VoIP ネットワークのコンポーネントとの相互対話
Cisco 無線 IP 電話 7920 は、コールを正常に発信および受信するために、無線ローカル エリア ネットワーク(WLAN)の複数のコンポーネントと対話する必要があります。
次の各トピックでは、ネットワークのコンポーネントの概要について説明します。
• 「Cisco Aironet アクセス ポイントとの対話」
• 「無線ネットワークでのローミング」
• 「無線ネットワークにおける音声品質」
• 「無線ネットワークにおけるセキュリティのしくみ」
• 「Cisco CallManager との相互対話」
• 「DHCP サーバとの相互対話」
Cisco Aironet アクセス ポイントとの対話
無線音声通信デバイスは、無線データ通信デバイスと同じアクセス ポイントを使用しますが、WLAN 上の音声トラフィックには、データ トラフィック専用の WLAN とは異なる機器の構成とレイアウトが必要になります。 データ伝送は、音声伝送よりも高いレベルの RF ノイズ、パケット遅延、およびチャネル コンテンションに耐えることができます。Web ページの表示が遅くなるなどのデータ伝送時の遅延は、エンド ユーザにそれほど大きな影響を与えません。 しかし、音声伝送時の遅延では、不安定な音声や途切れた音声によって結果的に通話が聞き取れなくなる場合があります。
無線音声のユーザはモバイルで、コールに接続しながら構内やフロア間を移動します。 これに対して、データ ユーザは PC を別の場所に移動する場合がありますが、その場合は新しい場所で接続し直します。 ローミングが可能であることは、無線音声の 1 つの利点です。そのため、RF カバレッジには、データでは通常カバーされない、吹き抜け、エレベータ、会議室の外にある人気のない場所、通路などの区域を含める必要があります。
優れた音声品質と最適な RF 信号カバレッジを確保するために、無線音声固有のしきい値を決定するサイト調査を実施する必要があります。 この調査結果から、音声対応 WLAN の設計とレイアウトのための情報が得られます。 サイト調査の詳細については、『 Cisco Wireless IP Phone 7920 Deployment Recommendations 』を参照してください。
無線音声を導入し、使用できるようにした後は、引き続き設置後にサイト調査を実施して、アクセス ポイントの場所とその構成が無線音声ユーザのニーズを継続して満たしているかどうかを検証します。 新規ユーザ グループの追加、機器の追加の設置、または大量のインベントリのスタックを行うと、無線環境が変わります。 このような場合は、アクセス ポイントのカバレッジがそれまでと同様に最適な音声通信にとって十分であるかを確認する必要があります。 詳細については、「サイト調査の確認の実行」を参照してください。
関連項目
• 「無線 LAN の概要」
• 「無線ネットワークとアクセス ポイントの設定」
アクセス ポイントへの関連付け
Cisco 無線 IP 電話 7920 は、起動時に無線を使用して、認識できる SSID と暗号化タイプを持つアクセス ポイントをスキャンします。 電話機は適格なアクセス ポイント ターゲットをリストし、次の 2 つの変数を使用して、関連付けに最適なアクセス ポイントを決定します。
Received Signal Strength Indicator(RSSI) :電話機はこの値を使用して、RF カバレッジ区域内で使用可能なアクセス ポイントの信号強度を判別します。 電話機は最も高い RSSI 値を持つアクセス ポイントに関連付けしようとします。
QoS Basis Service Set(QBSS) :アクセス ポイントはこのビーコン情報エレメント(IE)を送信して、アクセス ポイントのチャネル利用率を Cisco 無線 IP 電話に伝えます。 電話機は QBSS 値を使用して、チャネル利用率が高いためにそのアクセス ポイントでそれ以上のトラフィックを効果的に処理できない状況かどうかを判別します。
Cisco 無線 IP 電話は、最高の RSSI 値と最低の QBSS 値を持ち、SSID と暗号化タイプが一致するアクセス ポイントに関連付けられます。
関連項目
• 「無線ネットワークでのローミング」
• 「無線 LAN の概要」
• 「無線ネットワークとアクセス ポイントの設定」
無線ネットワークでのローミング
Cisco 無線 IP 電話が有線の IP Phone に対して明らかに有利な点は、電話で会話しながら 1 つの場所から別の場所に移動できることです。 全国規模のカバレッジを持つ携帯電話とは異なり、Cisco 無線 IP 電話のカバレッジ区域はずっと狭いため、電話ユーザはアクセス ポイント間を頻繁に移動する必要があります。
WLAN におけるローミングの影響を理解するために、次に一般的なローミング イベントの例を取り上げて説明します。
