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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
シリーズ 3 デバイスでは、システムの Web インターフェイスの代わりにデバイス前面の LCD パネルを使用して、デバイス情報を表示したり特定の設定値を設定したりすることができます。
LCD パネルには、ディスプレイと 4 つの多機能キーがあり、デバイスの状態に応じて異なる情報を表示し、異なる設定を可能にする、複数のモードで動作します。
• 「LCD パネルのコンポーネントについて」は、LCD パネルのコンポーネントを識別し、パネルのメイン メニューを表示する方法について説明します。
• 「LCD 多機能キーの使用」は、LCD パネルの多機能キーを使用する方法について説明します。
• 「[Idle Display] モード」は、デバイスがアイドル状態のときに、どのように LCD パネルがさまざまなシステム情報を表示するかについて説明します。
• 「[Network Configuration] モード」は、LCD パネルを使用してデバイスの管理インターフェイスのネットワーク構成(IPv4 または IPv6 アドレス、サブネット マスクまたはプレフィックス、およびデフォルト ゲートウェイ)を設定する方法について説明します。
• 「[System Status] モード」は、監視対象システムの情報(リンク ステート伝播、バイパス ステータス、システム リソースなど)を表示する方法、および LCD パネルの明るさやコントラストを変更する方法について説明します。
• 「[Information] モード」は、デバイスのシャーシ シリアル番号、IP アドレス、モデル、ソフトウェアとファームウェアのバージョンなど、システムの識別情報を表示する方法について説明します。
• 「[Error Alert] モード」は、バイパス、ファン ステータス、ハードウェア アラートなど、LCD パネルがエラー状態や障害状態を通知する方法について説明します。
(注) LCD パネルを使用するには、デバイスの電源がオンになっている必要があります。デバイスの電源をオンにする方法やデバイスをシャット ダウンする方法について詳しくは、『FireSIGHT System User Guide』の「デバイスの管理」の章を参照してください。
シリーズ 3 デバイス前面の LCD パネルには、ディスプレイと 4 つの多機能キーがあります。
• ディスプレイには、2 行のテキスト(それぞれ最大 17 文字まで)と多機能キーのマップが示されています。マップは、記号を使用して、対応する多機能キーで実行可能な操作を示しています。
• 多機能キーを使用することにより、システム情報を確認し、LCD パネルのモードによって異なる、基本的な設定タスクを行うことができます。詳細については、「LCD 多機能キーの使用」を参照してください。
次の図は、パネルのデフォルトの [Idle Display] モードを示しています。ここではキー マップは示されません。
図 5-1 LCD パネル、[Idle Display] モード
[Idle Display] モードでは、CPU 使用率と使用可能な空きメモリ、およびシャーシのシリアル番号がパネルに交互に表示されます。任意のキーを押すと [Idle Display] モードは中断し、[Network Configuration]、[System Status]、および [Information] モードにアクセスできる LCD パネルのメイン メニューが表示されます。
次の図は、4 つの多機能キー(左上、右上、左下、右下)に対応するキー マップがあるメイン メニューを示しています。
ステップ 1 [Idle Display] モードで、任意の多機能キーを押します。
• デバイスのネットワーク設定を変更するには、「[Network Configuration] モード」を参照してください。
• 監視対象のシステム情報を参照する方法や LCD パネルの明るさとコントラストを調整する方法については、「[System Status] モード」を参照してください。
• システムの識別情報を表示するには、「[Information] モード」を参照してください。
(注) LCD パネルが [Idle Display] モードに切り替わるときに多機能キーを押すと、予期されないメニューがパネルに表示される可能性があります。
4 つの多機能キーにより、シリーズ 3 デバイスの LCD パネルでメニューやオプションの間を移動できます。ディスプレイにキー マップが表示されたら、多機能キーを使用できます。マップでの記号の位置は、機能およびその機能を実行するために使用するキーの位置に対応します。記号が表示されていない場合、対応するキーには機能がありません。
ヒント 記号の機能(さらにはキー マップ)は、LCD パネルのモードに応じて異なります。予期した結果が生じない場合は、LCD パネルのモードを確認してください。
