pre-fill-username
認証と認可で使用するクライアント証明書からユーザー名を抽出できるようにするには、トンネルグループ webvpn 属性モードで pre-fill-username コマンドを使用します。コンフィギュレーションから属性を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
pre-fill-username { client | clientless }
no pre-fill-username
構文の説明
client ssl-client |
この機能を AnyConnect VPN クライアント接続でイネーブルにします。9.8(1) 以降では client キーワードを使用してください。 |
clientless |
この機能をクライアントレス接続でイネーブルにします。 |
コマンド デフォルト
デフォルトの値や動作はありません。
コマンド モード
次の表に、コマンドを入力できるモードを示します。
コマンドモード |
ファイアウォールモード |
セキュリティコンテキスト |
|||
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ルーテッド |
トランスペアレント |
シングル |
マルチ |
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コンテキスト |
システム |
||||
トンネル グループ webvpn 属性コンフィギュレーション |
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— |
|
— |
— |
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
---|---|
8.0(4) |
このコマンドが追加されました。 |
9.8(1) |
ssl-client キーワードが client に変更されました。 |
使用上のガイドライン
pre-fill-username コマンドは、username-from-certificate コマンドで指定された証明書フィールドから抽出されたユーザー名を、ユーザー名またはパスワード認証のユーザー名として使用できるようにします。証明書機能からこの事前充填ユーザー名を使用するには、両方のコマンドを設定する必要があります。
この機能を有効にするには、トンネルグループ一般属性モードで username-from-certificate コマンドを入力する必要もあります。
例
次に、グローバル コンフィギュレーション モードで、remotegrp という名前の IPsec リモート アクセス トンネル グループを作成し、SSL VPN クライアントの認証または認可クエリーの名前をデジタル証明書から取得する必要があることを指定する例を示します。
ciscoasa(config)# tunnel-group remotegrp type ipsec_ra
ciscoasa(config)# tunnel-group remotegrp webvpn-attributes
ciscoasa(config-tunnel-webvpn)# pre-fill-username client
ciscoasa(config-tunnel-webvpn)#