この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、SCCP シグナリング イメージから MGCP、SIP、または H.323 のいずれかのシグナリング イメージへのアップグレードを実行する方法について説明します。
Cisco CallManager の管理者が TFTP サーバに保存している新しいシグナリング イメージを自動的にダウンロードするように Cisco ATA を設定できます。そのためには、Cisco ATA 設定ファイルで upgradecode パラメータを設定します。設定ファイルの作成については、「特定の Cisco ATA 設定ファイルの作成」を参照してください。
• 変数 tftp_server_ip の前に来る 16 進値は、常に構文に示された値でなくてはなりません。
• tftp_server_ip
は、最新のシグナリング イメージ ファイルが保存されている TFTP サーバです。
• image_id
は、固有の 32 ビットの整数で、アップグレードごとに異なります。この 32 ビットの整数値は、イメージ ファイルの名前(image_file_name)に示された作成日を使用し、その先頭に 0x を追加したものです。たとえば、image_file_name が ata186-v2-14-020508a.kxz である場合、作成日は 020508a なので、image_id は 0x020508a となります。
• image_file_name
は、アップグレードするシグナリング イメージのファイル名です。image_file_name の形式は次のとおりです。
– - N
は、マイナー バージョン番号(常に 2 桁)です。
– - yymmdd
は、西暦下 2 桁、2 桁表記の月、および 2 桁表記の日です。
– - a-f
はビルド文字です(- yymmdd と a-f の組み合せによってイメージの作成日が形成されます)。
– - ext
は、2.11 以前のバージョンからのアップグレードでは常に .kxz でなければなりません。2.12 以降のバージョンからの Cisco ATA186 のアップグレードでは .zup でかまいませんが、Cisco ATA188 のアップグレードでは .zup にする必要があります。
Cisco CallManager の管理者が新しいシグナリング イメージ(image_id の変更で示される)を TFTP サーバに保存するたびに、Cisco ATA ではそのファームウェアが新しい image_file_name でアップデートされます。Cisco ATA は、TFTP サーバへの接続にあたって、upgradecode パラメータの値に含まれる TFTP サーバの IP アドレスを使用します。
upgradecode パラメータの値は次のようになります。
この指定により、Cisco ATA は TFTP サーバの IP アドレス 192.168.2.170 から
ata186-v2-15-020723a.zup ファイルをダウンロードし、ファームウェアを ata186-v2-15-020723a.zup にアップデートします。このダウンロードは、upgradecode パラメータからのディレクティブが含まれる設定ファイルを Cisco ATA がダウンロードした後で行われます。また、アップグレードが実行されるのは、Cisco ATA の内部でキャッシュされた image_id の値が 0x020723a と異なる場合に限られます。