MS SQL Server 2000 のインストール
テクノロジー リフレッシュ アップグレード マイグレーションを実行する場合は、新しいシステムに MS SQL Server 2000 をインストールすることで、アップグレードと同様の効果が得られます。SQL Server 2000 は、Windows NT または Windows 2000 Server にインストールできます。
SQL Server 2000 は ICM 5.0 (0) および ICM/IP Contact Center Enterprise Edition Release 6.0(0) でサポートされているため、ICM 5.0 (0) と ICM/IP Contact Center Enterprise Edition Release 6.0(0) のすべての機能をサポートする実行環境として Windows 2000 Server が必要になります。
ICM 5.0 (0) および ICM/IP Contact Center Enterprise Edition Release 6.0(0) では、SQL Server 2000 Standard Edition がサポートされています。
詳細については、「SQL Server 2000 をインストールする方法」および「ICM データベースを作成する方法」を参照してください。
SQL Server 2000 をインストールする方法
ステップ 1 [SQL Server 2000 Standard Edition]を選択して SQL Server のセットアップを開始します。
ステップ 2 最初の画面で、次の手順を実行します。
a. [SQL Server 2000 コンポーネント]を選択します。
b. [データベース サーバーのインストール]を選択します。
c. [ようこそ]画面の説明を読みます。
d. [次へ]をクリックします。
ステップ 3 [コンピュータ名]画面で、次の手順を実行します。
a. デフォルトの[ローカル コンピュータ]を選択します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 4 [インストールの選択]画面で、次の手順を実行します。
a. デフォルトの[SQL Server の新規インスタンスの作成]を選択します。
必要に応じて、クライアント ツールをインストールすることもできます(このアップグレード オプションは、SQL 7.0 がすでにインストールされている場合にだけ使用できます)。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 5 [ユーザー情報]画面で、次の手順を実行します。
a. ユーザ名と会社名を入力します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 6 [使用許諾契約書]画面で、次の手順を実行します。
a. ライセンス契約の条項を読んで、[はい]をクリックします。
ステップ 7 [インストールの定義]画面で、次の手順を実行します。
a. デフォルトの[サーバーとクライアント ツール]を選択します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 8 その次の画面で、次の手順を実行します。
a. [インスタンス名]で、[既定インストール]チェックボックスをオンにします。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 9 [セットアップの種類]画面で、次の手順を実行します。
a. セットアップ タイプとして[カスタム]を選択します。
b. 十分な空き容量があるディスクにプログラム ファイルをインストールします(デフォルトは C: ドライブです)。
(注) MS SQL のインストールに必要なディスク容量は次のとおりです。
270MB(完全インストール)、250MB(標準)、95MB(最小)、44MB(Desktop Engine)に加え、Analysis Services 用に 50MB(最小)または 130MB(標準)、English Query 用に 80MB。詳細については、MS SQL のドキュメントを参照してください。
ステップ 10 [コンポーネントの選択]画面で、次の手順を実行します。
a. [Books Online]チェックボックスをオフにします。
b. 他のフィールドはすべてデフォルト値のままにしておきます。
c. [次へ]をクリックします。
ステップ 11 [サービス アカウント]で、次の順序どおりに項目を選択します。
a. 各サービスの設定をカスタマイズします。
b. [ローカル システム アカウントを使用]を選択します(SQL Server はすでに選択されています)。
c. [サービスを自動的に開始する]チェックボックスをオンにします。
d. [SQL Server Agent]を選択します。
e. [ローカル システム アカウントを使用]を選択します。
f. [サービスを自動的に開始する]チェックボックスをオンにします。
g. [次へ]をクリックします。
(注) 依存関係に関するポップアップ ダイアログが表示されたら、[OK]をクリックします。
ステップ 12 [照合順序の設定]画面で、次の手順を実行します。
a. [照合順序指定子]を[Japanese]に設定します。
b. [並べ替え順]を[バイナリ]に設定します。
c. その他のファイルはデフォルト値のままにしておきます。
d. [次へ]をクリックします。
ステップ 13 [ネットワーク ライブラリ]で、次の手順を実行します。
a. 特に指示がない場合は、[名前付きパイプ]以外のすべてのチェックボックスをオフにします。
ステップ 14 [ファイル コピーの開始]画面で、次の手順を実行します。
a. 説明を読んで、[次へ]をクリックします。
ステップ 15 その次の画面で、次の手順を実行します。
a. [ライセンス モードの選択]として[接続クライアント数]を選択します。
b. データベース接続用のライセンス数が不足するのを防ぐために、少なくとも 40 のデバイスを設定します。
(注) ライセンス上の理由から[プロセッサ ライセンス]を選択する必要がある場合は、ライセンス関連の問題が発生しないように、十分な数の同時接続ライセンスがあることを確認してください。アクセスの必要性によって正確な数は異なりますが、少なくとも 40 の同時接続ライセンスが必要になります。
