この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、ONS 15216 EDFA3 の仕様を紹介します。この章の構成は、次のとおりです。
• 「光仕様」
• 「動作モード」
• 「電気仕様」
• 「機械仕様」
• 「外部機能」
指定されている値は、温度範囲全体および ONS 15216 EDFA3 のライフタイム全体にわたって有効です。 表2-1 ~ 表2-5 に、ONS 15216 EDFA3 の光仕様および説明を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
DWDM 1 チャネル波長計画、100 GHz |
|||
|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
最小損失でのVOA 2 |
|||||
図2-1 を参照 |
|||||
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
Optical Safety Remote Interlock(OSRI; 光安全保護リモート インターロック)機能によって、TL1 コマンド(ED-DWDM)または SNMP オブジェクト(cerent15216EdfaGenericEdfa3Osri)で EDFA3 ポンプ レーザーを手動で遮断できます。この安全のための機能によって、オペレータは危険な光パワー レベルを管理するリスクを回避できます。disable コマンドの受信後、レーザーが遮断されるまでの総時間は 100 ミリ秒です。
(注) ONS 15216 EDFA3 を正常に動作させるには、OSRI パラメータを DISABLE に設定する必要があります。OSRI パラメータを ENABLE に設定すると、インターロックがアクティブになり、ONS 15216 EDFA3 が光出力信号を出せなくなります。
ONS 15216 EDFA3 は、両方のステージの入力ポートで入力パワー損失が検出されると(電力が FailLow のしきい値を下回ると)、Automatic Laser Shutdown(ALS; 自動レーザー遮断)を実行します。
自動パワー削減機能は、ALS イベント後の回復時に増幅器が使用します。増幅器の入力側で Loss of Signal(LOS; 信号損失)イベントがすでに存在しない場合、増幅器は元のパワー セットポイントに戻る前に、9 秒間、安全のために 8 dBm 引き下げた出力パワー レベルに移行します。
表2-6 に、過渡抑制の仕様を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
上記の過渡抑制の仕様については、次の条件を参照してください。
• 値は ADD イベントと DROP イベントの両方に適用されます。
• 必要な入力スイッチ速度 = 100 ミリ秒(目標入力スイッチ速度 = 5 ミリ秒)です。
• ONS 15216 EDFA3 は標準範囲で設定されます。
ONS 15216 EDFA3 は、次の動作モードのいずれかで稼働します。
ONS 15216 EDFA3 が定出力パワー モードで動作している場合、信号出力パワーはプロビジョニング値に設定されます。ユーザが増幅器の総パワーをプロビジョニングしますが、増幅器の 2 つのステージの出力パワーは、内蔵光モジュールのファームウェアによって自動的に設定されます。
このモードの場合、EDFA3 は本質的に飽和型増幅器として動作します。入力パワーが変化しても、出力パワーは一定のままです。増幅器の入力側でチャネルが追加または廃棄された場合、出力チャネル パワーはそれに応じて変化します。このモードの場合、増幅器は増幅器の入力側におけるチャネル数の変化に対して復元力がないので、インストレーション フェーズに限定して使用する必要があります。
定出力パワー制御は、レーザー電流が最大定格を決して超えないことをたえずチェックすることによって、アクションを制限します。出力パワー セットポイントが変化するたびに、制御モジュールが出力パワー アラームのしきい値を計算してプロビジョニングします。
内蔵光モジュールのファームウェアは、増幅器が発生させる Amplified Spontaneous Emission(ASE; 増幅時自発放射)ノイズを補償します。つまり、増幅器自体が発生させるノイズを増幅器が計算し、信号パワーをノイズパワーを補償するプロビジョニング値に設定します。
ONS 15216 EDFA3 が定ゲイン モードで動作している場合、増幅器のゲインはプロビジョニング値に設定されます。ユーザが増幅器の総ゲインをプロビジョニングしますが、増幅器の 2 つのステージのゲインは、内蔵光モジュールのファームウェアによって自動的に設定されます。
このモードの場合、入力チャネル数が変化しても、チャネルの出力パワーは一定のままです。したがって、このモードの増幅器は、トランスミッタまたは Optical Add/Drop Multiplexer(OADM; 光分岐挿入)カードの障害に対して復元力があります。また、増幅器が定ゲイン モードの場合、増幅器の管理操作を行わなくても、チャネルの追加または除去によってリンクのアップグレードが可能です。したがって、リンクが正常な動作状態の場合、これが優先モードです。
