インターフェイス設定の概要
デフォルトでは、すべてのインターフェイスがイネーブルになっています。10/100 Mbpsイーサネット インターフェイスは、接続速度とデュプレックスを自動ネゴシエーションします。10/100/1000 Mbpsイーサネット インターフェイスは、速度、デュプレックス、フロー制御をネゴシエーションします。1000 Mbps イーサネット インターフェイスは、フロー制御のみをネゴシエーションします。自動ネゴシエーションでは、所定の 2 ポートで最速の速度が自動的に選択されます。インターフェイスに速度が明示的に指定されている場合、そのインターフェイスが明示的に全二重に設定されている場合を除き、デフォルトで半二重に設定されます。
多くの機能は、インターフェイス単位で有効になります。 interface コマンドを入力するとき、次の事項を指定する必要があります。
• インターフェイス タイプ
–ファスト イーサネット( fastethernet キーワードを使用)
–ギガビット イーサネット( gigabitethernet キーワードを使用)
–10 ギガビット イーサネット( tengigabitethernet キーワードを使用)
• スロット番号 ― インターフェイス モジュールの搭載先スロットです。スロットには、上から下へ、1 から始まる通し番号が付けられています。
• インターフェイス番号 ― モジュールのインターフェイス番号です。インターフェイス番号は、常に 1 から始まります。スイッチの正面に向かって左から右に、インターフェイスに番号が付けられています。
スイッチ上のスロット/インターフェイスの物理的位置を確認して、インターフェイスを特定できます。また、Cisco IOS の show コマンドを使用して、特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する情報を表示することもできます。
interface コマンドの使用
次に示す一般的な手順は、すべてのインターフェイスの設定作業に適用されます。
ステップ 1 特権 EXEC プロンプトに、 configure terminal コマンドを入力して、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
ステップ 2 グローバル コンフィギュレーション モードで、 interface コマンドを入力します。インターフェイス カード上のコネクタのインターフェイス タイプおよびインターフェイス番号を識別します。次に、ファスト イーサネット、スロット 5、インターフェイス1を選択する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/1
ステップ 3 インターフェイスの番号は、インストレーション時に、またはシステムにモジュールが追加されたときに工場で割り当てられます。スイッチに搭載されているすべてのインターフェイスのリストを表示するには、 show interfaces EXEC コマンドを使用します。次の出力例のように、スイッチがサポートするインターフェイスごとにレポートが作成されます。
Vlan1 is up, line protocol is down
Hardware is Ethernet SVI, address is 0004.dd46.7aff (bia 0004.dd46.7aff)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input never, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
GigabitEthernet1/1 is up, line protocol is down
Hardware is Gigabit Ethernet Port, address is 0004.dd46.7700 (bia 0004.dd46.7700)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input never, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/2000/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 input packets with dribble condition detected
0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
GigabitEthernet1/2 is up, line protocol is down
Hardware is Gigabit Ethernet Port, address is 0004.dd46.7701 (bia 0004.dd46.7701)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input never, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/2000/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 input packets with dribble condition detected
0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
ステップ 4 次の例に示すように、インターフェイス FastEthernet 5/5 の設定を開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで interface キーワード、インターフェイス タイプ、スロット番号、インターフェイス番号を入力します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface fastethernet 5/5
(注) インターフェイス タイプとインターフェイス番号の間にスペースは不要です。たとえば、上記の例では、fastethernet 5/5 またはfastethernet5/5 のどちらを入力してもかまいません。
ステップ 5 interface コマンドに続いて、個々のインターフェイスに必要なインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。入力するコマンドによって、そのインターフェイス上で実行されるプロトコルおよびアプリケーションが決まります。別の interface コマンドを入力するか、または Ctrl-Z を押してインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻るまで、入力したコマンドが収集され、対応する interface コマンドに適用されます。
ステップ 6 インターフェイスを設定したあとで、「インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス」に記載されている show EXEC コマンドを使用して、インターフェイスのステータスを確認します。
インターフェイスの範囲設定
インターフェイス範囲設定モードを使用して、同じコンフィギュレーション パラメータを持つ複数のインターフェイスを設定できます。インターフェイス範囲設定モードを開始すると、このモードを終了するまで、入力したすべてのコマンド パラメータが、その範囲内のすべてのインターフェイスに適用されます。
同じ設定を持つインターフェイスの範囲を設定するには、次の作業を行います。
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Switch(config)#
interface range {
vlan
vlan_ID -
vlan_ID } | {{
fastethernet |
gigabitethernet |
tengigabitethernet |
macro macro_name} slot/interface
- interface} [
, {
vlan
vlan_ID -
vlan_ID } {{
fastethernet |
gigabitethernet |
tengigabitethernet |
macro macro_name} slot/interface
- interface}]
|
設定するインターフェイスの範囲を選択します。次の点に注意してください。 • ダッシュの前にスペースを入れます。 • カンマで区切って、範囲を 5 つまで入力できます。 • カンマの前後にスペースは必要ありません。 |
(注) interface range コマンドを使用する場合、vlan、fastethernet、gigabitethernet、tengigabitethernet、macro キーワードとダッシュの間にスペースを入れます。たとえば、コマンドinterface range fastethernet 5/1 - 5 は有効な範囲を指定していますが、コマンド interface range fastethernet 1-5 には有効な range コマンドが含まれていません。
(注) interface range コマンドは、interface vlan コマンドを使用して設定されている VLAN(仮想 LAN)インターフェイスについてのみ有効です(設定済みの VLAN インターフェイスを表示するには、show running-configuration コマンドを使用します)。show running-configuration コマンドで表示されない VLAN インターフェイスに、interface range コマンドを使用することはできません。
次に、インターフェイス FastEthernet 5/1 ~ 5/5 すべてを再びイネーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface range fastethernet 5/1 - 5
Switch(config-if-range)# no shutdown
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/1, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/2, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/3, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/4, changed state to up
*Oct 6 08:24:35: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/5, changed state to up
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
*Oct 6 08:24:36: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
次に、カンマを使用して、タイプの異なるインターフェイス ストリングを追加して範囲を指定し、インターフェイス FastEthernet 5/1 ~ 5/5 と、GigabitEthernet 1/1 および 1/2 を再びイネーブルにする例を示します。
Switch(config-if)# interface range fastethernet 5/1 - 5, gigabitethernet 1/1 - 2
Switch(config-if)# no shutdown
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/1, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/2, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/3, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/4, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/5, changed state to up
