この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Unity Express のボイスメール アプリケーションと自動受付アプリケーションは、Cisco CallManager および Cisco CallManager Express(CME)と連動して、中小規模の企業に次の機能を提供します。
• オンサイトまたはリモートの電話ユーザのボイス用メールボックスを作成し、維持します。Release 2.1 は最大 100 のメールボックスをサポートします。メールボックスの最大数は、Cisco Unity Express 用に購入したハードウェア モジュールとライセンス契約書によって異なります。
• 発信者が会社の電話番号をダイヤルしたときに再生され、発信者を特定の内線または従業員につなぐメッセージを録音し、アップロードします。
• 「Cisco CME で Cisco Unity Express を実装する前提条件」
• 「自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルの録音」
• 「Cisco Unity Express とその他のボイスメール システムとのネットワーキング」
• 「Cisco Unity Express と Cisco Unity の相違点」
• 「Cisco Unity Express と Cisco CME の相互作用」
Cisco Unity Express コンフィギュレーションを開始する前に、Cisco CME システムをインストールする必要があります。Cisco CME インストールを実行していない場合は、インストール担当者またはサポート担当者に連絡して、次の手順を完了するようにしてください。
1. Cisco CME および Cisco Unity Express のハードウェアをすべてインストールし、機能を確認します。
• 電話機を接続して、Cisco CME ルータに登録させます。
• Cisco CME ルータで、ネットワーク モジュール(NM)用の Cisco IOS Release 12.3(4)T またはそれ以降のリリースおよび拡張統合モジュール(AIM)用の Cisco IOS Release 12.3(7)T またはそれ以降のリリースが設定されていることを確認します。
• Cisco CME がインストールされているのと同じルータに Cisco Unity Express NM または AIM をインストールします。
• NM の場合は、Enable LED が点灯していることを確認します。
(注) Cisco Unity Express モジュールを格納するルータに無停電電源(UPS)を接続することを強くお勧めします。信頼できる任意の UPS 装置により、ルータおよび Cisco Unity Express モジュールの動作を維持するための電力が途切れずに済みます。電力消費は Cisco プラットフォームによって異なるので、装置の容量と実行時間を考慮に入れてください。Cisco Unity Express をシャットダウンするようルータに指示してからルータの電源を切るシグナリング メカニズムを UPS に組み込むことをお勧めします。
Cisco IOS Release 12.3(4)T は、次のコンフィギュレーションがルータに追加された場合に UPS 装置への自動スイッチオーバーをサポートします。 line aux 0
privilege level 15
modem Dialin
autocommand service-module service-engine slot/0 shutdown no-confirm
ここで、slot は Cisco Unity Express モジュールのスロット番号です。
2. Cisco CME ソフトウェア機能をインストールし、確認します。
a. Cisco CME コンフィギュレーション Web ページにアクセスできる必要があります。
b. Cisco CME ルータ のフラッシュ メモリに次のファイルがあることを確認してください。これらは、Cisco Unity Express GUI の機能を制御します。
c. Cisco CME 設定モードで次のパスを設定します。
d. service-engine インターフェイスで ip unnumbered コマンドを設定するには、ルータで Cisco IOS ソフトウェア コマンドを使用して、Cisco Unity Express モジュールへのスタティック ルートを作成します。たとえば、次のようになります。
この例で、10.3.6.128 は Cisco Unity Express モジュールの IP アドレス、Service-Engine1/0 は Cisco Unity Express モジュールを格納するルータ スロットです。
e. SIP ダイヤル ピアが Cisco Unity Express モジュールを指すように設定されていることと、それが G.711 U-law と SIP Notify for DTMF Relay を指定し、VAD がオフになっていることを確認します。たとえば、次のようになります。
ダイヤル プランをサポートする SIP ダイヤル ピアの数を適切に設定します。
f. Cisco Unity Express と通信する FTP サーバは、受動 FTP 要求をサポートしている必要があります。FTP サーバでこの機能を設定するには、FTP サーバのマニュアルを参照してください。
g. Cisco CME Web 管理者にユーザ ID とパスワードが設定されていることを確認します。たとえば、次のようになります。
