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この章では、ONS 15216 EDFA3 の使用中に発生する問題の解決に役立つトラブルシューティング情報を示します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「アラーム」
ここでは、ONS 15216 EDFA3 LED 表示のトラブルシューティングについて説明します。
A と B の両方の電源装置が接続されていて、各電圧が許容範囲内にある場合は、ONS 15216 EDFA3 前面にあるグリーンのパワー インジケータ LED が継続的に点灯します。2 つの電源装置のいずれかが切断されるか、または電圧が許容範囲外になると、LED は点滅します。
グリーンのパワー インジケータ LED が点滅している場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 A および B 電源装置が ONS 15216 EDFA3 および -48 VDC 電源に接続されていることを確認します。
ステップ 2 両方の電源装置が EDFA3 および電源に接続されている場合は、次のいずれかの手順を実行します。
• 電圧計を使用して、A および B 電源装置の電源(「-48VDC」)接点とアース(「return」)接点間の電圧を測定します。
• RTRV-EQPT コマンドを発行して、電源バス A および B の電圧を読み取ります。確認するには、RTRV-ALM-EQPT を発行して、PWRBUSA または PWRBUSB アラームを参照します。
レーザー ポンプ電力またはバイアス電流が範囲外の場合は、ONS 15216 EDFA3 前面にあるレッドの障害インジケータ LED が点灯します。
光信号損失しきい値を超過すると、ONS 15216 EDFA3 前面にあるイエローの LOS LED が点灯します。EDFA3 にログインし、RTRV-TH-DWDM TL1 コマンドを使用して、信号損失しきい値を確認します。
入力(COM RX)ポートで光入力パワーを確認します。光入力パワーがしきい値を下回っている場合は、しきい値を小さくするか(SET-TH-DWDM TL1 コマンドを使用)、または光入力パワーを増大させる必要があります。
ONS 15216 EDFA3 の起動時に、次の LED シーケンスが発生します。
1. すべての LED が点灯し、その後約 30 秒間休止します。
2. グリーンのパワー インジケータ LED が点灯し(その他の LED は消灯)、その後約 10 秒間休止します。
3. すべての LED が点灯し、その後約 25 秒間休止します。
4. 各 LED は ONS 15216 EDFA3 の動作ステータスを示します(たとえば、信号損失がある場合は、イエローの LOS LED が点灯します)。
次の場合は、コンフィギュレーション ファイルの値が製造元のデフォルト値にリセットされます。
• 管理ユーザが STA-LOCL-RST(装置リセット)コマンドを発行した場合
• 管理ユーザがコンフィギュレーション ファイルを削除した場合
(注) コンフィギュレーション ファイルが破損した場合は、アラーム DATAFLT が起動します。適切なファイルがロードされるとすぐに、アラームは解除されます。交換ファイルにチェックサムが実行されて、ファイルが有効であるか確認されます。コンフィギュレーション ファイルはバイナリ フォーマットです。
コンフィギュレーション ファイルは 2 つのセクションで構成されます。
• ヘッダー(例14-1)
• 設定パラメータ(例14-2)
例14-2 コンフィギュレーション ファイルの設定パラメータ部
コンフィギュレーション ファイルをバックアップまたは復元している場合、ONS 15216 EDFA3 では現在の設定を変更する可能性のある管理処理が禁止されます。変更を防止するために、バックアップ/復元処理が進行中であることを示す BACKUPREST アラームが通知され、設定を変更しようとするすべての試行が拒否されます。バックアップ/復元が完了すると、BACKUPREST アラームが解除され、設定を変更できるようになります。
自動アラーム メッセージと共に、次のパラメータが報告されます。
• <almcde> ― 自動メッセージの重大度を示します。 表14-1 に有効値を示します。
• <date> ― 日付を示します。構文は yyyy-mm-dd です。
• <time> ― 時刻を示します。構文は hh-mm-ss です。