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet1/1, changed state to
*Oct 6 08:29:28: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet1/2, changed state to
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
*Oct 6 08:29:29: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet5/
インターフェイス範囲設定モードで複数のコンフィギュレーション コマンドを入力するとき、各コマンドは入力するたびに実行されます(インターフェイス範囲設定モードの終了後にまとめて実行されるわけではありません)。コマンドの実行中にインターフェイス範囲設定モードを終了すると、一部のコマンドが範囲内のすべてのインターフェイスで実行されない場合もあります。コマンド プロンプトが表示されたのを確認してから、インターフェイス範囲設定モードを終了してください。
インターフェイス範囲マクロの定義および使用
インターフェイス範囲マクロを定義して、設定するインターフェイスの範囲を自動的に選択できます。interface range macro コマンドで macro キーワードを使用するには、事前にマクロを定義しておく必要があります。
インターフェイス範囲マクロを定義するには、次の作業を行います。
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Switch(config)#
define interface-range macro_name {
vlan
vlan_ID -
vlan_ID } | {{
fastethernet |
gigabitethernet } slot/interface
- interface}
[
, {
vlan
vlan_ID -
vlan_ID } {{
fastethernet |
gigabitethernet } slot/interface
- interface}]
|
インターフェイス範囲マクロを定義して、実行中のコンフィギュレーション ファイルに保存します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/1 ~ 5/4 を選択するように、インターフェイス範囲マクロ enet_list を定義する例を示します。
Switch(config)# define interface-range enet_list fastethernet 5/1 - 4
定義済みのインターフェイス範囲マクロの設定を表示するには、次の作業を行います。
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Switch#
show running-config
|
定義済みのインターフェイス範囲マクロの設定を表示します。 |
次に、定義済みのインターフェイス範囲マクロ enet_list を表示する例を示します。
Switch# show running-config | include define
define interface-range enet_list FastEthernet5/1 - 4
interface range コマンドでインターフェイス範囲マクロを使用するには、次の作業を行います。
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Switch(config)#
interface range macro
name
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指定したインターフェイス範囲マクロに保存された値を使用して、設定するインターフェイスの範囲を選択します。 |
次に、インターフェイス範囲マクロ enet_list を使用して、インターフェイス範囲設定モードに切り替える例を示します。
Switch(config)# interface range macro enet_list
10 ギガビット イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット SFP ポートの配置
(注) Catalyst 4510R シリーズ スイッチ上で、10 ギガビット イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)アップリンク ポートの両方をイネーブルにする場合、スイッチを再起動する必要があります。Catalyst 4503、4506、および 4507R シリーズ スイッチ上では、この機能は自動的にイネーブルになります。
Cisco IOS Release 12.2(25)SG より前のリリースでは、Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine V-10GE により、デュアル ワイヤスピード 10 ギガビット イーサネット ポートまたは代替可能に配線された 4 つのギガビット イーサネット SFP アップリンク ポートのいずれかをイネーブルにできます。Cisco IOS Release 12.2(25)SG では、デュアル 10 ギガビット イーサネット ポートおよび 4 つのギガビット イーサネット SFP ポートを Catalyst 4503、Catalyst 4506、および Catalyst 4507R シャーシに同時に配置できます。
Catalyst 4510R シャーシの配置では、次の構成のうちいずれかがサポートされます。
• デュアル 10 ギガビット イーサネット ポート(X2 光ポート)のみ。
• 4 つのギガビット イーサネット ポート(SFP 光ポート)のみ。
• デュアル 10 ギガビット イーサネット ポートおよび 4 つのギガビット イーサネット ポートの両方。このモード場合、10 番めのスロット(フレックススロット)がサポートするのは、2 ポートの Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)ラインカード(WS-X4302-GB)のみです。
10 ギガビット イーサネット ポートまたはギガビット イーサネット SFP アップリンク ポートを選択するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch# configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)#
hw-module uplink select [
all |
gigabitethernet |
tengigabitethernet ]
|
イネーブルにするポート タイプを選択します。 |
(注) 10 スロット シャーシ(Catalyst 4510R および 4510RE)に搭載されている Supervisor Engine V-10GE(WS-X4516-10GE)では、新規アップリンク モードのスタートアップ コンフィギュレーションがフラッシュ メモリにコピーされてシステムの電源が再投入される場合、システムは新規アップリンク モードで起動しません。新規アップリンク モードのスタートアップ コンフィギュレーションがフラッシュ メモリにコピーされたあと、システムの電源が再投入されるまでに、コマンド インターフェイスを通じてアップリンク モードを新規アップリンク モードに変更する必要があります。これにより、システムは新規アップリンク モードで起動します。
(注) Supervisor Engine V が Catalyst 4510R または 4510R-E シャーシで使用されている場合、スロット 10(FlexSlot)は、2 ポート GBIC(WS-X4302-GB)およびアクセス ゲートウェイ モジュール(WS-X4604-GWY)のラインカードのみをサポートします。アップリンク選択モードが「all」に設定されている場合、Supervisor Engine V-10GE には同じ制限があります。アップリンク選択モードが「tengigabitethernet」または「gigabitethernet」に設定されている場合、Supervisor Engine V-10GE はスロット 10 にあるすべての Catalyst 4500 シリーズ ラインカードをサポートします。Supervisor Engine 6-E はスロット 10 にあるすべての Catalyst 4500 シリーズ ラインカードをサポートしています。
次に、Catalyst 4510R シリーズ スイッチ上で 10 ギガビット イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット SFP アップリンク ポートの両方をイネーブルにする例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# hw-module uplink select all
Warning: This configuration mode will place slot 10 in flex slot mode
(注) アップリンク モードを修正する際に、スイッチを再起動する必要があります。
10 ギガビット イーサネット ポートまたはギガビット イーサネット ポートの WS-X4606-10GE-E および Supervisor Engine 6-E への配置
Supervisor Engine 6-E および WS-X4606-10GE-E 両方の X2 ポートの柔軟性を高めるために、Catalyst 4500 スイッチは TwinGig コンバータ モジュールをサポートします。TwinGig コンバータ モジュールが X2 ホールに接続していると、1 つの X2 ホール(1 つのプラグイン可能な X2 光ポートに対応)が 2 つの SFP ホール(2 つのプラグイン可能な SFP 光ポートに対応)に変換されます。これにより、10 ギガビット ポートおよび 1 ギガビット ポートを同じラインカードに設置できます。また、ギガビット ポートを使用して、必要に応じて 10 ギガビット ポートへの切り替えが可能です。
次の内容について説明します。
• 「ポート番号設定を行う TwinGig コンバータ」
• 「TwinGig コンバータの制限事項」
• 「X2/TwinGig コンバータ モードの選択」
ポート番号設定を行う TwinGig コンバータ
TwinGig コンバータがイネーブルまたはディセーブルである場合、ラインカード上のポート番号およびポート タイプは動的に変わります。用語がこの動作を反映する必要があります。Cisco IOS では、10 ギガビット ポートの名前は TenGigabit であり、1 ギガビット ポートの名前は Gigabit です。Cisco IOS Release 12.2(40)SG 以降では、TenGigabit 1/1 および Gigabit 1/1 という名前の 2 つのポートが存在しないようにするため、10 ギガビットおよび 1 ギガビット ポート番号は独立しています。たとえば、6 個の X2 ホールを持つ WS-X4606-10GE-E モジュールでは、X2 ポートの名前は TenGigabit スロット番号/<1 ~ 6> であり、SFP ポートの名前は Gigabit スロット番号/<7 ~ 18> です。
図6-1 WS-X4606-10GE の前面プレート