(注) コンフィギュレーションに Cisco Unity Express グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)を使用する場合は、Cisco CME インターフェイスでパスワードを使用して管理者ユーザ ID を設定します。GUI にはこのユーザとしてログインする必要があります。Cisco CME 内で管理者ユーザが作成されていない場合、管理者は Cisco Unity Express GUI で Initialization ウィザードを続行できません。Release 1.1 では、管理者はインストール手順で作成されます。
h. 電話機とユーザを設定します。Cisco Unity Express CLI コマンドまたは GUI オプションを使用して、追加ユーザと電話機を作成することができます。CLI コマンドと GUI オプションを使用すると、Cisco CME データベース内に電話ユーザが作成されます。同期 CLI コマンドまたは GUI オプションを使用して、ユーザと電話機をCisco Unity Express データベースにコピーしてください。
次のサンプル ephone-dn コンフィギュレーションおよび ephone コンフィギュレーションを使用して、電話機とユーザを手動で設定してください。
i. メッセージ ウェイティング インジケータ(MWI)のオンの内線およびオフの内線を設定します。電話の内線番号の長さを示すため、ワイルドカード文字(.)を DN に追加します。Cisco Unity Express は、Initialization ウィザードで Cisco CME から MWI DN をインポートする際にこれらのワイルドカードを必要とします。ワイルドカード文字が Cisco CME で設定されていない場合、DN は MWI 内線フィールドに使用可能な選択肢として表示されません。次の例を参考にしてください。
3. (オプション) Cisco CME インターフェイスでユーザが作成されていない場合は、すべてのユーザ、グループ、それらの内線のリストを作成します。このリストにより、多数のユーザと内線を設定するタスクが容易になります。
(注) ボイスメール メッセージを受信するユーザごとにプライマリ内線番号を指定します。Cisco Unity Express は、番号 E.164 に対して MWI をアクティブにしません。
4. (オプション)自動受付アプリケーション用にオプション初期メッセージを作成します。デフォルトの初期メッセージが自動受付に付属しています。.wav ファイルで別のメッセージを作成し、それを自動受付コンフィギュレーションの一部としてインストールすることができます。詳細については、自動受付グリーティングまたはプロンプト ファイルの録音を参照してください。
5. (オプション)ビジネス上の要件に応じて、自動受付プロンプトのフローをカスタマイズします。詳細については、自動受付スクリプトの設定を参照してください。
6. (必須) Cisco Unity Express モジュールのIP アドレスを記録します。GUI にアクセスしてシステムを構成するには、この IP アドレスが必要です。
Cisco Unity Express Release 2.1 には次の制限があります。
• Cisco Unity Express は、ほかの Cisco Unity Express および Cisco Unity ボイスメール システムとのボイスメール ネットワーキングだけをサポートしています。その他のボイスメール システムに対するネットワーキング サポートは、Release 2.1 では利用できません。
• NM では、管理者特権を持つ 1 人とユーザ特権を持つ 4 人だけが GUI に同時にログインできます。AIM では、1 人の管理者と 2 人のユーザだけが GUI に同時にログインできます。
• 日付と時刻は NTP サーバによって決定され、Cisco Unity Express ソフトウェアで設定することはできません。Cisco Unity Express は、ネットワーク転送プロトコル(NTP)クライアントとして設定できます。詳細については、『 Cisco Unity Express CLI Administrator Guide for Cisco CallManager Express, Release 2.1 』の NTP コンフィギュレーションの項と NTP サーバ CLI を参照してください。
• Cisco Unity Express は、システムで一度に 1 つの言語をサポートします。選択できる言語は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語です。この言語は、電話ユーザ インターフェイス(TUI)のシステム プロンプトとグリーティングを制御します。管理インターフェイス(GUI および CLI)は、アメリカ英語だけで使用可能です。Cisco CallManager Express は電話機ディスプレイを制御します。これは、複数の言語で使用でき、Cisco Unity Express でサポートされる言語とは無関係です。
• Cisco Unity Express は、ユーザごとに標準グリーティングとオプション グリーティングの 2 つのグリーティングをサポートしています。グリーティングの時間は、ユーザに割り当てられたメールボックス格納域に含まれます。
• ルータ シャーシごとに許可される Cisco Unity Express モジュールは、シャーシ内のモジュール スロットの数に関わらず、1 つだけです。
• AIM は、Cisco 3745 ルータ シャーシのスロット 0 にはインストールできません。
• NM の前面パネルのファースト イーサネット 0 ポートは Cisco Unity Express アプリケーションには使用されず、使用不能になっています。ファースト イーサネット 1 ポートは Cisco Unity Express ネットワーク モジュールをルータに接続します。これは、ネットワーク モジュール上で唯一のアクティブなファースト イーサネットです。