• <ocrdat> ― イベントが発生した日付(月 - 日)を示します。フォーマットは MOY-DOM です。MOY は月(1 ~ 12)を、DOM は日付(1 ~ 31)を示します。
• <ocrtm> ― イベントが発生した時刻(時 - 分 - 秒)を示します。フォーマットは HOD-MOH-SOM です。HOD は時間(0 ~ 23)を、MOH は分(0 ~ 59)を、SOM は秒(0 ~ 59)を表します。
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(注) 明示されていないかぎり、General Block はサポートされず、INUP エラー コードが表示されて拒否されます。
次に、ログ ファイルのバックアップ方法を示します。TL1 または SNMP ログ ファイルをバックアップとしてローカルにコピーすることができます。
ステップ 1 FTP セッションを開始するには、RWA 権限を持つユーザが次のコマンドを発行する必要があります。
100.110.120.100 はホストの IP アドレスです。
ステップ 2 次のように、 lcd コマンドを入力して、ログ ファイルが置かれているローカル パスに変更します。
ステップ 3 get コマンドを使用すると、ファイルが 1 つダウンロードされます。次のように入力します。
log-file-name は取得するファイル、 copy-file-name はファイル システムに格納するログ ファイルのコピー名です。 get コマンドは、リモート サーバからローカル マシンにリモート ファイルをコピーします。
SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)ログ ファイルのファイル名は次のとおりです。
ステップ 4 FTP コマンドラインで quit を入力して、FTP セッションをログオフします。このコマンドはリモート サーバからユーザを切断して、FTP シェルを終了します。
コンフィギュレーション ファイルの現在のコピーを置き換えるには、次の手順を使用して、PC から ONS 15216 EDFA3 にコンフィギュレーション ファイルをアップロードします。
ステップ 1 ACT-USER コマンドを使用して、RWA ユーザとしてログインします。
ステップ 2 FTP セッションを開始して、次のコマンドを発行します。
[<aid>]
:<ctag>
:TYPE=RFR, SRC= “ftp://<userid>:<password>@<ftphost-ipaddres>:21/<file-path>/ONS15216DataBase”, DEST=“file://fd1/ONS15216DataBase”,OVERWRITE=YES
たとえば、コンフィギュレーション ファイル ONS15216DataBase が <home directory>:/EDFA3 に保存されている場合は、次のコマンドを発行します。
ステップ 4 コンフィギュレーション ファイルが破損した場合は、DATAFLT アラームが生成されます。この場合は、ステップ 3 を繰り返して、正しいコンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。DATAFLT アラームが解除されます。
ステップ 6 新しい コンフィギュレーション ファイルを使用して、EDFA3 を再始動します。
ステップ 1 LOS LED と Fail LED が両方とも点灯していないことを確認します。
LOS LED が点灯している場合は、この状況を解決してから、増幅器をオンにする必要があります。
ステップ 2 DC TX ポートと DC RX ポート間に光パスが確立されていることを確認します。
パスが確立されていない場合は、挿入損失が 3 ~ 9 dB の Dispersion Compensation Unit(DCF; 分散補償光ファイバ)、または 3 ~ 9 dB の減衰器を装備した光パッチコードを使用して、パスを確立します。
予測どおりに TL1 アラームが起動しない場合は、3 つの原因が考えられます。
• アラームが NA/NR 重大度にダウングレード可能である。
ステップ 1 アラームが起動しない問題の解決手順は、次のとおりです。
a. TL1 ユーザ セッションがアクティブになっていることを確認します。
b. ALW-MSG-ALL TL1 コマンドを発行して、すべてのアラームが許可されているか確認します。
