Connection 1.x をバージョン 9.x に移行するためのタスク リスト
Connection 9.x に正しく移行するには、次の概略的なタスク リストを使用します。これらのタスクでは、次のように、このガイドおよびその他の Connection の資料にある詳細な手順について言及しています。正しく移行するためには、資料に従ってください。
次の点に注意してください。
• Connection 9.x で Connection 1.x のライセンスを再使用する方法については、 Connection ライセンスの再使用を参照してください。
• Connection 9.x の新しいライセンスを再使用する方法については、 新しい Connection ライセンスの使用を参照してください。
Connection ライセンスの再使用
Connection のライセンスを再使用するには、まず Connection 1.x を Connection 8.x に移行したうえで、Connection 8.x を Connection 9.x に移行します。
Connection 9.x をサポートするためのメモリ アップグレードまたはハードディスク交換(特定のサーバのみ)
(注) アップグレードするサーバでメモリのアップグレードもハードディスクの交換も必要ない場合は、この項を省略してください。
Cisco Unity Connection との併用が認められているサーバの中には、次の操作が必要になるものもあります。
• あらゆる設定で Connection 9.x を実行するためのメモリ アップグレード。
• 音声認識およびサイト内またはサイト間ネットワーキングの両方が設定された場合に、指定された数の Connection ユーザをサポートするためのメモリ アップグレード。
• Connection クラスタをサポートするためのハードディスク交換。
『 Cisco Unity Connection 9.<x> Supported Platforms List 』( http://www.cisco.com/en/US/products/ps6509/products_data_sheets_list.html )で該当するサーバに適用される表を参照してください。
警告 オン/オフのスイッチがあるシステムでは、電源をオフにし電源コードを抜いてから作業を行ってください。ステートメント 1
警告 電話網電圧への接触を防ぐため、シャーシを開ける前には電話網ケーブルを抜いてください。ステートメント 2
警告 本装置の設置および保守は、必ず AS/NZS 3260 Clause 1.2.14.3 Service Personnel に定められているサービス担当者が行ってください。ステートメント 88
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
警告 保護カバーは製品の重要な一部です。保護カバーを取り付けていない状態で装置を操作しないでください。カバーを所定の位置に取り付けていない状態での装置の操作は、安全規格に不適合になります。火災または感電事故が発生する危険性があります。ステートメント 117
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 ラックに装置を取り付けたり、ラック内の装置のメンテナンス作業を行ったりする場合は、事故を防ぐため、装置が安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次の注意事項を守ってください。
• ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
• ラックにすでに他の装置が搭載されている場合は、最も重いコンポーネントをラックの一番下にして、重い順に下から上へと搭載するようにしてください。
• ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。ステートメント 1006
警告 バッテリが適正に交換されなかった場合、爆発の危険があります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元の指示に従って廃棄してください。ステートメント 1015
警告 この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017
警告 感電を防ぐため、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートでは、共に RJ-45 コネクタが使用されています。ケーブルを接続する際、注意してください。ステートメント 1021
警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023
警告 この装置は必ずアースを接続する必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への Electromagnetic Interference(EMI; 電磁干渉)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
上記の安全上の警告の翻訳については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco Unity Connection 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/regulatory/compliance/ucwarns.html )を参照してください。
Connection 9.x をサポートするためにメモリをアップグレードする、またはハードディスクを交換するには(特定のサーバのみ)
ステップ 1 カバーを取り外します。
ステップ 2 メモリの増設を行わない場合は、ステップ 3 に進んでください。
サーバ モデルに応じて、メモリ モジュールを適切なスロットまたは場所に取り付けます。詳細については、『 Cisco Unity Connection 9.<x> Supported Platforms List 』( http://www.cisco.com/en/US/products/ps6509/products_data_sheets_list.html )を参照してください。
注意 新しいメモリ モジュールを誤ったスロットに取り付けると、サーバとオペレーティング システムがそのモジュールを認識しない場合や、Cisco Unity Connection のパフォーマンスが低下する場合があります。
ステップ 3 ハードディスクの交換を行わない場合は、ステップ 4 に進んでください。
注意 既存のハードディスクを取り外し、それと同じ台数のハードディスクを取り付ける必要があります。台数が異なると、Cisco Unity Connection のインストールが失敗します。
次の手順に従って、ハードディスクを交換します。
a. サーバに設置されているハードディスクの現在の場所(ハードディスクとハードディスク スロットの対応関係を含む)を書き留めます。交換が失敗して現在の構成に戻す場合に、既存のハードディスクをそれぞれの現在の位置に戻す必要があります。
b. サーバからドライブ トレイを取り外します。
c. ドライブ トレイから古いハードディスクを取り外します。
d. ドライブ トレイに新しいハードディスクを取り付けます。
e. ドライブ トレイを、手順 a. で記録した場所に取り付けなおします。
ステップ 4 カバーを取り付けなおします。
複数の Connection 9.x テンプレートを使用したユーザ アカウントの作成の準備
Connection 1.x からユーザ データをエクスポートするユーティリティでは、すべてのユーザのデータを含む 1 つの CSV ファイルが作成され、このデータを Connection 9.x にインポートするユーティリティでは、同じテンプレートを使用してすべての新しいユーザ アカウントが作成されます。2 つ以上のテンプレートを使用してユーザ アカウントを作成したい場合は、1 つのテンプレートにつき 1 つのファイルになるよう、CSV ファイルを分割できます (ユーザをテンプレート間で分割する方法によっては、すべてのユーザ アカウントを同じテンプレートで作成してから、個別にユーザ設定を更新したほうが時間を短縮できる場合もあります)。
複数の Connection 9.x テンプレートを使用してユーザ アカウントを作成するための複数の CSV ファイルを準備するには
ステップ 1 Connection 1.x のデータをエクスポートした場所に、使用するテンプレートごとにサブフォルダを作成します。各サブフォルダに対応するテンプレートと同じ名前を付けます。
ステップ 2 各サブフォルダに CSV ファイルをコピーします。元の CSV ファイルと同じファイル名を使用しなければ、インポートに失敗します。
ステップ 3 録音名 WAV ファイルを Connection 1.x のデータのエクスポート先から、ステップ 1 で作成した各サブフォルダにすべてコピーします。ファイル名の形式は、<user_alias>_VOICE_NAME.wav です。
CSV ファイルからユーザ データをインポートすると、対応する録音名 WAV ファイルも一緒にインポートされます。インポート ユーティリティは、これらのファイルをインポート元の CSV ファイルを含むフォルダのみから検索します。
ステップ 4 各サブフォルダの CSV ファイルを開き、対応するテンプレートを使用してインポートしないユーザの行を削除します。
たとえば、SalesStaffTemplate フォルダの CSV ファイルを編集している場合は、SalesStaffTemplate を使用して作成しないユーザの行をすべて削除します。