- はじめに：IPv6 機能に対応する Cisco IOS ソフトウェア リリースの詳細
- IPv6 アドレッシングと基本接続の実装
- Bidirectional Forwarding Detection for IPv6 の実装
- マルチプロトコル BGP for IPv6 の実装
- DHCP for IPv6 の実装
- EIGRP for IPv6 の実装
- IPv6 における First Hop Redundancy Protocol の設定
- IS-IS for IPv6 の実装
- ネットワーク管理用 IPv6 の実装
- モバイル IPv6 の実装
- IPv6 マルチキャストの実装
- Netflow v9 for IPv6
- OSPF for IPv6 の実装
- IPv6 over MPLS の実装
- IPv6 VPN over MPLS の実装
- QoS for IPv6 の実装
- RIP for IPv6 の実装
- IPv6 での選択的パケット廃棄の実装
- IPv6 向けスタティック ルートの実装
- IPv6 セキュリティへのトラフィック フィルタ およびファイアウォールの実装
- トンネリング for IPv6 の実装
IPv6 コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS Release 15.1S
偏向のない言語
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
翻訳について
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
- Updated:
- 2017年6月5日
章のタイトル： はじめに：IPv6 機能に対応する Cisco IOS ソフトウェア リリースの詳細
はじめに：IPv6 機能に対応する Cisco IOS ソフトウェア リリースの詳細
このマニュアルでは、Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、12.0S、12. x T、12.2S ファミリ、12.3、12.4、15.0、および 15.1 のリリース トレインでサポートされている IP バージョン 6（IPv6）の機能について説明します。
IPv6 for Cisco IOS ソフトウェア機能のマニュアルには、Cisco IOS ソフトウェアでサポートされている IPv6 機能の実装およびコマンド リファレンスの情報が記載されています。このマニュアルでは、IPv6 機能に対応する Cisco IOS ソフトウェア リリースの詳細だけを取り上げています。ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、一部の IPv6 機能がサポートされていない場合もあります。他の IPv6 for Cisco IOS ソフトウェア機能のマニュアルを読む前に、このマニュアルを通して読んでおくことを強く推奨します。
機能情報の確認
プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
『Cisco IOS IPv6 Configuration Guide』は、次の Web サイトにあります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/ipv6/configuration/guide
目次
•
「Cisco IOS ソフトウェアのプラットフォーム依存関係および制約事項」
• 「Cisco IOS IPv6 機能およびサポートされているソフトウェア リリース」
Cisco IOS ソフトウェアのプラットフォーム依存関係および制約事項
IPv6 機能は、12.0S、12. x T、12.2S、12.2SB、12.2SE、12.2SG、12.2SR、12.2SX、12.3、12.4、および 15.0M の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインでサポートされています。これらの一連のソフトウェア リリースはそれぞれ、Cisco IOS Release 12.0(22)S、12.2(2)T、12.2(14)S、12.2(28)SB、12.2(25)SEA、12.2(33)SRA、12.2(17a)SX1、12.3、12.4、および 15.0(1)M から開始されます。Cisco IOS ソフトウェア トレインの各リリースでサポートされている IPv6 機能を調べるには、 表 1 を参照してください。
• IPv6 は、12.0(21)ST Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインで導入され、Cisco IOS Release 12.0(22)S からは、12.0S Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインとマージされました。12.0S Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインは、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータおよび Cisco 10720 インターネット ルータにかぎり、IPv6 サポートを提供しています。
• 12.2S Cisco IOS リリース トレインは、次のように、それぞれ異なるプラットフォームをサポートするリリース トレイン ファミリで構成されています。
– 12.2SB Cisco IOS リリース トレインには、Cisco 10000、7304、7301、および 7200 シリーズが含まれます。Cisco IOS Release 12.2(33)SB 以降、12.2SB リリース トレインでは、Cisco 7200 および 7301 シリーズはサポートされていません。
– 12.2SE Cisco IOS リリース トレインは、Cisco Catalyst 3560、3750、3560E、および 3750E シリーズで構成されます。
– 12.2SG Cisco IOS リリース トレインは、Cisco Catalyst 4500 および Cisco Catalyst 4900 シリーズで構成されます。
– 12.2SR Cisco IOS リリース トレインは、Cisco 7600 および 7200 シリーズ ルータで構成されます。
– 12.2SX Cisco IOS リリース トレインは、Cisco Catalyst 6500 で構成されます。12.2SR Cisco IOS リリース トレイン以前は、Cisco 7600 シリーズも 12.2SX リリース トレインに含まれていました。
• 15.0MS Cisco IOS リリース トレインは、12.2、12.3、および 12.4 の Cisco IOS リリース トレインで構成されます。
Cisco IOS IPv6 機能およびサポートされているソフトウェア リリース