c. RTRV-ALM-ALL コマンドを発行して、現在のすべてのアラームに関して EDFA3 をポーリングします。
ステップ 2 NA/NR 重大度にダウングレード可能なアラームの問題を解決するには、RTRV-ATTR-ALL コマンドを発行して、アラームがダウングレードされているかどうかを確認します。次のいずれかのステップを使用して、アラーム重大度をアップグレードします。
• アラームが Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)に関連している場合は、SET-ATTR-DWDM コマンドを発行します。
• アラームが機器に関連している場合は、SET-ATTR-EQPT コマンドを発行します。
ステップ 3 アラームがルート アラームによって遮られている場合は、RTRV-ALM-ALL コマンドを発行して、既存アラームをポーリングします。
TL1 セッションを確立できない場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 EDFA3 によってブート プロセスが終了していることを確認します。ブート プロセスが完了しないかぎり、ユーザ セッションは確立できません。
ステップ 2 EDFA3 のクラフト(9 ピン EIA/TIA-232 [RS-232])ポートを通してローカルにログインしている場合は、コンピュータと EDFA3 がストレート ケーブルを介して接続されていることを確認します。
ステップ 3 ユーザ コンピュータのターミナル エミュレーション ソフトウェア(ハイパーターミナルなど)が、9600 bps、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、フロー制御なしに設定されていることを確認します。
ステップ 4 ターミナル エミュレーション ソフトウェアで選択された COM ポートが、EDFA3 に物理的に接続された COM ポートと同じであることを確認します。
ステップ 5 接続が適切であるかを確認するには、セミコロンを入力します。EDFA3 が応答メッセージを発行した場合は、接続が適切に確立されています。
ステップ 6 RJ-45 10/100 イーサネット ポートを介してリモートにログインしている場合は、最初に EDFA3 のプロビジョニング済み IP アドレスに ping コマンドを発行して、クライアント(ユーザ)コンピュータと EDFA3 間のネットワーク接続が確立されていることを確認します。
ステップ 7 Telnet を使用してリモート ユーザ セッションを確立している場合は、EDFA3 の IP アドレス(「Telnet 12.34.56.78 3083」)のあとにポート 3083 が指定されていることを確認します。
SNMP ユーザ セッションを確立できない場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 EDFA3 によってブート プロセスが終了していることを確認します。ブート プロセスが完了しないかぎり、ユーザ セッションは確立できません。
ステップ 2 EDFA3 のプロビジョニング済み IP アドレスに ping コマンドを発行して、クライアント(ユーザ)コンピュータと EDFA3 間のネットワーク接続が確立されていることを確認します。
ステップ 3 SNMP ユーザ セッションを確立できない場合は、ENT-TRAPTABLE TL1 コマンドを発行して、最初に クライアント(ユーザ)コンピュータの IP アドレスをトラップ宛先として EDFA3 に入力する必要があります。
ステップ 4 SNMP クライアント(ユーザ)コンピュータの IP アドレスを入力したあとに、SNMP ユーザ セッションを確立するには、EDFA3 の MIB(管理情報ベース)がこのコンピュータ上になければなりません。
システム パスワードが破損したか、または忘れた場合は、次の手順を使用してリセットしてください。
(注) この手順を使用すると、最初にメモリ内のすべてのユーザが消去され、ブランク パスワードを持つデフォルトの CISCO15 ユーザ名が追加されます。
ステップ 1 EIA/TIA-232(RS-232)ポートに接続します。
ステップ 2 ハイパーターミナルを開きます(設定の詳細については、 シリアル EIA/TIA-232(RS-232)インターフェイスを介した EDFA3 との通信を参照)。
ステップ 3 EDFA3 の電源をオフにしてから、オンにします。
