インターフェイスのハードウェア ステータスは up になります。
• ワイドバンド チャネルが 1 つ以上の RF チャネルと対応付けられていて、なおかつ RF チャネルに次のパラメータが設定されていた場合、ワイドバンド チャネル ケーブル インターフェイスのライン プロトコルは up になります。
–エッジ QAM デバイスまたはネクストホップ ルータの MAC アドレス
ワイドバンド チャネル ケーブル インターフェイスのライン プロトコルが up の場合、データを正しく送信するために必要なワイドバンド チャネル設定情報がすべて存在しています。ただし、Wideband SPA の設定プロセスを完了するために、追加の設定情報が必要になることがあります。Wideband SPA の設定手順については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』を参照してください。
ワイドバンド チャネルの詳細情報を表示するには、 wideband-channel キーワードを指定して show hw-module bay コマンドを使用します。表示する情報のタイプを特定するために、次のいずれかのキーワードも指定する必要があります。
• association -- ワイドバンドとナローバンド(従来の DOCSIS)チャネル間のアソシエーション情報を表示します。ワイドバンド チャネルと従来の DOCSIS ダウンストリーム チャネル間のアソシエーションは、 downstream cable コマンドを使用してファイバ ノードのプライマリ ダウンストリーム チャネルを設定するときに行われます。
• config -- ワイドバンド チャネルの設定情報を表示します。
• counters -- ワイドバンド チャネルの統計情報を表示します。
• mapping -- RF チャネルとワイドバンド チャネルのマッピングを表示します。
ワイドバンドとナローバンド チャネル間のアソシエーション情報を表示するには、 association および wideband-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。 wideband-channel のうしろにワイドバンド チャネル番号を指定すると、そのチャネルについてのみ出力されます。次に、表示例を示します。
この例では、各ワイドバンド チャネルについて次の情報が表示されています。
• WB channel -- ワイドバンド ケーブル インターフェイス(ワイドバンド チャネル)
• BG ID -- ワイドバンド チャネルのボンディング グループ ID
• Bundle num -- ワイドバンド チャネルが所属している仮想バンドル インターフェイスの番号
• NB channel -- ワイドバンド チャネルに対応するプライマリ ダウンストリーム チャネル(ナローバンド チャネル、すなわち従来の DOCSIS チャネル)のスロット/サブスロット/ポート
• NB channel ID -- プライマリ ダウンストリーム チャネルのチャネル ID
• Reserved CIR -- 予約 Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)。ワイドバンド トラフィックに関しては現在、CIR はサポートされないので、予約 CIR は常に 0 です。
• Avai CIR -- CIR の現在利用可能な部分。ワイドバンド トラフィックに関しては現在、CIR はサポートされないので、利用可能 CIR は常に 0 です。
ワイドバンド チャネルの設定情報を表示するには、 config および wideband-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。 wideband-channel のうしろにワイドバンド チャネル番号を指定しなかった場合は、すべてのワイドバンド チャネルについて出力されます。次に、表示例を示します。
この例では、各ワイドバンド チャネルについて次の情報が表示されています。
• Bundle num -- ワイドバンド チャネルが所属している仮想バンドル インターフェイスの番号
• WB Host Slot/Subslot -- ワイドバンド プロトコル動作対応として設定されているケーブル インターフェイス ラインカード。詳細については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』にある modular-host subslot コマンドの説明を参照してください。
• Primary BG -- 「Yes」は、ワイドバンド チャネルがプライマリ ボンディング グループ(プライマリ ワイドバンド チャネル)であることを意味します。
ワイドバンド チャネルの統計情報を表示するには、 counters および wideband-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。
ワイドバンド チャネルに設定されている RF チャネルを表示するには、 mapping および wideband-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。BW % カラムは、 cable rf-channel コマンドによってワイドバンド チャネルに割り当てられている、RF チャネルの帯域幅の割合です。
Wideband SPA 上の RF チャネルのモニタリングに役立つコマンド: show hw-module bay
ワイドバンド SPA 上の RF チャネル情報を表示するには、 rf-channel キーワードを指定して show hw-module bay コマンドを使用します。表示する情報のタイプを特定するために、次のいずれかのキーワードも指定する必要があります。
• config -- RF チャネルの設定情報を表示します。
• counters -- RF チャネルの統計情報を表示します。
• mapping -- RF チャネルとワイドバンド チャネルのマッピングを表示します。
RF チャネルの設定情報を表示するには、 config および rf-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。 rf-channel のうしろに RF チャネル番号を指定すると、そのチャネルについてのみ出力されます。次に、スロット/サブスロット/ベイ 1/0/0 に搭載された Wideband SPA 上の RF チャネル 0 に関する出力例を示します。
この出力では、次のフィールドから RF チャネルに対応付けられている エッジ QAM デバイスの情報が得られます。
• IP Address -- エッジ QAM デバイスの IP アドレス
• MAC address -- ネクストホップまたはエッジ QAM デバイスの MAC アドレス
• UDP ポート -- この RF チャネルに使用するエッジ QAM の UDP ポート番号
RF チャネルに送信された MPEG パケットを表示するには、 counters および rf-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。
ワイドバンド ケーブル モデムのモニタリングに役立つコマンド:
コマンド引数でワイドバンド ケーブル モデムまたはワイドバンド ケーブル モデムに使用するケーブル インターフェイスを指定すると、その他さまざまな show cable コマンドでワイドバンド ケーブル モデム情報が表示されます。このようなコマンドの例を示します。
登録済みまたは未登録のワイドバンド ケーブル モデム情報を表示するには、 show cable modem wideband コマンドを使用します。次に、表示例を示します。
show cable modem wideband コマンドでは、IP アドレスまたは MAC アドレスによって特定のワイドバンド ケーブルを指定できます。また、特定のケーブル インターフェイス上にある一連のワイドバンド ケーブル モデムを指定することもできます。
表5-2 で、 show cable modem wideband の出力に表示されるフィールドについて説明します。
|
|
---|---|
MAC レイヤの現在の状態。MAC ステート情報については、『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』の「 show cable modem wideband 」を参照してください。 |
|
MAC ドメイン ダウンストリーム サービス グループ。ケーブル モデムにアクセスする単一 MAC ドメインのダウンストリーム チャネル |
show cable modem wideband registered-traditional-docsis を指定した場合、このコマンドは DOCSIS 1.x または DOCSIS 2.0 モデムとして登録されている、ワイドバンド対応モデムを表示します。
ワイドバンド ケーブル モデムとして登録されているモデムを含め、ケーブル モデムの要約情報を表示するには、 show cable modem summary コマンドを使用します。
次に、ある範囲のケーブル インターフェイス(この場合、cable 5/1/1 ~ 5/1/2)上の一連のモデムに関する、要約情報および合計の表示例を示します。
ここでは、Cisco ケーブル Wideband ソリューションのワイドバンド コンポーネントのトラブルシューティングについて説明します。
• 「Wideband SIP および Wideband SPA のトラブルシューティング」
• 「ワイドバンド ケーブル モデムのトラブルシューティング」
uBR10012 ルータの非ワイドバンド コンポーネントのトラブルシューティングについては、シスコ ケーブルの次のマニュアルを参照してください。
• 『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Troubleshooting Guide 』
• 『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide 』の「Troubleshooting the System」の章
• 『 Online Offline Diagnostics -- Field Diagnostics on Cisco uBR10012 Router User's Guide 』
Cisco ケーブル Wideband ソリューション で使用する他社製のコンポーネント(エッジ QAM デバイスなど)のトラブルシューティングについては、そのデバイスのベンダー マニュアルを参照してください。
ここでは、Wideband SIP および Wideband SPA のトラブルシューティング技法について説明します。トピックは次のとおりです。
• 「Wideband SIP および Wideband SPA の基本的なトラブルシューティングの実行」
• 「Wideband SPA のアクティブ ギガビット イーサネット ポートがアップしていることの確認」
Wideband SIP および Wideband SPA の基本的なトラブルシューティングを実行する手順は、次のとおりです。
Wideband SPA 上のギガビット イーサネット ポートは、ユーザ設定が可能な標準インターフェイスとはみなされず、 show interfaces コマンドの出力には表示されません。Wideband SPA は、アクティブと冗長用のギガビット イーサネット ポートを 1 つずつ備えたコントローラです。 show controller modular-cable コマンドを使用すると、SPA、SPA のギガビット イーサネット アクティブ ポート、搭載されている着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)モジュールなどの情報が表示されます。
次に、Cisco uBR10012 routerのスロット 1、サブスロット 0、ベイ 0 に搭載された Wideband SPA に関する、 show controller modular-cable の出力例を示します。
• Gigabit Ethernet Port Selected フィールドには、アクティブ ギガビット イーサネット ポートが表示されます。
• アクティブ ギガビット イーサネット ポートについては、SFP [Port 1] フィールドに搭載されている SFP のタイプが示されます。