表 1 に、12.0S、12. x T、12.2S、12.2SB、12.2SR、12.2SX、12.3、12.4、および 15.0M Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインでサポートされている IPv6 機能を示します。
（注） 表 1 は、ソフトウェア リリース トレインごとに、この機能が使用可能になった最初のリリースを示しています。表 1 で特に明記していないかぎり、その機能は、それ以降の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインでもサポートされます。
|
|
|
|
15. x T リリース |
|
|
|
|
|
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
|||||||||
(28)1 |
|||||||||
「 Implementing IPv6 Addressing and Basic Connectivity 」、「 Implementing IPv6 for Network Management 」 |
|||||||||
|
|
|||||||||
|
|
|||||||||
12.2(2)4 |
|||||||||
「Implementing IS-IS for IPv6」 、「 Implementing RIP for IPv6 」 |
|||||||||
12.2(2)5 |
|||||||||
「Implementing OSPF for IPv6」、「Implementing Bidirectional Forwarding Detection for IPv6」 |
|||||||||
|
|
|||||||||
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
|||||||||
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
|||||||||
IPv6 サービス：RFC 4293 IP-MIB（IPv6 専用）および RFC 4292 IP-FORWARD-MIB（IPv6 専用） |
|||||||||
IPv6 サービス：拡張アクセス コントロール リスト3 |
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
||||||||
IPv6 サービス：SNMP over IPv66 |
|||||||||
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
|||||||||
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
|||||||||
「Implementing Traffic Filters and Firewalls for IPv6 Security」 |
|||||||||
|
|
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
(33)SRC7 |
|||||||||
|
|
|||||||||
(32)8 |
|||||||||
「Implementing DHCP for IPv6」、「Implementing ADSL and Deploying Dial Access for IPv6」 |
(32)8 |
||||||||
(28)9 |
|||||||||
IPv6 アクセス サービス：プレフィクス委任のための DHCPv6 リレー エージェント通知10 |
|||||||||
|
|
|||||||||
IPv6 マルチキャスト：Multicast Listener Discovery（MLD; マルチキャスト リスナー ディスカバリ）プロトコル（バージョン 1 および 2） |
(26)11 |
||||||||
(26)11 |
|||||||||
IPv6 マルチキャスト：PIM Source Specific Multicast（PIM-SSM; PIM 送信元固有マルチキャスト） |
(26)11 |
||||||||
(26)11 |
|||||||||
(26)11 |
|||||||||
(26)11 |
|||||||||
(26)11 |
|||||||||
IPv6 マルチキャスト：Bootstrap Router（BSR; ブートストラップ ルータ）パケットの RPF フラッディング |
(26)11 |
||||||||
(26)11 |
|||||||||
(26)11 |
|||||||||
IPv6 マルチキャスト：Multiprotocol Border Gateway Protocol（MBGP; マルチプロトコル ボーダー ゲートウェイ プロトコル）のアドレス ファミリ サポート |
(26)11 |
||||||||
IPv6 マルチキャスト：帯域幅ベースの Call Admission Control（CAC; コール アドミッション制御） |
|||||||||
|
|
|||||||||
|
|
|||||||||
(23)12 |
|||||||||
(22)13 |
|||||||||
IPv6 トンネリング：トンネル ラインカードを使用する IPv6 over UTI14 |
(23)12 |
||||||||
|
|
|||||||||
IPv6 QoS：MQC Weighted Random Early Detection（WRED; 重み付けランダム早期検出）ベースのドロップ |
|||||||||
|
|
|||||||||
|
|
|||||||||
|
|
|||||||||
(22)15 |
|||||||||
IPv6 データ リンク：イーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット、および 10-ギガビット イーサネット |
|||||||||
(22)16 |
|||||||||
IPv6 データ リンク：PPP service over Packet over SONET、ISDN、およびシリアル（非同期および同期）インターフェイス |
(28)17 |
||||||||
IPv6 データ リンク：Cisco Inter-Switch Link（ISL; スイッチ間リンク）を使用した VLAN |
|||||||||
IPv6 データ リンク：Dynamic Packet Transport（DPT; ダイナミック パケット トランスポート） |
|||||||||