Cisco IOS ではポート 1 から 18 は常に存在します。つまり、これらのポートの設定を適用でき、CLI 出力に表示されます。ただし、X2 ポートまたは SFP ポートがある特定の時間アクティブになっている場合のみです。たとえば、X2 が 2 番めのホールに接続している場合、X2 ポート 2 はアクティブで SFP ポート 9 および 10 はアクティブではありません。TwinGig コンバータが 2 番めのホールに接続している場合、X2 ポート 2 はアクティブではなく SFP ポート 9 および 10 はアクティブです。アクティブではないポートは、スイッチング ASIC に接続してるアップリンクがない、Supervisor Engine IV および V-10GE 上のアクティブではないポートと同様に扱われます。
(注) WS-X4606-X2 モジュールで TwinGig と X2 トランシーバの両方を使用している場合、これらをポート 1 ~ 3 で 1 グループにまとめておき、ポート 4 ~ 6 を別の 1 グループとします。TwinGig または X2 トランシーバを任意のポートに挿入すると、パートナ ポートの能力に影響を与え、3 つすべてが同じタイプを処理するように自動的に設定されます。ポート グループ内で混合させると、動作しません。例えば、ポート 1 に X2 を接続かつポート 2 に TwinGig を接続することはできないし、両方を機能させることもできません。
TwinGig コンバータの制限事項
Supervisor Engine 6-E システムでは、ポートはスタブ ASIC 経由でスイッチング エンジンに接続しています。このスタブ ASIC にはポートについて次の制限事項があります。1 つのスタブ ASIC 上ではギガビット ポートおよび 10 ギガビット ポートを併用できません。つまり、すべて 10 ギガビット(X2)か、すべてギガビット(TwinGig コンバータおよび SFP)である必要があります。X2 モジュールの前面プレートでは、実際の物理グループまたはグループの回りに描かれるボックスによって、このスタブ ポートのグループが示されています。
X2/TwinGig コンバータ モードの選択
デフォルトのコンフィギュレーション モードは X2 です。そのため、10 ギガビット インターフェイスの配置を計画する場合は、何も設定する必要はありません。ただし、ギガビット インターフェイスを配置する(つまり、TwinGig コンバータを使用する)場合は関連するポート グループを設定する必要があります。
• モジュール上の X2 ホールをグループ化する方法を決定するには、show hw-module module <m> port-group <p> コマンドを入力します。
WS-X4606-10GE-E シャーシでは、次のような出力が行われます。
Switch# show hw-module module 1 port-group
Module Port-group Active Inactive
-------------------------------------------------------------
Switch# show int status mod 1
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
Te1/1 notconnect 1 full 10G 10GBase-LR
Te1/2 connected 1 full 10G 10GBase-LR
Te1/3 notconnect 1 full 10G No X2
Te1/4 notconnect 1 full 10G No X2
Te1/5 notconnect 1 full 10G No X2
Te1/6 notconnect 1 full 10G No X2
Gi1/7 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/8 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/9 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/10 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/11 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/12 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/13 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/14 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/15 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/16 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/17 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/18 inactive 1 full 1000 No Gbic
• ギガビットを配置する各 X2 ポート グループに対する操作のモードを設定するには、hw-module module <m> port-group <p> select gigabitethernet コマンドを入力します。この設定は、電源の再投入およびリロード時に保持されます。
TwinGig コンバータを使用してギガビット イーサネット インターフェイスを配置するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch# configure terminal
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)#
hw-module module m port-group p select [gigabitethernet |
tengigabitethernet ]
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各 X2 ポート グループに対する操作のモードを選択します。 デフォルトは 10 ギガビット イーサネット(X2)です。 |
ステップ 3 |
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コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 |
Switch#
show int status mod n
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設定を確認します。 |
次に、TwinGig コンバータを使用して WS-X4606-10GE-E 上のギガビット イーサネット インタフェースを選択する例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# hw-module module 1 port-group 1 select gigabitethernet
Switch# show int status mod 1
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
Te1/1 inactive 1 full 10G No X2
Te1/2 inactive 1 full 10G No X2
Te1/3 inactive 1 full 10G No X2
Te1/4 notconnect 1 full 10G No X2
Te1/5 notconnect 1 full 10G No X2
Te1/6 notconnect 1 full 10G No X2
Gi1/7 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/8 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/9 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/10 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/11 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/12 notconnect 1 full 1000 No Gbic
Gi1/13 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/14 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/15 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/16 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/17 inactive 1 full 1000 No Gbic
Gi1/18 inactive 1 full 1000 No GbicI
Supervisor Engine 6-E での共有バックプレーン アップリンク モードの起動
この機能により、冗長モードの場合に、スーパーバイザ エンジン上にある 4 つの 10 ギガビット イーサネット ポートすべてをブロッキング ポートとして使用することができます。
Cisco IOS Release 12.2(44)SG より前のリリースでは、Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 6-E により、デュアル ワイヤスピード 10 ギガビット イーサネット ポート、またはギガビット イーサネット SFP アップリンク ポートに基づく 4 つの Twin-Gigabit コンバータのいずれかをイネーブルにできます。Cisco IOS Release 12.2(44)SG では、(1)4 つの 10 ギガビット イーサネット ポートのすべて、(2)アクティブ スーパーバイザ エンジン上にある 2 ブロッキング ポートと、スタンバイ スーパーバイザ エンジンの 2 ブロッキング ポート、(3)8 つのギガビット イーサネット SFP ポートすべて(アクティブなスーパーバイザ エンジン上に 4 ポート、スタンバイ スーパーバイザ エンジン上に 4 ポート)を構成可能です。この機能は、すべての Catalyst 4500 および 4500-E シリーズ シャーシでサポートされています。
共有バックプレーン モードをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。
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Switch(config)# hw-mod uplink mode shared-backplane
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新規設定を適用するにはアクティブ スーパーバイザのリロードが必要です。 |
共有バックプレーン モードをイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。
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Switch(config)# no hw-mod uplink mode shared-backplane
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新規設定を適用するにはアクティブ スーパーバイザのリロードが必要です。 |
光デジタル モニタ トランシーバのサポート
CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンド(show inventory、show idprom interface)をトランシーバで使用すると、シリアル ナンバー、モデル名、インベントリ情報を取得できます。
次のコマンドは、DOM 機能をサポートするトランシーバ専用のコマンドです。
