mac アドレス
アクティブユニットおよびスタンバイユニットの仮想 MAC アドレスを指定するには、フェールオーバー グループ コンフィギュレーション モードで mac address コマンドを使用します。デフォルトの仮想 MAC アドレスに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address phy_if [ active_mac ] [ standby_mac ]
no mac address phy_if [ active_mac ] [ standby_mac ]
構文の説明
phy_if |
MAC アドレスを設定するインターフェイスの物理名です。 |
active_mac |
アクティブ ユニットの仮想 MAC アドレス。MAC アドレスは h.h.h 形式で入力する必要があります。ここで、h は 16 ビットの 16 進数です。 |
standby_mac |
スタンバイ ユニットの仮想 MAC アドレス。MAC アドレスは h.h.h 形式で入力する必要があります。ここで、h は 16 ビットの 16 進数です。 |
コマンド デフォルト
デフォルトの設定は次のとおりです。
-
アクティブユニットのデフォルトの MAC アドレス:00a0.c9physical_port_number .failover_group_id 01
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スタンバイユニットのデフォルトの MAC アドレス:00a0.c9physical_port_number .failover_group_id 02
コマンド モード
次の表に、コマンドを入力できるモードを示します。
コマンドモード |
ファイアウォールモード |
セキュリティコンテキスト |
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ルーテッド |
トランスペアレント |
シングル |
マルチ |
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コンテキスト |
システム |
||||
フェールオーバー グループ コンフィギュレーション |
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— |
— |
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コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
---|---|
7.0(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
仮想 MAC アドレスがフェールオーバー グループに対して定義されていない場合は、デフォルト値が使用されます。
同じネットワーク上にアクティブ/アクティブ フェールオーバー ペアが複数ある場合は、あるペアのインターフェイスに割り当てられているものと同じデフォルト仮想 MAC アドレスが、他のペアのインターフェイスに割り当てられることがあります。これは、デフォルト仮想 MAC アドレスの決定方法に基づいた動作です。ネットワーク上で MAC アドレスが重複することを回避するには、必ず各物理インターフェイスに仮想のアクティブおよびスタンバイ MAC アドレスを割り当てます。
他のコマンドまたは方法を使用して MAC アドレスを設定することもできますが、1 つの方法だけを使用することを推奨します。複数の方法を使用して MAC アドレスを設定した場合は、どの MAC アドレスが使用されるかは多くの可変要素によって決まるため、予測できないことがあります。
例
次の部分的な例では、フェールオーバー グループで可能な設定を示します。
ciscoasa(config)# failover group 1
ciscoasa(config-fover-group)# primary
ciscoasa(config-fover-group)# preempt 100
ciscoasa(config-fover-group)# exit
ciscoasa(config)# failover group 2
ciscoasa(config-fover-group)# secondary
ciscoasa(config-fover-group)# preempt 100
ciscoasa(config-fover-group)# mac address e1 0000.a000.a011 0000.a000.a012
ciscoasa(config-fover-group)# exit
ciscoasa(config)#