ステップ 4 リブート プロセス中のハイパーターミナル ウィンドウにドットが表示されている間に、キーボードのチルド(~)キーを押します。
ステップ 5 プロンプト(>)が表示されたら、次のコマンドを入力します。
• RECOVER ― パスワードをリセットします(TL1 プロンプトに戻ります)。
• EXIT ― パスワードをリセットしないで、TL1 プロンプトをに戻ります。
ここでは、ONS 15216 EDFA3 から報告される TL1 自律メッセージに基づいて障害をトラブルシューティングして解決するための、具体的なメンテナンス手順を示します。
ONS 15216 EDFA3 から報告されるアラームは、TL1 メッセージ REPT-ALM-EQPT および REPT-ALM-DWDM を利用します。これらのメッセージの [Condition Typ] フィールドに、特定の障害が示されています。
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BackUp/Restore ConfFile In Progress(ConfFile のバックアップ/リストアが進行中) |
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ここでは、上記テーブルに示されたアラーム CONDITION TYPES(条件タイプ)ごとに、障害表示をトラブルシューティングおよび解除するための具体的なメンテナンス手順を示します。
ONS15216 EDFA3 は DC 電源を継続的に監視して、入力電圧が制限内に収まっていることを確認します。この監視手順の詳細は、ONS 15216 に設定されたパワー モードによって異なります。
インストレーション セクションで示したように、ONS 15216 EDFA3 は電源バス A からの単一入力電源に対応するように設定したり(SIMPLEX パワー モード)、電源バス A と電源バス B からの冗長なデュアル電源入力に対応するように設定することができます(DUPLEX パワー モード)。
SIMPLEX パワー モードでは、入力電源バス「A」の DC 入力電圧が継続的に監視され、条件タイプ フィールドが PWRBUSA に設定された TL1 自律アラーム メッセージ REPT-ALM-EQPT が生成されて、障害(範囲外の状態)が報告されます。
DUPLEX パワー モードでは、バス「A」が上記のように監視され、同様に電源バス「B」の DC 入力電圧も継続的に監視されます。バス「B」の障害状態は、条件タイプ イールドが PWRBUSB に設定された TL1 自律アラーム メッセージ REPT-ALM-EQPT を生成して、報告されます。
上記の自律メッセージのほかに、TL1 コマンド RTRV-ALM-EQPT:::123 を発行して、ONS 15216 EDFA3 の現在の入力電源アラーム状態を取得することもできます。PWRBUSA および PWRBUSB アラーム状態の有無に注意してください。これは、問題検出時にアラームが解除されたかを確認する場合に便利です。
次に示す手順を使用すると、PWRBUSA または PWRBUSB 障害表示をトラブルシューティングしたり、解除することができます。
ステップ(1)では最も一般的な外部電源バスの障害を示し、残りのステップでは PWRBUSA または PWRBUSB 表示の原因となる、発生頻度の低い状態を示します。
警告 DC 入力電源装置端末に電圧が発生していることがあります。電源の回路ブレーカーを切断し、電源装置を取り外してから、端末を扱ってください。
ここでは、PWRBUSA または PWRBUSB アラームの解除手順を順番に示します。
ステップ 1 入力電圧の確認
PWRBUSA または PWRBUSB アラームが表示されている場合は通常、関連する外部電源バスに障害があります。
• EDFA3 への配電時に Blown External Fuse(外部ヒューズの切断)、または Tripped Circuit Breaker(回路ブレーカーの遮断)が発生しました(EDFA3 自体にはユーザが扱うことができるヒューズがないことに注意してください)。
• バッテリの放電または故障(バッテリ バックアップが装備されている場合)
• 絶縁部の摩耗や破損による回路短絡(通常は外部電源装置にヒューズ切断、回路ブレーカー遮断、または過電流によるシャットダウンが発生)
ステップ 2 PWRBUSMODE 設定の確認