• 特定のインターフェイス トランシーバのセンサーすべての現在値およびしきい値を表示します。
show interfaces <int-name> transceiver [detail] [threshold]
• すべてのトランシーバのすべてのセンサーに対して、entSensorThresholdNotification をイネーブルまたはディセーブルにします。
snmp-server enable trap transceiver
• トランシーバ モニタリングをイネーブルまたはディセーブルにします。
(注) この機能は、DOM 対応トランシーバが存在し、モニタリング用に設定されている場合にのみ、使用できます。センサー情報の更新頻度は、トランシーバ Serial Electrically Erasable Programmable Read Only Memory(SEEPROM)で設定されたデフォルト値によって異なります。
オプションのインターフェイス機能の設定
ここでは、オプション手順について説明します。
• 「イーサネット インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定」
• 「フロー制御の設定」
• 「ジャンボ フレーム サポートの設定」
• 「ベビー ジャイアント機能との対話」
• 「ポート デバウンス タイマーの設定」
• 「ポートでの Auto-MDIX の設定」
速度およびデュプレックス モード設定時の注意事項
(注) クライアントのデバイスには、自動ネゴシエーションを設定しません。スイッチに自動ネゴシエーションする速度、または速度範囲を設定します。
通常の場合、インターフェイス速度およびデュプレックス モード パラメータは auto に設定し、Catalyst 4500 シリーズ スイッチがインターフェイス間でインターフェイス速度およびデュプレックス モードを自動的にネゴシエーションできるようにします。インターフェイスの speed コマンドおよび duplex コマンドを手動で設定する場合には、次の点を考慮してください。
• no speed コマンドを入力すると、スイッチは自動的にインターフェイスの speed および duplex の両方を auto に設定します。
• インターフェイス速度を 1000(Mbps)、または auto 1000 に設定すると、デュプレックス モードが全二重になります。デュプレックス モードは変更できません。
• インターフェイス速度が 10 または 100 に設定された場合、デュプレックス モードは明示的に設定する場合を除き、デフォルトで半二重に設定されます。
注意 インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定を変更すると、インターフェイスがシャットダウンされてから再起動する場合があります。
インターフェイス速度の設定
10/100 Mbps イーサネット インターフェイスでインターフェイス速度を auto に設定すると、速度とデュプレックスは自動ネゴシエーションされます。強制 10/100 自動ネゴシエーション機能を使用すると、10/100/1000BASE-T ポート上のインターフェイス速度の自動ネゴシエーションを最大 100 Mbps に制限できます。
10/100 Mbps イーサネット インターフェイスのポート速度を設定するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch(config)#
interface fastethernet
slot/interface
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設定するインターフェイスを指定します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)#
speed [
10 |
100 |
auto [10 | 100] ]
|
インターフェイスのインターフェイス速度を設定します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/4 のインターフェイス速度を 100 Mbps に設定する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/4
Switch(config-if)# speed 100
次に、インターフェイス FastEthernet 5/4 が速度とデュプレックス モードを自動ネゴシエーションする例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/4
Switch(config-if)# speed auto
(注) これは、speed auto 10 100 の指定に類似しています。
次に、自動ネゴシエーション モードのインターフェイス GigabitEthernet 1/1 のインターフェイス速度を 10 Mbps および 100 Mbps に制限する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 1/1
Switch(config-if)# speed auto 10 100
次に、インターフェイス GigabitEthernet 1/1 の速度ネゴシエーションを 100 Mbps に制限する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 1/1
Switch(config-if)# speed auto 100
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスの自動ネゴシエーションをオフにすると、ポートが強制的に 1000 Mbps および全二重モードになります。
インターフェイス GigabitEthernet 1/1 のポート速度の自動ネゴシエーションをオフにするには、次の作業を行います。
|
|
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ステップ 1 |
Switch(config)#
interface gigabitethernet1/1
|
設定するインターフェイスを指定します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)#
speed nonegotiate
|
インターフェイスの自動ネゴシエーションをディセーブルにします。 |
自動ネゴシエーションに戻すには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで no speed nonegotiate コマンドを入力します。
(注) WS-X4416 モジュールのブロッキング ポートについては、速度を自動ネゴシエーションに設定しないでください。
インターフェイスのデュプレックス モードの設定
(注) インターフェイスが 1000 Mbps に設定されている場合、デュプレックス モードを全二重から半二重に変更できません。
ファスト イーサネット インターフェイスのデュプレックス モードを設定するには、次の作業を行います。
|
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ステップ 1 |
Switch(config)#
interface fastethernet
slot/interface
|
設定するインターフェイスを指定します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)#
duplex [
auto |
full |
half ]
|
インターフェイスのデュプレックス モードを設定します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/4 のインターフェイスのデュプレックス モードを full に設定する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/4
Switch(config-if)# duplex full
インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定の表示
インターフェイスのインターフェイス速度とデュプレックス モード設定を表示するには、次の作業を行います。
|
|
Switch#
show interfaces [
fastethernet |
gigabitethernet |
tengigabitethernet ]
slot/interface
|
インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定を表示します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 6/1 のインターフェイス速度およびデュプレックス モードを表示する例を示します。
Switch# show interface fastethernet 6/1
FastEthernet6/1 is up, line protocol is up
Hardware is Fast Ethernet Port, address is 0050.547a.dee0 (bia 0050.547a.dee0)
MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 00:00:54, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 50/2000/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
50 packets input, 11300 bytes, 0 no buffer
Received 50 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 input packets with dribble condition detected
1456 packets output, 111609 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
1 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
インターフェイスに関する記述の追加
インターフェイスの機能をわかりやすくするため、インターフェイスに関する記述を追加できます。記述は show configuration 、 show running-config 、および show interfaces コマンドの出力に表示されます。
インターフェイスに記述を追加するには、次のコマンドを入力します。
|
|
Switch(config-if)#
description
string
|
インターフェイスの記述を追加します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/5 に関する記述を追加する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/5
Switch(config-if)# description Channel-group to "Marketing"
フロー制御の設定
ギガビット イーサネット ポートは、着信パケットの送信を遅らせるためにフロー制御を使用します。ギガビット イーサネット ポートのバッファでスペースが不足すると、そのポートは特殊なパケットを送信し、パケットの送信を一定時間遅らせるように、リモート ポートに要求します。ポートは、同じ目的で、リンクパートナーからこの特殊なパケットを受信します。この特殊なパケットをポーズ フレームといいます。
ギガビット イーサネット インターフェイスのデフォルト設定は、次のとおりです。
• ポーズ フレームの送信がオフである ― オーバーサブスクライブされていないギガビット イーサネット インターフェイス
• ポーズ フレームの受信が望ましい ― オーバーサブスクライブされていないギガビット イーサネット インターフェイス