ステップ 16 [MDAC をインストール中 ...]というメッセージがダイアログ ボックスに表示されます。
(注) まれに、MDAC のインストールが失敗することがあります。その場合は、Microsoft の Web サイトから MDAC 2.7 以降をダウンロードしてインストールしてください。MDAC のインストールが完了したら、SQL Server のセットアップを再び実行します。
(注) [SQL Server エージェントの設定]というメッセージ ボックスが表示されたら、[OK]をクリックします。
この時点で、SQL 2000 のインストールが完了します。
SQL Server 2000 のインストールが完了したら、適切なサービス パックをインストールします。詳細については、「SQL Server のサービス パックをインストールする方法」を参照してください。
適切な SQL Server 2000 のサービス パックをインストールしたら、ICM データベースを作成して、データベースの設定を調整します。詳細については、「ICM データベースを作成する方法」を参照してください。
SQL Server のサービス パックのインストール
SQL Server のサービス パックは Microsoft の Web サイトから入手できます。
SQL Server のサービス パックをインストールする方法
ステップ 1 適切な SQL Server のサービス パックをダウンロードします(この場合は SQL Server 2000 SP3a)。
ステップ 2 サービス パックに添付されている指示に従って、サービス パックをインストールします。
ICM データベースを作成する方法
ステップ 1 SQL Server のセットアップとサービス パックのインストールが完了したら、サーバを再ブートします。
ステップ 2 必要な ICM コンポーネント(ロガー、RTD、AW、HDS など)とホット フィックスをインストールします。
a. ICM ソフトウェアをインストールする際には、関連するノード フォーム、チェックリスト、および技術資料を参照してください。
ステップ 3 SQL Server が動作していることを確認します。
ステップ 4 [スタート]>[ファイル名を指定して実行]を選択し、icmdba と入力します。ICMDBA を使用して適切なデータベースを作成します。このツールの使用方法については、バージョン 5.0 の『Cisco ICM Software Administrator Guide』を参照してください。
次の項目の変更を求められる場合があります。
• [TempDB Size]を 100 MB 以上を設定して、[OK]をクリックします。
• [TempDB Log]を 20 MB 以上に設定して、[OK]をクリックします。
a. ローカル サーバが表示されない場合は、[File]>[Add Server]を選択して作成します。
b. ローカル サーバ名を入力します。
c. 作業を行うサーバまでドリルダウンします。
d. サーバを選択します。
e. デバイス フィールドでディスク ドライブを選択して、データ デバイスを追加します。
f. データベース デバイスのサイズを入力します。
g. 適切なログ デバイスを追加します。通常、ICM で使用するこのデバイスのサイズは、500 MB より大きくする必要はありません。
h. 必要に応じて、パーティショニングを有効にします。
i. [Database]>[Create]をクリックします。
(注) データベースの作成に必要な時間は、データベースのサイズによって異なります。
データベースが作成されたら、SQL Server 2000 を設定します。
SQL Server を設定する方法
ステップ 1 [スタート]>[プログラム]>[Microsoft SQL Server]>[Enterprise Manager]を選択します。
ステップ 2 各 DB を右クリックして[プロパティ]を選択します。Enterprise Manager で各データベース(ICM データベース、一時データベース、およびマスター データベース)のプロパティをチェックします。
a. [データ ファイル]タブをクリックします。
b. ディスク容量に余裕がある場合は、将来の拡張にも対応できる十分なデータベース サイズを設定します。
c. [ファイルの自動拡張]を有効にします。
d. [ファイル拡張 パーセントごと]を 10% に設定します。
e. [ファイルの最大サイズ]を[ファイル拡張の上限]に設定します。データベース ファイルの拡張は物理ディスクの空き容量によって制限されます。状況に応じて、適切な最大サイズを設定してください。
(注) データベース ファイルの拡張によってディスク容量がすべて使用されるとシステム全体に問題が発生する可能性があるため、最大ファイル サイズの設定は重要になります。データベース ファイルがシステム ディスク(C: など)にある場合は、すべてのデータベース ファイルの合計サイズをそのディスクの全容量の 80 % 以下に設定して、システム ディスクの容量が完全に使用されないようにすることをお勧めします。また、1 つのデータベース サーバに多くのデータベースが存在する場合や、1 つのディスクに多くのディスク ファイルが存在する場合もあるため、注意が必要です。ディスク容量の不足を避けるには、各データ ファイルがそれぞれに割り当てられたディスク容量だけを使用することが必要になります。この設定はシステムの構成によって異なるため、これらの上限値の計算は、状況に応じて適切に行ってください。
f. 各データベースの適切なサイズを確認します。
データベースには、ICM ロガー DB、AW DB、または HDS DB があります(ICM ノードによって異なります)。
tempdb は 100MB 以上に設定する必要があります。
master db は 50 MB 以上に設定する必要があります。
g. 各データベースの transaction log の適切なサイズを確認します。
データベースには、ICM ロガー DB、AW DB、または HDS DB があります(ICM ノードによって異なります)。
各データベースの[トランザクション ログ]タブで、自動拡張を無効にします。