• NM 上のハード ディスクは置換できません。ネットワーク モジュールのハード ディスクがクラッシュした場合は、ネットワーク モジュールを置換する必要があります。
• Cisco Unity Express NM の online insertion and removal(OIR; 活性挿抜)は、Cisco 3745 ルータと 3845 ルータでだけ実行できます。置換モジュールは元のモジュールと同じタイプである必要があります。OIR は AIM には使用できません。
Cisco Unity Express は、次のバックアップ機能と復元機能をサポートしません。
• スケジュールされたバックアップ操作および復元操作。適切なコマンドを入力すると、バックアップ手順と復元手順が開始されます。
• メッセージ格納域の一元的な配置。Cisco Unity Express バックアップ ファイルは、その他のメッセージ ストアとともに使用したり統合したりすることができません。
• 選択的なバックアップと復元。完全なバックアップ機能と復元機能だけを使用できます。個々のボイスメール メッセージまたはその他の特定のデータの格納や取得はできません。
• Cisco Unity Express は組み込まれたシステムであり、Linux システムへのアクセスは提供されません。ユーザがその他の Linux ベースのアプリケーションを Cisco Unity Express モジュールに追加することはできません。
• Cisco Unity Express は、ハードウェア インベントリを除き、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用した管理と構成をサポートしていません。
• Cisco Unity Express は、Cisco Networking Services(CNS)または Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)の自動プロビジョニングをサポートしていません。
自動受付グリーティングおよびプロンプト ファイルを作成する 2 つの方法を次に示します。
• G.711 U-law, 8 kHz, 8 bit, Mono の形式で .wav ファイルを作成します。ファイルを 500 KB よりも大きくすることはできません。グリーティングの録音後、GUI オプション Voice Mail > Prompts > Upload または Cisco Unity Express CLI ccn copy コマンドを使用して、ファイルを Cisco Unity Express システムにコピーします。アップロード手順については、GUI オンライン ヘルプ(OLH)または『 Cisco Unity Express CLI Administrator Guide for Cisco CallManager Express, Release 2.1 』を参照してください。
• TUI で AVT を使用して、グリーティングまたはプロンプトを録音します。AVT 電話番号をダイヤルし、オプションを選択してグリーティングを録音します。録音を終了したら、ファイルを保存します。AVT によって、Cisco Unity Express にファイルが自動的に保存されます。
AVT プロンプト ファイル名の形式は UserPrompt_DateTime.wav です。たとえば、
UserPrompt_11152003144055.wav のようになります。CLI コマンドまたは GUI オプションを使用してファイルを PC にダウンロードし、ファイルの名前を有意な名前に変更し、ファイルを再び Cisco Unity Express にアップロードすることができます。
Cisco Unity Express は、一連の自動受付プロンプトと、プロンプトへの発信者の応答を処理するための、スクリプトと呼ばれるプロセスを提供します。このスクリプトを編集して、特定の発信者の応答が異なる方法で処理されるようにすることもできます。たとえば、発信者が業務時間外に電話をかけてきた場合に、特定のメールボックスにボイス メッセージを残すよう案内することができます。
Cisco Unity Express に付属の Microsoft Windows ソフトウェア ベース スクリプト エディタ ソフトウェアを使用して、スクリプトの変更や新規スクリプトの作成を行います。ガイドラインと手順は、『 Cisco Unity Express Script Editor Guide 』を参照してください。
スクリプト ファイルの作成後、ファイルを PC に保存します。CLI インターフェイスまたは GUI オプション Voice Mail > Scripts を使用して、スクリプト ファイルを自動受付アプリケーションにアップロードします。
Cisco Unity Express は、AIM と NM の両方でサポートされています。Cisco Unity Express 機能は、どちらのモジュールでも同じように動作しますが、次の例外があります。
• AIM は、最大 50 のボイス用メールボックスと 8 時間分のボイス メッセージを格納する 4 ポート モジュールです。NM は、最大 100 のボイス用メールボックスと 100 時間分のボイス メッセージを格納する 8 ポート モジュールです。
• NM で trace コマンドまたは log コマンドを発行すると、データが自動的にディスクに保存されます。AIM では、トレースおよびログ データはフラッシュ メモリに保存されません。AIM フラッシュ メモリにデータを保存するには、Cisco Unity Express CLI コマンドを使用します。