• ポーズ フレームの送信がオンである ― オーバーサブスクライブされたギガビット イーサネット インターフェイス
• ポーズ フレームの受信が望ましい ― オーバーサブスクライブされたギガビット イーサネット インターフェイス
10 ギガビット イーサネット インターフェイスのデフォルト設定は、次のとおりです。
• ポーズ フレームの送信がオフである
• ポーズ フレームの受信がオンである
(注) 望ましいは 10 ギガビット イーサネット インターフェース上のフロー制御のオプションにはありません。
フロー制御を設定にするには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch#
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)#
interface
interface-id
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、フロー制御をイネーブルにするインターフェイスを指定します。 |
ステップ 3 |
Switch(config-if)#
flowcontrol {receive | send} {off | on | desired}
|
ポーズ フレームを送信または受信するようギガビット イーサネット ポートを設定します。 |
ステップ 4 |
|
コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
次に、オーバーサブスクライブされたポート GigabitEthernet 7/5 にフロー制御を設定する例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface g7/5
Switch(config-if)# flowcontrol send on
Switch)# show interfaces gigabitEthernet 7/5 capabilities
Model: WS-X4548-GB-RJ45-RJ-45
Trunk encap. type: 802.1Q,ISL
Trunk mode: on,off,desirable,nonegotiate
Broadcast suppression: percentage(0-100), hw
Flowcontrol: rx-(off,on,desired),tx-(off,on,desired)
VLAN Membership: static, dynamic
Queuing: rx-(N/A), tx-(1p3q1t, Sharing/Shaping)
Maximum MTU: 1552 bytes (Baby Giants)
Diagnostic Monitoring: N/A
Switch)# show flowcontrol interface GigabitEthernet 7/5
Port Send FlowControl Receive FlowControl RxPause TxPause
--------- -------- -------- -------- -------- ------- -------
Gi7/5 on off desired off 0 0
次に、オーバーサブスクライブされていないポート Gigabit Ethernet 5/5 で、show interfaces および show flowcontrol コマンドを実行した場合の出力例を示します。
Switch# show interfaces gigabitEthernet 5/5 capabilities
Trunk encap. type: 802.1Q,ISL
Trunk mode: on,off,desirable,nonegotiate
Broadcast suppression: percentage(0-100), hw
Flowcontrol: rx-(off,on,desired),tx-(off,on,desired)
VLAN Membership: static, dynamic
Queuing: rx-(N/A), tx-(1p3q1t, Sharing/Shaping)
Maximum MTU: 9198 bytes (Jumbo Frames)
Diagnostic Monitoring: N/A
Switch# show flowcontrol interface gigabitEthernet 5/5
Port Send FlowControl Receive FlowControl RxPause TxPause
--------- -------- -------- -------- -------- ------- -------
Gi5/5 off off desired off 0 0
次に、サポートされていない Fast Ethernet 3/5 ポートで、show interfaces および show flowcontrol コマンドを実行した場合の出力例を示します。
Switch# show interfaces fa3/5 capabilities
Trunk encap. type: 802.1Q,ISL
Trunk mode: on,off,desirable,nonegotiate
Broadcast suppression: percentage(0-100), sw
Flowcontrol: rx-(none),tx-(none)
VLAN Membership: static, dynamic
Queuing: rx-(N/A), tx-(1p3q1t, Shaping)
Maximum MTU: 1552 bytes (Baby Giants)
Diagnostic Monitoring: N/A
Switch# show flowcontrol interface fa3/5
Port Send FlowControl Receive FlowControl RxPause TxPause
--------- -------- -------- -------- -------- ------- -------
Fa3/5 Unsupp. Unsupp. Unsupp. Unsupp. 0 0
ジャンボ フレームをサポートするポートおよびモジュール
次のポートおよびモジュールはジャンボ フレームをサポートしています。
• スーパーバイザ アップリンク ポート
• WS-X4306-GB:すべてのポート
• WS-X4232-GB-RJ:ポート 1 ~ 2
• WS-X4418-GB:ポート 1 ~ 2
• WS-X4412-2GB-TX:ポート 13 ~ 14
• 4648-GB-RJ45V
• WS-X4648-GB+RJ45V
• WS-X4706-10GE
最後の 3 つのモジュールには、それぞれ 2 つのノンブロッキング ポートがあり、ジャンボ フレームをサポートしています。ほかのポートはオーバーサブスクライブ ポートでありジャンボ フレームをサポートしていません。
MTU の概要
Catalyst 4500 シリーズ スイッチでは、システム全体で最大 32 個の最大伝送ユニット(Maximum Transmission Unit; MTU)を設定できます。そのため、すべてのレイヤ 2 およびレイヤ 3 を組み合わせたインターフェイス上で system mtu、mtu、ip mtu、および ipv6 mtu コマンドを使用して設定可能な異なる MTU サイズの最大数は 32 個です。
また、システムにはインターフェイスに個別に設定される ipv4 および ipv6 MTU サイズが格納されます。そのため、すべての system mtu コマンドまたはインターフェイスごとの mtu コマンドについて、1 つは ipv4 用でもう 1 つは ipv6 用として、2 つの異なる MTU 値が格納されます。これにより利用可能なスロット数が、32 個からさらに少なくなります。ただし、各 ip mtu および ipv6 mtu コマンドについて格納される MTU 値は 1 つだけです。
設定している新しい MTU 値がシステムに存在している(つまり別のインターフェイス上で設定されている)場合は、新しい MTU 値を再度格納するために新たにスロットが割り当てられません。
最大限度である 32 に達している場合に、新しい MTU サイズを新しいインターフェイスに設定しようとすると、新しい MTU サイズがいずれかのインターフェイスで事前に設定されている場合にのみ設定を続行できます。そうでない場合は、エラー メッセージが表示され、デフォルトの MTU サイズが設定されているインターフェイスに割り当てられます。
ジャンボ フレーム サポートの概要
ジャンボ フレームとは、デフォルトのイーサネット サイズより大きなフレームのことです。ポートやインターフェイスの MTU サイズをデフォルトより大きく設定すると、ジャンボ フレーム サポートがイネーブルになります。
デフォルト以外の MTU サイズに設定された Catalyst 4500 シリーズ スイッチのイーサネット LAN ポートは、1500 ~ 9198 バイトのサイズのパケットで構成されたフレームを受信できます。デフォルト以外の MTU サイズに設定した場合、入力フレームのパケット サイズがチェックされます。パケットが設定 MTU より大きい場合はドロップされます。
ルーティングする必要のあるトラフィックでは、出力ポートの MTU がチェックされます。MTU がパケット サイズより小さい場合、パケットは CPU に転送されます。[do not fragment] ビットが設定されていない場合、パケットは分割されます。設定されている場合、パケットはドロップされます。
(注) ジャンボ フレーム サポートでは、レイヤ 2 スイッチド パケットは分割されません。
Catalyst 4500 シリーズ スイッチは、出力ポートでパケット サイズと MTU を比較しませんが、ジャンボ フレームはサポートされていないポートでドロップされます。MTU がジャンボ サイズに設定されていなくても、ジャンボ フレームをサポートしているポートへフレームを伝送できます。
(注) ジャンボ フレーム サポートはインターフェイス単位でのみ設定されます。ジャンボ フレーム サポートをグローバルに設定することはできません。
イーサネット ポート
ここでは、イーサネット ポートでデフォルト以外の MTU サイズを設定する方法について説明します。
• 「イーサネット ポートの概要」
• 「レイヤ 3 およびレイヤ 2 EtherChannel」
イーサネット ポートの概要
Cisco IOS Release 12.2(25)EW では、特定のイーサネット ポートにデフォルト以外の MTU サイズを設定すると、入力パケットのサイズが制限されます。出力パケットに MTU は影響しません。
Cisco IOS Release 12.1(13)EW より前のリリースでは、ギガビット イーサネットでのみ MTU サイズを設定できます。
レイヤ 3 およびレイヤ 2 EtherChannel
Cisco IOS Release 12.2(25)EW以降のリリースでは、EtherChannel のすべてのインターフェイスが同じ MTU になるように設定できます。EtherChannel のMTUを変更すると、すべてのメンバ ポートの MTU も変更されます。メンバ ポートの MTU を新しい値に変更できない場合、そのポートは中断されます(管理上シャット ダウンされます)。MTU が異なるポートは EtherChannel に加入できません。EtherChannel のメンバ ポートが MTU を変更すると、メンバ ポートは中断されます。
VLAN インターフェイス
スイッチ ポートが同じ VLAN に存在する場合、すべてのスイッチ ポートでジャンボ フレームが扱え、同じ MTU サイズをサポートするようにするか、またはいずれも設定しないようにします。ただし、このような同一 VLAN での MTU サイズの統一は必須のものではありません。
VLAN に異なる MTU サイズのスイッチ ポートがあると、MTU サイズが大きいポートから受信したパケットは、MTU サイズが小さいポートへ転送される場合にドロップされる可能性があります。