(注) システムの再起動後にすばやく回復できるように、ICM システムで使用するトランザクション ログは 500 MB 未満に設定することをお勧めします。データベース ファイルの自動拡張が許可されている場合でも、トランザクション ログの拡張サイズは手動で変更する必要があります。
ICM ロガー DB、AW DB、または HDS DB のトランザクション ログ(ICM ノードによって異なります)。
tempdblog は 20 MB 以上に設定する必要があります。
master db ログは 20 MB 以上に設定する必要があります。
h. [権限]タブの項目は変更しないでください。
i. [オプション]タブを選択して、次のように設定します。
[ANSI NULL 既定値]:[いいえ]
[再帰トリガ]:[いいえ]
[統計の自動更新]:[はい]
[破損ページ検出]:[はい]
[自動終了]:[いいえ]
[自動圧縮]:[いいえ]
[統計の自動作成]:[はい]
[引用符で囲まれた識別子を使用]:[いいえ]
その他のパラメータはすべてデフォルトのままにしておきます。
ステップ 3 変更を加えた場合は、MSSQLSERVER Service の再起動が必要になる場合があります。
ステップ 4 SQL Enterprise Manager を閉じます。
MS SQL Server 7.0 から MS SQL Server 2000 へのアップグレード
コモン グラウンド アップグレード マイグレーションでは、SQL Server 7.0 から SQL Server 2000 へのアップグレードを行います。
SQL Server 7.0 から SQL Server 2000 にアップグレードする方法
ステップ 1 SQL Server 2000 インストール CD をディスクにコピーします。
ステップ 2 MS SQL のバックアップ/復元機能を使用して、アップグレードするすべてのデータベースをバックアップします。
(注) cust_awdb のバックアップは不要です。
ステップ 3 ICM サービス コントロールを使用して、ローカル サーバのすべての ICM サービスを停止します。
ステップ 4 アップグレード処理を開始するとサーバが停止するため、SQL Server 7.0 を使用しているユーザがないことを確認します。
a. アクティブな SQL ユーザを特定するには、SQL クエリー sp-who2 を実行します。
ステップ 5 SQL Server 2000 の autorun.exe を起動します。
ステップ 6 最初の画面で、次の手順を実行します。
a. [SQL Server 2000 コンポーネント]を選択します。
b. [データベース サーバーのインストール]を選択します。
ステップ 7 [ようこそ]画面の説明を読んで、[次へ]をクリックします。
ステップ 8 [コンピュータ名]画面で、次の手順を実行します。
a. デフォルトの [ ローカル コンピュータ]が選択され、正しいサーバ名が表示されていることを確認します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 9 [インストールの選択]画面で、次の手順を実行します。
a. [Upgrade, remove, or add components to an existing instance of SQL Server]を選択します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 10 [インスタンス名]画面で、次の手順を実行します。
a. [既定インストール]チェックボックスがオンになっていることを確認します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 11 [既存のインストール]画面で、次の手順を実行します。
a. [既存のインストールをアップグレード]を選択します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 12 [アップグレード]画面で、次の手順を実行します。
a. [はい、SQL Server ツールとデータをアップグレードします]チェックボックスをオンにします。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 13 [認証モード]画面で、次の手順を実行します。
a. [Windows 認証モード]を選択します。
b. [次へ]をクリックします。
ステップ 14 [ファイル コピーの開始]画面の説明を読んで、[次へ]をクリックします。
ステップ 15 [ライセンス]画面の[ライセンス モードの選択]セクションで、次の手順を実行します。
a. ライセンス方式を[接続クライアント数]に設定します。
b. 少なくとも 40 のデバイスを設定します。
c. [続行]をクリックします。
(注) ライセンス上の理由から[プロセッサ ライセンス]を選択する必要がある場合は、ライセンス関連の問題が発生しないように、十分な数の同時接続ライセンスがあることを確認してください。アクセスの必要性によって正確な数は異なりますが、少なくとも 40 の同時接続ライセンスが必要になります。
(注) MDAC 2.6 のセットアップ画面で、停止する必要のあるタスクの名前(Jaguar、SNMP など)が表示される場合があります。これらのタスクはアップグレードの完了後に再起動されない場合があるため、停止したサービスを書き留めておいてください。
ステップ 16 [MDAC をインストール中 ...]画面が表示された場合は、[完了]をクリックします。
この時点で、SQL 2000 のインストールが完了します。
SQL Server 2000 のインストールが完了したら、適切なサービス パックをインストールします。詳細については、「SQL Server のサービス パックをインストールする方法」を参照してください。
ICM と MS SQL Server の間で NT 認証を再確立する方法
ステップ 1 ICM の setup.exe を実行します。
a. コマンド ウィンドウで cd c:\icm\bin と入力して Enter キーを押します。
b. setup と入力して、Enter キーを押します。
c. [Upgrade All]をクリックします。
d. [Finish]をクリックします。
ステップ 2 アップグレードしたマシンを起動します。
ステップ 3 ICM プロセスのエラーと SQL のエラー ログがないことを確認します。