PWRBUSMODE パラメータが適切に設定されていない場合は、不正を示す PWRBUSB 電源アラームが表示されることがあります。電源モードが誤って DUPLEX に設定されていると、バス「A」に電源装置が 1 つのみ接続されている場合、バス「B」は継続的に PWRBUSB アラームを示します。この確認を実行するには、TL1 コマンド RTRV-EQPT::ALL:123 を発行して、電源モードの現在設定を取得します。PWRBUSMODE の戻り値に注意してください。このコマンドでは、電源バス「A」および「B」入力端末で測定中の電圧値も、POWERBUSAVAL および POWERBUSBVAL として戻されます。
ステップ 3 入力電源バス アラームしきい値セットポイントの確認
PWRBUSMIN または PWRBUSMAX アラームしきい値セットポイントの設定が間違っていると、不正を示す電源アラームが発行されることがあります。この確認を実行するには、TL1 コマンド RTRV-TH-EQPT::ALL:123 を発行して、ONS 15216 EDFA3 が DC 入力電源アラームのテストに使用している現在の上限および下限電圧しきい値を取得します。PWRBUSMIN および
PWRBUSMAX の戻り値をが合理的であるか確認してください。実際の入力電圧を取得するには、TL1 コマンド RTRV-EQPT::ALL:123 を使用します。上限値または下限値が標準入力電圧に非常に近い値に不適切に設定されている場合は、不正を示す電源アラームがトリガーされることがあります。この場合は、SET-TH-EQPT TL1 コマンドを使用して、PWRBUSMIN をデフォルト値 40に、PWRBUSMAX をデフォルト値 57 に戻します。
ステップ 4 アラーム回線障害の確認
上記の原因が除去されている場合は、ONS 15216 EDFA3 の内部電圧モニタリング回路に障害があり、障害アラームが発行されている可能性があります。この確認を実行するには、既知の良好な外部電圧計を使用して入力電源端子で測定した電圧値と、上記のステップ 2 で RTRV-EQPT::ALL:123 コマンドを使用して取得された値 POWERBUSAVAL および POWERBUSBVAL を比較します。ONS 15216 EDFA3 で電圧モニタリングを実行する内部回路は現場で扱うことができないため、問題があると確認された場合は、装置を交換する必要があります。
このアラーム状態は、ONS 15216 EDFA3 のプロセッサで メモリ リソース不足が検出されたことを示します。通常、メモリ割り当ては自動的に管理されるため、この状態はソフトウェアに異常状態が発生したことを示します。
ここでは、MEMLOW アラーム状態の解除手順を順番に示します。
(注) 次のステップ 2 に示すように、INIT-SYS TL1 コマンドを発行するには、完全な管理権限を持つユーザとして ONS 15216 にログインする必要があります。緊急時には ONS 15216 EDFA3 の電源をいったん切ってから再投入して、強制的にリセットすることができます。ただし、この処理はサービスに影響するため、MEMLOW 状態に関連すると考えられる二次的障害によってサービスが停止している場合以外は、使用しないでください。
ステップ 1 MEMLOW メモリ障害状態に関係した、またはトリガーしたと考えられる一意の動作条件またはコマンドシーケンスを書き留めます(判明している場合)。MEMLOW 状態の根本原因を適切に調査できるように、この情報をシスコに報告してください。
ステップ 2 TL1 セッションを開き、ADMIN として ONS 15216 EDFA3 にログインします。
ステップ 3 次のパラメータを指定して TL1 コマンド INIT-SYS を発行して、ONS 15216 EDFA3 のウォーム リスタートを実行します。
これにより、現在のアクティブ コード イメージ(現在のデフォルト ファームウェア バージョン)を使用して、ONS 15216 EDFA3 内部ソフトウェアがリセットおよびリスタートされます。
このアラーム状態は、内部 Flash File System(FFS; フラッシュ ファイル システム)がほぼ一杯になっていることを示します。FFS は、システムのリブート中に、または電源をいったん切ってから再投入する間にデータを保持する永続的ストレージを提供して、デスクトップ PC のハード ドライブと同じ役目を果たします。通常状態では、システムによって格納された内部ログ、設定データ、およびコード イメージが FFS の容量に適合する特定のサイズで配分されているため、FFS のメンテナンスにユーザが介入する必要はありません。ただし、CPY-MEM または COPY-RFILE を使用するユーザ処理によって FSS に追加データが書き込まれたり、FTP 処理によって FFS にファイルが転送されると、FFSSLOW 状態が発生することがあります。