VLAN 内のスイッチ ポートでジャンボ フレームをイネーブルにしている場合、対応する Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)でもジャンボ フレームがイネーブルです。SVI の MTU は、VLAN 内のすべてのスイッチ ポートで最小の MTU サイズのものよりも常に小さくなるはずですが、この条件は必須ではありません。
パケットの MTU は、SVI の入力側でチェックされませんが、SVI の出力側でチェックされます。パケットの MTU が出力 SVI の MTU より大きい場合、パケットは CPU に送られて分割処理されます。[do not fragment] ビットが設定されていない場合、パケットは分割されます。設定されている場合、パケットはドロップされます。
MTU サイズの設定
MTU サイズを設定するには、次の作業を行います。
|
|
|
ステップ 1 |
Switch(config)#
interface {{
vlan
vlan_ID } | {{
type
slot/port } | {
port-channel
port_channel_number }
slot/port }}
|
設定するインターフェイスを選択します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)#
mtu
mtu_size
|
MTU サイズを設定します。 |
Switch(config-if)#
no mtu
|
デフォルトの MTU サイズ(1500 バイト)に戻します。 |
ステップ 3 |
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 |
|
コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 |
Switch#
show running-config interface [{
fastethernet |
gigabitethernet }
slot/port ]
|
実行コンフィギュレーションを確認します。 |
(注) ラインカードを削除すると、このラインカードのポート上で設定されている MTU 値は未設定となります。そのため、ラインカードを再度挿入するときに、そのラインカードのポートに対する以前の MTU すべてを CLI から再設定する必要があります。
(注) VLAN インターフェイスと、レイヤ 2 およびレイヤ 3 イーサネット ポートの MTU サイズを設定する場合、サポートされる MTU 値は 1500 ~ 9198 バイトであることに注意してください。
次に、ポート GigabitEthernet 1/1 に MTU サイズを設定する例を示します。
switch(config)# interface gi1/1
switch(config-if)# mtu 9198
switch# show interface gigabitethernet 1/2
GigabitEthernet1/2 is administratively down, line protocol is down
Hardware is C6k 1000Mb 802.3, address is 0030.9629.9f88 (bia 0030.9629.9f88)
MTU 9216 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
IP MTU サイズの設定については、「IP MTU サイズの設定」を参照してください。
ベビー ジャイアント機能との対話
ベビー ジャイアント機能は、Cisco IOS Release 12.1(12c)EW で導入されたもので、グローバル コマンド system mtu <size> を使用してグローバル ベビー ジャイアント MTU を設定します。また、この機能により、特定のインターフェイスでイーサネット ペイロード サイズが最大 1552 バイトまでサポートできるようになります。
system mtu コマンドおよびインターフェイス単位の mtu コマンドは、ジャンボ フレームをサポートできるインターフェイスで動作しますが、インターフェイス単位の mtu コマンドが優先されます。
たとえば、インターフェイス gi1/1 にインターフェイス単位で MTU を設定する前に、system mtu 1550 コマンドを発行して gi1/1 の MTU を 1550 バイトに変更したとします。次に、インターフェイス単位の mtu コマンドを発行して gi1/1 の MTU を 9198 バイトに変更します。ここで、コマンド system mtu 1540 でベビー ジャイアントの MTU を 1540 バイトに変更しても、gi1/1 の MTU は 9198 バイトのままで変更されません。
ポート デバウンス タイマーの設定
ポート デバウンス タイマーは、リンク変更の通知を遅らせて、ネットワークの再設定によるトラフィック損失を減らすことができます。ポート デバウンス タイマーは、各 LAN ポート上に個別設定することができます。
注意 ポート デバウンス タイマーをイネーブルにすると、リンクアップとリンクダウンの検出が遅れることになり、デバウンス期間中のトラフィック損失につながります。この状況は、一部のレイヤ 2 とレイヤ 3 プロトコルのコンバージェンスと再コンバージェンスに影響する可能性があります。
ポート上でデバウンス タイマーを設定するには、次の作業を行います。
|
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ステップ 1 |
Switch(config)#
interface tengigabitethernet slot/port
|
設定するポートを選択します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)# link debounce [time debounce_time]
|
デバウンス タイマーを設定します。 |
Switch(config-if)# no link debounce
|
デフォルト設定に戻します。 |
ステップ 3 |
Switch# show interfaces debounce
|
設定を確認します。 |
ポートにデバウンス タイマーを設定する際、10 ギガビット イーサネット ポート上で 10 ~ 5000 ミリ秒の間でポート デバウンス タイマー値を増やすことができます。
(注) デフォルトでは、デバウンスはディセーブルに設定されています。時間なしでデバウンスを設定した場合、値は 10 ミリ秒に設定されます。
次に、10 ギガビット イーサネット ポート 2/1 でポート デバウンス タイマーをイネーブルにして、デフォルト値(10 ミリ秒)を受け入れる例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface tenGigabitEthernet 2/1
Switch(config-if)# link debounce
Warning: Enabling debounce feature causes link down detection to be delayed
次に、10 ギガビット イーサネット ポート 2/2 で 5000 ミリ秒のポート デバウンス タイマーをイネーブルにして、設定を確認する例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface tenGigabitEthernet 2/2
Switch(config-if)# link debounce time 5000
Warning: Enabling debounce feature causes link down detection to be delayed
Switch# show interfaces debounce | include enable
ポートでの Auto-MDIX の設定
(注) Supervisor Engine 6-E は、Auto-MDIX をサポートしていません。
Automatic Medium-Dependent Interface crossover(Auto-MDIX; 自動メディア依存型インターフェイス クロスオーバー)機能をポートでイネーブルにすると、ポートは自動的に必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス ケーブル)を検出し、適切に接続を設定します。Auto-MDIX 機能なしでスイッチを接続した場合、サーバ、ワークステーション、ルータなどのデバイスの接続にストレート ケーブルを使用し、他のスイッチまたはリピータの接続にはクロス ケーブルを使用する必要があります。Auto-MDIX をイネーブルにすると、いずれのケーブル タイプを使用しても他のデバイスへ接続でき、インターフェイスは誤ったケーブル接続を自動的に修正します。ケーブル要件の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
Auto-MDIX はデフォルトではディセーブルです。また、Auto-MDIX をイネーブルにした場合、この機能を正常に動作させるため、ポート上の速度を auto に設定する必要があります。Auto-MDIX は、銅製メディア ポートでサポートされます。ファイバ メディア ポートではサポートされません。
(注) ポートの自動ネゴシエーションがイネーブルである場合、ラインカード WS-X4424-GB-RJ45、
WS-X4448-GB-RJ45、および WS-X4548-GB-RJ45 は、デフォルトで Auto-MDIX をサポートします。mdix コマンドを使用して Auto-MDIX をディセーブルにできません。
(注) ラインカード WS-X4548-GB-RJ45V、WS-X4524-GB-RJ45V、および WS-X4506-GB-T は、デフォルトでも、CLI を使用した場合も Auto-MDIX をサポートしません。
(注) ラインカード WS-X4124-RJ45、WS-X4148-RJ45(ハードウェア リビジョン 3.0 以上)、および WS-X4232-GB-RJ45(ハードウェア リビジョン 3.0 以上)は、CLI を使用して銅製メディア ポートの Auto-MDIX を サポートします。
表6-1 に、Auto-MDIX 設定と、正常および誤ったケーブル配線の結果によるリンク状態を示します。
表6-1 リンク状態および Auto-MDIX 設定
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オン |
オン |
リンク アップ |
リンク アップ |
オン |
オフ |
リンク アップ |
リンク アップ |
オフ |
オン |
リンク アップ |
リンク アップ |
オフ |
オフ |
リンク アップ |
リンク ダウン |
ポート上で Auto-MDIX を設定にするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
Switch#
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
Switch(config)#
interface interface-id
|
設定する物理インターフェイスに対して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
Switch(config-if)#
speed auto
|
接続されたデバイスの速度を自動ネゴシエートするようポートを設定します。 |
ステップ 4 |
Switch(config-if)#
mdix auto
|
ポートで Auto-MDIX をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
Switch#
show interfaces interface-id
|