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LCD パネルは、非アクティブ(どの多機能キーも押されていない)でエラーの検出されない状態が 60 秒間続いた後に [Idle Display] モードになります。システムでエラーが検出されると、そのエラーが解決されるまで、パネルは [Error Alert] モードになります(「[Error Alert] モード」を参照してください)。ネットワーク設定の編集中や診断の実行中も、[Idle Display] モードが無効になります。
[Idle Display] モードでは、CPU 使用率と使用可能な空きメモリ、およびシャーシのシリアル番号がパネルに交互に(5 秒間隔で)表示されます。
[Idle Display] モードでは、任意の多機能キーを押すとメイン メニューが表示されます。「LCD パネルのコンポーネントについて」を参照してください。
(注) LCD パネルが [Idle Display] モードに切り替わるときに多機能キーを押すと、予期されないメニューがパネルに表示される可能性があります。
FireSIGHT システム では、IPv4 と IPv6 の両方の管理環境のためのデュアルスタック実装が提供されています。[Network Configuration] モードでは、LCD パネルを使用して、シリーズ 3 デバイスの管理インターフェイスのネットワーク設定(IP アドレス、サブネット マスクまたはプレフィックス、デフォルト ゲートウェイ)を設定できます。
デフォルトでは、LCD パネルを使用してネットワーク設定を変更する機能は無効になっています。これは初期セットアップ プロセスで有効にするか、またはデバイスの Web インターフェイスを使用して有効にすることができます。詳細については、「LCD パネルを使用したネットワーク再設定の許可」を参照してください。
[Network Configuration] モードを使用してネットワーク設定を行うには、以下を行います。
ステップ 1 [Idle Display] モードで任意の多機能キーを押して、メイン メニューを表示します。
ステップ 2 [Network Configuration] モードにアクセスするには、一番上の行の右矢印(à)キーを押します。
ステップ 3 右矢印キーを押して、設定する IP アドレスを選択します。
• IPv4 の場合、LCD パネルには以下のように表示されます。
• IPv6 の場合、 LCD パネルには以下のように表示されます。
ステップ 4 手動でネットワークを設定するには、右矢印キーを押します。
• IPv4 の場合、LCD パネルに IPv4 アドレスが表示されます。次に例を示します。
• IPv6 の場合、LCD パネルにブランクの IPv6 アドレスが表示されます。次に例を示します。
パネルの最初の行は、IPv4 または IPv6 のどちらのアドレスを編集しているかを示します。2 番目の行は、編集する IP アドレスを示します。カーソルは最初の桁を下線で強調表示して、編集中の桁であることを表します。2 つの記号は、各行の右にある多機能キーに対応しています。
IPv6 のアドレスは、ディスプレイに全体が収まらないことに注意してください。数字を編集してカーソルを右に移動させると、IPv6 アドレスが右にスクロールします。
ステップ 5 必要に応じて、カーソルのある下線で強調表示された桁を編集し、IP アドレスの次の桁に移動します。
• 桁を編集するには、上の行のマイナス(-)キーまたはプラス(+)キーを押して、桁の数字を 1 つずつ減少または増加させます。
• IP アドレスの次の桁に移動するには、下の行の右矢印キーを押して、カーソルを右にある次の桁に移動します。
カーソルが最初の桁にあるとき、LCD パネルには、IP アドレスの末尾にキャンセルの記号と右矢印の記号が表示されます。カーソルが他のいずれかの桁にあるとき、LCD パネルには、左矢印と右矢印の記号が表示されます。
ステップ 6 IPv4 または IPv6 アドレスの編集を終了したら、右矢印キーをもう一度押して、変更を受け入れるためのチェック マーク(
)キーを表示します。
右矢印キーを押す前に、ディスプレイの機能記号は次の例のようになります。
IPv4 Address: - +
194.170.001.001 X
右矢印キーを押した後に、ディスプレイの機能記号は次の例のようになります。
IPv4 Address: X
194.170.001.001
ステップ 7 チェック マーク キーを押して、IP アドレスの変更を受け入れます。
Subnet Mask: - +
000.000.000.000 X
Prefix: - +
000.000.000.000 X
ステップ 8 IP アドレスを編集したときと同様にサブネット マスクやプレフィクスを編集して、チェック マーク キーを押し、変更を受け入れます。
Default Gateway - +
000.000.000.000 X
ステップ 9 IP アドレスを編集したときと同様にデフォルト ゲートウェイを編集して、チェック マーク キーを押し、変更を受け入れます。
Save?