FFS が一杯の場合は、FFS にデータを書き込むコマンドに失敗し、TL1 DENY 応答が発行されます。
ここでは、FFSSLOW アラーム状態の解除手順を順番に示します。
ステップ 1 TL1 セッションを開き、ADMIN として ONS 15216 EDFA3 にログインします。
ステップ 2 TL1 コマンド RTRV-RFILE:::123; を使用して、FFS のディレクトリを取得して、スペースを解放するために削除する必要があるユーザ作成ファイルを識別します。
ステップ 3 必要に応じて、TL1 コマンド COPY-RFILE を使用して、削除するファイルを FTP 経由で PC ホストまたはその他のサーバにバックアップします。このコマンドでは、コピー タイプを RFBU に、宛先をファイル保存先ホストの FTP アドレスに設定します。
ステップ 4 TL1 コマンド DLT-RFILE を使用して、不要なユーザ作成ファイルのみを削除します。
このアラーム状態は、RFR オプションを指定した COPY-RFILE によって転送されたメイン コンフィギュレーション ファイルが破損していることを示します。電源をいったん切ってから再投入するか、または INIT-SYS TL1 コマンドでリセットしないかぎり、メモリ内にある、現在稼働中のシステム設定データのコピーが引き続き使用されるため、この状態が直ちにサービス影響することはありません。ONS15216DataBase ファイルのクリーン コピーが EDFA3 に転送されると、DATAFLT アラームは解除されます。
ここでは、DATAFLT アラーム状態の解除手順を順番に示します。
ステップ 1 TYPE=RFR オプションを指定した TL1 コマンド COPY-RFILE を使用し、FTP 経由で
ONS15216DataBase ファイルのクリーン コピーを転送して、破損ファイルを置き換えます。COPY-RFILE コマンドの正確なフォーマットは、ONS 15216 EDFA3 にコピーされるバックアップ ファイルの場所によって異なります。COPY-RFILE コマンドの使用の詳細については、このマニュアルの TL1 コマンド リファレンス セクションを参照してください。
(注) COPY-RFILE コマンドを使用した LAN 経由での転送に ONS15216DataBase ファイルのクリーン バックアップ コピーを使用できない場合、INIT-SYS TL1 コマンドを発行して EDFA3 を強制的に出荷時の設定に戻すことができます。ただし、上記の注意事項にあるように、この処理を行うと、TL-1 インターフェイスを使用して適切な設定を手動で再入力するまで、サービスが中断されます。
このアラーム状態は、FTP プロトコルを使用したデータベース ファイルの転送プロセスが実行中であることを示します。この処理中に、データベースはロックされ、このアラーム状態が起動して、更新中にファイルにアクセスできなくなります。
このアラーム状態は、FTP プロトコルを使用したコード イメージ ファイルの転送プロセスが実行中であることを示します。この処理中に、ファイルはロックされ、このアラーム状態が起動します。
このアラーム状態は、クリティカルな内部通信バスの通信が完全に切断されるなど、重大な内部障害が発生したことを示します。
ステップ 1 INIT-SYS コマンドを発行して、ONS 15216 EDFA3 ソフトウェアをリセットし、このアラームを解除します。
ステップ 2 ONS 15216 EDFA3 の電源をいったん切ってから再投入して、このアラームを解除します。
ステップ 3 上記手順に失敗した場合、またはこのアラームが再び発生した場合は、ONS 15216 EDFA3 をスペアと交換し、装置を修理のために返却します。
このアラーム状態は、ONS 15216 EDFA3 の内部サブアセンブリをリンクする内部 I2C 通信バス上で、通信が断続的に切断されていることを示します。このアラームが発生している場合、ONS 15216 EDFA3 は上記の EQUP アラームを発行します。