インターフェイス上の Auto-MDIX 機能の設定を確認します。 |
ステップ 7 |
Switch#
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
Auto-MDIX をディセーブルにするには、 no mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ポート上で Auto-MDIX をイネーブルにする例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface fastethernet 6/5
Switch(config-if)# speed auto
Switch(config-if)# mdix auto
インターフェイスの Auto-MDIX 設定の表示
インターフェイスのインターフェイス速度とデュプレックス モード設定を表示するには、次の作業を行います。
|
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ステップ 1 |
Switch> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
Switch# show interfaces type slot / interface |
インターフェイスの Auto-MDIX 設定と動作ステートを表示します。 |
サポートされたラインカード インターフェイスでの speed auto および mdix auto コマンドの設定方法によって、show interfaces コマンドでは異なる Auto-MDIX ステータスが表示されます。
表6-2 に、Auto-MDIX 設定と動作ステート、および Auto-MDIX ステータスを示します。
表6-2 Auto-MDIX および動作ステート
インターフェイス上の Auto-MDIX 設定
および動作ステート
|
|
Auto-MDIX on(operational:on) |
Auto-MDIX はイネーブルで、完全に機能しています。 |
Auto-MDIX on(operational:off) |
このインターフェイスでは Auto-MDIX はイネーブルですが、機能していません。Auto-MDIX 機能を正常に動作させるには、インターフェイス速度を自動ネゴシエーションに設定する必要があります。 |
Auto-MDIX off |
no mdix auto コマンドにより、Auto-MDIX はディセーブルにされています。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 6/1 で Auto-MDIX 設定と動作ステートを表示する例を示します。
Switch# show interfaces fastethernet 6/1
FastEthernet6/1 is up, line protocol is up (connected)
Hardware is Fast Ethernet Port, address is 0001.64fe.e5d0 (bia 0001.64fe.e5d0)
MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Full-duplex, 100Mb/s, link type is auto, media type is 10/100BaseTX
input flow-control is unsupported output flow-control is unsupported
Auto-MDIX on (operational: on)
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 00:00:16, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/2000/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
511 packets input, 74464 bytes, 0 no buffer
Received 511 broadcasts (511 multicasts)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 input packets with dribble condition detected
3552 packets output, 269088 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
1 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
OIR の概要
Catalyst 4500 シリーズ スイッチでは活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)機能がサポートされているため、システムをオンラインにしたままモジュールの取り外しおよび交換を行うことができます。モジュールをシャットダウンしてから取り外しおよび交換を行い、そのあとで再起動しても、他のソフトウェアまたはインターフェイスはシャットダウンされません。
モジュールの取り外しまたは取り付けを行うとき、事前にソフトウェアに通知するコマンドを入力する必要はありません。モジュールの取り外しまたは取り付けはシステムからスーパーバイザ エンジンに通知され、システムが設定変更をスキャンします。新しく取り付けられたモジュールは初期化され、システム設定について各インターフェイス タイプが確認されてから、新しいインターフェイスで診断が実行されます。モジュールの取り外しまたは取り付け中に、通常の動作が中断されることはありません。
モジュールを取り外してから交換する場合、または同じタイプの別のモジュールを同じスロットに装着する場合、システム設定への変更は必要ありません。それまで設定されていたタイプのインターフェイスは、すぐにオンラインで有効になります。モジュールを取り外し、別のタイプのモジュールを装着する場合、そのモジュールのインターフェイスはそのモジュールのデフォルト設定で管理上のアップになります。
インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス
ここではインターフェイスのモニタリングとメンテナンスの方法について説明します。
• 「インターフェイスとコントローラのステータスのモニタリング」
• 「インターフェイスのクリアとリセット」
• 「インターフェイスのシャットダウンおよび再起動」
• 「インターフェイス リンク ステータス イベントおよびトランク ステータス イベントの設定」
• 「デフォルト設定へのインターフェイスのリセット」
インターフェイスとコントローラのステータスのモニタリング
Catalyst 4500 シリーズ スイッチの Cisco IOS ソフトウェアには、インターフェイスに関する情報(ソフトウェアおよびハードウェアのバージョン、コントローラのステータス、インターフェイス統計情報など)を表示するためのコマンドが準備されています。これらのコマンドは、EXEC プロンプトで入力します。次の表に、インターフェイスを監視するためのコマンドをいくつか紹介します( show コマンドのすべてのリストを表示するには、EXEC プロンプトで show ? コマンドを入力します)。これらのコマンドについての詳細は、『 Interface Command Reference 』を参照してください。
インターフェイスに関する情報を表示するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch#
show interfaces [
type slot/interface ]
|
すべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスについて、ステータスおよび設定を表示します。 |
ステップ 2 |
Switch#
show running-config
|
RAM で現在実行中のコンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 3 |
Switch#
show protocols [
type slot/interface ]
|
設定されている任意のプロトコルについて、グローバル(システム全体)およびインターフェイス固有のステータスを表示します。 |
ステップ 4 |
|
ハードウェア構成、ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/5 のステータスを表示する例を示します。
Switch# show protocols fastethernet 5/5
FastEthernet5/5 is up, line protocol is up
インターフェイスのクリアとリセット
show interfaces コマンドで表示されるインターフェイス カウンタをクリアするには、次のコマンドを入力します。
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Switch#
clear counters {
type slot/interface }
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インターフェイス カウンタをクリアします。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/5 のカウンタをクリアしてリセットする例を示します。
Switch# clear counters fastethernet 5/5
Clear "show interface" counters on this interface [confirm] y
*Sep 30 08:42:55: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on interface FastEthernet5/5
clear counters コマンド(引数なし)は、すべてのインターフェイスの現在のインターフェイス カウンタをすべてクリアします。
(注) clear counters コマンドは、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)で取得されたカウンタをクリアしません。show interfaces EXEC コマンドで表示されたカウンタのみをクリアします。
インターフェイスのシャットダウンおよび再起動
インターフェイスをディセーブルにすると、指定したインターフェイス上のすべての機能がディセーブルになり、そのインターフェイスはすべてのモニタ コマンド出力で使用不能として表示されます。この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルを通じて他のネットワーク サーバに通知されます。このインターフェイスは、ルーティング アップデートに含まれなくなります。
インターフェイスをシャットダウンしたあとで再起動するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Switch(config)#
interface {
vlan
vlan_ID } | {{
fastethernet |
gigabitethernet |
tengigabitethernet }
slot /
port } | {
port-channel
port_channel_number }
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設定するインターフェイスを指定します。 |
ステップ 2 |
Switch(config-if)#
shutdown
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インターフェイスをシャットダウンします。 |
ステップ 3 |
Switch(config-if)#
no shutdown