• アクティブ ギガビット イーサネット ポートについて、Link Status [Port 1] フィールドに、リンクがアップしているかどうかが表示されます。
Cisco Wideband SPA のデータ送信は単方向に限られ、アクティブ ギガビット イーサネット ポートに接続されたデバイスからデータを受信することはありません。
アクティブ ギガビット イーサネット ポート用のリンクがアップしている場合は、下記について確認します。
• SFP モジュールが正しく搭載されていて、接続先デバイスの SFP モジュールと対応するかどうかを確認します。
• Wideband SPA ポートへのケーブルが電源の投入されたデバイスに正しく接続されているかどうかを確認します。
• Wideband SPA ポートに接続しているケーブルが折れ曲がっていないか、損傷していないかを確認します。
• ハードウェア障害が発生していないことを確認します。詳細は、「Wideband SIP および Wideband SPA の基本的なトラブルシューティングの実行」を参照してください。
Wideband SPA のギガビット イーサネット ポートに搭載されている SFP モジュールについて、より詳細な情報を得るには、 sfp キーワードを指定して show controller modular-cable コマンドを使用します。
Wideband SPA がエッジ QAM デバイスと通信できない場合は、 rf-channel コマンドで設定した RF チャネルがエッジ QAM デバイスで要求される値と一致しているかどうかを確認します。
show hw-module bay コマンドを使用すると、RF チャネルに設定されている値を確認できます。次に、表示例を示します。
次の値について、正しいかどうか、また、エッジ QAM デバイス上で設定されている値と一致しているかどうかを確認します。
• Frequency -- この RF チャネルに使用する中心周波数
• IP address of next hop -- この RF チャネルに対応するエッジ QAM デバイスの IP アドレス
• MAC address -- この RF チャネルに対応するネクストホップまたはエッジ QAM デバイスの MAC アドレス
• UDP port -- この RF チャネルに対応する QAM 出力ポートの UDP ポート番号
上記の値のうち 1 つでも、エッジ QAM デバイス上で設定されている値と一致していないものがある場合、Wideband SPA はそのデバイスと正常に通信できません。
uBR10012 ルータでは、RF チャネルは rf-channel コマンドで設定します。エッジ QAM の値はデバイス固有であり、通常はエッジ QAM デバイスのセットアップ時に設定します。
ワイドバンド動作対応として正しく設定されている Wideband SPA がエッジ QAM デバイスと通信していることを確認するには、 counters および rf-channel キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。次の例では、Wideband SPA 上で MPEG パケットを送信しているのは、RF チャネル 0 ~ 3 だけです。
ここでは、ワイドバンド チャネルのトラブルシューティング技法について説明します。トピックは次のとおりです。
• ワイドバンド チャネルがアップでパケットを送信していることの確認
ワイドバンド チャネルの設定については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』を参照してください。
ワイドバンド チャネルがアップでパケットを送信しているかどうかを確認するには、 show interface wideband-cable コマンドを使用し、出力の先頭行と packets output フィールドを調べます。
ワイドバンド チャネルと関連ライン プロトコルがアップしているかどうかを判断する条件については、「show interface wideband-cable」を参照してください。
ワイドバンド チャネルが正しく設定されているかどうかを確認するには、 wideband-channel キーワードおよび association 、 config 、または mapping キーワードを指定して、 show hw-module bay コマンドを使用します。次に、 association キーワードを指定した場合の出力例を示します。
この出力では、Bundle num フィールドに、ワイドバンド チャネルが所属する仮想バンドル インターフェイスが表示されます。この出力に含まれる各フィールドについては、「show hw-module bay」を参照してください。
ワイドバンド チャネルとプライマリ ダウンストリーム チャネル(NB チャネル)が同じ仮想バンドル インターフェイスに属していなければなりません。CMTS 実行コンフィギュレーション ファイルに、プライマリ ダウンストリーム チャネル(Cable5/0/1)の仮想バンドル(cable bundle)が指定されています。
downstream modular-cable rf-channel コマンドで、ファイバ ノード上のワイドバンド チャネルに使用できる RF チャネルを指定します。ワイドバンド チャネルがファイバ ノード上で使用可能にされていない RF チャネルを使用しようとすると、設定ミスマッチ エラーが発生します。この場合は、 show hw-module bay コマンドを使用すると、次のエラー メッセージが表示されます。
次に、 config キーワードを指定した場合の、 show hw-module bay の出力例を示します。
この出力では、使用する各ワイドバンド チャネルが仮想バンドル インターフェイスのメンバーとして設定されているはずです。チャネル 8 ~ 11 は仮想バンドル インターフェイスに属していません。
次に、 mapping キーワードを指定した場合の、 show hw-module bay の出力例を示します。