コール前のローミング :Cisco 無線 IP 電話 7920 のユーザがオフィスで電話機の電源を入れると、電話機が近くのアクセス ポイントに関連付けられます。 ユーザは 1 つの建物を離れ、別の建物に移動して、そこでコールを発信します。 電話機は新しい場所からコールを発信するために別のアクセス ポイントに関連付けられます。 関連付けられたアクセス ポイントが同じレイヤ 2 の VLAN 内にある場合、電話機の IP アドレスは変わりません。 しかし、ローミングしている電話機がレイヤ 3 境界を越え、DHCP が有効である場合は、電話機は自分自身がそれまでと同じサブネット内に存在しないと認識し、ネットワークに接続してコールを発信する前に新しい IP アドレスを要求します。
コール中のローミング :Cisco 無線 IP 電話 7920 のユーザは実際にコール中で、1 つの建物から別の建物に移動します。 電話機が物理的にある程度の距離を移動すると、ローミング イベントが発生し、電話機の無線は別のアクセス ポイントに関連付けられます。 ユーザの場所の移動に伴って、電話機が 2、3 のアクセス ポイントにローミングする場合があります。 アクセス ポイントが同じレイヤ 2 のサブネット内にある間は、Cisco 無線 IP 電話は同じ IP アドレスを保ったままコールが続きます。 Cisco 無線 IP 電話は、アクセス ポイント間を移動するたびに、新しい各アクセス ポイントで再認証されます。 認証については、「無線ネットワークにおけるセキュリティのしくみ」を参照してください。
Cisco 無線 IP 電話 のユーザが、IP サブネット A をカバーするアクセス ポイントから IP サブネット B をカバーする別のアクセス ポイントに移動した場合、電話機には新しいサブネットで有効な IP アドレスやゲートウェイがなくなります。
Cisco 無線 IP 電話 7920 は Mobile IP(MIP)を使用するレイヤ 3 のローミングをサポートしないため、コールは切断されます。 このように、WLAN の IP Phone のカバレッジが IP ネットワーク内のレイヤ 2 およびレイヤ 3 の IP アドレッシングとどのようにオーバーラップしているかを理解することは重要です。
関連項目
• 「無線ネットワークにおける音声品質」
• 「無線 LAN の概要」
• 「無線ネットワークとアクセス ポイントの設定」
無線ネットワークにおける音声品質
データ トラフィックと同様に、無線 IP ネットワーク上の音声トラフィックも、遅延、ジッタ、およびパケット損失の影響を受けます。 データ伝送では、これらの問題が音声コールほどエンド ユーザに大きく影響することはありません。 音声トラフィックが、遅延やジッタの少ない、適時の信頼できる処理を確実に受けられるようにするには、サービス品質(QoS)を使用する必要があります。 音声トラフィックをより効率的に管理するために、ネットワークのスイッチとアクセス ポイントでは、音声とデータに個別の仮想 LAN(VLAN)を使用します。 音声トラフィックを別の VLAN に分離することにより、QoS を使用して、音声パケットがネットワーク上を移動するときに優先度の高い処理を提供することができます。 ネットワーク スイッチに個別の VLAN を構成するだけでなく、無線 LAN(WLAN)で音声接続をサポートするように構成されたアクセス ポイントにも同じように次のような個別の VLAN を用意する必要があります。
• 補助 VLAN:無線 IP 電話との間ので送受信される音声トラフィック
• ネイティブ VLAN:無線 PC の間で送受信されるデータ トラフィック(ネイティブな VLAN)
音声とデータの VLAN には、個別の Service Set Identifier(SSID)を割り当てます。 また、WLAN 内に別の管理 VLAN を構成してもかまいませんが、管理 VLAN には SSID を割り当てないようにしてください。
電話機を音声 VLAN に分離することにより、音声トラフィックがデータ トラフィックや管理トラフィックよりも優先度の高い処理を確実に受けるようにできるため、結果として遅延や損失パケットが少なくなります。
詳細については、『 Cisco Wireless IP Phone 7920 Design and Deployment Guide 』を参照してください。
関連項目
• 「無線ネットワークにおけるセキュリティのしくみ」
• 「Cisco CallManager との相互対話」
• 「無線ネットワークとアクセス ポイントの設定」
無線ネットワークにおけるセキュリティのしくみ
無線クライアント デバイスがアクセス ポイントを介してネットワーク上で通信するには、その前にオープン認証または共有キー認証を使用してアクセス ポイントの認証を受ける必要があります。 セキュリティを最大限にするには、クライアント デバイスは MAC アドレス認証や EAP 認証(ネットワーク上の認証サーバに依存する認証タイプ)を使用して、ネットワークの認証も受ける必要があります。
オープン認証