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インターフェイスをふたたびイネーブルにします。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/5 をシャットダウンする例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/5
Switch(config-if)# shutdown
*Sep 30 08:33:47: %LINK-5-CHANGED: Interface FastEthernet5/5, changed state to a administratively down
次に、インターフェイス FastEthernet 5/5 を再びイネーブルにする例を示します。
Switch(config-if)# no shutdown
*Sep 30 08:36:00: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet5/5, changed state to up
インターフェイスがディセーブルになったかどうかを確認するには、 show interfaces EXEC コマンドを入力します。シャット ダウンされたインターフェイスは、[administratively down] と表示されます。
インターフェイス リンク ステータス イベントおよびトランク ステータス イベントの設定
インターフェイス リンク ステータス イベントおよびトランク ステータス イベントを設定できます。Catalyst 4500 シリーズ スイッチでは、次のインターフェイス ロギング イベント通知がグローバルおよびインターフェイス単位の両方でサポートされます。
• データ リンク ステータスが変更された場合は、常にインターフェイス上の通知がイネーブルまたはディセーブルになります。
• トランキング ステータスが変更された場合は、常にトランク インターフェイス上の通知がイネーブルまたはディセーブルになります。
インターフェイス リンク ステータス イベントをイネーブルまたはディセーブルにするには、[no] logging event link-status [use-global] コマンドを使用します。インターフェイス トランク ステータス イベントをイネーブルまたはディセーブルにするには、[no] logging event trunk-status [use-global] コマンドを使用します。
各インターフェイス リンク ステータス ロギング イベントは、次のステートのいずれかで設定できます。
• logging event link-status ― リンク ステータス ロギング イベントは、スイッチのグローバル設定に関係なく、インターフェイス上で明示的にイネーブルになります。
• no logging event link-status ― リンク ステータス ロギング イベントは、スイッチのグローバル設定に関係なく、インターフェイス上で明示的にディセーブルになります。
• logging event link-status use-global ― これは、インターフェイス上のデフォルトのリンク ステータス ロギング イベント設定です。この設定は、スイッチのグローバルなリンク ステータス ロギング イベント設定に従う必要があります。
インターフェイス トランク ステータス ロギング イベントは、同じ設定ステートで設定できます。
インターフェイスのリンク ステータス イベント通知の設定
リンク ステータス ロギング イベントをイネーブルまたはディセーブルにするには、次のいずれかのコマンドを入力します。
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Switch(config-if)#
logging event link-status
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インターフェイス リンク ステータス ロギングをイネーブルにします。 |
Switch(config-if)#
no logging event link-status
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インターフェイス リンク ステータス ロギングをディセーブルにします。 |
Switch(config-if)#
logging event link-status use-global
|
インターフェイス リンク ステータス ロギングのグローバルなデフォルト設定を指定します。 |
グローバルな設定
対応するロギング イベントは、グローバルに設定することもできます。グローバルな設定により、すべてのインターフェイスにデフォルト ロギング設定が提供されます。[no] logging event link-status global コマンドにより、スイッチ全体のインターフェイス リンク ステータス ロギングをイネーブルまたはディセーブルにできます。[no] logging event trunk-status global コマンドにより、スイッチ全体のインターフェイス トランク ステータス ロギングをイネーブルまたはディセーブルにできます。
各インターフェイス リンク ステータス ロギング イベントがインターフェイス レベルで設定されていない場合、次のグローバルなロギング イベント設定を使用します。
• logging event link-status global ― リンク ステータス ロギング イベントがインターフェイス上で設定されていない場合、イネーブルになります。
• no logging event link-status global ― リンク ステータス ロギング イベントがインターフェイス上で設定されていない場合、ディセーブルになります。
インターフェイスのトランク ステータス ロギング イベントにも、同様のグローバル設定が提供されます。
スイッチのグローバル リンク ステータス ロギング イベントの設定
グローバル リンク ステータス ロギング イベントをイネーブルまたはディセーブルにするには、次のいずれかのコマンドを入力します。
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Switch(config-if)#
logging event link-status global
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グローバル リンク ステータス ロギングをイネーブルにします。 |
Switch(config-if)#
no logging event link-status global
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グローバル リンク ステータス ロギングをディセーブルにします。 |
結果
次に、グローバル設定およびインターフェイス ロギング設定の組み合わせが異なる場合のインターフェイス ロギング イベントの動作ステートの要約例を表示します。
global setting interface setting actual logging state
-------------- ----------------- --------------------
on default(use-global) on
off default(use-global) off
次に、リンク ステータスおよびトランク ステータスのロギング イベントの設定およびロギング メッセージの出力例を表示します。
// The global link status and trunk status logging events are enabled.
Switch# show running | include logging
show running | include logging
logging event link-status global
logging event trunk-status global
// The interface link status and trunk status logging settings
// are set to default values, which follow regardless of the global
Switch# show running interface g1/4
Building configuration...
Current configuration: 97 bytes
interface GigabitEthernet1/4
switchport trunk encapsulation dot1q
// The trunk status logging messages for the interface are
// displayed whenever the interface trunking status is changed.
// Here we change the other end node's trunking encapsulation
3d00h: %DTP-5-ILGLCFG: Illegal config(on,isl--on,dot1q) on Gi1/4
3d00h: %DTP-5-ILGLCFG: Illegal config(on,isl--on,dot1q) on Gi1/4
3d00h: %DTP-5-ILGLCFG: Illegal config(on,isl--on,dot1q) on Gi1/4
// The link and trunk status logging message for the interface
// are displayed whenever the interface link status is changed.
// Here we do a "shut" and "no shut" on the other end link node.
3d00h: %DTP-5-NONTRUNKPORTON: Port Gi1/4 has become non-trunk
3d00h: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
GigabitEthernet1/4, changed state to down
3d00h: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet1/4, changed state to
3d00h: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet1/4, changed state to up
3d00h: %DTP-5-TRUNKPORTON: Port Gi1/4 has become dot1q trunk
3d00h: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
GigabitEthernet1/4, changed state to up
デフォルト設定へのインターフェイスのリセット
インターフェイスに多くのコマンド ラインを設定し、そのインターフェイスのすべての設定をクリアする場合、default interface グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
Switch(config)# default interface fastEthernet 3/5
Interface FastEthernet3/5 set to default configuration
このコマンドを使用すると、すべての設定をクリアし、インターフェイスをシャットダウンすることができます。
Switch# show run interface fastethernet 3/5
Building configuration...
Current configuration : 58 bytes
interface FastEthernet3/5