• Cisco Unity Express は、AIM フラッシュ メモリの使用と消費のアクティビティを追跡します。この追跡は、NM には必要ありません。CLI コマンド show interface ide 0 および GUI オプション Reports > System を使用すると、フラッシュ メモリ消費データが表示されます。
ファクトリ セット システムの制限は、注文したライセンスによって決まります。NM-CUE と NM-CUE-EC の制限は、 表 2 および 表 3 に示されています。AIM-CUE の制限は、 表 4 および 表 5 に示されています。
ライセンス/ソフトウェア SKU |
|
(分数) 1 |
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
ライセンス/ソフトウェア SKU |
デフォルト数 |
デフォルト数 |
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|---|
ライセンス/ソフトウェア SKU |
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
|||||
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
|||||
4(Cisco 2600XM、Cisco 2691) |
ライセンス/ソフトウェア SKU |
デフォルト数 |
デフォルト数 |
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|---|
Cisco Unity Express は、別のサイトにあるボイスメール システムと Cisco Unity Express とのネットワーキング機能をサポートします。ユーザは、Cisco CallManager または Cisco CallManager Express コール制御プラットフォームで設定された互換性のあるリモート ボイスメール システム上のユーザとの間で、メッセージを送受信できます。サポートされるコンフィギュレーションを次に示します。
• Cisco Unity Express から Cisco Unity Express へ
• Cisco Unity から Cisco Unity Express へ
• Cisco Unity Express から Cisco Unity へ
ネットワーキング機能の設定の詳細については、『 Cisco Unity Express CLI Administrator Guide for Cisco CallManager Express, Release 2.1 』を参照してください。
Cisco Unity Express には、2 つの管理インターフェイスがあります。
• グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI):このユーザにわかりやすい Web ベースのインターフェイスを使用すると、すべてのボイスメール機能および自動受付機能の管理が可能になります。
GUI は、Web ベースのアプリケーションに慣れていて、Cisco IOS コマンド構造の経験があまりない管理者に向いています。
• コマンドライン インターフェイス(CLI):このテキスト ベースのインターフェイスには、GUI と同じ管理機能とコンフィギュレーション機能があります。インストール機能、アップグレード機能、トラブルシューティング機能は、CLI コマンドでだけ使用できます。管理者は、ルータへの telnet セッションによってこのインターフェイスにアクセスします。
CLI は、インストール担当者、サポート担当者、および Cisco IOS コマンド構造とルータに慣れたその他の担当者に向いています。これらの担当者にとっては、特にトラブルシューティング、スクリプト、多数のサイトのバルク プロビジョニングを実行する場合は、CLI を使用してシステムにアクセスする方が GUI を使用するよりも簡単です。CLI コンフィギュレーションの詳細については、『 Cisco Unity Express CLI Administrator Guide for Cisco CallManager Express, Release 2.1 』を参照してください。
GUI および CLI は、IP ネットワーク内の PC またはサーバからアクセスできます。GUI にアクセスするには、Microsoft Internet Explorer Version 6.0 以降のリリースを使用します。 Initialization ウィザードの概要を参照してください。Cisco Unity Express は、Netscape ブラウザをサポートしていません。CLI にアクセスするには、ルータへの telnet を実行し、 service-module コマンドを使用します。
Cisco Unity Express は Cisco Unity とは別のアプリケーションですが、どちらも Cisco ボイス メッセージ製品ファミリに入っています。その相違点を次に説明します。
• Cisco Unity は、Microsoft Windows ベースのアプリケーションであり、Microsoft Windows オペレーティング システムのメッセージ インフラストラクチャを使用します。Cisco Unity Express は、Linux ベースのアプリケーションです。
• Cisco Unity は、通常、複数のサイトとネットワークを構成できる中心のロケーションに配置されます。Cisco Unity Express Release 2.1 は、ローカル ユーザにサービスを提供するスタンドアロン ロケーションに配置できます。