オープン認証を使用すると、任意のデバイスを認証し、そのデバイスがアクセス ポイントとの通信を試行できるようにすることができます。 オープン認証を使用すると、任意の無線デバイスがアクセス ポイントの認証を受けることができますが、そのデバイスが通信できるのは、WEP キーがアクセス ポイントの WEP キーと一致する場合だけです。WEP を使用していないデバイスは、WEP を使用しているアクセス ポイントからの認証を試みません。 オープン認証は、ネットワーク上の RADIUS サーバに依存しません。
共有キー認証
共有キー認証では、アクセス ポイントは、そのアクセス ポイントとの通信を試行するすべてのデバイスに暗号化されていないチャレンジ テキストの文字列を送信します。 認証を要求するデバイスは、そのチャレンジ テキストを暗号化し、アクセス ポイントに送り返します。 チャレンジ テキストが正しく暗号化されている場合、アクセス ポイントは要求元デバイスに認証を許可します。 暗号化されていないチャレンジと暗号化されたチャレンジの両方を監視できますが、このようにすると、暗号化されていない文字列と暗号化された文字列の比較によって WEP キーを計算する侵入者からの攻撃に対してアクセス ポイントが無防備な状態になります。 この弱点があるために、共有キー認証はオープン認証よりも安全性が低くなる可能性があります。 オープン認証と同様に、共有キー認証もネットワーク上の RADIUS サーバには依存しません。
音声トラフィックの安全性を確保するために、Cisco 無線 IP 電話 7920 は、認証と暗号化で静的 Wired Equivalent Privacy(WEP)と Cisco Light Extensible
Authentication Protocol(LEAP)の両方をサポートしています。 暗号化にいずれかのしくみを使用すると、アクセス ポイントと Cisco 無線 IP 電話の間でシグナリング(SCCP)パケットと音声(RTP)パケットの両方が暗号化されます。
静的 WEP 認証と暗号化
無線ネットワークで静的 WEP を使用すると、アクセス ポイントで認証が発生します。 Cisco 無線 IP 電話などの無線デバイスは、電話機で手動入力される WEP キーを使用します。 正常な接続のためには、この WEP キーがアクセス ポイントで設定された WEP キーと一致する必要があります。 Cisco 無線 IP 電話 7920 は、40 ビット暗号化または 128 ビット暗号化を使用する WEP キーをサポートします。
Cisco LEAP 認証と暗号化
Cisco LEAP は専用の認証および暗号化プロトコルで、ユーザ データベースへのアクセスを提供するために LEAP 準拠の Remote Authentication Dial-in User Service(RADIUS)サーバ(Cisco Access Control Server(ACS)など)を必要とします。 LEAP を使用すると、Cisco 無線 IP 電話や Cisco Aironet アクセス ポイントなどの無線デバイスは、中央集中型の RADIUS サーバを介してユーザ名とパスワードを使用することにより、相互に認証し合うことができます。 認証が成功すると、電話機とアクセス ポイントは動的なキーを使用してトラフィックを暗号化します。
Cisco 無線 IP 電話が 1 つのアクセス ポイントから別のアクセス ポイントにローミングすると、次のアクセス ポイントでも LEAP 認証が要求されます。 音声ストリームは、中央集中型の RADIUS サーバを介して次の AP で LEAP 認証が完了するまでは流れません。 AP と RADIUS サーバの間の遅延の量を少なくするために、RADIUS サーバを配置する場所を慎重に検討してください。 ローカルの RADIUS サーバでは、リモートの RADIUS サーバよりローミング時に発生する遅延が少なくなります。 小規模なリモート オフィスでは、Cisco AP 上で RADIUS サーバを使用して、最高 50 のユーザ名を認証することができます。
関連項目
• 「Cisco CallManager との相互対話」
• 「セキュリティ」
• 「無線ネットワークとアクセス ポイントの設定」
Cisco CallManager との相互対話
Cisco 無線 IP 電話 7920 は、コールの処理とルーティングに Cisco CallManager を使用します。 Cisco CallManager は、IP テレフォニー システムのコンポーネント(電話機、アクセス ゲートウェイ、および電話会議やルート プランなどの機能に必要なリソース)を管理します。 シスコは、無線音声の導入には、Cisco
CallManager Release 3.3(3) SR1 以降の使用を推奨しています。
Cisco CallManager を構成してこの章で説明されている IP デバイスとともに使用する方法については、『Cisco CallManager Administration Guide(Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド)』および『Cisco CallManager System Guide(Cisco CallManager システム ガイド)』を参照してください。
