CiscoWorks2000
この章では、Cisco CallManager と組み合せて使用するソフトウェア、CiscoWorks2000 について説明します。この章の構成は、次のとおりです。
• 「要件」
• 「リモート ネットワーク管理機能」
• 「CiscoWorks2000 設定のチェックリスト」
• 「参考情報」
CiscoWorks2000 は、Cisco CallManager システムに限らず、あらゆる Cisco 製品のデバイスに対するネットワーク管理システム(NMS)として最適の管理システムです。この CiscoWorks2000 製品は Cisco CallManager にバンドルされていないので、別途ご購入いただく必要があります。CiscoWorks2000 を次のツールと併用すると、リモートから保守を行うことができます。
• システム ログ( 第 21 章「システム ログ管理」 を参照)
• Path Analysis( 第 20 章「Path Analysis」 を参照)
• Cisco Discovery Protocol( 第 22 章「Cisco Discovery Protocol サポート」 を参照)
• SNMP( 第 18 章「SNMP」 を参照)
この Web をベースにした CiscoWorks2000 ファミリー製品では、シスコ エンタープライズ ネットワークとデバイスのメンテナンスをサポートしています。この製品には Resource Management Essentials や Campus Manager などが組み込まれています。これらのアプリケーションは Syslog 分析、トポロジ サービス、パス分析、ユーザ トラッキングなどのネットワーク管理サービスを提供します。
要件
このソフトウェアをご購入いただくと、ご使用の Web ブラウザからいつでも CiscoWorks2000 にアクセスできます。ブラウザでは、必ず、Java と JavaScript を使用可能にし、cookie を受け入れるように設定してください。
ネットワーク管理者またはシスコ サービス エンジニア(CSE)は、この CiscoWorks2000 を使用します。CiscoWorks2000 は、Cisco IP Telephony のインストレーションから収集した診断情報とトラブルシューティング情報を管理します。
リモート ネットワーク管理機能
ネットワーク管理機能では、リモート保守機能も提供し、Cisco CallManager プロセスの基本要素とその操作をサポートしています。
IP パス分析インターフェイス
PathTool は、Campus Manager 3.0(CiscoWorks2000 に付属)に組み込まれている一連のツールの 1 つです。このツールは、マップ、トレース ログ、またはディスカバリ テーブルの形式で Cisco CallManager システムのパスを指定します。
PathTool アプリケーションは、ネットワーク上の指定された 2 ポイント間の接続性をトレースします。PathTool は、これらのポイント間を流れるパケットが通る物理パスと論理パス(レイヤ 2 およびレイヤ 3)の両方を分析します。このツールを使用すると、エンタープライズ アーキテクチャに基づく Cisco IP Telephony ソリューションの全エンティティ間のアクティビティをトレースできます。
システム ログ管理
Syslog 分析ツールは、Cisco Syslog Collector と Cisco Syslog Analyzer から構成されています。また、CiscoWorks2000 も Resource Management Essentials パッケージの一部としてこれらのツールを提供しています。Cisco CallManager からの Syslog 出力は、他のネットワーク管理システムに適合させて使用できます。
Cisco Syslog Collector では、Cisco CallManager システムに報告されたメッセージを記録する共通のシステム ログを保存しています。Cisco Syslog Analyzer は、すべてのイベントの制御と表示を効率的に行います。この特長により、イベントが読みやすく、解釈しやすくなり、システムのメンテナンスと問題解決に容易に使用できます。
これらのツールのレポート機能と管理機能を使用して、お客様側の各 Cisco CallManager サーバや、サイト上にある他の Cisco デバイス上で並行して、広範なイベントとエラー メッセージのモニタや管理ができます。
SNMP のサポート
SNMP MIB テーブルは、お客様のサイトから収集した情報を編成して配布するためのものです。
お客様の Cisco CallManager システムの状況をリモートからモニタしているシスコ技術サポート エンジニアも、このテーブルにある情報にアクセスすることが可能です。一方、お客様のサイトのシステム管理者も、診断情報を入手することや制御を行うことに加えて、サービスの停止と開始ができます。
SNMP 装置では、CiscoWorks2000 インターフェイスを使用することも、また他のネットワーク管理システムに適合させたインターフェイスを使用することもできます。
Cisco Discovery Protocol
Cisco CallManager は、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して、ネットワーク上にある他の Cisco デバイスに対して自身のアドバタイジングを行います。このアドバタイジングによって、サイトにあるすべてのインストレーションの検出が可能になります。
CiscoWorks2000 は、CDP から提供される情報を使用して、トポロジ マップを作成し、システム管理者にお客様のネットワークに存在している Cisco CallManager システムを示します。
CiscoWorks2000 設定のチェックリスト
表 19-1 に、CiscoWorks2000 の設定手順を示します。
表 19-1 CiscoWorks2000 設定のチェックリスト
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ステップ 1 |
CiscoWorks2000 ユーザ マニュアルから CiscoWorks2000 の設定情報を取得します。 |
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/index.htm |
参考情報
関連項目
• 第 18 章「SNMP」
• 第 20 章「Path Analysis」
• 第 21 章「システム ログ管理」
• 第 22 章「Cisco Discovery Protocol サポート」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の 第25 章「CiscoWorks2000 の概要」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の 第26 章「Path Analysis の設定」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の 第27 章「システム ログ管理の設定」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の 第28 章「Cisco Discovery Protocol サポートの設定」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の 第31 章「SNMP の設定」
参考資料
• CiscoWorks2000 ユーザ マニュアル
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/index.htm