ただし、Cisco Unity Express システムは、Cisco Unity Express アプリケーションを格納するルータとの IP 接続がある任意のロケーションから管理できます。ネットワーク内のいくつかのサイトが Cisco Unity Express を使用している場合、それらは単一の PC またはサーバから個別に管理できます。管理者は、PC またはサーバでブラウザを開いて各サイトで GUI にアクセスするか、telnet セッションを開いて各サイトで CLI にアクセスします。
• Cisco Unity は 100 以上のメールボックスをサポートし、Cisco Unity Express は 100 以下のメールボックスをサポートします。
• Cisco Unity には、Cisco Unity Express Release 2.1 よりも大きい機能セットが備わっています。
Cisco Unity Express は Cisco Unity Release 3.1 ボイスメール プロンプト録音と、エンド ユーザに同一のボイスメール ルックアンドフィールを提供するプロンプト フローを使用します。
Cisco CME は、テレフォニー機能を制御するソフトウェアです。Cisco CME は、ネットワークで着信コールと発信コールを受信するルータ上にあります。Cisco CME には、着信コールと発信コールを送信すべきかどうかを決定するコール エージェントが含まれています。Cisco CME には、電話機ハードウェア識別、電話機に関連付けられた内線番号、システム上のユーザ、ログイン、転送宛先、コール処理機能、その他のシステム全体のパラメータなどを含む情報データベースがあります。
Cisco Unity Express は、ボイス メッセージ機能と自動受付機能を実装することによって Cisco CME を強化したアプリケーションです。Cisco Unity Express モジュールにはボイスメールおよび自動受付ソフトウェアが含まれています。システム インストール プロセスで、インストーラはこのモジュールを Cisco CME ルータに挿入します。Cisco Unity Express データベースには、ボイス用メールボックス、自動受付プロンプト、およびボイス メッセージに関する情報が含まれています。Cisco Unity Express データベースと Cisco CME データベースは、コールが正しく処理され、ボイス メッセージが適切に受信され保存されるように、同期されます。
統合された Cisco Unity Express と Cisco CME の管理ソフトウェアを使用すると、ボイスメール パラメータと自動受付パラメータ、および内線や電話などいくつかの Cisco CME パラメータを設定できます。初期化手順とコンフィギュレーション手順を進める際は、両方のデータベースに最新の情報が格納されるように、データを保存してください。
Cisco Unity Express は Cisco CME とは別のアプリケーションですが、どちらも Cisco ボイス メッセージ製品ファミリに入っています。その違いを次に説明します。
• Cisco CME では、Web 管理者がルータおよびその他のシステム コンポーネントを設定する必要があります。Cisco CME ユーザと管理者は、Cisco CME データベースに保存されます。Cisco CME は、Web 管理者を電話ユーザとして扱いません。
Cisco Unity Express では、設定済みの Cisco CME ユーザを Cisco Unity Express データベースにコピーできます。Cisco CME 管理者 ID は、Cisco Unity Express データベースにコピーできないので、Cisco Unity Express の管理者 ID として割り当てることができません。
• Cisco Unity Express では、ユーザ ID に使用できるのは、文字、数字、下線(_)、ドット(.)、およびダッシュ(-)だけです。その他の文字を含む Cisco CME ユーザ ID を Cisco Unity Express データベースにコピーすることはできません。ユーザ ID は文字で始める必要があります。
• パスワードにスペースは使用できません。受け入れられるパスワード文字は、a ~ z の小文字、A ~ Z の大文字、0 ~ 9 の数字、および記号 - , . + = _ ! @ # $ ^ * ( ) ? / ~ < > & % です。
次の各項では、Cisco Unity Express に関連するリファレンスを示します。
|
|
---|---|
• Cisco IOS Debug Command Reference, Release 12.3T • Cisco IOS Voice Command Reference, Release 12.3T (注) 一般的なボイス コンフィギュレーション項目は、 |
|
Cisco Systems Technologies Web サイト( http://cisco.com/en/US/tech/index.html ) (注) Web サイトから、技術カテゴリとそれに続くサブカテゴリ階層を選択し、Technical Documentation > Configuration Examples をクリックします。 |
|
|
|
---|---|
選択したプラットフォーム、Cisco IOS Release、および機能セット用の MIB を検索してダウンロードするには、 |
|
|
---|---|
Multipurpose Internet Mail Extensions Part One: Format of Internet Message Bodies, RFC |
|
|
|
---|---|
製品、テクノロジー、ソリューション、technical tips、およびツールへのリンクを含む、検索可能な 30,000 ページの技術コンテンツを含む TAC のホーム ページ。登録された Cisco.com ユーザは、このページからログインしてさらに別のコンテンツにもアクセスできます。 |