関連項目
• 「Cisco CallManager Administration を使用したテレフォニー機能の設定」
• 「DHCP サーバとの相互対話」
DHCP サーバとの相互対話
DHCP(ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)は、ネットワーク管理者がネットワーク内のインターネット プロトコル(IP)アドレスの割り当てを管理および自動化できるようにする通信プロトコルです。 ネットワークに IP デバイスを追加したときには、一意の IP アドレスを割り当てる必要があります。 DHCP を使用しない場合は、各デバイスで IP アドレスを手動入力する必要があります。 DHCP では、IP アドレスは動的に割り当てられ、デバイスで不要になった IP アドレスは再利用されます。
ネットワークで DHCP が有効な場合、Cisco 無線 IP 電話 7920 は DHCP サーバの DHCP スコープの設定を使用して、電話プロビジョニング起動プロセスを実行します。管理者は、Cisco CallManager ネットワークの DHCP サーバの設定値を設定する必要があります。
DHCP スコープ設定には次の項目が含まれます。
• TFTP サーバ
• DNS サーバの IP アドレス(ホスト名を使用しない場合はオプション)
• サブネット マスク、IP アドレス、およびゲートウェイのプールおよび範囲
TFTP サーバの DHCP 設定の優先順位は、Cisco 無線 IP 電話 7920 に対して一意であり、次のように設定されています。
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1 |
DHCP オプション 150 |
2 |
DHCP オプション 66 |
3 |
SIADDR |
4 |
ciscoCM1 |
DHCP が無効な場合、Cisco 無線 IP 電話 7920 は次のネットワーク設定を使用して、電話プロビジョニング起動プロセスを実行します。 これらの静的パラメータは、各 Cisco 無線 IP 電話 7920 に対して設定する必要があります。
• プライマリ TFTP サーバの IP
• プライマリ DNS サーバの IP
• セカンダリ DNS サーバの IP
• IP アドレス
• サブネット マスクの IP
• プライマリ ゲートウェイの IP
関連項目
「DHCP 設定の修正」
Cisco CallManager Database への電話機の追加
Cisco IP Phone を設置する前に、電話機を Cisco CallManager データベースに登録する方法を選択する必要があります。 次の項では、この方法について説明します。
• 「Cisco 7920 電話タイプのサポート」
• 「自動登録による電話機の追加」
• 「自動登録と TAPS による電話機の追加」
• 「Cisco CallManager Administration による電話機の追加」
• 「BAT による電話機の追加」
表 2-3 は、Cisco CallManager データベースに電話機を追加するこれらの方法の概要を示しています。
表 2-3 Cisco CallManager データベースに電話機を追加する方法
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自動登録 |
不要 |
電話番号は自動的に割り当てられる。 |
TAPS による自動登録 |
不要 |
自動登録と Bulk Administration Tool(BAT)が必要。Cisco IP Phone と Cisco CallManager Administration の情報が更新される。 |
Cisco CallManager Administration のみの使用 |
必要 |
電話機を個別に追加する必要がある。 |
BAT の使用 |
必要 |
複数の電話機の同時登録が可能。 |
Cisco 7920 電話タイプのサポート
Cisco CallManager リリース 3.3(3) SR1 以降には、Cisco CallManager Administration アプリケーションの Cisco 7920 の電話タイプのサポートが含まれています(以前はこの電話機に対応する電話タイプがなかったため、Cisco IP Phone 7960 として構成しなければなりませんでした)。
Cisco CallManager リリース 3.3(3) SR1 以降にアップグレードすると、無線電話を追加するときに Cisco 7920 の電話タイプを選択できます。 ただし、アップグレードを実行しても、ネットワークでそれ以前に Cisco IP Phone 7960 として構成された Cisco 無線電話がある場合は、そのエントリを Cisco CallManager データベースから削除してから Cisco 7920 の電話タイプを割り当てる必要があります。 詳細については、「Cisco 7920 の電話タイプを使用した電話機の再登録」を参照してください。