チャネルボンディングされたワイドバンド チャネルは、ワイドバンド チャネルの設定に応じて、2 つ以上の RF チャネルと対応付けられます。 cable rf-channel コマンドで RF チャネルとワイドバンド チャネルが対応付けられます。ワイドバンド チャネルに使用する各 RF チャネルの帯域幅率(BW %)は、デフォルトで 100% ですが、 cable rf-channel コマンドで設定可能です。
ここでは、ワイドバンド ケーブル モデムのトラブルシューティング技法について説明します。トピックは次のとおりです。
DOCSIS MAC レイヤで CMTS からワイドバンド ケーブル モデムまたは任意の DOCSIS ケーブル CPE デバイスにアクセスできるかどうかを調べるには、MAC アドレスまたは IP アドレスのどちらかを指定して、 ping docsis コマンドを使用します。次に、表示例を示します。
ping docsis コマンドは 1/64(IP PING の帯域幅)を使用し、IP アドレスをまだ取得していないケーブル モデムに作用します。これによって CATV 事業者は、登録を完了できないか、内部にバグがあるか、またはクラッシュが原因で応答がないケーブル モデムに ping を実行できます。
verbose キーワードを指定して ping docsis コマンドを使用した場合、出力には要求された電力調整、周波数、タイミング オフセット調整、および最適ヘッドエンド受信電力の測定に関するリアルタイム ビューおよびプロットが含まれます。
ping docsis コマンドの詳細については、『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』を参照してください。
ワイドバンド対応ケーブル モデムがワイドバンド モデムとして登録されているかどうかを確認するには、 show cable modem コマンドを使用します。次の例では、ワイドバンド ケーブル モデムの MAC アドレスが指定されています。
ワイドバンド対応ケーブル モデムがワイドバンド モデムとして登録されている場合、MAC State フィールドに、w-online 値(wideband-online)の 1 つが示されます。例では w-online(pt) です。すべての MAC ステート値については、『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』にある show cable modem コマンドの説明を参照してください。
ワイドバンド対応モデムは、ワイドバンド チャネルが使用できない場合など、DOCSIS 2.0 モデムとして登録されることもあります。この場合、 show cable modem 出力の MAC State フィールドに、w-online 値の 1 つは示されません。
CMTS 上でワイドバンド モデムとして登録されている、一連のワイドバンド対応ケーブル モデムを判別するには、 show cable modem wideband コマンドを使用します。
CMTS 上で DOCSIS 2.0 モデムとして登録されている、一連のワイドバンド対応ケーブル モデムを判別するには、 registered-traditional-docsis キーワードを指定して、 show cable modem wideband コマンドを使用します。
ワイドバンド ケーブル モデムに関連するその他の情報を確認するには、あらゆるケーブル モデムの関連情報を表示する show コマンドを使用します。
• show cable modem access-group -- 各 CM のアクセス グループ情報を表示します。
• show cable modem classifiers -- 各 CM に使用されている分類機能の情報を表示します。
• show cable modem cnr -- ケーブル インターフェイス ラインカードをハードウェア スペクトル管理機能とともに使用している CM の Carrier-to-Noise Ratio(CNR; 搬送波対雑音比)情報を表示します。
• show cable modem connectivity -- 各 CM の接続情報を表示します。
• show cable modem counters -- 各 CM のトラフィック カウンタを表示します。
• show cable modem cpe -- 各 CM を使用している CPE デバイスの情報を表示します。show cable modem errors -- 各 CM のパケット エラー情報を表示します。
• show cable modem flap -- 各 CM のフラップリスト情報を表示します。
• show cable modem mac -- 各 CM の MAC レイヤ情報を表示します。
• show cable modem offline -- オフラインの CM を一覧表示します。
• show cable modem maintenance -- 各 CM の Station Maintenance エラー情報を表示します。
• show cable modem offline -- オフラインの CM を一覧表示します。
• show cable modem phy -- 各 CM の PHY レイヤ情報を表示します。
• show cable modem qos -- 各 CM の QoS(Quality of Service)情報を表示します。
• show cable modem registered -- 登録 CM を一覧表示します。
• show cable modem remote-query -- remote-query 機能で収集された情報を表示します。
• show cable modem rogue -- ダイナミック共有秘密認証検査に合格しなかったためにマーク付け、ロック、または拒否されたケーブル モデムの一覧を表示します。
• show cable modem summary -- 各ケーブル インターフェイス上の CM について、要約情報を表示します。
• show cable modem unregistered -- 未登録 CM を一覧表示します。
• show cable modem vendor -- 各 CM のベンダー名および ID を表示します。
上記の各コマンドの詳細については、『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』を参照してください。