このマニュアルについて
概要
『 Cisco Wireless IP Phone 7920 Administration Guide (Cisco 無線 IP 電話 7920 アドミニストレータ ガイド)』では、ネットワーク上の Cisco 無線 IP 電話 7920 を理解、設置、設定、および管理するために必要な情報を提供します。 このマニュアルは、Cisco CallManager Release 4.0 以降と一緒に実行される電話機の管理に使用することを想定しています。
対象読者
ネットワーク エンジニア、システム管理者、またはテレコミュニケーション エンジニアは、このマニュアルをよく読み、ネットワークに Cisco IP Phone を正しくセットアップするために必要な手順を学習する必要があります。
ここで説明されている作業は管理者レベルの作業と考えられ、電話機のエンド ユーザは対象としていません。 多くの作業はネットワーク設定の構成を含み、ネットワークでの電話機の動作に影響を与えます。
Cisco IP Phone と Cisco CallManager は密接に関連しているので、これらの作業には Cisco CallManager の知識も必要です。
目的
このマニュアルでは、Cisco 無線 IP 電話 7920 を設定し、無線 Voice-over-IP(VoIP)ネットワークで実行するために必要な手順を説明しています。 IP テレフォニー ネットワークは複雑であるため、このマニュアルでは、Cisco CallManager アプリケーションまたは他のネットワーク デバイスで実行するために必要な手順について、完全かつ詳細な情報は記載していません。
構成
このマニュアルは、次のように構成されています。
マニュアルの入手
シスコのマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com でご利用いただけます。また、技術的なサポートやリソースを活用していただくために、他にも複数の方法を用意しています。ここでは、シスコシステムズから技術情報を入手する方法を紹介します。
テクニカル サポート
シスコと正式なサービス契約を交わしているすべてのお客様、パートナー、および代理店は、Cisco Technical Support で 24 時間テクニカル サポートを利用することができます。Cisco.com の Cisco Technical Support Web サイトでは、多数のサポート リソースをオンラインで提供しています。また、Cisco Technical Assistance Center(TAC)のエンジニアが電話機でのサポートにも対応します。シスコと正式なサービス契約を交わしていない場合は、代理店にお問い合せください。
サービス リクエストの発行
オンラインの TAC Service Request Tool を使用すると、S3 と S4 のサービス リクエストを短時間でオープンできます(S3:ネットワークに軽微な障害が発生した、S4:製品情報が必要である)。状況を入力すると、その状況を解決するための推奨手段が自動的に検索されます。これらの推奨手段で問題を解決できない場合は、Cisco TAC のエンジニアが対応します。TAC Service Request Tool には、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
S1 または S2 のサービス リクエストの場合、またはインターネットにアクセスできない場合は、Cisco TAC に電話でお問い合せください(S1:ネットワークがダウンした、S2:ネットワークの機能が著しく低下した)。S1 および S2 のサービス リクエストには、Cisco TAC のエンジニアがすぐに割り当てられ、業務を円滑に継続できるようサポートします。
Cisco TAC の連絡先については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/techsupport/contacts
サービス リクエストのシビラティの定義
シスコでは、報告されるサービス リクエストを標準化するために、シビラティを定義しています。
シビラティ 1(S1):ネットワークがダウンした、または業務に致命的な影響がある。シスコはお客様と協力し、必要なリソースをすべて投入して 24 時間体制で問題解決に取り組みます。
シビラティ 2(S2):使用中のネットワークのパフォーマンスが著しく低下した、またはシスコ製品の不備により業務の中核的な部分に悪影響がある。シスコはお客様と協力し、専任のリソースを投入して通常の営業時間の範囲で問題解決に取り組みます。
シビラティ 3(S3):ネットワークのパフォーマンスが十分ではないが、ほとんどの業務を継続できる。シスコはお客様と協力し、リソースを投入して通常の営業時間の範囲で満足いただけるレベルまでサービスを回復します。
シビラティ 4(S4):シスコ製品の機能、インストール、コンフィギュレーションについて、情報または支援が必要である。業務にほとんど影響しない、またはまったく影響しない。
その他の資料および情報の入手
シスコの製品、技術、およびネットワーク ソリューションに関する情報は、各種オンライン ソースおよび印刷ソースから入手できます。