内部 I2C 通信に関連する回路は、ユーザが取り扱うことができません。このアラームが発生している場合は、アラームを送信した ONS 15216 EDFA3 装置をスペアと交換し、修理のために返却する必要があります。
これらのアラーム状態は、メイン EDFA 光増幅器アセンブリが温度超過状態またはレーザー バイアス電流超過状態で動作していることを示します。ポンプ レーザー 温度が上昇するにつれて、レーザーの物理特性が原因でレーザー電流も増大します。したがって、環境要因(周囲温度が範囲外)によって、またはレーザーの有効動作期間の終了日付近ではレーザー パフォーマンスの自然低下によって、これらのアラームが発生することがあります。
• CTMP Case Temperature Out Of Range(ケース温度が範囲外)
• FTMP Fiber Temperature Out Of Range(光ファイバ温度が範囲外)
• L1TMP Excessive Pump 1 Temperature(PUMP 1 温度超過)
• L1BIASDLaser 1 Bias Degrade(レーザー 1 バイアス劣化)
• L1BIASFLaser 1 Bias Fail L2TMP(レーザー 1 バイアス障害 L2TMP)
• L2TMPExcessive Pump 2 Temperature(Pump 2 温度超過)
• L2BIASDLaser 2 Bias Degrade(レーザー 2 バイアス劣化)
• L2BIASFLaser 2 Bias Fail(レーザー 2 バイアス障害)
ステップ 1 ONS 15216 EDFA3 が搭載されている領域の周囲温度が、指定された温度範囲 32 ~ 122°F (0 ~ 50°C)の上限または下限付近でないことを確認してください。
機器をほかの機器に近いラックまたはキャビネットに搭載した場合は、これによって形成されるローカル「ホット スポット」を考慮する必要があります。
ステップ 2 ヒート シンク アセンブリの前面または背面に多量の埃またはその他の汚れがないことを確認します。
ステップ 3 このマニュアルのインストレーション セクションに記載された通気およびラック スペース要件に従って、ONS 15216 EDFA3 が適切に取り付けられていること、および装置のヒートシンクの前面および背面に通気を遮るケーブルなどの物体がないことを確認します。
ステップ 4 温度パフォーマンスに影響することがある上記の問題点が正常であるにもかかわらず、温度まは動作電流の制限値超過を示す上記アラーム状態が引き続き表示される場合は、ポンプ レーザーが劣化しています。装置の交換をスケジュールしてください。
このアラーム状態は、ONS 15216 EDFA3 へのメイン入力で測定された光パワーが、障害下限しきい値を下回っていることを示します。これは、サービスに影響するクリティカル アラームです。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
LINE1RXPWRFL アラーム表示を解除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 波長選択光パワーメータまたは光 スペクトル アナライザを使用して、ONS 15216 EDFA3 への入力で独立した測定を行い、光入力レベルが障害しきい値を下回っていることを確認します。
ステップ 2 光入力パワーがしきい値を下回っていることを確認したら、ONS 15216 EDFA3 へのアップストリーム光ファイバ パスをトラブルシューティングします。
ステップ 3 光入力パワーが正常な場合は、入力側の光コネクタを清掃し、RTRV-DWDM TL1 コマンドを使用して LINE1RXpwr レベルを再確認します。
ステップ 4 RTRV-DWDMコマンドを使用して ONS 15216 EDFA3 で報告されたパワーが、ONS 15216 EDFA3 への入力コネクタで測定された実際の光パワーと一致しない場合は、ONS15216 EDFA3 に内部障害があり、交換する必要があります。
定ゲイン モードでは、これらのアラーム状態は、EDFA ゲインを調整する閉ループ フィードバック システムが目的のゲイン セットポイントを満たすことができないことを示します。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
ステップ 1 光スペクトル アナライザまたは波長選択光パワーメータを使用して、入力側光信号が正常であることを確認します(入力光信号が正常でない場合は、アップストリーム障害を解決します)。