3.3(3) SR1 より前にリリースされた Cisco CallManager 3.3 に自動登録を使用して Cisco 無線 IP 電話 7920 を登録した場合は、Cisco CallManager から電話機の設定ファイルを使用できるようにして、電話機を Cisco 7920 の電話タイプとして登録できるようにする必要があります。 詳細については、「リリース 3.3(3)SR1 より前の自動登録の使用」を参照してください。
Cisco 7920 の電話タイプを使用した電話機の再登録
Cisco CallManager バージョン 3.3(3) SR1 以降にアップグレードするときに、Cisco IP Phone 7960 として構成されていた Cisco 無線 IP 電話 7920 が存在する場合があります。 このような場合は、その電話機を Cisco CallManager データベースから削除し、次のようにして Cisco 無線 IP 電話 7920 に Cisco 7920 の電話タイプを割り当てる必要があります。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration アプリケーションにログインします。
ステップ 2 メニューバーから、 System > Cisco CallManager を選択します。
Cisco CallManager Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 Device > Phones を選択します。
ステップ 4 Cisco 無線 IP 電話 7920 に一致するレコードを選択します。
ステップ 5 Delete をクリックしてレコードを削除します。
すべての Cisco 無線 IP 電話 7920 が Cisco CallManager データベースから削除されます。
ステップ 6 Cisco CallManager Configuration ウィンドウで、 Device > Add a New Device を選択します。
Add a New Device ウィンドウが表示されます。
ステップ 7 Device Type ドロップダウン メニューから Phone を選択して、 Next をクリックします。
Add a New Phone ウィンドウが表示されます。
ステップ 8 ドロップダウン メニューから Cisco 7920 の電話タイプを選択して、Next をクリックします。
Phone Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 9 Phone Configuration ウィンドウで、次のフィールドに情報を入力します。
• MAC Address
• Domain Name associated with this MAC Address
ステップ 10 Insert をクリックします。
Cisco CallManager Administration アプリケーションから、電話番号を割り当てるかどうかを尋ねられます。
ステップ 11 必要なフィールドに入力します。
(注) 3.3(3) SR1 より前のバージョンの Cisco CallManager で Cisco 無線 IP 電話 7920 のファームウェア イメージを更新する場合には、Cisco CallManager Administration を使用して電話機を追加するときに、Cisco 無線 IP 電話 7920 に Cisco IP Phone 7960 の電話タイプを割り当てる必要があります。
関連項目
• 「自動登録による電話機の追加」
• 「自動登録と TAPS による電話機の追加」
• 「Cisco CallManager Administration による電話機の追加」
• 「BAT による電話機の追加」
自動登録による電話機の追加
最初に電話機から MAC アドレスを収集せずに、電話機を自動登録で追加することができます。
自動登録が有効な場合、Cisco CallManager は自動起動プロセスを開始して電話番号を取得します。 自動登録時に、Cisco CallManager は、次に使用可能な電話番号を自動的に電話機に割り当てます。
この方法を使用すると、Cisco CallManager は、新しい電話機が Cisco CallManager に登録されるたびに、電話機に電話番号を自動的に割り当てます。
自動登録を使用すると、Cisco CallManager データベースにすばやく電話機を入力することができます。 その後は、電話番号などの任意の設定を Cisco CallManager から修正できます。 また、自動登録された電話機を新しい場所に移動して、電話番号を変更することなく別のデバイス プールに割り当てることもできます。
デフォルトでは、自動登録は無効になっています。
自動登録の有効化と設定については、『 Cisco CallManager Administration Guide
(Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド)』を参照してください。
リリース 3.3(3)SR1 より前の自動登録の使用
3.3(3) SR1 より前にリリースされた Cisco CallManager 3.3 に自動登録を使用して Cisco 無線 IP 電話 7920 を登録する場合は、Cisco CallManager から電話機の設定ファイルを使用できるようにして、電話機を Cisco 7960 の電話タイプとして登録できるようにする必要があります。 設定ファイルが使用できない場合、Cisco
CallManager はその電話機を自動登録できません。
3.3(3) SR1 より前のリリースの Cisco CallManager で設定ファイルを有効にするには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration アプリケーションにログインします。
ステップ 2 メニューバーから、 Service > Service Parameters を選択します。
Service Parameters Configuration ページが表示されます。
ステップ 3 Service ドロップダウン リスト ボックスで、 Cisco TFTP を選択します。
ステップ 4 Advanced ボタンをクリックします。
ステップ 5 Clusterwide パラメータ(すべてのサーバに適用されるパラメータ)までページをスクロールし、Enable Caching of Configuration Files パラメータを False に設定します。
ステップ 6 Update ボタンをクリックします。
関連項目
• 「自動登録と TAPS による電話機の追加」
• 「Cisco CallManager Administration による電話機の追加」
• 「BAT による電話機の追加」
自動登録と TAPS による電話機の追加
最初に電話機から MAC アドレスを収集せずに、電話機を自動登録と TAPS で追加することができます。
TAPS(Tool for Auto-Registered Phones Support)は、Bulk Administration Tool(BAT)とともに動作し、Cisco CallManager データベースにダミーの MAC アドレスで追加済みの電話機を更新します。 TAPS は、MAC アドレスを更新して、事前定義された電話機の設定をダウンロードするために使用します。
TAPS を実装するには、管理者またはエンド ユーザは、TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 処理が完了すると、電話機にはその電話機の電話番号とその他の設定がダウンロードされています。また、Cisco
CallManager Administration で電話機の MAC アドレスが正しく更新されます。
Cisco CallManager Administration(System > Cisco CallManager)の自動登録で TAPS が機能するようになっていることを確認する必要があります。
BAT と TAPS の詳細な手順については、 『 Bulk Administration Tool User Guide for
Cisco CallManager 』を参照してください。
関連項目
• 「自動登録による電話機の追加」
• 「Cisco CallManager Administration による電話機の追加」
• 「BAT による電話機の追加」
Cisco CallManager Administration による電話機の追加
Cisco CallManager Administration を使用して、電話機を個別に Cisco CallManager データベースに追加することができます。 これには、まず各電話機の MAC アドレスを取得する必要があります。 手順については、「Cisco IP Phone の MAC アドレスの決定」を参照してください。
MAC アドレスを収集したら、Cisco CallManager Administration で Device > Add a New Device を選択し、処理を開始します。
Cisco CallManager に関する詳細な手順と概念については、『 Cisco CallManager Administration Guide (Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド)』および『 Cisco CallManager System Guide (Cisco CallManager システム ガイド)』を参照してください。
関連項目
• 「Cisco IP Phone の MAC アドレスの決定」
• 「自動登録による電話機の追加」
• 「自動登録と TAPS による電話機の追加」
• 「BAT による電話機の追加」