• Cisco Marketplace では、シスコの書籍やリファレンス ガイド、ロゴ製品を数多く提供しています。購入を希望される場合は、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• 『 Cisco Product Catalog 』では、シスコシステムズが提供するネットワーキング製品、その注文方法、およびカスタマー サポート サービスについて説明しています。次の URL からアクセスしてください。
http://cisco.com/univercd/cc/td/doc/pcat/
• Cisco Press では、ネットワーキング全般、トレーニング、および認定資格に関する書籍を広範囲にわたって出版しています。これらの出版物は、初級者にも上級者にも役立ちます。Cisco Press の最新の出版物やその他の情報を調べるには、次の URL から Cisco Press にアクセスしてください。
http://www.ciscopress.com
• 『 Packet 』はシスコシステムズが発行する技術者向けの雑誌で、インターネットやネットワーキングへの投資を効果的に活用するために役立ちます。本誌は季刊誌として発行され、業界の最先端トレンド、技術的な進展、シスコ製品やソリューションの事例を紹介しています。また、ネットワークの配置、トラブルシューティングのヒント、コンフィギュレーション例、お客様のケース スタディ、認定資格とトレーニングの情報、および多数のオンライン リソースへのリンクも掲載しています。次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/packet
• 『 iQ Magazine 』はシスコシステムズの季刊誌で、成長企業が収益を上げ、業務を効率化し、サービスを拡大するためには技術をどのように利用したらよいかを学べるように構成されています。本誌では、実例とビジネス戦略を挙げて、成長企業が直面する問題とそれを解決するための技術を紹介し、読者が技術への投資に関して適切な決定を下せるよう配慮しています。次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/iqmagazine
• 『 Internet Protocol Journal 』はシスコシステムズの季刊誌で、パブリック/プライベートなインターネットとイントラネットを設計、開発、および運用するエンジニアリングのプロフェッショナルを対象としています。次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/ipj
• シスコは、ワールドクラスのネットワーク トレーニングを提供しています。最新内容は、次の URL で参照できます。
http://www.cisco.com/en/US/learning/index.html
表記法
このマニュアルでは、次の表記法に従います。
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boldface フォント |
コマンドおよびキーワードは、 boldface フォントで表記します。 |
italic フォント |
ユーザが値を指定する引数は、 italic フォントで表記します。 |
[ ] |
オプション要素は、角カッコで囲んで表記します。 |
{ x | y | z } |
どれかを選択すべき必須のキーワードは、波カッコで囲み、パイプ記号で区切って表記します。 |
[ x | y | z ] |
どれかを選択できるオプションのキーワードは、角カッコで囲み、パイプ記号で区切って表記します。 |
string |
引用符を含まない文字列です。文字列の前後に引用符を入れると、引用符も文字列とみなされます。 |
screen フォント |
端末セッションおよびシステム情報の表示出力は、 screen フォントで表記します。 |
boldface screen フォント |
ユーザが入力する情報は、 boldface screen フォントで表記します。 |
italic screen フォント |
ユーザが値を指定する引数は、 italic screen フォントで表記します。 |
^ |
^ 記号は、Control キーを表します。たとえば、^D は Control キーを押しながら D キーを押すことを意味します。 |
< > |
パスワードなどの画面に表示されないテキストは、山カッコで囲んで表記します。 |
(注) 注釈です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参考資料などを紹介しています。
注意 注意が必要であることを意味します。この記号がある場合、装置の故障またはデータの消失につながることがありますので、注意して作業してください。
警告では、次の表記法に従います。
警告 安全上の重要な注意事項
危険であることを意味します。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策をとるよう努めてください。警告の各国語版を参照するには、各注意事項の番号と、装置に付属の「Translation Safety Warnings」の番号を照らし合せてください。
これらの注意事項を保管しておいてください。