この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、IPCC のインストール時に ICM ソフトウェアに必要なソフトウェアとハードウェアの計画およびステージングについて説明します。この計画およびステージングは、ICM IPCC コンポーネントをインストールする前に実行する必要があります。
この章では、前提条件となる計画およびステージング タスクについて説明します。これらのタスクの詳細は、次のマニュアルを参照してください。
• 『Cisco ICM Windows 2000 Planning』
• 『Cisco ICM Release 5.0 Enterprise ICM Staging』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/icm/icm50/icmfam/entered/microsof/index.htm
サポートされている Windows 2000 モデルに関する理解と計画は、IPCC 用に ICM ソフトウェアを導入するには不可欠の要素です。
全体的なシステム設計仕様の一部として、Active Directory および DNS を実装する Windows 2000 モデルの詳細な説明およびダイアグラムを含める必要があります。
• ドメインに関する ICM 命名規則、インスタンス、DNS サフィクス、サイト、ネットワーク、ホスト名
Windows 2000 での ICM では、Active Directory モデルを維持するために、Active Directory および DNS を使用する必要があります。ドメイン内のユーザを確認するアカウント データベースは、Active Directory に保持されます。Windows 2000 には、さまざまな Active Directory サイトの全域で、このアカウント データベースをフォレストおよびドメイン内のドメイン コントローラに複製する方法が組み込まれています。
IPCC のインストールに関して、次のドメイン モデルでの ICM ソフトウェアの使用は、テスト済みでありドキュメント化されています。
• エンタープライズ ICM 専用フォレスト/ルート ドメイン モデル
このモデルは、顧客の他のフォレストと Active Directory コンポーネントから切り離された別のドメインを用いた、NTベースのICMと同様のデザインとなっています。NT と同様に、切り離された ICM ドメインは、顧客の既存の NT または 2000 ドメインと「外部信頼関係」を持つことができ、ログファイルを見る、サーバをバックアップするなどの管理タスクを行うことができます。
子ドメイン モデルもドメイン内で ICM ユーザおよびサーバの分離を維持します。ただし、このドメインは企業の既存フォレストの子ドメインであり、共通の DNS、フォレスト内のドメイン コントローラでの Flexible Single Master Operation(FSMO)のロール、フォレストの Active Directory サイト、および企業をサポートするためにすでに存在しているサブネットを使用します。エンタープライズまたはフォレスト全体の管理権限を持つ管理者だけが ICM 子ドメインを作成できるため、このモデルでは ICM を「オンサイト」にロードする必要があります。また、管理者は、ICM 子ドメインを企業のネットワーク上に作成する必要があります。子ドメインではルート ドメインとデフォルトの「推移する信頼(transitive trust)」関係が維持され、フォレスト内のドメイン間にわたるアクセスが可能になります。これにより、ユーザはICM ドメイン内のレポートに自動的にアクセスできます。ただし、アクセスが手動で制御されていない場合は、セキュリティの問題が発生する可能性があります。
シスコでは、標準の「ハードウェア部品表」を管理しています。この表には、使用可能なハードウェア システムのタイプに基づいて、推奨されるプラットフォームの規模に関するガイドライン(特定のブランドやサーバのモデルではない)がリストされています。ICM の具体的なリリースの部品表は、次のアドレスを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1001/products_usage_guidelines_list.html
ICM ソフトウェアのステージングを行う場合、次のタスクを実行します。
次の作業を行い、すべてのマシンをラックまたは作業台にステージングします。
• ビデオ カードおよび Ethernet カードを設置する。
• 同じラックに置かれた複数のラック マウント システムのすべてにキーボード、マウス、およびモニタ共有ユニットを接続する。
• システム ダイアグラムに従って、すべてのマシンにホスト名のラベルを貼る。すべての Ethernet 接続に、「ビジブル」または「プライベート」のラベルを貼る。
• 同時にすべてのマシンが接続して電源を投入できるコンセントを確保する。
• ダイアルアップによるモデム アクセスをテストするために、少なくとも 2 本の電話回線を確保する
• すべての CD(ソフトウェア)、フロッピーディスクまたは CD に収録されたドライバ ソフトウェア、およびすべてのプラットフォームに関するベンダーのマニュアルを作業場に用意する。
• シミュレートされた ICM ネットワークを用意し、正常にテストを完了する。
• ICM システム ダイアグラムに従って、すべての LAN スイッチを必要なサブネットに設定する。
• すべての IP CallRouter を必要に応じて設定する。
• すべてのサブネット間の IP 接続のテストを正常に完了する。
• ICM プラットフォームと LAN スイッチの間で、必要な Ethernet 接続を用意する。
• 必要なパケットの優先順位付けを IP CallRouter で設定する。
• 配属されたエンジニアがステージング計画に従うことができるようにし、このエンジニアがステージング イベント期間中は現場にいるようにする。
ステージングの前提条件となるタスクをすべて完了した後、IPCC 用に ICM ソフトウェアのインストールを開始する前に、次のタスクを完了する必要があります。
• Windows 2000 SP3 をスタンドアロンのすべてのサーバにインストールする。
• フォレストのルート ドメイン コントローラおよび DNS サーバをインストールする。
• フォレストのルート ドメイン コントローラで DNS サーバを設定する。
• 追加のドメイン コントローラで DNS をインストールし、設定する。
• グローバル カタログおよび FSMO のロールを割り当て、タイム ソースを設定する。
• Logger および AW に SQL サーバをインストールする。
• E-Mail Manager DB をインストールする。