フラッディング ブロックの概要
MAC(メディア アクセス制御)アドレスが期限切れになるか、スイッチによって学習されなかったために、不明のユニキャストまたはマルチキャスト トラフィックがスイッチ ポートにフラッディングすることがあります(この状態は、特に Private VLAN [PVLAN] 独立ポートでは望ましくありません)。ポートにユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックがフラッディングしないようにするには、 switchport block unicast および switchport block multicast コマンドを使用して、スイッチでのフラッディング ブロックをイネーブルにします。
(注) フラッディング ブロック機能は、すべてのスイッチド ポート(PVLAN ポートを含む)でサポートされ、ポートが転送するすべての VLAN(仮想 LAN)に適用されます。
ポート ブロックの設定
デフォルトでは、スイッチは不明の宛先 MAC アドレスを持つパケットをすべてのポートにフラッディングします。不明のユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックがスイッチ ポートに転送される場合、セキュリティ問題が生じる可能性があります。このようなトラフィックの転送を防ぐために、不明のユニキャストまたはマルチキャスト パケットをブロックするようにポートを設定できます。
(注) ユニキャストまたはマルチキャスト トラフィックのブロックは、スイッチ ポート上で自動的にはイネーブルになりません。明示的に設定する必要があります。
インターフェイス上でのフラッディングするトラフィックのブロック
(注) 有効なインターフェイスは、物理インターフェイス(たとえば、GigabitEthernet 1/1)または EtherChannel グループ(port-channel 5 など)です。ポート チャネルのマルチキャストまたはユニキャスト トラフィックをブロックする場合、ポート チャネル グループのすべてのポートでブロックされます。
インターフェイスへのマルチキャストおよびユニキャスト パケットのフラッディングをディセーブルにするには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch#
configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)# interface interface-id |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、スイッチポート インターフェイスのタイプおよび番号を入力します(たとえば、 GigabitEthernet 1/1)。 |
ステップ 3 |
Switch(config-if)# switchport block multicast |
ポートへの不明マルチキャストの転送をブロックします。 |
ステップ 4 |
Switch(config-if)# switchport block unicast |
ポートへの不明ユニキャストの転送をブロックします。 |
ステップ 5 |
Switch(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
Switch# show interface interface-id switchport |
入力を確認します。 |
ステップ 7 |
Switch# copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
次に、インターフェイス GigabitEthernet 1/1 上でユニキャストおよびマルチキャスト フラッディングをブロックし、設定を確認する例を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet1/1
Switch(config-if)# switchport block multicast
Switch(config-if)# switchport block unicast
Switch# show interface gigabitethernet1/1 switchport
Unknown Unicast Traffic: Not Allowed
Unknown Multicast Traffic: Not Allowed
Broadcast Suppression Level: 100
Multicast Suppression Level: 100
Unicast Suppression Level: 100
ポート上での通常の転送の再開
ポート上で通常の転送を再開するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch#
configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)# interface interface-id |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、スイッチポート インターフェイスのタイプおよび番号を入力します(たとえば、 GigabitEthernet 1/1)。 |
ステップ 3 |
Switch(config-if)# no switchport block multicast |
ポートへの不明マルチキャストのフラッディングをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
Switch(config-if)# no switchport block unicast |
ポートへの不明ユニキャストのフラッディングをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
Switch(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
Switch# show interface interface-id switchport |
入力を確認します。 |
ステップ 7 |
Switch# copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |