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この章では、Broadband Access Center for Cable(BACC)の Device Provisioning Engine(DPE)にある SNMP エージェントを管理および監視するために使用できるコマンドライン インターフェイス(CLI)コマンドについて詳細に説明しています。
ここでは、DPE SNMP エージェントに作用する次のコマンドについて説明します。
• 「snmp-server community string [ro|rw]」
このコマンドは、外部の SNMP マネージャが DPE の SNMP エージェントにアクセスするための、コミュニティのアクセス ストリングを設定するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
snmp-server community コマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
• < ro >:読み取り専用(ro)コミュニティ ストリングを割り当てます。実行できるのは Get 要求(クエリー)だけです。NMS と管理対象デバイスは、同じコミュニティ ストリングを参照する必要があります。
• < rw >:読み取りと書き込み(rw)コミュニティ ストリングを割り当てます。SNMP アプリケーションでは、Set オペレーションに rw アクセスが必要です。rw コミュニティ ストリングを使用すると、OID 値への書き込みアクセスが可能になります。
このコマンドを使用したときは、このコマンドの後に snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。詳細については、「snmp-server reload」を参照してください。
snmp-server community コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、特定のコミュニティ ストリングを削除するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
no snmp-server community string コマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
no snmp-server community コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、すべての SNMP 通知の受信者を指定し、複数のホストにトラップまたは通知のいずれかを送信するように SNMP エージェントを設定するときに使用します。このコマンドを複数のインスタンスで使用して、複数の通知受信者を指定することができます。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
snmp-server host コマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
• <host-addr>:通知の送信先となるホストの IP アドレスを指定します。
• < community >:SNMP 通知の送信中に使用するコミュニティ ストリングを指定します。
• <port>:SNMP 通知の送信に使用する UDP ポートを表します。デフォルトの UDP ポート番号は 162 です。
このコマンドを使用したときは、このコマンドの後に snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。詳細については、「snmp-server reload」を参照してください。
snmp-server host コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、指定された通知受信者を削除するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
• <host-add> :ホストの IP アドレスを表します。
このコマンドを使用したときは、このコマンドの後に snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。詳細については、「snmp-server reload」を参照してください。
このコマンドは、DPE で SNMP エージェントのプロセスをリロードするときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
ハードウェア DPE での snmp-server reload コマンドの使用例を次に示します。
Solaris DPE での snmp-server reload コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、DPE で SNMP エージェントのプロセスを開始するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
ハードウェア DPE での snmp-server start コマンドの使用例を次に示します。
Solaris DPE での snmp-server start コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、DPE の SNMP エージェントのプロセスを停止するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
ハードウェア DPE での snmp-server stop コマンドの使用例を次に示します。
Solaris DPE での snmp-server stop コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、MIB II で定義されているシステム接点(sysContact)を示す文字列を入力するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
snmp-server contact コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
no snmp-server contact コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、MIB II で定義されているシステム ロケーション(sysLocation)を示す文字列を入力するときに使用します。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
snmp-server location コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
no snmp-server location コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、SNMP エージェントから SNMP マネージャに送信される SNMP 通知のタイプを指定するときに使用します。デフォルトではトラップが送信されますが、このコマンドを使用すると、トラップではなく SNMP 情報を送信できます。
(注) このコマンドは、ハードウェア DPE と Solaris DPE の両方で使用できます。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
• <count> :SNMP エージェントからマネージャに情報を送信できる回数を表します。設定したリトライ回数に達する前にタイムアウト期間が終了した場合、SNMP サーバは情報の送信を停止します。
• <time> :SNMP サーバが情報の送信を継続する時間の長さ(ミリ秒)を表します。タイムアウト期間が終了する前に最大リトライ回数に達した場合、SNMP サーバは情報の送信を停止します。
(注) SNMP 情報を設定するときのリトライ回数およびタイムアウトの指定は両方ともオプションです。指定しない場合は、デフォルト値の 1 回および 5000 ミリ秒が使用されます。
snmp-server inform コマンドの使用例を次に示します。
この例では、SNMP 情報は、リトライが停止されるまでに最大 5 回送信されます。リトライが 5 回行われる前に 500 ミリ秒のタイムアウト期間が終了した場合、情報の送信は停止されます。
このコマンドは、SNMP マネージャに送信される SNMP 通知を切り替えて、デフォルト設定であるトラップに戻すときに使用します。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
no snmp-server inform コマンドの使用例を次に示します。
このコマンドは、SNMP エージェントがリッスンする UDP ポート番号を特定するときに使用します。
(注) このコマンドは、Solaris DPE に限り使用できます。
このコマンドは、他のアプリケーションによって使用されるポート間の共有違反を回避するために Solaris DPE で必要です。ポート番号を変更することにより、ポートの競合が発生しなくなります。
SNMP エージェントのデフォルトのポート番号 8001 は、Solaris コンピュータ上の他の SNMP エージェントとのポートの競合を回避する標準的な SNMP エージェント ポートとは異なります。
(注) SNMP エージェントが使用する UDP ポートを標準的なポート(番号 161)に変更することをお勧めします。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
snmp-server udp-port コマンドの使用例を次に示します。
Solaris DPE 限定のこのコマンドは、SNMP エージェントがリッスンするポートを変更してデフォルトの UDP ポート番号(8001)に戻すときに使用します。
(注) SNMP エージェントの標準的なポート番号である 161 以外のポート番号を使用すると、同じ Solaris コンピュータで実行されている他の SNMP エージェントとポートの競合が発生する可能性が高まります。
このコマンドを入力するときは、次の構文を使用する必要があります。
no snmp-server udp-port コマンドの使用例を次に示します。