X
ステップ 10 チェック マーク キーを押して、変更を保存します。
セキュリティ リスクが生じるため、LCD パネルを使用してネットワーク設定を変更する機能は、デフォルトでは無効になっています。これは初期セットアップ プロセスで有効にするか(「シリーズ 3 デバイスのセットアップ」を参照)、または以下の手順でデバイスの Web インターフェイスを使用して有効にできます。
デバイスの LCD パネルを使用してネットワークの再設定を許可するには、以下のようにします。
ステップ 1 デバイスの初期設定を完了したら、管理者権限のあるアカウントを使用してデバイスの Web インターフェイスにログインします。
ステップ 2 [System] > [Local] > [Configuration] を選択します。
[Network Settings] ページが表示されます。
ステップ 4 [LCD Panel] の下にある [Allow reconfiguration of network configuration] チェック ボックスを選択します。セキュリティ警告が表示されたら、このオプションを有効にすることを確認します。
ヒント このページで示される他のオプションについて詳しくは、『FireSIGHT System User Guide』を参照してください。
LCD パネルの [System Status] モードでは、リンク ステートの伝播、バイパスのステータス、システム リソースなど、監視対象システム情報が表示されます。[System Status] モードでは、LCD パネルの明るさとコントラストも変更できます。
次の表には、このモードで使用できる情報とオプションが示されています。
[System Status] モードにして、監視対象のシステムの情報を表示するには、以下の手順を行います。
ステップ 1 [Idle Display] モードで任意の多機能キーを押して、メイン メニューを表示します。
ステップ 2 [System Status] モードにアクセスするには、一番下の行の右矢印(
)キーを押します。
ステップ 3 下矢印(â)キーを押して、オプションをスクロールします。表示するステータスの横にある行で右矢印キーを押します。
選択したオプションに応じて、表 5-2にリストされた情報が LCD パネルに表示されます。LCD パネルの明るさやコントラストを変更する方法については、次の手順を参照してください。
LCD パネルの明るさやコントラストを変更するには、以下のようにします。
ステップ 1 [System Status] モードで、LCD パネルに [LCD Brightness] および [LCD Contrast] オプションが表示されるまで、下矢印(â)キーを押してオプションをスクロールします。
ステップ 2 調整する LCD ディスプレイ機能(明るさまたはコントラスト)の横にある行の右矢印キーを押します。
ステップ 3 選択したディスプレイ機能を増加または減少させるためには、右矢印キーを押します。
ステップ 4 [Exit] オプションを表示するには、下矢印を押します。
ステップ 5 設定を保存してメイン メニューに戻るには、[Exit] 行の右矢印キーを押します。
LCD パネルの [Information] モードには、デバイスのシャーシのシリアル番号、IP アドレス、モデル、ソフトウェアとファームウェアのバージョンなど、システムの識別情報が表示されます。サポートに支援を要請する場合に、この情報が必要になることがあります。
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デバイスのシステム ソフトウェアとファームウェアのバージョンを表示します。多機能のキーを使用して、次の情報をスクロールします。 |
[Information] モードにして、システムの識別情報を表示するには、以下を行いますす。
ステップ 1 [Idle Display] モードで任意の多機能キーを押して、メイン メニューを表示します。
ステップ 2 LCD パネルに [Information] モードが表示されるまで、下矢印(â)キーを押してモードをスクロールします。
ステップ 3 [Information] モードにアクセスするには、一番下の行の右矢印(
)キーを押します。
ステップ 4 下矢印(â)キーを押して、オプションをスクロールします。表示する情報の横にある行で右矢印キーを押します。
選択したオプションに応じて、表 5-3にリストされた情報が LCD パネルに表示されます。
ハードウェア エラーや障害状態が発生した場合、[Idle Display] モードは中断されて [Error Alert] モードになります。[Error Alert] モードでは、LCD ディスプレイが点滅し、次の表にリストされたエラーの 1 つまたは複数が表示されます。
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ハードウェア エラーのアラートが発生すると、LCD ディスプレイにハードウェア アラートのメイン メニューが次のように表示されます。
多機能キーを使用して、エラー アラートのリストをスクロールしたり、[Error Alert] モードを終了したりできます。注意すべき点として、すべてのエラー状態が解決されるまで LCD ディスプレイは点滅し、アラート メッセージを表示します。
LCD パネルでは、常にプラットフォーム デーモン エラー メッセージが最初に表示され、それに続いて他のハードウェア エラー メッセージのリストが表示されます。次の表には、シリーズ 3 デバイスのエラー メッセージに関する基本情報が示されています。ここで、 X はアラートを生成する NFE アクセラレータ カート( 0
または 1
)を示します。
LCD ディスプレイにハードウェア アラートのエラー メッセージを表示するには、次の手順に従います。
ハードウェア アラートのエラー メッセージを確認するには、以下のようにします。
ステップ 1 [Error Alert] モードで、[HARDWARE ERROR!] 行にある右矢印(
)キーを押して、[Error Alert] モードをトリガーしたハードウェア エラーを表示させます。
LCD パネルに、 NFE platform
デーモンの障害から始まるエラー アラート メッセージがリストされ、それに続いてエラー メッセージのリストが表示されます。
ここで、 X はアラートを生成したアクセラレータ カード( 0
または 1
)です。
ステップ 2 エラーをさらに表示するには、エラー メッセージの行にある下矢印(â)キーを押します。その他のエラーがない場合、[Exit] 行が表示されます。
ステップ 3 [Error Alert] モードを終了するには、右矢印(
)キーを押します。
アラートをトリガーしたエラーを解決する前に [Error Alert] モードを終了した場合、LCD パネルは [Error Alert] モードに戻ります。支援が必要な場合は、サポートに連絡してください。