ステップ 2 入力光信号レベルが正常な場合は、入力側および DC ポートの光コネクタを清掃します。
ステップ 3 (光入力信号が標準であるにもかかわらず)光ポート コネクタを清掃してもこのアラームが発生する場合は、ONS15216 EDFA3 をスペアと交換し、修理のために返却する必要があります。
これらのアラーム状態は、メイン光出力ポートの光パワーが範囲外であることを示します。
• LINE1TXPWRFL Power Fail Low LINE1TX Port(パワー障害、低、LINE1TX ポート)
• LINE1TXPWRDH Power Degrade High LINE1TX Port(パワー劣化、高、LINE1TX ポート)
• LINE1TXPWRDL Power Degrade Low LINE1TX Port(パワー劣化、低、LINE1TX ポート)
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
ステップ 1 光スペクトル アナライザまたは波長選択光パワーメータを使用して、入力側光信号が正常であることを確認します(入力光信号が正常でない場合は、アップストリーム障害を解決します)。
ステップ 2 入力光信号レベルが正常な場合は、入力側および DC ポートの光コネクタを清掃します。
ステップ 3 (光入力信号が標準であるにもかかわらず)光ポート コネクタを清掃してもこのアラームが発生する場合は、ONS15216 EDFA3 をスペアと交換し、修理のために返却する必要があります。
ONS 15216 EDFA3 の増幅器ステージ間に、光入出力ポートがあります。このため、2 つの増幅器ステージ間のゲイン パスに Dispersion Compensation(DC)装置を挿入して、パフォーマンスを最適化することができます。このアラーム状態は、中間 DC ポートから EDFA3 に戻される光パワーが障害しきい値を下回っていることを示します。このアラームの原因は、外部 DC 装置またはバイパス減衰器ケーブルの障害です。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
LINE2RXPWRFL アラーム状態を解除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 光スペクトル アナライザまたは波長選択光パワーメータを使用して、入力側光信号が正常であることを確認します(入力光信号が正常でない場合は、アップストリーム障害を解決します)。
ステップ 2 入力光信号レベルが正常な場合は、入力側および DC ポートの光コネクタを清掃します。
ステップ 3 DCTX と DCRX 間の DC ループ上にある光コンポーネントの光入出力レベルを測定して、DC 装置またはバイパス減衰器の挿入損失が正しいことを確認します。
ステップ 4 (光入力信号が標準であるにもかかわらず)光ポート コネクタを清掃してもこのアラームが発生する場合は、ONS15216 EDFA3 をスペアと交換し、修理のために返却する必要があります。
これらのアラーム状態は、内部で電気的に調整可能な Variable Optical Attenuator(VOA)が、目的の減衰セットポイントを実現できないことを示します。VOA を調整可能なポンプ レーザー パワーと併用することにより、EDFA3 のゲイン、チルト、およびノイズは最適化されます。VOA の入出力側光信号レベルが測定されて、動作が適切であるかが確認されます。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
VOADH、VOADL、または VOAFH アラーム表示を解除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 光スペクトル アナライザまたは波長選択光パワーメータを使用して、入力側光信号が正常であることを確認します(入力光信号が正常でない場合は、アップストリーム障害を解決します)。
ステップ 2 入力光信号レベルが正常な場合は、入力側および DC ポートの光コネクタを清掃します。
ステップ 3 DCTX と DCRX 間の DC ループ上にある光コンポーネントの光入出力レベルを測定して、DC 装置またはバイパス減衰器の挿入損失が正しいことを確認します。
ステップ 4 (光入力信号が標準であるにもかかわらず)光ポート コネクタを清掃してもこのアラームが発生する場合は、ONS15216 EDFA3 をスペアと交換し、修理のために返却する必要があります。