内蔵光モジュールのファームウェアは、増幅器が発生させる ASE ノイズを補償します。増幅器はそれ自身が発生させるノイズを計算し、ノイズパワーを補償して信号ゲインをプロビジョニング値に設定します。
増幅器のゲイン チルトはデフォルトでゼロに設定されます。ファームウェアが内部 VOA を自動制御し、フラットなゲインを実現します。
ユーザはゲイン チルトをゼロ以外にプロビジョニングすることによって、増幅器より手前にある他の光コンポーネントが発生させるゲイン チルトを補償できます。ゲイン チルト制御は、標準ゲイン範囲(5 ~ 21 dB)に限りアクティブです。チルトは -3 ~ +3 dB に設定できます。
ONS 15216 EDFA3 ではしきい値を使用します。しきい値を超えると、アラームがセットされたりクリアされたりします。EDFA3 では、絶対しきい値と相対しきい値の両方を使用します。絶対しきい値は、他のパラメータのセットポイントに依存せず、ユーザ側でプロビジョニング可能です。一方、相対しきい値は、パラメータの実際のセットポイントに応じて自動的に算出され、ユーザがその値をプロビジョニングすることはできません。
表2-7 に、プロビジョニング可能なすべてのしきい値の説明、デフォルト値、およびプロビジョニング範囲を示します。
(注) 最大 LINE1TXPWRTHFL しきい値の設定は、LINE1TXPWRSP セットポイントに対応して、次の関係で変化します。
(-10 dBm)<= LINE1TXPWRTHFL<=(LINE1TXPWRSP - 3 dBm)
この関係は、しきい値 LINE1TXPWRTHFL を必ずセットポイント LINE1TXPWRSP より 3 dBm 小さい値(ただし、-10 dBm 以上)に設定する必要があることを意味します。したがって、セットポイント LINE1TXPWRSP が最大値の +17 dBm に設定されている場合、設定できるしきい値 LINE1TXPWRTHFL の最大値は +14 dBm だけです。
(LINE1TXPWRSP の範囲については、セクション 10.7.2 の表10-24 を参照)
ONS 15216 EDFA3 は、5 ~ 21 dB(標準ゲイン範囲)および 21 ~ 38.5 dB(拡張ゲイン範囲)のゲイン設定で動作します。増幅器の総出力パワーが 17 dBm を超えることはできないため、各ゲイン設定には最大入力パワーが与えられます。最大入力パワーは、最大出力パワーの 17 dBm からゲイン設定を差し引いた値になります。たとえば、ゲイン設定が 22 dB の場合、最大入力パワーは -5 dBm です。最大入力パワーを超えて長時間稼働させると、ONS 15216 EDFA3 の寿命を縮める可能性があります。
ONS 15216 EDFA3 では、 表2-8 の電気仕様を満たす電源装置を使用します。
|
|
---|---|
ONS 15216 EDFA3 で使用する AC/DC コンバータは、別途シスコに発注してください。
表2-9 に、ONS 15216 EDFA3 に対応する外部電気インターフェイスを示します。電気コネクタについては、図2-3 を参照してください。
|
|
|
|
---|---|---|---|
表2-10 に、ONS 15216 EDFA3 の機械仕様を示します。
ONS 15216 EDFA3 の外部機能は、次のとおりです。
• 前面パネルの LED、グラフィック ディスプレイ、および警告表示用ディスプレイ
• ラックマウント用のブラケット(前面、中央、背面マウントが可能なリバーシブル イヤーを含む)
• 背面にネジ式アース用突起× 2、左右両側にアース用ネジ穴のペア
• 外部アラーム接続用の RJ-45 コネクタ(前面および背面)
• LAN 接続用の RJ-45 コネクタ(前面および背面)
• クラフト EIA/TIA-232(RS-232)シリアル インターフェイス接続用の DB-9 メス型コネクタ(前面パネルのみ)
図2-2 に、ONS 15216 EDFA3 外部機能の概略を示します。
ONS 15216 EDFA3 は、1 RU、19/23 インチ(482/584 mm)ラックマウント シェルフに収容します。ただし、換気のために 3 RU 分のスペースが必要です。光ファイバ、電源、アラーム接点、および管理インターフェイスはすべて、前面からアクセスできます。電源、アラーム、および管理インターフェイスには、背面アクセスが可能です。
図2-3 に、ONS 15216 EDFA3 前面パネルの細部を示します。前面パネルは、国際規格に準拠しており、すべて(光ファイバ、電源、アラーム接点、および管理インターフェイス)に前面からアクセスできます。
表2-11 に、ONS 15216 EDFA3 前面パネルの機能を示します。
|
|
---|---|
図2-4 に、ONS 15216 EDFA3 の背面パネルを示します。 表2-12 には背面パネルの機能を示します。
|
|
---|---|
表2-13 に、TL1 および SNMP インターフェイスにエクスポートされる、ONS 15216 EDFA3 パラメータ用の計測単位を示します。
|
|
---|---|
TL1 インターフェイスは、エクスポートされた値を浮動小数点で表します。SNMP インターフェイスは、エクスポートされた値から小数点を取り除き、整数で表します。