| 1.ファストパス モードでの ping はサポートされていません。サポート レートは、インターフェイスあたり毎秒 10 ping に制限されています。 2.Cisco 10720 インターネット ルータは、Cisco IOS Release 12.0(26)S でサポートされています。 3.IPv6 拡張アクセス コントロール リストおよび MPLS を介する IPv6 プロバイダー エッジ ルータは、Cisco IOS Release 12.0(25)S 以降のリリースが稼動する Cisco IOS ルータの Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ IP Service Engine（ISE; IP サービス エンジン）ライン カード上に、IPv6 ハードウェア アクセラレーションとともに実装されています。 4.RIP for IPv6 機能は、Cisco IOS Release 12.2(13)T で更新されました。 5.いくつかのマルチプロトコル BGP コマンドが機能拡張されました。 6.SNMP バージョン 1、2、および 3 は、IPv6 トランスポートを介してサポートされます。 7.IPv6 ブロードバンド アクセス機能は、12.2(33) SRC リリースにかぎり Cisco IOS 7200 シリーズ ルータで使用できます。 8.Cisco IOS Release 12.0(32)S では、IPv6 プレフィクス委任のための Dynamic Host Configuration Protocol（DHCP）は、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータの 10G エンジン 5 SPA Interface Processor（SIP; SPA インターフェイス プロセッサ）の Shared Port Adaptor（SPA; 共有ポート アダプタ）で、ステートレス アドレス割り当てに対してだけサポートされています。 9.この機能は、IPv6 over PPPoE 機能か IPv6 over PPPoA 機能のいずれかがないと使用できない場合があります。また、IPv6 over PPPoE 機能または IPv6 over PPPoA 機能は、Cisco IOS Release 12.2(28)SB ではサポートされていません。 10.この機能のサポートは、Cisco IOS Release 12.2(33)SCA で提供されています（表 3を参照）。 11.この機能は、Cisco IOS Release 12.0(26)S が稼動する Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ上でサポートされます。 12.Cisco IOS Release 12.0(23)S の場合、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータでは、トラフィックをラインカード上で処理することで、手動で設定された IPv6 トンネルのパフォーマンスを強化しています。 13.IPv6 over IPv4 GRE トンネルは、Cisco 12000 シリーズのインターネット ルータではサポートされていません。 14.機能は、Cisco 12000 シリーズのインターネット ルータだけでサポートされています。 15.Cisco IOS 2.0S ソフトウェア リリース トレインでは、ATM PVC だけがサポートされています。ATM LANE はサポートされていません。 16.フレーム リレー PVC は、12.0S Cisco IOS ソフトウェア トレインでは、IPv6 の分散型シスコ エクスプレス フォワーディング スイッチングによってサポートされていません。Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータでは、フレーム リレー カプセル化 IPv6 パケットは、ルート プロセッサ上でプロセス スイッチングが行われます。 17.12.2(28)SB では、PPPoA、PPPoE、および VLAN を介する PPP はサポートされていません。シリアル リンクを介する PPP はサポートされています。 |
IPv6 ハードウェア フォワーディングをサポートしているシスコのプラットフォーム
サポートされているプラットフォーム
表 1 に、IPv6 ハードウェア フォワーディングに対応しているシスコのプラットフォームと、この機能を導入している Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインを示します。
（注） 表 2 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。表 2 で特に明記していないかぎり、その機能は、それ以降の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインでもサポートされます。
|
|
|
|---|---|
| Cisco 7600 Series、Cisco Catalyst 6500、Cisco Catalyst 3700、および Cisco Catalyst 3500 |
|
その他の 12.2S リリース トレイン
初期導入 Cisco IOS ソフトウェア Release 12.2S トレインのいくつかは、Cisco IOS ソフトウェア メインライン Release 12.2S トレインに同期します。次の表に、IPv6 ハードウェアが使用されているリリース トレインの情報を示します。
|
|
|
|---|---|
Cisco IOS Release 12.2(28)SB または Cisco IOS Release 12.2(33)SB の機能の一部は、Cisco 10000 シリーズ ルータでサポートされていません。Cisco IOS Release 12.2(28)SB または Cisco IOS Release 12.2(33)SB の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_2sb/release/notes/122SB.html の URL にあるリリース ノートを参照してください。 |
|
12.2(25)SEA では、12.2S IPv6 機能セットのサブセットがサポートされます。IPv6 マルチキャストはサポートされません。 |
|
12.2(33)SRA には、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.2S および 12.2SX のすべての IPv6 機能が含まれています。 |
|
12.2(17)SX には、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.2(14)S 機能セット全部と OSPFv3 が含まれています。 |
|
Cisco Catalyst 6500 Supervisor Engine 2/MSFC2 での 12.2(17d)SXB |
Cisco Catalyst 6500 Supervisor Engine 2/MSFC2 では、12.2(17)SXB に対して IPv6 がサポートされています。 |
その他の関連資料
ここでは、Cisco IOS IPv6 機能に関する関連資料について説明します。
関連資料
|
|
|
|---|---|
RFC
MIB
|
|
|
|---|---|
| • |
選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、および機能セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
フィードバック